JP2020141516A - ステッピングモータの駆動回路およびその駆動方法、それを用いた電子機器 - Google Patents

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    • H02P8/38Protection against faults, e.g. against overheating, step-out; Indicating faults the fault being step-out

Abstract

【課題】システムの設計あるいは制御に有用な情報を外部に出力可能な駆動回路を提供する。【解決手段】逆起電力検出回路230は、コイルL1に生ずる逆起電力VBEMFを検出する。回転数検出回路232は、ステッピングモータ102の回転数ωを取得する。負荷角推定部222は、逆起電力VBEMFおよび回転数ωにもとづいて負荷角を算出する。インタフェース回路280は、負荷角に関する角度情報を外部に出力可能に、または角度情報に外部からアクセス可能に構成される。【選択図】図4

Description

本発明は、ステッピングモータの駆動技術に関する。
ステッピングモータは、電子機器、産業機械、ロボットにおいて広く採用される。ステッピングモータは、ホストコントローラが生成する入力クロックに同期して回転する同期モータであり、起動、停止、位置決めに優れた制御性を持っている。さらにステッピングモータは、オープンループでの位置制御が可能であり、またデジタル信号処理に適するという特性を有する。
通常状態において、ステッピングモータのロータは、入力クロック数に比例したステップ角ずつ同期して回転する。ところが、急な負荷変動や速度変化が生ずると同期が失われる。これを脱調という。ひとたび脱調すると、その後、ステッピングモータを正常に駆動するために特別な処理が必要となるため、脱調を防止することが望まれる。
そこで、脱調の可能性が高い加速時および減速時においては、速度変化に対して脱調が起こらない程度に十分大きい出力トルクが得られるように、駆動電流の目標値を、固定的な値に設定する。
特許文献5には、脱調を防止しつつ、出力トルク(すなわち電流量)をフィードバックにより最適化することにより、消費電力を低減して効率を改善する技術が提案されている。図1は、従来のステッピングモータとその駆動回路を備えるモータシステムのブロック図である。
ホストコントローラ2は、駆動回路4に対して、入力クロックCLKを供給する。駆動回路4は、入力クロックCLKと同期して、励磁位置を変化させる。
図2は、励磁位置を説明する図である。励磁位置は、ステッピングモータ6の2個のコイルL1,L2に流れるコイル電流(駆動電流)IOUT1,IOUT2の組み合わせとして把握される。図2には、8個の励磁位置1〜8が示されている。1相励磁では、第1コイルL1と第2コイルL2に交互に電流が流れ、励磁位置2,4,6,8を遷移する。2相励磁では、第1コイルL1と第2コイルL2の両方に電流が流れ、励磁位置1,3,5,7を遷移する。1−2相励磁では、1相励磁と2相励磁の組み合わせであり、励磁位置1〜8を遷移する。マイクロステップ駆動では、さらに励磁位置が細かく制御される。
図3は、ステッピングモータの駆動シーケンスを説明する図である。始動時に、入力クロックCLKの周波数fINは時間とともに上昇し、ステッピングモータが加速する。そして、周波数fINがある目標値に到達すると、一定に保たれ、ステッピングモータが定速回転する。その後、ステッピングモータを停止させる際には、入力クロックCLKの周波数を低下させ、ステッピングモータを減速させる。図3の制御を台形波駆動とも称する。
通常状態において、ステッピングモータのロータは、入力クロック数に比例したステップ角ずつ同期して回転する。ところが、急な負荷変動や速度変化が生ずると同期が失われる。これを脱調という。ひとたび脱調すると、その後、ステッピングモータを正常に駆動するために特別な処理が必要となるため、脱調を防止することが望まれる。
そこで、脱調の可能性が高い加速時および減速時においては、脱調マージンを考慮した十分に大きい固定的な出力トルクが得られるように、駆動電流の目標値IREFを、固定的な値IFULLに設定する(高トルクモード)。
