JP2020140058A - 印刷粘着ラベル及び被着体 - Google Patents
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Abstract
【課題】防犯ラベルが貼られていることが目立ちにくく、商品等の被着体の意匠性が損なわれない印刷粘着ラベル及びそれを用いた被着体を提供すること。【解決手段】剥離シート基材及び剥離層からなる剥離シートとラベル基材及び粘着層からなる粘着ラベルとを含む印刷粘着ラベルであって、前記剥離層と前記粘着層の間に情報が印刷された印刷層が設けられ、前記粘着層には蛍光染料が含まれ、前記剥離層及び前記印刷層に前記粘着層が貼着され、前記粘着層の表面は平面視で前記印刷層が存在しない領域を有し、前記ラベル基材が透明のプラスティックフィルムであり、前記粘着層が透明である印刷粘着ラベル。【選択図】図1
Description
本発明は、印刷粘着ラベル及びそれを用いた被着体に関する。より詳細には、本発明は、防犯ラベルとして用いられる印刷粘着ラベル及びそれを用いた被着体に関する。
不正開封や偽造防止のために、テレビ、コンピュータ、車両など様々な商品にセキュリティラベルが用いられている。例えば、特許文献1には、コード、個人的身分証明番号又は車両登録番号などの識別情報パターンを形成するよう配置されたバリア媒体を接着剤層上に配置し、そのバリア媒体によって接着剤内のUV蛍光染料等の識別情報媒体が被着体内に拡散するのを選択的に遮断することで、被着体に識別情報パターンを適用する防犯ラベルが開示されている。特許文献1の防犯ラベルは、本出願の図6に示すように、防犯ラベルが貼着されたプラスティック板(被着体)から粘着ラベルを剥がした後、ブラックライトを照射することにより被着体に識別情報パターンを適用することができる。しかし、本出願の図5に示すように、ラベル基材上に不透明な基材を用いたり、ラベル基材上に情報が印刷してあったりすれば、被着体に意匠性の印刷などが施されている場合に、不必要に隠蔽性を付与することになり、商品等の被着体の外観上の意匠性が損なわれていた。
また、例えば衣服、装飾品等の服飾品、電化製品、家具など高価値の商品などにおいては、外観上の意匠性の観点から、防犯ラベルが貼られていることが目立ちにくく、消費者の目に見えることなく、セキュリティ性を付与する方法が求められていた。そこで、本発明の課題は、防犯ラベルが貼られていることが目立ちにくく、かつ、消費者の目に見えることなくセキュリティ性を付与することができ、さらには商品等の被着体の意匠性が損なわれない印刷粘着ラベル及びそれを用いた被着体を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、剥離シート基材及び剥離層からなる剥離シートと、ラベル基材及び粘着層からなる粘着ラベルとを含む印刷粘着ラベルにおいて、前記剥離層と前記粘着層の間に情報が印刷された印刷層が設けられ、前記粘着層には蛍光染料が含まれ、前記剥離層及び前記印刷層に、前記粘着層が貼着され、前記粘着層の表面は、平面視で前記印刷層が存在しない領域を有し、前記ラベル基材が透明のプラスティックフィルムであり、前記粘着層が透明である印刷粘着ラベルとすることで、上記課題が解決されることを見出して、本発明を完成した。すなわち、本発明は以下のとおりである。
(1) 剥離シート基材及び剥離層からなる剥離シートとラベル基材及び粘着層からなる粘着ラベルとを含む印刷粘着ラベルであって、
前記剥離層と前記粘着層の間に情報が印刷された印刷層が設けられ、
前記粘着層には蛍光染料が含まれ、
前記剥離層及び前記印刷層に前記粘着層が貼着され、
前記粘着層の表面は平面視で前記印刷層が存在しない領域を有し、
前記ラベル基材が透明のプラスティックフィルムであり、
前記粘着層が透明である、印刷粘着ラベル。
前記剥離層と前記粘着層の間に情報が印刷された印刷層が設けられ、
前記粘着層には蛍光染料が含まれ、
前記剥離層及び前記印刷層に前記粘着層が貼着され、
前記粘着層の表面は平面視で前記印刷層が存在しない領域を有し、
