JP7220091B2 - 請求データ生成装置、請求データ生成方法および請求データ生成プログラム - Google Patents

請求データ生成装置、請求データ生成方法および請求データ生成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、請求データ生成装置、請求データ生成方法および請求データ生成プログラムに関する。
特許文献1には、複数の企業で共同企業体(JV;ジョイントベンチャー)を形成し、この共同企業体として工事を行う場合における建設業向け会計処理方法および建設業向け会計処理プログラムが開示されている(0001段落参照)。
特開2006-202125号公報
しかしながら、上記特許文献1には、資材等を提供する企業が、JVの幹事会社(スポンサー)から、いわゆる「スポンサーメリット」に対応した請求書を発行するよう要求された場合における当該発行に係る業務について、一般的な販売管理システム(アプリケーションソフトウェア)には当該業務を支援する機能は備わっていないため手作業で対応せざるを得ず、当該企業にとって大きな負荷となっていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、スポンサーメリットに対応した請求データを生成できる請求データ生成装置、請求データ生成方法および請求データ生成プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る請求データ生成装置は、制御部を備える請求データ生成装置であって、前記制御部は、現場識別データを含む売上データを基に、現場識別データを保持する現場マスタであって共同企業体が行う工事の現場用の現場識別データであるJV現場識別データを現場識別データと紐付けて保持可能なものを参照して、前記売上データに含まれる現場識別データと紐付くJV現場識別データを取得するJV現場取得手段と、前記JV現場取得手段がJV現場識別データを取得することができた場合には、商品の単価を商品別、得意先別および現場別に保持する単価マスタであって共同企業体用の単価を保持するものを参照して、前記売上データに含まれる商品識別データおよび得意先識別データならびに前記JV現場取得手段で取得したJV現場識別データと紐付く単価を取得するJV単価取得手段と、前記JV単価取得手段で取得した単価および前記売上データを基に、共同企業体へ請求する金額を算出するJV金額算出手段と、前記売上データに含まれる売上金額から前記JV金額算出手段で算出した金額を引いた金額を算出する差額算出手段と、前記JV単価取得手段で取得した単価および前記JV金額算出手段で算出した金額を含み且つ前記差額算出手段で算出した金額を値引金額として含む請求データを生成する生成手段と、を備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る請求データ生成装置は、前記単価マスタが、前記商品1個を1日レンタルする場合の前記共同企業体用の単価である日極単価または前記商品1個を販売する場合の前記共同企業体用の単価である本体単価を更に含み、前記売上データが、前記商品をレンタルにより取引することを意味する区分であるレンタル取引区分または前記商品を物販により取引することを意味する区分である物販取引区分を更に含み、前記JV単価取得手段が、前記売上データに含まれる前記区分が前記レンタル取引区分である場合、前記単価マスタを参照して前記日極単価を取得し、前記売上データに含まれる前記区分が前記物販取引区分である場合、前記単価マスタを参照して前記本体単価を取得すること、を特徴とする。
また、本発明に係る請求データ生成装置は、前記共同企業体へ金額を請求する者が、前記共同企業体に前記工事に関わる前記商品をレンタルまたは販売する業者であり、前記共同企業体が、前記工事に関わる複数の企業から構成され、当該複数の企業のうち前記共同企業体への出資比率が最も高い企業が、前記業者への前記商品の発注を取り仕切り、且つ、前記値引金額分を自社の利益とすること、を特徴とする。
また、本発明に係る請求データ生成方法は、制御部を備える情報処理装置で実行される請求データ生成方法であって、前記制御部で実行される、現場識別データを含む売上データを基に、現場識別データを保持する現場マスタであって共同企業体が行う工事の現場用の現場識別データであるJV現場識別データを現場識別データと紐付けて保持可能なものを参照して、前記売上データに含まれる現場識別データと紐付くJV現場識別データを取得するJV現場取得ステップと、前記JV現場取得ステップでJV現場識別データを取得することができた場合には、商品の単価を商品別、得意先別および現場別に保持する単価マスタであって共同企業体用の単価を保持するものを参照して、前記売上データに含まれる商品識別データおよび得意先識別データならびに前記JV現場取得ステップで取得したJV現場識別データと紐付く単価を取得するJV単価取得ステップと、前記JV単価取得ステップで取得した単価および前記売上データを基に、共同企業体へ請求する金額を算出するJV金額算出ステップと、前記売上データに含まれる売上金額から