JP2020142589A - 車両下部構造 - Google Patents

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JP2020142589A JP2019039643A JP2019039643A JP2020142589A JP 2020142589 A JP2020142589 A JP 2020142589A JP 2019039643 A JP2019039643 A JP 2019039643A JP 2019039643 A JP2019039643 A JP 2019039643A JP 2020142589 A JP2020142589 A JP 2020142589A
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Abstract

【課題】車両の重量の増加を抑制し、かつ車両の側突時に衝撃エネルギを効果的に吸収することが可能な車両下部構造を得る。【解決手段】センタピラー15の車両上下方向の下方側において、ロッカ14の上端部14A及びロッカ14の下端部14Bにシェアパネル76が結合されており、当該シェアパネル76は、衝撃吸収部62を介して車両上下方向に沿って架け渡されている。これにより、車両11の車両上下方向の断面崩れを抑制し、ロッカ14の断面崩れによる衝撃吸収部62の変形を抑制して、当該衝撃吸収部62に設けられた複数の空間部70をそれぞれ変形させることで、車両11の側突時にロッカ14に入力される衝撃荷重を効果的に低減することが可能となる。そして、シェアパネル76が設けられる部位を必要最小限とすることで、車両下部構造において必要最小限の剛性を担保しつつ、車両11の重量の増加を抑制することが可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両下部構造に関する。
下記特許文献1には、フロアパネルの車両幅方向の両端にそれぞれ配置され、かつ車両前後方向に沿ってそれぞれ延び、車両の側面衝突時(以下、「車両の側突時」という)の衝撃エネルギを吸収するサイドシル(以下、「ロッカ」という)に関する技術が開示されている。
このロッカは、ロッカの車両幅方向の外側を構成するサイドシルアウタ(以下、「ロッカアウタパネル」という)と、ロッカの車両幅方向の内側を構成するサイドシルインナ(以下、「ロッカインナパネル」という)と、を含んで構成されている。また、ロッカは、ロッカアウタパネルとロッカインナパネルによって、車両上下方向かつ車両幅方向に沿って切断したときの断面形状が閉断面構造(閉断面部)を成すように形成されている。
そして、この先行技術では、ロッカアウタパネル、ロッカインナパネルの上端部及び下端部に対して、ロッカの閉断面部を当該ロッカの車両幅方向の外側と内側に分断するスチフナが結合されており、当該スチフナにより、車両の側突時にロッカの閉断面部が開放されないようにしている。
さらに、この先行技術では、当該スチフナに対して、車両上下方向かつ車両幅方向に沿って切断したときの断面形状が当該スチフナ側を開口とするハット型状を成す衝撃吸収部材が、スチフナを間においてロッカの車両幅方向の外側及び内側にそれぞれ固定されている。そして、この衝撃吸収部材が車両の側突時において潰れることによって、ロッカに入力される側突荷重が低減されるようになっている。
特開2017−226353号公報
しかしながら、上記先行技術では、衝撃吸収部材は、スチフナによってロッカの車両幅方向の外側と内側で分断され、それぞれスチフナに固定されているため、車両の側突時において、衝撃吸収部材の変形がスチフナの変形に影響される可能性がある。このため、本来衝撃吸収部材の変形によって得られる衝撃エネルギの吸収量が低減される可能性がある。また、スチフナを設けることで、車両の重量が増加してしまうという新たな問題も生じる。
