JP7409984B2 - 業務支援装置、業務支援方法、及び業務支援プログラム - Google Patents

業務支援装置、業務支援方法、及び業務支援プログラム Download PDF

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Description

本発明は、会計業務を支援するための業務支援装置、業務支援方法、及び業務支援プログラムに関する。
一般的な会計ソフトでは、債権の請求先と債務の支払先を別々に管理していることから、従来、債権と債務の相殺を行うことができなかった。このようなことから、従来、1件ずつ手作業で相殺処理を行う必要があり、件数が多い場合、膨大な時間を要し、相殺ミスが発生する危険性が高く、債権債務の管理精度の低下の原因となっていた。
しかし、これまで、同様のケースでこのような課題を解決する方法は知られていない(特許文献1)。
特開2019-219933号公報
本発明の目的は、効率的に債権債務の相殺処理を行うことができ、決算期間の短縮や債権債務の管理精度の向上を可能とする業務支援装置を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務支援装置は、会計業務を支援するための、制御部を備える業務支援装置であって、前記制御部が、債権又は債務の発生事象毎に、債権計上データ上に登録されている債権と、債務計上データ上に登録されている債務とを、相殺が許容される前記債権を回収すべき取引先と前記債務を支払うべき取引先との組み合わせに従って、相殺する相殺処理手段を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る業務支援装置は、前記相殺処理手段が、共通する取引先を有する前記債権と前記債務のみを相殺することを特徴とする。
また、本発明に係る業務支援装置は、前記相殺処理手段が、共通する期日を有する前記債権と前記債務のみを相殺することを特徴とする。
また、本発明に係る業務支援装置は、前記債権を回収すべき取引先及び前記債務を支払うべき取引先が、取引先毎に、相殺処理の対象とする対象取引先と、相殺処理の対象としない非対象取引先とに区分され、前記相殺処理手段が、前記対象取引先のみについて前記債権と前記債務とを相殺することを特徴とする。
また、本発明に係る業務支援装置は、前記発生事象が、事象毎に、相殺処理の対象とする対象発生事象と、相殺処理の対象としない非対象発生事象とに区分され、前記相殺処理手段が、前記対象発生事象のみについて前記債権と前記債務とを相殺することを特徴とする。
また、本発明に係る業務支援装置は、前記相殺処理手段が、予め設定された勘定科目の相殺優先順位に従って、相殺優先順位のより高い勘定科目を有する前記債権又は前記債務から順に前記債権と前記債務とを相殺することを特徴とする。
また、本発明に係る業務支援装置は、前記相殺処理手段が、前記債権計上データ及び前記債務計上データ上において、前記債権に関する勘定科目及び前記債務に関する勘定科目それぞれの相手勘定科目として同一の相殺勘定を用いて前記債権と前記債務とを相殺することを特徴とする。
また、本発明に係る業務支援装置は、前記制御部が、前記相殺処理手段が相殺した前記債権又は前記債務に基づいて、前記相殺勘定を用いた会計伝票を作成する伝票作成手段をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る業務支援方法は、制御部を備える業務支援装置において実行される、会計業務を支援するための業務支援方法であって、前記制御部で実行される、債権又は債務の発生事象毎に、債権計上データ上に登録されている債権と、債務計上データ上に登録されている債務とを、相殺が許容される前記債権を回収すべき取引先と前記債務を支払うべき取引先との組み合わせに従って、相殺する相殺処理ステップを含むことを特徴とする。
また、本発明に係る業務支援プログラムは、制御部を備える業務支援装置に実行させるための、会計業務を支援するための業務支援プログラムであって、前記制御部に実行させるための、債権又は債務の発生事象毎に、債権計上データ上に登録されている債権と、債務計上データ上に登録されている債務とを、相殺が許容される前記債権を回収すべき取引先と前記債務を支払うべき取引先との組み合わせに従って、相殺する相殺処理ステップを含むことを特徴とする。
本発明によれば、効率的に債権債務の相殺処理を行うことができ、決算期間の短縮や債権債務の管理精度の向上を可能とする。
図1は、PC100の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、相殺処理部102aによる相殺処理の流れの一例を示すフロー図である。 図3は、相殺処理前の債権計上データの一例を示す図である。 図4は、相殺処理前の債務計上データの一例を示す図である。 図5は、図3の債権計上データに対応する相殺処理後の債権計上データの一例を示す図である。 図6は、図4の債務計上データに対応する相殺処理後の債務計上データの一例を示す図である。 図7は、請求先マスタの一例を示す図である。 図8は、相殺優先順位マスタの一例を示す図である。 図9は、会計伝票の一例を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.構成]
