JP2020152077A - 記録装置および記録ヘッドのエラー判定方法 - Google Patents

記録装置および記録ヘッドのエラー判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020152077A
JP2020152077A JP2019055350A JP2019055350A JP2020152077A JP 2020152077 A JP2020152077 A JP 2020152077A JP 2019055350 A JP2019055350 A JP 2019055350A JP 2019055350 A JP2019055350 A JP 2019055350A JP 2020152077 A JP2020152077 A JP 2020152077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
nozzles
recording head
defective
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019055350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7276649B2 (ja
Inventor
本田 賢一
Kenichi Honda
賢一 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2019055350A priority Critical patent/JP7276649B2/ja
Priority to CN202010192581.9A priority patent/CN111716902B/zh
Priority to US16/824,747 priority patent/US11214066B2/en
Publication of JP2020152077A publication Critical patent/JP2020152077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7276649B2 publication Critical patent/JP7276649B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2142Detection of malfunctioning nozzles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/145Arrangement thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2002/16582Maintenance means fixed on the print head or its carriage

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】記録ヘッドの実態に反して記録の続行が不適切と判断することを防止する。【解決手段】記録装置は、同色のインクを吐出するための複数のノズルによるノズル列を複数有する記録ヘッドと、前記ノズルのうち吐出不良となった不良ノズルを検出する検出部と、前記検出部による検出結果に基づいて前記記録ヘッドがエラー状態であるか否かを判定する制御部と、を備え、前記制御部は、前記記録ヘッドにおいて互いの吐出を補完可能な特定の位置関係に在る複数のノズルのうち1より大きい所定数以上のノズルが前記不良ノズルである場合に、前記エラー状態と判定する。【選択図】図3

Description

本発明は、記録装置および記録ヘッドのエラー判定方法に関する。
インクジェットプリンターが有する記録ヘッドには、多数のノズルが設けられているが、インクの粘度の増加や気泡の混入等の原因によって、ノズルが目詰まりする場合がある。ノズルが目詰まりすると、プリンターがノズルからのインクの吐出を制御上実行したにもかかわらず、実際にはインクが吐出されなかったり、必要とされる量のインクが吐出されなかったりして、記録媒体における記録結果内にドットの不良記録箇所、つまり「ドット抜け」が生じる。ドット抜けは良好な記録品質を得るために問題となるため、ドット抜けの検査が必要になる。
関連技術として、液体噴射ヘッドの複数の噴射ノズルが噴射する液体にてテストパターンが形成されるテストパターン形成部を有する液体噴射装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2005‐35102号公報
プリンターは、テストパターンの記録結果からドット抜けを検出した場合には、記録の続行が不適切である旨の判定をしていた。しかしながら、同色のインクを吐出可能なノズル列を複数有するプリンターの場合、一部のノズルが目詰まりしていても記録を続行できるケースがある。つまり、これまでのプリンターは、実際には記録を続行できるにもかかわらず、テストパターンの記録結果から、記録の続行が不適切であると判断することが有り得た。
記録装置は、同色のインクを吐出するための複数のノズルによるノズル列を複数有する記録ヘッドと、前記ノズルのうち吐出不良となった不良ノズルを検出する検出部と、前記検出部による検出結果に基づいて前記記録ヘッドがエラー状態であるか否かを判定する制御部と、を備え、前記制御部は、前記記録ヘッドにおいて互いの吐出を補完可能な特定の位置関係に在る複数のノズルのうち1より大きい所定数以上のノズルが前記不良ノズルである場合に、前記エラー状態と判定する。
装置構成を簡易的に示すブロック図。 第1実施例のノズル配列を示す図。 第1実施例のエラー判定処理を示すフローチャート。 第2実施例のノズル配列を示す図。 第2実施例のエラー判定処理を示すフローチャート。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。各図は例示であるため、互いに整合していなかったり、一部が省略されていたりする場合がある。
1.装置の概略説明:
