JP2017119467A - 車両のクロスメンバ - Google Patents

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JP2017119467A JP2015256443A JP2015256443A JP2017119467A JP 2017119467 A JP2017119467 A JP 2017119467A JP 2015256443 A JP2015256443 A JP 2015256443A JP 2015256443 A JP2015256443 A JP 2015256443A JP 2017119467 A JP2017119467 A JP 2017119467A
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貴史 川口
Takashi Kawaguchi
貴史 川口
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【課題】クロスメンバの開口を流通した空気を熱交換器に効率よく案内して、熱交換器の冷却効率を向上させる。【解決手段】2ndクロスメンバ15は、上板部23と下板部24と前板部25と複数の筒状部26とを一体的に備える。前板部25は、前後方向と交叉して車幅方向に延び、上板部23及び下板部24の前端縁同士を連結する。前板部25には、前後方向に貫通する複数の略円形の開口27が形成される。複数の筒状部26は、略円筒形状に形成され、前板部25の後面25aの複数の開口27の周縁部29から後方へ突出する。筒状部26の内周面26aは、車両1の走行時に走行風が流通する流路28を区画し、前板部25の開口27へ流入した走行風を後方のラジエータ16のコア20へ案内する。【選択図】図4

Description

本発明は、熱交換器の前方に配置される車両のクロスメンバに関する。
特許文献1には、1対のサイドレールとフロントクロスメンバとを有する車両のフレーム構造が記載されている。このフロントクロスメンバは、上下のフランジとウェブとによって断面コ字状に形成され、ウェブには前後方向に貫通する軽減孔が形成されている。
特開2003−327153号公報
ところで、車両には、1対のサイドレールの間の複数のクロスメンバのうちのいずれかのクロスメンバの後方にラジエータ等の熱交換器が搭載される場合がある。この場合、特許文献1に記載のフレーム構造のクロスメンバでは、車両の走行時に前方からクロスメンバに向かって流れる走行風(空気)は、クロスメンバの軽減孔(開口)を流通し、熱交換器側へ流れる。しかし、クロスメンバの開口を流通した空気がクロスメンバのウェブと熱交換器との間の空間で拡散すると、熱交換器の冷却効率が低下してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、クロスメンバの開口を流通した空気を熱交換器に効率よく案内して、熱交換器の冷却効率を向上させることが可能な車両のクロスメンバの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、流体を空気によって冷却する熱交換器の前方で車幅方向に延びて左右のサイドメンバを連結する車両のクロスメンバであって、前板部と筒状部とを備える。前板部は、前後方向に貫通する開口を有し、前後方向と交叉した状態で車幅方向に延びる。筒状部は、前板部の後面のうち開口の周縁部から後方へ延びて前後方向に貫通する筒形状であり、前板部の前方から開口へ流入した空気を後方の熱交換器へ案内する。
上記構成では、クロスメンバは、開口を有する前板部と、前板部の後面のうち開口の周縁部から後方へ延びて前後方向に貫通する筒形状の筒状部とを備える。筒状部は、前板部の前方から開口へ流入した空気を後方の熱交換器へ案内する。このように、筒状部が空気(例えば、走行風)を後方の熱交換器側へ案内するので、前板部の開口を通過した空気のクロスメンバの後方での拡散を抑制することができる。このため、空気が熱交換器の上方や下方や側方等へ流れてしまうことを筒状部によって防止して、空気を熱交換器へ効率よく案内して熱交換器の冷却効率を向上させることができる。
また、筒状部を延ばす方向によって空気の流通方向を設定することができるので、筒状部を延ばす方向を適切に設定し、空気を熱交換器の前面に効率よく案内して熱交換器の冷却効率を確実に向上させることができる。
本発明によれば、クロスメンバの開口を流通した空気を熱交換器に効率よく案内して、熱交換器の冷却効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るクロスメンバを備える車両の車体フレームの概略平面図である。 図1の車体フレームの前部の概略斜視図である。 車体フレームの前部の前方からの概略斜視図である。 図3のIV−IV矢視断面図である。 図3のV−V矢視断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本発明に係るクロスメンバは、車両1の梯子状の車体フレーム10の後述するセカンドクロスメンバ15に適用される。車体フレーム10は、車両1の車幅方向両側で前後方向に延びる左右1対のサイドメンバ11と、車幅方向に延びて左右のサイドメンバ11同士を連結する複数のクロスメンバ12(図中には、3つのクロスメンバが示されている)とを備える。
