JP2006202125A - 建設業向け会計処理方法および会計処理プログラム - Google Patents

建設業向け会計処理方法および会計処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】JV総括実行予算ファイル16からJV自社実行予算ファイル19を自動的に作成する。
【解決手段】JV総括実行予算ファイルに、工事の各項目27毎の、総括原価28と、自社原価29と、総括原価と自社原価との差額30と、収支の区分31と書込み、さらに、JV総原価32を書込む(20)。そして、JV総原価に自社の持分を乗算して自社分共通原価34をプラス原価として算出し(21)、収入区分の項目の差額を該当項目のマイナス原価とし求め(22)、支出区分の項目の差額を該当項目のプラス原価とし求める(23)。その後、求めた各原価を加算して自社分総原価を算出する(25)。最後に、求めた各原価および自社分総原価をJV自社実行予算ファイルに書込む(26)。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の企業で共同企業体(JV;ジョイントベンチャー)を形成し、この共同企業体として工事を行う場合における建設業向け会計処理方法および建設業向け会計処理プログラムに関する。
図18に示すように、複数の企業(建設会社)1a〜1dで共同で大規模な工事を実施する共同企業体2は、法人資格を有していないので、この共同企業体2を構成する複数の企業のうち1社が幹事会社(スポンサー企業とも言われている)1aとして共同企業体2の会計処理を行う。共同企業体2の会計処理としては、共同企業体2と工事の施工主3との間の工事契約、工事の各企業(建設会社)1a〜1dに対する持分(分配率)に応じた予算の分配、工事完了時における各企業(建設会社)1a〜1dに対する持分(分配率)に応じた利益の配分等がある。このような共同企業体2の会計処理は、一般に共同企業体2の幹事会社1aに設置されたコンピュータ等の情報処理装置を用いて実施される。
このような情報処理装置を用いて実施される共同企業体2の会計処理の1つとして、図19(a)に示すJV総括実行予算ファイル4の作成処理がある。このJV総括実行予算ファイル4内には、共同企業体2として予算を必要とする各項目毎に、数量、単価、金額(=原価=数量×単価)が書込まれ、各項目の金額を合計した値が工事全体のJV総原価5として書込まれる。この項目毎の数量、単価は幹事会社1aの会計担当者がマニュアル操作で入力する。
また、共同企業体2の幹事会社1aの情報処理装置は、上述した共同企業体2としてのJV総括実行予算ファイル4の他に、共同企業体2の幹事会社1aとしての図19(b)に示す自社のJV自社実行予算ファイル6の作成処理を実行する。
このJV自社実行予算ファイル6内には、幹事会社1aに配分された各項目毎に、数量、単価、金額(=原価=数量×単価)が書込まれ、各項目の金額を合計した値が自社分総原価7として書込まれる。なお、各項目毎の自社の単価は、一般に、JV総括実行予算ファイル4に書込まれた共同企業体2における各項目の単価に一致しないので、たとえ該当項目を全部引受けたとしても、各項目毎の自社の金額と共同企業体2における各項目の金額とは一致しない。
さらに、共同企業体2の幹事会社1aは、JV総括実行予算ファイル4に書込まれた共同企業体2における各項目を一旦、全部自社が引受けて、その後に、その項目を共同企業体2を構成する他の企業(建設会社)1b〜1dに配分する場合もある。この場合、共同企業体2における各項目の単価と他の企業(建設会社)1b〜1dが呈示する単価との差額に相当する該当項目の金額は幹事会社1aの収入となるので、JV自社実行予算ファイル6の該当項目にマイナス金額(工事全体における自社の原価を低減させる)として書込む必要がある。このJV自社実行予算ファイル6における項目毎の数量、単価は会計担当者がマニュアル操作で入力する。
さらに、共同企業体2の幹事会社1aは、図20(a)に示すように、共同企業体2が実施する工事を構成する複数の基本工事8およびこの各基本工事8に含まれる複数の単位工事9をツリー状に示し、各基本工事8および各単位工事9における数量、単価、金額とからなる工事情報を記憶するJV実行予算ファイル10を作成する。
さらに、共同企業体2の幹事会社1aは、図20(b)に示すように、JV実行予算ファイル10に記載された各基本工事8および各単位工事9の数量、単価、金額とからなる工事情報を、幹事会社1aが工事の各項目を実行するときに工事用材料等の手配用に編集したり、工事の各項目を他の企業(建設会社)1b〜1dに配分するときに企業(建設会社)1b〜1d毎に各単位工事9を編集して記憶する原価管理予算ファイル11とを作成する必要がある。
共同企業体2の幹事会社1aの会計担当者は、このようなJV実行予算ファイル10と原価管理予算ファイル11とをそれぞれ個別にマニュアル操作で作成する必要があった。
なお、幹事会社(スポンサー企業)が共同企業体と自社の各期毎の会計処理を効率的、かつ確実に実施する工事会計システムが特許文献1に記載されている。
特開2001−344396号公報
しかしながら上述したように、共同企業体2の幹事会社1aの会計担当者は、共同企業体2のJV総括実行予算ファイル4と自社のJV自社実行予算ファイル6とをそれぞれ個別に例えばキーボード等を用いたマニュアル操作で作成している。このように、個別にマニュアル操作で作成すると、JV自社実行予算ファイル6におけるJV自社実行予算の入力操作ミス、計算ミス等に起因して、JV自社実行予算におけるJV総括実行と本来一致すべき値が相違したり、JV自社実行予算自体が誤った値となる懸念がある。
さらに、JV自社実行予算ファイル6を、キーボード等を用いたマニュアル操作で作成しているので、JV自社実行予算ファイル6の作成作業能率が大幅に低下する。