本発明は上記事実を考慮し、車両の重量の増加を抑制し、かつ車両の側突時における衝撃エネルギの吸収性能を向上させることが可能な車両下部構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る車両下部構造は、車両のフロアパネルの車両幅方向の両外側にそれぞれ配設され、車両前後方向に沿って延在されたロッカは、前記ロッカの車両幅方向の外側を構成するロッカアウタパネルと、前記ロッカの車両幅方向の内側を構成し、前記ロッカアウタパネルとで閉断面部を形成するロッカインナパネルと、前記閉断面部内において前記ロッカアウタパネルと前記ロッカインナパネルの間に車両幅方向に沿って架け渡され、車両幅方向に沿って複数の空間部が設けられた衝撃吸収部と、車両側部における車両前後方向の中間部に位置し車両上下方向に沿って延在されたセンタピラーの車両上下方向の下方側に配置され、前記ロッカの上端部及び前記ロッカの下端部に結合されて、前記閉断面部内において前記衝撃吸収部を介して前記ロッカの上端部と前記ロッカの下端部の間に車両上下方向に沿って架け渡されたシェアパネルと、を含んで構成されている。
請求項1に記載の本発明に係る車両下部構造では、車両のフロアパネルの車両幅方向の両外側にそれぞれ配設されたロッカが車両前後方向に沿って延在されている。ロッカは、車両幅方向の外側を構成するロッカアウタパネルと、車両幅方向の内側を構成するロッカインナパネルとを含んで構成されており、ロッカアウタパネルとロッカインナパネルとで閉断面部が形成されている。この閉断面部内において、ロッカアウタパネルとロッカインナパネルの間には、車両幅方向に沿って衝撃吸収部が架け渡されており、衝撃吸収部には、車両幅方向に沿って複数の空間部が設けられている。
一般に、車室内を保護するという観点から、ロッカの車両幅方向の内側の剛性は高くなっている。このため、本発明では、車両の側突時にロッカに対して側突荷重が入力されると、ロッカの車両幅方向の内側からの反力を得て、ロッカが変形(弾性変形、塑性変形)し、これに伴って、衝撃吸収部に設けられた複数の空間部を構成する区画壁がそれぞれ変形して個々に衝撃エネルギが吸収される。
つまり、例えば、単に、ロッカアウタパネルとロッカインナパネルの間に車両幅方向に沿って板材が架け渡されただけの構成とは異なり、本発明では、車両の側突時に、衝撃吸収部の変形量を増大させることができる。これにより、衝撃エネルギの吸収量を増大させ、衝撃荷重を低減させることが可能となる。
また、一般に、車両側部における車両前後方向の中間部には、車両上下方向に沿ってセンタピラーが延在されている。そこで、本発明では、当該センタピラーの車両上下方向の下方側において、ロッカの上端部及びロッカの下端部にシェアパネルが結合されている。そして、当該シェアパネルは、ロッカアウタパネルとロッカインナパネルとで形成された閉断面部内において、衝撃吸収部を介してロッカの上端部とロッカの下端部の間に車両上下方向に沿って架け渡されている。
このように、ロッカの閉断面部内において、シェアパネルがロッカの上端部とロッカの下端部の間に車両上下方向に沿って架け渡されることによって、当該シェアパネルは、ロッカの閉断面部内で車両上下方向に対して突っ張る、いわゆる突っ張り機能を有する部材として作用する。したがって、当該シェアパネルにより、本発明では、ロッカの車両上下方向の潰れ(いわゆる断面崩れ)が抑制される。
以上のことから、本発明では、ロッカの車両上下方向の断面崩れを抑制し、ロッカの断面崩れによる衝撃吸収部の変形を抑制して、当該衝撃吸収部に設けられた複数の空間部を個々に変形可能とすることで、車両の側突時にロッカに入力される衝撃荷重を効果的に低減することが可能となる。
さらに、本発明では、当該シェアパネルは、センタピラーの車両上下方向の下方側に設けられている。裏を返せば、ロッカにおいて、センタピラーが結合されない部位にはシェアパネルは設けられていない。一般に、車両がロールオーバー等により天井が押し潰される、いわゆるルーフクラッシュが生じる際、センタピラーに衝撃荷重が伝達される。その際、センタピラーの車両上下方向の下方側のロッカにおいて、いわゆる断面崩れが起きる可能性がある。
このため、本発明では、前述のように、センタピラーの車両上下方向の下方側にシェアパネルを設けることで、センタピラーに衝撃荷重が伝達された際に、断面崩れを抑制することが可能となる。このように、本発明では、ロッカにおいて、センタピラーが結合される部位にシェアパネルを設け、センタピラーが結合されない部位にはシェアパネルを設けないことによって、シェアパネルが設けられる部位を必要最小限とすることができる。
