JP2011193563A - モータ駆動回路、それを用いた冷却装置および電子機器、ならびにモータの抵抗値およびインダクタンス値の推定方法 - Google Patents

モータ駆動回路、それを用いた冷却装置および電子機器、ならびにモータの抵抗値およびインダクタンス値の推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータの抵抗およびインダクタンスを測定し、逆起電力を正確に推定する。
【解決手段】試験信号発生回路60は、交流の試験信号STESTを生成する。駆動部10は、試験信号STESTが重畳された駆動電圧VDRVをモータ6に供給する。電流検出回路12は、モータ6のコイルに実際に流れる電流に応じた検出信号SCSを生成する。フィルタ64は、検出信号SCSから試験信号STESTに応じた周波数成分を抽出する。コイル定数演算回路66は、フィルタ64から出力される検出信号SCS’と試験信号STESTの振幅および位相差にもとづいて、モータ6の抵抗値Rおよびインダクタンス値Lを算出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、センサレスモータ駆動技術に関する。
DCモータやスピンドルモータの駆動には、ホールセンサや速度センサなどを用いる方式と、センサを用いずにモータのコイルに生ずる逆起電力を利用するセンサレス駆動方式が知られている。センサを用いる方式では、センサのばらつきの影響を抑制することが困難である。
一方、センサレス駆動方式では、コイルの抵抗値およびインダクタンスが既知であるとの前提で逆起電力を推定し、それをモータの駆動に利用する。一般的には、コイルの抵抗値、インダクタンス値は、一旦測定された後、継続的に同じ値が利用される。
特開2005−224100号公報 特開2000−166285号公報
モータのコイルの抵抗値およびインダクタンスは、温度の影響を受けることが知られている。特にCPU(Central Processing Unit)などを冷却するファンモータでは、コイルの温度が広範囲で変動するため、抵抗およびインダクタンスの変動量が大きくなり、正確な逆起電力の推定が困難となる。逆起電力の推定を誤ると、モータの振動やノイズが大きくなり、あるいは消費電力が大きくなるという問題が生ずる。かかる問題はファンモータに限らず、その他のモータをセンサレス方式で駆動する際にも生じうる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的は、モータの抵抗およびインダクタンスを測定し、逆起電力を正確に推定可能なモータ駆動技術の提供にある。
本発明のある態様は、抵抗およびインダクタンスを有するモータの駆動回路に関する。駆動回路は、交流の試験信号を生成する試験信号発生回路と、試験信号が重畳された駆動電圧をモータに供給する駆動部と、コイルに実際に流れる電流に応じた検出信号を生成する電流検出回路と、検出信号から試験信号に応じた周波数成分を抽出するフィルタと、フィルタから出力される検出信号と試験信号それぞれの振幅および位相差にもとづいて、モータの抵抗値およびインダクタンス値を算出するコイル定数演算回路と、を備える。
この態様によると、モータを駆動中に、モータのインダクタンス値および抵抗値を測定することができる。
試験信号発生回路は、フィルタから出力される検出信号と試験信号の位相差が所定の目標値となるように試験信号の周波数を調節してもよい。目標値は、略45°であってもよい。
この場合、コイル定数演算回路は、位相差が目標値であるとの前提で、抵抗値、インダクタンス値を算出できるため、演算処理を簡素化することができる。
コイル定数演算回路は、試験信号の振幅をフィルタから出力される検出信号の振幅で除した値に、目標値に応じた所定の係数を乗じることにより、モータの抵抗値を算出する抵抗推定器を含んでもよい。
抵抗推定器は、算出した抵抗値にフィルタから出力される検出信号の振幅を乗ずる第1演算器と、試験信号の振幅に係数を乗じた値と第1演算器の出力データとの差分を算出する第2演算器と、第2演算器の出力データを多値化する第3演算器と、前回の抵抗値を示すデータに、前記第3演算器の出力データを加算することにより、抵抗値を更新する第4演算器と、を含んでもよい。
コイル定数演算回路は、算出した抵抗値を試験信号の周波数に応じた値で除することにより、モータのインダクタンス値を算出するインダクタ推定器を含んでもよい。