前記JV金額算出ステップで算出した金額を引いた金額を算出する差額算出ステップと、前記JV単価取得ステップで取得した単価および前記JV金額算出ステップで算出した金額を含み且つ前記差額算出ステップで算出した金額を値引金額として含む請求データを生成する生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る請求データ生成プログラムは、制御部を備える情報処理装置に実行させるための請求データ生成プログラムであって、前記制御部に実行させるための、現場識別データを含む売上データを基に、現場識別データを保持する現場マスタであって共同企業体が行う工事の現場用の現場識別データであるJV現場識別データを現場識別データと紐付けて保持可能なものを参照して、前記売上データに含まれる現場識別データと紐付くJV現場識別データを取得するJV現場取得ステップと、前記JV現場取得ステップでJV現場識別データを取得することができた場合には、商品の単価を商品別、得意先別および現場別に保持する単価マスタであって共同企業体用の単価を保持するものを参照して、前記売上データに含まれる商品識別データおよび得意先識別データならびに前記JV現場取得ステップで取得したJV現場識別データと紐付く単価を取得するJV単価取得ステップと、前記JV単価取得ステップで取得した単価および前記売上データを基に、共同企業体へ請求する金額を算出するJV金額算出ステップと、前記売上データに含まれる売上金額から前記JV金額算出ステップで算出した金額を引いた金額を算出する差額算出ステップと、前記JV単価取得ステップで取得した単価および前記JV金額算出ステップで算出した金額を含み且つ前記差額算出ステップで算出した金額を値引金額として含む請求データを生成する生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、スポンサーメリットに対応した請求データを生成できるという効果を奏する。
図1は、請求データ生成装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、スポンサーメリットに対応した請求データ生成の一例を示すイメージ図である。 図3は、各データの相関の一例を示す図である。 図4は、請求明細Viewおよび請求明細View(値引)の一例を示す図である。 図5は、各データにおける具体的内容の一例を示す図である。 図6は、レンタル業者とJV構成企業の関係の一例を示すイメージ図である。
以下に、本発明に係る請求データ生成装置、請求データ生成方法および請求データ生成プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.概要]
建設工事現場へ仮設資材等の物品賃貸を行う業態において、共同企業体(JV;ジョイントベンチャー)への納入時にスポンサーメリットに対応した請求書を求められるケースがある。従来、この業界要件に対応するために、以下に挙げる3パターンのいずれかの対応を行う必要があったが、どの手法にも課題が存在した。なお、共同企業体(JV;ジョイントベンチャー)とは、例えば、一つの建設工事のために、複数の建設業者が形成する組織のことである。また、スポンサーメリットとは、例えば、JVへの出資比率が最も高い企業がスポンサー(幹事会社)となり、資材等の発注を取り仕切り、その際に、仕入時値引分を自社の利益とすることである。
従来における一つ目の対応は、JV用の単価(金額)を売上単価(金額)として登録し、その差額を別途値引処理するというものである。しかしながら、この対応の場合、売上金額や売上値引金額が過大に計上されてしまい、売上情報の適切な分析の妨げとなってしまうという課題があった。
従来における二つ目の対応は、JV用の単価(金額)を売上単価(金額)とは別項目として管理するというものである。しかしながら、この対応の場合、一般的な販売管理システムには実装されていない機能の為、ほぼ必ずカスタマイズ(それも大規模なカスタマイズ)が必要となるという課題があった。
従来における三つ目の対応は、JV用の単価(金額)はシステム外で管理するというものである。しかしながら、この対応の場合、請求書発行の業務が煩雑になり、現場業務負荷が増加するという課題があった。
そこで、本実施形態においては、例えば、システムに大きなカスタマイズを加えることなく、スポンサーメリットに対応した請求データを仮想的に生成する仕組みを実現した。概要としては、以下のとおりである。
例えば、図2および図6に示すように、レンタル業者がZレンタルであり、JV構成企業が、A建設(スポンサー)、B土木およびC工務店であり、Zレンタルと各JV構成企業との取引単価が図2の表1に示すとおりであるとする。なお、図2の表1において、レンタル単価とは、商品1個を1日レンタルする場合の単価であり、販売単価とは、商品1個を販売する場合の単価である。
