JP2020140505A - 小規模宅地特例計算装置、小規模宅地特例計算方法および小規模宅地特例計算プログラム - Google Patents

小規模宅地特例計算装置、小規模宅地特例計算方法および小規模宅地特例計算プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の所有宅地に小規模宅地特例を併用する場合に、特例の限度面積を最大限活用できるように適用面積の最適配分を計算し、相続税評価額を最小化する小規模宅地特例計算装置を提供する。【解決手段】小規模宅地特例計算装置100の記憶部106は、特例の適用がある宅地等の利用区分に対する要件、限度面積、減額割合が登録された特例区分マスタ106a、特例の適用対象となる宅地等の利用区分ごとの財産情報を登録する財産情報テーブル106bを含む。制御部102は、特例が適用される宅地ごとの財産情報を入力する財産情報入力部102a、入力された財産情報の評価額と減額割合との積を、地積と持分率の積で割った限度面積分の減額金額単価を計算する減額金額単価計算部102b、宅地等が複数ある場合に減額金額単価の大きい順に限度面積を最大限活用した組み合わせとなるよう特例の適用面積の割付を計算する適用面積計算部102cとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、小規模宅地特例計算装置、小規模宅地特例計算方法および小規模宅地特例計算プログラムに関する。
特許文献1では、相続財産を所定の種類に分類し、相続財産個々の相続税評価の目安、価額、課税価格の特別の適用を受ける小規模宅地等及び非課税控除額、評価額の欄を設けて、財産全体の評価額合計を算出するように構成した相続財産評価簡易計算表Aと、相続税額簡易計算表Bと、診断シートCとの組合せから相続財産の内容を一目で判断することができる相続財産対策診断表が開示されている。
特開2000−85267号公報
このように、特許文献1にあっては、相続財産の内容を一目で判断できる相続財産対策診断表を提供するものである。しかしながら、特許文献1では、相続税上の財産評価において、「土地」評価における「小規模宅地特例」を最大限活用する仕組みに関する記載は無く、小規模宅地特例の適用面積を最適配分することについて開示していなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の所有宅地に対して小規模宅地特例を併用する場合でも、小規模宅地特例の限度面積を最大限活用できるように適用面積の最適配分を計算することにより、相続税評価額を最小にできる小規模宅地特例計算装置、小規模宅地特例計算方法および小規模宅地特例計算プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る小規模宅地特例計算装置は、記憶部と制御部とを備え、小規模宅地特例の適用面積の割付計算を行う小規模宅地特例計算装置であって、前記記憶部は、前記小規模宅地特例の適用がある宅地等の利用区分に対する要件と、その限度面積、および、その減額割合を登録する特例区分マスタと、前記小規模宅地特例の適用対象となる宅地等の利用区分ごとの財産情報を登録する財産情報テーブルと、を含み、前記制御部は、前記小規模宅地特例が適用される宅地ごとの前記利用区分、路線価、地積、持分率、評価率、特例区分、減額割合、および、評価額を入力する財産情報入力手段と、入力された前記評価額と減額割合との積を、地積と持分率の積で割った個別の限度面積分の減額金額単価を計算する減額金額単価計算手段と、前記小規模宅地特例を適用する宅地等が複数ある場合に、前記減額金額単価の大きい順に前記限度面積を最大限活用した組み合わせとなるように、前記小規模宅地特例の適用面積の割付を計算する適用面積計算手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る小規模宅地特例計算装置は、前記制御部は、前記小規模宅地特例が適用される宅地ごとの前記評価額に対して特例が適用されたことにより減額された評価減額分を差し引いた最終評価額を計算する最終評価額計算手段をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る小規模宅地特例計算装置は、前記制御部は、前記最終評価額計算手段によって計算された最終評価額を相続税評価額として相続税のシミュレーションを行う相続税シミュレーション手段をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