JP7157567B2 - ファクタリング装置、ファクタリング方法、及びファクタリングプログラム - Google Patents

ファクタリング装置、ファクタリング方法、及びファクタリングプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ファクタリング装置、ファクタリング方法、及びファクタリングプログラムに関する。
例えば、ファクタリング業務は、他人が有する売掛債権を買い取って、その債権の回収を行う金融サービスである。ファクタリング業者は、支払企業(債務者)及び納入企業(債権者)と契約し、債権債務の発生後、債権が納入企業からファクタリング業者に譲渡され、ファクタリング業者は、納入企業に、償還満期日前ならば満額から決められた率で割引いた額を支払い、償還満期日到来以降であれば債権額面の満額を支払う。ファクタリング業者は、支払企業から決済期日に債務の満額を徴収する。ファクタリング業者は、グループ会社等の複数企業の支払を受け持つ場合が多い。従来、例えば、ファクタリング装置としては、特許文献1がある。
特開2016-197421号公報
しかしながら、従来、支払企業は債務のみをファクタリング企業に譲渡しており、債権管理は自社で行っていた。これは、相殺する対象の特定、相殺する明細の優先順位付けが複雑であったためである。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、ファクタリング業務において、支払企業の債権及び債務の両方の譲渡を受けて、債権債務の相殺を自動で行うことにより、支払企業及び納入企業の両者の業務を効率化することが可能なファクタリング装置、ファクタリング方法、及びファクタリングプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備え、ファクタリング業務を行うためのファクタリング装置であって、前記制御部は、支払企業における、少なくとも納入企業、金額、及び満期日を含む債務データ及び債権データを取り込む債務・債権データ入力手段と、前記債務データ及び債権データについて、納入企業及び満期日が同一の相殺対象明細を作成して、債務の金額と債権の金額の相殺を行う相殺手段と、相殺後の債務について、前記納入企業に対する支払処理を行う支払処理手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記相殺手段は、債務の金額の降順に、債務の金額が負とならない範囲で相殺を行うことにしてもよい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置に実行させるためのファクタリング業務におけるファクタリング方法であって、
前記制御部で実行させる、支払企業における、少なくとも納入企業、金額、及び満期日を含む債務データ及び債権データを取り込む債務・債権データ入力ステップと、前記債務データ及び債権データについて、納入企業及び満期日が同一の相殺対象明細を作成して、債務の金額と債権の金額の相殺を行う相殺ステップと、相殺後の債務について、前記納入企業に対する支払処理を行う支払処理ステップと、を含むことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置に実行させるためのファクタリング業務におけるファクタリングプログラムであって、前記制御部において、支払企業における、少なくとも納入企業、金額、及び満期日を含む債務データ及び債権データを取り込む債務・債権データ入力ステップと、前記債務データ及び債権データについて、納入企業及び満期日が同一の相殺対象明細を作成して、債務の金額と債権の金額の相殺を行う相殺ステップと、相殺後の債務について、前記納入企業に対する支払処理を行う支払処理ステップと、を実行するためのファクタリングプログラムである。
本発明によれば、ファクタリング業務において、支払企業の債権及び債務の両方の譲渡を受けて、債権債務の相殺を自動で行うことにより、支払企業及び納入企業の両社の業務を効率化することが可能となるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態に係るファクタリングの概要を説明するための図である。 図2は、従来と本実施の形態のファクタリング業務の相違を説明するための図である。 図3は、本実施の形態に係るファクタリング装置の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本実施の形態におけるファクタリング装置の全体の処理の概略を説明するためのフローチャートである。 図5は、本実施の形態におけるファクタリング装置の処理の具体例を説明するための図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施の形態により限定されるものではない。
[1.概要]
従来、ファクタリング業務では、支払企業は債務のみをファクタリング企業に譲渡しており、債権管理は自社で行っていた。すなわち、支払企業は、納入企業に対する債権を有していてもファクタリング企業に譲渡していなかった。これは、相殺する対象の特定及び相殺する明細の優先順位付けが複雑であったためである。本実施の形態では、ファクタリング企業において、支払企業の債務及び債権の両方の譲渡を受けて、債権債務の相殺を自動で行うことにより、支払企業及び納入企業の両者の業務を効率化する。
図1は、本実施の形態に係るファクタリングの概要を説明するための図である。図1において、支払企業(債務者)1は、納入企業(債権者)2とファクタリング契約を結んでいる。支払企業1は、納入企業2への支払はファクタリング企業3に委託し、支払期日にファクタリング企業3に支払いを行う。
納入企業2は、支払企業1とファクタリング契約を結んでいる。納入企業2は、支払企業1ではなく、ファクタリング企業3に支払いを請求する。期日前に支払の要求を行うことも可能である。