ZレンタルからJVに対して、図2の表2に示す売上があった場合を考える。図2の表2の売上データ106cおいては、A建設(スポンサー)との取引単価で売上計上をしている。具体的には、SHOHIN01の売上金額30,000円は、A建設に対するSHOHIN01のレンタル単価10円×数量100×日数30という計算により算出され、SHOHIN01の売上金額50,000円は、A建設に対するSHOHIN01の販売単価5,000円×数量10という計算により算出され、SHOHIN02の売上金額30,000円は、A建設に対するSHOHIN02のレンタル単価15円×数量200×日数10という計算により算出される。
そして、図2の表2に示す売上があった場合、本実施形態においては、図2の表3に示す請求データ106fが生成される。図2の表3の請求データは、スポンサーではないB土木およびC工務店との取引単価を基に生成されたものであり、売上金額との差額が値引されている。具体的には、SHOHIN01のJV金額39,000円は、B土木およびC工務店に対するSHOHIN01のレンタル単価13円×数量100×日数30という計算により算出され、SHOHIN01のJV金額55,000円は、B土木およびC工務店に対するSHOHIN01の販売単価5,500円×数量10という計算により算出され、SHOHIN02のJV金額30,000円は、B土木およびC工務店に対するSHOHIN02のレンタル単価15円×数量200×日数10という計算により算出される。そして、図2の表3における値引額-14,000円は、図2の表2の売上データ106cにおける売上金額の合計額(30,000円+50,000円+30,000円)-図2の表3の請求データ106fにおけるJV金額の合計額(39,000円+55,000円+30,000円)=110,000円-124,000円という計算により算出される。そして、JV金額の合計額である124,000円分をA建設、B土木およびC工務店の3社で負担してA建設が代表して徴収するが、実際の負担額は売上金額の合計額110,000円であるため、差額の14,000円(=値引分の14,000円)が、スポンサーであるA建設の利益となる。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[2.構成]
本実施形態に係る請求データ生成装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、請求データ生成装置100の構成の一例を示すブロック図である。
請求データ生成装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、請求データ生成装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
請求データ生成装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。請求データ生成装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、請求データ生成装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、請求データ生成装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、例えば、請求ファイル106aと、回収予定データ106bと、売上データとしての売上ヘッダデータ106c1および売上明細データ106c2と、現場マスタ106dと、単価マスタとしての得意先現場別商品単価マスタ106e(以下、単に「単価マスタ106e」という。)と、請求データ106fと、を備えている。
請求ファイル106aは、図3および図5に示すように、例えば、請求番号と、今回売上本体額と、今回返品本体額と、今回値引本体額と、今回売上消費税額と、今回返品消費税額と、今回値引消費税額と、等を保持する。
回収予定データ106bは、図3および図5に示すように、例えば、伝票番号と、伝票行番号と、データ区分と、前記請求番号と、等を保持する。前記データ区分としては、例えば、「40:売上」等が挙げられる。
売上ヘッダデータ106cは、図3および図5に示すように、例えば、売上番号と、請求先識別データ(請求先コード)と、得意先識別データ(得意先コード)と、現場識別データ(現場コード)と、売上日と、等を保持する。
売上明細データ106dは、図3および図5に示すように、例えば、前記売上番号と、売上行番号と、前記データ区分と、商品識別データ(商品コード)と、単位識別データ(単位コード)と、システム契約区分と、売上数と、請求売上日数と、売上本体単価と、売上本体金額と、等を保持する。
前記システム契約区分は、各売上明細の取引契約(取引内容)を格納する項目である。前記システム契約区分としては、例えば、前記商品をレンタルにより取引することを意味する区分であるレンタル取引区分(「1:日極」)、または、前記商品を物販により取引することを意味する区分である物販取引区分(「10:販売」もしくは「11:貸出品販売」)等が挙げられる。詳細は以下の[3.処理の具体例]で述べるが、前記システム契約区分の種類ごとに、単価マスタ106eの単価設定箇所(売上日極単価または売上本体単価)が特定される。