前記ラベル基材が透明のプラスティックフィルムであり、
前記粘着層が透明である、印刷粘着ラベル。
(2) 前記ラベル基材が脆質な基材である、上記(1)に記載の印刷粘着ラベル。
(3) 前記印刷層が透明である、上記(1)又は(2)に記載の印刷粘着ラベル。
(4) 前記粘着ラベルから前記剥離シートを剥がし、前記粘着層を被着体に貼着させ、前記粘着ラベルを前記被着体から剥がした際、前記粘着層が糊残りしない、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の印刷粘着ラベル。
(3) 前記印刷層が透明である、上記(1)又は(2)に記載の印刷粘着ラベル。
(4) 前記粘着ラベルから前記剥離シートを剥がし、前記粘着層を被着体に貼着させ、前記粘着ラベルを前記被着体から剥がした際、前記粘着層が糊残りしない、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の印刷粘着ラベル。
(5) 前記粘着ラベルから前記剥離シートを剥がした際、前記印刷層が前記粘着層に埋め込まれていない、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の印刷粘着ラベル。
(6) 前記剥離シートが剥がされた上記(1)〜(5)のいずれかに記載の印刷粘着ラベルが貼着された被着体。
(7) 上記(6)に記載の被着体から前記粘着ラベルが剥がされた被着体であって、
前記印刷層を除く前記被着体の部分に前記蛍光染料が移行した被着体。
(6) 前記剥離シートが剥がされた上記(1)〜(5)のいずれかに記載の印刷粘着ラベルが貼着された被着体。
(7) 上記(6)に記載の被着体から前記粘着ラベルが剥がされた被着体であって、
前記印刷層を除く前記被着体の部分に前記蛍光染料が移行した被着体。
本発明の印刷粘着ラベルを用いて、粘着ラベルを商品等の被着体に貼着した際、ラベル基材及び粘着層が透明であるため、粘着ラベルが貼られていることが目立ちにくく、被着体の意匠性が損なわれない。粘着層には蛍光染料が含まれているため、粘着ラベルが貼着された被着体に粘着ラベル越しにブラックライト(紫外線ランプ等)を照射することで、粘着層全体が発光し、消費者の目に見えることなくセキュリティ性を付与することができる。また、印刷層を有色にすることで、粘着ラベルを通して印刷層の情報を見ることができる。他方、印刷層を透明にすることで、基材、層及び印刷層が光学的に一体となり、被着体がそのまま視認されるため、被着体の意匠性を損なうことを更に低減することができる。さらに、被着体に貼着された粘着ラベルが剥された際、平面視で前記粘着層の表面における印刷層が存在しない領域、すなわち、印刷層を除く被着体の部分に蛍光染料が移行するため、ブラックライトの照射により印刷層の情報が反転画像として白ヌケ(蛍光染料が発色しない状態)で確認される。印刷層が透明の場合には、印刷層の情報は目視にて視認できないが、被着体に貼着された粘着ラベルが剥された際には、ブラックライトの照射により印刷層の情報が反転画像として白ヌケ(蛍光染料が発色しない状態)で確認されるため、セキュリティ性を更に向上させることができる。
<印刷粘着ラベル>
本発明の印刷粘着ラベルは、図1に示すように、剥離シート基材6及び剥離層5からなる剥離シート7とラベル基材1及び粘着層2からなる粘着ラベル3とを含む印刷粘着ラベルであって、前記剥離層5と前記粘着層2の間に情報が印刷された印刷層4が設けられ、前記粘着層2には蛍光染料9が含まれ、前記剥離層5及び前記印刷層4に前記粘着層2が貼着され、前記粘着層2の表面は平面視で前記印刷層4が存在しない領域を有し、前記ラベル基材1が透明のプラスティックフィルムであり、前記粘着層2が透明である、印刷粘着ラベルである。なお、本願明細書において「透明」とは、無色透明のみを意味するものではなく、有色透明や半透明も含むものとする。すなわち、肉眼によりその内側の状態を視認できる範囲のすべてのものを「透明」というものとする。以下の記載においても同様である。
