JP2020150578A - 電磁シールド部材及びワイヤハーネス - Google Patents

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裕太 北原
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Abstract

【課題】電線の放熱性を高めることができる電磁シールド部材及びワイヤハーネスを提供する。【解決手段】電磁シールド部材20は、並んで延在する第1電線10a及び第2電線10bを収容するケース30と、ケース30を覆うカバー40と、ケース30内に収容され、第1電線10a及び第2電線10bを押圧する押圧機構50とを備える。押圧機構50は、第1電線10a及び第2電線10bを並び方向Wに押圧する第1押圧部61及び第2押圧部62がそれぞれ設けられた第1収容部50a及び第2収容部50bを有している。第1押圧部61及び第2押圧部62は、並び方向Wにおいて並んで設けられている。第1押圧部61は、並び方向Wにおいて第2押圧部62から離れる側に第1電線10aを押圧する一方、第2押圧部62は、並び方向Wにおいて第1押圧部61に近接する側に第2電線10bを押圧する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電線を覆うことで電磁シールドを行う電磁シールド部材、及び複数の電線と電磁シールド部材とを備えるワイヤハーネスに関する。
従来、例えば電気自動車などの車両に適用されるワイヤハーネスは、並んで設けられる複数の電線と、導電性を有し、複数の電線を個別に覆うことで電磁シールドを行う電磁シールド部材とを備えている(例えば、特許文献1参照)。同文献1に記載の電磁シールド部材は、各電線を個別に収容可能な溝状収容部を有するシールドプロテクタと、溝状収容部を塞ぐカバーとを備えている。そして、シールドプロテクタとカバーとにより各電線の外周が覆われることで各電線が電磁シールドされる。
特開2005−44607号公報
ところで、特許文献1に記載の電磁シールド部材及び同電磁シールド部材を備えるワイヤハーネスにおいては、複数の電線の各々が溝状収容部に収容された状態で並んで設けられている。各電線には、電流が流れることに伴って熱膨脹して余長が生じることがある。このように余長が生じた電線同士が、それらの並び方向において互いに近接するように湾曲すると、電磁シールド部材内のうち各電線同士が近接した部分において熱がこもりやすくなる。このため、電磁シールド部材における放熱性の向上が望まれている。
本発明の目的は、電線の放熱性を高めることができる電磁シールド部材及びワイヤハーネスを提供することにある。
上記目的を達成するための電磁シールド部材は、並んで延在する第1電線及び第2電線を収容するケースと、前記ケースを覆うカバーと、前記ケース内に収容され、前記第1電線及び前記第2電線を押圧する押圧機構と、を備えるものであり、前記押圧機構は、前記第1電線及び前記第2電線の並び方向において対向する一対の対向壁部をそれぞれ有し、前記ケースと共に前記第1電線及び前記第2電線の外周を個別に囲む第1収容部及び第2収容部と、前記第1収容部及び前記第2収容部にそれぞれ設けられ、前記第1電線及び前記第2電線を前記並び方向に押圧する第1押圧部及び第2押圧部と、を備え、前記第1押圧部は、前記並び方向において前記第2押圧部と並んで設けられるとともに、前記第2押圧部から離れる側に前記第1電線を押圧する。
同構成によれば、第1電線は、第1押圧部によって上記並び方向において第2押圧部から離れる側に押圧されるようになる。ここで、各電線に熱膨脹による余長が生じた場合、各電線は、各押圧部により押圧される側に変位しつつ湾曲するようになる。このため、上記構成によれば、第1押圧部及び第2押圧部によってそれぞれ押圧される第1電線及び第2電線が互いに近接することを抑制できる。また、各電線は各押圧部と接触していることから、各電線の熱が各押圧部を介して放熱されやすくなる。したがって、電線の放熱性を高めることができる。
上記電磁シールド部材において、前記第2押圧部は、前記並び方向において前記第1押圧部に近接する側に前記第2電線を押圧することが好ましい。