回転数が安定し、脱調の可能性が低い状況では、駆動電流の目標値IREFを減少させて、効率を改善させる(高効率モード)。特許文献5には、脱調を防止しつつ、出力トルク(すなわち電流量)をフィードバックにより最適化することにより、消費電力を低減して効率を改善する技術が提案されている。具体的には逆起電力VBEMFにもとづいて負荷角φを推定し、負荷角φが目標値(目標角という)φREFに近づくように駆動電流(コイル電流)の目標値IREFがフィードバック制御される。逆起電力VBEMFは式(1)で表される。
BEMF=K×ω×cosφ …(1)
ωはステッピングモータの角速度(以下、回転数あるいは周波数という)であり、Kは逆起電力定数であり、モータに固有のパラメータである。
特許文献5に記載の技術では、負荷角に応じた検出値cosφが、その目標値cos(φREF)に近づくように、フィードバックループが形成され、高効率モードにおけるコイル電流IOUT1,IOUT2が最適化される。
特開平9−103096号公報 特開2004−120957号公報 特開2000−184789号公報 特開2004−180354号公報 特許第6258004号公報
特許文献5に記載のように、負荷角にもとづく電流目標値IREFのフィードバック制御を組み込んだ場合、定常状態では、負荷角は目標値に安定化されるが、負荷変動が生ずると、負荷角φが目標角φREFから逸脱する。
特許文献5に記載の駆動回路を用いたモータシステムでは、負荷角φに応じた検出値cosφは、駆動回路の内部で生成されている。負荷角φは、システムの設計や制御に有用な情報が含まれているが、現状、駆動回路の外部からは、現在、どれくらいの負荷角でステッピングモータ6が駆動されているのかを知るすべはない。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、システムの設計あるいは制御に有用な情報を外部に出力可能な駆動回路の提供にある。
本発明のある態様は、ステッピングモータの駆動回路に関する。駆動回路は、コイルに生ずる逆起電力を検出する逆起電力検出回路と、ステッピングモータの回転数を検出する回転数検出回路と、逆起電力および回転数にもとづいて負荷角を算出する負荷角推定部と、を備える。駆動回路は、負荷角に関する角度情報を外部に出力可能に、または角度情報に外部からアクセス可能に構成される。
負荷角φは、電気角に対する機械角の遅れと把握できる。負荷角φは、脱調までの余裕度や急激な負荷変動と相関を有するため、負荷角に関する情報を外部に出力することで、ステッピングモータの状態の推定や、制御パラメータの最適化などに有効利用できる。なお、「負荷角を算出する」とは、負荷角φ自体を算出することのほか、負荷角φと相関を有する検出値cosφを生成することも含む。
駆動回路は、角度情報をデジタル信号として外部に出力するインタフェース回路をさらに備えてもよい。
駆動回路は、角度情報をアナログ信号に変換するD/Aコンバータと、アナログ信号を外部に出力するバッファ回路と、をさらに備えてもよい。
角度情報は、脱調までの余裕度であってもよい。たとえば余裕度は、理想的な脱調のπ/2と負荷角φの差分であってもよいし、外部から設定した実際の脱調限界と負荷角φとの差分であってもよい。
角度情報は、負荷角そのものであってもよい。
駆動回路は、電流設定値を生成する電流値設定回路と、コイルに流れるコイル電流の検出値が電流設定値にもとづく目標量に近づくようにパルス変調されるパルス変調信号を生成する定電流チョッパ回路と、パルス変調信号に応じて、コイルに接続されるブリッジ回路を制御するロジック回路と、をさらに備えてもよい。
電流値設定回路は、逆起電力にもとづいて電流設定値を生成してもよい。
電流値設定回路は、負荷角φがその目標値φREFに近づくように、電流設定値を生成するフィードバック制御器を含んでもよい。フィードバック制御器は、負荷角φに応じた検出値cosφが、その目標値cos(φREF)に近づくように、電流設定値を生成してもよい。
定電流チョッパ回路は、コイル電流の検出値を、電流設定値にもとづくしきい値と比較するコンパレータと、所定の周波数で発振するオシレータと、コンパレータの出力に応じてオフレベルに遷移し、オシレータの出力に応じてオンレベルに遷移するパルス変調信号を出力するフリップフロップと、を含んでもよい。
駆動回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、システムの設計あるいは制御に有用な情報を外部に提供できる。