ファクタリング企業3は、支払企業1に代わり、納入企業2に支払いを行う。ファクタリング企業は、納入企業2より早期返済を要求された場合は、割引手続き行い支払いを行う。
図1において、まず、支払企業1と納入企業2で取引が行われると、買掛金・売掛金が発生する(S1)。支払企業1は、納入企業に対する債務及び債権をファクタリング企業3に譲渡する(S2)。納入企業2は、ファクタリング企業3に前払いの申込を行う(S3)。これに応じて、ファクタリング企業3は、納入企業2に前払決済を行う(S4)。ファクタリング企業3は支払企業1から期限到来債権を回収すると共に(S5)、手数料を請求する(S6)。
すなわち、上記図1のS2,S4において、本実施の形態では、ファクタリング企業3は、支払企業1から債務譲渡を受ける際に、支払企業1が納入企業2に対する債権を保持している場合は、債権譲渡を受け、債権と債務を自動で相殺し、相殺後の金額を納入企業2に支払う。
図2は、従来と本実施の形態のファクタリング業務の相違を説明するための図である。
以下の説明では、単位を全て千円とする。図2(A)に示すように、従来、支払企業1は債務のみをファクタリング企業3に譲渡しており、債権管理は自社で行っていた。図2(A)に示す例では、支払企業1の納入企業2に対する債務は合計¥750、債権は合計¥590である。支払企業1からはファクタリング企業3へ債務「¥750」のみが譲渡され、債権については譲渡することができなかった。ファクタリング企業3は債務額「750万円」を納入企業2に支払う。
これに対して、本実施の形態では、図2(B)に示すように、支払企業1からはファクタリング企業3へ債務「¥750」に加えて、債権「-¥590万円」が譲渡される。ファクタリング企業3は、支払企業1の債務「¥750」及び債権「-¥590」の両方の譲渡を受けて、債権債務の相殺を自動で行うことで、納入企業2に相殺後の債務「¥160万円」を支払う。
本実施の形態により、支払企業1及び納入企業2の両者の業務を効率化することが可能となる。
(1)支払企業1は、債務支払の業務効率化を目的にファクタリングを利用することが多いが、納入企業2に対する債権回収の業務も効率的に行うことが可能となる。
(2)納入企業2は、資金繰りが厳しい際に前払を受けることを目的にファクタリングを利用することが多いが、支払企業1に対する債務支払業務を効率化することができる。
[2.構成]
図3は、本実施の形態に係るファクタリング装置100の構成の一例を示すブロック図である。ファクタリング装置100は、例えば、図1のファクタリング企業3により使用されるものである。図2において、ファクタリング装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。ファクタリング装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、ファクタリング装置をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、ファクタリング装置100と銀行Webサイト200や、支払企業1の端末装置202等とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。例えば、ファクタリング装置100と端末装置202は、ファイル連携して、ファクタリング装置100は、端末装置202の記憶部のフォルダ等からファイルを取り込み可能な構成としてもよい。例えば、支払企業1は、端末装置202のフォルダにファクタリング企業3に譲渡する債務・債権データのファイルを入れ、ファクタリング装置100はこのファイルを取り込んで入力する構成とすることができる。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、および、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、および、ファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、債務・債権データファイル106aと、計上債務合計データファイル106bとを備えている。
債務・債権データファイル106aは、支払企業毎に、債務・債権データを格納するためのファイルである。債務・債権データは、ファクタリングNo、納入企業CD、債権譲渡日、金額、満期日、及び債権債務の種別(債権or債務)のデータを含んでいてもよい(図5(A)、(E)参照)。
計上債務合計データファイル106bは、支払企業毎に、債務データを順次計上して合計した計上債務合計データ(図5(B)、(D)参照)を格納するためのファイルである。
制御部102は、ファクタリング装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、債務・債権データ入力部102aと、相殺部102bと、支払処理部102cを備えている。
債務・債権データ入力部102aは、支払企業1における、少なくとも納入企業、金額、及び満期日を含む債務データ及び債権データを入力して、債務・債権データファイル106aに格納する。例えば、債務・債権データ入力部102aは、通信インターフェース部104及びネットワーク300を介して、支払企業1の端末装置202から債務データ及び債権データを取り込んでもよい。
また、債務・債権データ入力部102aは、支払企業毎に、債務・債権データファイル106aに格納した債務データを計上して合計したデータを計上債務合計データとして作成して、計上債務合計データファイル106bに格納してもよい。
相殺部102bは、債務データ及び債権データについて、納入企業及び満期日が同一の相殺対象明細を作成して、債務の金額と債権の金額の相殺を行う。