図1は、本実施形態にかかる記録装置10の構成を簡易的に示している。記録装置10を、液体吐出装置、印刷装置、プリンター、等と記載してもよい。記録装置10は、本実施形態にかかるエラー判定方法を実行する。記録装置10は、制御部11、表示部13、操作受付部14、記録ヘッド15、搬送部16、不良ノズル検出部21等を備える。制御部11は、プロセッサーとしてのCPU11a、ROM11b、RAM11c等を有する一つ又は複数のICや、その他の不揮発性メモリー等を含んで構成される。
制御部11では、プロセッサーつまりCPU11aが、ROM11bや、その他のメモリー等に保存されたプログラムに従った演算処理を、RAM11c等をワークエリアとして用いて実行することにより、記録装置10を制御する。制御部11は、例えば、プログラムの一種であるファームウェア12に従った処理を実行する。なお、プロセッサーは、一つのCPUに限られることなく、複数のCPUや、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路により処理を行う構成としてもよいし、CPUとハードウェア回路とが協働して処理を行う構成としてもよい。
表示部13は、視覚的情報を表示するための手段であり、例えば、液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等により構成される。表示部13は、ディスプレイと、ディスプレイを駆動するための駆動回路とを含む構成であってもよい。操作受付部14は、ユーザーによる操作を受け付けるための手段であり、例えば、物理的なボタンや、タッチパネルや、キーボード等によって実現される。むろん、タッチパネルは、表示部13の一機能として実現されるとしてもよい。表示部13および操作受付部14を含めて、記録装置10の操作パネルと呼ぶことができる。
搬送部16は、記録媒体を搬送するための機構である。搬送部16は、知られているように、記録媒体を搬送経路の上流から下流へ搬送するためのローラーや、ローラーを回転させるためのモーター等を含んでいる。記録媒体は、代表的には用紙であるが、液体の吐出を受けることにより記録可能な媒体であれば用紙以外の素材の媒体であってもよい。
記録ヘッド15は、インクジェット方式によりインクを吐出して記録を行う。記録ヘッド15は、図2や図4に例示するように、インクを吐出可能なノズル17を複数備え、搬送部16が搬送する記録媒体30に対してノズル17からインクを吐出する。ノズル17が吐出するインク滴を、ドットとも呼ぶ。制御部11は、ノズル17が備える不図示の駆動素子への駆動信号の印加を制御することで、ノズル17からドットを吐出させたり吐出させなかったりする。
不良ノズル検出部21は、記録ヘッド15が有するノズル17のうち吐出不良となった不良ノズルを検出する処理を、実行可能な手段である。不良ノズルとは、上述したようにノズル17が備える駆動素子へ駆動信号を印加することによりインクの吐出を制御上実行したにもかかわらず、目詰まり等により吐出不良となったノズル17を意味する。吐出不良とは、ドットを全く吐出できない状態に加え、吐出する液量が過少である場合等を含む。不良ノズルを、異常ノズル等と呼んでもよい。不良ノズルではないノズル17を、正常ノズルとも呼ぶ。
2.ノズル配列:
図2は、記録ヘッド15が有する複数のノズル17の配列例を示している。図2に示す記録ヘッド15におけるノズル配列を前提とした説明を、第1実施例とも言う。また、図2は、記録ヘッド15と記録媒体30との関係性を簡易的に示している。
記録ヘッド15を、液体吐出ヘッド、印刷ヘッド、印字ヘッド、等と記載してもよい。図2の例では、記録ヘッド15は、所定の第1方向D1と平行に往復移動可能なキャリッジ20に搭載されており、キャリッジ20とともに移動する。つまり、図1では省略しているが、図2の例によれば、記録装置10はキャリッジ20を備え、制御部11はキャリッジ20の移動も制御する。
第1方向D1を、主走査方向とも呼ぶ。搬送部16は、記録媒体30を第1方向D1と交差する第2方向D2に搬送する。第2方向D2を、副走査方向あるいは搬送方向とも呼ぶ。ここで言う交差とは、直交を意味する。なお本実施形態において、方向や距離や位置に関して、平行、直交、一定、同一といった表現は、厳密な平行、直交、一定、同一だけでなく、部品の製造や組み立ての精度等に起因して生じる程度の誤差を含む意味であってもよい。
符号19は、記録ヘッド15におけるノズル17が開口するノズル面19を示している。図2では、ノズル面19における複数のノズル17の配列を示している。記録ヘッド15は、記録装置10が搭載するインクカートリッジやインクタンク等と呼ばれる不図示のインク保持手段からインクの供給を受けてノズル17から吐出する構成において、それぞれが所定のインク色に対応するノズル列を備える。一つのノズル列は、ノズル17同士の第2方向D2に沿った間隔であるノズルピッチNPが一定とされた複数のノズル17であって、同色のインクを吐出する複数のノズル17により構成される。記録ヘッド15は、例えば、シアン(C)や、マゼンタ(M)や、イエロー(Y)や、ブラック(K)や、ホワイト(W)等の色のインクを吐出する。
第1実施例では、記録ヘッド15は、Wインクを吐出するための複数のノズル17によるノズル列18w1,18w2,18w3,18w4,18w5,18w6,18w7,18w8を備える。つまり、8列のノズル列18w1,18w2,18w3,18w4,18w5,18w6,18w7,18w8は、全てWインクを吐出するためのノズル列である。記録ヘッド15において、複数のノズル列は、第1方向D1に沿って並んでいる。搬送方向において、第1実施例の記録ヘッド15に対して下流に位置する、有色インクを吐出可能なノズルを有する記録ヘッドから、第1実施例の記録ヘッド15によってWインクが記録された領域に、有色インクを吐出することにより、有色画像が記録される。
第1実施例では、記録ヘッド15が有する1列おきのノズル列18w1,18w3,18w5,18w7は、第2方向D2における互いのノズル17の位置が同一である。また、残りの1列おきのノズル列18w2,18w4,18w6,18w8は、第2方向D2における互いのノズル17の位置が同一である。第1実施例では、ノズル列18w1,18w3,18w5,18w7の夫々を、第1ノズル列と呼び、ノズル列18w2,18w4,18w6,18w8の夫々を、第2ノズル列と呼ぶ。