試験信号発生回路は、試験信号の周波数に応じた周期を有するのこぎり波状のカウントデータを生成するカウンタと、カウンタからのカウントデータを受け、その値を三角関数値に変換するCORDIC(COordinate Rotation DIgital Computer)と、カウントデータを目標値に対応する量シフトさせたデータを2値化した第1信号と、フィルタから出力される検出信号の符号を示す第2信号と、を受け、一方に応じてカウントアップ、他方に応じてカウントダウンするアップダウンカウンタと、を含んでもよい。カウンタは、カウントデータの周期を、アップダウンカウンタの出力データにもとづき制御してもよい。
この態様では、アップダウンカウンタが位相比較器として動作し、試験信号と検出信号の位相差が目標値と一致するようにフィードバックがかかる。
ある態様の駆動回路は、駆動電圧に応じた駆動信号および検出信号にもとづき、モータに生ずる逆起電力の推定値を示す逆起電力推定信号を生成する逆起電力推定回路をさらに備えてもよい。サンプリング周期をdT、モータの抵抗値およびインダクタンス値をR、Lと書くとき、逆起電力推定回路は、駆動信号と逆起電力推定信号を算出する第9演算器と、第9演算器の出力データに、dT/Lを乗ずる第10演算器と、第10演算器の出力データにもとづきコイルに流れる電流を推定する電流推定回路と、検出信号が示す実際の電流値と推定した電流値の差分がゼロとなるように、逆起電力推定信号を生成する逆起電力演算部と、を含んでもよい。
電流推定回路は、自らが推定した電流値に(1−dT/L×R)を乗ずる第11演算器と、第10演算器の出力データと第11演算器の出力データを加算する第12演算器と、第12演算器の出力データを時間dT遅延させることにより、推定した電流値を示すデータとして出力する遅延回路と、を含んでもよい。
駆動部は、推定された逆起電力の波形のゼロクロス点と、検出信号が示す電流のゼロクロス点のタイミングが一致するように、駆動電圧の位相を調節してもよい。
本発明の別の態様は、モータの抵抗値およびインダクタンス値を推定する方法に関する。この方法は、モータに対する駆動電圧に交流の試験信号を重畳するステップと、コイルに実際に流れる電流に応じた検出信号を生成するステップと、検出信号から試験信号に応じた周波数成分を抽出するステップと、抽出された検出信号と試験信号の振幅の比にもとづいて、モータの抵抗値およびインダクタンス値を算出するステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、モータの抵抗値およびインダクタンス値をモータの駆動中に取得することができる。
実施の形態に係る駆動ICを備える電子機器の構成を示す回路図である。 逆起電力推定回路の構成を示す回路図である。 図3(a)は、図1の駆動ICの駆動波形図であり、図3(b)はホールセンサを用いた場合の駆動波形図である。 駆動ICの構成の一部を示すブロック図である。 ファンモータの試験信号に対するコイル電流の周波数応答特性を示す図である。 図5の駆動ICの具体的な構成例を示す回路図である。 図7(a)〜(c)は、図6の試験信号発生回路の動作波形を示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、信号には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において本発明に係る実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
本明細書において、「部材Aが部材Bに接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
本発明の実施の形態は、DCモータを駆動するモータ駆動回路であり、たとえばファンモータ、デジタルカメラのレンズを動かすDCモータ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクの記録再生装置におけるピックアップのヘッド部分の動作に用いられるDCモータ等の駆動に好適に用いられる。
図1は、実施の形態に係る駆動IC100を備える電子機器1の構成を示す回路図である。電子機器1は、たとえばデスクトップ型、あるいはラップトップ型のコンピュータ、ワークステーション、ゲーム機器、オーディオ機器、映像機器などであり、冷却装置2およびCPU(Central Processing Unit)4を備える。冷却装置2は、CPU4に対向して設けられたファンモータ6と、ファンモータ6を駆動する駆動IC100を備える。
ファンモータ6は、コイルを有しており、その等価回路は、直列に接続された抵抗RおよびインダクタンスLで表される。コイルに発生する逆起電力Em(t)は電源として示される。
