JP2005035102A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ターゲットを使用することなく、ドット抜け検査を可能にする液体噴射装置を提供する。
【解決手段】キャリッジ12に設けられた記録ヘッド15は、ノズルからインクを噴出させて下方に配置された印刷用紙Pに画像が印刷される。また、印刷用紙Pを搬送する搬送ベルト21にはテストパターン形成部25が設けられている。テストパターン形成部25は、記録ヘッド15のノズルからインクが噴射されてテストパターンが形成される。テストパターン形成部25に形成されたテストパターンは、パターン検出装置30にて検出される。
【選択図】 図1
【解決手段】キャリッジ12に設けられた記録ヘッド15は、ノズルからインクを噴出させて下方に配置された印刷用紙Pに画像が印刷される。また、印刷用紙Pを搬送する搬送ベルト21にはテストパターン形成部25が設けられている。テストパターン形成部25は、記録ヘッド15のノズルからインクが噴射されてテストパターンが形成される。テストパターン形成部25に形成されたテストパターンは、パターン検出装置30にて検出される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液体噴射装置における液体の吐出の有無を検査する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体噴射装置の一つであるインクジェット式プリンタは、複数のノズルからインク滴を吐出して画像の印刷を行う。この種のプリンタにおいて、印刷用紙に印刷される画像は一定の品質が要求される。例えば、印刷用紙の種類によってインクに対するにじみ特性が異なっても常に良好な記録品質を得るために、印刷用紙にインクを噴射して、にじみ状態を検査した後、にじみのない良好な噴射状態印刷用紙に画像を印刷することが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、インクジェット式プリンタの記録ヘッドには、多数のノズルが設けられているが、インクの粘度の増加や気泡の混入等の原因によって、いくつかのノズルが目詰まりしてインク滴を吐出できない場合がある。ノズルが目詰まりすると画像内にドットの抜けが生じ、良好な記録品質を得るために問題となる。そこで、良好な記録品質を得るためにもドット抜け(目詰まり)の検査が必要になる。
【0004】
特に、インクジェット式プリンタは、比較的高い印刷解像度で高画質を達成する高画質印刷モードと、比較的低い印刷解像度で高速印刷を達成する高速印刷モードとを含む複数の印刷モードを有している。ドット抜け(目詰まり)の検査の重要性は、印刷モードによって異なる場合がある。高速印刷モードでは画質よりも速度が優先されるので、ドット抜けの検査はあまり重要ではないが、近年コンピュータ環境の充実から高画質化が期待されている。従って、高画質印刷モードではドット抜けの有無が画質に大きな影響を与えるので、ドット抜けの検査が益々重要になってくる。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−137290号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ドット抜けの検査は、上記特許文献1と同じ方法で、テストパターンを印刷して検査することが考えられる。しかしながら、この方法では、テストパターンを印刷用紙に印刷することから、必ず、印刷用紙にそのテストパターンが残ってしまう問題があった。しかも、ドット抜け(目詰まり)の検査は、記録ヘッドに設けた全てのノズルに対して検査する必要があるため、特許文献1で形成するテストパターンのように微小なものにできなかった。従って、実際に画像を印刷する印刷用紙の隅にドット抜け(目詰まり)の検査のためのパターンを形成するのは実質でできない。
【0007】
そこで、ドット抜け(目詰まり)の検査のための専用の印刷用紙にテストパターンを印刷することも考えられるが、専用の用紙が必要になり経済的に問題となる。
【0008】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、ターゲットを使用することなく、ドット抜け検査を可能にする液体噴射装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体噴射装置は、液体噴射ヘッドを備えた複数の噴射ノズルから液体をターゲットに噴射する液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドの複数の噴射ノズルが噴射する液体にてテストパターンが形成されるテストパターン形成部と、前記テストパターン形成部を前記複数の噴射ノズルから液体が噴射される位置と噴射されない位置との間を案内するベルトと、前記テストパターン形成部に形成された前記テストパターンを検出する検出手段と、前記検出手段の検出信号に基づいて前記液体噴射ヘッドに設けた複数の噴射ノズルの目詰まりの有無を判断する判断手段を設けた。
【0010】
これによれば、テストパターン形成部は、ベルトによって複数の噴射ノズルから液体が噴射される位置と噴射されない位置との間を案内される。例えば、検査する時にはテストパターン形成部を複数の噴射ノズルから液体が噴射される位置に案内することができ、検査が終了したときテストパターン形成部をそのテストパターン形成部に形成したテストパターンを消去する位置に案内することができる。そして、テストパターンはテストパターン形成部に形成され、検出手段にてそのテストパターンが検出される。判断手段は、検出手段の検出結果に基づいて液体噴射ヘッドに設けた複数の噴射ノズルの目詰まりの有無を判断する。従って、ターゲットにテストパターンを形成することなく、ドット抜け検査が可能となる。
【0011】
この液体噴射装置において、前記テストパターン形成部を形成したベルトは、前記ターゲットを搬送するための搬送ベルトであってもよい。
これによれば、テストパターンはターゲットを搬送する既存の搬送ベルトに形成したパターン形成部に形成されるので、テストパターン形成部のためだけの特別な装置を設ける必要がない。
【0012】
この液体噴射装置において、前記テストパターン形成部に形成したテストパターンを消去するための消去手段を設けてもよい。
これによれば、テストパターン形成部に形成したテストパターンは、消去手段によって消去することができることから、何度もテストパターン形成部にテストパターンを形成できる。
【0013】
この液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドに設けた複数の噴射ノズルの目詰まりを除去するクリーニング手段を設けてもよい。
これによれば、判断手段にて目詰まりがあると判断されたときには、クリーニング手段をつかってその目詰まりを除去することがでる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
次に、本発明を具体化した第1実施形態を、図1〜6に基づいて説明する。
【0015】
図1は、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ(以下、プリンタという)11の主要な構成を示す概略斜視図である。