同構成によれば、第1電線は、第1押圧部によって上記並び方向において第2押圧部から離れる側に押圧される一方、第2電線は、第2押圧部によって上記並び方向において第1押圧部に近接する側に押圧されるようになる。すなわち、第1電線及び第2電線は、上記並び方向において同じ側に押圧されるようになる。このため、各電線に余長が生じた場合には、各電線が上記並び方向において同じ側に変位しつつ湾曲するようになる。
ところで、例えば、電磁シールド部材における上記並び方向の片側に熱源が存在する場合、各電線が上記並び方向において熱源に近接する側に変位しつつ湾曲すると、各電線の発熱を促すといった不都合が生じやすい。そこで、各電線を、上記並び方向において熱源から離れる側に変位させるように各押圧部を配置すれば、上述した不都合の発生を抑制できる。
上記電磁シールド部材において、前記第1押圧部及び前記第2押圧部は、前記並び方向において互いに離れる側に前記第1電線及び前記第2電線をそれぞれ押圧することが好ましい。
同構成によれば、第1電線及び第2電線は、第1押圧部及び第2押圧部によって上記並び方向において互いに離れる側に押圧されるようになる。ここで、電線に余長が生じた場合には、各電線が上記並び方向において互いに離れる側に変位しつつ湾曲するようになる。このため、上記構成によれば、第1押圧部及び第2押圧部によってそれぞれ押圧される第1電線及び第2電線が互いに近接することを一層抑制できる。したがって、電線における放熱性を一層高めることができる。
上記電磁シールド部材において、前記第1押圧部及び前記第2押圧部は、前記対向壁部の一部を切り起こすことによって形成されていることが好ましい。
同構成によれば、押圧部が対向壁部の一部として形成されている。このため、押圧部が対向壁部とは別体にて形成された構成と比較して、押圧部と対向壁部との界面における熱抵抗が小さくなる。したがって、電線の熱が押圧部を介して放熱されやすくなる。
上記電磁シールド部材において、前記第1収容部及び前記第2収容部には、前記第1押圧部及び前記第2押圧部を前記第1電線及び前記第2電線に向けてそれぞれ付勢する付勢部材が設けられていることが好ましい。
同構成によれば、押圧部が付勢部材により付勢されている。このため、熱膨脹による余長が電線に生じて電線が湾曲した場合には、押圧部が電線の湾曲に追従して変位することで押圧部と電線との接触状態が好適に維持されるようになる。したがって、電線の熱が押圧部を介して放熱されやすくなる。
上記電磁シールド部材において、前記第1押圧部の先端部及び前記第2押圧部の先端部には、前記第1電線及び前記第2電線の前記ケースの内面からの浮き上がりをそれぞれ規制する規制部が設けられていることが好ましい。
同構成によれば、各押圧部の先端部に設けられた規制部により、ケースの内面からの電線の浮き上がりが抑制されるようになる。このため、電線とケースの内面との接触状態が維持されやすくなる。したがって、電線の熱が押圧部及びケースを介して放熱されやすくなる。
上記電磁シールド部材において、前記規制部の各々は、前記第1押圧部及び前記第2押圧部とは別体にて設けられていることが好ましい。
例えば押圧部が押圧機構の対向壁部の一部から切り起こしにより形成されるとともに、規制部が押圧部と一体に設けられている構成にあっては、押圧部と規制部とを同一の対向壁部から切り起こす必要がある。そのため、規制部の形状の自由度が低下するおそれがある。
この点、上記構成によれば、規制部が押圧部とは別体に設けられているため、上述した不都合が生じることを抑制できる。
また、上記目的を達成するためのワイヤハーネスは、第1電線及び第2電線と、上記いずれか1つの電磁シールド部材と、を備え、前記第1電線及び前記第2電線は、前記押圧機構の前記第1押圧部及び前記第2押圧部によりそれぞれ押圧されている。
同構成によれば、上記いずれか1つの電磁シールド部材の作用効果に準じた作用効果を奏することができる。
本発明によれば、電線の放熱性を高めることができる。
電磁シールド部材及びワイヤハーネスの一実施形態について、ワイヤハーネスを示す斜視図。 同実施形態の電磁シールド部材を示す分解斜視図。 図1の3−3線に沿った断面図。 図1の4−4線に沿った断面図。 図3に対応する図であって、各電線に余長が生じた状態のワイヤハーネスを示す断面図。 第1変更例のワイヤハーネスを示す断面図。 第2変更例のワイヤハーネスを示す断面図。 第3変更例の押圧機構を示す図であって、(a)は、押圧部に当接部材が取り付けられた状態を示す斜視図、(b)は、押圧部及び当接部材を中心とした縦断面図。 第4変更例の押圧機構を示す斜視図。 第5変更例の押圧機構を示す断面図。