図1及び図2に示すように、左右のサイドメンバ11は、上下方向と交叉する上板部11aと、上板部11aから下方に離間した位置に配置される下板部11bと、車幅方向と交叉して上板部11a及び下板部11bの車幅方向外端縁同士を連結する側板部11cとを一体的にそれぞれ有し、断面略コ字状に形成されて車両1の前後に亘って延びる。
複数のクロスメンバ12は、車幅方向に延びて左右のサイドメンバ11の前端部13同士を連結するファーストクロスメンバ14(以下、1stクロスメンバ14と称する)と、1stクロスメンバ14から後方に離間した位置に配置されるセカンドクロスメンバ(クロスメンバ)15(以下、2ndクロスメンバ15と称する)とを有する。2ndクロスメンバ15の後方、且つ左右のサイドメンバ11の間には、前方から順にラジエータ(熱交換器)16、ファン17、及びエンジン18が配置されて車体フレーム10に支持される。すなわち、2ndクロスメンバ15は、ラジエータ16よりも前方に配置されるクロスメンバ12のうち最もラジエータ16に近い位置に配置されるクロスメンバ12である。ファン17は、エンジン18のクランクシャフト(図示省略)に連結され、エンジン18に駆動されて回転し、前方のラジエータ16に前方から後方へ向かって空気を通過させる。
図2及び図3に示すように、ラジエータ16は、上部タンク19と、下部タンク(図示省略)と、上部タンク19と下部タンクとに挟まれたコア20とを有し、空気(例えば、ファン17によってコア20を通過する空気や走行風等)との間で熱交換を行うことによってエンジン18(図1参照)の冷却水(流体)を冷却する。ラジエータ16は、左右のサイドメンバ11に対して固定され、上部タンク19が車体フレーム10よりも上方で車幅方向に延び、下部タンクが車体フレーム10よりも下方で車幅方向に延び、コア20が2ndクロスメンバ15の後方で前後方向と交叉して起立する。コア20は、上下方向に延びて車幅方向に並列的に配置される複数のチューブ21と、複数のチューブ21の間に配置されてその両側のチューブ21に接続される複数のフィン22とを有し、コア20の前面20aから後面20bへの空気の通過を許容する。エンジン18を冷却した高温の冷却水は、上部タンク19に流入し、コア20の複数のチューブ21内を下方へ流通して下部タンクへ流入する。エンジン18の冷却水は、コア20を流通する際にコア20を通過する空気との間で熱交換が行われることによって冷却される。下部タンクへ流入した冷却水は、下部タンクから流出してポンプ(図示省略)によってエンジン18へ送り込まれてエンジン18を冷却する。
図2〜図5に示すように、2ndクロスメンバ15は、上板部23と、下板部24と、前板部25と、複数(本実施形態では、5つ)の筒状部26とを一体的に備える。上板部23は、上下方向と交叉して車幅方向に延び、その両端部が左右のサイドメンバ11の上板部11aの下面に溶接等によって固定される。下板部24は、上下方向と交叉して車幅方向に延び、その両端部が左右のサイドメンバ11の下板部11bの上面に溶接等によって固定される。前板部25は、前後方向と交叉して車幅方向に延び、上板部23及び下板部24の前端縁同士を連結する。
図3及び図4に示すように、前板部25には、前後方向に貫通する複数(本実施形態では、5つ)の略円形の開口27が互いに車幅方向に離間した状態で車幅方向に並んで形成される。複数の開口27の内周面27a(図4中の2点鎖線よりも前方の内周面)は、開口27の内側へ膨出するとともに、前方から後方へ向かうにつれて徐々に縮径する湾曲面である。前板部25の後面25a側には、後面25aのうち複数の開口27の周縁部29から後方へ向かって延びて前後方向に貫通する複数の筒状部26が形成される。
図4及び図5に示すように、2ndクロスメンバ15の複数の筒状部26は、前板部25の開口27の内周面27aから連続して後方へ延びる内周面26a(図4中の2点鎖線よりも後方の内周面)をそれぞれ有し、略円筒形状に形成され、前板部25の後面25aの複数の開口27の周縁部29から後方へ突出する。複数の筒状部26は、バーリング加工等によって前板部25から一体形成され、その内周面26aは、前板部25の開口27の内周面27aの後端から段差無く連続して後方へ延びる。複数の筒状部26の各々の後端26bは、2ndクロスメンバ15の上板部23の後端23a及び下板部24の後端24aよりも前方に配置される。筒状部26の内周面26aは、車両1の走行時に走行風(空気)が流通する流路28を区画し、前板部25の開口27へ流入した走行風を後方のラジエータ16のコア20へ案内する。複数の筒状部26のうち、車幅方向の真ん中に配置される筒状部26の流路28は、前方から後方へ向かって車幅方向と直交する状態で略直線状に延びる。複数の筒状部26のうち、真ん中の筒状部26の左右両側に配置される4つの筒状部26の流路28は、それぞれ前方から後方へ向かって僅かに車幅方向内側に傾斜した状態で略直線状に延びる。
上記のように構成された車体フレーム10では、車両1の走行時に2ndクロスメンバ15の前方から前板部25の開口27へ流入した走行風は、筒状部26の内周面26aによってラジエータ16のコア20へ案内される。このように、2ndクロスメンバ15の筒状部26が前板部25の後面25a側で前後方向に延び、筒状部26の内周面26aが走行風をラジエータ16へ案内するので、2ndクロスメンバ15の後方での走行風の拡散を筒状部26によって抑制することができる。このため、走行風がラジエータ16の上方や下方や側方等へ流れてしまうことを筒状部26によって防止して、走行風をラジエータ16のコア20の前面20aに効率よく案内してラジエータ16の冷却効率を向上させることができる。
