JP2020152501A - フロントストラットのバックストップ - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントストラットの回動範囲を確実に制限することが可能なフロントストラットのバックストップを提供する。【解決手段】ブーム14のブームヘッド14aに長手方向一端部が連結されたバックストップ本体2と、バックストップ本体2の長手方向他端部とフロントストラット19とを繋ぐリンク3と、フロントストラット19に設けられ、フロントストラット19がブーム14に対して所定角度以上起こされたときに、バックストップ本体2の長手方向他端部が当接する当接部4と、を有する。バックストップ本体2は、バックストップ本体2の長手方向他端部が当接部4に当接した状態で、フロントストラット19の回動範囲を制限する。【選択図】図2

Description

本発明は、クレーンのフロントストラットの回動範囲を制限する、フロントストラットのバックストップに関する。
ブームの先端部にジブが起伏可能に取り付けられるクレーンにおいては、ブームの先端部にジブが取り付けられるともに、ジブの起伏を可能とするストラット(フロントストラット及びリアストラット)が取り付けられることがある。このストラットの取り付け作業では、ロープの掛け回しや、バックストップの取り付けで、ストラットを起こしたり倒したりすることを繰り返す必要があり、ストラットやブームやジブとの干渉や、ストラット同士の干渉の恐れがあり、慎重な作業が必要となり、作業性が十分ではなかった。
また、フロントストラットとリアストラットとの間には、ジブを起伏するためのロープが掛け回されているが、これをジブ起伏ウインチにより巻き取ると、フロントストラットがリアストラット側に引き寄せられ、リアストラット側に倒れる恐れがあり、この作業においてもより慎重な作業が必要となっていた。
ここで、特許文献1には、フロントストラットにバックストップが設けられたクレーンが開示されている。
特開2014−43317号公報
ところで、バックストップは、ブームやジブなどの起伏部材が所定範囲内を超えて回動しようとすると、バックストップ受けに当接することで、起伏部材の回動範囲を制限するものである。しかしながら、従来技術のように、短尺なバックストップであると、フロント(前)ストラットとバックストップとを固定する部分(従来技術ではリア(後)ストラット)との距離が極めて短いことから、フロントストラットとリアストラットとの干渉の可能性がある。また、起伏部材やストラットが横揺れした場合や、起伏部材やストラットが長尺なために撓むことによって、バックストップとバックストップ受けとの間にずれが生じ、バックストップがバックストップ受けに当接しなくなる恐れがあるため、フロントストラットの回動を制限できなくなる可能性がある。
本発明の目的は、フロントストラットの回動範囲を確実に制限することが可能なフロントストラットのバックストップを提供することである。
本発明は、ブームの先端部にフロントストラットが起伏可能に取り付けられたクレーンにおけるフロントストラットのバックストップであって、前記ブームの先端部に長手方向一端部が連結されたバックストップ本体と、前記バックストップ本体の長手方向他端部と前記フロントストラットとを繋ぐリンクと、前記フロントストラットに設けられ、前記フロントストラットが前記ブームに対して所定角度以上起こされたときに、前記バックストップ本体の長手方向他端部が当接する当接部と、を有し、前記バックストップ本体は、前記バックストップ本体の長手方向他端部が前記当接部に当接した状態で、前記フロントストラットの回動範囲を制限することを特徴とする。
本発明によると、フロントストラットがブームに対して所定角度以上起こされたときに、バックストップ本体の長手方向他端部が当接部に当接する。これにより、フロントストラットの回動範囲をバックストップ本体で制限することが可能になる。そして、バックストップ本体の長手方向一端部がブームの先端部に連結され、バックストップ本体の長手方向他端部がリンクを介してフロントストラットに連結された構成である。そのため、フロントストラットが横揺れした場合であっても、ブームとバックストップ本体との間、あるいは、フロントストラットとバックストップ本体との間に横方向のずれが生じにくい。よって、フロントストラットの回動範囲をバックストップ本体で確実に制限することができる。