従来のステッピングモータとその駆動回路を備えるモータシステムのブロック図である。 励磁位置を説明する図である。 ステッピングモータの駆動シーケンスを説明する図である。 実施の形態に係る駆動回路を備えるモータシステムのブロック図である。 図5(a)〜(c)は、インタフェース回路の構成例を示す図である。 駆動回路の構成例を示す回路図である。 電流値設定回路の別の構成例を示す図である。 ステッピングモータの電圧、電流波形図である。 図9(a)、(b)は、逆起電力の測定を説明する図である。 回転数が速いときのコイル電圧の波形図である。 図11(a)〜(c)は、駆動回路を備える電子機器の例を示す斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
本明細書において参照する波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは誇張もしくは強調されている。
図4は、実施の形態に係る駆動回路200を備えるモータシステム100のブロック図である。駆動回路200は、ステッピングモータ102およびホストコントローラ2とともにモータシステム100を構成する。ステッピングモータ102は、PM(Permanent Magnet)型、VR型(Variable Reluctance)型、HB(Hybrid)型のいずれであってもよい。
駆動回路200の入力ピンINには、ホストコントローラ2から入力クロックCLKが入力される。また駆動回路200の方向指示ピンDIRには、時計回り(CW)、反時計回り(CCW)を指示する方向指示信号DIRが入力される。
駆動回路200は、入力クロックCLKが入力されるたびに、方向指示信号DIRに応じた方向に、ステッピングモータ102のロータを所定角、回転させる。
駆動回路200は、ブリッジ回路202_1,202_2、電流値設定回路210、逆起電力検出回路230、回転数検出回路232、負荷角推定部222、定電流チョッパ回路250_1,250_2、ロジック回路270、インタフェース回路280を備え、ひとつの半導体基板上に一体集積化される。
本実施の形態において、ステッピングモータ102は2相モータであり、第1コイルL1と第2コイルL2を含む。駆動回路200の駆動方式は特に限定されず、1相励磁、2相励磁、1−2相励磁、あるいはマイクロステップ駆動(W1−2相駆動、2W1−2相駆動など)のいずれであってもよい。
第1チャンネルCH1のブリッジ回路202_1は、第1コイルL1と接続される。第2チャンネルCH2のブリッジ回路202_2は、第2コイルL2と接続される。
ブリッジ回路202_1、202_2はそれぞれ、4つのトランジスタM1〜M4を含むHブリッジ回路である。ブリッジ回路202_1のトランジスタM1〜M4は、ロジック回路270からの制御信号CNT1にもとづいてスイッチングされ、それにより、第1コイルL1の電圧(第1コイル電圧ともいう)VOUT1がスイッチングされる。
ブリッジ回路202_2は、ブリッジ回路202_1と同様に構成され、そのトランジスタM1〜M4は、ロジック回路270からの制御信号CNT2にもとづいてスイッチングされ、それにより、第2コイルL2の電圧(第2コイル電圧ともいう)VOUT2がスイッチングされる。
電流値設定回路210は、電流設定値IREFを生成する。ステッピングモータ102の始動直後は、電流設定値IREFはある所定値(フルトルク設定値という)IFULLに固定される。所定値IFULLは、電流設定値IREFが取り得る範囲の最大値としてもよく、この場合、ステッピングモータ102はフルトルクで駆動される。この状態を高トルクモードと称する。
ステッピングモータ102が安定的に回転しはじめると、言い換えると脱調のおそれが低下すると、高効率モードに遷移する。電流値設定回路210は高効率モードにおいて、電流設定値IREFを、フィードバック制御により調整し、これにより消費電力を削減する。
ブリッジ回路202_1,202_2はそれぞれ、電流検出抵抗RNFを含み、電流検出抵抗RNFの電圧降下が、コイル電流Iの検出値となる。なお、電流検出抵抗RNFの位置は限定されず、電源側に設けてもよいし、ブリッジ回路の2つの出力の間に、コイルと直列に設けてもよい。
定電流チョッパ回路250_1は、第1コイルL1の通電中に、第1コイルL1に流れるコイル電流IL1の検出値INF1が電流設定値IREFにもとづく目標量に近づくようにパルス変調されるパルス変調信号SPWM1を生成する。定電流チョッパ回路250_2は、第2コイルL2に通電中に、第2コイルL2に流れるコイル電流IL2の検出値INF2が電流設定値IREFに近づくようにパルス変調されるパルス変調信号SPWM2を生成する。