る小規模宅地特例計算方法は、記憶部と制御部とを備え、小規模宅地特例の適用面積の割付計算を行う小規模宅地特例計算装置で実行される小規模宅地特例計算方法であって、前記記憶部は、前記小規模宅地特例の適用がある宅地等の利用区分に対する要件と、その限度面積、および、その減額割合を登録する特例区分マスタと、前記小規模宅地特例の適用対象となる宅地等の利用区分ごとの財産情報を登録する財産情報テーブルと、を含み、前記制御部で実行される、前記小規模宅地特例が適用される宅地ごとの前記利用区分、路線価、地積、持分率、評価率、特例区分、減額割合、および、評価額を入力する財産情報入力ステップと、入力された前記評価額と減額割合との積を、地積と持分率の積で割った個別の限度面積分の減額金額単価を計算する減額金額単価計算ステップと、前記小規模宅地特例を適用する宅地等が複数ある場合に、前記減額金額単価の大きい順に前記限度面積を最大限活用した組み合わせとなるように、前記小規模宅地特例の適用面積の割付を計算する適用面積計算ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る小規模宅地特例計算プログラムは、記憶部と制御部とを備え、小規模宅地特例の適用面積の割付計算を行う小規模宅地特例計算装置で実行させるための小規模宅地特例計算プログラムであって、前記記憶部は、前記小規模宅地特例の適用がある宅地等の利用区分に対する要件と、その限度面積、および、その減額割合を登録する特例区分マスタと、前記小規模宅地特例の適用対象となる宅地等の利用区分ごとの財産情報を登録する財産情報テーブルと、を含み、前記制御部で実行させるための、前記小規模宅地特例が適用される宅地ごとの前記利用区分、路線価、地積、持分率、評価率、特例区分、減額割合、および、評価額を入力する財産情報入力ステップと、入力された前記評価額と減額割合との積を、地積と持分率の積で割った個別の限度面積分の減額金額単価を計算する減額金額単価計算ステップと、前記小規模宅地特例を適用する宅地等が複数ある場合に、前記減額金額単価の大きい順に前記限度面積を最大限活用した組み合わせとなるように、前記小規模宅地特例の適用面積の割付を計算する適用面積計算ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、複数の所有宅地に対して小規模宅地特例を併用する場合でも、小規模宅地特例の限度面積を最大限活用できるように適用面積の最適配分を計算することにより、相続税評価額を最小にできるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係る小規模宅地特例計算装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、特例区分マスタのデータ構造の一例を示す図である。 図3は、小規模宅地特例適用前の財産情報テーブルにおける計算例の一例を示す図である。 図4は、小規模宅地特例適用後の財産情報テーブルにおける計算例の一例を示す図である。 図5は、本実施形態に係る小規模宅地特例計算装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
小規模宅地特例の適用面積において、特例を併用する場合に適用面積の制約があるため、システムユーザは、適用面積を手計算して相続税評価額を試算する必要があった。このため、従来は、顧客に対して提案を行う場合に、作業負荷が大きくなる上、特例を最大限適用できていない提案をする可能性があった。
そこで、本発明の実施形態では、相続税上の財産評価において、「土地」評価における「小規模宅地特例」を最大限活用する仕組みを提案している。小規模宅地特例の適用においては、「特定居住用宅地等」、「特定事業用宅地等」、「特定同族会社事業用宅地等」、あるいは、その他の「賃貸事業用宅地等」の各特例で、それぞれ適用される限度面積および減額される割合が規定されており、納税者が相続税申告時に特例の適用面積を記載することになっている。そこで、本発明は、小規模宅地特例の適用面積を最適配分する仕組みを構築することにより、相続税評価額を最小にする機能を実現するものである。また、本発明は、相続税評価額が最小となる場合の相続税シミュレーションも実現することができる。
[2.構成]
本実施形態に係る小規模宅地特例計算装置の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る小規模宅地特例計算装置の構成の一例を示すブロック図である。