本発明の印刷粘着ラベルは、図1に示すように、剥離シート基材6及び剥離層5からなる剥離シート7とラベル基材1及び粘着層2からなる粘着ラベル3とを含む印刷粘着ラベルであって、前記剥離層5と前記粘着層2の間に情報が印刷された印刷層4が設けられ、前記粘着層2には蛍光染料9が含まれ、前記剥離層5及び前記印刷層4に前記粘着層2が貼着され、前記粘着層2の表面は平面視で前記印刷層4が存在しない領域を有し、前記ラベル基材1が透明のプラスティックフィルムであり、前記粘着層2が透明である、印刷粘着ラベルである。なお、本願明細書において「透明」とは、無色透明のみを意味するものではなく、有色透明や半透明も含むものとする。すなわち、肉眼によりその内側の状態を視認できる範囲のすべてのものを「透明」というものとする。以下の記載においても同様である。
(剥離シート7)
剥離シート7は、剥離シート基材6及び剥離層5から構成される。剥離シート基材6は、剥離層5を支持する機能を有しており、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムやポリメチルペンテンフィルム等のポリオレフィンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム等のプラスティックフィルム、アルミニウム、ステンレス等の金属箔、グラシン紙、クラフト紙、コート紙、上質紙、コート紙等の紙基材、無塵紙や製図用紙などの含浸紙、片面ポリエチレンラミネート上質紙、両面ポリエチレンラミネート上質紙、片面ポリエチレンラミネートグラシン紙、両面ポリエチレンラミネートグラシン紙等のラミネート紙基材、合成紙等の紙及びこれらを積層したものなどで構成される。剥離シート7に印刷層4をレーザープリンター等で印刷する際、トナー画像を剥離シート7の剥離層5に定着させる際の熱によって、剥離シート基材6が収縮を起こして、剥離シート7にカールが発生する場合がある。印刷層4を印刷する際に剥離シート7が加温されてカールが発生しやすい場合は、カールを防止するため、加温によってカールしない剥離シート7が、好ましい。例えば、剥離シート基材6は、ポリエステルフィルム、片面ポリエチレンラミネート上質紙、両面ポリエチレンラミネート上質紙等を用いることで、剥離シート7が加温されてカールすることを防ぐことができる。
剥離シート7は、剥離シート基材6及び剥離層5から構成される。剥離シート基材6は、剥離層5を支持する機能を有しており、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムやポリメチルペンテンフィルム等のポリオレフィンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム等のプラスティックフィルム、アルミニウム、ステンレス等の金属箔、グラシン紙、クラフト紙、コート紙、上質紙、コート紙等の紙基材、無塵紙や製図用紙などの含浸紙、片面ポリエチレンラミネート上質紙、両面ポリエチレンラミネート上質紙、片面ポリエチレンラミネートグラシン紙、両面ポリエチレンラミネートグラシン紙等のラミネート紙基材、合成紙等の紙及びこれらを積層したものなどで構成される。剥離シート7に印刷層4をレーザープリンター等で印刷する際、トナー画像を剥離シート7の剥離層5に定着させる際の熱によって、剥離シート基材6が収縮を起こして、剥離シート7にカールが発生する場合がある。印刷層4を印刷する際に剥離シート7が加温されてカールが発生しやすい場合は、カールを防止するため、加温によってカールしない剥離シート7が、好ましい。例えば、剥離シート基材6は、ポリエステルフィルム、片面ポリエチレンラミネート上質紙、両面ポリエチレンラミネート上質紙等を用いることで、剥離シート7が加温されてカールすることを防ぐことができる。
剥離シート基材6の厚さは、特に限定されないが、通常20〜200μm、好ましくは25〜100μmである。