ここでは、本発明の業務支援装置を含む本実施形態に係るPC(パーソナルコンピュータ)100の構成の一例について、図1を参照して説明する。なお、本実施形態の構成はあくまでも一例であり、本発明は、本実施形態の構成で実現することに限定されるものではない。また、構成に関する以下の説明において、重複する説明を省略する場合がある。
図1は、PC100の構成の一例を示すブロック図である。PC100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108とを備え、各種データ(例えば、記憶部106に記憶される、後述する各データでもよい)を記憶したサーバ200(例えばWebサーバなど)とネットワーク300(例えばインターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)など)を介して通信可能に接続されている。
PC100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
なお、PC100は、例えば、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型のものであってもよく、また、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型のものであってもよい。
制御部102は、PC100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、相殺処理部102a、伝票作成部102b等を備えている。
相殺処理部102aは、債権又は債務の発生事象毎に、債権計上データ上に登録されている債権と、債務計上データ上に登録されている債務とを、相殺が許容される債権を回収すべき取引先(以下「請求先」という場合がある)と債務を支払うべき取引先(以下「支払先」という場合がある)との組み合わせに従って、相殺する。債権又は債務の発生事象は、商品、サービスなどの取引などに応じて発生する会計上の債権又は債務の発生事象であり得る。債権又は債務の発生事象は、一実施形態において、勘定科目単位であり得る。
債権計上データには、債権の発生事象毎に、必須情報として、取引先(請求先)の識別子、及び債権の額が登録され、任意情報として、債権の計上日、債権に関する取引日、債権を回収すべき期日(以下「回収予定日」という場合がある)等の時間情報;取引した商品又はサービス、その取引量、取引形態等の取引内容情報;債権に関する勘定科目及びその相手勘定科目;事象毎の対象発生事象と非対象発生事象との区分;取引先(請求先)の名称、住所、電話番号、メールアドレス、口座番号等の取引先(請求先)任意情報;担当者の識別子、名称、役職、部署、電話番号、メールアドレス等の担当者情報等が登録され得る。識別子は、例えば、数字、アルファベット(大文字及び小文字を含む)又はそれらの組み合わせであり得る。
債権に関する勘定科目は、回収すべき資産(債権)の勘定科目であり得、例えば、売掛金勘定、未収入金(未収金)勘定、受取手形勘定、未収収益勘定、貸付金勘定等であり得、その相手勘定科目は、売上勘定、業務委託料勘定等であり得る。
債務計上データには、債務の発生事象毎に、必須情報として、取引先(支払先)の識別子、及び債務の額が登録され、任意情報として、債務の計上日、債務に関する取引日、債務を支払うべき期日(以下「支払予定日」という場合がある)等の時間情報;取引した商品又はサービス、その取引量、取引形態等の取引内容情報;債務に関する勘定科目及びその相手勘定科目;事象毎の対象発生事象と非対象発生事象との区分;取引先(支払先)の名称、住所、電話番号、メールアドレス、口座番号等の取引先(支払先)任意情報;担当者の識別子、名称、役職、部署、電話番号、メールアドレス等の担当者情報等が登録され得る。
債務に関する勘定科目は、支払うべき負債(債務)の勘定科目であり得、例えば、買掛金勘定、未払金勘定、支払手形勘定、未払費用勘定、借入金勘定等であり得、その相手勘定科目は、仕入勘定、手数料勘定等であり得る。
相殺が許容される請求先と支払先との組み合わせは、一実施形態において、予め設定することができる。相殺が許容される請求先と支払先とは、一実施形態において、同一であっても相違していてもよい。一実施形態において、相殺処理部102aは、共通する取引先を有する債権と債務のみを相殺する。
相殺が許容される請求先と支払先との組み合わせは、一実施形態において、請求先1社に対して支払先1社の組み合わせであっても、請求先1社に対して支払先複数社の組み合わせであっても、請求先複数社に対して支払先1社の組み合わせであっても、請求先複数社に対して支払先複数社の組み合わせであってもよい。
相殺が許容される請求先と支払先との組み合わせは、一実施形態において、取引先(請求先又は支払先)の識別子を介して、紐付けする。相殺処理部102aは、一実施形態において、債権計上データ又は債務計上データに登録された取引先(請求先又は支払先)の識別子に基づいて、相殺が許容される請求先と支払先との組み合わせに従って、債権と債務を有する相殺する。