小規模宅地特例計算装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、小規模宅地特例計算装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
小規模宅地特例計算装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。小規模宅地特例計算装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、小規模宅地特例計算装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、小規模宅地特例計算装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。ここで、記憶部106は、特例区分マスタ106a、財産情報テーブル106b等を備えている。
特例区分マスタ106aは、小規模宅地特例の適用がある宅地等の利用区分に対する要件と、その限度面積と、それぞれ減額される割合とが登録されたマスタである。例えば、図2に示すように、特例区分マスタ106aの利用区分は、相続開始の直前における宅地等の利用区分として、「被相続人等の居住の用に供されていた宅地等」と「被相続人等の事業の用に供されていた宅地等」の2つに分類され、後者はさらに「貸付事業以外の事業用の宅地等」と「貸付事業用の宅地等」に分類される。そして、上記「被相続人等の居住の用に供されていた宅地等」の利用区分に対する特例区分の要件は、(1)「特定居住用宅地等に該当する宅地等」(以下、「特定居住用宅地等」という)となり、この要件に該当する小規模宅地特例の適用がある宅地等の限度面積は、「330m」で、適用された場合に減額される割合は、「80%」となる。また、上記「被相続人等の事業の用に供されていた宅地等」で「貸付事業以外の事業用の宅地等」の利用区分に対する特例区分の要件は、(2)「特定事業用宅地等に該当する宅地等」(以下、「特定事業用宅地等」という)となり、この要件に該当する小規模宅地特例の適用がある宅地等の限度面積は、「400m」で、適用された場合に減額される割合は、「80%」となる。また、上記「被相続人等の事業の用に供されていた宅地等」で「貸付事業用の宅地等」の利用区分に対する特例区分の要件は、(3)「特定同族会社事業用宅地等(法人の事業の用に供されていたものに限る)」(以下、「特定事業用宅地等」という)と、(4)「貸付事業用宅地等に該当する宅地等」(以下、「貸付事業用宅地等」という)とがある。前者の「特定事業用宅地等」の要件に該当する小規模宅地特例の適用がある宅地等の限度面積は、「400m」であり、適用された場合に減額される割合は、「80%」となるが、後者の「貸付事業用宅地等」の要件に該当する小規模宅地特例の適用がある宅地等の限度面積は、「200m」となり、適用された場合に減額される割合は、「50%」となる。
財産情報テーブル106bは、小規模宅地特例の適用対象となる宅地等の利用区分ごとの財産情報を登録するテーブルである。例えば、図2および図3に示すように、財産情報テーブル106bに登録される財産情報の項目としては、小規模宅地特例が適用される宅地ごとの“A:利用区分”、“B:路線価”、“C:地積(m)”、“D:持分率”、“E:評価率”、“F:特例区分”、“G:減額割合”、および、“I:評価額”等がある。また、財産情報テーブル106bには、上記登録された財産情報に基づいて計算される計算結果としての“H:適用面積(m)”、“J:最終評価額”、および、“K:評価減額”等も登録される。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
制御部102は、小規模宅地特例計算装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。ここで、制御部102は、機能概念的に、財産情報入力手段としての財産情報入力部102a、減額金額単価計算手段としての減額金額単価計算部102b、適用面積計算手段としての適用面積計算部102c、最終評価額計算手段としての最終評価額計算部102d、相続税シミュレーション手段としての相続税シミュレーション部102e等を備えている。