駆動IC100は、ひとつの半導体チップに集積化された機能ICであり、ファンモータ6に発生する逆起電力Em(t)を推定し、推定した逆起電力にもとづき、ファンモータ6を駆動する。図1は駆動IC100を模式化、簡略化して示すものであり、これと等価な構成を有し、あるいは等価な処理を行う回路が本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
駆動IC100は、駆動部10、電流検出回路12、逆起電力推定回路14、駆動信号生成部16を備える。駆動部10は、駆動信号SDRVに応じた駆動電圧VDRV(t)をファンモータ6に印加する。駆動部10の構成は特に限定されるものではなく、公知のさまざまな技術を利用できる。たとえばBTL駆動する場合、駆動電圧VDRV(t)は時間的に連続なアナログ電圧であり、PWM駆動する場合には、駆動電圧VDRV(t)スイッチング波形となる。
電流検出回路12は、ファンモータ6のコイルに流れる駆動電流iDRV(t)に応じた検出信号SCSを生成する。たとえば電流検出回路12は、ファンモータ6の経路上に設けられた検出抵抗RNFと、検出抵抗RNFの両端間に生ずる電圧降下を検出するアンプAMP1を含んでもよい。駆動部10がブリッジ回路あるいはアンプを含む場合、ブリッジ回路やアンプを形成するトランジスタであって、駆動電流iDRV(t)の経路上のトランジスタのオン抵抗を検出抵抗RNFとして利用してもよい。
逆起電力推定回路14は、駆動電圧VDRVを示す駆動信号SDRVおよび検出信号SILにもとづき、コイルに生ずる逆起電力Em(t)を推定する。以下、推定した逆起電力およびそれを示す信号をEmhat(t)と記す。
駆動信号生成部16は、駆動信号SDRV(もしくは駆動電圧VDRV)および逆起電力推定信号Emhatにもとづき駆動信号SDRVを生成する。駆動信号生成部16は、推定された逆起電力Emhat(t)の波形のゼロクロス点と、検出信号SCSが示すコイル電流iDRV(t)のゼロクロス点のタイミングが一致するように、駆動信号SDRVの位相を調節する。これにより、ノイズおよび振動を最小化できるとともに、消費電力を削減することができる。
駆動信号生成部16は、波形メモリ20、正規化回路22、PLL回路24、演算器26を含む。正規化回路22は、逆起電力推定信号Emhatを正規化し、波形メモリ20へと書き込む。波形メモリ20に書き込まれた波形データは、PLL回路24から出力される読み出しクロックCLKと同期して読み出される。演算器26は、波形メモリ20から読み出した波形データに、ファンモータ6のトルクの指令値STRQを乗ずることにより、駆動信号SDRVを生成する。PLL回路24は、推定された逆起電力Emhat(t)の波形のゼロクロス点と、検出信号SCSが示すコイル電流iDRV(t)のゼロクロス点のタイミングが一致するように、クロック信号CLKの周波数を調節する。
以上が駆動IC100の全体構成である。続いて逆起電力の推定について説明する。
図2は、逆起電力推定回路14の構成を示す回路図である。逆起電力推定回路14は、第9演算器30、第10演算器32、電流推定回路34、逆起電力演算部42を備える。上述のように、逆起電力推定回路14は、駆動信号SDRVおよび検出信号SCSにもとづき、コイルに生ずる逆起電力の推定値を示す逆起電力推定信号Emhatを生成する。
逆起電力推定回路14はデジタル回路で構成されており、サンプリング周期をdTと書く。また、ファンモータ6の抵抗値Rおよびインダクタンス値Rはそれぞれ与えられているものとする。
第9演算器30は、駆動信号SDRVと逆起電力推定信号Emhatの差分を算出する。第10演算器32は、第9演算器30の出力データS30に、係数(dT/L)を乗ずる。
電流推定回路34は、第10演算器32の出力データS32にもとづきコイルに流れる電流i(t)を推定し、推定した電流を示す電流推定信号Ihatを生成する。電流推定回路34は、第11演算器36、遅延回路38、第12演算器40を含む。第11演算器36は、電流推定信号Ihatに係数(1−dT/L×R)を乗ずる。第12演算器40は、第10演算器32の出力データと第11演算器36の出力データを加算する。遅延回路38は、第12演算器40の出力データを時間dT遅延させることにより、電流推定信号Ihatを生成する。
逆起電力演算部42は、検出信号SCSが示す実際の電流値Irealと推定した電流値Ihatの差分がゼロとなるように、逆起電力推定信号Emhatを生成する。逆起電力演算部42は、第13演算器44、第14演算器46、第15演算器48、遅延回路50を備える。