相殺処理部102aは、一実施形態において、共通する期日(債権については回収予定日、債務については支払予定日)を有する債権と債務のみを相殺する。当該実施形態において、回収予定日は、債権計上データ上に、支払予定日は、債務計上データ上に、債権又は債務の発生事象毎に、登録される。当該実施形態において、相殺処理部102aは、債権計上データ又は債務計上データに登録された期日に基づいて、共通する期日(回収予定日又は支払予定日)を有する債権と債務を相殺する。
相殺処理部102aは、一実施形態において、相殺処理の対象とする対象取引先と、相殺処理の対象としない非対象取引先のうち、対象取引先のみについて債権と債務とを相殺する。すなわち、相殺処理部102aは、債権の請求先及び債務の支払先が、対象取引先である債権及び債務のみを相殺の対象とし、債権の請求先及び債務の支払先が、非対象取引先である債権及び債務は相殺の対象とはしない。請求先及び支払先についての対象取引先と非対象取引先との区分は、一実施形態において、取引先毎に、請求先マスタ又は支払先マスタに登録される。
相殺処理部102aは、一実施形態において、相殺処理の対象とする対象発生事象と、相殺処理の対象としない非対象発生事象のうち、対象発生事象のみについて債権と債務とを相殺する。すなわち、相殺処理部102aは、発生事象が、対象発生事象である債権又は債務のみを相殺の対象とし、発生事象が、非対象発生事象である債権又は債務は相殺の対象とはしない。発生事象についての対象発生事象と非対象発生事象との区分は、一実施形態において、事象毎に、債権計上データ又は債務計上データに登録される。
相殺処理部102aは、一実施形態において、予め設定された勘定科目の相殺優先順位に従って、相殺優先順位のより高い勘定科目を有する債権又は債務から順に債権と債務とを相殺する。当該実施形態において、勘定科目は、債権計上データ及び債務計上データにおいて、債権又は債務に対応させて登録される。当該実施形態において、勘定科目の相殺優先順位は、債権及び債務それぞれについて、勘定科目毎に相殺優先順位マスタに、登録される。
相殺処理部102aは、一実施形態において、債権計上データ及び債務計上データ上において、債権に関する勘定科目及び債務に関する勘定科目それぞれの相手勘定科目として共通する相殺勘定を用いて債権と債務とを相殺する。当該実施形態において、相殺するべき債権に関する勘定科目又は債務に関する勘定科目は、相殺時に、同一の債権に関する勘定科目又は債務に関する勘定科目を用いて、債権と債務とを相殺する。こうすることで、債権計上データ及び債務計上データに基づき作成される会計伝票上において相殺された債権又は債務を認識可能となる。当該実施形態において、相殺勘定は、相殺勘定マスタに、登録される。
相殺処理部102aは、一実施形態において、債権計上データ又は債権計上データに対して、相殺すべき債権又は債務を打ち消す相殺調整情報を加えることにより債権と債務の相殺を行う。相殺処理部102aは、一実施形態において、債権計上データ及び債務計上データ上において、相殺するべき債権又は債務の正の金額値に対して、その金額値をゼロとする負の金額値の相殺調整情報を追加して、相殺するべき債権と債務とを相殺する。
一例として、相殺勘定を「相殺振替」として、債権計上データαにおける下記債権情報A、及び債務計上データβにおける下記債務情報Bを相殺する場合、相殺処理部102aは、債権計上データαにおいて下記相殺調整情報A’を追加し、債務計上データβにおいて下記相殺調整情報B’を追加することにより、下記債権情報Aの債権と下記債務情報Bの債務とを相殺する。
債権情報A
債権に関する勘定科目「売掛金」
相手勘定科目「売上」
債権の額「100」
債務情報B
債務に関する勘定科目「買掛金」
相手勘定科目「仕入」
債務の額「100」
相殺調整情報A’
債権に関する勘定科目「売掛金」
相手勘定科目「相殺振替」
債権の額「-100」
相殺調整情報B’
債権に関する勘定科目「買掛金」
相手勘定科目「相殺振替」
債権の額「-100」
相殺処理部102aは、一実施形態において、例えば、図2に示す相殺処理の流れに従って相殺処理を行い得る。図2は、相殺処理部102aによる相殺処理の流れの一例を示すフロー図である。
まず、相殺処理部102aは、相殺処理の指示を受け付ける(S01)。相殺処理部102aは、一実施形態において、期間、取引先等の相殺処理を行うべき債務又は債権を特定する情報と共に相殺処理の指示を受け付け、債権計上データ及び債務計上データ上に存在する特定の相殺処理を行うべき債務と債権のみを相殺するか、或いは、別実施形態において、相殺処理の指示を受け付けた時点において債権計上データ及び債務計上データ上に存在するすべて債務と債権を相殺する。
相殺処理の指示は、入力装置400から受け付ける形態であっても、ネットワーク300を介して受け付ける形態であっても、指定された時間等の所定条件に従って相殺処理の指示を受け付けたとみなす形態であってもよい。