第1ノズル列のグループ、つまりノズル列18w1,18w3,18w5,18w7をまとめて、第1ノズル列群と呼ぶ。第2ノズル列のグループ、つまりノズル列18w2,18w4,18w6,18w8をまとめて、第2ノズル列群と呼ぶ。第1ノズル列群と、第2ノズル列群とは、第2方向D2にノズルピッチNPの半分の距離だけずれるように、ノズル列方向において互いのノズル17の位置をずらして配置されている。従って、第1ノズル列および第2ノズル列を併せると、第2方向D2において、ノズル17は、ノズルピッチNPの半分の間隔で配置されている。図2の例では、ノズル列方向と第2方向D2とは平行である。ノズル列方向とは、ノズル列を構成する複数のノズル17が並ぶ方向である。
むろん、記録ヘッド15における同色のインクの吐出に対応した複数のノズル列は、8列より多くてもよいし少なくてもよい。また、上述した第1ノズル列群および第2ノズル列群の特徴が実現されるのであれば、ノズル列方向は、第2方向D2に対して傾いていてもよい。
記録装置10は、搬送部16による記録媒体30の所定搬送量の搬送と、キャリッジ20の移動に伴う記録ヘッド15によるインク吐出とを交互に繰り返すことで、記録媒体30への記録を実現可能である。
本実施形態にかかるエラー判定方法を実行するための構成は、独立した一つの装置によって実現されるだけでなく、互いに通信可能に接続した情報処理装置とプリンターとによって実現されてもよい。情報処理装置とは、例えば、パーソナルコンピューター、スマートフォン、タブレット型端末、携帯電話機、サーバー或いはそれらと同程度の処理能力を有する装置である。つまり、制御部11等を含んだ記録制御装置としての情報処理装置と、記録ヘッド15やキャリッジ20や搬送部16や不良ノズル検出部21等を含んだプリンターとによって、記録装置10が実現されてもよい。
3.エラー判定処理:
図3は、制御部11がファームウェア12に従って実行する、第1実施例にかかるエラー判定処理をフローチャートにより示している。エラー判定処理とは、記録ヘッド15が、記録を実行するために正常な状態であるか否かを判定する処理である。
ステップS100では、制御部11は、不良ノズル検出部21に不良ノズル検出処理を実行させて、不良ノズル検出処理の結果を取得する。不良ノズル検出処理としては、ノズル17毎に不良ノズルであるか否かを検出できるものであれば、種々の方式を採用可能である。例えば、不良ノズル検出部21は、特開2013‐126776号公報に開示された方式を利用して不良ノズルを検出してもよい。具体的には、前記駆動信号の印加による駆動素子(圧電素子)の変形に伴って撓むいわゆる振動板等の残留振動の波形を計測することにより、ノズル17からインクの吐出が正常に行われたか否かを検出する。振動板とは、記録ヘッド15を構成する要素の一部であり、ノズル17からインクを押し出すために変形する部位である。
また、不良ノズル検出部21は、例えば、発光器から射出したレーザー光と検査対象のノズル17のインク飛翔経路とが交差するように発光器と記録ヘッド15の相対位置を位置合わせする。そして、ノズル17から吐出されたドットによるレーザー光の遮光を受光器で検出できなかった場合に、その検査対象ノズルを不良ノズルと判定するレーザー方式を採用してもよい。このように不良ノズル検出部21は、各ノズル17を駆動させてインクの吐出動作をさせる。インクを吐出させる先は、記録媒体30であってもよいし、吐出されたインクを回収するために記録装置10が備えるメンテナンスボックス等の部材であってもよい。
不良ノズル検出部21は、不良ノズル検出処理を行うことにより、記録ヘッド15が有する各ノズル17について夫々が不良ノズルであるか正常ノズルであるかを記述した不良ノズル情報を生成する。制御部11は、このような不良ノズル情報を取得する。つまり、ステップS100において、制御部11は、最新の不良ノズル情報を取得する。なお、本実施形態では、記録装置10は、ドット抜けの有無を記録結果から評価するためのテストパターンの記録媒体30への記録は、実行しない。
ステップS100は、記録ヘッド15のノズル17のうち吐出不良となった不良ノズルを検出する検出工程、に該当する。
ステップS110以下は、検出工程による検出結果に基づいて記録ヘッド15がエラー状態であるか否かを判定する判定工程、に該当する。
ステップS110では、制御部11は、不良ノズル情報を参照し、同一位置のノズル17による補完が可能か否かを判定する。ステップS110において言う“同一位置”とは、第2方向D2における位置が同一であることを指す。第2方向D2における位置が同一の複数のノズル17は“互いの吐出を補完可能な特定の位置関係”に在ると言える。互いの吐出を補完するとは、一方のインク吐出が不良なためにドット抜けが生じても、他方のインク吐出により当該ドット抜けを実質的に視認できなくさせることである。より具体的には、第2方向D2における位置が同一の複数のノズル17は、異なるノズル列に属しており、共通のラスターラインを記録可能な位置関係に在る。ラスターラインとは、第1方向D1と平行なラインである。
ノズル列を構成する各ノズル17に対して番号を付して説明する。具体例として、図2に示すように、ノズル列を構成する各ノズル17に対して、第2方向D2の下流から上流に向かって、#1から#Nまでの整数を順にノズル番号として与える。全てのノズル列について各ノズル17に#1〜#Nのノズル番号を与える。Nは、一つのノズル列を構成するノズル数であり、図2の例ではN=6である。むろん、ノズル列を構成するノズル数は限定されず、実際の製品においては、例えば、Nは数百といった数である。
第1ノズル列群のノズル列18w1,18w3,18w5,18w7は、第2方向D2における互いのノズル17の位置が一致している。従って、第1ノズル列群内において、ノズル番号が一致するノズル17同士は、同一位置の関係性を有する。同様に、第2ノズル列群のノズル列18w2,18w4,18w6,18w8は、第2方向D2における互いのノズル17の位置が一致している。従って、第2ノズル列群内において、ノズル番号が一致するノズル17同士は、同一位置の関係性を有する。つまり、第1実施例では、第1ノズル群および第2ノズル群を併せると、第2方向D2におけるノズル17の位置として、2×N個の位置を把握できる。