財産情報入力部102aは、小規模宅地特例が適用される宅地ごとの財産情報である利用区分、路線価、地積、持分率、評価率、特例区分、減額割合、および、評価額等を入力する。例えば、図2および図3に示すように、財産情報入力部102aは、財産情報テーブル106bの財産情報の各項目に対して、小規模宅地特例の適用される宅地No(1、2、3)ごとに入力する。また、財産情報テーブル106bの“H:適用面積(m)”、“J:最終評価額”、および、“K:評価減額”については、上記入力された財産情報に基づいて、後述する減額金額単価計算部102b、適用面積計算部102c、最終評価額計算部102dなどにより計算された計算結果が入力される。
減額金額単価計算部102bは、財産情報入力部102aで入力された評価額と減額割合との積を、地積と持分率の積で割った個別の限度面積分の減額金額単価を計算する。この減額金額単価計算部102bは、本発明の特徴的な構成要件であり、小規模宅地特例の適用される宅地ごとに計算した個別減額金額単価を降順(大きい順)に財産を整列し、その順序で適用面積を計算することにより、複数の所有宅地に対して小規模宅地特例を併用する場合でも、小規模宅地特例の限度面積を最大限活用することができる。個別の限度面積分の「L:減額金額単価」の算出式は、下記(a)式となる。
L:減額金額単価=I:評価額×G:減額割合÷(C:地積×D:持分率)……(a)
適用面積計算部102cは、小規模宅地特例を適用する宅地等が複数ある場合に、減額金額単価の大きい順に小規模宅地特例の適用面積の割付を計算する。つまり、適用面積計算部102cは、減額金額単価の大きい順に限度面積を使って計算することで、限度面積を効率良く割付けることが可能となり、小規模宅地特例の限度面積を最大限活用するものである。これにより、適用面積計算部102cは、相続税評価額が最小になるように最適な割付面積配分を算出することができる。
例えば、小規模宅地特例の適用を選択する宅地等が次の(イ)または(ロ)のいずれに該当するか否かに応じて、限度面積を判定する。小規模宅地特例の要件を図2の特例区分マスタ106aに示すように、(1)特定居住用宅地等、(2)特定事業用宅地等、(3)特定同族会社事業用宅地等、(4)賃貸事業用宅地等に分類すると、
(イ)特定居住用宅地等(1)、または、特定事業用宅地等((2)または(3))を選択する場合
(1)≦330mであり、また、((2)+(3))≦400mであること。
(ロ)賃貸事業用宅地等(4)、および、それ以外の宅地等((1)、(2)または(3))を選択する場合
(1)×200/330+((2)+(3))×200/400+(4)≦200mであること。
小規模宅地特例を適用する宅地等面積が限度面積未満であれば、限度面積を最大限活用して当該宅地の全てが減額割合の対象となる。その場合の適用面積は、宅地等面積(C:地積×D:持分率)と等しくなる。また、小規模宅地特例を適用する宅地等面積が限度面積以上であれば、適用面積は限度面積と等しくなる。また、小規模宅地特例を併用する場合については、第一順位の宅地を割付しても限度面積にまだ余力がある場合、減額金額単価の次順位の宅地の適用面積をさらに割付することで、限度面積を最大限活用することができる。
最終評価額計算部102dは、小規模宅地特例が適用される宅地ごとの評価額に対して特例が適用されたことにより減額された評価減額分を差し引いた最終評価額を計算する。例えば、図4に示すように、宅地等面積(C:地積×D:持分率)が限度面積未満の場合は、評価額全てに対して特例区分の減額割合が適用されるため、下記(b)式で評価減額を計算し、
K:評価減額=I:評価額×G:減額割合 ……(b)
算出された評価減額を使って、下記(c)式で最終評価額を計算する。
J:最終評価額=I:評価額−K:評価減額 ……(c)
しかし、宅地等面積が限度面積以上の場合は、適用面積は限度面積を限度として小規模宅地特例が適用されるため、下記(d)式で評価減額を計算し、
K:評価減額=H:適用面積×L:減額金額単価 ……(d)
算出された評価減額を使って、上記(c)式により最終評価額を計算する。
相続税シミュレーション部102eは、最終評価額計算部102dによって計算された最終評価額を相続税評価額として相続税のシミュレーションを行う。本実施形態に係る小規模宅地特例計算装置100は、小規模宅地特例の限度面積を最大限活用できるように適用面積の最適配分を計算するため、小規模宅地特例を併用する場合でも相続税評価額を最小にすることができる。その結果、相続税の支払いが0円になっても相続税の申告は必要となるため、相続税の支払いが0円の場合のシミュレーションを行う。また、小規模宅地特例の使用後に控除されない財産が残った場合の相続税のシミュレーションは、例えば、相続の対象となる全財産から基礎控除を差し引いた後、そこから小規模宅地特例で求めた控除額をさらに差し引いて残った財産に対し、課税率を掛けて相続税の算出を行う。
