JP6624013B2 - 車両用熱交換システム - Google Patents
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Description
ところで、例えば軽い前面衝突が生じると、主熱交換器よりも車両前方側に配置された部品が車両後方側へ移動して、主熱交換器や樹脂製又は金属製配管に当たる。このため、主熱交換器、樹脂製又は金属製配管、或いはこれらの締結箇所に過度の荷重が加わる。このような荷重を受けないためには、改善の余地があった。
第1冷媒用配管の一端側は主熱交換器、副熱交換器のそれぞれに接続される。第2冷媒用配管の一端側は冷媒供給源に接続される。そして、第3冷媒用配管は、樹脂製又は金属製とされ、主熱交換器、ファンシュラウドのそれぞれの側部に車両前後方向を長手方向として配索される。第3冷媒用配管の前端部は第1冷媒用配管の他端側に接続され、第3冷媒用配管の後端部は第2冷媒用配管の他端側に接続される。
図1〜図4を用いて、本発明の一実施の形態に係る車両用熱交換システムについて説明する。なお、図中、適宜示される矢印FRは車両前方向を示し、矢印INは車両幅方向内側を示す。また、矢印UPは車両上方向を示す。
図1に示されるように、本実施の形態に係る車両用熱交換システム10は、自動車等の車両前部に配置されている。具体的には、車両用熱交換システム10は、図示を省略したラジエータグリルよりも車両後方側であって、同様に図示を省略したパワーユニットよりも車両前方側に配置されている。車両用熱交換システム10は、主熱交換器20と、副熱交換器30と、図示を省略したクーリングファンが組込まれたファンシュラウド40と、第1冷媒用配管50と、第2冷媒用配管60と、第3冷媒用配管70とを含んで構成されている。クーリングファンは主に主熱交換器20を冷却する。
なお、副熱交換器30は、副熱交換器30の形状、主熱交換器20の形状、車両前部の内部形状や内部の空きスペースの形状に基づいて、主熱交換器20の上部又は側部に配置されてもよい。このとき、車両前方側から見て一部が重合ってもよい。ここで、主熱交換器20の「近傍」とは、車両前部において、主熱交換器20の近くであって、副熱交換器30が配置可能な主熱交換器20の車両前方側、側部、上部、下部のいずれも含む意味で使用されている。
一方、主熱交換器20のここでは第1ラジエータ22の右側部であって被支持部76に対応する位置には、車両前後方向へ貫通する貫通孔を有し、この貫通孔内にピン76Bを摺動自在に支持するリング状の支持部22Sが配設されている。つまり、支持部22Sの貫通孔内にピン76Bが挿入されて、第1ラジエータ22の右側部に配管71を含めて第3冷媒用配管70が、車両後方側へ移動可能に支持されている。
一方、図2、図3(A)、図3(B)及び図4(B)に示されるように、配管72の被連結部724Bよりも車両後端側には、車両幅方向内側へ立設された取付部725が配設されている。同様に、取付部725には貫通孔が形成され、締結部材42Bを用いて取付部725がファンシュラウド40に固定されている。
本実施の形態に係る車両用熱交換システム10は、図1及び図2に示されるように、主熱交換器20と、副熱交換器30と、ファンシュラウド40と、第1冷媒用配管50と、第2冷媒用配管60と、第3冷媒用配管70とを備える。主熱交換器20は車両前部に配置される。副熱交換器30は主熱交換器20の近傍に配置される。ファンシュラウド40は主熱交換器20の車両後方側に配置され、ファンシュラウド40には主熱交換器20を冷却する図示を省略したクーリングファンが組込まれる。
そして、第3冷媒用配管70は、樹脂製とされ、主熱交換器20、ファンシュラウド40のそれぞれの右側部に車両前後方向を長手方向として延設されて配索される。図1、図2、図3(A)及び図3(B)に示されるように、第3冷媒用配管70の配管71の前端部711は第1冷媒用配管50の配管51、配管52のそれぞれの他端側に接続される。配管72の前端部721は第1冷媒用配管50の配管53(又は配管54)の他端部に接続される。さらに、配管71の後端部712は第2冷媒用配管60の配管61の他端側に接続され、配管72の後端部722は配管62の他端側に接続される。
図2に示されるように、例えば軽い前面衝突が生じて、車両前方側から車両後方側へ向かって衝突荷重Fが発生したとする。衝突荷重Fにより、主熱交換器20よりも車両前方側に配置された図示を省略した部品、例えばフロントバンパエネルギアブソーバ、フロントバンパリインホースメント等が車両後方側へ移動する。そして、これらの部品が、主熱交換器20よりも先に第3冷媒用配管70に接触し、第3冷媒用配管70を車両後方側へ押込む。このとき、主熱交換器20、副熱交換器30のそれぞれに対して独立に、矢印S方向の車両後方側へ第3冷媒用配管70をファンシュラウド40と共に移動させることができる。