制御部11は、上述したような第2方向D2におけるノズル17の位置毎に、不良ノズルの数が所定数以上であるか否かを判定する。本実施形態において「所定数」は、1より大きい整数である。図2を参照すると、第2方向D2における位置が同一のノズル17は、4個である。例えば、ノズル列18w1,18w3,18w5,18w7のそれぞれにおける、ノズル番号=♯1である計4個のノズル17は、第2方向D2における位置が同一である。制御部11は、不良ノズル情報を参照し、これら同一位置の4個のノズル17のうち、例えば、3個以上のノズル17が不良ノズルであれば、この位置に関しては不良ノズルの数が所定数以上と判定する。一方、これら同一位置の4個のノズル17のうち、不良ノズルが3個未満であれば、この位置に関しては不良ノズルの数が所定数未満と判定する。制御部11は、このような判定を第2方向D2におけるノズル17の位置の全てについて行う。そして、制御部11は、第2方向D2におけるノズル17の位置の全てについて、不良ノズルの数が所定数未満であった場合に、同一位置のノズル17による補完が可能と判定する。一方、制御部11は、第2方向D2におけるノズル17の位置の少なくとも一つについて、不良ノズルの数が所定数以上であった場合に、同一位置のノズル17による補完が不可能と判定する。
ステップS120では、制御部11は、ステップS110による判定結果に応じて処理を分岐する。つまり、制御部11は、同一位置のノズル17による補完が可能と判定した場合、ステップS120の“Yes”の判定からステップS130へ進む。一方、同一位置のノズル17による補完が不可能と判定した場合は、ステップS120の“No”の判定からステップS170へ進む。
ステップS130では、制御部11は、不良ノズル情報を参照し、近傍位置のノズル17による補完が可能か否かを判定する。ステップS130において言う“近傍位置”とは、第1ノズル列に属するノズル17と、第2ノズル列に属するノズル17と、の位置関係であって、ノズル列方向において隣り合う位置関係を指す。便宜的に、第1ノズル列に属するノズル17を第1ノズルと呼び、第2ノズル列に属するノズル17を第2ノズルと呼ぶ。近傍位置に在る第1ノズルおよび第2ノズルは、吐出したドットが記録媒体30において滲んで広がることにより、互いの記録をほぼ補完することができる。従って、近傍位置に在る第1ノズルおよび第2ノズルは“互いの吐出を補完可能な特定の位置関係”に在ると言える。以下では、近傍位置に在る第1ノズルおよび第2ノズルを「近傍ノズルペア」と呼ぶ。
図2の例によれば、ノズル番号=#nである第1ノズルと、ノズル番号=#nである第2ノズルとが、近傍ノズルペアの一つに該当する。nは、1以上且つN以下の整数である。また、図2の例によれば、ノズル番号=#nである第1ノズルと、ノズル番号=#n+1である第2ノズルとは、近傍ノズルペアの一つに該当する。図2の例では、第1ノズル列、第2ノズル列はそれぞれ4列あるが、ここでは、隣り合う第1ノズル列と第2ノズル列との組み合わせに限定して、ステップS130の判定対象とする近傍ノズルペアを抽出する。つまり、制御部11は、ノズル列18w1およびノズル列18w2の中から近傍ノズルペアを全て抽出する。同様に、制御部11は、ノズル列18w3およびノズル列18w4の中から近傍ノズルペアを全て抽出し、ノズル列18w5およびノズル列18w6の中から近傍ノズルペアを全て抽出し、ノズル列18w7およびノズル列18w8の中から近傍ノズルペアを全て抽出する。
制御部11は、上述のように抽出した近傍ノズルペア毎に、ペアを構成する2つのノズル17が2つとも不良ノズルであるか否かを判定する。制御部11は、不良ノズル情報を参照し、近傍ノズルペアを構成する2つのノズル17の両方が不良ノズルであれば、この近傍ノズルペアに関しては不良ノズルの数が所定数以上と判定する。一方、近傍ノズルペアを構成する2つのノズル17のうち、不良ノズルが2個未満であれば、この近傍ノズルペアに関しては不良ノズルの数が所定数未満と判定する。制御部11は、このような判定を、抽出した近傍ノズルペアの全てについて行う。そして、制御部11は、抽出した近傍ノズルペアの全てについて、不良ノズルの数が所定数未満であった場合に、近傍位置のノズル17による補完が可能と判定する。一方、制御部11は、抽出した近傍ノズルペアの少なくとも一つについて、不良ノズルの数が所定数以上であった場合に、近傍位置のノズル17による補完が不可能と判定する。
ステップS110の判定に用いる所定数を第1所定数と呼び、ステップS130の判定に用いる所定数を第2所定数と呼んで区別してもよい。
ステップS140では、制御部11は、ステップS130による判定結果に応じて処理を分岐する。つまり、制御部11は、近傍位置のノズル17による補完が可能と判定した場合、ステップS140の“Yes”の判定からステップS150へ進む。一方、近傍位置のノズル17による補完が不可能と判定した場合は、ステップS140の“No”の判定からステップS170へ進む。
ステップS150では、制御部11は、不良ノズル情報を参照し、不良ノズルの数が所定の正常条件を満たすか否かを判定する。例えば、制御部11は、不良ノズルの総数が、第3所定数以上である場合に、正常条件を満たさないと判定する。また、例えば、制御部11は、ノズル列内における不良ノズルの数が第4所定数以上となるノズル列が存在する場合にも、正常条件を満たさないと判定する。制御部11は、正常条件が満たされている場合、ステップS150の“Yes”の判定からステップS160へ進む。一方、正常条件が満たされていない場合、ステップS150の“No”の判定からステップS170へ進む。
ステップS160では、制御部11は、記録ヘッド15は正常状態であると判定して、図3のフローチャートを終える。つまり、制御部11は、記録ヘッド15が記録の品質を低下させるほどには不良ノズルを有していないという判断の下、正常状態であるとする。
一方、ステップS170では、制御部11は、記録ヘッド15はエラー状態であると判定して、図3のフローチャートを終える。つまり、制御部11は、記録ヘッド15が記録の品質を低下させるほどに不良ノズルを有しているという判断の下、エラー状態であるとする。制御部11は、ステップS170に進んだ場合には、記録ヘッド15がエラー状態であると判定し、さらに、不良ノズルを解消するための処理や表示を実行してもよい。不良ノズルを解消するための処理とは、例えば、いわゆる記録ヘッド15のフラッシングである。また、不良ノズルを解消するための表示とは、例えば、記録ヘッド15のクリーニングや記録ヘッド15の交換をユーザーに促すための警告表示である。制御部11は、警告表示を表示部13に出力させる。