プリンタ11は、キャリッジ12を備えている。キャリッジ12は、プリンタ11のフレームに取着されたガイドレール13に摺動可能に支持され、キャリッジモータM1(図2参照)の正逆回転によってガイドレール13に沿って往復動されるようになっている。つまり、キャリッジ12は、主走査方向に往復動する。キャリッジ12の前側には、6個のインクカートリッジ14が搭載されている。
【0016】
キャリッジ12の前側下部には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド15が設けられている。記録ヘッド15の下部には、図3に示すように、ブラック用ノズル列NL1、シアン用ノズル列NL2、ライトシアン用ノズル列NL3、マゼンダ用ノズル列NL4、ライトマゼンダ用ノズル列NL5、イエロー用ノズル列NL6が形成されている。
【0017】
ブラック用ノズル列NL1は、主走査方向と直交する方向(副走査方向)に並設された複数のブラック用ノズルN1からなり、各ブラック用ノズルN1にはそれぞれ圧電素子Z1(図2参照)を備えている。そして、各ブラック用ノズルN1は、これら圧電素子Z1を駆動することによって、前記ブラック用インクカートリッジ14から供給されるブラックインクを噴出する。
【0018】
シアン用ノズル列NL2は、副走査方向に並設された複数のシアン用ノズルN2からなり、各シアン用ノズルN2にはそれぞれ圧電素子Z2(図2参照)を備えている。そして、各シアン用ノズルN2は、これら圧電素子Z2を駆動することによって、前記シアン用インクカートリッジ14から供給されるシアンインクを噴出する。
【0019】
ライトシアン用ノズル列NL3は、副走査方向に並設された複数のライトシアン用ノズルN3からなり、各ライトシアン用ノズルN3にはそれぞれ圧電素子Z3(図2参照)を備えている。そして、各ライトシアン用ノズルN3には、これら圧電素子Z3を駆動することによって、前記ライトシアン用インクカートリッジ14から供給されるライトシアンインクを噴出する。
【0020】
マゼンダ用ノズル列NL4は、副走査方向に並設された複数のマゼンダ用ノズルN4からなり、各マゼンダ用ノズルN4にはそれぞれ圧電素子Z4(図2参照)を備えている。そして、各マゼンダ用ノズルN4には、これら圧電素子Z4を駆動することによって、前記マゼンダ用インクカートリッジ14から供給されるマゼンダインクを噴出する。
【0021】
ライトマゼンダ用ノズル列NL5は、副走査方向に並設された複数のライトマゼンダ用ノズルN5からなり、各ライトマゼンダ用ノズルN5にはそれぞれ圧電素子Z4(図2参照)を備えている。そして、各ライトマゼンダ用ノズルN5には、これら圧電素子Z5を駆動することによって、前記ライトマゼンダ用インクカートリッジ14から供給されるライトマゼンダインクを噴出する。
【0022】
イエロー用ノズル列NL6は、副走査方向に並設された複数のイエロー用ノズルN6からなり、各イエロー用ノズルN6にはそれぞれ圧電素子Z6(図2参照)を備えている。そして、各イエロー用ノズルN6には、これら圧電素子Z6を駆動することによって、前記イエロー用インクカートリッジ14から供給されるイエローインクを噴出する。
【0023】
前記キャリッジ12の下方には、搬送ベルト21が配設されている。搬送ベルト21は、駆動ローラ22と従動ローラ23に掛装され、駆動ローラ22に連結された紙送りモータM2(図2参照)の回転に基づいてターゲットとしての印刷用紙Pを副走査方向に搬送する。印刷用紙Pは、その上方において主走査方向に往復動する記録ヘッド15の各ノズルN1〜N6からの各インクが噴射されることによって画像が印刷される。
【0024】
ベルトとしての搬送ベルト21は、搬送する印刷用紙Pから外れた一側には、テストパターン形成部25が形成されている。テストパターン形成部25は、記録ヘッド15の各ノズルN1〜N6からインクを噴射させて図4に示すような予め定めたテストパターン26が印刷されるようになっている。テストパターン26は、記録ヘッド15の各ノズルN1〜N6の目詰まりを検査(ドット抜け検査)するためのパターンである。
【0025】
テストパターン26は、ブラック印刷部分E1、シアン印刷部分E2、ライトシアン印刷部分E3、マゼンダ印刷部分E4、ライトマゼンダ印刷部分E5、及び、イエロー印刷部分E6から構成されている。
【0026】
ブラック印刷部分E1は、ブラック用ノズル列NL1の全てのブラック用ノズルN1からブラックインクを噴出させて印刷した複数のブラックドットパターンDP1から構成されている。この複数のブラックドットパターンDP1はどのブラック用ノズルN1から噴射されたブラックインクかを特定している。
【0027】
シアン印刷部分E2は、シアン用ノズル列NL2の全てのシアン用ノズルN2からシアンインクを噴出させて印刷した複数のシアンドットパターンDP2から構成されている。この複数のシアンドットパターンDP2はどのシアン用ノズルN2から噴射されたシアンインクかを特定している。
【0028】
ライトシアン印刷部分E3は、ライトシアン用ノズル列NL3の全てのライトシアン用ノズルN3からライトシアンインクを噴出させて印刷した複数のライトシアンドットパターンDP3から構成されている。この複数のライトシアンドットパターンDP3はどのライトシアン用ノズルN3から噴射されたライトシアンインクかを特定している。
【0029】
マゼンダ印刷部分E4は、マゼンダ用ノズル列NL4の全てのマゼンダ用ノズルN4からマゼンダインクを噴出させて印刷した複数のマゼンダドットパターンDP4から構成されている。この複数のマゼンダドットパターンDP4はどのマゼンダ用ノズルN4から噴射されたマゼンダインクかを特定している。
【0030】
ライトマゼンダ印刷部分E5は、ライトマゼンダ用ノズル列NL5の全てのライトマゼンダ用ノズルN5からライトマゼンダインクを噴出させて印刷した複数のライトマゼンダドットパターンDP5から構成されている。この複数のライトマゼンダドットパターンDP5はどのライトマゼンダ用ノズルN5から噴射されたライトマゼンダインクかを特定している。
【0031】
イエロー印刷部分E6は、イエロー用ノズル列NL6の全てのイエロー用ノズルN6からイエローインクを噴出させて印刷した複数のイエロードットパターンDP6から構成されている。この複数のイエロードットパターンDP6はどのイエロー用ノズルN6から噴射されたイエローインクかを特定している。
【0032】
尚、各ドットパターンDP1〜DP6は、一辺が2mmの正方形で形成したが、大きさ、形状は、後記するパターン検出装置30がそのパターンを検出し、その検出したパターンに基づいて噴出して形成されたドットパターンDP1〜DP6が光学的に認識できれば特に限定されることはない。
【0033】
前記キャリッジ12には、図1に示すように、前記テストパターン形成部25に印刷したテストパターン26を検出するパターン検出装置30が設けられている。検出手段としてのパターン検出装置30は、前記記録ヘッド15と並設されている。パターン検出装置30は、図5に示すように、下方が開口した筒状のケース本体31の上部内側面にCCD素子よりなる撮像素子32が、下方に向けて配設されている。ケース本体31の下部側に筒体33が連結されている。筒体33には、発光素子よりなる光源34が設けられ、この光源34から放射される光は、筒体33に設けたレンズ35を介して前記搬送ベルト21(テストパターン形成部25)に照射される。そして、その反射光はケース本体31のレンズ36を介して前記撮像素子32に受光されるようになっている。従って、撮像素子32は、テストパターン形成部25に印刷されたテストパターン26の各ドットパターンDP1〜DP6を検出することができる。尚、光源34から放射する光の色は、撮像素子32が全ての色のドットパターンDP1〜DP6を検出できるように白色光や青色光が好ましい。
