JP7302695B2 - 電磁シールド部材及びワイヤハーネス - Google Patents
電磁シールド部材及びワイヤハーネス Download PDFInfo
- Publication number
- JP7302695B2 JP7302695B2 JP2022048103A JP2022048103A JP7302695B2 JP 7302695 B2 JP7302695 B2 JP 7302695B2 JP 2022048103 A JP2022048103 A JP 2022048103A JP 2022048103 A JP2022048103 A JP 2022048103A JP 7302695 B2 JP7302695 B2 JP 7302695B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressing
- electric wire
- groove
- portions
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
Description
同構成によれば、押圧部が一対の対向壁部の双方に設けられているため、電線が幅方向の両側から押圧されるようになる。このため、電線が押圧部により幅方向の一方側からのみ押圧される構成と比較して、各押圧部と電線とが密着しやすくなるとともに各押圧部と電線との接触面積が増加する。したがって、電線の熱が押圧部を含む対向壁部を介して一層放熱されやすくなる。
同構成によれば、各押圧部が溝部の延在方向において互いに異なる位置に設けられている。このため、電線のうち幅方向の一方側に向けて押圧される部分と、幅方向の他方側に向けて押圧される部分とが延在方向において異なる位置となる。これにより、熱膨脹による余長が電線に生じた場合に、延在方向の異なる位置において、電線が幅方向の一方側及び他方側に湾曲することとなる。したがって、各押圧部と電線とを密着させながらも、当該電線の余長を好適に吸収することができる。
同構成によれば、押圧部と壁部とが一体に形成されている。このため、押圧部が壁部とは別体に形成された構成と比較して、押圧部と壁部との界面における熱抵抗が小さくなる。したがって、電線の熱が押圧部を介して放熱されやすくなる。
上記電磁シールド部材において、前記押圧機構は、前記押圧部を前記電線に向けて付勢する付勢部材を備えていることが好ましい。
同構成によれば、押圧部の先端部に設けられた規制部により、ケースの溝部の内面から電線が浮き上がることが抑制される。このため、電線と溝部の内面とが接触した状態が維持されやすくなる。したがって、電線の熱が押圧部及びケースの溝部を介して放熱されやすくなる。
押圧部が押圧機構の対向壁部の一部から切り起こされることにより形成されるとともに、規制部が押圧部と一体に設けられている構成にあっては、押圧部と規制部とを同一の対向壁部から切り起こす必要があるため、規制部の形状の自由度が低下するおそれがある。
また、上記目的を達成するためのワイヤハーネスは、電線と、上記いずれか1つの電磁シールド部材と、を備え、前記電線は、前記押圧機構の前記押圧部により押圧されていることが好ましい。
図1及び図2に示すように、ワイヤハーネスは、並んで配置される2本の電線10と、各電線10を覆う導電性の電磁シールド部材20とを備えている。
電磁シールド部材20は、各電線10が個別に収容される溝部30a,30bを有するケース30と、ケース30に取り付けられ、各溝部30a,30bを覆うカバー40と、各溝部30a,30b内に収容され、各電線10を押圧する複数の押圧機構50とを備えている。本実施形態では、ケース30の各溝部30a,30b内に押圧機構50が1つずつ設けられている。ケース30、カバー40、及び押圧機構50は、それぞれアルミニウム合金などの金属材料により形成されている。
<ケース30>
図2に示すように、ケース30は、延在方向Lに沿って延在する底壁31と、底壁31の幅方向Wの両端及び幅方向Wの中央部から突出する都合3つの側壁32とを有している。各側壁32は、底壁31の延在方向Lの全体にわたって延在している。
図2に示すように、カバー40は、延在方向Lに沿って延在するとともにケース30の底壁31に対向する対向壁41と、対向壁41の幅方向Wの両端から突出する2つの側壁42とを有している。各側壁42は、対向壁41の延在方向Lの全体にわたって延在している。
図2に示すように、カバー40は、幅方向Wの両端の側壁42の外面に接合された一対のL字状のブラケット45を有している。各ブラケット45は、上記側壁42の延在方向Lの一端に接合された接合部46と、接合部46の延在方向Lの一端から屈曲した取付部47とを有している。各取付部47には、延在方向Lに貫通する取付孔48が形成されている。
図2に示すように、押圧機構50は、ケース30の底壁31と共に各電線10の外周を囲む壁部51を有している。壁部51は、延在方向Lに沿って延在するとともにケース30の底壁31に対向する頂壁部52と、頂壁部52の幅方向Wの両端から突出するとともに幅方向Wにおいて対向する一対の対向壁部53とにより構成されている。各対向壁部53は、頂壁部52の延在方向Lの全体にわたって延在している。
本実施形態の作用について説明する。