[3.具体例]
本実施形態の具体例については、図2〜図5を参照しながら、本実施形態に係る小規模宅地特例計算装置100の処理の一例を具体的に説明する。図2は、特例区分マスタのデータ構造の一例を示す図である。図3は、小規模宅地特例適用前の財産情報テーブルにおける計算例の一例を示す図である。図4は、小規模宅地特例適用後の財産情報テーブルにおける計算例の一例を示す図である。図5は、本実施形態に係る小規模宅地特例計算装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
[処理の流れ]
まず、図5に示すように、小規模宅地特例の適用面積の割付計算を行う場合は、オペレータが財産情報入力部102aから小規模宅地特例が適用される宅地ごとの利用区分、路線価、地積、持分率、評価率、特例区分、減額割合、および、評価額等の財産情報を入力して、財産情報テーブル106bに登録する(ステップS1)。
続いて、減額金額単価計算部102bは、入力された財産情報の評価額と減額割合との積を、地積と持分率の積で割った個別の限度面積分の“L:減額金額単価”を計算する(ステップS2)。
L:減額金額単価=I:評価額×G:減額割合÷(C:地積×D:持分率)
この減額金額単価の算出は、小規模宅地特例の適用がある複数の宅地等を所有している場合に、減額金額単価の降順(大きい順)に小規模宅地特例による減額メリットが大きくなるため、減額金額単価の大きい順に財産を整列し、上から限度面積に達するまで適用面積を割付計算することにより、限度面積を効率良く割付け可能となり、小規模宅地特例の限度面積を最大限活用することができる。
ここで、適用面積計算部102cは、財産明細が複数あるか否かを判断し(ステップS3)、財産明細が複数ある場合は(ステップS3でYes)、複数の所有宅地に対して小規模宅地特例を併用する場合として、算出した減額金額単価の大きい順に財産を整列し、上から限度面積に達するまで優先的に適用面積を計算する(ステップS4)。つまり、適用面積計算部102cは、適用面積の計算処理において、図2の特例区分マスタ106aを参照し、特例区分の要件に該当する限度面積と減額される割合とを用いて、適用面積を最適割付することで、小規模宅地特例の限度面積を最大限活用する。
続いて、最終評価額計算部102dは、小規模宅地特例が適用される宅地ごとの評価額に対して特例が適用されたことにより減額された評価減額分を差し引いた最終評価額を計算する(ステップS5)。この場合、宅地等面積(C:地積×D:持分率)が限度面積未満の場合は、評価額全てに対して特例区分の減額割合が適用されるため、上記(b)式で評価減額を計算し、その評価減額を使って、上記(c)式で最終評価額を計算する。しかし、宅地等面積が限度面積以上の場合は、適用面積は限度面積を限度として小規模宅地特例が適用されるため、上記(d)式で評価減額を計算し、その評価減額を使って、上記(c)式で最終評価額を計算する。
そして、相続税シミュレーション部102eは、最終評価額計算部102dによって計算された最終評価額を相続税評価額として相続税評価額が最小となる場合の相続税のシミュレーションを実現する(ステップS6)。
また、適用面積計算部102cは、ステップS3において、財産明細が1つだけの場合(ステップS3でNo)、当該宅地に対する適用面積を計算して(ステップS7)、上記説明したステップS5および6の処理を行う。
[特例区分が(1)特定居住用宅地等の場合]
(1)特定居住用宅地等面積≦330mの例として、例えば、図4の財産情報テーブルのNo1の宅地等面積(C:地積×D:持分率)が「220.62m」であるので、特定居住用宅地等の“H:適用面積”が「220.62m」となり、余力が有る。この場合、宅地等面積全てに小規模宅地特例が適用されるため、(b)式を使って“K:評価減額”を計算すると、
K:評価減額=I:評価額×G:減額割合 ……(b)
=26,614,100×80%
=21,291,280
となり、最終評価額計算部102dは、(c)式を使って“J:最終評価額”を計算する。
J:最終評価額=I:評価額−K:評価減額 ……(c)
=26,614,100−21,291,280
=5,322,820
また、特定居住用宅地等面積(1)>330mの場合は、宅地等面積が限度面積以上となり、適用面積は限度面積を限度として小規模宅地特例が適用されるため、(d)式を使って“K:評価減額”を計算する。
