JP2015174519A - 車両下部構造 - Google Patents

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翔 古野
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均 下野園
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Abstract

【課題】熱交換器の放熱量の増大要求や追加要求に、車両を大型化することなく対処することができる車両下部構造を提供する。【解決手段】熱媒体により熱交換をする熱交換器5の機能を備えているアンダカバー3が車両7の下部に設けられている車両下部構造1である。【選択図】図1

Description

本発明は、車両下部構造に係り、特にアンダカバーを有するものに関する。
車両の熱交換器(エンジン冷却用ラジエータ、空調システム用コンデンサ等)は、一般的に車両の前部(フロントエンド)に配設されており、車両の下部にはアンダカバーが設けられている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2012−201266号公報
ところで、熱交換器に対する放熱量増大要求や、チャージエアクーラ(CAC)、EGRクーラ等の様々な他の熱交換器の追加要求が望まれることがある。しかし、車両の前部のスペースには制約があり、単純に熱交換器の増大や追加をすることは難しい。
また、特許文献1に記載のものでは、アンダカバーに金属製の放熱板を配設しているが、熱交換器の増大や追加要求に応じることはできない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、熱交換器の放熱量の増大要求や追加要求に、車両を大型化することなく対処することができる車両下部構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、熱媒体により熱交換をする熱交換器の機能を備えているアンダカバーが車両の下部に設けられている車両下部構造である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両下部構造において、前記アンダカバーは、前記熱媒体が流れるチューブによって熱交換をするように構成されている車両下部構造である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両下部構造において、前記チューブは、前記車両の前側から後側に向かって熱媒体を流す前・後部位と、前記車両の後側から前側に向かって熱媒体を流す後・前部位とを備えて構成されている車両下部構造である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車両下部構造において、前記前・後部位内を流れる熱媒体の温度は、前記後・前部位内を流れる熱媒体の温度よりも高くなっており、前記前・後部位が前記車両の幅方向中央側に配置されており、前記後・前部位が前記車両の幅方向外側に配置されている車両下部構造である。
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の車両下部構造において、前記前・後部位および前記後・前部位は、前記車両の幅方向右側と左側とに設けられている車両下部構造である。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の車両下部構造において、前記アンダカバーは、アンダカバー本体部を備えて構成されており、前記チューブは、前記アンダカバー本体部の上側で前記アンダカバー本体部に設けられており、前記チューブの少なくとも一部が前記チューブの下側に位置している前記アンダカバー本体部の一部で覆われている車両下部構造である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の車両下部構造において、前記アンダカバー本体部には、前記チューブ延在部から下方に突出している突起が設けられている車両下部構造である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の車両下部構造において、アンダカバー本体部には、前記アンダカバー本体部の突起に近接して、前記チューブが露出する開口部が設けられている車両下部構造である。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の車両下部構造において、前記開口部は、前記チューブの直下に設けられている車両下部構造である。