ロッカの閉断面部内にシェアパネルを設けるとなると、その分、車両の重量が増加してしまうが、本発明では、シェアパネルが設けられる部位を必要最小限とすることで、車両下部構造において必要最小限の剛性を担保しつつ、車両の重量の増加を抑制することが可能となる。
請求項1記載の本発明に係る車両下部構造は、車両の重量の増加を抑制し、かつ車両の側突時における衝撃エネルギの吸収性能を向上させることができる、という優れた効果を有する。
本実施形態に係る車両下部構造が適用された車両を示す概略側面図である。 図1で示すA−A線に沿って切断したときの断面図である。 本実施形態に係る車両下部構造が適用されたロッカを車両前後方向の前方側かつ車両幅方向の内側から見た斜視図である。
本発明の実施形態に係る車両下部構造について図面に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、及び矢印OUTは、それぞれ本発明の一実施形態に係る車両床部構造が適用された車両の前方向、上方向、及び車両幅方向の外側方向を示している。
<車両下部構造の構成>
まず、本実施の形態に係る車両下部構造の構成について説明する。
図1には、本実施形態に係る車両下部構造が適用された車両下部10の平面図が示されている。この図に示されるように、本実施形態では、車両下部10には、車両幅方向及び車両前後方向に沿ってフロアパネル12が延在されている。当該フロアパネル12には、車両前後方向に沿ってビード部12Aが断続的に突設されており、当該ビード部12Aは、車両幅方向に沿って複数配列されている。このビード部12Aが形成されることにより、フロアパネル12自体の剛性を向上させている。
また、フロアパネル12の車両幅方向の両端には、車両前後方向に沿ってロッカ14、16がそれぞれ延在されており、フロアパネル12の上には、ロッカ14とロッカ16の間に、車両幅方向に沿ってフロアクロスメンバ18が架け渡されている。なお、フロアクロスメンバ18は、車両前後方向に沿って配置されたビード部12Aとビード部12Aの間に配置されている。
さらに、本実施形態では、図2に示されるように、フロアパネル12の下方側には、モータ等のパワーユニットに電力を供給するための駆動力供給装置として電池パック(充電池)20が配設されている。なお、図2には、図1においてA−A線に沿って切断したときの断面図が示されている。
(ロッカ)
ここで、図1に示されるように、フロアパネル12の車両幅方向の両端には、車両前後方向に沿ってロッカ14、16がそれぞれ延在されている。このロッカ14、16についての説明を以下で行う。なお、ロッカ16は、ロッカ14と略同じ構成であるため、説明を割愛する。
図2、図3に示されるように、本実施形態では、ロッカ14は、例えば、鋼板によって形成されており、車両幅方向の外側に位置するロッカアウタパネル22と、車両幅方向の内側に位置するロッカインナパネル24と、を含んで構成されている。
そして、当該ロッカ14は、スポット溶接等によってロッカアウタパネル22とロッカインナパネル24とが一体化され、ロッカアウタパネル22とロッカインナパネル24の間で閉断面部25が形成されている。なお、図3には、ロッカ14を車両前後方向の前方側かつ車両幅方向の内側から見た斜視図が示されている。
(ロッカアウタパネル)
図2に示されるように、ロッカアウタパネル22は、車両上下方向かつ車両幅方向に沿って切断された断面形状において、ロッカインナパネル24側(車両幅方向の内側)を開口側とする略ハット型状を成している。当該ロッカアウタパネル22は、本体部26と、本体部26の上端26Aから車両上下方向の上方側へ向かって延出された上フランジ部28と、本体部26の下端26Bから車両上下方向の下方側へ向かって延出された下フランジ部30と、を含んで構成されている。
当該ロッカアウタパネル22の本体部26は、車両上下方向に沿って形成された外壁部32を備えている。外壁部32は、当該外壁部32の車両上下方向の上部を構成する上側外壁部32Aと、当該外壁部32の車両上下方向の下部を構成する下側外壁部32Bと、を含んで構成されており、下側外壁部32Bは上側外壁部32Aよりも車両幅方向の外側に配置されている。
そして、外壁部32の車両上下方向の中央部には、上側外壁部32Aと下側外壁部32Bを繋ぐ傾斜部34が設けられている。当該傾斜部34は、上側外壁部32Aの下端32A1から車両上下方向の下方側へ向かうにつれて車両幅方向の外側へ向かって傾斜し、下側外壁部32Bの上端32B1と繋がって形成されている。