以下、図1〜図5を参照して、電磁シールド部材及びワイヤハーネスの一実施形態について説明する。なお、添付図面においては、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際とは異なる場合がある。
本実施形態のワイヤハーネスは、例えばハイブリッド車や電気自動車などの車両の床下を含む経路に配索されるとともに、複数の機器同士を電気的に接続する。
図1及び図2に示すように、ワイヤハーネスは、並んで延在する第1電線10a及び第2電線10bと、各電線10a,10bを覆う導電性の電磁シールド部材20とを備えている。
各電線10a,10bは、例えば、芯線と当該芯線の外周を被覆する絶縁被覆とを有している。なお、各電線10a,10bの両端部は、上記機器に接続されている。
電磁シールド部材20は、各電線10a,10bが個別に収容される溝部30a,30bを有するケース30と、ケース30に取り付けられ、各溝部30a,30bを覆うカバー40と、ケース30内に収容され、各電線10a,10bを押圧する押圧機構50とを備えている。ケース30、カバー40、及び押圧機構50は、それぞれアルミニウム合金などの金属材料により形成されている。
なお、以降において、各溝部30a,30bの延在する方向を延在方向Lと称し、延在方向Lに直交する方向であって、各電線10a,10bが並ぶ方向を並び方向Wと称する。
<ケース30>
図2に示すように、ケース30は、延在方向Lに沿って延在する底壁31と、底壁31の並び方向Wの両端から突出する一対の側壁32と、底壁31の並び方向Wの中央部から突出する仕切壁33とを有している。各側壁32及び仕切壁33は、底壁31の延在方向Lの全体にわたって延在している。なお、仕切壁33の突出高さは、各側壁32よりも低い。
底壁31、各側壁32、及び仕切壁33により各溝部30a,30bが構成されている。
ケース30は、各側壁32の外面に接合された一対のL字状のブラケット35を有している。各ブラケット35は、上記側壁32の延在方向Lの一端に接合された接合部36と、接合部36の延在方向Lの一端から屈曲した取付部37とを有している。各取付部37には、延在方向Lに貫通する取付孔38が形成されている。なお、各取付部37は、各側壁32の延在方向Lの一端面と面一となっている。
<カバー40>
図2に示すように、カバー40は、延在方向Lに沿って延在するとともにケース30の底壁31に対向する対向壁41と、対向壁41の並び方向Wの両端から突出する一対の側壁42とを有している。各側壁42は、対向壁41の延在方向Lの全体にわたって延在している。
図1及び図4に示すように、カバー40の各側壁42は、ケース30各側壁32を並び方向Wの外側から覆っている。
図2に示すように、カバー40は、各側壁42の外面に接合された一対のL字状のブラケット45を有している。各ブラケット45は、上記側壁42の延在方向Lの一端に接合された接合部46と、接合部46の延在方向Lの一端から屈曲した取付部47とを有している。各取付部47には、延在方向Lに貫通する取付孔48が形成されている。
ここで、各側壁42の延在方向Lの一端には、カバー40がケース30に取り付けられる際に、ケース30のブラケット35の接合部36を逃がすための逃がし部49が切り欠いて形成されている。各ブラケット45の接合部46は、各逃がし部49を並び方向Wの外側から覆っている。
ケース30の各ブラケット35とカバー40の各ブラケット45とが延在方向Lにおいて重ね合わされるとともに、各ブラケット35の取付孔38と各ブラケット45の取付孔48とに挿通されたボルト100にナット101が螺合されることにより、カバー40がケース30に取り付けられる。
<押圧機構50>
図2に示すように、押圧機構50は、ケース30の底壁31と共に第1電線10a及び第2電線10bの外周を個別に囲む第1収容部50a及び第2収容部50bと、第1収容部50a及び第2収容部50bを連結する連結部53とを備えている。第1収容部50a及び第2収容部50bは、ケース30の溝部30a及び溝部30bにそれぞれ収容されている。