請求項10に記載の発明は、請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の車両下部構造において、前記アンダカバーは、アンダカバー本体部を備えて構成されており、前記チューブは、前記アンダカバー本体部に設けられており、前記チューブには、下方に突出している突起が設けられている車両下部構造である。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の車両下部構造において、前記突起は複数設けられており、これらの各突起は、前記チューブの長手方向にならんで配置されている車両下部構造である。
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の車両下部構造において、前記突起はリブで構成されおり、このリブは前記チューブの長手方向に延設されている車両下部構造である。
請求項13に記載の発明は、請求項11または請求項12に記載の車両下部構造において、前記突起は、前記チューブの幅方向にならんで複数列で設けられている車両下部構造である。
請求項14に記載の発明は、請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の車両下部構造において、前記前・後部位および前記後・前部位とは、折り返しチューブで接続されており、前記折り返しチューブは、前記前・後部位および前記後・前部位とは別体で製造された後、前記前・後部位および前記チューブの後・前部位に接続されたものである車両下部構造である。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の車両下部構造において、前記アンダカバーは、一体成形されたアンダカバー本体部を備えて構成されており、前記チューブの前・後部位と、前記チューブの後・前部位と、前記折り返しチューブとは、前記アンダカバー本体部に設けられている車両下部構造である。
本発明によれば、熱交換器の放熱量の増大要求や追加要求に、車両を大型化することなく対処することができる車両下部構造を提供することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る車両下部構造が設けられている車両の概略構成を示す底面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両下部構造を構成するチューブの概略構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両下部構造を構成するアンダカバーの概略構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両下部構造における熱媒体の温度変化を示す図である。 熱交換器として機能を有するアンダカバーの概略構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両下部構造を構成するアンダカバー本体部の概略構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両下部構造を構成するアンダカバーの概略構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両下部構造が設けられている車両における走行風を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両下部構造で突起を有するアンダカバーの概略構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両下部構造を構成するアンダカバーの概略構成を示す断面図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る車両下部構造1は、図1、図8等で示すように、アンダカバー3を備えて構成されている。アンダカバー3は、たとえば、水等の熱媒体を用いて熱交換をする熱交換器5の機能を備えている。また、アンダカバー3は、自動車等の車両7の走行によって発生する空気抵抗を小さくすること、車両7の下部を跳ね石等の飛来物から保護することの少なくともいずれかのために、車両(車体)7の下部の少なくとも一部の部位を覆うようにして、車両7に一体的に設けられている。
アンダカバー3の下方には路面が存在している。アンダカバー3は、車両7の下側に設けられており、車両7とアンダカバー3との間には、間隙9(図8参照)が形成されている。そして、車両7の走行によって間隙9の前端の開口部から車両7とアンダカバー3との間(間隙9)に入った空気は、間隙9内を流れ、間隙9の後端の開口部から車両7の後側に排出されるようになっている。
アンダカバー3は、たとえば、車両7の前後方向(車両前後方向)では、前輪と後輪との間にわたって設けられており、車両7の幅方向では、車両7の左端から右端にわたって設けられている。