また、ロッカアウタパネル22の上側外壁部32Aの上端32A2からは、ロッカインナパネル24側へ向かって略水平方向に延出する上壁部36が設けられており、上壁部36の内端(本体部26の上端26A)から当該上フランジ部28が延出されている。なお、この上フランジ部28には、図示しないセンタピラーの下端部が結合されるようになっている。
また、ロッカアウタパネル22の下側外壁部32Bの下端32B2からは、ロッカインナパネル24側へ向かうにつれて車両上下方向の下方側へ向かって傾斜する傾斜下壁部38が設けられており、傾斜部34の内端(本体部26の下端26B)から当該下フランジ部30が延出されている。
(ロッカインナパネル)
一方、ロッカインナパネル24は、車両上下方向かつ車両幅方向に沿って切断された断面形状において、ロッカアウタパネル22側(車両幅方向の外側)を開口側とする略ハット型状を成している。当該ロッカインナパネル24は、本体部40と、本体部40の上端40Aから車両上下方向の上方側へ向かって延出された上フランジ部42と、本体部40の下端40Bから車両上下方向の下方側へ向かって延出された下フランジ部44と、を含んで構成されている。
当該ロッカインナパネル24の本体部40は、車両上下方向に沿って形成された外壁部46を備えている。外壁部46は、当該外壁部46の車両上下方向の上部を構成する上側外壁部46Aと、当該外壁部46の車両上下方向の下部を構成する下側外壁部46Bと、を含んで構成されており、下側外壁部46Bは上側外壁部46Aよりも車両幅方向の内側に配置されている。
そして、外壁部46の車両上下方向の上部側には、上側外壁部46Aと下側外壁部46Bを繋ぐ横壁部48が設けられている。当該横壁部48は、上側外壁部46Aの下端46A1から車両幅方向の内側へ向かって延出され、下側外壁部46Bの上端46B1と繋がっている。
また、ロッカインナパネル24の上側外壁部46Aの上端46A2からは、ロッカアウタパネル22側へ向かって略水平方向へ向かって延出する上壁部50が設けられており、当該上壁部50の外端(本体部40の上端40A)から上フランジ部42が延出されている。この上フランジ部42は、溶接等により、ロッカアウタパネル22に形成された上フランジ部28に結合される(結合部52)。
一方、前述のように、フロアパネル12上には、ロッカ14とロッカ16(図1参照)の間に、車両幅方向に沿ってフロアクロスメンバ18が架け渡されている。当該フロアクロスメンバ18は、車両上下方向かつ車両前後方向に沿って切断したときの断面形状が当該フロアパネル12側を開口側とする略ハット型状を成している(図3参照)。
当該フロアクロスメンバ18の上部を構成する上壁部18Aとロッカインナパネル24の上壁部50の間には、フロアクロスメンバ18と同様に、車両上下方向かつ車両前後方向に沿って切断したときの断面形状が当該フロアパネル12側を開口側とする略ハット型状を成す連結部材54によって架け渡されている。
当該連結部材54の長手方向(車両幅方向)の一端部54Aが、フロアクロスメンバ18の一端部18A1に結合され、連結部材54の長手方向の他端部54Bが、連結部材54の後部から延出されロッカインナパネル24の上壁部50に結合されている。なお、連結部材54は必ずしも必要ではなく、フロアクロスメンバ18の上壁部18Aの一端部18A1がロッカインナパネル24の上壁部50に結合されてもよい。
また、ロッカインナパネル24の下側外壁部46Bの下端46B2からは、ロッカアウタパネル22へ向かって略水平方向に沿って延出する下壁部56が設けられている。そして、当該下壁部56の外端(本体部40の下端40B)から当該下フランジ部44が延出されている。この下フランジ部44は、溶接等により、ロッカアウタパネル22に形成された下フランジ部30に結合される(結合部58)。なお、下壁部56には、締結具60が挿通可能とされており、当該締結具60を介して、電池パック20に設けられた固定片20Aがロッカ14に締結固定される。
さらに、本実施形態では、車両側面視で電池パック20と重なる位置において、ロッカ14のロッカアウタパネル22の下側外壁部32Bとロッカインナパネル24の下側外壁部46Bの間には梯子状の衝撃吸収部62が略水平方向に沿って架け渡されている。