ロジック回路270は、パルス変調信号SPWM1に応じて、第1コイルL1に接続されるフルブリッジ回路202_1の一方の出力をスイッチングする。またロジック回路270は、パルス変調信号SPWM2に応じて、第2コイルL2に接続されるフルブリッジ回路202_2の一方の出力をスイッチングする。
ロジック回路270は、入力クロックCLKが入力される度に、励磁位置を変化させ、電流を供給するコイル(もしくはコイルのペア)を切り替える。励磁位置は、第1コイルL1のコイル電流と第2コイルL2それぞれのコイル電流の大きさと向きの組み合わせとして把握される。励磁位置は、入力クロックCLKのポジエッジのみに応じて遷移してもよいし、ネガエッジのみに応じて遷移してもよいし、それらの両方に応じて遷移してもよい。
上述のように、電流値設定回路210は、(i)コイル電流の振幅を規定する電流設定値IREFをフルトルクに相当する大きな値に固定する高トルクモードと、(ii)電流設定値IREFをフィードバック制御により調整する高効率モードとが切り替え可能に構成される。
逆起電力検出回路230は、ステッピングモータ102のコイルL1(L2)に生ずる逆起電力VBEMF1(VBEMF2)を検出する。逆起電力の検出方法は特に限定されず、公知技術を用いればよい。一般的には逆起電力は、ある検出窓(検出区間)を設定し、コイルの両端をハイインピーダンスとし、そのときのコイルの電圧をサンプリングすることにより得ることができる。たとえば1相励磁や1−2相励磁では、逆起電力VBEMF1(VBEMF2)を、監視対象のコイルの一端(ブリッジ回路の出力)がハイインピーダンスとなる励磁位置(図2の2,4,6,8)ごとに、すなわち所定の励磁位置ごとに測定することができる。
回転数検出回路232は、ステッピングモータ102の回転数(ω)を取得し、回転数ωを示す検出信号を生成する。たとえば回転数検出回路232は、回転数ωの逆数に比例する周期T(=2π/ω)を測定し、周期Tを検出信号として出力してもよい。脱調が生じていない状況では、入力パルスINの周波数(周期)は、ステッピングモータ102の回転数(周期)と比例する。したがって回転数検出回路232は、入力パルスIN、またはそれにもとづいて生成される内部信号の周期を測定し、検出信号としてもよい。
負荷角推定部222は、逆起電力VBEMFおよび回転数ωにもとづいて負荷角φを推定する。負荷角φは、第1コイルL1に流れる駆動電流で定まる電流ベクトル(つまり位置指令)と、ロータ(可動子)の位置の差に相当する。上述のように、逆起電力VBEMF1は、以下の式で与えられる。
BEMF=K・ω・cosφ
は逆起電力定数、ωは回転数である。したがって、逆起電力VBEMFと回転数ωを測定することで、負荷角φと相関を有する検出値を生成することができる。たとえば、cosφを検出値としてもよく、この場合、検出値は式(2)で表される。
cosφ=VBEMF・ω−1/K
=VBEMF・(T/2π)・K −1 …(2)
駆動回路200は、負荷角推定部222において得られた負荷角φに関する角度情報INFOを外部に出力可能に構成され、または角度情報INFOに外部からアクセス可能に構成される。このために駆動回路200には、インタフェース回路280が設けられる。角度情報INFOは、ホストコントローラに供給してもよいし、その他の回路に供給してもよい。
角度情報INFOは特に限定されないが、たとえば以下のいずれかを採用することができる。
(1)角度情報INFOは、cosφを用いてもよい。この場合、式(2)の演算によって計算することができる。
(2)角度情報INFOとしては、φを用いてもよい。この場合、式(3)の演算によって計算することができる。φの単位は、°であってもよいし、ラジアンであってもよい。
φ=arccos(VBEMF・(T/2π)・K −1) …(3)
(3)角度情報INFOとしては、余裕度を用いてもよい。余裕度は、脱調限界φLIMと負荷角φの差分φLIM−φである。脱調限界φLIMとして、理想値π/2(90°)を用いてもよい。あるいは、脱調限界φLIMとして、現実的な値を、レジスタなどによって外部から設定可能としてもよい。
(4) 後述のように、負荷角φを利用したフィードバック制御によって、電流設定値IREFを調節する場合、負荷角φと目標値φREFの誤差ERRを、角度情報INFOとしてもよい。