【0034】
図1において、前記搬送ベルト21の下側には、洗浄装置37が設けられている。消去手段としての洗浄装置37は、前記搬送ベルト21のテストパターン形成部25が相対向位置に案内された時、その形成部25に印刷されたテストパターン26を消去する。又、搬送ベルト21の他側には、クリーニング装置38のキャップ38aが設けられている。クリーニング手段としてのクリーニング装置38は、キャップ38aを記録ヘッド15に嵌着させた後、図示しない吸引ポンプで記録ヘッド15を吸引し各ノズルN1〜N6の目詰まりを解消する。
【0035】
次に、プリンタ11の電気的構成を図2に従って説明する。
図2において、プリンタ11は、コントローラ41、受信バッファメモリ42、イメージバッファ43、メインメモリ45、キャリッジモータ駆動回路46、紙送りモータ駆動回路47、記録ヘッド駆動回路48、検出装置駆動回路49を備えている。
【0036】
コントローラ41は、プリンタ11全体を制御するものであって、外部装置としてのホストコンピュータ50との間で受信バッファメモリ42を介して各種のデータの授受を行う。コントローラ41は、受信バッファメモリ42を介して受信したホストコンピュータ50からの印刷データを、色成分毎に分解して複数の色成分の印刷データにしてイメージバッファ43に格納する。
【0037】
コントローラ41は、キャリッジモータ駆動回路46を介して前記キャリッジモータM1を印刷、検査、クリーニング等のために駆動制御する。キャリッジモータM1の駆動によって、キャリッジ12(記録ヘッド15及びパターン検出装置30)は主走査方向に移動される。
【0038】
コントローラ41は、紙送りモータ駆動回路47を介して前記紙送りモータM2を印刷、検査のために駆動制御する。紙送りモータM2の駆動によって、搬送ベルト21(印刷用紙P及びテストパターン形成部25)は副走査方向に移動される。
【0039】
コントローラ41は、記録ヘッド駆動回路48を介して前記各ノズルN1〜N6の圧電素子Z1〜Z6を印刷、検査等のために駆動制御する。圧電素子Z1〜Z6の駆動によって、各ノズルN1〜N6は印刷、検査等のためにインクを噴出する。
【0040】
コントローラ41は、検出装置駆動回路49を介してパターン検出装置30を駆動制御し、パターン検出装置30の撮像素子32が撮像したテストパターン26を検出パターンデータとして入力する。コントローラ41は、この検出パターンデータに基づいて、画像認識を行い、各ドットパターンDP1〜DP6の有無を判定するようになっている。
【0041】
メインメモリ45は、前記テストパターン形成部25に印刷するテストパターン26の印刷データが記憶されている。又、メインメモリ45には、コントローラ41が実行する各種プログラムが記憶されている。プログラムには、ホストコンピュータ50からの印刷データを、色成分毎に分解して複数の色成分の印刷データにしてイメージバッファ43に格納するプログラムや、その印刷データに基づいてキャリッジモータM1、紙送りモータM2、圧電素子Z1〜Z6を駆動させて印刷用紙Pに印刷するプログラムがある。
【0042】
また、メインメモリ45には、テストパターン26の印刷データに基づいて、テストパターン形成部25にテストパターン26を印刷させ、前記パターン検出装置30を使って各ノズルN1〜N6の目詰まりを検査する検査プログラムが記憶されている。
【0043】
次に、プリンタ11のドット抜け検査のための動作について説明する。この動作は、コントローラ41が検査プログラムに基づいて行われる動作であって、図6に示すフローチャートに従って説明する。
【0044】
今、ドット抜け検査モードになると、コントローラ41は、紙送りモータM2を駆動して搬送ベルト21に形成したテストパターン形成部25を、記録ヘッド15がその上方を主走査方向に通過する位置に案内する(ステップS10)。つまり、テストパターン形成部25を、印字位置に案内する。
【0045】
テストパターン形成部25が印字位置に案内されると、コントローラ41は、キャリッジモータM1を駆動させて、記録ヘッド15をテストパターン形成部25に向かって移動させる(ステップS11)。
【0046】
そして、記録ヘッド15がテストパターン形成部25に到達すると、コントローラ41は、テストパターン形成部25にテストパターン26を印刷する動作を実行する(ステップS12)。詳述すると、コントローラ41は、メインメモリ45に記憶したテストパターン形成部25に印刷するテストパターン26の印刷データを読み出す。そして、コントローラ41は、記録ヘッド15を移動させながらこの印刷データに基づいて各圧電素子Z1〜Z6を順番に駆動させて各ノズルN1〜N6からインクを噴出させてテストパターン形成部25にテストパターン26を印刷する。
【0047】
テストパターン形成部25にテストパターン26が印刷されると、コントローラ41は、パターン検出装置30を使ってテストパターン26を検出する(ステップS13)。つまり、コントローラ41は、キャリッジモータM1を駆動させて、パターン検出装置30をテストパターン26が印刷されたテストパターン形成部25の上方を主走査方向に通過させる。このとき、パターン検出装置30の撮像素子32は、光源34からテストパターン形成部25に照射された光の反射光を受光してテストパターン26を検出する。そして、パターン検出装置30の撮像素子32は、その検出したテストパターン26の検出データをコントローラ41に出力する。
【0048】
続いて、コントローラ41は、パターン検出装置30からのテストパターン26の検出データに基づいて、パターン認識を行い、目詰まり(ドット抜け)しているノズルN1〜N6があるかどうか特定する(ステップS14)。
【0049】
ノズルN1〜N6が目詰まりしていない状態は、図4のように全てのドットパターンDP1〜DP6に印刷がされている。しかし、ノズルN1〜N6の一つでも目詰まりしていれば、ドットパターンDP1〜DP6のうち印刷されないドットパターンがある。検査プログラムによってドットパターンDP1〜DP6のうち検出できないドットパターンが目詰まりしているノズルと判断する。
【0050】
そして、コントローラ41は、ドット抜けがない場合(ステップS15でNO)、全てのノズルN1〜N6が目詰まりしていないとして、ドット抜け検査を終了する。ドット抜け検査を終了するとき、コントローラ41は、紙送りモータM2を駆動させて搬送ベルト21に形成したテストパターン形成部25を洗浄装置37まで案内する。そして、テストパターン形成部25に形成されたテストパターン26を消去した後、ドット抜け検査を終了する。
【0051】
反対に、ドット抜けがあると判断された場合(ステップS15でYES)、コントローラ41は、記録ヘッド15をクリーニング装置38の位置まで移動しキャップ38aに嵌着させた後、吸引ポンプによってノズルN1〜N6を吸引し目詰まりしているインクを取り除く(ステップS16)。これと並行して、コントローラ41は、紙送りモータM2を駆動させて搬送ベルト21に形成したテストパターン形成部25を洗浄装置37まで案内する。そして、テストパターン形成部25に形成されたテストパターン26を消去する。