熱媒体を使用した熱交換器5として、エンジン冷却用ラジエータ、空調システム用コンデンサ、チャージエアクーラ(CAC)、または、EGRクーラの他に、サブラジエータ、または、オイルクーラ等を掲げることができる。
アンダカバー3は、図2、図3で示すように、内部を熱媒体が流れる筒状のチューブ(熱交換器構成チューブ)11によって熱交換器5の機能を発揮するようになっている。
すなわち、アンダカバー3は、たとえば、合成樹脂等の材料で構成された板状のアンダカバー本体部13と、金属等の熱伝導性の高い材料で構成されアンダカバー本体部13に一体的に設けられた熱交換器構成チューブ11とを備えて構成されている。アンダカバー3が車両7に設置されている状態では、板状のアンダカバー本体部13の厚さ方向が上下方向になっている。
熱交換器構成チューブ11(熱交換器5)は、すでに理解されるように、車両7に搭載されている熱源(たとえば、エンジン19)を冷却するものであり、エンジン19によって温度が上昇した熱媒体が熱交換器構成チューブ11内を流れる間に冷却され(熱交換器構成チューブ11によって熱媒体の熱が大気に放熱され)、この冷却された熱媒体がエンジン19に戻り、エンジン19を再び冷却するようになっている。すなわち、熱媒体が熱交換器構成チューブ11内を循環することで、エンジン19の冷却がなされるようになっている。
熱交換器構成チューブ11は、図1、図2で示すように、車両7の前側から後側に向かって熱媒体を流す前・後部位15と、車両7の後側から前側に向かって熱媒体を流す後・前部位17とを備えて構成されている。
エンジン19等の熱源は車両7の前部に設けられており、エンジン19には、熱媒体が流れる流路が設けられている。前・後部位15は、車両前後方向に直線状に長く延びて熱源の車両後側に設置されており、前・後部位15の前端は、エンジン19の近傍に位置している。前・後部位15の前端とエンジン19の流路の熱媒体の出口とはチューブ(出口側チューブ)21で接続されている。
後・前部位17は、たとえば、前・後部位15と平行になって車両前後方向に直線状に長く延びてエンジン19の車両後側に設置されており、後・前部位17の前端は、エンジン19の近傍に位置している。後・前部位17の前端とエンジン19の流路の熱媒体の入口とはチューブ(入口側チューブ)23で接続されている。前・後部位15の後端と後・前部位17の後端とは、半円弧状のチューブ(折り返しチューブ)25で接続されている。これにより、熱媒体が循環する循環路が形成されている。
そして、エンジン19の流路の出口から出てきた高温の熱媒体は、出口側チューブ21内を流れ、前・後部位15内を車両後側に向かって流れ、折り返しチューブ25内を流れ、後・前部位17内を車両後側に向かって流れ、入口側チューブ23内を流れ、エンジン19の流路の入口からエンジン19の流路内に入るようになっている。
なお、前・後部位15内では、車両前側から後側に向かうにしたがって、内部を流れる熱媒体の温度が低くなっており、後・前部位17内では、車両後側から前側に向かうにしたがって、内部を流れる熱媒体の温度が低くなっている。また、後・前部位17内を流れる熱媒体の温度は、前・後部位15内を流れる熱媒体の温度よりも低くなっている。
主として前・後部位15および後・前部位17が熱交換器構成チューブ11を構成している(熱交換器5の機能を発揮している)が、これに加えて、出口側チューブ21、入口側チューブ23、折り返しチューブ25の少なくともいずれかが、熱交換器5としての機能を発揮する構成であってもよい。
前・後部位15、後・前部位17、出口側チューブ21、入口側チューブ23および折り返しチューブ25のそれぞれは、たとえば、別体で製造された後それぞれが適宜接続されている。
また、図2では、出口側チューブ21、入口側チューブ23が枝別れしており、前・後部位15、後・前部位17が、車両前後方向に複数本(たとえば3本ずつ)延びているが、出口側チューブ21、入口側チューブ23が枝分かれしておらず、前・後部位15、後・前部位17が、車両前後方向に1本ずつ延びている構成であってもよい。
熱交換器構成チューブ11は、アンダカバー3(アンダカバー本体部)13の厚さ方向に対して直交する方向の水平な車両前後方向に延びている。また、なお、熱交換器構成チューブ11自体がアンダカバー3の一部を構成している(図3参照)。
熱交換器構成チューブ11は、アンダカバー3との厚さを小さくするために扁平になっている。すなわち、熱交換器構成チューブ11の断面(長手方向に対して直交する平面による断面)が扁平になっており、たとえば、長円状になっている。ここで長円とは、1つの平面に所定の直径の円を描きこの円を上記1つの平面の上で所定の距離(たとえば、円の直径よりも大きい距離)だけ直線的に移動したときに、上記円の軌跡で表される形状である。