支払処理部102cは、相殺後の債務について、支払データを作成して、納入企業に対する支払処理を行う。例えば、支払処理部102cは、支払データとしてFB送金データを作成して、銀行Webサイト200を介して納入企業2の口座に送金してもよい。
[3.全体の処理]
図3及び図4を参照して、本実施の形態におけるファクタリング装置100の全体の処理の概略について説明する。図4は、本実施の形態におけるファクタリング装置100の全体の処理の概略を説明するためのフローチャートである。
図4において、ファクタリング企業3は、支払企業1の納入企業2に対する債務の譲渡を受けた場合には、債務・債権データ入力部102aは、支払企業1の債務データを入力して、債務・債権データファイル106aに格納する(ステップS11)。例えば、債務・債権データ入力部102aは、通信インターフェース部104及びネットワーク300を介して、支払企業1の端末装置202から債務データを取り込んでもよい。
債務・債権データ入力部102aは、支払企業毎に、債務データを入力する毎に計上して合計したデータを計上債務合計データとして作成・更新して、計上債務合計データファイル106bに格納してもよい。
ファクタリング企業3は、支払企業1の納入企業2に対する債権の譲渡を受けた場合には、債務・債権データ入力部102aは、支払企業1の債権データを入力して、債務・債権データファイル106aに格納する(ステップS12)。例えば、債務・債権データ入力部102aは、通信インターフェース部104及びネットワーク300を介して、支払企業1の端末装置202から債権データを取り込んでもよい。
相殺部102bは、相殺処理を実行する(ステップS13)。相殺処理では、債務データ及び債権データについて、納入企業及び満期日が同一の相殺対象明細データを作成して、債務の金額と債権の金額の相殺を行う。
支払処理部102cは、支払処理を実行する(ステップS14)。支払処理では、相殺後の債務について、支払データを作成して、納入企業2に対する支払を行う。
[4.具体例]
図3及び図5を参照して、本実施の形態におけるファクタリング装置100の処理の具体例について説明する。図5は、本実施の形態におけるファクタリング装置100の処理の具体例を説明するための図である。図5に示す例では、当月(例えば、12月)処理対象の債務の支払について説明する。
図5において、(1)2017/12/1に支払企業1からファクタリング企業3に債務譲渡が行われたものとする。ファクタリング装置100の債務・債権データ入力部102aは、例えば、図5(A)に示すような債務データを支払企業1の端末装置202から取得して(図4のステップS11)、債務・債権データファイル106aに格納する。
図5(A)に示す債務データの例では、ファクタリングNo「A00000001」、納入企業CD「5111100」、債権譲渡日「2017/12/1」、金額「¥300」、満期日「2018/2/28」、及び債権債務の種別「債務」と、ファクタリングNo「A00000002」、納入企業CD「5111100」、債権譲渡日「2017/12/1」、金額「¥200」、満期日「2018/2/28」、及び債権債務の種別「債務」となっている。
債務・債権データ入力部102aは、債務データを取り込むと、債務データを計上した図5(b)に示すような計上債務合計データを作成して、計上債務合計データファイル106bに格納する。
(2)2017/12/11に支払企業1からファクタリング企業3に債務譲渡が行われたものとする。ファクタリング装置100の債務・債権データ入力部102aは、図5(C)に示すような債務データを支払企業1の端末装置202から取得して(図4のステップS11)、債務・債権データファイル106aに格納する。
図5(C)に債務データの示す例では、ファクタリングNo「A00000003」、納入企業CD「5111100」、債権譲渡日「2017/12/11」、金額「¥100」、満期日「2018/2/28」、及び債権債務の種別「債務」と、ファクタリングNo「A00000004」、納入企業CD「5111100」、債権譲渡日「2017/12/11」、金額「¥150」、満期日「2018/2/28」、及び債権債務の種別「債務」となっている。
債務・債権データ入力部102aは、債務データを取り込むと、図5(D)に示すように、計上債務合計データを更新する。
(3)2017/12/20に支払企業1からファクタリング企業3へ債権譲渡が行われたものとする。ファクタリング装置100の債務・債権データ入力部102aは、図5(E)に示すような債権データを支払企業1の端末装置202から取得して(図4のステップS12)、債務・債権データファイル106aに格納する。
図5(E)に示す債権データの例では、ファクタリングNo「A00000005」、納入企業CD「5111100」、債権譲渡日「2017/12/1」、金額「¥-530」、満期日「2018/2/28」、及び債権債務の種別「債権」と、ファクタリングNo「A00000006」、納入企業CD「5111100」、債権譲渡日「2017/12/1」、金額「¥-60」、満期日「2018/2/28」、及び債権債務の種別「債権」となっている。ここでは、債権の金額をマイナスのデータとすることで、相殺の計算を簡素化している。
相殺部102bは、計上債務合計データと債権データに基づいて、納入企業及び満期日が同一の、例えば、図5(F)に示すような相殺対象明細を作成する。
相殺部102bは、相殺対象明細において、債務の金額が大きい順(降順)に、債務の金額が負(マイナス)とならない範囲で債権との相殺を行う(図4のステップS13)。図5(F)に示す例では、相殺順位を、債務の金額が大きい、ファクタリングNo「A00000001」、No「A00000002」、No「A00000004」から順に、「1」、「2」、「3」とする。