ステップS110,S120と、ステップS130,140との順序は逆であってもよい。つまり、制御部11は、ステップS100の後、ステップS130,S140を実行し、ステップS140で“Yes”と判定した場合に、ステップS110,S120を実行してもよい。
また、ステップS110,S120と、ステップS130,140とのどちらか一方のみを実行する構成も、本実施形態による開示の一部である。つまり、制御部11は、ステップS100の後、ステップS110,S120を実行した結果として、ステップS150,S160やステップS170へ進むとしてもよい。あるいは、制御部11は、ステップS100の後、ステップS130,S140を実行した結果として、ステップS150,S160やステップS170へ進むとしてもよい。
また、ステップS150を省いてもよい。つまり、制御部11は、ステップS120で“Yes”と判定したり、ステップS140で“Yes”と判定した場合に、ステップS150を実行することなくステップS160へ進んでもよい。
4.第2実施例:
図4は、記録ヘッド15が有する複数のノズル17の配列例を示している。図4に示す記録ヘッド15におけるノズル配列を前提とした説明を、第2実施例とも言う。図4では記録媒体30の記載を省略している。第2実施例に関して、第1実施例と共通する内容については、説明を省略する。
第2実施例では、記録ヘッド15は、Cインクを吐出するための複数のノズル17によるノズル列18c1,18c2、Mインクを吐出するための複数のノズル17によるノズル列18m1,18m2、Yインクを吐出するための複数のノズル17によるノズル列18y1,18y2、および、Kインクを吐出するための複数のノズル17によるノズル列18k1,18k2を備える。
第2実施例では、記録ヘッド15が有する1列おきのノズル列18c1,18y1,18k1,18m1は、第2方向D2における互いのノズル17の位置が同一である。また、残りの1列おきのノズル列18m2,18k2,18y2,18c2は、第2方向D2における互いのノズル17の位置が同一である。従って、第2実施例では、ノズル列18c1,18y1,18k1,18m1の夫々が第1ノズル列であり、ノズル列18m2,18k2,18y2,18c2の夫々が第2ノズル列である。Cインクを吐出するためのノズル列18c1とノズル列18c2との関係において、ノズル列18c1が第1ノズル列であり、ノズル列18c2が第2ノズル列である。
同様に、Mインクを吐出するためのノズル列18m1とノズル列18m2との関係において、ノズル列18m1が第1ノズル列であり、ノズル列18m2が第2ノズル列である。Yインクを吐出するためのノズル列18y1とノズル列18y2との関係において、ノズル列18y1が第1ノズル列であり、ノズル列18y2が第2ノズル列である。Kインクを吐出するためのノズル列18k1とノズル列18k2との関係において、ノズル列18k1が第1ノズル列であり、ノズル列18k2が第2ノズル列である。
第2実施例では、第1ノズル列のグループ、つまりノズル列18c1,18y1,18k1,18m1をまとめて第1ノズル列群と呼び、第2ノズル列のグループ、つまりノズル列18m2,18k2,18y2,18c2をまとめて第2ノズル列群と呼ぶ。第1ノズル列群と、第2ノズル列群とは、第2方向D2にノズルピッチNPの半分の距離だけずれるように、ノズル列方向において互いにずれて配置されている。
図5は、制御部11がファームウェア12に従って実行する、第2実施例にかかるエラー判定処理をフローチャートにより示している。ステップS200は、第1実施例のステップS100と同じである。ステップS210以下は、概ね第1実施例のステップS130以下と同じと解してよい。
ステップS210では、制御部11は、不良ノズル情報を参照し、近傍位置のノズル17による補完が可能か否かを判定する。近傍位置の意味は既に述べた通りである。
第2実施例では、ノズル列18c1とノズル列18c2との関係において、ノズル番号=#nである第1ノズルと、ノズル番号=#nである第2ノズルとが近傍ノズルペアの一つに該当し、また、ノズル番号=#nである第1ノズルと、ノズル番号=#n+1である第2ノズルとが近傍ノズルペアの一つに該当する。同様に、ノズル列18y1とノズル列18y2との関係において、ノズル番号=#nである第1ノズルと、ノズル番号=#nである第2ノズルとが近傍ノズルペアの一つに該当し、また、ノズル番号=#nである第1ノズルと、ノズル番号=#n+1である第2ノズルとが近傍ノズルペアの一つに該当する。
同様に、ノズル列18m1とノズル列18m2との関係において、ノズル番号=#nである第1ノズルと、ノズル番号=#nである第2ノズルとが近傍ノズルペアの一つに該当し、また、ノズル番号=#nである第1ノズルと、ノズル番号=#n+1である第2ノズルとが近傍ノズルペアの一つに該当する。同様に、ノズル列18k1とノズル列18k2との関係において、ノズル番号=#nである第1ノズルと、ノズル番号=#nである第2ノズルとが近傍ノズルペアの一つに該当し、また、ノズル番号=#nである第1ノズルと、ノズル番号=#n+1である第2ノズルとが近傍ノズルペアの一つに該当する。
制御部11は、不良ノズル情報を参照し、近傍ノズルペアを構成する2つのノズル17の両方が不良ノズルであれば、この近傍ノズルペアに関しては不良ノズルの数が所定数以上と判定する。一方、近傍ノズルペアを構成する2つのノズル17のうち、不良ノズルが2個未満であれば、この近傍ノズルペアに関しては不良ノズルの数が所定数未満と判定する。制御部11は、近傍ノズルペアの全てについて、不良ノズルの数が所定数未満であった場合に、近傍位置のノズル17による補完が可能と判定する。一方、制御部11は、近傍ノズルペアの少なくとも一つについて、不良ノズルの数が所定数以上であった場合に、近傍位置のノズル17による補完が不可能と判定する。