折り返しチューブ25、出口側チューブ21の一部(前・後部位15側の部位)、入口側チューブ23の一部(後・前部位17側の部位)も、熱交換器構成チューブ11と同様に扁平になっている。なお、熱交換器構成チューブ11の断面が楕円形等の他の形状になっていてもよい。楕円になっている場合には、楕円の短径が上下方向になる。
図1で示すように、前・後部位15は、車両7の幅方向中央側に配置されている。後・前部位17は車両7の幅方向外側に配置されている。車両7の幅方向のほぼ中央部を、車両7に搭載されているエンジン19の排気管27が車両前後方向に延びており、前・後部位15が排気管27に沿って延びている。
また、前・後部位15および後・前部位17は、車両7の幅方向右側と左側とに設けられている。すなわち、車両7の幅方向右側には、前・後部位15と後・前部位17とが一対で設けられている。ただし、図2で示すように、前・後部位15は、分岐していることで複数本になっている。また、後・前部位17も、分岐していることで複数本になっている。このように分岐していることで、車両7の幅方向右側には、前・後部位15、後・前部位17が6本存在しているが、この状態も一対であるものとする。同様にして、車両7の幅方向左側には、前・後部位15と後・前部位17とが一対で設けられている。これにより、熱媒体の循環路が2系統(2対)形成されている。
アンダカバー3は、前述したように、板状のアンダカバー本体部13を備えて構成されており、熱交換器構成チューブ11(前・後部位15、後・前部位17、折り返しチューブ25)は、アンダカバー本体部13の上側でアンダカバー本体部13に一体的に設けられている。
また、熱交換器構成チューブ11の少なくとも一部が、熱交換器構成チューブ11の下側に位置しているアンダカバー本体部13の一部で覆われている。たとえば、アンダカバー本体部13には、熱交換器構成チューブ11が露出する開口部29が設けられており、開口部29は、熱交換器構成チューブ11の直下に設けられている。
詳しく説明すると、熱交換器構成チューブ11の車両幅方向(車両7の幅方向)の両端部の下側が、アンダカバー本体部13に接して、アンダカバー本体部13(部位35)で覆われており、熱交換器構成チューブ11の車両幅方向の中央部の下側に開口部29が位置していて、熱交換器構成チューブ11の車両幅方向の中央部の下面が露出している。なお、高さ方向では、熱交換器構成チューブ11とアンダカバー本体部13の部位(熱交換器構成チューブ11の車両幅方向の両端部の下側に存在している部位以外の部位)37とは、ほぼ同じところに位置している。
開口部29は、熱交換器構成チューブ11(前・後部位15、後・前部位17)の全長にわたって、たとえば連続して設けられている。すなわち、車両前後方向で、熱交換器構成チューブ11の全長にわたり、アンダカバー本体部13の断面形状(車両前後方向に対して直交する平面による断面の形状)は、一定の形状になっている。また、開口部29は折り返しチューブ25の全長にわたって連続して設けられている。
ところで、図9で示すように。アンダカバー本体部13に、突起(凸部)31が設けられていてもよい。
この場合、突起31は、熱交換器構成チューブ11のところから下方に突出している。また、突起31に近接して(たとえば隣接して)、開口部29が、アンダカバー本体部13に設けられている。突起31は、開口部29の端部(部位35)から下方に突出しており、熱交換器構成チューブ11の全長にわたって設けられている。
さらに説明すると、開口部29および突起31は、熱交換器構成チューブ11の全長にわたって、たとえば、連続して設けられている。突起31は、開口部29の車両幅方向の両端で所定の高さで下方に突出している。車両前後方向で、熱交換器構成チューブ11(前・後部位15、後・前部位17)の全長にわたり、アンダカバー本体部13の断面形状(車両前後方向に対して直交する平面による断面形状)は、一定の形状になっている。
エンジン19が稼動している状態では、エンジン19の流路の出口から出てきた高温の熱媒体が、出口側チューブ21内を流れ、前・後部位15内を車両後側に向かって流れ、折り返しチューブ25内を流れ、後・前部位17内を車両前側に向かって流れ、入口側チューブ23内を流れ、エンジン19の流路の入口からエンジン19の流路内に入るようにして、熱媒体が循環する。さらに、車両7が走行している状態では、走行風によって、熱交換器構成チューブ11が冷却される。
車両下部構造1によれば、車両7の下部に設けられたアンダカバー3が、熱交換器5の機能を備えているので、車両7を大型化することなく、熱交換器の放熱量の増大要求や追加要求に対処することができる。
たとえば、車両7の前部のスペースを広げなくても、アンダカバー3の一部を熱交換器として使用することで、熱交換器の放熱量の増大要求や熱交換器追加要求に対処することができる。
また、車両下部構造1によれば、アンダカバー3が熱媒体を用いた熱交換器5の機能を備えているので、他の箇所に別途熱交換器を設ける必要性が少なくなり、車両7の軽量化要求に応じやすくなる。