従って、車両用熱交換システム10では、主熱交換器20、副熱交換器30、そして第3冷媒用配管70に生じる荷重を効果的に抑制することができる。
一方、第3冷媒用配管70の配管71には取付部715が、配管72には取付部725がそれぞれ構成される。取付部715は締結部材42Aを用いて、取付部725は締結部材42Bを用いて、ファンシュラウド40に固定される。このため、取付部715及び取付部725有する簡易な固定構造により、第3冷媒用配管70をファンシュラウド40に固定することができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本発明は、第3冷媒用配管を金属製としてもよい。また、本発明は、第3冷媒用配管の断面形状を矩形状としてもよい。
さらに、本発明は、車室内の空調用ダクトを熱交換器の側部に第3冷媒用配管として配索してもよい。空調ダクトには、冷媒として空気が使用されている。このような場合、第3冷媒用配管は3本以上の配管を含んで構成される。なお、第3冷媒用配管として1本の配管が主熱交換器の側部に配索されてもよい。
また、上記実施の形態では、冷媒用リザーブタンクが冷媒供給源とされているが、本発明は、冷媒供給源として、上記ガソリンエンジン等のパワーユニット、上記AT等のトランスミッション、或いはポンプ(ウォータポンプやオイルポンプが含まれる)を含む。
さらに、本発明では、第1冷媒用配管の一部、第2冷媒用配管の一部を樹脂製或いは金属製配管としてもよい。
20 主熱交換器
30 副熱交換器
40 ファンシュラウド
50 第1冷媒用配管
60 第2冷媒用配管
70 第3冷媒用配管
711、721 前端部
712、722 後端部
713、723 中間部
Claims (1)
- 車両前部に配置された主熱交換器と、
前記主熱交換器の近傍に配置された副熱交換器と、
前記主熱交換器の車両後方側に配置され、前記主熱交換器を冷却するクーリングファンが組込まれたファンシュラウドと、
一端側が前記主熱交換器、前記副熱交換器のそれぞれに接続される第1冷媒用配管と、
一端側が冷媒供給源に接続される第2冷媒用配管と、
前記主熱交換器、前記ファンシュラウドのそれぞれの側部に車両前後方向を長手方向として配索され、前端部が前記主熱交換器よりも車両前方側へ突出し、かつ、前記第1冷媒用配管の他端側に接続され、後端部が前記主熱交換器よりも車両後方側へ突出し、かつ、前記第2冷媒用配管の他端側に接続され、車両前後方向中間部が車両後方側へ移動可能に前記主熱交換器の側部に支持され、かつ、前記ファンシュラウドに固定された樹脂製又は金属製の第3冷媒用配管と、
を備えた車両用熱交換システム。
Priority Applications (1)
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JP2016216492A JP6624013B2 (ja) | 2016-11-04 | 2016-11-04 | 車両用熱交換システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016216492A JP6624013B2 (ja) | 2016-11-04 | 2016-11-04 | 車両用熱交換システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018070108A JP2018070108A (ja) | 2018-05-10 |
JP6624013B2 true JP6624013B2 (ja) | 2019-12-25 |
Family
ID=62113312
Family Applications (1)
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JP2016216492A Active JP6624013B2 (ja) | 2016-11-04 | 2016-11-04 | 車両用熱交換システム |
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2016
- 2016-11-04 JP JP2016216492A patent/JP6624013B2/ja active Active
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