(衝撃吸収部)
以下、衝撃吸収部62について説明する。
前述のように、本実施形態では、ロッカ14のロッカアウタパネル22の下側外壁部32Bとロッカインナパネル24の下側外壁部46Bの間に衝撃吸収部62が架け渡されている。これにより、ロッカ14の閉断面部25は、当該衝撃吸収部62を間において、上側閉断面部63と下側閉断面部65に分割されている。
当該衝撃吸収部62は、衝撃吸収部62の上部を構成し、ロッカアウタパネル22の下側外壁部32Bとロッカインナパネル24の下側外壁部46Bの間に架け渡された上壁部62Aを備えている。また、衝撃吸収部62は、衝撃吸収部62の下部を構成し、上壁部62Aに対して略平行に設けられ、ロッカアウタパネル22の下側外壁部32Bとロッカインナパネル24の下側外壁部46Bの間に架け渡された下壁部62Bを備えている。
そして、上壁部62Aにおける車両幅方向の外端62A1と下壁部62Bにおける車両幅方向の外端62B1は外側壁62Cによって繋がれている。また、上壁部62Aにおける車両幅方向の内端62A2と下壁部62Bにおける車両幅方向の内端62B2は内側壁62Dによって繋がれている。なお、内側壁62Dの上壁部62A側には、車両上下方向の上方側へ向かって突出する厚肉部64が設けられており、内側壁62Dの下壁部62B側には、車両上下方向の下方側へ向かって突出する厚肉部66が設けられている。
また、衝撃吸収部62の外側壁62C、内側壁62Dは、例えば、ロッカアウタパネル22の下側外壁部32B、ロッカインナパネル24の下側外壁部46Bに対して、それぞれ接着剤を介して結合される。なお、溶接によって結合されてもよいし、また、ロッカ14がアルミニウム合金で形成される場合は、ロッカ14に対して衝撃吸収部62が一体成形されてもよい。
さらに、本実施形態では、衝撃吸収部62において、外側壁62Cと内側壁62Dの間には、上壁部62Aと下壁部62Bを繋ぐ複数の区画壁68A、68B、68C、68D、68E、68F(ここでは、6本)が架け渡されている。このように、衝撃吸収部62において、複数の区画壁68を設けることによって、衝撃吸収部62内には複数の空間部70A、70B、70C、70D、70E、70F、70G(ここでは、7個)が設けられる。
ここで、区画壁68Cは、ロッカアウタパネル22とロッカインナパネル24が結合された結合部52と結合部58を結ぶ略直線上に配置されている。また、衝撃吸収部62の上壁部62Aからは、区画壁68Cの延長線上に上フランジ部72が延出されており、衝撃吸収部62の下壁部62Bからは、区画壁68Cの延長線上に下フランジ部74が延出されている。
(シェアパネル)
さらに、シェアパネル76について説明する。
当該シェアパネル76は、例えば、鋼板で形成された矩形板状を成している。ロッカ14の閉断面部内25を車両幅方向に区画して、ロッカ14の延在方向に沿って車両前後方向に配置されている。前述のように、ロッカ14の閉断面部25は、衝撃吸収部62によって上側閉断面部63と下側閉断面部65に分割されている。このため、シェアパネル76は、衝撃吸収部62を間において、上側閉断面部63側に配設されるシェアパネル上部78と下側閉断面部65側に配設されるシェアパネル下部80に分けられている。
シェアパネル上部78の車両上下方向の上端部78Aは、ロッカアウタパネル22の上フランジ部28とロッカインナパネル24の上フランジ部42の間で当該上フランジ部28及び上フランジ部42と結合されている(結合部52)。また、シェアパネル上部78の車両上下方向の下端部78Bは、衝撃吸収部62の上フランジ部72と結合されている(結合部82)。
一方、シェアパネル下部80の車両上下方向の上端部80Aは、衝撃吸収部62の下フランジ部74と結合されている(結合部84)。また、シェアパネル下部80の車両上下方向の下端部80Bは、ロッカアウタパネル22の下フランジ部30とロッカインナパネル24の下フランジ部44の間で当該下フランジ部30及び下フランジ部44と結合されている(結合部58)。