本実施形態の押圧機構50における第1収容部50a及び第2収容部50bは、同一の構成を有している。このため、以降においては、第1収容部50aの構成について説明することにより、第2収容部50bの構成において重複する説明を省略する。
第1収容部50aは、延在方向Lに沿って延在するとともにケース30の底壁31に対向する頂壁部51と、頂壁部51の並び方向Wの両端から突出するとともに並び方向Wにおいて対向する一対の対向壁部52とにより構成されている。各対向壁部52は、頂壁部51の延在方向Lの全体にわたって延在している。
図2及び図3に示すように、第1収容部50aにおける並び方向Wの一方側(図3の右側)の対向壁部52及び並び方向Wの他方側(図3の左側)の対向壁部52には、それぞれの一部を並び方向Wの内側に向かって切り起こすことによって形成され、第1電線10aを並び方向Wの内側に押圧する2つの押圧部60A,60Bが設けられている。押圧部60Aは、上記一方側の対向壁部52における延在方向Lの一方側(図3における下側)に設けられている。また、押圧部60Bは、上記他方側の対向壁部52における延在方向Lの他方側(図3の上側)に設けられている。したがって、各押圧部60A,60Bは、延在方向Lにおいて互いに異なる位置に設けられている。
押圧部60Aは、延在方向Lの他方側を基端、延在方向Lの一方側を先端として対向壁部52から切り起こされている。また、押圧部60Bは、延在方向Lの一方側を基端、延在方向Lの他方側を先端として対向壁部52から切り起こされている。したがって、各押圧部60A,60Bは、延在方向Lにおいて互いに異なる向きに延びている。
図2に示すように、各押圧部60A,60Bは、対向壁部52から並び方向Wの内側に膨らむように湾曲した湾曲部63と、湾曲部63の先端から延在方向Lに沿って延びる延在部64とを有している。各電線10a,10bは、各押圧部60A,60Bの各延在部64により、並び方向Wの内側に押圧されている。
図2〜図4に示すように、各延在部64の先端における頂壁部51側の部分には、各電線10a,10bがケース30の底壁31の内面から浮き上がることを規制する規制部65が形成されている。各規制部65は、上記部分から並び方向Wの内側ほど頂壁部51に近接するように傾斜して延びており、各電線10a,10bの外周面に当接している。このため、各電線10a,10bは、各押圧部60A,60Bの各延在部64により並び方向Wの内側に押圧されるとともに、各規制部65により並び方向Wの内側及び底壁31に向けて押圧されることとなる。なお、本実施形態においては、湾曲部63、延在部64、及び規制部65が一体に形成されている。
各対向壁部52には、各押圧部60A,60Bを各電線10a,10bに向けて付勢する付勢部材としての板ばね70がそれぞれ設けられている。各板ばね70は、延在方向L沿って延びる長方形状をなしている。各板ばね70は、基端が対向壁部52に例えば溶接などにより接合されており、先端が押圧部60A,60Bの延在部64に並び方向Wの外側から当接している。板ばね70は、例えばステンレス鋼などの金属材料を曲げ加工することにより形成されている。
連結部53は、第1収容部50aの並び方向Wの一方側の対向壁部52の先端と、第2収容部50bの並び方向Wの他方側の対向壁部52の先端とを一体に連結するものであり、頂壁部51とは反対側に開口する溝部53aを有している。溝部53aは、頂壁部51の延在方向Lの全体にわたって延在している。
図4に示すように、押圧機構50がケース30内に収容された状態において、溝部53aには、ケース30の仕切壁33が挿入される。溝部53aの深さは、仕切壁33の突出高さと略同一である。
図3に示すように、第1収容部50aの押圧部60Aと、第2収容部50bの押圧部60Aとは、延在方向Lの同一の位置にて並び方向Wにおいて並んで設けられている。また、同様に、第1収容部50aの押圧部60Bと、第2収容部50bの押圧部60Bとは、延在方向Lの同一の位置にて並び方向Wにおいて並んで設けられている。以降において、説明の便宜上、第1収容部50aの押圧部60Aを第1押圧部61と称し、第2収容部50bの押圧部60Aを第2押圧部62と称する。
第1押圧部61及び第2押圧部62は、並び方向Wの他方側(図3の左側)に向けて第1電線10a及び第2電線10bをそれぞれ押圧している。したがって、第1押圧部61は、並び方向Wにおいて第2押圧部62から離れる側に第1電線10aを押圧しており、第2押圧部62は、並び方向Wにおいて第1押圧部61に近接する側に第2電線10bを押圧している。