角度情報INFOはこれらに限定されず、負荷角φと相関を有する値を用いることができる。
インタフェース回路280を、イネーブル、ディセーブルを切り替え可能とし、角度情報を知りたい場合にのみ、インタフェース回路280をイネーブルとしてもよい。
図5(a)〜(c)は、インタフェース回路280の構成例を示す図である。図5(a)のインタフェース回路280は、レジスタ282と、IC(Inter IC)回路284を備える。レジスタ282には、所定のタイミングにおける角度情報が書き込まれる。あるいはレジスタ282の値は、時々刻々と変化する角度情報によって常に更新されてもよい。IC回路284は、外部から当該レジスタ282へのアクセスを受けると、角度情報を外部に出力してもよい。ICに代えて、SPI(Serial Peripheral Interface)やその他のトランスミッタやトランシーバを用いてもよい。
あるいは、インタフェース回路280は、外部からの要求の有無にかかわらず、常に角度情報を外部に出力してもよい。図5(b)では、デジタルの角度情報がトランスミッタ286によって常に外部に出力される。
図5(c)では、D/Aコンバータ288によって、デジタルの角度情報がアナログ信号(電圧信号)に変換される。そして、バッファ289は、アナログ信号を外部に出力する。
図6は、駆動回路200の構成例を示す回路図である。図6には、第1コイルL1に関連する部分のみが示される。
電流値設定回路210について説明する。電流値設定回路210は、フィードバックコントローラ220、フィードフォワードコントローラ240、マルチプレクサ212を含む。フィードフォワードコントローラ240は、始動開始直後の高トルクモードにおいて使用される固定的な電流設定値Ix(=IFULL)を出力する。この電流設定値Ixは、脱調を防止するために大きな値に設定される。
フィードバックコントローラ220は、高効率モードにおいてアクティブとなり、逆起電力VBEMFにもとづいてフィードバック制御される電流設定値Iyを出力する。
マルチプレクサ212は、モード選択信号MODEに応じて、2つの信号Ix,Iyの一方を選択し、電流設定値Irefとして出力する。
図6において、負荷角推定部222はフィードバックコントローラ220に組み込まれている。フィードバックコントローラ220は、負荷角推定部222に加えて、減算器224、PI(比例・積分)制御器226を含む。
フィードバックコントローラ220は、推定された負荷角φが所定の目標角φREFに近づくように、電流設定値Iyを生成する。具体的には減算器224は、負荷角φに応じた検出値cosφとその目標値cos(φREF)の誤差ERRを生成する。PI制御器226は、誤差ERRがゼロとなるようにPI制御演算を行い、電流設定値Iyを生成する。フィードバックコントローラ220の処理は、誤差増幅器を用いたアナログ回路でも実現可能である。
定電流チョッパ回路250_1は、D/Aコンバータ252、PWMコンパレータ254、オシレータ256、フリップフロップ258を含む。D/Aコンバータ252は、電流設定値IREFをアナログ電圧VREFに変換する。PWMコンパレータ254は、フィードバック信号INF1を基準電圧VREFと比較し、INF1>VREFとなると、オフ信号SOFFをアサート(ハイ)する。オシレータ256は、チョッピング周波数を規定する周期的なオン信号SONを生成する。フリップフロップ258は、オン信号SONに応じてオンレベル(たとえばハイ)に遷移し、オフ信号SOFFに応じてオフレベル(たとえばロー)に遷移するPWM信号SPWM1を出力する。
図6には、インタフェース回路280が省略されている。インタフェース回路280は、負荷角推定部222により生成される検出値cosφにもとづいて角度情報INFOを生成することができる。
以上が駆動回路200の構成である。続いてその動作を説明する。
(i)インタフェース回路280は、モータシステム100の設計段階において、有効活用することができる。たとえば設計段階において、角度情報(負荷角φ)を監視しながら、モータの制御パラメータ(たとえば高トルクモードにおける電流値IFULLや、後出の高効率モードにおける電流値ILOW、あるいは入力クロックCLKの周波数波形など)を最適化することができる。