次に、相殺処理部102aは、債権計上データ及び債務計上データにアクセスして、債権計上データ及び債権計上データ上において発生事象毎に登録されている債権(債権情報)と債務(債務情報)から、相殺処理対象の債権と債務を抽出する(S02)。相殺処理部102aの相殺処理対象は、相殺が許容される請求先と支払先との組み合わせ(一実施形態においては共通する取引先)を有する債権と債務である。
相殺処理部102aの相殺処理対象は、一実施形態において、(a)相殺が許容される請求先と支払先との組み合わせ(一実施形態においては共通する取引先)を有することに加えて、下記(b)~(d)の何れか1以上の条件に当てはまる債権と債務であり得る。
(b)取引先が相殺処理の対象とする対象取引先であること。
(c)債権又は債務の発生事象が相殺処理の対象とする対象発生事象であること。
(d)共通する期日(回収予定日又は支払予定日)を有すること。
次に、相殺処理部102aは、抽出した相殺処理対象の債権と債務について、相殺処理を許容できる組み合わせで債権と債務を相殺処理する(S03)。相殺処理部102aの相殺処理を許容できる組み合わせは、相殺が許容される請求先と支払先との組み合わせ(一実施形態においては共通する取引先)を有する債権と債務の組み合わせである。
相殺処理部102aの相殺処理を許容できる組み合わせは、一実施形態において、相殺が許容される請求先と支払先との組み合わせ(一実施形態においては共通する取引先)を有することに加えて、さらに、共通する期日(回収予定日又は支払予定日)を有する債権と債務の組み合わせであり得る。相殺処理部102aは、一実施形態において、相殺優先順位マスタにおける勘定科目の相殺優先順位に従って、相殺優先順位のより高い勘定科目から順に、債権と債務を相殺する。
伝票作成部102bは、債権計上データ又は債権計上データ上における相殺処理部102aが相殺した債権又は債務に基づいて、相殺勘定を用いた会計伝票を作成する。伝票作成部102bは、一実施形態において、相殺処理部102aが相殺した債権に基づいて、相殺勘定を用いた入金伝票を作成し、相殺処理部102aが相殺した債務に基づいて、相殺勘定を用いた支払伝票を作成する。相殺処理部102aが相殺した債権又は債務は、一実施形態において、債権計上データ又は債権計上データ上に、相殺すべき債権又は債務を打ち消すように追加された相殺調整情報から特定する。
相殺勘定を用いた入金伝票には、債権の内容に関する情報;入金日に関する情報;取引先(請求先)の識別子、名称、住所、電話番号、メールアドレス、口座番号等の取引先(請求先)情報;担当者の識別子、名称、役職、部署、電話番号、メールアドレス等の担当者情報;入金の内容に関する情報等の一般的な入金伝票の項目があり、一実施形態において、債権の内容に関する情報には、債権に関する勘定科目等を、入金日に関する情報には、相殺額の計上日(相殺日)等を、入金の内容に関する情報には、相殺勘定の勘定科目と相殺金額等を、表示する。
相殺勘定を用いた支払伝票には、債務の内容に関する情報;支払日に関する情報;取引先(支払先)の識別子、名称、住所、電話番号、メールアドレス、口座番号等の取引先(支払先)情報;担当者の識別子、名称、役職、部署、電話番号、メールアドレス等の担当者情報;支払の内容に関する情報等の一般的な支払伝票の項目があり、一実施形態において、債務の内容に関する情報には、債務に関する勘定科目等を、支払日に関する情報には、相殺額の計上日(相殺日)等を、支払の内容に関する情報には、相殺勘定の勘定科目と相殺金額等を、表示する。
伝票作成部102bが作成する会計伝票の発行形態は、紙媒体への印刷による発行形態であってもよいし、電子伝票としての発行形態であってもよい。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、PC100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、概念的に、債権計上データ記憶部106a、債務計上データ記憶部106b、請求先マスタ記憶部106c、支払先マスタ記憶部106d、相殺優先順位マスタ記憶部106e、相殺勘定マスタ記憶部106f等を備えている。
債権計上データ記憶部106aは、債権計上データを格納する。債務計上データ記憶部106bは、債務計上データを格納する。請求先マスタ記憶部106cは、請求先マスタを格納する。支払先マスタ記憶部106dは、支払先マスタを格納する。相殺優先順位マスタ記憶部106eは、相殺優先順位マスタを格納する。相殺勘定マスタ記憶部106fは、相殺勘定マスタを格納する。
入出力インターフェース部108には、入力装置400及び出力装置500が接続されている。出力装置400には、ディスプレイ、プロジェクタ等の表示装置、スピーカ等の音響装置、プリンタ等の印刷装置の他、データファイル形式でダウンロード可能とする装置も含まれる。データファイルファイル形式は、PDF、CSV、文書ファイル、表計算ソフトファイル、テキストファイル等、当分野で公知のファイル形式を採用することができる。入力装置500には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。
[2.具体例]