また、複数の筒状部26のうち、車幅方向の真ん中の筒状部26の左右両側に配置される4つの筒状部26の流路28は、それぞれ前方から後方へ向かって僅かに車幅方向内側に傾斜した状態で略直線状に延びる。このように、筒状部26を延ばす方向によって走行風の流通方向を設定することができるので、走行風をラジエータ16のコア20の前面20aに効率よく案内してラジエータ16の冷却効率を確実に向上させることができる。
また、開口27の内周面27aが、前方から後方へ向かうにつれて徐々に縮径する湾曲面である。すなわち、開口27の内周面27aが後方から前方へ向かって拡径しているので、その分だけ走行風を多く流路28へ案内することができる。
また、複数の筒状部26の内周面26aが、前板部25の開口27の内周面27aの後端から段差無く連続して後方へ延びるので、通風抵抗を低減することができる。
従って、本実施形態によれば、2ndクロスメンバ15の開口27を流通した走行風(空気)をラジエータ16に効率よく案内して、ラジエータ16の冷却効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、前板部25に5つの開口27を設けたが、これに限定されるものではなく、少なくとも1つの開口27を設ければよい。また、開口27の形状は、略円形に限定されるものではなく、他の形状(例えば、多角形)であってもよい。
また、本実施形態では、5つの筒状部26を設けたが、これに限定されるものではなく、少なくとも1つの筒状部26を設ければよい。また、筒状部26の形状は、略円筒形状に限定されるものではなく、筒形状であればよく、例えば、断面多角形状の筒形状や、断面楕円状の筒形状などであってもよい。
また、本実施形態では、筒状部26を、バーリング加工等によって前板部25から一体形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、前板部25とは別体で筒状部を形成し、該筒状部を前板部25の後面25aに溶接等によって固定してもよい。
また、本実施形態では、筒状部26の内周面26aを、前板部25の開口27の内周面27aの後端から段差無く連続して後方へ延ばしたが、これに限定されるものではない。例えば、前板部25の開口27よりも大径の内径を有する筒状部を前板部25とは別体で形成し、該筒状部を前板部25の後面25aに固定することによって前板部25の開口27の内周面27aと筒状部の内周面との間に段差が生じてもよい。
また、本実施形態では、開口27の内周面27aを、前方から後方へ向かうにつれて徐々に縮径する湾曲面としたが、これに限定されるものではなく、例えば、前方から後方へ向かって直線状に同径で延びる内周面であってもよい。
また、本実施形態では、所定の筒状部26の流路28を、前方から後方へ向かって僅かに車幅方向内側に傾斜するように延ばしたが、これに限定されるものではない。例えば、筒状部26の流路28を、前方から後方へ向かって上方(又は下方)に傾斜させてもよいし、或いは、上下方向及び車幅方向の双方に傾斜させることなく前板部25と直交する前後方向に延ばしてもよい。
また、本実施形態では、2ndクロスメンバ15に筒状部26を設けたが、これに限定されるものではなく、ラジエータ16よりも前方に配置されるクロスメンバ12のうち最もラジエータ16に近い位置に配置されるクロスメンバ12であれば、他のクロスメンバ12に筒状部26を設けてもよい。例えば、1stクロスメンバ14と2ndクロスメンバ15との間にラジエータ16を配置したことによって、ラジエータ16の直前に1stクロスメンバ14が配置される場合には、1stクロスメンバ14に筒状部26を設けてもよい。
また、熱交換器は、ラジエータ16に限定されず、例えば、インタークーラ等であってもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1:車両
10:車体フレーム
11:左右のサイドメンバ
15:セカンドクロスメンバ(クロスメンバ)
16:ラジエータ(熱交換器)
25:前板部
25a:前板部の後面
26:筒状部
27:開口
29:開口の周縁部

Claims (1)

  1. 流体を空気によって冷却する熱交換器の前方で車幅方向に延びて左右のサイドメンバを連結する車両のクロスメンバであって、
    前後方向に貫通する開口を有し、前後方向と交叉した状態で車幅方向に延びる前板部と、
    前記前板部の後面のうち前記開口の周縁部から後方へ延びて前後方向に貫通する筒形状であり、前記前板部の前方から前記開口へ流入した空気を後方の前記熱交換器へ案内する筒状部と、を備えた
    ことを特徴とする車両のクロスメンバ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE112020001435T5 (de) 2019-03-26 2021-12-23 Isuzu Motors Limited Querträger und fahrzeugrahmen

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE112020001435T5 (de) 2019-03-26 2021-12-23 Isuzu Motors Limited Querträger und fahrzeugrahmen

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