(ii)インタフェース回路280は、モータシステム100の実動作時においても有効活用することができる。たとえば、高トルクモードあるいは高効率モードにおいて、角度情報を監視することにより、モータの負荷の変動や、脱調のリスクなどを判定することができる。また角度情報を監視し、それが適正範囲を逸脱していれば、エラーと判定することができる。
図7は、電流値設定回路210の別の構成例を示す図である。フィードバックコントローラ220は、高効率モードにおいてアクティブとなり、負荷角φが目標値φREFに近づくように値が調節される電流補正値ΔIを生成する。電流補正値ΔIは、高トルクモードにおいてゼロである。
フィードフォワードコントローラ240は、高効率モードにおいて、所定の高効率設定値ILOWを出力する。IFULL>ILOWの関係が成り立っていてもよい。電流値設定回路210は、図5のマルチプレクサ212に代えて加算器214を含み、加算器214は、フィードフォワードコントローラ240が生成する高効率設定値ILOWに、電流補正値ΔIを加算する。これにより負荷角φが目標値φREFに近づくように、電流設定値IREF=ILOW+ΔIが調節される。
続いて逆起電力検出回路230における逆起電力VBEMFの検出ついて説明する。図8は、ステッピングモータ102の電圧、電流波形図である。図8には、上から順に、コイル電流ICOIL1、第1コイルL1の両端間電圧VOUT1、コイル電流ICOIL2、第2コイルL2の両端間電圧VOUT2が示される。Hi−z1,Hi−z2は、ブリッジ回路202_1の出力OUT1A,OUT1Bがハイインピーダンスの状態を示す。Hi−z3,Hi−z4は、ブリッジ回路202_2の出力OUT2A,OUT2Bがハイインピーダンスの状態を示す。逆起電力VBEMFは、ハイインピーダンス区間(オフ区間という)において検出される。
図9(a)、(b)は、逆起電力の測定を説明する図である。逆起電力検出回路230は、オフ区間TOFFの長さを、サイクルごとに測定する。そして、前のサイクル(i−1)で測定したオフ区間TOFF(i−1)をN分割(たとえばNは、8、16、あるいは32)し、現在のサイクルiのサンプリング間隔ΔTを生成する。
ΔT=TOFF(i−1)/N
そして、ΔTごとにサンプリングタイミングTs〜Tsを設け、コイルL1の両端間電圧VOUT1をサンプリングする。図9に示すように、オフ期間TOFFiに遷移した直後は、コイル電流ICOIL1(回生電流)が流れるため、電圧VOUT1はVDD+Vに跳ね上がり、コイル電流ICOIL1がゼロとなると、逆起電力VBEMF1が現れる。
逆起電力検出回路230は、N個(たとえば8個)のサンプリングのうち、先頭から数サンプル(1〜3番目)と、後尾から数サンプル(たとえば8番目)を捨て、残ったサンプル(これらを有効サンプルという。たとえば4〜7番目)の平均値を算出する。これによりノイズの影響を低減して、正確な逆起電力VBEMFを取得できる。
図9(b)は、逆起電力のサンプリングタイミングTsを説明する図である。ブリッジ回路202_1がオフ期間のとき、別のブリッジ回路202_2は、定電流チョッパ回路250_2によってPWM制御されている。逆起電力VBEMF1には、ブリッジ回路202_2のスイッチングに起因するノイズが含まれている。したがって逆起電力VBEMFiのサンプリングのタイミングTs(i=1〜N)は、ブリッジ回路202_2の遷移のタイミングからずれていることが好ましい。
定電流チョッパ回路250_1,250_2が生成するPWM信号SPWM1,SPWM2には最小オン時間TMINが設定される。そして、サンプリングタイミングTsを、PWM信号のポジエッジから所定時間τ(<TMIN)に設定することで、サンプリングタイミングTsが、PWM信号のネガエッジと一致しないことが保証され、ノイズの影響を低減できる。
ステッピングモータ102が速くなると、オフ時間TOFFも短くなる。図10は、回転数が速いときのコイル電圧VOUT1の波形図である。上述のようにオフ期間TOFFに遷移した直後の回生期間TRGNの間、回生電流が流れて、コイル電圧VOUT1がハイ(VDD+V)に張り付く。回転数が高くなるとオフ時間TOFFが短くなる一方、回生期間TRGNの長さは実質的に一定である。その結果、回生期間に含まれるサンプリングタイミングの個数が増えることとなる。言い換えれば、有効サンプルがハイレベルに張り付くこととなる。そこで、複数の有効サンプルのうちひとつ、あるいは複数に、ハイ(VDD+V)が含まれる場合には、逆起電力の検出を無効化してもよい。