ラッフィングクレーンの側面図である。 図1の要部Aの拡大図である。 図2の要部Dの拡大図である。 バックストップ本体の長手方向他端部の拡大図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。 ストラット組立動作におけるブームの先端部の側面図である。 ストラット組立動作におけるブームの先端部の側面図であって、図5に続く動作を示す図である。 ストラット組立動作におけるブームの先端部の側面図であって、図6に続く動作を示す図である。 ストラット組立動作におけるブームの先端部の側面図であって、図7に続く動作を示す図である。 ストラット組立動作におけるブームの先端部の側面図であって、図8に続く動作を示す図である。 ストラット組立動作におけるブームの先端部の側面図であって、図9に続く動作を示す図である。 ストラット組立動作におけるブームの先端部の側面図であって、図10に続く動作を示す図である。 ストラット組立動作におけるブームの先端部の側面図であって、図11に続く動作を示す図である。 ストラット組立動作におけるブームの先端部の側面図であって、図12に続く動作を示す図である。 ストラット組立動作におけるブームの先端部の側面図であって、図13に続く動作を示す図である。 ジブ組立動作におけるブームの先端部の側面図である。 ジブ組立動作におけるブームの先端部の側面図であって、図15に続く動作を示す図である。 変形例におけるバックストップ本体の長手方向他端部の拡大上面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(ラッフィングクレーンの構成)
本実施形態のフロントストラットのバックストップ(バックストップ)1は、作業機械であるラッフィングクレーンに設けられている。ラッフィングクレーン10の側面図である図1に示すように、ラッフィングクレーン10は、クローラ式の下部走行体11に上部旋回体12が旋回可能に搭載された構成となっている。なお、ラッフィングクレーン10は、クローラ以外の移動手段(例えばホイール)を用いた移動式クレーンであってもよいし、移動手段を持たない固定式クレーンであってもよい。また、本発明の適用対象はラッフィングクレーンに限定されず、例えば、タワークレーンに本発明を適用することも可能である。
ラッフィングクレーン10は、クレーン本体に相当する上部旋回体12と、この上部旋回体12を旋回可能に支持する下部走行体11と、ブーム14及びジブ15を含む起伏部材と、ブーム起伏用部材であるマスト16と、を備える。また、上部旋回体12の後部には、ラッフィングクレーン10のバランスを調整するためのカウンタウエイト17が積載されている。また、上部旋回体12の前端部には、キャブ13が備えられている。キャブ13は、ラッフィングクレーン10の運転席に相当する。
ブーム14は、いわゆるラチス型であり、下部ブーム14Aと、一または複数(図例では2個)の中間ブーム14Bと、上部ブーム14Cとから構成される。具体的に、下部ブーム14Aは、上部旋回体12の前部に起伏方向に回動可能となるように連結される。中間ブーム14Bは、下部ブーム14Aの先端側に着脱可能に継ぎ足される。上部ブーム14Cは中間ブーム14Bの先端側に着脱可能に継ぎ足される。この上部ブーム14Cの先端部に、後述のようにジブ15を回動させるためのリアストラット18及びフロントストラット19が回動可能に連結される。ブーム14は、下端部に備えられたブームフットピン14sを支点として上部旋回体12に回動可能に軸支される。
ただし、本発明ではブームの具体的な構造は限定されない。例えば、ブームは、中間ブームがないものでもよく、また、上記とは中間ブームの数が異なるものでもよい。更に、ブームは、単一の部材で構成されたものでもよい。
ジブ15も、いわゆるラチス型であり、下部ジブ15Aと、一または複数(図例では1個)の中間ジブ15Bと、上部ジブ15Cとから構成される。具体的に、下部ジブ15Aは、上部ブーム14Cの先端部に起伏方向に回動可能となるように連結される。中間ジブ15Bは、下部ジブ15Aの先端側に着脱可能に継ぎ足される。上部ジブ15Cは中間ジブ15Bの先端側に着脱可能に継ぎ足される。ジブ15の回動中心軸は、上部旋回体12に対するブーム14の回動中心軸(ブームフットピン14s)と平行な横軸になっている。
マスト16は、基端及び回動端を有し、その基端が上部旋回体12に回動可能に連結される。マスト16の回動軸は、ブーム14の回動軸と平行でかつブーム14の回動軸のすぐ後方に位置している。すなわち、このマスト16はブーム14の起伏方向と同方向に回動可能である。一方、このマスト16の回動端は左右一対のブーム用ガイライン20を介してブーム14の先端に連結される。この連結は、マスト16の回動とブーム14の回動とを連携させる。