K:評価減額=H:適用面積(330m)×L:減額金額単価 ……(d)
これにより算出された“K:評価減額”を使い、(c)式により“J:最終評価額”を計算する。
J:最終評価額=I:評価額−K:評価減額 ……(c)
[特例区分が(2)特定事業用宅地等、または(3)特定同族会社事業用宅地等の場合]
(2)特定事業用宅地等、または(3)特定同族会社事業用宅地等は、図2の特例区分マスタ106aの要件に記載されているように、いずれも限度面積が「400m」で、減額される割合が「80%」であるため、(2)+(3)特定事業用宅地等の面積が400mまで80%減額される。
(2)+(3)特定事業用宅地等の合計面積≦400mの場合は、他に(1)特定居住用宅地等を併用する場合でも、個別の限度面積を有しているため、それぞれの限度面積以内であれば併用することができる。例えば、対象明細ごとの特例適用面積の計算は、
対象明細ごとの特例適用面積=対象土地のC:地積×D:持分率
で計算し、それらの合計面積が限度面積以下であれば、(2)+(3)特定事業用宅地等の面積全てに小規模宅地特例が適用されるため、(b)式を使って“K:評価減額”を計算すると、
K:評価減額=I:評価額×G:減額割合 ……(b)
となり、最終評価額計算部102dは、(c)式を使って“J:最終評価額”を計算する。
J:最終評価額=I:評価額−K:評価減額 ……(c)
また、(2)+(3)特定事業用宅地等の合計面積<400mの場合は、宅地等の合計面積が限度面積以上であるので、適用面積は限度面積を限度として小規模宅地特例が適用されるため、(d)式を使って“K:評価減額”を計算する。
K:評価減額=H:適用面積(400m)×L:減額金額単価 ……(d)
これにより算出された“K:評価減額”を使い、(c)式により“J:最終評価額”を計算する。
J:最終評価額=I:評価額−K:評価減額 ……(c)
[特例区分が(4)賃貸事業用宅地等の場合]
(4)賃貸事業用宅地等は、図2の特例区分マスタ106aの要件に記載されているように、限度面積が「200m」で、減額される割合が「50%」であるため、(4)賃貸事業用宅地等が1つ、あるいは、複数あっても、(4)賃貸事業用宅地等の合計面積≦200mであれば、(4)賃貸事業用宅地等の面積が200mまで50%減額される。
また、(4)賃貸事業用宅地等の合計面積>200mの場合は、宅地等の合計面積が限度面積以上であるので、適用面積は限度面積を限度として小規模宅地特例が適用されるため、(d)式を使って“K:評価減額”を計算する。
K:評価減額=H:適用面積(200m)×L:減額金額単価 ……(d)
これにより算出された“K:評価減額”を使い、(c)式により“J:最終評価額”を計算する。
[特例区分が(4)賃貸事業用宅地等、およびそれ以外の宅地等(1)特定居住用宅地等、(2)特定事業用宅地等、または(3)特定同族会社事業用宅地等の場合]
小規模宅地特例の適用対象となる宅地等の特例区分として、(4)賃貸事業用宅地等とそれ以外の(1)〜(3)の何れかの宅地等を選択する場合については、複数の所有宅地に対して小規模宅地特例を併用する下記(e)式を用いて計算する。
(1)×200/330+((2)+(3))×200/400+(4)≦200m……(e)
まず、(4)賃貸事業用宅地等とそれ以外の(1)、(2)または(3)の宅地等を併用する場合は、各小規模宅地特例が適用される宅地ごとの財産情報を財産情報入力部102aから入力して、財産情報テーブル106bに登録する。
そして、減額金額単価計算部102bは、入力された財産情報に基づいて、宅地ごとに“L:減額金額単価”を下記計算式で計算し、その計算結果である減額金額単価の大きい順に財産を整列する。
L:減額金額単価=I:評価額×G:減額割合÷(C:地積×D:持分率)
ここでは、財産明細が複数ある場合であるので、適用面積計算部102cは、複数の所有宅地に対して小規模宅地特例を併用する場合として、減額金額単価の大きい順に上記(e)式の限度面積に達するまで優先的に適用面積を計算し、適用面積を最適割付する。
例えば、財産明細が200mの評価額100,000,000円の(1)特定居住用宅地等の土地と、400mの評価額300,000,000円の(4)賃貸事業用宅地等の土地とがあり、(1)特定居住用宅地等の減額金額単価の方が(4)賃貸事業用宅地等よりも大きい場合を例にあげて説明する。優先順位の高い(1)特定居住用宅地等の200mを使った後、400mある(4)賃貸事業用宅地等の特例が適用できる部分がどの位あるかを計算すると、