ステップS220では、制御部11は、ステップS210による判定結果に応じて処理を分岐する。制御部11は、近傍位置のノズル17による補完が可能と判定した場合、ステップS220の“Yes”の判定からステップS230へ進む。一方、近傍位置のノズル17による補完が不可能と判定した場合は、ステップS220の“No”の判定からステップS250へ進む。ステップS230,S240,S250は、第1実施例のステップS150,S160,S170と同じである。ステップS230を省いてもよい。
5.まとめ:
このように本実施形態によれば、記録装置10は、同色のインクを吐出するための複数のノズル17によるノズル列を複数有する記録ヘッド15と、ノズル17のうち吐出不良となった不良ノズルを検出する検出部(不良ノズル検出部21)と、検出部による検出結果に基づいて記録ヘッド15がエラー状態であるか否かを判定する制御部11と、を備える。制御部11は、記録ヘッド15において互いの吐出を補完可能な特定の位置関係に在る複数のノズル17のうち1より大きい所定数以上のノズル17が不良ノズルである場合に、エラー状態と判定する。
前記構成によれば、記録ヘッド15において互いの吐出を補完可能な特定の位置関係に在る複数のノズル17のうち所定数未満のノズル17が不良ノズルである場合は、制御部11は、記録ヘッド15をエラー状態と判定しない。これにより、正常ノズルにより不良ノズルによるドット抜けを補完して記録できる状況にもかかわらず、記録ヘッドを用いた記録が不能と記録装置が判断することを、回避できる。これにより、ユーザーの作業効率を向上させることができる。
また、前記構成によれば、制御部11は、不良ノズル検出部21による検出結果に基づいて判定を行う。そのため、記録媒体30へのテストパターンの記録が不要であり、テストパターンに対する評価作業等のユーザーの負担を無くして、記録ヘッド15がエラー状態であるか否かを適切に判定することができる。
また、本実施形態によれば、制御部11は、異なるノズル列に属して共通のラスターラインを記録可能な位置に在る複数のノズル17を、特定の位置関係に在る複数のノズル17とする。
前記構成によれば、同色のインクを吐出するための複数のノズル17であって、異なるノズル列に属して共通のラスターラインを記録可能な位置に在る複数のノズル17のうち、所定数未満のノズル17が不良ノズルである場合は、制御部11は、エラー状態と判定しない。
また、本実施形態によれば、記録ヘッド15は、ノズル列であってノズル17が並ぶ方向であるノズル列方向において互いにノズル17の位置をずらして配置された第1ノズル列と第2ノズル列とを含む。そして、制御部11は、第1ノズル列に属するノズル17である第1ノズルおよび第2ノズル列に属するノズル17である第2ノズルであって、ノズル列方向において隣り合う第1ノズルおよび第2ノズルを、特定の位置関係に在る複数のノズル17とする。そして、ノズル列方向において隣り合う第1ノズルおよび第2ノズルのいずれもが不良ノズルである場合に、エラー状態と判定する。
前記構成によれば、同色のインクを吐出するための2つのノズル17による近傍ノズルペアを構成するうちの1つのノズル17が不良ノズルである場合は、制御部11は、エラー状態と判定しない。
また、本実施形態は、同色のインクを吐出するための複数のノズル17によるノズル列を複数有する記録ヘッド15のノズル17のうち吐出不良となった不良ノズルを検出する検出工程と、検出工程による検出結果に基づいて記録ヘッド15がエラー状態であるか否かを判定する判定工程と、を備えるエラー判定方法を開示する。エラー判定方法によれば、判定工程では、記録ヘッド15において互いの吐出を補完可能な特定の位置関係に在る複数のノズル17のうち1より大きい所定数以上のノズル17が不良ノズルである場合に、エラー状態と判定する。
6.他の実施形態:
本実施形態は、更に、以下に示すような各種態様を含む。
これまでの第1実施例の説明では、ステップS130において、制御部11は、近傍ノズルペアを、隣り合う第1ノズル列と第2ノズル列との組み合わせに限定して抽出するとした。しかし、制御部11は、隣り合わない関係の第1ノズル列と第2ノズル列との組み合わせ、例えば、ノズル列18w1とノズル列18w4との組み合わせからも、近傍ノズルペアを抽出してもよい。
記録装置10は、図2に示した複数のノズル列18w1,18w2,18w3,18w4,18w5,18w6,18w7,18w8を有する記録ヘッド15(第1記録ヘッド)と、図4に示した複数のノズル列18c1,18m1,18y1,18k1,18c2,18m2,18y2,18k2を有する記録ヘッド15(第2記録ヘッド)と、を有するとしてもよい。つまり、キャリッジ20に、第1記録ヘッドと第2記録ヘッドとが搭載される。例えば、キャリッジ20において、第2記録ヘッドに対して第1記録ヘッドは第2方向D2の上流に配置される。そして、制御部11は、第1実施例のエラー判定処理と第2実施例のエラー判定処理とを実施し、両方のエラー判定処理で正常と判定出来る場合に、記録ヘッドは正常と判定する。
記録ヘッド15は、第1方向D1において長尺なラインヘッドであってもよい。つまり、記録ヘッド15は、図2や図4に示した状態から90°回転した向きで、記録装置10内に固定される。記録ヘッド15がラインヘッドである場合、キャリッジ20は不要である。ラインヘッドにおいては、各ノズル列は、第1方向D1に沿ったノズルピッチが一定とされた複数のノズル17により構成される。また、各ノズル列は、第2方向D2に搬送される記録媒体30の第1方向D1における幅に相当する範囲に亘り、複数のノズル17を並べて構成される。記録ヘッド15をラインヘッドとした構成においては、ステップS110の“同一位置”とは、第1方向D1における位置が同一であることを指し、ラスターラインは、第2方向D2と平行なラインを意味する。
記録ヘッド15においては、ノズル列の両端における幾つかのノズル17については、記録に用いない不使用ノズルに予め設定されていることがある。制御部11は、不使用ノズルについては、仮に不良ノズルであったとしても、エラー判定処理において、不良ノズルとして扱わない。つまり、制御部11は、記録ヘッド15が有するノズル17のうち不使用ノズルではないノズル17であって不良ノズルに該当するものを、エラー判定処理において、不良ノズルとして扱う。