【0052】
ノズルN1〜N6の吸引とテストパターン26の消去が終了すると、コントローラ41は、前記と同様にステップS10〜ステップS15の処理を再び実行して、ノズルN1〜N6の目詰まり(ドット抜け)が解消されたかどうか特定し、解消するまでステップS10〜ステップS16を繰り返す。
【0053】
この第1実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)ノズルN1〜N6の目詰まりの確認は、印刷用紙Pにテストパターン26を印刷するのではなく、搬送ベルト21に設けたテストパターン形成部25にテストパターンを印刷して検査するようにした。従って、印刷用紙Pを使用しなくても検査をすることが可能になり、印刷用紙Pを無駄にすることなくドット抜け検査をすることができる。
【0054】
(2)テストパターン26を印刷するのに印刷用紙Pを使用しないため、正規に印刷する印刷用紙Pと交換する手間を省くことが可能になる。従って、短時間でドット抜け検査をすることができる。
【0055】
(3)搬送ベルト21に印刷したテストパターン26は、ドット抜け検査をしたあと、洗浄装置37にて消去するため何度もドット抜け検査をすることが可能になる。従って、検査をした搬送ベルト21は消耗品とならずに繰り返し使用することができる。
【0056】
(4)テストパターン形成部25は既存の搬送ベルト21に設けたので、特別な装置を設けその装置にテストパターン形成部25を設けるのに比べて構造が簡単となる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を、図7に基づいて説明する。
【0057】
図7は、第2実施形態のプリンタ60の主要な構成を示す概略斜視図である。本実施形態のプリンタ60は、テストパターン26の印刷を印刷用紙Pを搬送する搬送ベルト21は使わずにテストパターン印刷用ベルト70に印刷する点が第1実施形態と異なっている。
【0058】
テストパターン印刷用ベルト70は、印刷用紙Pから外れた領域かつ、記録ヘッド15の主走査方向の一側に設けている。テストパターン印刷用ベルト70には、テストパターン形成部25が形成されている。第1実施形態同様、テストパターン形成部25は、記録ヘッド15の各ノズルN1〜N5から各インクを噴射させて図4に示すような定めたテストパターン26が印刷されるようになっている。
【0059】
テストパターン印刷用ベルト70の下側には洗浄装置71が設けられている。洗浄装置71は、前記テストパターン印刷用ベルト70に印刷されたテストパターン26を消去する。又、テストパターン印刷用ベルト70の反対側には、クリーニング装置38のキャップ38aが設けられている。
【0060】
又、本実施形態では、図2で説明した電気的構成に加えて、テストパターン印刷用ベルト70を駆動するための、図示しないパターンベルトモータを備えている。
【0061】
そして、コントローラ41は、図示しないパターンベルト駆動回路を介して前記パターンベルトモータを印刷、検査等のために駆動制御する。パターンベルトモータの駆動によって、テストパターン印刷用ベルト70(テストパターン形成部)は副走査方向に移動される。
【0062】
以上詳述したように本実施形態によれば、前記第1実施形態における効果(1)〜(3)が同様に得られる他、以下の効果を得ることができる。
(5)テストパターン印刷用ベルト70を専用に設けたことにより、搬送ベルトを使用しないタイプのプリンタにおいてもドット抜け検査が適用可能である。よって印刷用紙Pを使わなくてもドット抜けの検査ができる。
【0063】
なお、本発明の実施形態は上記の実施形態に限られるものでなく、以下のように変更してもよい。
・前記第2実施形態では、テストパターン印刷用ベルト70が回転し、ベルト下側に備えられている洗浄装置によってテストパターン26を消去している例を説明している。これを、回転ベルトのように回転運動ではなく、往復運動のようにスライドしているベルト上にテストパターン26を記録し、ベルト上方に備えられた洗浄装置によってテストパターン26を消去してもよい。
・前記実施形態では、目詰まりしたノズルをクリーニングする例を説明した。これを、すべてのノズルN1〜N6をクリーニングしてもよく、ノズルN1〜N6の列単位でノズルクリーニングを行ってもよい。
・実施形態では、印字したテストパターン26を洗浄して消去する例を説明したが、これを拭き取りによって印字したテストパターン26を消去してもよい。
・第2実施形態では、印刷用紙Pに対してテストパターン印刷用ベルト70とは反対側にキャップ38aが備えられている例を説明したが、これをテストパターン印刷用ベルト70に隣接するように設けてもよい。
・上記実施形態においては、液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ11について説明したが、その他の液体噴射装置であってもよい。例えば、ファクシミリ、コピア等を含む印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
・上記実施形態においては、テストパターン形成部25を搬送ベルト21の一部に設けた。これを、テストパターン形成部25を搬送ベルト21の全周に設けてもよい。これにより、テストパターン印刷、ドット抜け検査毎に消去する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の液体噴射装置の主要な構成を示す概略斜視図。
【図2】液体噴射装置の電気的構成を示すブロック図。
【図3】記録ヘッドの平面図。
【図4】テストパターンを示す図。
【図5】パターン検出装置の構造を示す断面図。
【図6】ドット抜け検査の動作を示すフローチャート。
【図7】第2実施形態の液体噴射装置の主要な構成を示す概略斜視図。
【図8】従来技術の液体噴射装置の構造を示す斜視図。
【符号の説明】
11、60・・・液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、12・・・キャリッジ、14・・・インクカートリッジ、15・・・液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、21・・・ベルトとしての搬送ベルト、22・・・駆動ローラ、23・・・従動ローラ、25・・・テストパターン形成部、26・・・テストパターン、30・・・パターン検出装置、31・・・ケース本体、32・・・撮像素子としてのCCD素子、33・・・筒体、34・・・光源としての発光素子、35,36・・・レンズ、37、71・・・消去手段としての洗浄装置、38・・・クリーニング手段としてのクリーニング装置、38a・・・キャップ、42・・・受信バッファメモリ、43・・・イメージバッファ、41・・・判断手段としてのコントローラ、45・・・メインメモリ、M1・・・キャリッジモータ、46・・・キャリッジモータ駆動回路、M2・・・紙送りモータ、47・・・紙送りモータ駆動回路、30・・・検出手段としてのパターン検出装置、49・・・検査装置駆動回路、48・・・記録ヘッド駆動回路、50・・・ホストコンピュータ、70・・・搬送ベルトとしてのテストパターン印刷用ベルト、ノズルN1〜N6、P・・・印刷用紙、DP1〜DP6・・・ドットパターン。
【発明の属する技術分野】