200m−200m×200/330=78.8m
となり、限度面積が200mのうち、(1)特定居住用宅地等の適用面積が121.2mで、(4)賃貸事業用宅地等の適用面積が78.8mのように最適割付することができる。
このように、本実施形態に係る小規模宅地特例計算装置100は、小規模宅地特例の適用がある複数の宅地等を所有している場合、宅地ごとの減額金額単価を計算し、減額金額単価の大きい順に限度面積に達するまで適用面積の割付計算を行うことで、限度面積を効率良く割付けることができ、小規模宅地特例の限度面積を最大限活用することが可能となる。
続いて、最終評価額計算部102dは、小規模宅地特例が適用される宅地ごとの評価額に対して特例が適用されたことにより減額された評価減額分を差し引いた最終評価額を計算する。
算出された最終評価額は、相続税評価額として相続税シミュレーション部102eにより相続税評価額が最小になった相続税のシミュレーションに用いることができる。
なお、上記した小規模宅地特例を併用する場合として、(1)特定居住用宅地等と(4)賃貸事業用宅地等の例をあげて説明したが、これに限定されない。例えば、上記(e)式に示すように、(4)賃貸事業用宅地等、およびそれ以外の宅地等として、(1)特定居住用宅地等、(2)特定事業用宅地等、または(3)特定同族会社事業用宅地等を併用する場合であっても、同様に減額金額単価を計算し、減額金額単価の大きい順に上記(e)式の限度面積に達するまで優先的に適用面積を計算することで、適用面積を最適割付することができる。
以上述べたように、本実施形態に係る小規模宅地特例計算装置100によれば、複数の所有宅地に対して小規模宅地特例を併用する場合であっても、小規模宅地特例の限度面積を最大限活用できるように適用面積の最適配分を計算することができる。
また、本実施形態に係る小規模宅地特例計算装置100によれば、小規模宅地特例が適用される宅地ごとの評価額に対して、小規模宅地特例の限度面積を最大限活用した適用面積の最適配分に基づき、減額された評価減額分を差し引いた最終評価額を計算することができる。
また、本実施形態に係る小規模宅地特例計算装置100によれば、小規模宅地特例の限度面積を最大限活用した適用面積を最適配分することにより、評価減額を最大とし、最終評価額を最小にできるため、相続税評価額を最小にすることができる。
また、本実施形態に係る小規模宅地特例計算装置100によれば、相続税評価額を最小にした場合の相続税シミュレーションを作業負荷無く実現できるため、適切な不動産コンサルタントを顧客に対して行うことができる。さらに、相続税の支払いが0円になったとしても相続税の申告は必要となるため、相続税の支払いが0円の場合のシミュレーションも行うことができる。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、小規模宅地特例計算装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、小規模宅地特例計算装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて小規模宅地特例計算装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、小規模宅地特例計算装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、小規模宅地特例計算装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、小規模宅地特例計算装置100は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、金融機関、不動産会社、不動産コンサルティング会社等の業界で適用可能であって、特に、土地の保有資産の多い顧客層を有する金融機関、不動産関連会等において有用である。
100 小規模宅地特例計算装置
102 制御部
102a 財産情報入力部
102b 減額金額単価計算部
102c 適用面積計算部
102d 最終評価額計算部
102e 相続税シミュレーション部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 特例区分マスタ
106b 財産情報テーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置(キーボード)