ファクタリングNo「A00000001」の債務金額「¥300」、No「A00000002」の債務金額「¥200」、No「A00000004」の債務金額「¥150」と、ファクタリングNo「A00000005」の債権金額「-¥530」、ファクタリングNo「A00000006」の債権金額「-¥60」との相殺を行うと、相殺後の計上債務合計データは、図5(G)に示すようになる。
図5(G)に示す例では、ファクタリングNo「A00000003」、納入企業CD「5111100」、債権譲渡日「2017/12/1」、金額「¥100」、満期日「2018/2/28」、及び債権債務の種別「債務」のレコードと、ファクタリングNo「A00000004」、納入企業CD「5111100」、債権譲渡日「2017/12/1」、金額「¥60」、満期日「2018/2/28」、及び債権債務の種別「債務」のレコードが計上される。
支払処理部102cは、図5(G)に示す相殺後の計上債務合計データに基づいて支払データを作成して、納入企業2に対する支払処理を行う(図4のステップS14)。支払処理では、支払処理部102cは、支払データとしてFB送金データを作成して、銀行Webサイト200を介して納入企業2の口座に送金を行ってもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、支払企業における、少なくとも納入企業、金額、及び満期日を含む債務データ及び債権データを取り込む債務・債権データ入力部102aと、前記債務データ及び債権データについて、納入企業及び満期日が同一の相殺対象明細を作成して、債務の金額と債権の金額の相殺を行う相殺部102bと、相殺後の債務について、納入企業に対する支払処理を行う支払処理部102cと、を備えているので、ファクタリング業務において、支払企業の債権及び債務の両方の譲渡を受けて、債権債務の相殺を自動で行うことにより、支払企業及び納入企業の両社の業務を効率化することが可能となる。
また、相殺部102bは、債務の金額の降順に、債務の金額が負とならない範囲で相殺を行うこととしたので、納入企業に債務を支払というファクタリング業務の範囲内で支払企業及び納入企業の両者の業務を効率化することが可能となる。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、ファクタリング装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、ファクタリング装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてファクタリング装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、ファクタリング装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、ファクタリング装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、ファクタリング装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
100 ファクタリング装置
102 制御部
102a 債務・債権データ入力部
102b 相殺部
102c 支払処理部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 債務・債権データファイル
106b 計上債務合計データファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 銀行Webサイト
202 端末装置
300 ネットワーク

Claims (3)

  1. 制御部を備え、ファクタリング業務を行うためのファクタリング装置であって、
    前記制御部は、
    支払企業における、少なくとも納入企業、金額、及び満期日を含む債務データ及び債権データを取り込む債務・債権データ入力手段と、
    前記債務データ及び債権データについて、納入企業及び満期日が同一の相殺対象明細を作成して、債務の金額と債権の金額の相殺を行う相殺手段と、
    相殺後の債務について、前記納入企業に対する支払処理を行う支払処理手段と、
    を備え、
    前記相殺手段は、債務の金額の降順に、債務の金額が負とならない範囲で相殺を行うことを特徴とするファクタリング装置。
  2. 制御部を備えた情報処理装置が実行する、ファクタリング業務におけるファクタリング方法であって、
    前記制御部において実行される、
    支払企業における、少なくとも納入企業、金額、及び満期日を含む債務データ及び債権データを取り込む債務・債権データ入力ステップと、
    前記債務データ及び債権データについて、納入企業及び満期日が同一の相殺対象明細を作成して、債務の金額と債権の金額の相殺を行う相殺ステップと、
    相殺後の債務について、前記納入企業に対する支払処理を行う支払処理ステップと、
    を含み、
    前記相殺ステップでは、債務の金額の降順に、債務の金額が負とならない範囲で相殺を行うことを特徴とするファクタリング方法。
  3. 制御部を備えた情報処理装置に実行させるためのファクタリング業務におけるファクタリングプログラムであって、
    前記制御部において、
    支払企業における、少なくとも納入企業、金額、及び満期日を含む債務データ及び債権データを取り込む債務・債権データ入力ステップと、
    前記債務データ及び債権データについて、納入企業及び満期日が同一の相殺対象明細を作成して、債務の金額と債権の金額の相殺を行う相殺ステップと、
    相殺後の債務について、前記納入企業に対する支払処理を行う支払処理ステップと、
    を実行するためのファクタリングプログラムであり、
    前記相殺ステップでは、債務の金額の降順に、債務の金額が負とならない範囲で相殺を行うことを特徴とするファクタリングプログラム。
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