現場マスタ106dは、図3および図5に示すように、例えば、前記現場識別データ(現場コード)と、現場正式件名1と、現場正式件名2と、共同企業体が行う工事の現場用の現場識別データであるJV現場識別データ(JV現場コード)と、等を紐付けて保持する。図5に示すように、JV現場工事の場合には、JV現場用コードを別途設け、当該JV現場用コードを現場マスタ106dに設定する。そして、以下の単価マスタ106eにおいて、当該設定したJV現場用コードに対してJV単価の設定を行う。
単価マスタ106eは、本発明の特徴であり、商品の単価を商品別、得意先別および現場別に保持する。単価マスタ106eは、図3および図5に示すように、例えば、前記得意先識別データ(得意先コード)と、前記現場識別データ(現場コード)と、前記商品識別データ(商品コード)と、前記単位識別データ(単位コード)と、適用開始日と、前記商品1個を1日レンタルする場合の共同企業体用の単価である日極単価(売上日極単価13円)と、前記商品1個を販売する場合の前記共同企業体用の単価である本体単価(売上本体単価5,500円)と、等を保持する。当該13円および当該5,500円が、いわゆるJV単価である。
請求データ106fは、請求データ生成装置100により生成される情報であるため、詳細な内容については以下の[3.処理の具体例]で説明する。
制御部102は、請求データ生成装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)現場識別データを含む売上データを基に、現場識別データを保持する現場マスタであって共同企業体が行う工事の現場用の現場識別データであるJV現場識別データを現場識別データと紐付けて保持可能なものを参照して、前記売上データに含まれる現場識別データと紐付くJV現場識別データを取得するJV現場取得手段としてのJV現場取得部102aと、(2)前記JV現場取得手段がJV現場識別データを取得することができた場合には、商品の単価を商品別、得意先別および現場別に保持する単価マスタであって共同企業体用の単価を保持するものを参照して、前記売上データに含まれる商品識別データおよび得意先識別データならびに前記JV現場取得手段で取得したJV現場識別データと紐付く単価を取得するJV単価取得手段としてのJV単価取得部102bと、(3)前記JV単価取得手段で取得した単価および前記売上データを基に、共同企業体へ請求する金額を算出するJV金額算出手段としてのJV金額算出部102cと、(4)前記売上データに含まれる売上金額から前記JV金額算出手段で算出した金額を引いた金額を算出する差額算出手段としての差額算出部102dと、(5)前記JV単価取得手段で取得した単価および前記JV金額算出手段で算出した金額を含み且つ前記差額算出手段で算出した金額を値引金額として含む請求データを生成する生成手段としての生成部102eと、を備えている。
JV現場取得部102aは、現場コードを含む売上データ106cを基に、現場コードを保持する現場マスタ106dであってJV現場コードを現場コードと紐付けて保持可能なものを参照して、売上データ106cに含まれる現場コードと紐付くJV現場コードを取得する。
JV単価取得部102bは、JV現場取得部102aがJV現場コードを取得することができた場合には、商品の単価を商品別、得意先別および現場別に保持する単価マスタ106eであってJV単価(売上日極単価または売上本体単価)を保持するものを参照して、売上データ106cに含まれる商品コードおよび得意先コードならびにJV現場取得部102aで取得したJV現場コードと紐付くJV単価を取得する。
JV単価取得部102bは、売上データ106cに含まれるシステム契約区分が「1:日極」である場合、単価マスタ106eを参照して前記売上日極単価を取得し、これに対して、売上データ106cに含まれるシステム契約区分が「10:販売」または「11:貸出品販売」である場合、単価マスタ106eを参照して前記売上本体単価を取得してもよい。
JV金額算出部102cは、JV単価取得部102bで取得したJV単価および売上データ106cを基に、JV金額(共同企業体へ請求する金額)を算出する。
差額算出部102dは、売上データ106cに含まれる売上本体金額からJV金額算出部102cで算出したJV金額を引いた金額を算出する。
生成部102eは、JV単価取得部102bで取得したJV単価およびJV金額算出部102cで算出したJV金額を含み且つ差額算出部102dで算出した金額を値引金額として含む請求データ106fを生成する。
[3.処理の具体例]
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例を説明する。本項目においては、前記共同企業体へ金額を請求する者が、前記共同企業体に前記工事に関わる前記商品をレンタルまたは販売する業者(Zレンタル)であり、前記共同企業体が、前記工事に関わる複数の企業(A建設、B土木およびC工務店)から構成され、当該複数の企業のうち前記共同企業体への出資比率が最も高い業(A建設)が、前記業者への前記商品の発注を取り仕切り、且つ、前記値引金額分を自社の利益とするスポンサーであるという前提で、説明を進める。図6は、当該前提をイメージ図で示したものである。