114 出力装置(モニタ)
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (5)

  1. 記憶部と制御部とを備え、小規模宅地特例の適用面積の割付計算を行う小規模宅地特例計算装置であって、
    前記記憶部は、
    前記小規模宅地特例の適用がある宅地等の利用区分に対する要件と、その限度面積、および、その減額割合を登録する特例区分マスタと、
    前記小規模宅地特例の適用対象となる宅地等の利用区分ごとの財産情報を登録する財産情報テーブルと、
    を含み、
    前記制御部は、
    前記小規模宅地特例が適用される宅地ごとの前記利用区分、路線価、地積、持分率、評価率、特例区分、減額割合、および、評価額を入力する財産情報入力手段と、
    入力された前記評価額と減額割合との積を、地積と持分率の積で割った個別の限度面積分の減額金額単価を計算する減額金額単価計算手段と、
    前記小規模宅地特例を適用する宅地等が複数ある場合に、前記減額金額単価の大きい順に前記限度面積を最大限活用した組み合わせとなるように、前記小規模宅地特例の適用面積の割付を計算する適用面積計算手段と、
    を備えることを特徴とする小規模宅地特例計算装置。
  2. 前記制御部は、
    前記小規模宅地特例が適用される宅地ごとの前記評価額に対して特例が適用されたことにより減額された評価減額分を差し引いた最終評価額を計算する最終評価額計算手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の小規模宅地特例計算装置。
  3. 前記制御部は、
    前記最終評価額計算手段によって計算された最終評価額を相続税評価額として相続税のシミュレーションを行う相続税シミュレーション手段
    をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の小規模宅地特例計算装置。
  4. 記憶部と制御部とを備え、小規模宅地特例の適用面積の割付計算を行う小規模宅地特例計算装置で実行される小規模宅地特例計算方法であって、
    前記記憶部は、
    前記小規模宅地特例の適用がある宅地等の利用区分に対する要件と、その限度面積、および、その減額割合を登録する特例区分マスタと、
    前記小規模宅地特例の適用対象となる宅地等の利用区分ごとの財産情報を登録する財産情報テーブルと、
    を含み、
    前記制御部で実行される、
    前記小規模宅地特例が適用される宅地ごとの前記利用区分、路線価、地積、持分率、評価率、特例区分、減額割合、および、評価額を入力する財産情報入力ステップと、
    入力された前記評価額と減額割合との積を、地積と持分率の積で割った個別の限度面積分の減額金額単価を計算する減額金額単価計算ステップと、
    前記小規模宅地特例を適用する宅地等が複数ある場合に、前記減額金額単価の大きい順に前記限度面積を最大限活用した組み合わせとなるように、前記小規模宅地特例の適用面積の割付を計算する適用面積計算ステップと、
    を含むことを特徴とする小規模宅地特例計算方法。
  5. 記憶部と制御部とを備え、小規模宅地特例の適用面積の割付計算を行う小規模宅地特例計算装置で実行させるための小規模宅地特例計算プログラムであって、
    前記記憶部は、
    前記小規模宅地特例の適用がある宅地等の利用区分に対する要件と、その限度面積、および、その減額割合を登録する特例区分マスタと、
    前記小規模宅地特例の適用対象となる宅地等の利用区分ごとの財産情報を登録する財産情報テーブルと、
    を含み、
    前記制御部で実行させるための、
    前記小規模宅地特例が適用される宅地ごとの前記利用区分、路線価、地積、持分率、評価率、特例区分、減額割合、および、評価額を入力する財産情報入力ステップと、
    入力された前記評価額と減額割合との積を、地積と持分率の積で割った個別の限度面積分の減額金額単価を計算する減額金額単価計算ステップと、
    前記小規模宅地特例を適用する宅地等が複数ある場合に、前記減額金額単価の大きい順に前記限度面積を最大限活用した組み合わせとなるように、前記小規模宅地特例の適用面積の割付を計算する適用面積計算ステップと、
    を含むことを特徴とする小規模宅地特例計算プログラム。
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