この発明は、液体噴射装置における液体の吐出の有無を検査する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体噴射装置の一つであるインクジェット式プリンタは、複数のノズルからインク滴を吐出して画像の印刷を行う。この種のプリンタにおいて、印刷用紙に印刷される画像は一定の品質が要求される。例えば、印刷用紙の種類によってインクに対するにじみ特性が異なっても常に良好な記録品質を得るために、印刷用紙にインクを噴射して、にじみ状態を検査した後、にじみのない良好な噴射状態印刷用紙に画像を印刷することが知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、インクジェット式プリンタの記録ヘッドには、多数のノズルが設けられているが、インクの粘度の増加や気泡の混入等の原因によって、いくつかのノズルが目詰まりしてインク滴を吐出できない場合がある。ノズルが目詰まりすると画像内にドットの抜けが生じ、良好な記録品質を得るために問題となる。そこで、良好な記録品質を得るためにもドット抜け(目詰まり)の検査が必要になる。
【0004】
特に、インクジェット式プリンタは、比較的高い印刷解像度で高画質を達成する高画質印刷モードと、比較的低い印刷解像度で高速印刷を達成する高速印刷モードとを含む複数の印刷モードを有している。ドット抜け(目詰まり)の検査の重要性は、印刷モードによって異なる場合がある。高速印刷モードでは画質よりも速度が優先されるので、ドット抜けの検査はあまり重要ではないが、近年コンピュータ環境の充実から高画質化が期待されている。従って、高画質印刷モードではドット抜けの有無が画質に大きな影響を与えるので、ドット抜けの検査が益々重要になってくる。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−137290号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ドット抜けの検査は、上記特許文献1と同じ方法で、テストパターンを印刷して検査することが考えられる。しかしながら、この方法では、テストパターンを印刷用紙に印刷することから、必ず、印刷用紙にそのテストパターンが残ってしまう問題があった。しかも、ドット抜け(目詰まり)の検査は、記録ヘッドに設けた全てのノズルに対して検査する必要があるため、特許文献1で形成するテストパターンのように微小なものにできなかった。従って、実際に画像を印刷する印刷用紙の隅にドット抜け(目詰まり)の検査のためのパターンを形成するのは実質でできない。
【0007】
そこで、ドット抜け(目詰まり)の検査のための専用の印刷用紙にテストパターンを印刷することも考えられるが、専用の用紙が必要になり経済的に問題となる。
【0008】
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、ターゲットを使用することなく、ドット抜け検査を可能にする液体噴射装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の液体噴射装置は、液体噴射ヘッドを備えた複数の噴射ノズルから液体をターゲットに噴射する液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドの複数の噴射ノズルが噴射する液体にてテストパターンが形成されるテストパターン形成部と、前記テストパターン形成部を前記複数の噴射ノズルから液体が噴射される位置と噴射されない位置との間を案内するベルトと、前記テストパターン形成部に形成された前記テストパターンを検出する検出手段と、前記検出手段の検出信号に基づいて前記液体噴射ヘッドに設けた複数の噴射ノズルの目詰まりの有無を判断する判断手段を設けた。
【0010】
これによれば、テストパターン形成部は、ベルトによって複数の噴射ノズルから液体が噴射される位置と噴射されない位置との間を案内される。例えば、検査する時にはテストパターン形成部を複数の噴射ノズルから液体が噴射される位置に案内することができ、検査が終了したときテストパターン形成部をそのテストパターン形成部に形成したテストパターンを消去する位置に案内することができる。そして、テストパターンはテストパターン形成部に形成され、検出手段にてそのテストパターンが検出される。判断手段は、検出手段の検出結果に基づいて液体噴射ヘッドに設けた複数の噴射ノズルの目詰まりの有無を判断する。従って、ターゲットにテストパターンを形成することなく、ドット抜け検査が可能となる。
【0011】
この液体噴射装置において、前記テストパターン形成部を形成したベルトは、前記ターゲットを搬送するための搬送ベルトであってもよい。
これによれば、テストパターンはターゲットを搬送する既存の搬送ベルトに形成したパターン形成部に形成されるので、テストパターン形成部のためだけの特別な装置を設ける必要がない。
【0012】
この液体噴射装置において、前記テストパターン形成部に形成したテストパターンを消去するための消去手段を設けてもよい。
これによれば、テストパターン形成部に形成したテストパターンは、消去手段によって消去することができることから、何度もテストパターン形成部にテストパターンを形成できる。
【0013】
この液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドに設けた複数の噴射ノズルの目詰まりを除去するクリーニング手段を設けてもよい。
これによれば、判断手段にて目詰まりがあると判断されたときには、クリーニング手段をつかってその目詰まりを除去することがでる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
次に、本発明を具体化した第1実施形態を、図1〜6に基づいて説明する。
【0015】
図1は、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ(以下、プリンタという)11の主要な構成を示す概略斜視図である。
プリンタ11は、キャリッジ12を備えている。キャリッジ12は、プリンタ11のフレームに取着されたガイドレール13に摺動可能に支持され、キャリッジモータM1(図2参照)の正逆回転によってガイドレール13に沿って往復動されるようになっている。つまり、キャリッジ12は、主走査方向に往復動する。キャリッジ12の前側には、6個のインクカートリッジ14が搭載されている。
【0016】
キャリッジ12の前側下部には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド15が設けられている。記録ヘッド15の下部には、図3に示すように、ブラック用ノズル列NL1、シアン用ノズル列NL2、ライトシアン用ノズル列NL3、マゼンダ用ノズル列NL4、ライトマゼンダ用ノズル列NL5、イエロー用ノズル列NL6が形成されている。
【0017】
ブラック用ノズル列NL1は、主走査方向と直交する方向(副走査方向)に並設された複数のブラック用ノズルN1からなり、各ブラック用ノズルN1にはそれぞれ圧電素子Z1(図2参照)を備えている。そして、各ブラック用ノズルN1は、これら圧電素子Z1を駆動することによって、前記ブラック用インクカートリッジ14から供給されるブラックインクを噴出する。
【0018】
シアン用ノズル列NL2は、副走査方向に並設された複数のシアン用ノズルN2からなり、各シアン用ノズルN2にはそれぞれ圧電素子Z2(図2参照)を備えている。そして、各シアン用ノズルN2は、これら圧電素子Z2を駆動することによって、前記シアン用インクカートリッジ14から供給されるシアンインクを噴出する。