本実施形態の作用について説明する。
第1電線10aは、第1押圧部61によって並び方向Wにおいて第2押圧部62から離れる側に押圧されている一方、第2電線10bは、第2押圧部62によって並び方向Wにおいて第1押圧部61に近接する側に押圧されている。すなわち、第1電線10a及び第2電線10bは、並び方向Wにおいて同じ側に押圧されている。このため、図5に示すように、各電線10a,10bに熱膨脹による余長が生じた場合には、各電線10a,10bが並び方向Wにおいて同じ側に変位しつつ湾曲するようになる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)電磁シールド部材20は、並んで延在する第1電線10a及び第2電線10bを収容するケース30と、ケース30を覆うカバー40と、ケース30内に収容され、第1電線10a及び第2電線10bを押圧する押圧機構50とを備える。押圧機構50は、第1電線10a及び第2電線10bを並び方向Wに押圧する第1押圧部61及び第2押圧部62がそれぞれ設けられた第1収容部50a及び第2収容部50bを有している。第1押圧部61及び第2押圧部62は、並び方向Wにおいて並んで設けられている。第1押圧部61は、並び方向Wにおいて第2押圧部62から離れる側に第1電線10aを押圧する一方、第2押圧部62は、並び方向Wにおいて第1押圧部61に近接する側に第2電線10bを押圧する。
こうした構成によれば、上述した作用を奏することから、第1押圧部61及び第2押圧部62によってそれぞれ押圧される第1電線10a及び第2電線10bが互いに近接することを抑制できる。また、各電線10a,10bは各押圧部61,62と接触していることから、各電線10a,10bの熱が各押圧部61,62を介して放熱されやすくなる。したがって、各電線10a,10bの放熱性を高めることができる。
(2)第1押圧部61及び第2押圧部62は、各対向壁部52の一部を切り起こすことによって形成されている。
こうした構成によれば、第1押圧部61及び第2押圧部62が各対向壁部52の一部として形成されている。このため、各押圧部61,62が各対向壁部52とは別体にて形成された構成と比較して、各押圧部61,62と各対向壁部52との界面における熱抵抗が小さくなる。したがって、各電線10a,10bの熱が各押圧部61,62を介して放熱されやすくなる。
(3)第1収容部50a及び第2収容部50bには、第1押圧部61及び第2押圧部62を第1電線10a及び第2電線10bに向けてそれぞれ付勢する板ばね70が設けられている。
こうした構成によれば、各押圧部61,62が板ばね70により付勢されている。このため、熱膨脹による余長が各電線10a,10bに生じて各電線10a,10bが湾曲した場合には、各押圧部61,62が各電線10a,10bの湾曲に追従して変位することで各押圧部61,62と各電線10a,10bとの接触状態が好適に維持されるようになる。したがって、各電線10a,10bの熱が各押圧部61,62を介して放熱されやすくなる。
(4)第1押圧部61の先端部及び第2押圧部62の先端部には、第1電線10a及び第2電線10bのケース30の底壁31からの浮き上がりをそれぞれ規制する規制部65が設けられている。
こうした構成によれば、各押圧部61,62の先端部に設けられた規制部65により、ケース30の底壁31からの各電線10a,10bの浮き上がりが抑制されるようになる。このため、各電線10a,10bとケース30の底壁31との接触状態が維持されやすくなる。したがって、各電線10a,10bの熱が各押圧部61,62及びケース30の底壁31を介して放熱されやすくなる。
(5)ワイヤハーネスは、第1電線10a及び第2電線10bと、電磁シールド部材20とを備える。第1電線10a及び第2電線10bは、押圧機構50の第1押圧部61及び第2押圧部62によりそれぞれ押圧されている。
こうした構成によれば、上記効果(1)から効果(4)に準じた効果を奏することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
なお、以下の図6〜図10にそれぞれ示す第1変更例〜第5変更例において、上記実施形態と同一の構成については、同一の符号を付すとともに、対応する構成については、「100」、「200」、「300」、「400」、及び「500」を加算した符号を付すことにより、重複した説明を省略する。