剥離層5に用いられる剥離剤としては、例えば、シリコーン系剥離剤、非シリコーン系剥離剤などが挙げられる。シリコーン系剥離剤としては、例えば、白金系化合物を触媒として、脂肪族不飽和基を含有するオルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサンとを付加反応させる付加型シリコーンや有機すず化合物などの有機酸金属塩触媒を使用してオルガノポリシロキサンを縮合反応させる縮合型シリコーンが挙げられる。これらのシリコーン組成物は、その性状によってトルエン等の有機溶剤に溶解した溶剤タイプ、これをエマルジョン化したエマルジョンタイプ、シリコーンのみからなる無溶剤タイプのいずれもが適宜使用できる。
非シリコーン系剥離剤としては、例えば、ポリエチレン等のポリオレフィン、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の熱可塑性エラストマー、テトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、ワックス、アルキッド樹脂及びこれらの混合物などが挙げられる。
剥離層5は、他の樹脂成分や、可塑剤、安定剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。剥離層5の厚さは、特に限定されないが、0.1〜50μmであるのが好ましく、0.3〜30μmであるのがより好ましい。剥離層5の厚さが0.1μmより薄いと剥離性に劣り、50μmより厚くしても剥離性は改善されず不経済である。
(印刷層4)
印刷層4で付与される情報には、定型及び/又は可変情報が含まれる。定型及び/可変情報は、テレビ、コンピュータ、車両など様々な商品等の被着体8に、不正開封や偽造防止のためのセキュリティを付与する情報である。定型情報としては、例えば会社名や製品名が含まれる。可変情報としては、例えばラベルの所定数のセットや個々のラベルごとに異なる情報、ロット番号や連続番号(シリアルナンバー)や製造日付などが含まれる。
印刷層4で付与される情報には、定型及び/又は可変情報が含まれる。定型及び/可変情報は、テレビ、コンピュータ、車両など様々な商品等の被着体8に、不正開封や偽造防止のためのセキュリティを付与する情報である。定型情報としては、例えば会社名や製品名が含まれる。可変情報としては、例えばラベルの所定数のセットや個々のラベルごとに異なる情報、ロット番号や連続番号(シリアルナンバー)や製造日付などが含まれる。
印刷層4は、粘着層2に含まれる蛍光染料9を、被着体8に移行することを阻害する機能を有する。すなわち、印刷層4を除く被着体8の部分では粘着層2に含まれる蛍光染料9が移行するする。そして、ブラックライトを被着体8に照射することで、印刷層4の情報が反転画像として白ヌケ(蛍光染料が発色しない状態)で確認されるものである。印刷層4を形成させるための印刷方法としては、例えば、レーザープリンター、熱転写プリンター、スクリーン印刷、タイプライター、インクジェットプリンター、UVプリンター等が挙げられ、好ましくはレーザープリンター、炭酸ガスレーザーを用いるレーザープリンター等が挙げられる。
印刷層4として、様々な色のものを1つ又は複数用いることができる。また、透明の印刷層4を単独で、又は様々な色の印刷層4と組み合わせて用いることもできる。透明の印刷層4は、例えば無色透明なインクや有色透明なインク等を用いることで作成することができる。印刷層4は、セキュリティ性と意匠性をさらに向上させるという観点から無色透明であることが好ましい。印刷層4を無色透明にすることで、被着体8に貼着された粘着ラベル3の状態で、印刷層4の情報を目で見ることができない。また、粘着ラベル3を被着体8に貼着した状態で、粘着ラベル3越しに被着体8に印刷された情報等がそのまま視認されるため、被着体8の外観上の意匠性がより保持される。被着体8に貼着された粘着ラベル3の状態でブラックライト(紫外線ランプ等)を照射しても、粘着層2全体が発光し、印刷層4の情報を見ることができない。したがって、粘着ラベル3を剥がさない限り、印刷層4の情報は秘匿される。他方、粘着ラベル3を剥がすことで、ブラックライトの照射によって印刷層4の反転画像として白ヌケ(蛍光染料9が発色しない状態)で確認することができる。