ここでは、具体的な事例を用いて、本発明に係る業務支援装置における相殺処理部102aによる相殺処理、及び伝票作成部102bによる伝票作成に関する処理について図3~9を参照して説明する。
具体的な事例としては、2020年6月20日に本発明に係る業務支援装置を用いて、図3に示すような債権計上データにおける2020年6月20日に計上した発生事象別の債権情報3a~3j、及び図4に示すような債務計上データにおける2020年6月20日に計上した発生事象別の債務情報4a~4jを指定し、債権と債務の相殺処理を行った場合の一事例を用いる。なお、本事例では、相殺が許容される債権を回収すべき取引先(請求先)と債務を支払うべき取引先(支払先)の組み合わせは、同一の共通する取引先のみとする。
図3は、相殺処理前の債権計上データの一例を示す図である。当該例における図3の債権計上データは、計上日3A、債権の回収予定日3B、請求先コード3C、債権科目3D、金額3E、相手勘定3F、及び自動相殺フラグ3Gの項目が存在し、発生事象別に債権情報が登録されている。なお、債権計上データの自動相殺フラグ3Gは、事象毎に、相殺処理の対象とする対象発生事象(ON)と、相殺処理の対象としない非対象発生事象(OFF)と、の区分を登録するための項目である。
図4は、相殺処理前の債務計上データの一例を示す図である。当該例における図4の債務計上データは、計上日4A、債務の支払予定日4B、支払先コード4C、債務科目4D、金額4E、相手勘定4F、及び自動相殺フラグ4Gの項目が存在し、発生事象別に債務情報が登録されている。なお、債務計上データの自動相殺フラグ4Gは、事象毎に、相殺処理の対象とする対象発生事象(ON)と、相殺処理の対象としない非対象発生事象(OFF)と、の区分を登録するための項目である。
図5は、図3の債権計上データに対応する相殺処理後の債権計上データの一例を示す図である。図5の債権計上データには、図3の債権計上データに対してさらに相殺のための債権情報5a~5cが債権勘定別且つ回収予定日別に追加されている。
図6は、図4の債務計上データに対応する相殺処理後の債務計上データの一例を示す図である。図6の債務計上データには、図4の債務計上データに対してさらに相殺のための債務情報6a~6cが債務勘定別且つ支払予定日別に追加されている。
図7は、請求先マスタの一例を示す図である。当該例における図7の請求先マスタは、請求先コード7A、請求先名7B、及び自動相殺フラグ7Cの項目が存在し、請求先別に請求先情報が登録されている。なお、本事例においては、請求先マスタと同様に、請求先マスタの請求先コード7Aと同一の支払先コードが支払先別に設定された支払先マスタが用いられるが、図面を省略する。また、請求先マスタの自動相殺フラグ7Cは、取引先毎に、相殺処理の対象とする対象取引先(ON)と、相殺処理の対象としない非対象取引先(OFF)と、の区分を登録するための項目であるが、本事例においては、請求先マスタのみの項目とし、支払先マスタには存在しない項目とする。
図8は、相殺優先順位マスタの一例を示す図である。当該例における図8の相殺優先順位マスタは、債権債務種別8A、勘定コード8B、勘定科目8C、及び優先順位8Dの項目が存在し、債権債務種別ごとに、勘定情報が登録されている。
図9は、会計伝票の一例を示す図である。当該例における図9の会計伝票は、債権が相殺処理されたことを示す入金伝票であり、債権内容、入金日、請求先、入金内容とその金額、及び金額合計の項目が存在する。
なお、本事例においては、債権及び債務について共通の相殺勘定が登録された相殺勘定マスタが用いられるが、図面を省略する。相殺勘定マスタには、共通の相殺勘定として、「相殺振替」勘定が登録されているものとする。
第一に、2020年6月20日に債権情報3a~3j及び債務情報4a~4jがそれぞれ計上され、図3に示すような債権計上データ及び図4に示すような債務計上データが作成された後、相殺処理部102aは、債権情報3a~3j及び債務情報4a~4jに対する相殺処理の指示を受け付ける(S01)。
第二に、相殺処理部102aは、(1)債権情報と債務情報で共通する取引先を有し、(2)取引先が相殺処理の対象とする対象取引先であり、(3)債権又は債務の発生事象が相殺処理の対象とする対象発生事象であり、且つ(4)債権情報と債務情報で共通する期日(回収予定日又は支払予定日)を有する債権情報と債務情報を抽出する(S02)。
まず、相殺処理部102aは、債権計上データ上の債権情報の請求先コード3Cと、債務計上データ上の債務情報の支払先コード4Cと、を参照して、債権情報3a~3jと債務情報4a~4jとの両方に共通する取引先を抽出する。
図3の債権情報3a~3jの請求先コード3Cと、図4の債務情報4a~4jの支払先コード4Cを参照すると、請求先コード(支払先コード)A0001及びB0001が、債権情報と債務情報の両方に共通して存在し、請求先コードC0001は、債権情報のみでしか存在せず、支払先コードD0001は、債務情報のみでしか存在しない。
したがって、相殺処理部102aは、請求先コード(支払先コード)A0001及びB0001の取引先を抽出する。請求先コードC0001を有する債権情報3i及び3jは、同一の取引先の債務情報が存在せず、支払先コードD0001を有する債務情報4i及び4jは、同一の取引先の債権情報が存在しないため、相殺処理部102aは、これらを相殺処理の対象とはしない。