また、車両下部構造1によれば、アンダカバー3が、熱媒体が流れるチューブ11によって熱交換器5の機能を発揮するように構成されているので、熱媒体が流れる流路の構成を簡素化することができるとともに、アンダカバー3の製造が容易になる。
また、車両下部構造1によれば、熱交換器構成チューブ11が、車両7の前側から後側に向かって熱媒体を流す前・後部位15と、車両7の後側から前側に向かって熱媒体を流す後・前部位17とを備えて構成され、前・後部位15内を流れる熱媒体の温度が後・前部位17内を流れる熱媒体の温度よりも高い、即ち、熱媒体を前・後部位15で冷却(熱交換器構成チューブで放熱)した後、後・前部位17へと流すようにしているので、後・前部位17を流れる熱媒体の流れが車両前側からの走行風と対向流となり、前・後部位15で冷却(熱交換器構成チューブで放熱)し温度が下がった熱媒体を更に効率良く冷却することができる。
図4を参照してさらに詳しく説明する。
図4の横軸は、車両前後方向を示しおり、左側が車両前側になっており、右側が車両後側になっている。図4の縦軸は、温度を示している。
線分AB(線図G1)は、車両下部構造1における前・後部位15を流れる熱媒体の温度変化を示しており、線分BC(線図G2)は、車両下部構造1における後・前部位17を流れる熱媒体の温度変化を示している。
線分FG(線図G5)は、車両7の幅方向中央部における空気の温度を示しており、線分HI(線図G6)は、車両7の幅方向端部における空気の温度を示している。
ここで、車両下部構造1においては、線分ABで示す熱媒体が、線分FGで示す空気で冷やされ、線分BCで示す熱媒体が、線分HIで示す空気(線分FGの空気よりも冷たい空気)で冷やされる。これにより、後・前部位17で温度が低くなった熱媒体を効率良く冷却することができる。
一方、前・後部位15を車両7の幅方向端部に配置し、後・前部位17を車両7の幅方向中央部に配置したとすると、線分ADで示す熱媒体が、線分HIで示す空気で冷やされ、線分DEです熱媒体が、線分FGで示す空気(熱媒体との温度差が小さい熱い空気)で冷やされる。これにより、熱媒体の冷却効率が悪化してしまう。線分AD(線図G3)は、前・後部位15を流れる熱媒体の温度変化を示しており、線分DE(線図G4)は、後・前部位17を流れる熱媒体の温度変化を示している。
また、車両下部構造1によれば、前・後部位15および後・前部位17が車両7の幅方向右側と左側とに設けられているので、熱交換器の放熱量の増大要求や追加要求に一層的確にこたえることができる。
また、車両下部構造1によれば、アンダカバー本体部13が、熱交換器構成チューブ11のところから下方に突出している突起31を備えて構成されているので、路面からの飛石等が、熱交換器構成チューブ11にぶつかることを防止することができ、熱交換器構成チューブ11の損傷を防止することができる。
すなわち、図5に示すように、突起が存在せず熱交換器構成チューブ11の下面が大きく露出していると、飛石等が、熱交換器構成チューブ11にぶつかりやすく、熱交換器構成チューブ11が損傷しやすい。突起31を設けることで、飛石等が、熱交換器構成チューブ11にぶつかりにくくなる。
また、車両下部構造1によれば、アンダカバー本体部13の突起31に近接して、アンダカバー本体部13に熱交換器構成チューブ11が露出する開口部29が設けられているので、熱交換器構成チューブ11の放熱面積が増加し放熱量を増やすことができる。
また、車両下部構造1によれば、開口部29が熱交換器構成チューブ11の直下に設けられているので、開口部29による放熱が一層促進される。また、開口部29および突起31が熱交換器構成チューブ11の全長にわたって設けられているので、熱交換器構成チューブ11を効率良く冷やすことができる。
また、突起31が開口部29の車両幅方向の両端で所定の高さで突出しているので、路面からの飛石等が、開口部29のところで露出している熱交換器構成チューブ11にぶつかることを一層確実に防止することができ、さらに、飛石等の衝撃力を突起31で緩和することができ、熱交換器構成チューブ11の損傷を一層確実に防止することができる。
ところで、図6、図7で示すように、開口部29を無くすことで、熱交換器構成チューブ11の全体が、アンダカバー本体部13で覆われていてもよい。この場合において、熱交換器構成チューブ11は、当然に、アンダカバー本体部13の上面(車体側の面)に設けられている。つまり、熱交換器構成チューブ11は、アンダカバー本体部13と車両7との間に設置されている。また、熱交換器構成チューブ11は、アンダカバー本体部13に接しており、熱交換器構成チューブ11と車両7との間には、間隙9が存在している。なお、図6、図7で示すように、開口部29を設けず、アンダカバー本体部13が、熱交換器構成チューブ11の総てをこの下側から覆っている形態において、アンダカバー本体部13に突起31を設けてもよい。