すなわち、ロッカ14の上端部14A及びロッカ14の下端部14Bには、シェアパネル76が結合(結合部52、58)されている。つまり、当該シェアパネル76は、ロッカ14の閉断面部25内において、衝撃吸収部62を介してロッカ14の上端部14A及びロッカ14の下端部14Bに車両上下方向に沿って架け渡されている。また、シェアパネル上部78、衝撃吸収部62の上フランジ部72、区画壁68C、衝撃吸収部62の下フランジ部74及びシェアパネル下部80は、結合部82、84を介して、車両上下方向に沿って略直線状に配置されている。
(車両下部構造の作用及び効果)
次に、本実施の形態に係る車両下部構造の作用及び効果について説明する。
図2に示されるように、本実施形態では、ロッカ14の車両幅方向の外側を構成するロッカアウタパネル22と車両幅方向の内側を構成するロッカインナパネル24とで形成された閉断面部25内において、ロッカアウタパネル22とロッカインナパネル24の間には、車両幅方向に沿って衝撃吸収部62が架け渡されている。そして、この衝撃吸収部62には、車両幅方向に沿って複数の空間部70が設けられている。
一般に、車室86内を保護するという観点から、ロッカ14の車両幅方向の内側の剛性は高くなっている。このため、車両11の側突時にロッカ14に対して側突荷重が入力されると、ロッカ14の車両幅方向の内側に配設された電池パック20からの反力を得て、ロッカ14は変形する。これに伴って、衝撃吸収部62に設けられた区画壁68がそれぞれ変形し、個々に衝撃エネルギが吸収される。
つまり、比較例として、図示はしないが、単に、ロッカアウタパネル22とロッカインナパネル24の間に車両幅方向に沿って板材が架け渡されただけの構成とは異なり、本実施形態では、車両11の側突時に、衝撃吸収部62の変形量を増大させることができる。これにより、衝撃エネルギの吸収量を増大させ、衝撃荷重を低減させることが可能となる。
また、本実施形態では、当該センタピラー15の車両上下方向の下方側において、ロッカ14の上端部14A及びロッカ14の下端部14Bにシェアパネル76が結合されている。そして、当該シェアパネル76は、ロッカ14の閉断面部25内において、衝撃吸収部62を介して、ロッカ14の上端部14Aとロッカ14の下端部14Bの間に車両上下方向に沿って架け渡されている。
具体的に説明すると、シェアパネル上部78の上端部78Aが、結合部52を介して、ロッカアウタパネル22の上フランジ部28及びロッカインナパネル24の上フランジ部42と結合され、シェアパネル上部78の下端部78Bが、結合部82を介して、衝撃吸収部62の上フランジ部72と結合されている。
また、シェアパネル下部80の上端部80Aが、結合部84を介して、衝撃吸収部62の下フランジ部74と結合され、シェアパネル下部80の下端部80Bが、結合部58を介して、ロッカアウタパネル22の下フランジ部30及びロッカインナパネル24の下フランジ部44に結合されている(結合部58)。
すなわち、ロッカ14の上端部14A及びロッカ14の下端部14Bには、シェアパネル76(シェアパネル上部78)の上端部78A、シェアパネル76(シェアパネル下部80)の下端部80Bがそれぞれ結合(結合部52、58)されている。これにより、車両11の側突時にロッカ14の閉断面部25が開放されないようにすることができる。
さらに、本実施形態では、シェアパネル上部78、衝撃吸収部62の上フランジ部72、区画壁68C、衝撃吸収部62の下フランジ部74及びシェアパネル下部80が、結合部82、84を介して、車両上下方向に沿って略直線状に配置されている。
このように、ロッカ14の閉断面部25内において、衝撃吸収部62を介して、シェアパネル76がロッカ14の上端部14Aとロッカ14の下端部14Bの間に車両上下方向に沿って架け渡されることによって、当該シェアパネル76を介して、車両11のロールオーバー等による衝撃荷重が車両上下方向に沿って伝達可能とされる。
また、シェアパネル76がロッカ14の上端部14Aとロッカ14の下端部14Bの間に車両上下方向に沿って架け渡されることによって、当該シェアパネル76は、ロッカ14において車両上下方向に対して突っ張る、いわゆる突っ張り機能を有する部材として作用する。
したがって、当該シェアパネル76により、本実施形態では、ロッカ14の車両上下方向の潰れ(いわゆる断面崩れ)が抑制される。すなわち、車両11のロールオーバーにより車両11の天井が押し潰される、いわゆるルーフクラッシュを抑制することが可能となる。