次に、相殺処理部102aは、請求先マスタに基づいて、上記で抽出した請求先コード(支払先コード)A0001及びB0001の取引先の中から、相殺処理の対象とする対象取引先を抽出する。
図7の請求先マスタを参照すると、請求先コード(支払先コード)A0001の○○商店は、自動相殺フラグ7Cが「ON」であり、相殺処理の対象に設定されているのに対して、請求先コード(支払先コード)B0001の○○建設は、自動相殺フラグ7Cが「OFF」であり、相殺処理の対象外に設定されている。
したがって、相殺処理部102aは、請求先コード(支払先コード)A0001を抽出する。請求先コード(支払先コード)B0001の債権情報3g及び3h、並びに債務情報4g及び4hは、これらの請求先コード(支払先コード)B0001の取引先が、相殺処理の対象としない非対象取引先であることから、相殺処理部102aは、これらを相殺処理の対象とはしない。
次に、相殺処理部102aは、債権計上データ上の債権情報の自動相殺フラグ3Gに基づいて、上記で抽出した請求先コード(支払先コード)A0001を有する債権情報3a~3fの中から、相殺処理の対象とする対象発生事象に基づく債権情報を抽出し、債務計上データ上の債務情報の自動相殺フラグ4Gに基づいて、先ほど抽出した請求先コード(支払先コード)A0001を有する債務情報4a~4fの中から、相殺処理の対象とする対象発生事象に基づく債務情報を抽出する。
図3の債権情報3a~3fを参照すると、債権情報3a及び3c~3eは、自動相殺フラグ3Gが「ON」であり、債権情報3a及び3c~3eの債権の発生事象が、相殺処理の対象に設定されているのに対して、債権情報3b及び3fは、自動相殺フラグ3Gが「OFF」であり、債権情報3b及び3fの債権の発生事象が、相殺処理の対象外に設定されている。
図4の債務情報4a~4fを参照すると、債務情報4a及び4c~4eは、自動相殺フラグ4Gが「ON」であり、債務情報4a及び4c~4eの債務の発生事象が、相殺処理の対象に設定されているのに対して、債務情報4b及び4fは、自動相殺フラグ4Gが「OFF」であり、債務情報4b及び4fの債務の発生事象が相殺処理の対象外に設定されている。
したがって、相殺処理部102aは、債権情報3a及び3c~3e並びに債務情報4a及び4c~4eを抽出する。請求先コード(支払先コード)A0001を有する債権情報及び債務情報であっても、債権情報3g及び3h、並びに債務情報4g及び4hは、これらの債権又は債務の発生事象が、相殺処理の対象としない非対象発生事象であることから、相殺処理部102aは、これらを相殺処理の対象とはしない。
次に、相殺処理部102aは、債権計上データ上の債権情報の回収予定日3Bと、債務計上データ上の債務情報の支払予定日4Bと、を参照して、取引先別に、債権情報3a及び3c~3eと債務情報4a及び4c~4eとの両方に共通する回収予定日又は支払予定日を有する債権情報及び債務情報を抽出する。
債権情報3a及び3c~3eの請求先も、図4の債務情報4a及び4c~4eの支払先も、同じ請求先コード(支払先コード)A0001の取引先であり、請求先コード(支払先コード)A0001の1種の取引先に対して、債権情報3a及び3c~3eと債務情報4a及び4c~4eにおける回収予定日及び支払予定日は、それぞれ、2020年7月31日と、2020年8月31日との2種であり、債権情報3a及び3c~3eと債務情報4a及び4c~4eは、それらの何れかに属する。
したがって、債権情報3a及び3c~3eと債務情報4a及び4c~4eとの全てが、共通する回収予定日又は支払予定日を有する債権情報及び債務情報であることから、相殺処理部102aは、債権情報3a及び3c~3eと債務情報4a及び4c~4eとの全てを抽出する。
本事例では全てを抽出するが、もし、ある債権情報が、その回収予定日と同一の支払予定日の債務情報が存在しない場合、ある債務情報が、その支払予定日と同一の回収予定日の債権情報が存在しない場合、相殺処理部102aは、これらを相殺処理の対象とはしない。
第三に、相殺処理部102aは、共通する取引先且つ共通する回収予定日又は支払予定日を有する債権情報と債務情報の組み合わせで、相殺優先順位マスタにおける勘定科目の相殺優先順位に従って、相殺優先順位のより高い勘定科目から順に、上記で抽出した債権情報3a及び3c~3eの債権と、上記で抽出した債務情報4a及び4c~4eの債務と、を相殺する(S03)。
本事例における、共通する取引先且つ共通する回収予定日又は支払予定日を有する債権情報と債務情報の組み合わせとしては、(1)請求先コード(支払先コード)A0001の取引先且つ2020年7月31日の回収予定日又は支払予定日を有する債権情報3a、3c及び3dと債務情報4a、4c及び4dの組み合わせ(以下「第1の組み合わせ」という)、並びに(2)請求先コード(支払先コード)A0001の取引先且つ2020年8月31日の回収予定日又は支払予定日を有する債権情報3eと債務情報4eの組み合わせ(以下「第2の組み合わせ」という)の2種が存在する。