(1)電磁シールド部材20は、2本の電線10が収容される溝部30a,30bを有するケース30と、ケース30に取り付けられ、溝部30a,30bを覆うカバー40と、溝部30a,30b内に収容され、各電線10を押圧する複数の押圧機構50とを備える。各押圧機構50は、幅方向Wにおいて対向する一対の対向壁部53を有し、ケース30の底壁31と共に各電線10の外周を囲む壁部51と、壁部51の一対の対向壁部53にそれぞれ設けられ、各電線10を幅方向Wの内側に押圧する押圧部55A,55Bとを有している。
また、上記作用2を奏することから、各電線10に余長が生じた場合であっても、各電線10の熱が押圧部55A,55Bを含む対向壁部53を介して放熱されやすくなる。
こうした構成によれば、上記作用3を奏することから、各押圧部55A,55Bと各電線10とを密着させながらも、各電線10の余長を好適に吸収することができる。
こうした構成によれば、各押圧部55A,55Bと各対向壁部53とが一体に形成されている。このため、各押圧部55A,55Bが各対向壁部53とは別体に形成された構成と比較して、各押圧部55A,55Bと各対向壁部53との界面における熱抵抗が小さくなる。したがって、各電線10の熱が各押圧部55A,55Bを介して放熱されやすくなる。
(4)押圧機構50は、各押圧部55A,55Bを各電線10に向けて付勢する付勢部材としての板ばね60を備えている。
こうした構成によれば、各押圧部55A,55Bの延在部57に設けられた規制部58により、ケース30の底壁31から各電線10が浮き上がることが抑制される。このため、各電線10とケース30の底壁31とが接触した状態が維持されやすくなる。したがって、各電線10の熱が各押圧部55A,55B及びケース30の底壁31を介して放熱されやすくなる。
こうした構成によれば、上記効果(1)から効果(5)に準じた効果を奏することができる。
なお、以下の図6、図7、及び図8にそれぞれ示す第1変更例、第2変更例、及び第3変更例において、上記実施形態と同一の構成については、同一の符号を付すとともに、対応する構成については、「100」、「200」、及び「300」を加算した符号を付すことにより、重複した説明を省略する。
・図8に示すように、対向壁部53とは別体の押圧部355A,355Bを採用することもできる。この場合、各押圧部355A,355Bは、対向壁部53に例えば溶接により固定すればよい。
・各押圧機構50は、複数の押圧部55A,55Bを有するものであってもよい。
・押圧部は、壁部51の頂壁部52の一部を切り起こすことによって形成され、各電線10をケース30の底壁31に向けて押圧するものであってもよい。この場合であっても、上記作用1を奏することができるため、各電線10の熱が上記押圧部を含む頂壁部52を介して放熱されやすくなる。
・電磁シールド部材20は、延在方向Lに互いに間隔をおいて設けられた複数の押圧機構50を備えるものであってもよい。
・ワイヤハーネスの搭載姿勢は上記実施形態における姿勢に限定されず、適宜変更できる。
Claims (8)
- 電線が収容される溝部を有するケースと、
前記溝部内に収容され、前記電線を押圧する押圧機構と、を備える電磁シールド部材であって、
前記押圧機構は、前記溝部と共に前記電線の外周を囲む壁部と、前記壁部に設けられ、前記電線を押圧する押圧部と、を有していて、
前記押圧機構の前記壁部は、前記溝部の幅方向において対向する一対の対向壁部を含み、
前記押圧部は、前記一対の対向壁部の少なくとも一方に設けられ、他方に向けて前記電線を押圧する、
電磁シールド部材。 - 前記押圧部は、前記一対の対向壁部の双方に設けられている、
請求項1に記載の電磁シールド部材。 - 前記押圧部の各々は、前記溝部の延在方向において互いに異なる位置に設けられている、
請求項2に記載の電磁シールド部材。 - 電線が収容される溝部を有するケースと、
前記溝部内に収容され、前記電線を押圧する押圧機構と、を備える電磁シールド部材であって、
前記押圧機構は、前記溝部と共に前記電線の外周を囲む壁部と、前記壁部に設けられ、前記電線を押圧する押圧部と、を有していて、
前記押圧部は、前記壁部の一部を切り起こすことによって形成されている、
電磁シールド部材。 - 前記押圧機構は、前記押圧部を前記電線に向けて付勢する付勢部材を備えている、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電磁シールド部材。 - 前記押圧部の先端部には、前記電線の前記溝部の内面からの浮き上がりを規制する規制部が設けられている、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電磁シールド部材。 - 前記規制部は、前記押圧部とは別体に設けられている、
請求項6に記載の電磁シールド部材。 - 電線と、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電磁シールド部材と、を備え、
前記電線は、前記押圧機構の前記押圧部により押圧されている、
ワイヤハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022048103A JP7302695B2 (ja) | 2019-03-11 | 2022-03-24 | 電磁シールド部材及びワイヤハーネス |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019043638A JP7052760B2 (ja) | 2019-03-11 | 2019-03-11 | 電磁シールド部材及びワイヤハーネス |