【0019】
ライトシアン用ノズル列NL3は、副走査方向に並設された複数のライトシアン用ノズルN3からなり、各ライトシアン用ノズルN3にはそれぞれ圧電素子Z3(図2参照)を備えている。そして、各ライトシアン用ノズルN3には、これら圧電素子Z3を駆動することによって、前記ライトシアン用インクカートリッジ14から供給されるライトシアンインクを噴出する。
【0020】
マゼンダ用ノズル列NL4は、副走査方向に並設された複数のマゼンダ用ノズルN4からなり、各マゼンダ用ノズルN4にはそれぞれ圧電素子Z4(図2参照)を備えている。そして、各マゼンダ用ノズルN4には、これら圧電素子Z4を駆動することによって、前記マゼンダ用インクカートリッジ14から供給されるマゼンダインクを噴出する。
【0021】
ライトマゼンダ用ノズル列NL5は、副走査方向に並設された複数のライトマゼンダ用ノズルN5からなり、各ライトマゼンダ用ノズルN5にはそれぞれ圧電素子Z4(図2参照)を備えている。そして、各ライトマゼンダ用ノズルN5には、これら圧電素子Z5を駆動することによって、前記ライトマゼンダ用インクカートリッジ14から供給されるライトマゼンダインクを噴出する。
【0022】
イエロー用ノズル列NL6は、副走査方向に並設された複数のイエロー用ノズルN6からなり、各イエロー用ノズルN6にはそれぞれ圧電素子Z6(図2参照)を備えている。そして、各イエロー用ノズルN6には、これら圧電素子Z6を駆動することによって、前記イエロー用インクカートリッジ14から供給されるイエローインクを噴出する。
【0023】
前記キャリッジ12の下方には、搬送ベルト21が配設されている。搬送ベルト21は、駆動ローラ22と従動ローラ23に掛装され、駆動ローラ22に連結された紙送りモータM2(図2参照)の回転に基づいてターゲットとしての印刷用紙Pを副走査方向に搬送する。印刷用紙Pは、その上方において主走査方向に往復動する記録ヘッド15の各ノズルN1〜N6からの各インクが噴射されることによって画像が印刷される。
【0024】
ベルトとしての搬送ベルト21は、搬送する印刷用紙Pから外れた一側には、テストパターン形成部25が形成されている。テストパターン形成部25は、記録ヘッド15の各ノズルN1〜N6からインクを噴射させて図4に示すような予め定めたテストパターン26が印刷されるようになっている。テストパターン26は、記録ヘッド15の各ノズルN1〜N6の目詰まりを検査(ドット抜け検査)するためのパターンである。
【0025】
テストパターン26は、ブラック印刷部分E1、シアン印刷部分E2、ライトシアン印刷部分E3、マゼンダ印刷部分E4、ライトマゼンダ印刷部分E5、及び、イエロー印刷部分E6から構成されている。
【0026】
ブラック印刷部分E1は、ブラック用ノズル列NL1の全てのブラック用ノズルN1からブラックインクを噴出させて印刷した複数のブラックドットパターンDP1から構成されている。この複数のブラックドットパターンDP1はどのブラック用ノズルN1から噴射されたブラックインクかを特定している。
【0027】
シアン印刷部分E2は、シアン用ノズル列NL2の全てのシアン用ノズルN2からシアンインクを噴出させて印刷した複数のシアンドットパターンDP2から構成されている。この複数のシアンドットパターンDP2はどのシアン用ノズルN2から噴射されたシアンインクかを特定している。
【0028】
ライトシアン印刷部分E3は、ライトシアン用ノズル列NL3の全てのライトシアン用ノズルN3からライトシアンインクを噴出させて印刷した複数のライトシアンドットパターンDP3から構成されている。この複数のライトシアンドットパターンDP3はどのライトシアン用ノズルN3から噴射されたライトシアンインクかを特定している。
【0029】
マゼンダ印刷部分E4は、マゼンダ用ノズル列NL4の全てのマゼンダ用ノズルN4からマゼンダインクを噴出させて印刷した複数のマゼンダドットパターンDP4から構成されている。この複数のマゼンダドットパターンDP4はどのマゼンダ用ノズルN4から噴射されたマゼンダインクかを特定している。
【0030】
ライトマゼンダ印刷部分E5は、ライトマゼンダ用ノズル列NL5の全てのライトマゼンダ用ノズルN5からライトマゼンダインクを噴出させて印刷した複数のライトマゼンダドットパターンDP5から構成されている。この複数のライトマゼンダドットパターンDP5はどのライトマゼンダ用ノズルN5から噴射されたライトマゼンダインクかを特定している。
【0031】
イエロー印刷部分E6は、イエロー用ノズル列NL6の全てのイエロー用ノズルN6からイエローインクを噴出させて印刷した複数のイエロードットパターンDP6から構成されている。この複数のイエロードットパターンDP6はどのイエロー用ノズルN6から噴射されたイエローインクかを特定している。
【0032】
尚、各ドットパターンDP1〜DP6は、一辺が2mmの正方形で形成したが、大きさ、形状は、後記するパターン検出装置30がそのパターンを検出し、その検出したパターンに基づいて噴出して形成されたドットパターンDP1〜DP6が光学的に認識できれば特に限定されることはない。
【0033】
前記キャリッジ12には、図1に示すように、前記テストパターン形成部25に印刷したテストパターン26を検出するパターン検出装置30が設けられている。検出手段としてのパターン検出装置30は、前記記録ヘッド15と並設されている。パターン検出装置30は、図5に示すように、下方が開口した筒状のケース本体31の上部内側面にCCD素子よりなる撮像素子32が、下方に向けて配設されている。ケース本体31の下部側に筒体33が連結されている。筒体33には、発光素子よりなる光源34が設けられ、この光源34から放射される光は、筒体33に設けたレンズ35を介して前記搬送ベルト21(テストパターン形成部25)に照射される。そして、その反射光はケース本体31のレンズ36を介して前記撮像素子32に受光されるようになっている。従って、撮像素子32は、テストパターン形成部25に印刷されたテストパターン26の各ドットパターンDP1〜DP6を検出することができる。尚、光源34から放射する光の色は、撮像素子32が全ての色のドットパターンDP1〜DP6を検出できるように白色光や青色光が好ましい。
【0034】
図1において、前記搬送ベルト21の下側には、洗浄装置37が設けられている。消去手段としての洗浄装置37は、前記搬送ベルト21のテストパターン形成部25が相対向位置に案内された時、その形成部25に印刷されたテストパターン26を消去する。又、搬送ベルト21の他側には、クリーニング装置38のキャップ38aが設けられている。クリーニング手段としてのクリーニング装置38は、キャップ38aを記録ヘッド15に嵌着させた後、図示しない吸引ポンプで記録ヘッド15を吸引し各ノズルN1〜N6の目詰まりを解消する。
【0035】
次に、プリンタ11の電気的構成を図2に従って説明する。
図2において、プリンタ11は、コントローラ41、受信バッファメモリ42、イメージバッファ43、メインメモリ45、キャリッジモータ駆動回路46、紙送りモータ駆動回路47、記録ヘッド駆動回路48、検出装置駆動回路49を備えている。
【0036】
コントローラ41は、プリンタ11全体を制御するものであって、外部装置としてのホストコンピュータ50との間で受信バッファメモリ42を介して各種のデータの授受を行う。コントローラ41は、受信バッファメモリ42を介して受信したホストコンピュータ50からの印刷データを、色成分毎に分解して複数の色成分の印刷データにしてイメージバッファ43に格納する。
【0037】
コントローラ41は、キャリッジモータ駆動回路46を介して前記キャリッジモータM1を印刷、検査、クリーニング等のために駆動制御する。キャリッジモータM1の駆動によって、キャリッジ12(記録ヘッド15及びパターン検出装置30)は主走査方向に移動される。
【0038】
コントローラ41は、紙送りモータ駆動回路47を介して前記紙送りモータM2を印刷、検査のために駆動制御する。紙送りモータM2の駆動によって、搬送ベルト21(印刷用紙P及びテストパターン形成部25)は副走査方向に移動される。
【0039】
コントローラ41は、記録ヘッド駆動回路48を介して前記各ノズルN1〜N6の圧電素子Z1〜Z6を印刷、検査等のために駆動制御する。圧電素子Z1〜Z6の駆動によって、各ノズルN1〜N6は印刷、検査等のためにインクを噴出する。
【0040】
コントローラ41は、検出装置駆動回路49を介してパターン検出装置30を駆動制御し、パターン検出装置30の撮像素子32が撮像したテストパターン26を検出パターンデータとして入力する。コントローラ41は、この検出パターンデータに基づいて、画像認識を行い、各ドットパターンDP1〜DP6の有無を判定するようになっている。
【0041】
メインメモリ45は、前記テストパターン形成部25に印刷するテストパターン26の印刷データが記憶されている。又、メインメモリ45には、コントローラ41が実行する各種プログラムが記憶されている。プログラムには、ホストコンピュータ50からの印刷データを、色成分毎に分解して複数の色成分の印刷データにしてイメージバッファ43に格納するプログラムや、その印刷データに基づいてキャリッジモータM1、紙送りモータM2、圧電素子Z1〜Z6を駆動させて印刷用紙Pに印刷するプログラムがある。
【0042】
また、メインメモリ45には、テストパターン26の印刷データに基づいて、テストパターン形成部25にテストパターン26を印刷させ、前記パターン検出装置30を使って各ノズルN1〜N6の目詰まりを検査する検査プログラムが記憶されている。
【0043】
次に、プリンタ11のドット抜け検査のための動作について説明する。この動作は、コントローラ41が検査プログラムに基づいて行われる動作であって、図6に示すフローチャートに従って説明する。
【0044】
今、ドット抜け検査モードになると、コントローラ41は、紙送りモータM2を駆動して搬送ベルト21に形成したテストパターン形成部25を、記録ヘッド15がその上方を主走査方向に通過する位置に案内する(ステップS10)。つまり、テストパターン形成部25を、印字位置に案内する。
【0045】
テストパターン形成部25が印字位置に案内されると、コントローラ41は、キャリッジモータM1を駆動させて、記録ヘッド15をテストパターン形成部25に向かって移動させる(ステップS11)。
【0046】
そして、記録ヘッド15がテストパターン形成部25に到達すると、コントローラ41は、テストパターン形成部25にテストパターン26を印刷する動作を実行する(ステップS12)。詳述すると、コントローラ41は、メインメモリ45に記憶したテストパターン形成部25に印刷するテストパターン26の印刷データを読み出す。そして、コントローラ41は、記録ヘッド15を移動させながらこの印刷データに基づいて各圧電素子Z1〜Z6を順番に駆動させて各ノズルN1〜N6からインクを噴出させてテストパターン形成部25にテストパターン26を印刷する。
【0047】
テストパターン形成部25にテストパターン26が印刷されると、コントローラ41は、パターン検出装置30を使ってテストパターン26を検出する(ステップS13)。つまり、コントローラ41は、キャリッジモータM1を駆動させて、パターン検出装置30をテストパターン26が印刷されたテストパターン形成部25の上方を主走査方向に通過させる。このとき、パターン検出装置30の撮像素子32は、光源34からテストパターン形成部25に照射された光の反射光を受光してテストパターン26を検出する。そして、パターン検出装置30の撮像素子32は、その検出したテストパターン26の検出データをコントローラ41に出力する。
【0048】
続いて、コントローラ41は、パターン検出装置30からのテストパターン26の検出データに基づいて、パターン認識を行い、目詰まり(ドット抜け)しているノズルN1〜N6があるかどうか特定する(ステップS14)。
【0049】
ノズルN1〜N6が目詰まりしていない状態は、図4のように全てのドットパターンDP1〜DP6に印刷がされている。しかし、ノズルN1〜N6の一つでも目詰まりしていれば、ドットパターンDP1〜DP6のうち印刷されないドットパターンがある。検査プログラムによってドットパターンDP1〜DP6のうち検出できないドットパターンが目詰まりしているノズルと判断する。
【0050】
そして、コントローラ41は、ドット抜けがない場合(ステップS15でNO)、全てのノズルN1〜N6が目詰まりしていないとして、ドット抜け検査を終了する。ドット抜け検査を終了するとき、コントローラ41は、紙送りモータM2を駆動させて搬送ベルト21に形成したテストパターン形成部25を洗浄装置37まで案内する。そして、テストパターン形成部25に形成されたテストパターン26を消去した後、ドット抜け検査を終了する。
【0051】
反対に、ドット抜けがあると判断された場合(ステップS15でYES)、コントローラ41は、記録ヘッド15をクリーニング装置38の位置まで移動しキャップ38aに嵌着させた後、吸引ポンプによってノズルN1〜N6を吸引し目詰まりしているインクを取り除く(ステップS16)。これと並行して、コントローラ41は、紙送りモータM2を駆動させて搬送ベルト21に形成したテストパターン形成部25を洗浄装置37まで案内する。そして、テストパターン形成部25に形成されたテストパターン26を消去する。
【0052】
ノズルN1〜N6の吸引とテストパターン26の消去が終了すると、コントローラ41は、前記と同様にステップS10〜ステップS15の処理を再び実行して、ノズルN1〜N6の目詰まり(ドット抜け)が解消されたかどうか特定し、解消するまでステップS10〜ステップS16を繰り返す。
【0053】
この第1実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)ノズルN1〜N6の目詰まりの確認は、印刷用紙Pにテストパターン26を印刷するのではなく、搬送ベルト21に設けたテストパターン形成部25にテストパターンを印刷して検査するようにした。従って、印刷用紙Pを使用しなくても検査をすることが可能になり、印刷用紙Pを無駄にすることなくドット抜け検査をすることができる。
【0054】
(2)テストパターン26を印刷するのに印刷用紙Pを使用しないため、正規に印刷する印刷用紙Pと交換する手間を省くことが可能になる。従って、短時間でドット抜け検査をすることができる。
【0055】
(3)搬送ベルト21に印刷したテストパターン26は、ドット抜け検査をしたあと、洗浄装置37にて消去するため何度もドット抜け検査をすることが可能になる。従って、検査をした搬送ベルト21は消耗品とならずに繰り返し使用することができる。
【0056】