以上のことから、本実施形態では、車両11の車両上下方向の断面崩れを抑制し、ロッカ14の断面崩れによる衝撃吸収部62の変形を抑制して、当該衝撃吸収部62に設けられた複数の空間部70をそれぞれ変形させることで、車両11の側突時にロッカ14に入力される衝撃荷重を効果的に低減することが可能となる。
さらに、本実施形態では、前述のように、当該シェアパネル76は、センタピラー15の車両上下方向の下方側に設けられている。裏を返せば、ロッカ14において、センタピラー15が結合されない部位にはシェアパネル76は設けられていない。
本実施形態では、前述のように、センタピラー15の車両上下方向の下方側にシェアパネル76を設けることで、センタピラー15に衝撃荷重が伝達された際に、断面崩れを抑制することが可能となる。そして、本実施形態では、ロッカ14において、センタピラー15が結合される部位にシェアパネル76を設け、センタピラー15が結合されない部位にはシェアパネル76を設けないことによって、シェアパネル76が設けられる部位を必要最小限とすることができる。
ロッカ14の閉断面部25内にシェアパネル76を設けるとなると、その分、車両11の重量が増加してしまうが、シェアパネル76が設けられる部位を必要最小限とすることで、車両下部構造において必要最小限の剛性を担保しつつ、車両11の重量の増加を抑制することが可能となる。
(本実施形態の補足)
本実施形態では、図2に示すロッカアウタパネル22及びロッカインナパネル24は、鋼板で形成されているが、アルミニウム合金等の軽金属によって形成されてもよい。但し、この場合、ロッカ14は押出し加工や引抜き加工などによって形成され、ロッカアウタパネル22とロッカインナパネル24とは必ずしも別部材である必要はない。
なお、衝撃吸収部62について、ロッカ14と同じアルミニウム合金等の軽金属によって形成する場合、ロッカアウタパネル22及びロッカインナパネル24と共に一体成形することも可能である。
また、本実施形態では、ロッカ14の構成するロッカアウタパネル22、ロッカインナパネル24、衝撃吸収部62等、各部材における形状、板厚については特に限定するものではない。このため、各部材において、それぞれ形状、板厚を変えてもよいし、一つの部材において、部位毎に板厚を変えてもよい。
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両下部
11 車両
12 フロアパネル
13 車両側部
13A 中間部(車両側部における車両前後方向の中間部)
14 ロッカ
14A 上端部(ロッカの上端部)
14B 下端部(ロッカの下端部)
15 センタピラー
16 ロッカ
22 ロッカアウタパネル
24 ロッカインナパネル
25 閉断面部
62 衝撃吸収部
70 空間部
76 シェアパネル
78 シェアパネル上部(シェアパネル)
80 シェアパネル下部(シェアパネル)

Claims (1)

  1. 車両のフロアパネルの車両幅方向の両外側にそれぞれ配設され、車両前後方向に沿って延在されたロッカは、
    前記ロッカの車両幅方向の外側を構成するロッカアウタパネルと、
    前記ロッカの車両幅方向の内側を構成し、前記ロッカアウタパネルとで閉断面部を形成するロッカインナパネルと、
    前記閉断面部内において前記ロッカアウタパネルと前記ロッカインナパネルの間に車両幅方向に沿って架け渡され、車両幅方向に沿って複数の空間部が設けられた衝撃吸収部と、
    車両側部における車両前後方向の中間部に位置し車両上下方向に沿って延在されたセンタピラーの車両上下方向の下方側に配置され、前記ロッカの上端部及び前記ロッカの下端部に結合されて、前記閉断面部内において前記衝撃吸収部を介して前記ロッカの上端部と前記ロッカの下端部の間に車両上下方向に沿って架け渡されたシェアパネルと、
    を含んで構成されている車両下部構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006168594A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Nissan Motor Co Ltd 車体骨格フレームの補強構造

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