上部旋回体12上には左右一対のバックストップ21が設けられる。これらのバックストップ21は、ブーム14が図1に示される起立姿勢まで到達した時点でブーム14の下部ブーム14Aの左右両側部に当接する。この当接によって、ブーム14が強風等で後方に煽られることが規制される。
リアストラット18およびフロントストラット19は、ブーム14の先端に回動可能に軸支される。リアストラット18は、上部ブーム14Cの先端からブーム起立側(図1では左側)に張り出す姿勢で保持される。この姿勢を保持する手段として、リアストラット18とブーム14との間に左右一対のバックストップ22及び左右一対のガイリンク23が介在する。バックストップ22は、上部ブーム14Cとリアストラット18の中間部位との間に介在し、リアストラット18を下から支える。ガイリンク23は、リアストラット18の先端部とブーム14の下部ブーム14Aとを接続するように張設され、その張力によってリアストラット18の位置を規制する。なお、リアストラット18およびフロントストラット19が、ジブ15の基端部に回動可能に軸支されてもよい。また、リアストラット18がブーム14の先端部に回動可能に軸支され、フロントストラット19がジブ15の基端部に回動可能に軸支されてもよい。
フロントストラット19は、ジブ15と連動して(一体的に)回動するように、ジブ15に連結される。詳しくは、このフロントストラット19の先端部とジブ15の先端部とを結ぶように左右一対のジブガイライン24が張設される。従って、フロントストラット19の回動駆動によってジブ15も回動駆動される。なお、前述のリアストラット18は、図1に示すようにフロントストラット19の後側に配置され、フロントストラット19との間で略二等辺三角形形状を形成する。
ラッフィングクレーン10には、各種ウインチが搭載される。具体的には、ブーム14を起伏させるためのブーム起伏用ウインチ25と、ジブ15を起伏方向に回動させるためのジブ起伏用ウインチ26と、吊り荷の巻上げ及び巻下げを行うための主巻用ウインチ27及び補巻用ウインチ28とが搭載される。本実施形態に係るラッフィングクレーン10では、ブーム起伏用ウインチ25がマスト16の基端近傍部位に据え付けられる。また、ジブ起伏用ウインチ26、主巻用ウインチ27、及び、補巻用ウインチ28が、いずれもブーム14における下部ブーム14Aに据え付けられる。なお、これらのウインチ25,26,27,28は、上部旋回体12に搭載されていてもよい。
ブーム起伏用ウインチ25は、ブーム起伏用ロープ29の巻き取り及び繰り出しを行う。そして、この巻き取り及び繰り出しによりマスト16が回動するように、ブーム起伏用ロープ29が配索される。具体的には、マスト16の回動端部及び上部旋回体12の後端部には、それぞれ複数のシーブが幅方向に配列されたシーブブロック30,31が設けられ、ブーム起伏用ウインチ25から引き出されたブーム起伏用ロープ29がシーブブロック30,31間に掛け渡される。従って、ブーム起伏用ウインチ25がブーム起伏用ロープ29の巻き取りや繰り出しを行うことにより、両シーブブロック30,31間の距離が変化し、これによってマスト16、さらにはこれと連動するブーム14が起伏方向に回動する。
ジブ起伏用ウインチ26は、リアストラット18とフロントストラット19との間に巻き回されたジブ起伏用ロープ32の巻き取り及び繰り出しを行う。そして、この巻き取りや繰り出しによってフロントストラット19が回動するようにジブ起伏用ロープ32が配索される。具体的には、ブーム14の上部ブーム14Cには、ガイドシーブ33が設けられるとともに、リアストラット18の回動端部及びフロントストラット19の回動端部にそれぞれ複数のシーブが幅方向に配列されたシーブブロック34,35が設けられている。そして、ジブ起伏用ウインチ26から引き出されたジブ起伏用ロープ32がガイドシーブ33に掛けられ、かつ、シーブブロック34,35間に掛け渡される。従って、ジブ起伏用ウインチ26によるジブ起伏用ロープ32の巻き取りや繰り出しは、両シーブブロック34,35間の距離を変え、フロントストラット19、さらにはこれと連動するジブ15を起伏方向に回動させる。
主巻用ウインチ27は、主巻ロープ36による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。この主巻について、リアストラット18の基端近傍部位、フロントストラット19の基端近傍部位、及びジブ15の先端部には、それぞれ主巻用ガイドシーブ37,38,39が回転可能に設けられ、さらに主巻用ガイドシーブ39に隣接する位置に複数の主巻用ポイントシーブ40が幅方向に配列された主巻用シーブブロックが設けられている。主巻用ウインチ27から引き出された主巻ロープ36が主巻用ガイドシーブ37,38,39に順に掛けられ、かつ、シーブブロックの主巻用ポイントシーブ40と、吊荷用の主フック41に設けられたシーブブロックのシーブ42との間に掛け渡される。従って、主巻用ウインチ27が主巻ロープ36の巻き取りや繰り出しを行うと、両シーブ40,42間の距離が変わって、ジブ15の先端から垂下された主巻ロープ36に連結された主フック41の巻上げ及び巻下げが行われる。