まず、第1の組み合わせの相殺処理について説明する。
第1の組み合わせでは、債権情報として、債権科目3Dが売掛金勘定である債権情報3aと、未収入金勘定である債権情報3c及び3dとの2種類が存在する。図8の相殺優先順位マスタを参照すると、未収入金勘定8bよりも売掛金勘定8aの方が、相殺優先順位が高い。したがって、相殺処理部102aは、債権科目が未収入金勘定である債権情報3cの債権「30,000」及び債権情報3dの債権「30,000」よりも先に、債権科目が売掛金勘定である債権情報3aの債権「50,000」から優先的に相殺する。
第1の組み合わせでは、債務情報として、債務科目4Dが買掛金勘定である債務情報4aと、未払金勘定である債務情報4c及び4dとの2種類が存在する。図8の相殺優先順位マスタを参照すると、未払金勘定8dよりも買掛金勘定8cの方が、相殺優先順位が高い。したがって、相殺処理部102aは、債務科目が未払金勘定である債務情報4cの債務「10,000」及び債務情報4dの債務「20,000」よりも先に、債務科目が買掛金勘定である債務情報4aの債務「40,000」から優先的に相殺する。
なお、債権情報3a、3c及び3dにおける債権の合計は「110,000」であるのに対して、債務情報4a、4c及び4dにおける債務の合計は「70,000」である。したがって、相殺処理部102aは、債務情報4a、4c及び4dにおける債務については、合計「70,000」すべてを相殺し、債権情報3a、3c及び3dにおける債権については、相殺合計が「70,000」となるように、債権科目の相殺優先順位が高い売掛金勘定である債権情報3aの債権「50,000」と、債権科目の相殺優先順位が低い未収入金勘定である債権情報3c及び3dの債権の合計「60,000」のうち「20,000」を相殺する。
よって、相殺処理部102aは、図5に示すように、債権「-50,000」とした売掛金勘定の相殺調整情報5aと、債権「-20,000」とした未収入金勘定の相殺調整情報5bとを、相殺振替勘定を相手勘定科目として、図3の債権計上データに対して追加する。
また、相殺処理部102aは、図6に示すように、債務「-40,000」とした買掛金勘定の相殺調整情報6aと、債務「-30,000」とした未払金勘定の相殺調整情報6bとを、相殺振替勘定を相手勘定科目として、図4の債務計上データに対して追加する。
次に、第2の組み合わせの相殺処理について説明する。
第2の組み合わせでは、債権情報として、債権科目3Dが売掛金勘定である債権情報3eの1種類のみが存在し、債務情報として、債務科目4Dが買掛金勘定である債務情報4eの1種類のみが存在する。また、債権情報3eにおける債権も、債務情報4eにおける債務も共に「50,000」である。したがって、相殺処理部102aは、債権情報3eにおける債権「50,000」と債務情報4eにおける債務「50,000」を共にすべて相殺する。
よって、相殺処理部102aは、図5に示すように、債権「-50,000」とした売掛金勘定の相殺調整情報5cを、相殺振替勘定を相手勘定科目として、図3の債権計上データに対して追加する。
また、相殺処理部102aは、図6に示すように、債権「-50,000」とした買掛金勘定の相殺調整情報6cを、相殺振替勘定を相手勘定科目として、図4の債務計上データに対して追加する。
次に、一例として図5の債権計上データにおける債権情報5cの債権に基づく相殺振替勘定を用いた伝票作成部102bの会計伝票の作成について、図9を用いて説明する。
業務支援装置が図5の債権計上データにおける債権情報5cの債権についての会計伝票作成の指示を受け付けた後、伝票作成部102bは、会計伝票として、債権情報5cの債権科目3Dを債権の内容9aとし、計上日3A(つまり相殺処理日)を入金日9bとし、請求先コード3Cと請求先マスタに基づいて請求先9cをA0001「○○商店」とし、入金内容9dを「相殺振替」及び金額「50,000」、合計9eを「50,000」とした入金伝票を作成する。
また、伝票作成部102bは、図5の債権計上データにおける債権情報5a及び5bの債権についても、同様に、入金伝票を作成することができる。また、伝票作成部102bは、図6の債務計上データにおける債務情報6a~6cの債務についても、同様に、債権の内容9aを債務の内容、入金日9bを支払日、請求先9cを支払先、入金内容9dを支払内容とした支払伝票を作成することができる。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、上述した実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、PC100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、PC100を構成する各装置が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて各装置に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、PC100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、PC100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、PC100は、当該PC100に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、債権債務を取り扱う会計業務に有用である。