・図6に示すように、押圧機構150は、第1収容部150aに設けられた押圧部60Aにより構成される第1押圧部161と、第2収容部150bに設けられた押圧部60Bにより構成される第2押圧部162とが並び方向Wにおいて並ぶものであってもよい。こうした構成によれば、第1電線10a及び第2電線10bが各押圧部161,162によって並び方向Wにおいて互いに離れる側にそれぞれ押圧されるようになる。ここで、各電線10a,10bに余長が生じた場合には、各電線10a,10bが並び方向Wにおいて互いに離れる側に変位しつつ湾曲するようになる。このため、第1押圧部161及び第2押圧部162によってそれぞれ押圧される第1電線10a及び第2電線10bが互いに近接することを抑制できる。したがって、各電線10a,10bにおける放熱性を高めることができる。なお、本変更例においては、第1収容部150a(第2収容部150b)に2つの第1押圧部161(第2押圧部162)が延在方向Lに互いに間隔をおいて設けられている。
・図7に示すように、複数の押圧機構50を延在方向Lに互いに間隔をおいて設けることもできる。この場合、各押圧機構50同士の間において、各電線10a,10bの配索経路が規制される。これにより、並び方向Wにおける各電線10a,10b同士の距離が維持されやすくなる。このため、仕切壁33を省略したケース230を採用することができる。したがって、ケース230を軽量化することができるとともにケース230の構成を簡単にすることができる。なお、この場合、各押圧機構50の溝部53aを省略することもできる。
・各押圧部60A,60Bは、湾曲部63、延在部64、及び規制部65が一体に形成されるものに限定されない。図8(a)及び図8(b)に示すように、各押圧部360A,360Bを湾曲部363と延在部364とにより構成するとともに、当該押圧部360A,360Bに、規制部165を有し、各電線10a,10bに当接する当接部材180を取り付けるようにしてもよい。当接部材180は、延在方向Lに沿って延びる板状の取付部181と、取付部181における頂壁部51側の部分に形成された規制部165とを有している。取付部181の並び方向Wの外側の面であって、延在方向Lの一方側の部分には、延在部364の先端が挿入されるとともに固定される凹部382が形成されている。この場合、板ばね70は、取付部181の並び方向Wの外側の面のうち、凹部382が形成されていない部分を押圧するように設ければよい。
ところで、押圧部が押圧機構の対向壁部の一部から切り起こされることにより形成されるとともに、規制部が押圧部と一体に設けられている構成にあっては、押圧部と規制部とを同一の対向壁部から切り起こす必要があるため、規制部の形状の自由度が低下するおそれがある。
この点、第3変更例の構成によれば、規制部165を有する当接部材180が各押圧部360A,360Bとは別体に設けられているため、上述した不都合が生じることを抑制できる。
・上記第3変更例において、当接部材180は、金属材料からなるものであってもよいし、樹脂材料からなるものであってもよい。また、当接部材180と延在部364とが溶接や接着剤を介した接着などによって固定されていてもよい。
・図9に示すように、規制部65が省略され、湾曲部463と延在部464とにより構成された押圧部460A,460Bを採用することもできる。
・図10に示すように、対向壁部52とは別体の押圧部560A,560Bを採用することもできる。この場合、各押圧部560A,560Bは、対向壁部52に例えば溶接により固定すればよい。
また、こうした構成においては、板ばね70に代えて、各押圧部560A,560Bの延在部564を並び方向Wの内側に向けて付勢するコイルばね570を設けることもできる。
・押圧機構50の第1収容部50a及び第2収容部50bは、複数の押圧部60A,60Bを有するものであってもよい。
・押圧機構50の第1収容部50a及び第2収容部50bは、押圧部60Aのみを有するものであってもよいし、押圧部60Bのみを有するものであってもよい。
・押圧機構50の頂壁部51は、一対の対向壁部52同士を部分的に連結するものであればよく、各対向壁部52同士を延在方向Lにおいて間隔をおいて連結するものや、貫通孔を有するものなどであってもよい。