同様にして、補巻用ウインチ28は、補巻ロープ43による吊り荷の巻上げ及び巻下げを行う。この補巻については、主巻用ガイドシーブ37,38,39とそれぞれ同軸に補巻用ガイドシーブ44,45,46が回転可能に設けられ、補巻用ガイドシーブ46に隣接する位置に補巻用ポイントシーブ47が回転可能に設けられている。補巻用ウインチ28から引き出された補巻ロープ43は、補巻用ガイドシーブ44,45,46に順に掛けられ、かつ、補巻用ポイントシーブ47から垂下される。従って、補巻用ウインチ28が補巻ロープ43の巻き取りや繰り出しを行うと、補巻ロープ43の末端に連結された吊荷用の補フック48が巻上げられ、または巻下げられる。
(バックストップの構成)
図1の要部Aの拡大図である図2に示すように、バックストップ1は、バックストップ本体2と、リンク3と、当接部4と、を有している。なお、図2においては、フロントストラット19がB1〜B3の3つの異なる角度でそれぞれ図示されている。また、図2においては、リアストラット18がC1〜C3の3つの異なる角度でそれぞれ図示されている。また、図2においては、ブーム14が倒伏された状態を図示している。
バックストップ本体2は、ブーム14のブームヘッド(先端部)14aに長手方向一端部がピンで連結されている。バックストップ本体2は、外筒の内側に内筒が摺動可能に嵌め込まれ、内筒の一端部の外周に緩衝用のコイルばねが取り付けられた公知の構成となっている。本実施形態では、バックストップ本体2の外筒とブームヘッド14aとが連結されている。
リンク3は、バックストップ本体2の長手方向他端部とフロントストラット19とを繋いでいる。リンク3の長手方向一端部は、バックストップ本体2の長手方向他端部にピンで連結されている。リンク3の長手方向他端部は、フロントストラット19のリアストラット18側の面に設けられた接続部5(図3参照)にピンで連結されている。本実施形態では、バックストップ本体2の内筒とリンク3とが連結されている。
当接部4は、フロントストラット19に設けられている。具体的には、当接部4は、フロントストラット19のリアストラット18側の面に設けられている。フロントストラット19がブーム14に対して所定角度以上起こされたときに、バックストップ本体2の長手方向他端部が当接部4に当接する。具体的には、図2に示すように、フロントストラット19がB1の状態(倒伏された状態)からB2の状態まで起こされたときに、バックストップ本体2の長手方向他端部が当接部4に当接する。
図2の要部Dの拡大図である図3に示すように、当接部4には、凹部4aが形成されている。この凹部4aは、当接部4の接続部5側に形成されている。凹部4aと接続部5との距離は、リンク3の長さとほぼ同じである。この凹部4aにバックストップ本体2の長手方向他端部が当接する。
図2に示すように、フロントストラット19がB2の状態からさらに起こされると、バックストップ本体2のコイルばねが圧縮されていく。そして、フロントストラット19がB3の状態になると、バックストップ本体2に設けられた図示しないリミットスイッチがオンになる。これにより、フロントストラット19のこれ以上の回動が制限されることとなる。
このように、フロントストラット19がブーム14に対して所定角度以上起こされたときに、バックストップ本体2の長手方向他端部が当接部4に当接する。これにより、フロントストラット19の回動範囲をバックストップ本体2で制限することが可能になる。そして、バックストップ本体2の長手方向一端部がブーム14のブームヘッド14aに連結され、バックストップ本体2の長手方向他端部がリンク3を介してフロントストラット19に連結された構成である。そのため、フロントストラット19が横揺れした場合であっても、ブーム14とバックストップ本体2との間、あるいは、フロントストラット19とバックストップ本体2との間に横方向のずれが生じにくい。よって、フロントストラット19の回動範囲をバックストップ本体2で確実に制限することができる。
図4は、バックストップ本体2の長手方向他端部の拡大図である。図4(a)は上面図、図4(b)は側面図である。図4に示すように、バックストップ本体2の長手方向他端部に設けられたリブ2aの孔と、リンク3の長手方向一端部に設けられた孔とには、ピン3aが連続して挿し通されている。これにより、バックストップ本体2の長手方向他端部とリンク3の長手方向一端部とが連結されている。