10…記録装置、11…制御部、12…ファームウェア、13…表示部、14…操作受付部、15…記録ヘッド、16…搬送部、17…ノズル、18w1,18w2,18w3,18w4,18w5,18w6,18w7,18w8,18c1,18c2,18m1,18m2,18y1,18y2,18k1,18k2…ノズル列、19…ノズル面、20…キャリッジ、21…不良ノズル検出部、30…記録媒体

Claims (4)

  1. 同色のインクを吐出するための複数のノズルによるノズル列を複数有する記録ヘッドと、
    前記ノズルのうち吐出不良となった不良ノズルを検出する検出部と、
    前記検出部による検出結果に基づいて前記記録ヘッドがエラー状態であるか否かを判定する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記記録ヘッドにおいて互いの吐出を補完可能な特定の位置関係に在る複数のノズルのうち1より大きい所定数以上のノズルが前記不良ノズルである場合に、前記エラー状態と判定する、ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御部は、異なる前記ノズル列に属して共通のラスターラインを記録可能な位置に在る複数のノズルを、前記特定の位置関係に在る複数のノズルとする、ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録ヘッドは、前記ノズル列であって、ノズルが並ぶ方向であるノズル列方向において互いにノズルの位置をずらして配置された第1ノズル列と第2ノズル列とを含み、
    前記制御部は、前記第1ノズル列に属するノズルである第1ノズルおよび前記第2ノズル列に属するノズルである第2ノズルであって、前記ノズル列方向において隣り合う前記第1ノズルおよび前記第2ノズルを、前記特定の位置関係に在る複数のノズルとし、前記ノズル列方向において隣り合う前記第1ノズルおよび前記第2ノズルのいずれもが前記不良ノズルである場合に、前記エラー状態と判定する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
  4. 同色のインクを吐出するための複数のノズルによるノズル列を複数有する記録ヘッドの前記ノズルのうち吐出不良となった不良ノズルを検出する検出工程と、
    前記検出工程による検出結果に基づいて前記記録ヘッドがエラー状態であるか否かを判定する判定工程と、を備え、
    前記判定工程では、前記記録ヘッドにおいて互いの吐出を補完可能な特定の位置関係に在る複数のノズルのうち1より大きい所定数以上のノズルが前記不良ノズルである場合に、前記エラー状態と判定する、ことを特徴とする記録ヘッドのエラー判定方法。
JP2019055350A 2019-03-22 2019-03-22 記録装置および記録ヘッドのエラー判定方法 Active JP7276649B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019055350A JP7276649B2 (ja) 2019-03-22 2019-03-22 記録装置および記録ヘッドのエラー判定方法
CN202010192581.9A CN111716902B (zh) 2019-03-22 2020-03-18 记录装置以及记录头的错误判断方法
US16/824,747 US11214066B2 (en) 2019-03-22 2020-03-20 Recording device and recording head error determining method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019055350A JP7276649B2 (ja) 2019-03-22 2019-03-22 記録装置および記録ヘッドのエラー判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020152077A true JP2020152077A (ja) 2020-09-24
JP7276649B2 JP7276649B2 (ja) 2023-05-18

Family

ID=72513827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019055350A Active JP7276649B2 (ja) 2019-03-22 2019-03-22 記録装置および記録ヘッドのエラー判定方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11214066B2 (ja)
JP (1) JP7276649B2 (ja)
CN (1) CN111716902B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7122451B1 (ja) * 2021-07-08 2022-08-19 アーベーベー・シュバイツ・アーゲー 塗装ヘッドの塗装判定装置及び塗装システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060125850A1 (en) * 2004-12-14 2006-06-15 Tae-Kyun Kim Method of compensating missing nozzle and printer using the same
JP2009172955A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Seiko Epson Corp 流体吐出装置におけるノズル抜け判定装置、流体吐出装置及びノズル抜け判定方法
JP2011062847A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2014012358A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2015157426A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 セイコーエプソン株式会社 プリンター、プリンターの印刷制御方法および印刷制御装置