最後に、駆動回路200の用途を説明する。駆動回路200は、さまざまな電子機器に利用される。図11(a)〜(c)は、駆動回路200を備える電子機器の例を示す斜視図である。
図11(a)の電子機器は、光ディスク装置500である。光ディスク装置500は、光ディスク502と、ピックアップ504、を備える。ピックアップ504は、光ディスク502にデータを書き込み、読み出すために設けられる。ピックアップ504は、光ディスク502の記録面上を、光ディスクの半径方向に可動となっている(トラッキング)。また、ピックアップ504と光ディスクの距離も可変となっている(フォーカシング)。ピックアップ504は、図示しないステッピングモータにより位置決めされる。駆動回路200は、ステッピングモータを制御する。この構成によれば、脱調を防止しながら高効率で、ピックアップ504を高精度に位置決めできる。
図11(b)の電子機器は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ、携帯電話端末など、撮像機能付きデバイス600である。デバイス600は、撮像素子602、オートフォーカス用レンズ604を備える。ステッピングモータ102は、オートフォーカス用レンズ604の位置決めを行う。駆動回路200はステッピングモータ102を駆動するこの構成によれば、脱調を防止しながら高効率で、オートフォーカス用レンズ604を高精度に位置決めできる。オートフォーカス用レンズの他、手ぶれ補正用のレンズの駆動に駆動回路200を用いてもよい。あるいは駆動回路200は、絞り制御に用いてもよい。
図11(c)の電子機器は、プリンタ700である。プリンタ700は、ヘッド702、ガイドレール704を備える。ヘッド702は、ガイドレール704に沿って位置決め可能に支持されている。ステッピングモータ102は、ヘッド702の位置を制御する。駆動回路200は、ステッピングモータ102を制御する。この構成によれば、脱調を防止しながら高効率で、ヘッド702を高精度に位置決めできる。ヘッド駆動用のほか、用紙送り機構用のモータの駆動に、駆動回路200を用いてもよい。
駆動回路200は、図11(a)〜(c)に示すような民生機器のみでなく、産業機器やロボットも好適に用いることができる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(変形例1)
ロジック回路270は、負荷角φが目標角φREFに近づくように、パルス変調信号S2のデューティ比を調節することに代えて、あるいはそれと組み合わせて、ブリッジ回路202に供給される電源電圧VDDを調節してもよい。電源電圧VDDを変化させることにより、ステッピングモータ102のコイルL1、L2に供給される電力を変化させることができる。
(変形例2)
実施の形態では、ブリッジ回路202がフルブリッジ回路(Hブリッジ)で構成される場合を説明したが、それには限定されず、ハーフブリッジ回路で構成されてもよい。またブリッジ回路202は、駆動回路200(200B)とは別チップであってもよいし、ディスクリート部品であってもよい。
(変形例3)
高効率モードにおける電流設定値Iyの生成方法は、実施の形態で説明したものに限定されない。たとえば逆起電力VBEMF1の目標値VBEMF(REF)を定めておき、逆起電力VBEMF1が目標値VBEMF(REF)に近づくように、フィードバックループを構成してもよい。
(変形例4)
実施の形態では2つのコイルに流れる電流IOUT1,IOUT2は、励磁位置に応じてオン、オフされるが、その電流量は、励磁位置によらずに一定であった。この場合、1−2相励磁の場合にトルクが変動することとなる。この制御に変えて、励磁位置にかかわらずトルクが一定となるように電流IOUT1,IOUT2を修正してもよい。たとえば1−2相励磁では、励磁位置2,4,6,8における電流IOUT1,IOUT2の量を、励磁位置1,3,5,7における電流の量の√2倍としてもよい。
(変形例5)
実施の形態ではフィードバックコントローラ220をPI制御器で構成したがその限りでなく、PIDコントローラなどを採用してもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
L1 第1コイル
L2 第2コイル
2 ホストコントローラ
100 モータシステム
102 ステッピングモータ
200 駆動回路
202 ブリッジ回路
210 電流値設定回路