本実施形態に係る請求データ生成装置100は、例えば、前記業者(Zレンタル)によって使用されるものである。
また、本項目においては、請求ファイル106a、回収予定データ106b、売上ヘッダデータ106c1および売上明細データ106c2の内容は予め図5に示すとおり入力されており、且つ、現場マスタ106dおよび単価マスタ106eの内容は予め図5に示すとおり設定されているという前提で、図5に示す請求データ106fがどのようにして生成されるかを説明する。
[3-1.JV現場取得処理]
まず、JV現場取得部102aは、図5に示すように、現場マスタ106dを参照して、売上明細ヘッダデータ106c1に含まれる現場コードGENBA01と紐付くJV現場コードGENBA01JVを取得する。このように、JV現場取得部102aでJV現場コードを取得することができた場合、JV単価取得部102bは、以下の[3-2]で説明するように、前記共同企業体用の単価を取得する。
[3-2.JV単価取得処理]
次に、JV単価取得部102bが行う処理を、売上明細データ106c2の売上行番号1~3の3つの売上明細に場合分けして説明する。
(1)売上行番号1の売上明細についての処理
図5に示すように、単価マスタ106eを参照すると、売上行番号1の売上明細に含まれる商品コードSHOHIN01、売上ヘッダデータ106c1に含まれる得意先コードTOKISAKI01およびJV現場取得部102aで取得したJV現場コードGENBA01JVと紐付く単価は、売上日極単価13円および売上本体単価5,500円である。ここで、図5に示すように、売上行番号1の売上明細におけるシステム契約区分は「1:日極」である。この場合、JV単価取得部102bは、図5に示すように、売上日極単価13円および売上本体単価5,500円のうち、売上日極単価13円を取得する。
言い換えると、図4の「1.請求明細View」における「JV単価」の項目に示すように、売上明細データ106c2に含まれるシステム契約区分が「1:日極」であり、且つ、単価マスタ106eに含まれる売上日極単価が0ではない場合、JV単価取得部102bは、単価マスタ106eから売上日極単価を取得する。
(2)売上行番号2の売上明細についての処理
図5に示すように、単価マスタ106eを参照すると、売上行番号2の売上明細に含まれる商品コードSHOHIN01、売上ヘッダデータ106c1に含まれる得意先コードTOKISAKI01およびJV現場取得部102aで取得したJV現場コードGENBA01JVと紐付く単価は、売上日極単価13円および売上本体単価5,500円である。ここで、図5に示すように、売上行番号2の売上明細におけるシステム契約区分は「11:貸出品販売」である。この場合、JV単価取得部102bは、図5に示すように、売上日極単価13円および売上本体単価5,500円のうち、売上本体単価5,500円を取得する。
言い換えると、図4の「1.請求明細View」における「JV単価」の項目に示すように、売上明細データ106c2に含まれるシステム契約区分が「10:販売」または「11:貸出品販売」であり、且つ、単価マスタ106eに含まれる売上本体単価が0ではない場合、JV単価取得部102bは、単価マスタ106eから売上本体単価を取得する。
なお、前記(1)および(2)において、JV単価取得部102bは、単価マスタ106eから、「売上ヘッダデータ106c1中の売上日≧単価マスタ106e中の適用開始日」を満たすレコードのうち、直近の適用開始日を有するレコードを取得するものとする。
(3)売上行番号3の売上明細についての処理
図5に示すように、単価マスタ106eを参照すると、売上行番号3の売上明細に含まれる商品コードSHOHIN02、売上ヘッダデータ106c1に含まれる得意先コードTOKISAKI01およびJV現場取得部102aで取得したJV現場コードGENBA01JVと紐付く単価は、存在しない。この場合、JV単価取得部102bは、図5に示すように、売上行番号3の売上明細を参照して、売上本体単価15円を取得する。
[3-3.JV金額算出処理]
次に、JV金額算出部102cが行う処理を、売上明細データ106c2の売上行番号1~3の3つの売上明細に場合分けして説明する。
(1)売上行番号1の売上明細についての処理
[3-2]の(1)においてJV単価取得部102bが取得した単価は、単価マスタ106eから取得した売上日極単価13円である。また、図5に示すように、売上行番号1の売上明細においては、売上数は100個であり、請求売上日数は30日である。ここで、図5に示すように、売上行番号1の売上明細におけるシステム契約区分は「1:日極」である。この場合、JV金額算出部102cは、前記共同企業体へ請求する金額を、JV単価取得部102bが取得した売上日極単価13円×売上数100個×請求売上日数30日=39,000円と算出する。
言い換えると、図4の「1.請求明細View」における「JV金額」の項目に示すように、売上明細データ106c2に含まれるシステム契約区分が「1:日極」であり、且つ、単価マスタ106eに含まれる売上日極単価が0ではない場合、JV金額算出部102cは、前記共同企業体へ請求する金額を、単価マスタ106eに含まれる売上日極単価×売上明細データ106c2に含まれる売上数×売上明細データ106c2に含まれる請求売上日数という計算式により算出する。