リブ2aとリンク3との間には、ダブリングプレート7が配置されている。ダブリングプレート7の中心には、ピン3aが挿し通されている。ダブリングプレート7は、リンク3の側面に固定されている。ダブリングプレート7とリブ2aとの間には、円形のプレート6が設けられている。プレート6は、ダブリングプレート7の側面に固定されている。
なお、リンク3におけるピン3aが挿通する孔は、リンク3の長手方向に若干延びる長穴にされている。これにより、バックストップ本体2の長手方向他端部が凹部4aに当接してバックストップ本体2がフロントストラット19の回動を制限する際に、リンク3に引っ張り力が作用しないようにされている。
(ストラット組立動作)
次に、ストラット組立動作について、図5〜図14を参照しつつ説明する。図5〜図14は、ブーム14の先端部の側面図である。ブーム14は、倒伏された状態である。
まず、図5に示すように、フロントストラット19の上にリアストラット18を載置して一体とした状態で、補助クレーンでフロントストラット19とリアストラット18とを搬入する。次に、図6に示すように、フロントストラット19の基端部をブームヘッド14aにピンで連結する。そして、フロントストラット19からリアストラット18を切り離す。
次に、図7に示すように、リアストラット18の基端部をブームヘッド14aにピンで連結する。このとき、フロントストラット19に設けられた支持部材51でリアストラット18を下から支持する。次に、図8に示すように、バックストップ本体2を補助クレーンで吊りながら、バックストップ本体2の長手方向一端部をブームヘッド14aにピンで連結する。また、ジブガイライン24の一部であるストラット側ジブガイライン24aの一端をフロントストラット19に接続する。
次に、図9に示すように、リアストラット18とフロントストラット19との間に掛け回されたジブ起伏用ロープ32を繰り出しながら、リアストラット18の先端部を専用スリング52を用いて補助クレーンで吊り上げていく。そして、図10に示すように、リアストラット18とフロントストラット19との間隔を所定長さにして、リアストラット18を引き起こす。
次に、図11に示すように、リアストラット18とフロントストラット19との間隔を所定長さに維持した状態で、巻上ロープ53と引き起こしワイヤ54とを接続する。そして、図12に示すように、リアストラット18とフロントストラット19との間隔を所定長さに維持した状態で、巻上ロープ53を巻き上げてリアストラット18を引き起こし、リアストラット18のバックストップ22の端部をブームヘッド14aにピンで連結する。
次に、図13に示すように、リアストラット18とフロントストラット19との間隔を所定長さに維持した状態で、巻上ロープ53を巻き上げてリアストラット18をさらに引き起こす。そして、ガイリンク23の一部であり、一端がリアストラット18に接続されたストラット側ガイリンク23aを、ガイリンク23に接続する。このとき、リアストラット18のバックストップ22は最縮状態となる。一方、フロントストラット19のバックストップ1は、リミットスイッチがオンになれば、フロントストラット19の回動を制限する。次に、図14に示すように、巻上ロープ53と引き起こしワイヤ54とを取り外し、専用スリング52をリアストラット18に格納する。そして、ジブ起伏用ロープ32を繰り出しながらフロントストラット19を倒すことで、リアストラット18を引き起こす。
(ジブ組立動作)
次に、ジブ組立動作について、図15、図16を参照しつつ説明する。図15、図16は、ブーム14の先端部の側面図である。ブーム14は、倒伏された状態である。
まず、図15に示すように、ジブ起伏用ロープ32を巻き上げることで、フロントストラット19をブーム14に対して所定角度以上に起こす。バックストップ本体2の長手方向他端部が当接部4に当接する。さらにフロントストラット19を起こすことで、バックストップ本体2に設けられたリミットスイッチがオンになる。これにより、フロントストラット19のこれ以上の回動が制限される。この状態で、補助クレーンで下部ジブ15A単体を吊り下げて、下部ジブ15Aの基端部をブーム14の先端部まで移動させる。ブーム14に対してフロントストラット19が十分に起きているので、補助クレーンのフックがフロントストラット19に干渉する恐れがない。