なお、共同企業体2の幹事会社1aの会計担当者は、JV実行予算ファイル10と原価管理予算ファイル11とをそれぞれ個別にマニュアル操作で作成しているので、上述したJV総括実行予算ファイル4とJV自社実行予算ファイル6の場合とほぼ同様の問題が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、一旦作成したJV総括実行予算ファイルからJV自社実行予算ファイルを自動的に作成でき、さらに、JV実行予算ファイルの単位工事と原価管理予算ファイルの単位工事との間のリンク関係を維持した状態で、原価管理予算ファイルにおける基本工事と単位工事との関係を工事手配の目的に応じて任意に編集でき、効率的にかつ誤りなくJV自社実行予算ファイルおよび原価管理予算ファイルを作成できる建設業向け会計処理方法、および建設業向け会計処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解消するために、本発明は、複数の企業からなる共同企業体が実施する工事の各項目の原価を示すJV総括実行予算ファイルと、共同企業体としての工事の各項目における幹事会社の原価を示すJV自社実行予算ファイルとを作成する建設業向け会計処理方法において、共同企業体として実施する工事の各項目毎に、共同企業体としての原価を示す総括原価と、該当項目を幹事会社である自社が全部引受けたと仮定した場合の原価を示す自社原価と、総括原価と自社原価との差額と、収支の区分とをJV総括実行予算ファイルに書込み、かつ全部の項目に亘って総括原価を加算したJV総原価を同じくJV総括実行予算ファイルに書込むJV総括実行予算ファイル作成ステップと、JV総括実行予算ファイルに書込まれたJV総原価に自社の持分を乗算して自社分共通原価をプラス原価として算出する自社分共通原価導出ステップと、JV総括実行予算ファイルにおける収入区分の項目の差額を該当項目のマイナス原価とし求める他社原価導出ステップと、JV総括実行予算ファイルにおける支出区分の項目の差額を該当項目のプラス原価とし求める自社原価導出ステップと、各導出ステップで導出した各原価を加算して自社分総原価を算出する自社分総原価導出ステップと、各導出ステップで導出した各原価および自社分総原価をJV自社実行予算ファイルに書込むJV自社実行予算ファイル作成ステップとを備えている。
このように構成された建設業向け会計処理方法においては、JV総括実行予算ファイル内には、工事の各項目毎に、総括原価と、自社原価と、総括原価と自社原価との差額と、収支の区分とが設定され、さらにJV総原価が書込まれる。
そして、先ず、JV総原価に自社の持分を乗算した自社分共通原価をJV自社実行予算ファイルの該当項目にプラス原価として書込む。
収支の区分のうちの収入区分の項目は、例えば工事の該当項目をこの共同企業体を構成する他の企業(会社)に配分した場合を示す。この場合、総括原価と該当企業に配分する金額(自社原価)との差額は幹事会社の収入となるので、JV自社実行予算ファイルの該当項目にマイナス原価(工事全体における自社の原価を低減させる)として書込む。
収支の区分のうちの支出区分の項目は、例えば工事の該当項目をこの共同企業体の幹事会社である自社に配分した場合を示す。この場合、総括原価と自社に配分する金額(自社原価)との差額は幹事会社の支出となるので、JV自社実行予算ファイルの該当項目にプラス原価(工事全体における自社の原価を上昇させる)として書込む。
そして、基準となる自社分共通原価に対して、前述したプラス原価およびマイナス原価を加減することによって、幹事会社の自社分総原価が得られる。
このように、JV総括実行予算ファイルからJV自社実行予算ファイルを自動的に作成することが可能となる。
また別の発明は、複数の企業からなる共同企業体が実施する工事の各項目の原価を示すJV総括実行予算ファイルと、共同企業体としての工事の各項目における幹事会社の原価を示すJV自社実行予算ファイルとを作成する建設業向け会計処理方法において、共同企業体として実施する工事の各項目毎に、共同企業体としての原価を示す総括原価と、該当項目を幹事会社である自社が全部引受けたと仮定した場合の原価を示す自社原価と、総括原価と自社原価との差額と、収支およびコストダウンの区分とをJV総括実行予算ファイルに書込み、かつ全部の項目に亘って総括原価を加算したJV総原価を同じくJV総括実行予算ファイルに書込むJV総括実行予算ファイル作成ステップと、JV総括実行予算ファイルに書込まれたJV総原価に自社の持分を乗算して自社分共通原価をプラス原価として算出する自社分共通原価導出ステップと、JV総括実行予算ファイルにおける収入区分の項目の差額を該当項目のマイナス原価とし求める他社原価導出ステップと、JV総括実行予算ファイルにおける支出区分の項目の差額を該当項目のプラス原価とし求める自社原価導出ステップと、JV総括実行予算ファイルにおけるコストダウン区分の項目の差額に自社の持分を乗算してマイナス原価として求める自社分コストダウン原価導出ステップと、各導出ステップで導出した各原価を加算して自社分総原価を算出する自社分総原価導出ステップと、各導出ステップで導出した各原価および自社分総原価をJV自社実行予算ファイルに書込むJV自社実行予算ファイル作成ステップとを備えている。
このように構成された建設業向け会計処理方法においては、JV総括実行予算ファイルに記憶された項目にコストダウンの区分が存在する。このコストダウンは共同企業体を構成する全部の企業(会社)にとって収益があるので、コストダウン区分の項目の差額に自社の持分を乗算してマイナス原価として、JV自社実行予算ファイルの該当項目に書込む。そして、上述した発明と同様に、基準となる自社分共通原価に対して、前述したプラス原価およびマイナス原価を加減することによって、幹事会社の自社分総原価が得られる。よって、上述した発明とほぼ同様の作用効果が得られる。
また、別の発明は、複数の企業からなる共同企業体が実施する工事を構成する複数の基本工事およびこの各基本工事に含まれる複数の単位工事をツリー状に示し、各基本工事および各単位工事における数量、単価、金額とからなる工事情報を記憶するJV実行予算ファイルと、このJV実行予算ファイルに記載された各基本工事および各単位工事の数量、単価、金額とからなる工事情報を、工事の手配用に編集して記憶する原価管理予算ファイルとを作成する建設業向け会計処理方法において、JV実行予算ファイルに記憶された各単位工事を工事手配に関して指定された要素で検索する検索ステップと、この検索ステップで検索された同一要素を有する各単位工事に対して新たに基本工事を作成して、この新規作成した基本工事の工事情報および検索された各単位工事の工事情報を、新規作成した基本工事に検索された各単位工事が含まれる形式で原価管理予算ファイルに書込む要素結合ステップと、JV実行予算ファイルに記憶された各基本工事のうちの工事手配に関して指定された基本工事に含まれる各単位工事の各工事情報を、同じく工事手配に関して指定された他の基本工事に含ませ、かつ各単位工事が移動された基本工事を削除した形式で原価管理予算ファイルに書込む単位工事移動ステップとを備えている。
このように構成された建設業向け会計処理方法においては、原価管理予算ファイルは、JV実行予算ファイルに記載された各基本工事および各単位工事の数量、単価、金額とからなる工事情報を、工事の手配用に編集して記憶する。そして、原価管理予算ファイルにおける基本工事と単位工事との関係を変更する場合に、単位工事をJV実行予算ファイルの単位工事との間のリンク関係を維持した状態で変更していることになる。
よって、原価管理予算ファイルにおける基本工事と単位工事との関係を工事手配の目的に応じて任意に編集でき、効率的にかつ誤りなくJV実行予算ファイルおよび原価管理予算ファイルを作成できる。
また、別の発明は、上述した発明の建設業向け会計処理方法に対して、さらに、JV実行予算ファイルに記憶された単位工事の変更に応じて、原価管理予算ファイルの対応する単位工事を変更する変更連動ステップを付加している。
このように構成された建設業向け会計処理方法においては、JV実行予算ファイルに記憶された単位工事の工事情報が変更されると、原価管理予算ファイルの対応する単位工事も自動的に変更される。
さらに別の発明は、建設業向け会計処理プログラムである。そして、この建設業向け会計処理プログラムは、複数の企業からなる共同企業体が実施する工事の各項目の原価を示すJV総括実行予算ファイルと、共同企業体としての工事の各項目における幹事会社の原価を示すJV自社実行予算ファイルとを作成する建設業向け会計処理を行うコンピュータを、
共同企業体として実施する工事の各項目毎に、共同企業体としての原価を示す総括原価と、該当項目を幹事会社である自社が全部引受けたと仮定した場合の原価を示す自社原価と、総括原価と自社原価との差額と、収支の区分とを前記JV総括実行予算ファイルに書込み、かつ全部の項目に亘って総括原価を加算したJV総原価を同じくJV総括実行予算ファイルに書込むJV総括実行予算ファイル作成手段、
JV総括実行予算ファイルに書込まれたJV総原価に自社の持分を乗算して自社分共通原価をプラス原価として算出する自社分共通原価導出手段、
JV総括実行予算ファイルにおける収入区分の項目の差額を該当項目のマイナス原価とし求める他社原価導出手段、
JV総括実行予算ファイルにおける支出区分の項目の差額を該当項目のプラス原価とし求める自社原価導出手段、
各導出手段で導出した各原価を加算して自社分総原価を算出する自社分総原価導出ス手段、
各導出手段で導出した各原価および自社分総原価を前記JV自社実行予算ファイルに書込むJV自社実行予算ファイル作成手段
として機能させる。
このように構成された建設業向け会計処理プログラムにおいては、前述した建設業向け会計処理方法とほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
さらに別の発明の建設業向け会計処理プログラムは、複数の企業からなる共同企業体が実施する工事の各項目の原価を示すJV総括実行予算ファイルと、共同企業体としての工事の各項目における幹事会社の原価を示すJV自社実行予算ファイルとを作成する建設業向け会計処理を行うコンピュータを、
共同企業体として実施する工事の各項目毎に、前記共同企業体としての原価を示す総括原価と、該当項目を幹事会社である自社が全部引受けたと仮定した場合の原価を示す自社原価と、総括原価と自社原価との差額と、収支およびコストダウンの区分とをJV総括実行予算ファイルに書込み、かつ全部の項目に亘って総括原価を加算したJV総原価を同じくJV総括実行予算ファイルに書込むJV総括実行予算ファイル作成手段、
JV総括実行予算ファイルに書込まれたJV総原価に自社の持分を乗算して自社分共通原価をプラス原価として算出する自社分共通原価導出手段、
JV総括実行予算ファイルにおける収入区分の項目の差額を該当項目のマイナス原価とし求める他社原価導出手段、
JV総括実行予算ファイルにおける支出区分の項目の差額を該当項目のプラス原価とし求める自社原価導出手段、
JV総括実行予算ファイルにおけるコストダウン区分の項目の差額に自社の持分を乗算してマイナス原価として求める自社分コストダウン原価導出手段、
各導出手段で導出した各原価を加算して自社分総原価を算出する自社分総原価導出手段、
各導出手段で導出した各原価および自社分総原価をJV自社実行予算ファイルに書込むJV自社実行予算ファイル作成手段
として機能させる。
このように構成された建設業向け会計処理プログラムにおいては、前述した建設業向け会計処理方法とほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
さらに別の発明の建設業向け会計処理プログラムは、複数の企業からなる共同企業体が実施する工事を構成する複数の基本工事およびこの各基本工事に含まれる複数の単位工事をツリー状に示し、前記各基本工事および各単位工事における数量、単価、金額とからなる工事情報を記憶するJV実行予算ファイルと、このJV実行予算ファイルに記載された各基本工事および各単位工事の数量、単価、金額とからなる工事情報を、工事の手配用に編集して記憶する原価管理予算ファイルとを作成する建設業向け会計処理を行うコンピュータを、
JV実行予算ファイルに記憶された各単位工事を工事手配に関して指定された要素で検索する検索手段、
この検索手段で検索された同一要素を有する各単位工事に対して新たに基本工事を作成して、この新規作成した基本工事の工事情報および検索された各単位工事の工事情報を、新規作成した基本工事に前記検索された各単位工事が含まれる形式で原価管理予算ファイルに書込む要素結合手段、
JV実行予算ファイルに記憶された各基本工事のうちの工事手配に関して指定された基本工事に含まれる各単位工事の各工事情報を、同じく工事手配に関して指定された他の基本工事に含ませ、かつ各単位工事が移動された基本工事を削除した形式で原価管理予算ファイルに書込む単位工事移動手段
として機能させる。
このように構成された建設業向け会計処理プログラムにおいても、前述した建設業向け会計処理方法とほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
さらに別の発明は、上述した発明の建設業向け会計処理プログラムに対して、さらに、コンピュータを、JV実行予算ファイルに記憶された単位工事の変更に応じて、原価管理予算ファイルの対応する単位工事を変更する変更連動手段として機能させる。
このように構成された建設業向け会計処理プログラムにおいても、前述した建設業向け会計処理方法とほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
本発明の建設業向け会計処理方法、および建設業向け会計処理プログラムにおいては、一旦作成したJV総括実行予算ファイルからJV自社実行予算ファイルを自動的に作成でき、さらに、JV実行予算ファイルの単位工事と原価管理予算ファイルの単位工事との間のリンク関係を維持した状態で、原価管理予算ファイルにおける基本工事と単位工事との関係を工事手配の目的に応じて任意に編集でき、効率的にかつ誤りなくJV自社実行予算ファイルおよび原価管理予算ファイルを作成できる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係わる建設業向け会計処理方法および建設業向け会計処理プログラムが組込まれた建設業向け会計処理装置の概略構成を示すブロック図である。この実施例の建設業向け会計処理装置は、図18を用いて説明したように、共同企業体2を構成する複数企業(会社)1a〜1dのうちの幹事会社(スポンサー企業)1aに設けられたコンピュータからなる情報処理装置で構成されている。
この第1実施形態の会計処理装置内には、幹事会社1aの会計担当者が各種データや操作情報を入力するためのキーボード等の入力部12、表示器13、記憶部14が設けられている。記憶部14内には、入力画面15、JV総括実行予算ファイル16、持分17、算出ロジック18、JV自社実行予算ファイル19が記憶されている。
さらに、この会計処理装置内には、アプリケーション・プログラム上に形成された、JV総括実行予算ファイル作成部20、自社分共通原価導出部21、他社原価導出部22、自社原価導出部23、コストダウン原価導出部24、自社分総原価導出部25、およびJV自社実行予算ファイル作成部26が設けられている。
次に、各部の構成および動作を順番に説明していく。幹事会社1aの会計担当者は、入力部12を操作して、表示器13に、記憶部14に記憶されている図5に示すJV総括実行予算の入力画面15を表示させる。この入力画面15には、共同企業体として実施する工事の各項目(名称)27毎に、共同企業体としての原価を示す総括原価(金額)28と、該当項目27を幹事会社1aである自社が全部引受けたと仮定した場合の原価を示す自社原価(NET)29と、総括原価(金額)28と自社原価(NET)29との差額30と、収支の区分31とを入力する領域が形成されている。総括原価(金額)28と自社原価(NET)29は、それぞれ、該当項目27の数量と単価を入力すれば、自動的にその値(原価)が自動計算される(項目の原価=数量×単価)。
幹事会社1aの会計担当者は、表示器13に表示された図5に示す入力画面15を用いて、入力部12を操作して、共同企業体として実施する工事の各項目(名称)27毎に、共同企業体2としての数量と単価と、該当項目を幹事会社である自社が全部引受けたと仮定した場合の数量と単価と、収支の区分31とを入力する。
すると、JV総括実行予算ファイル作成部20が起動して、共同企業体2として実施する工事の各項目(名称)27毎に、総括原価(金額)28と自社原価(NET)29と、総括原価(金額)28と自社原価(NET)29との差額30とを算出し、さらに、全部の項目27に亘って総括原価28を加算したJV総原価32を算出して、図2に示すJV総括実行予算ファイル16を作成して、記憶部14に書込む。なお、図2に示すJV総括実行予算ファイル16においては、説明を簡単にするために、各項目(名称)27における数量と単価の記載を省略している。
各項目27に付される区分31として、収入区分、支出区分、コストダウン(JVCD)、支出・収入区分とがある。各区分31における差額30の図4に示すJV自社実行予算ファイル19に自社の原価33として書込む場合の、該当項目27の原価33の算出ロジック18が記憶部14に記憶されている。
次に、JV総括実行予算ファイル作成部20にて記憶部14に書込まれたJV総括実行予算ファイル16から、図4に示す共同企業体2としての工事の各項目27における幹事会社の原価33を示すJV自社実行予算ファイル19の作成について説明する。
自社分共通原価導出部21は、JV総括実行予算ファイル16のJV総原価32に、記憶部14に記憶された各社の持分17のうち自社の持分(実施形態では70%)を乗算した自社分共通原価34をJV自社実行予算ファイル19において該当項目(共通原価)の原価33の欄にプラス原価として書込む。
他社分原価導出部22を説明する。JV総括実行予算ファイル16の区分31のうちの収入区分の項目27は、例えば工事の該当項目27をこの共同企業体を構成する他の企業(会社)に配分した場合を示す。この場合、総括原価28と該当企業に配分する金額(自社原価29)との差額30は幹事会社2の収入となるので、他社分原価導出部22は、JV自社実行予算ファイル19の該当項目27の原価33の欄にマイナス原価として書込む。
実施形態においては、「ナマコン」の項目27と「レール」の項目27に収入区分が付されているので、「ナマコン」の差額「9000」と「レール」の差額「1350000」とが原価33の欄にマイナス原価として書込まれる。
自社分原価導出部23を説明する。JV総括実行予算ファイル16の区分31のうちの支出区分の項目27は、例えば工事の該当項目27をこの共同企業体の幹事会社1aである自社に配分した場合を示す。この場合、総括原価28と自社に配分する金額(自社原価29)との差額30は幹事会社の支出となるので、自社分原価導出部23は、この差額30を、JV自社実行予算ファイル19の該当項目27の原価33の欄にプラス原価として書込む。
実施形態においては、「帰省旅費」の項目27に支出区分が付されているので、「帰省旅費」の差額「600000」が原価33の欄にプラス原価として書込まれる。
コストダウン原価導出部24を説明する。コストダウンは共同企業体2を構成する全部の企業(会社)1a〜1dにとって収益があるので、コストダウン原価導出部24は、JV総括実行予算ファイル16のコストダウン区分の項目27の差額30に自社の持分(実施形態においては70%)を乗算してマイナス原価として、JV自社実行予算ファイル19の該当項目27の原価33の欄に書込む。
実施形態においては、「世話役」の項目27にコストダウン区分が付されているので、「世話役」の差額「200000」の自社の持分(実施形態においては70%)を乗算した金額「140000」が原価33の欄にマイナス原価として書込まれる。なお、図4においては、差額「200000」全体をマイナス原価として書込むとともに、差額「200000」の他社の持分(実施形態においては30%)を乗算した金額「60000」をプラス原価として書込んでいる。
なお、「社員人件費」の項目27に、支出・収入の区分31が付されているが、この場合、「社員人件費」の総括原価28をマイナス原価として書込むとともに、「社員人件費」の自社原価29をプラス原価として書込む。結果として、「社員人件費」の差額30である「4581000」をマイナス原価(工事全体における自社の原価を低減させる)として書込むことになる。
自社分総原価算出部25は、JV自社実行予算ファイル19の原価33欄の各項目27の原価を加算して自社分総原価35を算出してJV自社実行予算ファイル19に書込む。JV自社実行予算ファイル作成部26は、このようにして作成されたJV自社実行予算ファイル19を記憶部14に格納すると共に、幹事会社1aの会計担当者の指示に基づいて、作成したJV自社実行予算ファイル19を表示器13に表示出力する。
したがって、共同企業体2の幹事会社1aの利益は、JV自社実行予算ファイル19における自社分共通原価34から自社分総原価35を減額した金額(18083800―12603800=5480000)となる。
このように構成された第1実施形態の建設業向け会計処理方法および建設業向け会計処理プログラムが組み込まれた建設業向け会計処理装置においては、共同企業2体が実施する工事の各項目27の原価を示すJV総括実行予算ファイル16内に、共同企業体として実施する工事の各項目27毎に、共同企業体としての原価を示す総括原価26と、該当項目27を幹事会社1aである自社が全部引受けたと仮定した場合の原価を示す自社原価29と、総括原価26と自社原価29との差額30と、収入、支出、コストダウンの区分31とを書込んでいる。
そして、これらの情報を用いて、共同企業体2としての工事の各項目27における幹事会社の原価33を示すJV自社実行予算ファイル19を自動的に作成している。したがって、幹事会社の会計担当者としては、JV総括実行予算ファイル16の各項目27のデータを入力して、JV総括実行予算ファイル16を作成するのみで、JV自社実行予算ファイル19が自動的に作成されるので、効率的にかつ誤りなくJV自社実行予算ファイル19を作成できる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係わる建設業向け会計処理方法および建設業向け会計処理プログラムが組み込まれた建設業向け会計処理装置の概略構成を示すブロック図である。この実施例の建設業向け会計処理装置は、図18を用いて説明したように、共同企業体2を構成する複数企業(会社)1a〜1dのうちの幹事会社(スポンサー企業)1aに設けられたコンピュータからなる情報処理装置で構成されている。この第2実施形態の建設業向け会計処理装置における会計処理業務の1つとして、JV実行予算ファイル44と原価管理予算ファイル45とを作成する業務がある。
図6に示すように、この会計処理装置内には、幹事会社1aの会計担当者が各種データや操作指令を入力するためのキーボード等の入力操作部41、表示器42、記憶部43が設けられている。記憶部43内には、前述したJV実行予算ファイル44、原価管理予算ファイル45が書込まれる。
さらに、この会計処理装置内には、アプリケーション・プログラム上に形成された、検索部46、要素結合部47、単位工事移動部48、変更連動部49が設けられている。
次に各部の構成および動作を順番に説明していく。
先ず、共同企業体2の幹事会社1aの会計担当者は、キーボード等の入力操作部41を操作して、図示しないJV実行予算ファイル44の入力画面を表示器42に表示させて、この入力画面上で、図7に示すJV実行予算ファイル44を作成して、記憶部43に格納する。
JV実行予算ファイル44内には、図7に示すように、共同企業体2が実施する工事を構成する複数の基本工事50およびこの各基本工事50に含まれる複数の単位工事51をツリー状に示し、前記各基本工事50および各単位工事51における工事名52、数量53、単価54、金額55とからなる工事情報56が記憶されている。
ここで、単位工事51は、これ以上分割できない最小単位の工事単位である。したがって、基本工事50の工事名52は、この基本工事50に含まれる複数の単位工事51の各工事名52を総称した名称であり、基本工事50の金額55は、この基本工事50に含まれる複数の単位工事51の各金額55を合計した金額である。
なお、図7は、説明を簡単にするために、実際のJV実行予算ファイル44を簡略して示した図であるが、実際には、図9に示すように、前述したJV総括実行予算ファイル16と同様に、共同企業体2としての各工事(基本工事、単位工事)の数量53、単価54、金額55の他に、共同企業体2の幹事会社1aとしての各工事(基本工事、単位工事)の数量53、単価54、金額55が記憶されている。さらに、差額30および区分31が記憶されている。
なお、図9に示すJV実行予算ファイル44においては、共同企業体2が実施する工事を構成する基本工事50、単位工事51が同列に記載されている。また多くの単位工事51の記載は省略されている。
共同企業体2の幹事会社1aの会計担当者は、JV実行予算ファイル44の作成、および記憶部43への格納作業が終了すると、このJV実行予算ファイル44に記載された各基本工事50および各単位工事51の数量53、単価54、金額55とからなる工事情報56を、幹事会社1aが工事の各項目を実行するときに工事用材料等の手配用に編集したり、工事の各項目を他の企業(建設会社)1b〜1dに配分するときに企業(建設会社)1b〜1d毎に各単位工事51を編集して記憶する図8に示す原価管理予算ファイル45を作成する。
具体的には、共同企業体2の幹事会社1aの会計担当者は、先ず、記憶部43に書込んだJV実行予算ファイル44を、記憶部43の別の領域に、図8に示すように、原価管理予算ファイル45として複写する。なお、実際の原価管理予算ファイル45においては、図10に示すように、複写時において、共同企業体2の幹事会社1aとしての数量53、単価54、金額55は削除されている。
共同企業体2の幹事会社1aの会計担当者は、JV実行予算ファイル44の内容を必要に応じて任意に変更可能である。
先ず、共同企業体2の幹事会社1aの会計担当者は、図9(図7)に示すJV実行予算ファイル44を表示器42に表示出力させた状態で、任意の基本工事50又は単位工事51の工事情報56を入力操作部49を操作して変更すと、図6における変更連動部49が起動して、図10(図8)の原価管理予算ファイル45における該当する基本工事50又は単位工事51の工事情報56を同一値に連動して変更する。
例えば、図9に示すJV実行予算ファイル44における「コンクリートB」の工事名52の工事(単位工事51)の工事情報56における「1000」cm2の数量53を、図11に示すように、「1100」cm2の数量53に変更すると、該当「コンクリートB」の工事名52の工事(単位工事51)の金額55が「2200000」に変更され、かつ、図12に示すように、原価管理予算ファイル45における「コンクリートB」の工事名52の工事(単位工事51)工事情報56における数量53が「1100」cm2変更され、かつ該当「コンクリートB」の工事名52の工事(単位工事51)の金額55が「2200000」に変更される。
このように、JV実行予算ファイル44に記憶された単位工事51の工事情報56が変更されると、原価管理予算ファイル45の対応する単位工事51の工事情報56も自動的に変更される。このように、分割不可能である単位工事51の工事情報56の内容は、JV実行予算ファイル44と原価管理予算ファイル45とで必ず一致している。
次に、JV実行予算ファイル44に記憶されている複数の基本工事50にそれぞれ含まれる複数の単位工事51から同一の要素を有する単位工事51を集めて、この収集した複数の単位工事51に対して、新規に工事名52を付した基本工事50として、原価管理予算ファイル45に書込む処理、すなわち、原価管理予算ファイル45の編集処理を説明する。
会計担当者は、記憶部43から原価管理予算ファイル45を表示器42の表示画面上に読出して、図13(a)に示すように、表示画面上で、「行の編集」→「行の挿入」→「集計(基本工事)行」と処理動作を選択し、実際の挿入位置(実施例では「ブロックA」の行)をマウスで指定すると、表示器42の表示画面上に、図13(b)に示す行挿入ウインドウ57が表示される。会計担当者が、行挿入ウインドウ57の工事名52の設定欄に例えば「ブロックを集める」と設定すると、図14に示すように、原価管理予算ファイル45における「コンクリートB」行と「ブロックA」行との間に「ブロックを集める」の新規行58が挿入される。
この新規行58が挿入された状態で、図15に示すように、表示画面上で、原価管理予算ファイル45における「行の編集」→「行の移動」→「移動元指定」→「切取り行検索」と処理動作を指定すると、図6の検索部46が起動して、図16に示すように、記憶部43からJV実行予算ファイル44を読出して表示器42にウインドウ表示する。
会計担当者は、表示画面上で、JV実行予算ファイル44における「名称検索」→「含む文字列検索」と処理動作を選択し、検索名称を「ブロック」と指定する。すると、図6の検索部46が、JV実行予算ファイル44における各基本工事50に含まれる「ブロック」の名称(文字列)を有する単位工事51の行59を抽出して表示する。この実施形態においては、図16に示すように、基本工事50である各「コンクリート」にそれぞれ「ブロック」の単位工事51が含まれる。当然、「ブロック」の各単位工事51の行59には、数量53、単価54、金額55からなる工事情報56が含まれる。
次に、図6における要素結合部47が起動して、JV実行予算ファイル44上で検索した「ブロック」の各単位工事51の各行59を、図17に示すように、原価管理予算ファイル45における前述した新規行58の下側に挿入する。そして、前述した新規行58に新たに、「コンクリート」の基本工事50を設定する。そして、この「コンクリート」の基本工事50に前述した、3個の各行59の「ブロックA」、「ブロックB」、「ブロックC」の単位工事51を含ませる。したがって、「ブロックA」〜「ブロックC」の各単位工事51の数量53、金額55をそれぞれ合算した数量53、金額55および単価54が「コンクリート」の基本工事50の工事情報56として、前述した新規行58に書込む。
そして、原価管理予算ファイル45における「ブロックA」〜「ブロックC」の単位工事51が新規の「コンクリート」の基本工事50に移動された後の基本工事50である各「コンクリート」における数量53、金額55を各「ブロックA」〜「ブロックC」の単位工事51の数量53、金額55分だけ減額修正する。
また、図6の単位工事移動部48は、記憶部43に書込まれたJV実行予算ファイル44に設定された各基本工事50のうちの、会計担当者にて入力操作部41で指定された基本工事50に含まれる各単位工事51を他の基本工事50に含ませる、単位工事51の基本工事50間の移動処理を、原価管理予算ファイル45上で実施する。そして、原価管理予算ファイル45におけるこの単位工事51の移動元および移動先の基本工事50の数量53、金額55等の工事情報56を修正する。
この単位工事移動部48が実施する単位工事51の基本工事50間の具体的な移動操作処理は、前述した、要素結合部47における原価管理予算ファイル45上で各単位工事51を集約する移動操作処理に準じるので、説明を省略する。
このように構成された第2実施形態の建設業向け会計処理方法および建設業向け会計処理プログラムが適用される会計処理装置においては、共同企業体2の会計担当者は、JV実行予算ファイル44に記載された各基本工事50および各単位工事51の数量53、単価54、金額55とからなる工事情報56を、工事の手配用に編集して、原価管理予算ファイル45に書込むことが可能である。
この編集過程で、JV実行予算ファイル44に記載された単位工事51の行59をそのまま原価管理予算ファイル45に書込むようにしているので、JV実行予算ファイル44における基本工事50と単位工事51との関係を、原価管理予算ファイル45上で変更する場合に、原価管理予算ファイル45における単位工事51をJV実行予算ファイル44の単位工事51との間のリンク関係を維持した状態で変更していることになる。
よって、共同企業体2の幹事会社1aの会計担当者は、原価管理予算ファイル45における基本工事50と単位工事51との関係を工事手配の目的に応じて任意に編集でき、効率的にかつ誤りなくJV実行予算ファイル44および原価管理予算ファイル45を作成できる。
本発明の第1実施形態に係わる建設業向け会計処理方法および建設業向け会計処理プログラムが組込まれた建設業向け会計処理装置の概略構成を示すブロック図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置の記憶部に書込まれたJV総括実行予算ファイルの概略構成図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置の記憶部に記憶された算出ロジックを示す図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置の記憶部に書込まれたJV自社実行予算ファイルの概略構成図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置の記憶部に記憶された入力画面を示す図。 本発明の第2実施形態に係わる建設業向け会計処理方法および建設業向け会計処理プログラムが組込まれた建設業向け会計処理装置の概略構成を示すブロック図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置の記憶部に書込まれたJV実行予算ファイルの概略構成図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置の記憶部に書込まれた原価管理予算ファイルの概略構成図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置の記憶部に書込まれたJV実行予算ファイルの詳細構成図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置の記憶部に書込まれた原価管理予算ファイルの詳細構成図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置においてJV実行予算ファイルの一部の工事における工事情報を変更した状態を示す図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置においてJV実行予算ファイルの一部の工事における工事情報の変更に連動して変更された原価管理予算ファイルの変更状態を示す図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置において原価管理予算ファイルに対する新たな行の挿入操作手順を示す図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置において原価管理予算ファイルに新たな行が挿入された状態を示す図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置において要素の検索操作手順を示す図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置においてJV実行予算ファイルから要素が検出された状態を示す図。 同実施形態の建設業向け会計処理装置において原価管理予算ファイルに新たな基本工事およびこの基本工事に含まれる複数の単位工事が挿入された状態を示す図。 一般的な共同企業体を説明するための模式図。 一般的なJV総括実行予算ファイルおよびJV自社実行予算ファイルの構成を示す図。 一般的なJV実行予算ファイルおよび原価管理予算ファイルの構成を示す図
符号の説明
1a…幹事会社(スポンサー企業)、2…共同企業体、3…施工主、12…入力部、13,42…表示器、14,43…記憶部、15…入力画面、16…JV総括実行予算ファイル、19…JV自社実行予算ファイル、20…JV総括実行予算ファイル作成部、21…自社分共通原価導出部、22…他社原価導出部、23…自社原価導出部、24…コストダウン原価導出部、25…自社分総原価導出部、26…JV自社実行予算ファイル作成部、27…項目、28…総括原価、29…自社原価、30…差額、31…区分、32…JV総原価、33…原価、34…自社分共通共通原価、35…自社分総原価、41…入力操作部、44…JV実行予算ファイル、45…原価管理予算ファイル、46…検索部、47…要素結合部、48…単位工事移動部、49…変更連動部、50…基本工事、51…単位工事5、52…工事名、53…数量、54…単価、55…金額、56…工事情報、57…行挿入ウインドウ、58…新規行、59…行

Claims (8)

  1. 複数の企業からなる共同企業体が実施する工事の各項目の原価を示すJV総括実行予算ファイルと、共同企業体としての工事の各項目における幹事会社の原価を示すJV自社実行予算ファイルとを作成する建設業向け会計処理方法において、
    前記共同企業体として実施する工事の各項目毎に、前記共同企業体としての原価を示す総括原価と、該当項目を幹事会社である自社が全部引受けたと仮定した場合の原価を示す自社原価と、総括原価と自社原価との差額と、収支の区分とを前記JV総括実行予算ファイルに書込み、かつ全部の項目に亘って総括原価を加算したJV総原価を同じく前記JV総括実行予算ファイルに書込むJV総括実行予算ファイル作成ステップと、
    前記JV総括実行予算ファイルに書込まれたJV総原価に自社の持分を乗算して自社分共通原価をプラス原価として算出する自社分共通原価導出ステップと、
    前記JV総括実行予算ファイルにおける収入区分の項目の差額を該当項目のマイナス原価とし求める他社原価導出ステップと、
    前記JV総括実行予算ファイルにおける支出区分の項目の差額を該当項目のプラス原価とし求める自社原価導出ステップと、
    前記各導出ステップで導出した各原価を加算して自社分総原価を算出する自社分総原価導出ステップと、
    前記各導出ステップで導出した各原価および自社分総原価を前記JV自社実行予算ファイルに書込むJV自社実行予算ファイル作成ステップと
    を備えたことを特徴とする建設業向け会計処理方法。
  2. 複数の企業からなる共同企業体が実施する工事の各項目の原価を示すJV総括実行予算ファイルと、共同企業体としての工事の各項目における幹事会社の原価を示すJV自社実行予算ファイルとを作成する建設業向け会計処理方法において、
    前記共同企業体として実施する工事の各項目毎に、前記共同企業体としての原価を示す総括原価と、該当項目を幹事会社である自社が全部引受けたと仮定した場合の原価を示す自社原価と、総括原価と自社原価との差額と、収支およびコストダウンの区分とを前記JV総括実行予算ファイルに書込み、かつ全部の項目に亘って総括原価を加算したJV総原価を同じく前記JV総括実行予算ファイルに書込むJV総括実行予算ファイル作成ステップと、
    前記JV総括実行予算ファイルに書込まれたJV総原価に自社の持分を乗算して自社分共通原価をプラス原価として算出する自社分共通原価導出ステップと、
    前記JV総括実行予算ファイルにおける収入区分の項目の差額を該当項目のマイナス原価とし求める他社原価導出ステップと、
    前記JV総括実行予算ファイルにおける支出区分の項目の差額を該当項目のプラス原価とし求める自社原価導出ステップと、
    前記JV総括実行予算ファイルにおけるコストダウン区分の項目の差額に自社の持分を乗算してマイナス原価として求める自社分コストダウン原価導出ステップと、
    前記各導出ステップで導出した各原価を加算して自社分総原価を算出する自社分総原価導出ステップと、
    前記各導出ステップで導出した各原価および自社分総原価を前記JV自社実行予算ファイルに書込むJV自社実行予算ファイル作成ステップと
    を備えたことを特徴とする建設業向け会計処理方法。
  3. 複数の企業からなる共同企業体が実施する工事を構成する複数の基本工事およびこの各基本工事に含まれる複数の単位工事をツリー状に示し、前記各基本工事および各単位工事における数量、単価、金額とからなる工事情報を記憶するJV実行予算ファイルと、このJV実行予算ファイルに記載された各基本工事および各単位工事の数量、単価、金額とからなる工事情報を、前記工事の手配用に編集して記憶する原価管理予算ファイルとを作成する建設業向け会計処理方法において、
    前記JV実行予算ファイルに記憶された各単位工事を工事手配に関して指定された要素で検索する検索ステップと、
    この検索ステップで検索された同一要素を有する各単位工事に対して新たに基本工事を作成して、この新規作成した基本工事の工事情報および検索された各単位工事の工事情報を、新規作成した基本工事に前記検索された各単位工事が含まれる形式で前記原価管理予算ファイルに書込む要素結合ステップと、
    前記JV実行予算ファイルに記憶された各基本工事のうちの工事手配に関して指定された基本工事に含まれる各単位工事の各工事情報を、同じく工事手配に関して指定された他の基本工事に含ませ、かつ各単位工事が移動された基本工事を削除した形式で前記原価管理予算ファイルに書込む単位工事移動ステップと
    を備えたことを特徴とする建設業向け会計処理方法。
  4. 前記JV実行予算ファイルに記憶された単位工事の変更に応じて、前記原価管理予算ファイルの対応する単位工事を変更する変更連動ステップを備えたことを特徴とする請求項3記載の建設業向け会計処理方法。
  5. 複数の企業からなる共同企業体が実施する工事の各項目の原価を示すJV総括実行予算ファイルと、共同企業体としての工事の各項目における幹事会社の原価を示すJV自社実行予算ファイルとを作成する建設業向け会計処理を行うコンピュータを、
    前記共同企業体として実施する工事の各項目毎に、前記共同企業体としての原価を示す総括原価と、該当項目を幹事会社である自社が全部引受けたと仮定した場合の原価を示す自社原価と、総括原価と自社原価との差額と、収支の区分とを前記JV総括実行予算ファイルに書込み、かつ全部の項目に亘って総括原価を加算したJV総原価を同じく前記JV総括実行予算ファイルに書込むJV総括実行予算ファイル作成手段、
    前記JV総括実行予算ファイルに書込まれたJV総原価に自社の持分を乗算して自社分共通原価をプラス原価として算出する自社分共通原価導出手段、
    前記JV総括実行予算ファイルにおける収入区分の項目の差額を該当項目のマイナス原価とし求める他社原価導出手段、
    前記JV総括実行予算ファイルにおける支出区分の項目の差額を該当項目のプラス原価とし求める自社原価導出手段、
    前記各導出手段で導出した各原価を加算して自社分総原価を算出する自社分総原価導出ス手段、
    前記各導出手段で導出した各原価および自社分総原価を前記JV自社実行予算ファイルに書込むJV自社実行予算ファイル作成手段
    として機能させることを特徴とする建設業向け会計処理プログラム。
  6. 複数の企業からなる共同企業体が実施する工事の各項目の原価を示すJV総括実行予算ファイルと、共同企業体としての工事の各項目における幹事会社の原価を示すJV自社実行予算ファイルとを作成する建設業向け会計処理を行うコンピュータを、
    前記共同企業体として実施する工事の各項目毎に、前記共同企業体としての原価を示す総括原価と、該当項目を幹事会社である自社が全部引受けたと仮定した場合の原価を示す自社原価と、総括原価と自社原価との差額と、収支およびコストダウンの区分とを前記JV総括実行予算ファイルに書込み、かつ全部の項目に亘って総括原価を加算したJV総原価を同じく前記JV総括実行予算ファイルに書込むJV総括実行予算ファイル作成手段、
    前記JV総括実行予算ファイルに書込まれたJV総原価に自社の持分を乗算して自社分共通原価をプラス原価として算出する自社分共通原価導出手段、
    前記JV総括実行予算ファイルにおける収入区分の項目の差額を該当項目のマイナス原価とし求める他社原価導出手段、
    前記JV総括実行予算ファイルにおける支出区分の項目の差額を該当項目のプラス原価とし求める自社原価導出手段、
    前記JV総括実行予算ファイルにおけるコストダウン区分の項目の差額に自社の持分を乗算してマイナス原価として求める自社分コストダウン原価導出手段、
    前記各導出手段で導出した各原価を加算して自社分総原価を算出する自社分総原価導出手段、
    前記各導出手段で導出した各原価および自社分総原価を前記JV自社実行予算ファイルに書込むJV自社実行予算ファイル作成手段
    として機能させることを特徴とする建設業向け会計処理プログラム。
  7. 複数の企業からなる共同企業体が実施する工事を構成する複数の基本工事およびこの各基本工事に含まれる複数の単位工事をツリー状に示し、前記各基本工事および各単位工事における数量、単価、金額とからなる工事情報を記憶するJV実行予算ファイルと、このJV実行予算ファイルに記載された各基本工事および各単位工事の数量、単価、金額とからなる工事情報を、前記工事の手配用に編集して記憶する原価管理予算ファイルとを作成する建設業向け会計処理を行うコンピュータを、
    前記JV実行予算ファイルに記憶された各単位工事を工事手配に関して指定された要素で検索する検索手段、
    この検索手段で検索された同一要素を有する各単位工事に対して新たに基本工事を作成して、この新規作成した基本工事の工事情報および検索された各単位工事の工事情報を、新規作成した基本工事に前記検索された各単位工事が含まれる形式で前記原価管理予算ファイルに書込む要素結合手段、
    前記JV実行予算ファイルに記憶された各基本工事のうちの工事手配に関して指定された基本工事に含まれる各単位工事の各工事情報を、同じく工事手配に関して指定された他の基本工事に含ませ、かつ各単位工事が移動された基本工事を削除した形式で前記原価管理予算ファイルに書込む単位工事移動手段
    として機能させることを特徴とする建設業向け会計処理プログラム。
  8. コンピュータを、
    前記JV実行予算ファイルに記憶された単位工事の変更に応じて、前記原価管理予算ファイルの対応する単位工事を変更する変更連動手段として機能させることを特徴とする請求項7記載の建設業向け会計処理プログラム。
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