このように構成された車両下部構造1によれば、熱交換器構成チューブ11がアンダカバー本体部13の上側に設けられており、熱交換器構成チューブ11がこの下側に位置しているアンダカバー本体部13で覆われているので、路面からの飛石等による熱交換器構成チューブ11の損傷を一層防止することができ、熱交換器構成チューブ11の内部を流れる熱媒体の漏れを一層確実に防ぐことができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る車両下部構造1は、図10で示すように、熱交換器構成チューブ11がアンダカバー本体部13の下側に設けられていて、熱交換器構成チューブ11に突起33が設けられている点が、本発明の第1の実施形態に係る車両下部構造1と異なり、その他の点は、本発明の第1の実施形態に係る車両下部構造1とほぼ同様に構成されている。
すなわち、本発明の実施形態に係る車両下部構造1では、アンダカバー3が板状のアンダカバー本体部13を備えて構成されており、熱交換器構成チューブ11は、たとえば、アンダカバー本体部13の下側でアンダカバー本体部13に一体的に設けられている。
また、熱交換器構成チューブ11は、下方に突出している突起(凸部)33を備えて構成されている。
突起33は、熱交換器構成チューブ11の車両幅方向に所定の間隔をあけてならんで複数列設けられており、これらの各突起33は、熱交換器構成チューブ11の長手方向(車両前後方向)に延びて配置されている。
また、突起33は、たとえば、リブ(フィン)で構成されており、このリブは、熱交換器構成チューブ11の長手方向(車両前後方向)に延設されている。なお、突起33が、熱交換器構成チューブ11の長手方向に断続的に設けられていてもよい。たとえば、ピン状複数の突起が、所定の間隔をあけて、熱交換器構成チューブ11の長手方向に断続的にならんでいてもよい。
本発明の第2の実施形態に係る車両下部構造1においても、車両前後方向で、熱交換器構成チューブ11(前・後部位15、後・前部位17)の全長にわたり、アンダカバー本体部13と突起33の断面形状(車両前後方向に対して直交する平面による断面の形状)は、一定の形状になっている。
また、上記各実施形態において、出口側チューブ21、入口側チューブ23、折り返しチューブ25が、前・後部位15、後・前部位17とは別体で製造された後、前・後部位15および後・前部位17に接続されたものであってもよい。
さらに、前・後部位15、後・前部位17、折り返しチューブ25だけでなく、出口側チューブ21、入口側チューブ23も、アンダカバー本体部13で覆われていてもよい。
車両下部構造1によれば、熱交換器構成チューブ11が下方に突出している突起33を備えて構成されているので、突起33からの放熱によって熱交換器構成チューブ11の冷却効率を高めることができるとともに、路面からの飛石等による熱交換器構成チューブ11の破損(熱媒体が流れる部位の破損)を防止することができる。
また、車両下部構造1によれば、突起33が複数設けられており、これらの各突起33が熱交換器構成チューブ11の長手方向にならんで配置されているので、冷却効率を一層高めることができるとともに、熱交換器構成チューブ11の破損を一層確実に防止することができる。
また、車両下部構造1によれば、突起33がリブで構成されており、このリブが熱交換器構成チューブ11の長手方向(車両前後方向)に延設されているので、リブの間を空気が流れることで熱交換器構成チューブ11を効率良く冷やすことができる。
また、車両下部構造1において、折り返しチューブ25等が、前・後部位15、後・前部位17とは別体で製造された後に接続されており、一方、アンダカバー本体部13が一体成形されているので、直線状の前・後部位15および後・前部位17を押し出し成形で効率良く成形することができ、一体成形されたアンダカバー本体部13に前・後部位15、後・前部位17および折り返しチューブ25を設置しやくなり、製造が容易になっている。
ところで、上記説明では、熱源が車両の前側に設けられているが、熱源が車両の後側に設けられていてもよい。この場合には、前・後部位は、車両前後方向に長く延びて熱源の車両前側に設置されており、前・後部位の後端は、熱源の近傍に位置している。前・後部位の後端と熱源の流路の熱媒体の入口とはチューブ(入口側チューブ)で接続されている。
後・前部位は、たとえば、前・後部位と平行になって車両前後方向に長く延びて熱源の車両前側に設置されており、後・前部位の後端は、熱源の近傍に位置している。後・前部位の後端と熱源の流路の熱媒体の出口とはチューブ(出口側チューブ)で接続されている。前・後部位の前端と後・前部位の前端とは、チューブ(折り返しチューブ)で接続されている。