第13演算器44は、検出信号CSと電流推定信号Ihatの差分を算出する。第14演算器46は、差分データS44に所定の係数を乗算する。第15演算器48は、逆起電力推定信号Emhatと第13演算器44の出力データS44を加算する。遅延回路50は、第15演算器48の出力データS48を1周期dT遅延させ、電流推定信号Ihatとして出力する。
以上が逆起電力推定回路14の構成である。続いてその動作原理を説明する。ファンモータ6に駆動電圧V(t)を印加すると、以下の関係式が成り立つ。
V(t)=Em(t)+R・i(t)+L・d/dt・i(t) …(1)
逆起電力推定回路14はデジタル信号処理を行うため、式(1)をサンプリング時間dTを用いて離散時間系に書き直すと、式(2)を得る。
=Em+R・i+ L・(in+1−i)/dT …(2)
式(2)をin+1について整理すると、式(3)を得る。
n+1=(1−dT/L×R)・i+dT/L×(V−Em) …(3)
図2の逆起電力推定回路14によれば、推定電流Ihatと実際の電流Irealが一致するように逆起電力の推定値Emhatがフィードバックによって更新されていく。フィードバックループは、2つの電流が一致したところで定常状態となり、そのときの逆起電力推定信号は、実際の逆起電力を示すことになる。
したがって、図2の逆起電力推定回路14によれば、ファンモータ6に生ずる逆起電力を推定することができる。
図3(a)は、図1の駆動IC100の駆動波形図であり、図3(b)はホールセンサを用いた場合の駆動波形図である
ホールセンサを用いる場合、ホールセンサからのホール信号にもとづいてモータの駆動相が切りかえられる。この場合、図3(b)に示すように、相の切り替わりのタイミングにおいて、負のトルク成分が大きく発生する。これはホール信号の位相と、モータに生ずる逆起電力の位相がずれているためである。負のトルクはモータの駆動効率を悪化させる。
これに対して図1の駆動IC100によれば、図3(a)に示すように、駆動電流のゼロクロス点すなわちモータのトルク波形のゼロクロス点が逆起電力のゼロクロス点と一致するように、駆動電圧の位相が調節されるため、負のトルクの発生を抑制し、モータを高効率で駆動できる。実施の形態に係る駆動方法は、ホールセンサや速度センサを用いた駆動方式に比べて、ノイズ、振動の観点で優れている。
図2の逆起電力推定回路14は、ファンモータ6の抵抗値R、インダクタンス値Lが既知であるとの前提で、逆起電力を正確に推定することができる。ところが、モータのインダクタンス値L、抵抗値Rはモータの駆動中にダイナミックに変動するため、同じ抵抗値R、インダクタンス値Lを固定的に用いると、逆起電力を推定できなくなる。そこで以下では、モータの抵抗値R、インダクタンス値Lを正確に推定する技術を説明する。
図4は、駆動IC100の構成の一部を示すブロック図である。図4には駆動IC100の構成のうち、ファンモータ6の定数R、Lを推定、算出する機能に関するブロックのみが示されており、その他のブロックは省略している。
駆動IC100は、駆動部10、電流検出回路12、試験信号発生回路60、フィルタ64、コイル定数演算回路66を備える。
試験信号発生回路60は、交流の試験信号STESTを生成する。たとえば試験信号STESTは、正弦波信号であり、以下の式で表される。
TEST(t)=A・sin(ωt)
Aは試験信号STESTの振幅を、ωは角速度(2πf)を示す。たとえばファンモータ6を0〜4000rpmの範囲で回転させる場合、モータの周波数は0〜70Hzとなる。試験信号STESTの周波数は、モータの周波数よりも十分に高く、たとえば10倍〜50倍の範囲で選択することが望ましい。具体的にはf=1kHzである。
駆動部10は図1のそれと対応しており、試験信号STESTが重畳された駆動電圧VDRVをファンモータ6に供給する。BTL駆動する場合、試験信号STESTは駆動電圧VDRVの振幅に重畳される。PWM駆動する場合、試験信号STESTは、PWMパルスのパルス幅に重畳される。
電流検出回路12は、ファンモータ6のコイルに実際に流れる電流i(t)に応じた検出信号SCSを生成する。フィルタ64は、検出信号SCSから試験信号STESTに応じた周波数成分を抽出するバンドパスフィルタであり、fを含む通過帯域を有するようにチューニングされている。フィルタ64の出力信号SCS’(以下、検出信号という)は、以下の式で表される。
CS’(t)=B・sin(ωt+θ)