次に、図16に示すように、下部ジブ15Aに中間ジブ15Bおよび上部ジブを連結することで、ジブ15を組み立てる。その後、ジブ15のバックストップ55をブームヘッド14aにピンで連結する。そして、ジブ起伏用ロープ32を繰り出す。そして、ジブガイライン24の一部であり、一端がフロントストラット19に接続されたストラット側ジブガイライン24aを、ジブガイライン24に接続する。
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係るバックストップ1によると、フロントストラット19がブーム14に対して所定角度以上起こされたときに、バックストップ本体2の長手方向他端部が当接部4に当接する。これにより、フロントストラット19の回動範囲をバックストップ本体2で制限することが可能になる。そして、バックストップ本体2の長手方向一端部がブーム14のブームヘッド14aに連結され、バックストップ本体2の長手方向他端部がリンク3を介してフロントストラット19に連結された構成である。そのため、フロントストラット19が横揺れした場合であっても、ブーム14とバックストップ本体2との間、あるいは、フロントストラット19とバックストップ本体2との間に横方向のずれが生じにくい。よって、フロントストラット19の回動範囲をバックストップ本体2で確実に制限することができる。
(変形例)
なお、バックストップ本体2の長手方向他端部の拡大上面図である図17に示すように、バックストップ本体2の長手方向他端部に、ローラ8が設けられていてもよい。バックストップ本体2の長手方向他端部に、リブ2aが、ピン3aの軸方向に並んで2つ設けられており、これらリブ2aの間にローラ8が配置されている。ローラ8の中心には、ピン3aが挿し通されている。ローラ8は、ピン3aを中心に回転自在である。
フロントストラット19がブーム14に対して所定角度以上起こされたときに、ローラ8が当接部4(図3参照)に当接する。このとき、ローラ8が回転することで、バックストップ本体2の長手方向他端部の当接部4への当接をスムーズに行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 バックストップ
2 バックストップ本体
3 リンク
4 当接部
5 接続部
6 プレート
7 ダブリングプレート
8 ローラ
10 ラッフィングクレーン
11 下部走行体
12 上部旋回体
13 キャブ
14 ブーム
14a ブームヘッド
14A 下部ブーム
14B 中間ブーム
14C 上部ブーム
15 ジブ
15A 下部ジブ
15B 中間ジブ
15C 上部ジブ
16 マスト
17 カウンタウエイト
18 リアストラット
19 フロントストラット
20 ブーム用ガイライン
21 バックストップ
22 バックストップ
23 ガイリンク
23a ストラット側ガイリンク
24 ジブガイライン
24a ストラット側ジブガイライン
25 ブーム起伏用ウインチ
26 ジブ起伏用ウインチ
27 主巻用ウインチ
28 補巻用ウインチ
29 ブーム起伏用ロープ
30,31 シーブブロック
32 ジブ起伏用ロープ
33 ガイドシーブ
34,35 シーブブロック
36 主巻ロープ
37,38,39 主巻用ガイドシーブ
40 主巻用ポイントシーブ
41 主フック
42 シーブ
43 補巻ロープ
44,45,46 補巻用ガイドシーブ
47 補巻用ポイントシーブ
48 補フック
49 シーブ
51 支持部材
52 専用スリング
53 巻上ロープ
54 ワイヤ
55 バックストップ

Claims (2)

  1. ブームの先端部にフロントストラットが起伏可能に取り付けられたクレーンにおけるフロントストラットのバックストップであって、
    前記ブームの先端部に長手方向一端部が連結されたバックストップ本体と、
    前記バックストップ本体の長手方向他端部と前記フロントストラットとを繋ぐリンクと、
    前記フロントストラットに設けられ、前記フロントストラットが前記ブームに対して所定角度以上起こされたときに、前記バックストップ本体の長手方向他端部が当接する当接部と、
    を有し、
    前記バックストップ本体は、前記バックストップ本体の長手方向他端部が前記当接部に当接した状態で、前記フロントストラットの回動範囲を制限することを特徴とするフロントストラットのバックストップ。
  2. 前記バックストップ本体の長手方向他端部には、回転自在なローラが設けられており、
    前記フロントストラットが前記ブームに対して前記所定角度以上起こされたときに、前記ローラが前記当接部に当接することを特徴とする請求項1に記載のフロントストラットのバックストップ。
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