(2)売上行番号2の売上明細についての処理
[3-2]の(2)においてJV単価取得部102bが取得した単価は、単価マスタ106eから取得した売上本体単価5,500円である。また、図5に示すように、売上行番号2の売上明細においては、売上数は10個である。ここで、図5に示すように、売上行番号2の売上明細におけるシステム契約区分は「11:貸出品販売」である。この場合、JV金額算出部102cは、前記共同企業体へ請求する金額を、JV単価取得部102bが取得した売上本体単価5,500円×売上数10個=55,000円と算出する。
言い換えると、図4の「1.請求明細View」における「JV金額」の項目に示すように、売上明細データ106c2に含まれるシステム契約区分が「10:販売」または「11:貸出品販売」であり、且つ、単価マスタ106eに含まれる売上本体単価が0ではない場合、JV金額算出部102cは、前記共同企業体へ請求する金額を、単価マスタ106eに含まれる売上本体単価×売上明細データ106c2に含まれる売上数という計算式により算出する。
(3)売上行番号3の売上明細についての処理
[3-2]の(3)においてJV単価取得部102bが取得した単価は、単価マスタ106eから取得したものではなく、売上明細データ106c2から取得したものである。この場合、JV金額算出部102cは、前記共同企業体へ請求する金額を、売上明細データ106c2における売上行番号3の売上明細の売上本体金額30,000円とする。
[3-4.差額算出処理]
次に、差額算出部102dは、図5の売上明細データ106c2に含まれる売上本体金額の合計額(30,000円+50,000円+30,000円)から[3-3]のJV金額算出部102cで算出した金額の合計額(39,000円+55,000円+30,000円)を引いた金額として、-14,000円を算出する。
より具体的には、差額算出部102dは、図4の「2.請求明細View(値引)」における「JV単価」および「JV金額」の項目に示すように、図5の請求データ106fの伝票行番号1~3の請求明細(=請求明細View)に含まれる売上本体金額の合計額から図5の請求データ106fの伝票行番号1~3の請求明細(=請求明細View)に含まれるJV金額の合計額を引いた金額を算出する。
[3-5.生成処理]
最後に、生成部102eは、図5の請求データ106fに太枠で囲んで示すように、[3-2]のJV単価取得部102bで取得した単価(13円と5,500円と15円)および[3-3]のJV金額算出部102cで算出した金額(39,000円と55,000円と30,000円)を含み且つ[3-4]の差額算出部102dで算出した金額(-14,000円)を値引金額として含む請求データ106fを生成する。図5の請求データ106fに太枠で囲んで示すように、JV単価およびJV金額を請求データ106fに含ませることで、スポンサーメリットへの対応が可能となる。
請求データ106fが含む項目および当該項目の導出元について、詳細に説明する。図5の請求データ106fにおいて、伝票行番号1~3の請求明細は請求明細Viewであり、伝票行番号NULLの請求明細は請求明細View(値引)である。以下、請求明細Viewと請求明細View(値引)に分けて説明する。
請求明細Viewに含まれる項目および導出元は、図4の「1.請求明細View」に示すとおりであるが、具体的には、以下のとおりである。請求明細Viewに含まれる請求番号の導出元は、請求ファイル106aに含まれる請求番号である。請求明細Viewに含まれる伝票番号の導出元は、回収予定データ106bに含まれる伝票番号である。請求明細Viewに含まれる伝票行番号の導出元は、回収予定データ106bに含まれる伝票行番号である。請求明細Viewに含まれるデータ区分の導出元は、回収予定データ106bに含まれるデータ区分である。請求明細Viewに含まれる売上本体単価の導出元は、売上明細データ106c2に含まれる売上本体単価である。請求明細Viewに含まれる売上本体金額の導出元は、売上明細データ106c2に含まれる売上本体金額である。請求明細Viewに含まれるJV単価およびJV金額の導出元は、本項目[3-5]の冒頭で説明したとおりである。
請求明細View(値引)に含まれる項目および導出元は、図4の「2.請求明細View(値引)」に示すとおりであるが、具体的には、以下のとおりである。請求明細View(値引)に含まれる請求番号の導出元は、請求明細Viewに含まれる請求番号である。請求明細View(値引)における伝票番号、伝票行番号およびデータ区分は、NULLとなる。請求明細View(値引)における売上本体単価および売上本体金額は、0円となる。請求明細View(値引)に含まれるJV単価およびJV金額の導出元は、本項目[3-5]の冒頭で説明したとおりである。