コイル定数演算回路66は、試験信号STEST、検出信号SCS’それぞれの振幅A、Bおよびそれらの位相差にもとづいてファンモータ6の抵抗値Rおよびインダクタンス値Lを算出する。
以上が駆動IC100の基本構成である。続いてその動作原理を説明する。
一般にモータが停止状態であれば、コイルに電圧を与え、その結果流れる電流から抵抗値Rが算出できる。また電圧をステップ応答させたときの電流波形から、インダクタンス値Lを算出することが可能である。ところが、モータが回転中では、この手法を用いることはできない。
式(1)をラプラス変換し、駆動電圧に対する電流の伝達関数を求める。
I(s)/(V(s)−Em(s))=1/R×1/(1+L/R・s) …(4)
つまり電流波形Iは、電圧波形に対して1次ローパスフィルタを通した波形となり、その振幅は1/Rで与えられることがわかる。
いま、モータに対して式(5)の電圧V(t)を与えたとする。
V(t)=Const+A・sin(ωt) …(5)
逆起電力はモータの回転数に比例した電圧である。いまファンモータ6に、それが回転しない程度の交流の駆動電圧V(t)=B・sin(ωt)を印加したとする。モータが回転しないとき、この駆動電圧V(t)は逆起電力に影響を与えない。また制御量Constも、ωに対して十分に離れた周波数であれば、それを直流量とみなすことができる。電流I(s)を中心周波数f=2πωのバンドパスフィルタを通過させて得られる信号BPF_I(s)と、式(5)の交流成分V’(t)=A・sin(ωt)に対する伝達関数も、式(4)と同様に、1次のローパスフィルタを示し、これは逆起電力Em、制御電圧Constには依存しない。
BPF_I(t)/V’(s)=1/R×1/(1+L/R・s) …(6)
図5は、ファンモータ6の試験信号STESTに対するコイル電流の周波数応答特性を示す図である。上段はゲイン特性(つまり試験信号とフィルタの出力信号の振幅比)を、下段は位相特性を示す。
ゲイン特性と位相特性は、RおよびLの値に応じて一意に定まる。したがって、コイル定数演算回路66によって、試験信号STEST、検出信号SCS’それぞれの振幅A、Bおよびそれらの位相差θを取得することにより、RおよびLの値を正確することができる。試験信号STESTは交流信号であり、ファンモータ6の駆動には影響を及ぼさないことから、ファンモータ6を駆動しながらその抵抗値R、インダクタンス値Lを算出できる。これにより、駆動中に抵抗値Rやインダクタンス値Lが変動しても、その変動を検出できるため、ファンモータ6に発生する逆起電力を正確に推定できる。
試験信号STEST、検出信号SCS’それぞれの振幅A、Bおよびそれらの位相差θのすべてを取得することは、いたずらに演算量を増加させる。そこで以下では、演算量を低減するための処理について説明する。
本実施の形態では、試験信号発生回路60は、検出信号SCS’と試験信号STESTの位相差θが所定の目標値となるように試験信号STESTの周波数fを調節する。この工夫によって、コイル定数演算回路66は2つの信号STEST、SCS’の位相差θが目標値であるとの前提のもと、抵抗値R、インダクタンス値Lを算出することができ、演算量を減らすことができる。
試験信号発生回路60は周波数調節部62を有する。周波数調節部62は、試験信号STESTと検出信号SCS’の位相差θが目標値となるように、試験信号STESTの周波数fを制御する。
たとえば位相差θの目標値は45°が好ましい。位相差θ=45°を与える周波数は、利得−3dBのカットオフ周波数と一致し、以下の式が成り立つ。ここでAは既知であり、Bは検出信号SCS’の振幅であるから、簡単な演算によって抵抗値R、インダクタンス値Lを算出することができる。
R=A/B・10−3/10=0.7×A/B [Ω]
ω=1/(L/R)=R/L より、 L=R/ω [H]
図6は、図5の駆動IC100の具体的な構成例を示す回路図である。
コイル定数演算回路66は、抵抗推定器68およびインダクタ推定器70を備える。抵抗推定器68は、試験信号STESTの振幅Aを抽出された検出信号SCS’の振幅Bで除した値(A/B)に、目標値(45°)に応じた所定の係数α=0.7を乗じることにより、ファンモータ6の抵抗値Rを算出する。
抵抗推定器68は、メモリM1〜M3、第1演算器72、第2演算器74、第3演算器76、第4演算器78を含む。メモリM1には試験信号STESTの振幅Aに係数0.7を乗じた値が格納される。第2メモリM2には、検出信号SCS’のピーク値Bが格納される。メモリM3には、算出した抵抗値Rを示すデータD_1が格納される。