100 PC
102 制御部
102a 相殺処理部
102b 伝票作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 債権計上データ記憶部
106b 債務計上データ記憶部
106c 請求先マスタ記憶部
106d 支払先マスタ記憶部
106e 相殺優先順位マスタ記憶部
106f 相殺勘定マスタ記憶部
108 入出力インターフェース部
200 サーバ
300 ネットワーク
400 入力装置
500 出力装置

Claims (7)

  1. 会計業務を支援するための、制御部を備える業務支援装置であって、
    前記制御部が、
    勘定科目単位である債権又は債務の発生事象毎に債権計上データ上に登録されている債権及び債務計上データ上に登録されている債務が、相殺処理の対象とする対象発生事象の債権又は債務なのか、相殺処理の対象としない非対象発生事象の債権又は債務なのかの区分の発生事象毎の指定、並びに
    債権を回収すべきであり且つ債務を支払うべき取引先毎に、取引先が、相殺処理の対象とする対象取引先なのか、相殺処理の対象としない非対象取引先なのかの区分が予め設定されたマスタにおける設定に従って、
    前記対象取引先である同一の取引先に対する債権計上データ上に登録されている債権及び債務計上データ上に登録されている債務のうち、前記対象発生事象の債権及び債務のみを、債権と債務の間で、
    相殺する相殺処理手段を備えることを特徴とする業務支援装置。
  2. 前記相殺処理手段が、同一の期日を有する前記債権と前記債務のみを相殺することを特徴とする請求項1に記載の業務支援装置。
  3. 前記相殺処理手段が、勘定科目の相殺優先順位が予め設定されたマスタの設定に従って、相殺優先順位のより高い勘定科目を有する前記債権又は前記債務から順に前記債権と前記債務とを相殺することを特徴とする請求項1又は2に記載の業務支援装置。
  4. 前記相殺処理手段が、前記債権計上データ及び前記債務計上データ上において、前記債権に関する勘定科目及び前記債務に関する勘定科目それぞれの相手勘定科目として同一の相殺勘定を用いて前記債権と前記債務とを相殺することを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載の業務支援装置。
  5. 前記制御部が、
    前記相殺処理手段が相殺した前記債権又は前記債務に基づいて、前記相殺勘定を用いた会計伝票を作成する伝票作成手段をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の業務支援装置。
  6. 制御部を備える業務支援装置において実行される、会計業務を支援するための業務支援方法であって、
    前記制御部で実行される、
    勘定科目単位である債権又は債務の発生事象毎に債権計上データ上に登録されている債権及び債務計上データ上に登録されている債務が、相殺処理の対象とする対象発生事象の債権又は債務なのか、相殺処理の対象としない非対象発生事象の債権又は債務なのかの区分の発生事象毎の指定、並びに
    債権を回収すべきであり且つ債務を支払うべき取引先毎に、取引先が、相殺処理の対象とする対象取引先なのか、相殺処理の対象としない非対象取引先なのかの区分が予め設定されたマスタにおける設定に従って、
    前記対象取引先である同一の取引先に対する債権計上データ上に登録されている債権及び債務計上データ上に登録されている債務のうち、前記対象発生事象の債権及び債務のみを、債権と債務の間で、
    相殺する相殺処理ステップを含むことを特徴とする業務支援方法。
  7. 制御部を備える業務支援装置に実行させるための、会計業務を支援するための業務支援プログラムであって、
    前記制御部に実行させるための、
    勘定科目単位である債権又は債務の発生事象毎に債権計上データ上に登録されている債権及び債務計上データ上に登録されている債務が、相殺処理の対象とする対象発生事象の債権又は債務なのか、相殺処理の対象としない非対象発生事象の債権又は債務なのかの区分の発生事象毎の指定、並びに
    債権を回収すべきであり且つ債務を支払うべき取引先毎に、取引先が、相殺処理の対象とする対象取引先なのか、相殺処理の対象としない非対象取引先なのかの区分が予め設定されたマスタにおける設定に従って、
    前記対象取引先である同一の取引先に対する債権計上データ上に登録されている債権及び債務計上データ上に登録されている債務のうち、前記対象発生事象の債権及び債務のみを、債権と債務の間で、
    相殺する相殺処理ステップを含むことを特徴とする業務支援プログラム。
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