以上、本項目[3-5]で説明したように、スポンサーメリットに対応した図5に示す請求データ106fを生成することができた。当該生成した請求データ106fにおける値引金額分の14,000円が、スポンサーであるA建設の利益となる。
[4.本実施形態のまとめ]
このように、本実施形態に係る請求データ生成装置100によれば、スポンサーメリットに対応した請求データを生成できる。
また、本実施形態においては、例えば、仮設資材等の物品賃貸業においては現場毎に取引単価が決められることに着目し、スポンサーメリット対応が必要な工事現場について、JV単価のマスタ管理を行うだけで請求書発行を可能とした。これにより、例えば、伝票入力時等は、JV単価を意識する必要がなくなる。言い換えると、本実施形態においては、例えば、単価マスタ106eにおけるJV単価の設定を最初に1回行っておけば、その後は、売上伝票等の伝票入力を行うのみで、JV単価をそのつど意識せずともスポンサーメリットに対応した請求データを自動生成できるため、非常に利便性に優れていると言える。
そして、本実施形態においては、例えば、仮設資材等の物品賃貸業においては期間売上を計上するため消費税を請求時一括で計算する運用が一般的であるため、当該運用に対応できるようにした。これにより、例えば、明細単位消費税等の積上げとした場合において発生する請求書上での誤差をなくすことができる。
ここで、従来においては以下の3つの課題があったが、本実施形態においては、以下にそれぞれ示す解決手段によって、当該3つの課題を解決することができた。
一つ目の課題は、「スポンサーメリット対応請求書を発行したい」というものである。当該課題を解決するために、本実施形態においては、JV単価が存在する場合、請求明細上はJV単価(金額)を表現し、また、売上金額とJV金額の差額を値引明細として(1明細に纏めて)表現できるようにした。なお、請求金額の合計と売上金額の合計とは一致する。
二つ目の課題は、「売上情報(売上金額、値引金額)を変動させないようにしたい」というものである。当該課題を解決するために、本実施形態においては、売上情報(売上金額、値引金額)とJV単価から仮想的に請求書用データを生成できるようにした。
三つ目の課題は、「スポンサーメリット対応請求書発行に伴う業務負荷の低減をしたい(スポンサーメリットへの対応自体は自社(=レンタル業者)の利益に繋がらないため、追加コストを最低限に抑制したい)」というものである。当該課題を解決するために、本実施形態においては、JV単価の管理のみで(=単価マスタ106eにおける単価の設定を最初に1回行うのみで)請求書発行を可能とした。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、請求データ生成装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、請求データ生成装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて請求データ生成装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、請求データ生成装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、請求データ生成装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、請求データ生成装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、例えば、物品賃貸業において有用であり、特に、建設工事現場向けの物品賃貸業においては極めて有用である。
100 請求データ生成装置
102 制御部
102a JV現場取得部
102b JV単価取得部
102c JV金額算出部
102d 差額算出部
102e 生成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 請求ファイル
106b 回収予定データ
106c 売上データ
106c1 売上ヘッダデータ
106c2 売上明細データ
106d 現場マスタ
106e 得意先現場別商品単価マスタ
106f 請求データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (5)

  1. 制御部を備える請求データ生成装置であって、
    前記制御部は、
    現場識別データを含む売上データを基に、現場識別データを保持する現場マスタであって共同企業体が行う工事の現場用の現場識別データであるJV現場識別データを現場識別データと紐付けて保持可能なものを参照して、前記売上データに含まれる現場識別データと紐付くJV現場識別データを取得するJV現場取得手段と、
    前記JV現場取得手段がJV現場識別データを取得することができた場合には、商品の単価を商品別、得意先別および現場別に保持する単価マスタであって共同企業体用の単価を保持するものを参照して、前記売上データに含まれる商品識別データおよび得意先識別データならびに前記JV現場取得手段で取得したJV現場識別データと紐付く単価を取得するJV単価取得手段と、