第1演算器72は、メモリM2の値に、メモリM3に格納される値D_1を乗ずる。第2演算器74は、メモリM1のデータ0.7Aから第1演算器72の出力データを減ずる。第3演算器76は、第2演算器74の出力データを多値化(たとえば2値化)する。第4演算器78は、メモリM3に格納される値と、第2演算器74の出力データを加算し、メモリM3に新たなD_1として格納する。この処理によってメモリM3に格納される値は、抵抗値Rを示す。
インダクタ推定器70には、試験信号STESTの周波数を示すデータωが入力される。インダクタ推定器70は、メモリM4、第5演算器80、第6演算器82、第7演算器84、第8演算器86を含む。メモリM4には、算出したインダクタンス値Lを示すデータD_2が格納される。第5演算器80は、メモリM4に格納されるインダクタンス値Lに抵抗値Rを乗ずる。第6演算器82は、試験信号STESTの周波数ωを示すデータと第5演算器80の出力データの差分を算出する。第7演算器84は、第6演算器82の出力データを多値化する。第8演算器86は、メモリM4に格納されるインダクタンス値Lに、第7演算器84の出力データを加算し、加算結果の値をメモリM4に格納し、インダクタンス値Lを更新する。この処理によってメモリM4に格納される値は、インダクタンス値Lを示す。
続いて、試験信号発生回路60の構成を説明する。試験信号発生回路60は、信号源61と周波数調節部62を含む。
信号源61は、カウンタ90、CORDIC92、振幅調節部94、演算器96、演算器98、アップダウンカウンタ99、補償器93を備える。
カウンタ90は、クロック信号CLKに応じたカウントアップ動作を行い、試験信号STESTの周波数ωに応じた周期T(=2π/ω)を有するのこぎり波状の位相カウントデータS90を生成する。カウンタ90のクロック信号CLKごとのインクリメント数δに応じて、周波数ωが変化する。位相カウントデータS90は、式(5)の(ωt)に相当するデータである。
CORDIC92は、カウンタ90からの位相カウントデータS90を受け、その値を正規化された三角関数値に変換する。振幅調節部94は、CORDIC92の出力データの振幅を、上述した値Aに変換する。
アップダウンカウンタ99は、位相カウントデータS90を位相目標値45°に対応する量、シフトさせたデータの符号を示すデータS1と、フィルタ64から出力される検出信号SCS’の符号を示すデータを受け、一方に応じてカウントアップ、他方に応じてカウントダウンする。
アップダウンカウンタ99のカウント値S99は2つの信号STESTとSCS’の位相差θと、その目標値との誤差を示す。補償器93は、誤差データS99を積分し、カウンタ90へと出力する。カウンタ90は、位相カウントデータS90の周期T、つまりインクリメント数を、アップダウンカウンタ99の誤差データS99にもとづき、より具体的にはその積分値にもとづき制御する。
第1信号S1は、演算器96および演算器98によって生成される。演算器96は、位相カウントデータS90に、位相目標値−45°に応じた値"−1800h"を加算し、その値をシフトさせる。つまり位相が45°進められる。演算器98は、演算器96の出力データを所定のしきい値と比較することにより2値化する。2値化は、第1信号S1が、試験信号STESTに対して位相が45°進んだ信号STEST’の符号を表すように行われる。第2信号S2は、検出信号SCS’の符号ビットが利用できる。
図7(a)〜(c)は、図6の試験信号発生回路60の動作波形を示す図である。誤差データS99は、2つの信号STEST(STEST’)とSCS’の位相差に応じて変化する。図7(a)は、信号STESTと検出信号SCS’の位相差が目標値より小さい場合を、図7(b)は位相差が目標値と一致している場合を、図7(c)は位相差が目標値より大きい場合を示す。
図7(b)に示すように、試験信号STEST’と検出信号SCS’の位相差が90°のとき、つまり試験信号STESTは検出信号SCS’の位相差θは目標値45°のときに、試験信号STEST’がゼロクロスするタイミングにおける誤差データS99はゼロとなる。
図7(a)に示すように、位相差θが目標値45°より小さいとき、誤差データS99はマイナスとなる。この場合、図5からも明らかなように、試験信号STESTの周波数を高くする必要がある。したがってカウンタ90は、インクリメント数を増加する。
反対に図7(c)に示すように、位相差θが目標値45°より大きいとき、誤差データS99はプラスとなる。この場合、図5からも明らかなように、試験信号STESTの周波数を低くする必要がある。したがってカウンタ90は、インクリメント数を減少する。