・電磁シールド部材20は、アルミニウム合金からなるものに限定されない。他に例えば、ステンレス鋼などからなるものであってもよい。
・本発明は、3本以上の電線と、これら電線の外周を個別に囲む3つ以上の収容部を有する電磁シールド部材とを備えるワイヤハーネスに対しても適用することができる。
・ワイヤハーネスの搭載姿勢は上記実施形態における姿勢に限定されず、適宜変更できる。
・各電線10a,10bは、延在方向Lに直交する面における断面形状が半円状や多角形状など任意の断面形状を有するものであってもよい。
10a…第1電線、10b…第2電線、20,120,220…電磁シールド部材、30,230…ケース、30a…溝部、30b…溝部、31…底壁、32…側壁、33…仕切壁、35…ブラケット、36…接合部、37…取付部、38…取付孔、40…カバー、41…対向壁、42…側壁、45…ブラケット、46…接合部、47…取付部、48…取付孔、49…逃がし部、50,150…押圧機構、50a、150a…第1収容部、50b、150b…第2収容部、51…頂壁部、52…対向壁部、53…連結部、53a…溝部、60A,360A,460A,560A…押圧部、60B,360B,460B,560B…押圧部、61,161…第1押圧部、62,162…第2押圧部、63,363,463,563…湾曲部、64,364,464,564…延在部、65,165…規制部、70…板ばね、100…ボルト、101…ナット、180…当接部材、181…取付部、382…凹部、570…コイルばね。

Claims (8)

  1. 並んで延在する第1電線及び第2電線を収容するケースと、
    前記ケースを覆うカバーと、
    前記ケース内に収容され、前記第1電線及び前記第2電線を押圧する押圧機構と、を備える電磁シールド部材であって、
    前記押圧機構は、
    前記第1電線及び前記第2電線の並び方向において対向する一対の対向壁部をそれぞれ有し、前記ケースと共に前記第1電線及び前記第2電線の外周を個別に囲む第1収容部及び第2収容部と、
    前記第1収容部及び前記第2収容部にそれぞれ設けられ、前記第1電線及び前記第2電線を前記並び方向に押圧する第1押圧部及び第2押圧部と、を備え、
    前記第1押圧部は、前記並び方向において前記第2押圧部と並んで設けられるとともに、前記第2押圧部から離れる側に前記第1電線を押圧する、
    電磁シールド部材。
  2. 前記第2押圧部は、前記並び方向において前記第1押圧部に近接する側に前記第2電線を押圧する、
    請求項1に記載の電磁シールド部材。
  3. 前記第1押圧部及び前記第2押圧部は、前記並び方向において互いに離れる側に前記第1電線及び前記第2電線をそれぞれ押圧する、
    請求項1に記載の電磁シールド部材。
  4. 前記第1押圧部及び前記第2押圧部は、前記対向壁部の一部を切り起こすことによって形成されている、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電磁シールド部材。
  5. 前記第1収容部及び前記第2収容部には、前記第1押圧部及び前記第2押圧部を前記第1電線及び前記第2電線に向けてそれぞれ付勢する付勢部材が設けられている、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電磁シールド部材。
  6. 前記第1押圧部の先端部及び前記第2押圧部の先端部には、前記第1電線及び前記第2電線の前記ケースの内面からの浮き上がりをそれぞれ規制する規制部が設けられている、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電磁シールド部材。
  7. 前記規制部の各々は、前記第1押圧部及び前記第2押圧部とは別体にて設けられている、
    請求項6に記載の電磁シールド部材。
  8. 第1電線及び第2電線と、
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電磁シールド部材と、を備え、
    前記第1電線及び前記第2電線は、前記押圧機構の前記第1押圧部及び前記第2押圧部によりそれぞれ押圧されている、
    ワイヤハーネス。
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