NF 検出抵抗
212 マルチプレクサ
214 加算器
220 フィードバックコントローラ
222 負荷角推定部
224 減算器
226 PI制御器
230 逆起電力検出回路
240 フィードフォワードコントローラ
250 定電流チョッパ回路
252 D/Aコンバータ
254 PWMコンパレータ
256 オシレータ
258 フリップフロップ
270 ロジック回路
280 インタフェース回路
288 D/Aコンバータ

Claims (12)

  1. ステッピングモータの駆動回路であって、
    コイルに生ずる逆起電力を検出する逆起電力検出回路と、
    前記ステッピングモータの回転数を取得する回転数検出回路と、
    前記逆起電力および前記回転数にもとづいて負荷角を算出する負荷角推定部と、
    を備え、
    前記負荷角に関する角度情報を外部に出力可能に、または前記角度情報に外部からアクセス可能に構成されることを特徴とする駆動回路。
  2. 前記角度情報をデジタル信号として外部に出力するインタフェース回路をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記角度情報をアナログ信号に変換するD/Aコンバータと、
    前記アナログ信号を外部に出力するバッファ回路と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
  4. 前記角度情報は、脱調までの余裕度であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の駆動回路。
  5. 前記角度情報は、前記負荷角そのものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の駆動回路。
  6. 電流設定値を生成する電流値設定回路と、
    コイルに流れるコイル電流の検出値が前記電流設定値にもとづく目標量に近づくようにパルス変調されるパルス変調信号を生成する定電流チョッパ回路と、
    前記パルス変調信号に応じて、前記コイルに接続されるブリッジ回路を制御するロジック回路と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の駆動回路。
  7. 前記電流値設定回路は、前記逆起電力にもとづいて前記電流設定値を生成することを特徴とする請求項6に記載の駆動回路。
  8. 前記電流値設定回路は、前記負荷角がその目標値に近づくように、前記電流設定値を生成するフィードバック制御器を含むことを特徴とする請求項6に記載の駆動回路。
  9. 前記定電流チョッパ回路は、
    前記コイル電流の検出値を、前記電流設定値にもとづくしきい値と比較するコンパレータと、
    所定の周波数で発振するオシレータと、
    前記コンパレータの出力に応じてオフレベルに遷移し、前記オシレータの出力に応じてオンレベルに遷移する前記パルス変調信号を出力するフリップフロップと、
    を含むことを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の駆動回路。
  10. ひとつの半導体基板に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の駆動回路。
  11. ステッピングモータと、
    前記ステッピングモータを駆動する請求項1から10のいずれかに記載の駆動回路と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  12. ステッピングモータの駆動方法であって、
    電流設定値を生成するステップと、
    コイルに流れるコイル電流の検出値が前記電流設定値にもとづく目標量に近づくようにパルス変調されるパルス変調信号を生成するステップと、
    前記パルス変調信号に応じて、前記コイルに接続されるブリッジ回路を制御するステップと、
    コイルに生ずる逆起電力を検出するステップと、
    前記ステッピングモータの回転数を取得するステップと、
    前記逆起電力および前記回転数にもとづいて負荷角を算出するステップと、
    前記負荷角に関する角度情報をホストコントローラに供給するステップと、
    を備えることを特徴とする駆動方法。
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