    前記JV単価取得手段で取得した単価および前記売上データを基に、共同企業体へ請求する金額を算出するJV金額算出手段と、
    前記売上データに含まれる売上金額から前記JV金額算出手段で算出した金額を引いた金額を算出する差額算出手段と、
    前記JV単価取得手段で取得した単価および前記JV金額算出手段で算出した金額を含み且つ前記差額算出手段で算出した金額を値引金額として含む請求データを生成する生成手段と、
    を備えること、
    を特徴とする請求データ生成装置。
  2. 前記単価マスタが、前記商品1個を1日レンタルする場合の前記共同企業体用の単価である日極単価または前記商品1個を販売する場合の前記共同企業体用の単価である本体単価を更に含み、
    前記売上データが、前記商品をレンタルにより取引することを意味する区分であるレンタル取引区分または前記商品を物販により取引することを意味する区分である物販取引区分を更に含み、
    前記JV単価取得手段が、
    前記売上データに含まれる前記区分が前記レンタル取引区分である場合、前記単価マスタを参照して前記日極単価を取得し、前記売上データに含まれる前記区分が前記物販取引区分である場合、前記単価マスタを参照して前記本体単価を取得すること、
    を特徴とする請求項1に記載の請求データ生成装置。
  3. 前記共同企業体へ金額を請求する者が、前記共同企業体に前記工事に関わる前記商品をレンタルまたは販売する業者であり、
    前記共同企業体が、前記工事に関わる複数の企業から構成され、
    当該複数の企業のうち前記共同企業体への出資比率が最も高い企業が、前記業者への前記商品の発注を取り仕切り、且つ、前記値引金額分を自社の利益とすること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の請求データ生成装置。
  4. 制御部を備える情報処理装置で実行される請求データ生成方法であって、
    前記制御部で実行される、
    現場識別データを含む売上データを基に、現場識別データを保持する現場マスタであって共同企業体が行う工事の現場用の現場識別データであるJV現場識別データを現場識別データと紐付けて保持可能なものを参照して、前記売上データに含まれる現場識別データと紐付くJV現場識別データを取得するJV現場取得ステップと、
    前記JV現場取得ステップでJV現場識別データを取得することができた場合には、商品の単価を商品別、得意先別および現場別に保持する単価マスタであって共同企業体用の単価を保持するものを参照して、前記売上データに含まれる商品識別データおよび得意先識別データならびに前記JV現場取得ステップで取得したJV現場識別データと紐付く単価を取得するJV単価取得ステップと、
    前記JV単価取得ステップで取得した単価および前記売上データを基に、共同企業体へ請求する金額を算出するJV金額算出ステップと、
    前記売上データに含まれる売上金額から前記JV金額算出ステップで算出した金額を引いた金額を算出する差額算出ステップと、
    前記JV単価取得ステップで取得した単価および前記JV金額算出ステップで算出した金額を含み且つ前記差額算出ステップで算出した金額を値引金額として含む請求データを生成する生成ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする請求データ生成方法。
  5. 制御部を備える情報処理装置に実行させるための請求データ生成プログラムであって、
    前記制御部に実行させるための、
    現場識別データを含む売上データを基に、現場識別データを保持する現場マスタであって共同企業体が行う工事の現場用の現場識別データであるJV現場識別データを現場識別データと紐付けて保持可能なものを参照して、前記売上データに含まれる現場識別データと紐付くJV現場識別データを取得するJV現場取得ステップと、
    前記JV現場取得ステップでJV現場識別データを取得することができた場合には、商品の単価を商品別、得意先別および現場別に保持する単価マスタであって共同企業体用の単価を保持するものを参照して、前記売上データに含まれる商品識別データおよび得意先識別データならびに前記JV現場取得ステップで取得したJV現場識別データと紐付く単価を取得するJV単価取得ステップと、
    前記JV単価取得ステップで取得した単価および前記売上データを基に、共同企業体へ請求する金額を算出するJV金額算出ステップと、
    前記売上データに含まれる売上金額から前記JV金額算出ステップで算出した金額を引いた金額を算出する差額算出ステップと、
    前記JV単価取得ステップで取得した単価および前記JV金額算出ステップで算出した金額を含み且つ前記差額算出ステップで算出した金額を値引金額として含む請求データを生成する生成ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする請求データ生成プログラム。
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