図6の試験信号発生回路60では、誤差データS99がゼロとなるようにフィードバックがかかり、位相差θが目標値45°となるように周波数ωを調節することができる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、試験信号STESTと検出信号SCS’の位相差θが45°となるように、試験信号STESTの周波数を調節する場合を説明したが、本発明はそれに限定されない。位相差θの目標値はその他の値に選んでもよい。
実施の形態では、ファンモータ6を駆動する場合を説明したが、本発明はそれに限定されず、その他のモータの駆動にも利用できる。
1…電子機器、2…冷却装置、4…CPU、6…ファンモータ、10…駆動部、12…電流検出回路、14…逆起電力推定回路、16…駆動信号生成部、20…波形メモリ、22…正規化回路、24…PLL回路、26…演算器、30…第9演算器、32…第10演算器、34…電流推定回路、36…第11演算器、38…遅延回路、40…第12演算器、42…逆起電力演算部、44…第13演算器、46…第14演算器、48…第15演算器、50…遅延回路、60…試験信号発生回路、61…信号源、62…周波数調節部、64…フィルタ、66…コイル定数演算回路、68…抵抗推定器、70…インダクタ推定器、72…第1演算器、74…第2演算器、76…第3演算器、78…第4演算器、80…第5演算器、82…第6演算器、84…第7演算器、86…第8演算器、90…カウンタ、92…CORDIC、93…補償器、94…振幅調節部、96,98…演算器、99…アップダウンカウンタ、100…駆動IC。

Claims (16)

  1. 抵抗およびインダクタンスを有するモータの駆動回路であって、
    交流の試験信号を生成する試験信号発生回路と、
    前記試験信号が重畳された駆動電圧を前記モータに供給する駆動部と、
    前記モータのコイルに実際に流れる電流に応じた検出信号を生成する電流検出回路と、
    前記検出信号から前記試験信号に応じた周波数成分を抽出するフィルタと、
    前記フィルタから出力される検出信号と前記試験信号それぞれの振幅および位相差にもとづいて、前記モータの抵抗値およびインダクタンス値を算出するコイル定数演算回路と、
    を備えることを特徴とする駆動回路。
  2. 前記試験信号発生回路は、前記フィルタから出力される検出信号と前記試験信号の位相差が所定の目標値となるように前記試験信号の周波数を調節することを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記目標値は、略45°であることを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
  4. 前記コイル定数演算回路は、
    前記試験信号の振幅を前記フィルタから出力される検出信号の振幅で除した値に、前記目標値に応じた所定の係数を乗じることにより、前記モータの抵抗値を算出する抵抗推定器を含むことを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
  5. 前記抵抗推定器は、
    算出した抵抗値を格納するメモリと、
    前記メモリに格納される抵抗値に前記フィルタから出力される検出信号の振幅を乗ずる第1演算器と、
    前記試験信号の振幅に所定の係数を乗じた値と前記第1演算器の出力データとの差分を算出する第2演算器と、
    前記第2演算器の出力データを多値化する第3演算器と、
    前記メモリに格納される抵抗値に前記第3演算器の出力データを加算し、得られた値を前記メモリに格納し、抵抗値を更新する第4演算器と、
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の駆動回路。
  6. 前記コイル定数演算回路は、
    算出した抵抗値を前記試験信号の周波数に応じた値で除することにより、前記モータのインダクタンス値を算出するインダクタ推定器を含むことを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
  7. 前記インダクタ推定器は、
    算出したインダクタンス値を格納するメモリと、
    前記メモリに格納されるインダクタンス値に前記抵抗値を乗ずる第5演算器と、
    前記試験信号の周波数を示すデータと前記第5演算器の出力データの差分を算出する第6演算器と、
    前記第6演算器の出力データを多値化する第7演算器と、