(4)テストパターン形成部25は既存の搬送ベルト21に設けたので、特別な装置を設けその装置にテストパターン形成部25を設けるのに比べて構造が簡単となる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を、図7に基づいて説明する。
【0057】
図7は、第2実施形態のプリンタ60の主要な構成を示す概略斜視図である。本実施形態のプリンタ60は、テストパターン26の印刷を印刷用紙Pを搬送する搬送ベルト21は使わずにテストパターン印刷用ベルト70に印刷する点が第1実施形態と異なっている。
【0058】
テストパターン印刷用ベルト70は、印刷用紙Pから外れた領域かつ、記録ヘッド15の主走査方向の一側に設けている。テストパターン印刷用ベルト70には、テストパターン形成部25が形成されている。第1実施形態同様、テストパターン形成部25は、記録ヘッド15の各ノズルN1〜N5から各インクを噴射させて図4に示すような定めたテストパターン26が印刷されるようになっている。
【0059】
テストパターン印刷用ベルト70の下側には洗浄装置71が設けられている。洗浄装置71は、前記テストパターン印刷用ベルト70に印刷されたテストパターン26を消去する。又、テストパターン印刷用ベルト70の反対側には、クリーニング装置38のキャップ38aが設けられている。
【0060】
又、本実施形態では、図2で説明した電気的構成に加えて、テストパターン印刷用ベルト70を駆動するための、図示しないパターンベルトモータを備えている。
【0061】
そして、コントローラ41は、図示しないパターンベルト駆動回路を介して前記パターンベルトモータを印刷、検査等のために駆動制御する。パターンベルトモータの駆動によって、テストパターン印刷用ベルト70(テストパターン形成部)は副走査方向に移動される。
【0062】
以上詳述したように本実施形態によれば、前記第1実施形態における効果(1)〜(3)が同様に得られる他、以下の効果を得ることができる。
(5)テストパターン印刷用ベルト70を専用に設けたことにより、搬送ベルトを使用しないタイプのプリンタにおいてもドット抜け検査が適用可能である。よって印刷用紙Pを使わなくてもドット抜けの検査ができる。
【0063】
なお、本発明の実施形態は上記の実施形態に限られるものでなく、以下のように変更してもよい。
・前記第2実施形態では、テストパターン印刷用ベルト70が回転し、ベルト下側に備えられている洗浄装置によってテストパターン26を消去している例を説明している。これを、回転ベルトのように回転運動ではなく、往復運動のようにスライドしているベルト上にテストパターン26を記録し、ベルト上方に備えられた洗浄装置によってテストパターン26を消去してもよい。
・前記実施形態では、目詰まりしたノズルをクリーニングする例を説明した。これを、すべてのノズルN1〜N6をクリーニングしてもよく、ノズルN1〜N6の列単位でノズルクリーニングを行ってもよい。
・実施形態では、印字したテストパターン26を洗浄して消去する例を説明したが、これを拭き取りによって印字したテストパターン26を消去してもよい。
・第2実施形態では、印刷用紙Pに対してテストパターン印刷用ベルト70とは反対側にキャップ38aが備えられている例を説明したが、これをテストパターン印刷用ベルト70に隣接するように設けてもよい。
・上記実施形態においては、液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ11について説明したが、その他の液体噴射装置であってもよい。例えば、ファクシミリ、コピア等を含む印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。
・上記実施形態においては、テストパターン形成部25を搬送ベルト21の一部に設けた。これを、テストパターン形成部25を搬送ベルト21の全周に設けてもよい。これにより、テストパターン印刷、ドット抜け検査毎に消去する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の液体噴射装置の主要な構成を示す概略斜視図。
【図2】液体噴射装置の電気的構成を示すブロック図。
【図3】記録ヘッドの平面図。
【図4】テストパターンを示す図。
【図5】パターン検出装置の構造を示す断面図。
【図6】ドット抜け検査の動作を示すフローチャート。
【図7】第2実施形態の液体噴射装置の主要な構成を示す概略斜視図。
【図8】従来技術の液体噴射装置の構造を示す斜視図。
【符号の説明】
11、60・・・液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、12・・・キャリッジ、14・・・インクカートリッジ、15・・・液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、21・・・ベルトとしての搬送ベルト、22・・・駆動ローラ、23・・・従動ローラ、25・・・テストパターン形成部、26・・・テストパターン、30・・・パターン検出装置、31・・・ケース本体、32・・・撮像素子としてのCCD素子、33・・・筒体、34・・・光源としての発光素子、35,36・・・レンズ、37、71・・・消去手段としての洗浄装置、38・・・クリーニング手段としてのクリーニング装置、38a・・・キャップ、42・・・受信バッファメモリ、43・・・イメージバッファ、41・・・判断手段としてのコントローラ、45・・・メインメモリ、M1・・・キャリッジモータ、46・・・キャリッジモータ駆動回路、M2・・・紙送りモータ、47・・・紙送りモータ駆動回路、30・・・検出手段としてのパターン検出装置、49・・・検査装置駆動回路、48・・・記録ヘッド駆動回路、50・・・ホストコンピュータ、70・・・搬送ベルトとしてのテストパターン印刷用ベルト、ノズルN1〜N6、P・・・印刷用紙、DP1〜DP6・・・ドットパターン。
Claims (4)
- 液体噴射ヘッドを備えた複数の噴射ノズルから液体をターゲットに噴射する液体噴射装置において、
前記液体噴射ヘッドの複数の噴射ノズルが噴射する液体にてテストパターンが形成されるテストパターン形成部と、
前記テストパターン形成部を前記複数の噴射ノズルから液体が噴射される位置と噴射されない位置との間を案内するベルトと、
前記テストパターン形成部に形成された前記テストパターンを検出する検出手段と、
前記検出手段の検出信号に基づいて前記液体噴射ヘッドに設けた複数の噴射ノズルの目詰まりの有無を判断する判断手段と
を設けたことを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1に記載の液体噴射装置において、
前記テストパターン形成部を形成したベルトは、前記ターゲットを搬送するための搬送ベルトであることを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1又は2に記載の液体噴射装置において、前記テストパターン形成部に形成したテストパターンを消去するための消去手段を設けたことを特徴とする液体噴射装置。
- 請求項1〜3のいずれか1つに記載の液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドに設けた複数の噴射ノズルの目詰まりを除去するクリーニング手段を設けたことを特徴とする液体噴射装置。
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