そして、熱源の流路の出口から出てきた高温の熱媒体は、出口側チューブ内を流れ、後・前部位内を車両前側に向かって流れ、折り返しチューブ内を流れ、前・後部位内を車両後ろ側に向かって流れ、入口側チューブ内を流れ、熱源の流路の入口から熱源の流路内に入るようになっている。
また、後・前部位が車両の幅方向中央部に配置されており、前・後部位が車両の幅方向の端部側に配置されている。
1 車両下部構造
3 アンダカバー
5 熱交換器
7 車両
11 チューブ
13 アンダカバー本体部
15 前・後部位
17 後・前部位
29 開口部
31,33 突起

Claims (15)

  1. 熱媒体により熱交換をする熱交換器の機能を備えているアンダカバーが車両の下部に設けられていることを特徴とする車両下部構造。
  2. 請求項1に記載の車両下部構造において、
    前記アンダカバーは、前記熱媒体が流れるチューブによって熱交換をするように構成されていることを特徴とする車両下部構造。
  3. 請求項2に記載の車両下部構造において、
    前記チューブは、前記車両の前側から後側に向かって熱媒体を流す前・後部位と、前記車両の後側から前側に向かって熱媒体を流す後・前部位とを備えて構成されていることを特徴とする車両下部構造。
  4. 請求項3に記載の車両下部構造において、
    前記前・後部位内を流れる熱媒体の温度は、前記後・前部位内を流れる熱媒体の温度よりも高くなっており、
    前記前・後部位が前記車両の幅方向中央側に配置されており、
    前記後・前部位が前記車両の幅方向外側に配置されていることを特徴とする車両下部構造。
  5. 請求項3または請求項4に記載の車両下部構造において、
    前記前・後部位および前記後・前部位は、前記車両の幅方向右側と左側とに設けられていることを特徴とする車両下部構造。
  6. 請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の車両下部構造において、
    前記アンダカバーは、アンダカバー本体部を備えて構成されており、前記チューブは、前記アンダカバー本体部の上側で前記アンダカバー本体部に設けられており、
    前記チューブの少なくとも一部が前記チューブの下側に位置している前記アンダカバー本体部の一部で覆われていることを特徴とする車両下部構造。
  7. 請求項6に記載の車両下部構造において、
    前記アンダカバー本体部には、前記チューブ延在部から下方に突出している突起が設けられていることを特徴とする車両下部構造。
  8. 請求項7に記載の車両下部構造において、
    前記アンダカバー本体部には、前記アンダカバー本体部の突起に近接して、前記チューブが露出する開口部が設けられていることを特徴とする車両下部構造。
  9. 請求項8に記載の車両下部構造において、
    前記開口部は、前記チューブの直下に設けられていることを特徴とする車両下部構造。
  10. 請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の車両下部構造において、
    前記アンダカバーは、アンダカバー本体部を備えて構成されており、前記チューブは、前記アンダカバー本体部に設けられており、
    前記チューブには、下方に突出している突起が設けられていることを特徴とする車両下部構造。
  11. 請求項10に記載の車両下部構造において、
    前記突起は複数設けられており、これらの各突起は、前記チューブの長手方向にならんで配置されていることを特徴とする車両下部構造。
  12. 請求項10に記載の車両下部構造において、
    前記突起はリブで構成されており、このリブは前記チューブの長手方向に延設されていることを特徴とする車両下部構造。
  13. 請求項11または請求項12に記載の車両下部構造において、
    前記突起は、前記チューブの幅方向にならんで複数列で設けられていることを特徴とする車両下部構造。
  14. 請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の車両下部構造において、
    前記前・後部位および前記後・前部位とは、折り返しチューブで接続されており、
    前記折り返しチューブは、前記前・後部位および前記後・前部位とは別体で製造された後、前記前・後部位および前記後・前部位に接続されたものであることを特徴とする車両下部構造。
  15. 請求項14に記載の車両下部構造において、
    前記アンダカバーは、一体成形されたアンダカバー本体部を備えて構成されており、
    前記前・後部位と、前記後・前部位と、前記折り返しチューブとは、前記アンダカバー本体部に設けられていることを特徴とする車両下部構造。
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