    前記メモリに格納されるインダクタンス値に前記第7演算器の出力データを加算し、得られた値を前記メモリに格納し、インダクタンス値を更新する第8演算器と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載の駆動回路。
  8. 前記試験信号発生回路は、
    前記試験信号の周波数に応じた周期を有するのこぎり波状のカウントデータを生成するカウンタと、
    前記カウンタからのカウントデータを受け、その値を三角関数値に変換するCORDIC(COordinate Rotation DIgital Computer)と、
    前記カウントデータを前記目標値に対応する量シフトさせたデータを2値化した第1信号と、前記フィルタから出力される検出信号の符号を示す第2信号と、を受け、一方に応じてカウントアップ、他方に応じてカウントダウンするアップダウンカウンタと、
    を含み、
    前記カウンタは、前記カウントデータの周期を、前記アップダウンカウンタの出力データにもとづき制御することを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
  9. 前記駆動電圧に応じた駆動信号および前記検出信号にもとづき、前記コイルに生ずる逆起電力の推定値を示す逆起電力推定信号を生成する逆起電力推定回路をさらに備え、
    サンプリング周期をdT、前記モータの抵抗値およびインダクタンス値をR、Lと書くとき、
    前記逆起電力推定回路は、
    前記駆動信号と前記逆起電力推定信号の差分を算出する第9演算器と、
    前記第9演算器の出力データに、dT/Lを乗ずる第10演算器と、
    前記第10演算器の出力データにもとづき前記コイルに流れる電流を推定する電流推定回路であって、推定した電流値に(1−dT/L×R)を乗ずる第11演算器と、前記第10演算器の出力データと前記第11演算器の出力データを加算する第12演算器と、前記第12演算器の出力データを時間dT遅延させることにより、推定した電流値を示すデータとして出力する遅延回路と、を含む電流推定回路と、
    前記検出信号が示す実際の電流値と前記推定した電流値の差分がゼロとなるように、前記逆起電力推定信号を生成する逆起電力演算部と、
    を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の駆動回路。
  10. 前記駆動部は、前記逆起電力推定信号が示す波形のゼロクロス点と、前記検出信号が示す電流のゼロクロス点のタイミングが一致するように、前記駆動電圧の位相を調節することを特徴とする請求項9に記載の駆動回路。
  11. ファンモータと、
    前記ファンモータを駆動する請求項1から10のいずれかに記載の駆動回路と、
    を備えることを特徴とする冷却装置。
  12. プロセッサと、
    前記プロセッサを冷却する請求項11に記載の冷却装置と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  13. モータの抵抗値およびインダクタンス値を推定する方法であって、
    前記モータに対する駆動電圧に交流の試験信号を重畳するステップと、
    前記モータのコイルに実際に流れる電流に応じた検出信号を生成するステップと、
    前記検出信号から前記試験信号に応じた周波数成分を抽出するステップと、
    抽出された検出信号と前記試験信号の振幅および位相差の少なくとも一方にもとづいて、前記モータの抵抗値およびインダクタンス値を算出するステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
  14. 抽出された検出信号と前記試験信号の位相差が所定の目標値となるように、前記試験信号の周波数を調節するステップをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記目標値は略45°であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記試験信号の振幅を前記抽出された検出信号の振幅で除した値に、所定の係数を乗じることにより、前記モータの抵抗値を算出するステップと、
    算出した抵抗値を前記試験信号の周波数に応じた値で除することにより、前記モータのインダクタンス値を算出するステップと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載の方法。
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