JP2016007818A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法、及び、液体吐出装置の制御プログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5581284A (en) * 1994-11-25 1996-12-03 Xerox Corporation Method of extending the life of a printbar of a color ink jet printer
JP2005035102A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
KR100728016B1 (ko) * 2005-12-06 2007-06-13 삼성전자주식회사 잉크젯 화상형성장치의 결함 노즐 보상 방법 및 장치, 그를이용한 잉크젯 화상형성장치
EP2280831B1 (en) * 2008-05-23 2012-02-08 OCE-Technologies B.V. Adjustment of a print array and a substrate in a printing device
JP5361085B2 (ja) * 2011-03-29 2013-12-04 富士フイルム株式会社 不良記録素子の検出装置及び方法、画像形成装置及び方法、並びにプログラム
JP5630535B2 (ja) 2013-06-03 2014-11-26 セイコーエプソン株式会社 印刷装置及び印刷方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060125850A1 (en) * 2004-12-14 2006-06-15 Tae-Kyun Kim Method of compensating missing nozzle and printer using the same
JP2009172955A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Seiko Epson Corp 流体吐出装置におけるノズル抜け判定装置、流体吐出装置及びノズル抜け判定方法
JP2011062847A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2014012358A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2015157426A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 セイコーエプソン株式会社 プリンター、プリンターの印刷制御方法および印刷制御装置
JP2016007818A (ja) * 2014-06-26 2016-01-18 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法、及び、液体吐出装置の制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20200298571A1 (en) 2020-09-24
CN111716902B (zh) 2023-04-14
JP7276649B2 (ja) 2023-05-18
US11214066B2 (en) 2022-01-04
CN111716902A (zh) 2020-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5326929B2 (ja) 液体吐出装置
JP5393333B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2012153088A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP2006095879A (ja) 画像形成装置及び方法
KR20070057903A (ko) 화상 형성 장치, 화상 형성 방법, 화상 형성 프로그램을 기록한 기록 매체, 데이터 생성 장치, 데이터 생성 방법, 및 데이터 생성 프로그램을 기록한 기록 매체
US8529008B2 (en) Fluid ejecting apparatus and fluid ejecting method
JP7276649B2 (ja) 記録装置および記録ヘッドのエラー判定方法
JP2016117261A (ja) インクジェットプリンタ
JP2015217526A (ja) インクジェット印刷装置
JP2020097123A (ja) 液体噴射装置および液体噴射装置の駆動方法
JP2007152680A (ja) インクジェット記録装置
JP6186795B2 (ja) インクジェットプリンタ、及び、ヘッドユニットの検査方法
JP7268370B2 (ja) 記録装置および記録方法
JP2017159493A (ja) インクジェット印刷装置
JP2011148112A (ja) インクジェット記録装置および記録方法
JP2016187897A (ja) 液体吐出装置及び液体吐出方法
JP2005088307A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
US20230074947A1 (en) Printing apparatus, display method, and display system
JP6050838B2 (ja) ドット検出方法およびカラー画像再生装置
JP2005169752A (ja) 記録装置および記録方法
JP2011143706A (ja) 流体噴射装置、及び、流体噴射方法
JP6318466B2 (ja) インクジェットプリンタ、及び、ヘッドユニットの検査方法
CN114055939A (zh) 印刷装置及印刷方法
JP4985364B2 (ja) テストパターン形成方法、プリンタ、及びテストパターン形成プログラム
JP6183110B2 (ja) 液体吐出装置、液体吐出方法、及び該液体吐出装置に用いられるプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7276649

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150