JP2022048103A JP7302695B2 (ja) | 2019-03-11 | 2022-03-24 | 電磁シールド部材及びワイヤハーネス |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019043638A Division JP7052760B2 (ja) | 2019-03-11 | 2019-03-11 | 電磁シールド部材及びワイヤハーネス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022089844A JP2022089844A (ja) | 2022-06-16 |
JP7302695B2 true JP7302695B2 (ja) | 2023-07-04 |
Family
ID=86996581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022048103A Active JP7302695B2 (ja) | 2019-03-11 | 2022-03-24 | 電磁シールド部材及びワイヤハーネス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7302695B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011192578A (ja) | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Yazaki Corp | ワイヤハーネス |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4109162B2 (ja) * | 2003-07-28 | 2008-07-02 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | シールド機能を備えた導電路 |
-
2022
- 2022-03-24 JP JP2022048103A patent/JP7302695B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011192578A (ja) | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Yazaki Corp | ワイヤハーネス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022089844A (ja) | 2022-06-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101609966B1 (ko) | 전자 실드 기구 및 와이어 하니스 | |
JP4638923B2 (ja) | 制御装置 | |
US11104282B2 (en) | Circuit assembly | |
JP5555536B2 (ja) | コネクタ | |
WO2015004852A1 (ja) | 輻射ヒータ装置 | |
JP6402942B2 (ja) | 電気接続箱 | |
JP2006312409A (ja) | シールド導電体の取付け構造 | |
WO2019239862A1 (ja) | 導電路 | |
JP7396451B2 (ja) | 電磁シールド部材及びワイヤハーネス | |
JP7302695B2 (ja) | 電磁シールド部材及びワイヤハーネス | |
JP7052760B2 (ja) | 電磁シールド部材及びワイヤハーネス | |
WO2020183940A1 (ja) | 電磁シールド部材及びワイヤハーネス | |
JP7067507B2 (ja) | 電磁シールド部材及びワイヤハーネス | |
JP2012085440A (ja) | ワイヤハーネス及び電線保護具 | |
JP5781289B2 (ja) | ワイヤハーネス配索構造 | |
JP6044876B2 (ja) | アース構造 | |
JP7239906B2 (ja) | 電磁シールド部材及びワイヤハーネス | |
US11394138B2 (en) | Terminal block and wire routing unit | |
JP2019036576A (ja) | コンデンサ実装構造 | |
JP6620941B2 (ja) | 電気接続箱 | |
JP6628476B2 (ja) | 発熱素子の放熱体およびそれを備えた監視カメラ装置 | |
JP7400284B2 (ja) | 電子部品モジュール | |
JP6553480B2 (ja) | ドライバ、ドライバ一体型電動アクチュエータ及びドライバ一体型電動アクチュエータシステム | |
JP2020194884A (ja) | トランス構成体 | |
JP2012230938A (ja) | 電子制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221213 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230523 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230605 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7302695 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |