JP7340080B2 - 与信余力算出装置、与信余力算出方法および与信余力算出プログラム - Google Patents

与信余力算出装置、与信余力算出方法および与信余力算出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、与信余力算出装置、与信余力算出方法および与信余力算出プログラムに関する。
特許文献1には、算出された与信限度額が妥当な水準であるかどうかの評価を支援することのできる与信限度額評価システムが開示されている(0007段落参照)。
特開2006-331333号公報
このように取引先に対する与信を管理する分野において、複数の会社から構成されるグループ会社において与信管理を行う場合には、従来においては、グループ会社ごとに取引先別の与信余力を管理していたため、グループ会社全体での取引先別の与信余力を管理することができないという問題があった。
例えば、A会社とB会社から構成されるグループ会社が存在するとして、両会社ともに取引先Xと取引しているとする。この場合、従来においては、A会社の取引先Xに対する与信余力が10,000千円、B会社の取引先Xに対する与信余力が20,000千円という情報は把握できても、A会社とB会社併せて(すなわち、グループ会社全体で)、取引先Xに対する与信余力が30,000千円という情報を把握することはできなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、複数の会社から構成されるグループ会社全体での取引先別の与信余力を算出することができる与信余力算出装置、与信余力算出方法および与信余力算出プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る与信余力算出装置は、制御部および記憶部を備え、複数の会社から構成されるグループ会社全体での取引先別の与信余力を算出する与信余力算出装置であって、前記記憶部には、前記取引先を識別するために前記グループ会社全体で統一して用いる取引先識別統一データと前記取引先を識別するために各々の前記会社で個別に用いる取引先識別個別データとを含む統一マスタと、取引先識別個別データと前記会社の前記取引先に対する債権の額である債権額とを含む取引金額テーブルと、取引先識別統一データと前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の限度額である与信限度額とを含む限度額テーブルと、が格納されており、前記制御部が、前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債権額を集約する第一集約手段と、前記限度額テーブル中の前記与信限度額から、当該与信限度額と紐付く前記限度額テーブル中の前記取引先識別統一データについて前記第一集約手段で集約した金額を減じた金額を、前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の余力である与信余力として算出する与信余力算出手段と、を備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る与信余力算出装置は、前記取引金額テーブルが、前記会社が提供するサービスまたは商品であって前記取引先から受注したもののうち前記取引先に対して提供または引渡しが未だ行われていないものの金額である受注残を更に含み、前記第一集約手段が、前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債権額および前記受注残を集約すること、を特徴とする。
また、本発明に係る与信余力算出装置は、前記取引金額テーブルが、前記会社の前記取引先に対する債務の額である債務額と前記会社が前記取引先から取っている担保の額である担保額とを更に含み、前記制御部が、前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債務額および前記担保額を集約する第二集約手段を更に備え、前記与信余力算出手段が、前記限度額テーブル中の前記与信限度額から、当該与信限度額と紐付く前記限度額テーブル中の前記取引先識別統一データについて前記第一集約手段で集約した金額を減じた金額に、当該与信限度額と紐付く前記限度額テーブル中の前記取引先識別統一データについて前記第二集約手段で集約した金額を加算した金額を、前記与信余力として算出すること、を特徴とする。
また、本発明に係る与信余力算出装置は、前記制御部が、前記与信余力算出手段で算出した前記与信余力が0円以上である場合、前記グループ会社全体として前記取引先に対して与信できる旨の判定を出力し、前記与信余力算出手段で算出した前記与信余力が0円以上ではない場合、前記グループ会社全体として前記取引先に対して与信できない旨の判定を出力する与信判定結果出力手段を更に備えること、を特徴とする。
また、本発明に係る与信余力算出方法は、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される、複数の会社から構成されるグループ会社全体での取引先別の与信余力を算出する与信余力算出方法であって、前記記憶部には、前記取引先を識別するために前記グループ会社全体で統一して用いる取引先識別統一データと前記取引先を識別するために各々の前記会社で個別に用いる取引先識別個別データとを含む統一マスタと、取引先識別個別データと前記会社の前記取引先に対する債権の額である債権額とを含む取引金額テーブルと、取引先識別統一データと前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の限度額である与信限度額とを含む限度額テーブルと、が格納されており、前記制御部で実行される、前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債権額を集約する第一集約ステップと、前記限度額テーブル中の前記与信限度額から、当該与信限度額と紐付く前記限度額テーブル中の前記取引先識別統一データについて前記第一集約ステップで集約した金額を減じた金額を、前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の余力である与信余力として算出する与信余力算出ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る与信余力算出プログラムは、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための、複数の会社から構成されるグループ会社全体での取引先別の与信余力を算出する与信余力算出プログラムであって、前記記憶部には、前記取引先を識別するために前記グループ会社全体で統一して用いる取引先識別統一データと前記取引先を識別するために各々の前記会社で個別に用いる取引先識別個別データとを含む統一マスタと、取引先識別個別データと前記会社の前記取引先に対する債権の額である債権額とを含む取引金額テーブルと、取引先識別統一データと前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の限度額である与信限度額とを含む限度額テーブルと、が格納されており、前記制御部に実行させるための、前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債権額を集約する第一集約ステップと、前記限度額テーブル中の前記与信限度額から、当該与信限度額と紐付く前記限度額テーブル中の前記取引先識別統一データについて前記第一集約ステップで集約した金額を減じた金額を、前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の余力である与信余力として算出する与信余力算出ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、複数の会社から構成されるグループ会社全体での取引先別の与信余力を算出することができるという効果を奏する。
図1は、与信余力算出装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、データ連携の概要の一例を示す図である。 図3は、データ活用イメージ(受注チェック時のフロー)の一例を示す図である。 図4は、限度額テーブルの一例を示す図である。 図5は、顧客マスタおよび名寄せマスタの一例を示す図である。 図6は、与信余力の判定イメージの一例を示す図である。 図7は、連携データおよび更新された限度額テーブルの一例を示す図である。
以下に、与信余力算出装置、与信余力算出方法および与信余力算出プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[1.構成]
本実施形態に係る与信余力算出装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、与信余力算出装置100の構成の一例を示すブロック図である。
与信余力算出装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、与信余力算出装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
与信余力算出装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。与信余力算出装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、与信余力算出装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、与信余力算出装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、例えば、顧客マスタ106aと、統一マスタとしての名寄せマスタ106bと、取引金額テーブルとしての連携データ106cと、限度額テーブル106dと、を備えている。
本実施形態に係る与信余力算出装置100によれば、複数の会社から構成されるグループ会社全体での取引先別の与信余力を算出することができる。以下の説明においては、前記グループ会社が、本社、子会社Aおよび子会社Bから構成され、また、前記取引先が、株式会社○○、××、××商事および××不動産であると仮定して、説明を進める。
顧客マスタ106aは、各々の前記会社で個別に前記取引先を管理するためのマスタである。図5においては、本社、子会社Aおよび子会社Bそれぞれについての顧客マスタ106aを示している。顧客マスタ106aは、図5に示すように、例えば、前記取引先を識別するために各々の前記会社で個別に用いる取引先識別個別データ(KEY)と、前記取引先の会社名(会社名)と、等を含む。
図5の顧客マスタ106aに示すように、本社と子会社Aの間においては、株式会社○○をKEY100、××をKEY200、××商事をKEY300、××不動産をKEY400で管理しており、すべてのKEYが共通である。これに対して、図5の顧客マスタ106aに示すように、子会社Bにおいては、株式会社○○をKEY100で管理している点は共通であるが、××をKEY202、××商事をKEY302、××不動産をKEY402で管理している点は異なる。このように、同一の取引先であるにも関わらず、前記会社間で異なるKEYを用いて取引先の管理を行うと、取引先ごとに債権額等を集約することができないため、同一の取引先に対しては同一のコードを付することにより取引先をまとめる(いわゆる名寄せする)ための名寄せマスタ106bが必要となる。
名寄せマスタ106bは、前記グループ会社全体で統一して前記取引先を管理するためのマスタである。名寄せマスタ106bは、図5に示すように、例えば、前記グループ会社を構成する前記会社を識別するための会社識別データ(会社)と、前記取引先を識別するために前記グループ会社全体で統一して用いる取引先識別統一データ(統一コード)と、前記取引先識別個別データ(KEY)と、前記取引先の会社名(会社名)と、等を含む。
図5の名寄せマスタ106bにおいては、本社、子会社Aおよび子会社Bのすべてにおいて共通して、株式会社○○を統一コード123456789、××を統一コード100000001、××商事を統一コード100000002、××不動産を統一コード100000003で管理しているため、同一の取引先に対しては同一のコードを付することにより取引先をまとめている(いわゆる名寄せしている)といえる。
連携データ106cは、前記グループ会社を構成する前記会社それぞれの前記取引先別の債権額、受注残、債務額および担保額を管理するデータである。連携データ106cは、図7に示すように、例えば、前記会社識別データ(会社)と、前記取引先識別個別データ(KEY)と、前記取引先の会社名(会社名)と、前記グループ会社を構成する前記会社の前記取引先に対する債権の額である債権額(債権)と、前記グループ会社を構成する前記会社が提供するサービスまたは商品であって前記取引先から受注したもののうち前記取引先に対して提供または引渡しが未だ行われていないものの金額である受注残(受残)と、前記グループ会社を構成する前記会社の前記取引先に対する債務の額である債務額(債務)と、前記グループ会社を構成する前記会社が前記取引先から取っている担保の額である担保額(担保)と、等を含む。
限度額テーブル106dは、前記グループ会社全体での取引先別の与信限度および与信余力等を管理するテーブルである。限度額テーブル106dは、本実施形態に係る集約処理が行われる前には、図4に示すように、与信限度および与信余力のみがセットされている。そして、本実施形態に係る集約処理が行われると、図7に示すように、限度額テーブル106dにおける与信残高、債務担保および与信余力が更新される。限度額テーブル106dは、図7に示すように、例えば、前記取引先識別統一データ(統一コード)と、前記取引先の会社名(会社名)と、前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の限度額である与信限度額(与信限度)と、当該与信限度額から後述する第一集約部102aで集約した連携データ106c中の前記債権額および前記受注残を減じた金額(与信残高)と、後述する第二集約部102bで集約した連携データ106c中の前記債務額および前記担保額(債務担保)と、前記減じた金額(与信残高)に前記集約した前記債務額および前記担保額(債務担保)を加算した金額である与信余力と、等を含む。
制御部102は、与信余力算出装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債権額を集約する第一集約手段としての第一集約部102aと、(2)前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債務額および前記担保額を集約する第二集約手段としての第二集約部102bと、(3)前記限度額テーブル中の前記与信限度額から、当該与信限度額と紐付く前記限度額テーブル中の前記取引先識別統一データについて前記第一集約手段で集約した金額を減じた金額を、前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の余力である与信余力として算出する与信余力算出手段としての与信余力算出部102cと、(4)前記与信余力算出手段で算出した前記与信余力が0円以上である場合、前記グループ会社全体として前記取引先に対して与信できる旨の判定を出力し、前記与信余力算出手段で算出した前記与信余力が0円以上ではない場合、前記グループ会社全体として前記取引先に対して与信できない旨の判定を出力する与信判定結果出力手段としての与信判定結果出力部102dと、を備えている。
第一集約部102aは、名寄せマスタ106bにおいて同一の統一コードと紐付くKEY単位で、連携データ106c中の債権を集約する。第一集約部102aは、名寄せマスタ106bにおいて同一の統一コードと紐付くKEY単位で、連携データ106c中の債権および受残を集約してもよい。
第二集約部102bは、名寄せマスタ106bにおいて同一の統一コードと紐付くKEY単位で、連携データ106c中の債務および担保を集約する。
与信余力算出部102cは、限度額テーブル106d中の与信限度から、当該与信限度と紐付く限度額テーブル106d中の統一コードについて第一集約部102aで集約した金額を減じた金額を、グループ会社全体での取引先に対する与信余力として算出する。この場合、与信余力算出の計算式としては、与信余力=与信限度-債権、または、与信余力=与信限度-(債権+受残)となる。
与信余力算出部102cは、限度額テーブル106d中の与信限度から、当該与信限度と紐付く限度額テーブル106d中の統一コードについて第一集約部102aで集約した金額を減じた金額に、当該与信限度と紐付く限度額テーブル106d中の統一コードについて第二集約部102bで集約した金額を加算した金額を、グループ会社全体での取引先に対する与信余力として算出してもよい。この場合、与信余力算出の計算式としては、与信余力=与信限度-(債権+受残)+(債務+担保)となる。
与信判定結果出力部102dは、与信余力算出部102cで算出した与信余力が0円以上である場合、グループ会社全体として取引先に対して与信できる旨の判定(○)を出力し、与信余力算出部102cで算出した与信余力が0円以上ではない場合、グループ会社全体として取引先に対して与信できない旨の判定(×)を出力する。
[2.処理の概要]
本項目では、本実施形態に係る処理の概要を説明する。
[2-1.データ連携概要]
本実施形態においては、図2に示すように、前記グループ会社を構成する前記会社それぞれにおいて会計・販売システムで管理する債権債務・受注残データ、担保・保証金データおよび取引先データ等を、与信管理システムに連携することができる。
[2-2.データ活用イメージ(受注チェック時のフロー)]
本実施形態においては、図3に示すように、(1)限度額テーブル106dに与信限度額の設定を行う。そして、(2)受注予定金額を加味して、グループ全体での与信枠チェックを行い、NGの場合は、販売NGとして特定の取引先に対して過剰な販売を防ぐ。更に、(3)前記与信枠チェックの結果を踏まえて、与信限度額の見直しを行うこともできる。
[2-3.与信余力の判定イメージ]
本項目においては、与信余力の判定イメージを、(1)買掛無、担保無、(2)買掛有、担保無、(3)買掛有、担保有の3パターンに分けて、図6を用いて説明する。
まず、(1)買掛無、担保無のパターンの場合、図6に示すように、与信限度額から、債権残高と受注残の和を減じた金額が、与信余力となる。
次に、(2)買掛有、担保無のパターンの場合、「債権残高と受注残の和」が、与信限度額を超えていても、債権ありの先に対して買掛(債務)が存在する場合は、当該買掛を与信余力としてみなすことができる。すなわち、図6に示すように、与信限度額から、債権残高と受注残の和を減じた金額に、買掛を加算した金額が、与信余力となる。
最後に、(3)買掛有、担保有のパターンの場合、「債権残高と受注残の和」が、与信限度額を超えていても、債権ありの先に対して債務たる買掛(債務)および担保が存在する場合は、当該買掛および当該担保を与信余力としてみなすことができる。すなわち、図6に示すように、与信限度額から、債権残高と受注残の和を減じた金額に、買掛および担保を加算した金額が、与信余力となる。
[3.処理の詳細]
本項目では、本実施形態に係る処理の詳細を、図4、図5および図7を用いて説明する。
本項目における説明の前提の一つ目として、顧客マスタ106aおよび名寄せマスタ106bの内容は、図5に示すとおりであるとする。
また、本項目における説明の前提の二つ目として、連携データ106cの内容は、図7に示すとおりであるとする。すなわち、本社(会社100)は、図7のレコードAおよびBに示すように、取引先である××および××商事に対しての取引金額情報を有しており、子会社A(会社101)は、図7のレコードCおよびDに示すように、取引先である××および××不動産に対しての取引金額情報を有しており、子会社B(会社102)は、図7のレコードE~Gに示すように、取引先である××、××不動産および株式会社○○に対しての取引金額情報を有しているものとする。
そして、本項目における説明の前提の三つ目として、限度額テーブル106dの内容は、図4に示すとおりであるとする。すなわち、グループ会社全体(本社、子会社Aおよび子会社B)での取引先:株式会社○○に対する与信限度額は10,000千円であり、グループ会社全体での取引先:××に対する与信限度額は50,000千円であり、グループ会社全体での取引先:××商事に対する与信限度額は20,000千円であり、グループ会社全体での取引先:××不動産に対する与信限度額は10,000千円であるとする。
以上、三つの前提が存在する場合において、グループ会社全体での取引先:××に対する与信余力、グループ会社全体での取引先:××商事に対する与信余力、グループ会社全体での取引先:××不動産に対する与信余力およびグループ会社全体での取引先:株式会社○○に対する与信余力を算出する例をそれぞれ説明する。
[3-1.グループ会社全体での取引先:××に対する与信余力の算出]
まず、図5の名寄せマスタ106bを参照すると、取引先:××についての統一コードは100000001であり、統一コード100000001と紐付くKEYは、200および202である。
この場合、第一集約部102aは、図7の連携データ106cから、KEY200を有するレコードA、KEY200を有するレコードCおよびKEY202を有するレコードEについて、レコード中の債権および受残を集計する。すなわち、第一集約部102aは、(レコードAの債権30,000千円+レコードAの受残10,000千円)+(レコードCの債権2,000千円)+(レコードEの債権5,000千円+レコードEの受残4,000千円)=51,000千円と集約する。
また、第二集約部102bは、図7の連携データ106cから、KEY200を有するレコードA、KEY200を有するレコードCおよびKEY202を有するレコードEについて、レコード中の債務および担保を集計する。すなわち、第二集約部102bは、(レコードAの債務3,000千円)+(レコードCの債務5,000千円)+(レコードEの債務2,000千円)=10,000千円と集約する。
続いて、与信余力算出部102cは、以下のようにして、グループ会社全体での取引先:××に対する与信余力を算出する。すなわち、図7の限度額テーブル106dにおいて、与信限度50,000千円と紐付く統一コードは100000001であり、統一コード100000001について第一集約部102aで集約した金額は51,000千円であり、統一コード100000001について第二集約部102bで集約した金額は10,000千円である。この場合、与信余力算出部102cは、図7の限度額テーブル106dのレコードBに示すように、与信残高として、与信限度50,000千円から第一集約部102aで集約した金額51,000千円を減じた金額である-1,000千円を算出する。また、与信余力算出部102cは、図7の限度額テーブル106dのレコードBに示すように、与信余力として、前記減じた金額-1,000千円に第二集約部102bで集約した金額10,000千円を加算した金額である9,000千円を算出する。当該算出された9,000千円が、グループ会社全体での取引先:××に対する与信余力となる。
最後に、与信判定結果出力部102dは、与信余力算出部102cで算出した与信余力9,000千円が0円以上であるため、グループ会社全体として取引先:××に対して与信できる旨の判定(図7の限度額テーブル106dのレコードBにおける与信判定「○」)を出力する。
[3-2.グループ会社全体での取引先:××商事に対する与信余力の算出]
まず、図5の名寄せマスタ106bを参照すると、取引先:××商事についての統一コードは100000002であり、統一コード100000002と紐付くKEYは、300および302である。
この場合、第一集約部102aは、図7の連携データ106cから、KEY300を有するレコードBについて、レコード中の債権および受残を集計する。すなわち、第一集約部102aは、(レコードBの受残3,000千円)=3,000千円と集約する。
また、第二集約部102bは、図7の連携データ106cから、KEY300を有するレコードBについて、レコード中の債務および担保を集計する。すなわち、第二集約部102bは、(レコードBの債務2,000千円+レコードBの担保1,000千円)=3,000千円と集計する。
続いて、与信余力算出部102cは、以下のようにして、グループ会社全体での取引先:××商事に対する与信余力を算出する。すなわち、図7の限度額テーブル106dにおいて、与信限度20,000千円と紐付く統一コードは100000002であり、統一コード100000002について第一集約部102aで集約した金額は3,000千円であり、統一コード100000002について第二集約部102bで集約した金額は3,000千円である。この場合、与信余力算出部102cは、図7の限度額テーブル106dのレコードCに示すように、与信残高として、与信限度20,000千円から第一集約部102aで集約した金額3,000千円を減じた金額である17,000千円を算出する。また、与信余力算出部102cは、図7の限度額テーブル106dのレコードCに示すように、与信余力として、前記減じた金額17,000千円に第二集約部102bで集約した金額3,000千円を加算した金額である20,000千円を算出する。当該算出された20,000千円が、グループ会社全体での取引先:××商事に対する与信余力となる。
最後に、与信判定結果出力部102dは、与信余力算出部102cで算出した与信余力20,000千円が0円以上であるため、グループ会社全体として取引先:××商事に対して与信できる旨の判定(図7の限度額テーブル106dのレコードCにおける与信判定「○」)を出力する。
[3-3.グループ会社全体での取引先:××不動産に対する与信余力の算出]
まず、図5の名寄せマスタ106bを参照すると、取引先:××不動産についての統一コードは100000003であり、統一コード100000003と紐付くKEYは、400および402である。
この場合、第一集約部102aは、図7の連携データ106cから、KEY400を有するレコードDおよびKEY402を有するレコードFについて、レコード中の債権および受残を集計する。すなわち、第一集約部102aは、(レコードDの債権4,000千円+レコードDの受残15,000千円)=19,000千円と集計する。
また、第二集約部102bは、図7の連携データ106cから、KEY400を有するレコードDおよびKEY402を有するレコードFについて、レコード中の債務および担保を集計する。すなわち、第二集約部102bは、(レコードDの担保5,000千円)+(レコードFの債務3,000千円)=8,000千円と集計する。
続いて、与信余力算出部102cは、以下のようにして、グループ会社全体での取引先:××不動産に対する与信余力を算出する。すなわち、図7の限度額テーブル106dにおいて、与信限度10,000千円と紐付く統一コードは100000003であり、統一コード100000003について第一集約部102aで集約した金額は19,000千円であり、統一コード100000003について第二集約部102bで集約した金額は8,000千円である。この場合、与信余力算出部102cは、図7の限度額テーブル106dのレコードDに示すように、与信残高として、与信限度10,000千円から第一集約部102aで集約した金額19,000千円を減じた金額である-9,000千円を算出する。また、与信余力算出部102cは、図7の限度額テーブル106dのレコードDに示すように、与信余力として、前記減じた金額-9,000千円に第二集約部102bで集約した金額8,000千円を加算した金額である-1,000千円を算出する。当該算出された-1,000千円が、グループ会社全体での取引先:××不動産に対する与信余力となる。
最後に、与信判定結果出力部102dは、与信余力算出部102cで算出した与信余力-1,000千円が0円以上ではないため、グループ会社全体として取引先:××不動産に対して与信できない旨の判定(図7の限度額テーブル106dのレコードDにおける与信判定「×」)を出力する。
[3-4.グループ会社全体での取引先:株式会社○○に対する与信余力の算出]
まず、図5の名寄せマスタ106bを参照すると、取引先:株式会社○○についての統一コードは123456789であり、統一コード123456789と紐付くKEYは、100である。
この場合、第一集約部102aは、図7の連携データ106cから、KEY100を有するレコードGについて、レコード中の債権および受残を集計する。すなわち、第一集約部102aは、(レコードGの債権9,000千円)=9,000千円と集計する。
また、第二集約部102bは、図7の連携データ106cから、KEY100を有するレコードGについて、レコード中の債務および担保を集計する。すなわち、レコードG中の債務および担保は0円であるため、第二集約部102bは、0千円と集計する。
続いて、与信余力算出部102cは、以下のようにして、グループ会社全体での取引先:株式会社○○に対する与信余力を算出する。すなわち、図7の限度額テーブル106dにおいて、与信限度10,000千円と紐付く統一コードは123456789であり、統一コード123456789について第一集約部102aで集約した金額は9,000千円であり、統一コード123456789について第二集約部102bで集約した金額は0千円である。この場合、与信余力算出部102cは、図7の限度額テーブル106dのレコードAに示すように、与信残高として、与信限度10,000千円から第一集約部102aで集約した金額9,000千円を減じた金額である1,000千円を算出する。また、与信余力算出部102cは、図7の限度額テーブル106dのレコードAに示すように、与信余力として、前記減じた金額1,000千円に第二集約部102bで集約した金額0千円を加算した金額である1,000千円を算出する。当該算出された1,000千円が、グループ会社全体での取引先:株式会社○○に対する与信余力となる。
最後に、与信判定結果出力部102dは、与信余力算出部102cで算出した与信余力1,000千円が0円以上であるため、グループ会社全体として取引先:株式会社○○に対して与信できる旨の判定(図7の限度額テーブル106dのレコードAにおける与信判定「○」)を出力する。
[4.本実施形態のまとめ]
このように、本実施形態に係る与信余力算出装置100によれば、複数の会社から構成されるグループ会社全体での取引先別の与信余力を算出することができる。
ここで、従来の与信残高管理においては、グループ会社ごとに与信限度額および与信残高を管理していたため、グループ全体で取引先別の与信限度額および与信残高を可視化することはできなかった。また、従来においては、同一取引先であってもグループ会社ごとに異なる顧客番号で管理しているという制約があったため、システムユーザは、名寄せ(グループ会社ごとに異なる顧客番号で管理している取引先の情報を一つにまとめる)を行った上で、債権、債務および担保の集計を行い与信残高集計する必要があった。
与信残高集計を正しくできないと、グループとして特定の取引先に対して過剰な販売を行い債権が膨らむリスクがあり、過大な貸し倒れリスクが発生していたとしてもその状況に気付かないという経営上の課題があった。
そこで、本実施形態においては、例えば、「グループ会社内での取引先の名寄せ情報」および「各グループ会社からの各取引先の債権、債務および担保情報」より、グループ内での取引先別の与信残高に加え債務情報および担保情報を加味することで、精緻な与信余力を試算することを可能とした。
これにより、例えば、全社(グループ全体)での与信余力を可視化することができ、更に、貸倒発生時のリスクを低減することができる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、与信余力算出装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、与信余力算出装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて与信余力算出装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、与信余力算出装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、与信余力算出装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、与信余力算出装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、例えば、複数の会社から構成されるグループ会社において有用であり、特に、前記複数の会社の数が多い場合においては極めて有用である。
100 与信余力算出装置
102 制御部
102a 第一集約部
102b 第二集約部
102c 与信余力算出部
102d 与信判定結果出力部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 顧客マスタ
106b 名寄せマスタ
106c 連携データ
106d 限度額テーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (5)

  1. 制御部および記憶部を備え、複数の会社から構成されるグループ会社全体での取引先別の与信余力を算出する与信余力算出装置であって、
    前記記憶部には、
    前記取引先を識別するために前記グループ会社全体で統一して用いる取引先識別統一データと前記取引先を識別するために各々の前記会社で個別に用いる取引先識別個別データとを含む統一マスタと、
    取引先識別個別データと前記会社の前記取引先に対する債権の額である債権額と前記会社の前記取引先に対する債務の額である債務額とを含む取引金額テーブルと、
    取引先識別統一データと前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の限度額である与信限度額とを含む限度額テーブルと、
    が格納されており、
    前記制御部は、
    前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債権額を集約する第一集約手段と、
    前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債務額を集約する第二集約手段と、
    前記限度額テーブル中の前記与信限度額から、当該与信限度額と紐付く前記限度額テーブル中の前記取引先識別統一データについて前記第一集約手段で集約した金額を減じた金額に、当該与信限度額と紐付く前記限度額テーブル中の前記取引先識別統一データについて前記第二集約手段で集約した金額を加算した金額を、前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の余力である与信余力として算出する与信余力算出手段と、
    を備えること、
    を特徴とする与信余力算出装置。
  2. 前記取引金額テーブルは、前記会社が提供するサービスまたは商品であって前記取引先から受注したもののうち前記取引先に対して提供または引渡しが未だ行われていないものの金額である受注残を更に含み、
    前記第一集約手段は、
    前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債権額および前記受注残を集約すること、
    を特徴とする請求項1に記載の与信余力算出装置。
  3. 前記制御部は、
    前記与信余力算出手段で算出した前記与信余力が0円以上である場合、前記グループ会社全体として前記取引先に対して与信できる旨の判定を出力し、前記与信余力算出手段で算出した前記与信余力が0円以上ではない場合、前記グループ会社全体として前記取引先に対して与信できない旨の判定を出力する与信判定結果出力手段
    を更に備えること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の与信余力算出装置。
  4. 制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される、複数の会社から構成されるグループ会社全体での取引先別の与信余力を算出する与信余力算出方法であって、
    前記記憶部には、
    前記取引先を識別するために前記グループ会社全体で統一して用いる取引先識別統一データと前記取引先を識別するために各々の前記会社で個別に用いる取引先識別個別データとを含む統一マスタと、
    取引先識別個別データと前記会社の前記取引先に対する債権の額である債権額と前記会社の前記取引先に対する債務の額である債務額とを含む取引金額テーブルと、
    取引先識別統一データと前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の限度額である与信限度額とを含む限度額テーブルと、
    が格納されており、
    前記制御部で実行される、
    前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債権額を集約する第一集約ステップと、
    前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債務額を集約する第二集約ステップと、
    前記限度額テーブル中の前記与信限度額から、当該与信限度額と紐付く前記限度額テーブル中の前記取引先識別統一データについて前記第一集約ステップで集約した金額を減じた金額に、当該与信限度額と紐付く前記限度額テーブル中の前記取引先識別統一データについて前記第二集約ステップで集約した金額を加算した金額を、前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の余力である与信余力として算出する与信余力算出ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする与信余力算出方法。
  5. 制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための、複数の会社から構成されるグループ会社全体での取引先別の与信余力を算出する与信余力算出プログラムであって、
    前記記憶部には、
    前記取引先を識別するために前記グループ会社全体で統一して用いる取引先識別統一データと前記取引先を識別するために各々の前記会社で個別に用いる取引先識別個別データとを含む統一マスタと、
    取引先識別個別データと前記会社の前記取引先に対する債権の額である債権額と前記会社の前記取引先に対する債務の額である債務額とを含む取引金額テーブルと、
    取引先識別統一データと前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の限度額である与信限度額とを含む限度額テーブルと、
    が格納されており、
    前記制御部に実行させるための、
    前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債権額を集約する第一集約ステップと、
    前記統一マスタにおいて同一の取引先識別統一データと紐付く取引先識別個別データ単位で、前記取引金額テーブル中の前記債務額を集約する第二集約ステップと、
    前記限度額テーブル中の前記与信限度額から、当該与信限度額と紐付く前記限度額テーブル中の前記取引先識別統一データについて前記第一集約ステップで集約した金額を減じた金額に、当該与信限度額と紐付く前記限度額テーブル中の前記取引先識別統一データについて前記第二集約ステップで集約した金額を加算した金額を、前記グループ会社全体での前記取引先に対する与信の余力である与信余力として算出する与信余力算出ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする与信余力算出プログラム。
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