本発明の印刷粘着ラベルにおいて、粘着ラベル3から剥離シート7を剥がした際、印刷層4が粘着層2に完全には埋め込まれていないものが好ましい。印刷層4が粘着層2に完全には埋め込まれていないことで、粘着ラベル3が被着体8に貼着された際、印刷層4が被着体8に接触する部分と接触しない部分が確実に区分けされる。そして、印刷層4が被着体8に接触しない部分(平面視で前記粘着層の表面における印刷層が存在しない領域、すなわち、印刷層を除く被着体の部分)にのみ粘着層2に含まれる蛍光染料9が移行するため、印刷層4の情報の反転画像がにじみにくい。
印刷層4が粘着層2に完全には埋め込まれていないようにするためには、印刷層4の厚さや材質、粘着層2の厚さや材質を調整したり、後述するように、剥離シート7に印刷層4を印刷して本発明の印刷粘着ラベルを製造する場合、粘着ラベル3の粘着層2と剥離シート7の貼着条件(温度、圧力)を最適化することにより調整することができる。
印刷層4の厚さは、0.5〜5μmであることが好ましく、より好ましくは0.8〜3μmである。印刷層4の厚さが0.5μm未満であると、粘着ラベル3が被着体8に貼着された際、印刷層4が被着体8に接触する部分と接触しない部分が確実に区分けされにくくなる。その結果、印刷層4が被着体8に接触する部分の縁に、粘着層2に含まれる蛍光染料9が移行しやすくなり、印刷層4の反転画像がにじみやすくなる。印刷層4の厚さが5μmを超えると、印刷粘着ラベルを被着体8に貼付する際に、粘着層2が被着体8と接触しにくくなり、印刷粘着ラベルの粘着力が低下するおそれがある。印刷層4の厚さの他、印刷層4の形状、フォント、文字のサイズ、線幅などを更に調整することで、粘着層2に含まれる蛍光染料9の移行による印刷層4の反転画像のにじみをコントロールすることができる。本発明において、「印刷層4が粘着層2に完全には埋め込まれていない」とは、印刷層4における剥離層5と接する面と、粘着層2における印刷層4が存在しない領域における表面とに段差が存在している状態を言い、具体的には、印刷粘着ラベルの剥離シート7を剥がし、露出した粘着層2を光学顕微鏡で観察することで確認することができる。
(粘着ラベル3)
粘着ラベル3は、ラベル基材1及び粘着層2から構成され、市販及び公知の粘着ラベルを使用することもできる。
粘着ラベル3は、ラベル基材1及び粘着層2から構成され、市販及び公知の粘着ラベルを使用することもできる。
ラベル基材1は、粘着層2を支持する機能を有しており、単層であっても多層であってもよい。ラベル基材1は透明のプラスティックフィルムである。ラベル基材1としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、アクリル樹脂系脆質シート、アクリルウレタン樹脂系脆質シート、トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリウレタンフィルム等のプラスティックフィルムで構成されている。ラベル基材1は、その表面又は裏面に、粘着剤層2の密着をよくする等の目的で、表面処理が施されていてもよい。ラベル基材1及び粘着層2が透明であるため、被着体8に貼着された粘着ラベル3が貼られていることが目立ちにくく、粘着ラベル3を被着体8に貼着した状態で、粘着ラベル3越しに被着体8に印刷された情報等がそのまま視認され、商品等の被着体8の意匠性が損なわれない。また、粘着ラベル3を被着体8に貼着した状態で、肉眼では通常のラベルを区別することができないが、粘着ラベル3越しにブラックライトを照射することで、蛍光染料9による発光を確認することができるため、よりセキュリティ性を高めることができる。ラベル基材1は、セキュリティ性と意匠性をさらに向上させるという観点から無色透明であることが好ましい。ラベル基材1の厚さは、特に限定されないが、20〜200μm程度が好ましく、25〜100μm程度がより好ましい。
ラベル基材1は、好ましくは脆質な基材である。脆質なラベル基材1を用いることで、粘着ラベル3を被着体8から剥す際、ラベル基材1が破損し、綺麗に剥がすことができず、改ざん防止により効果的となる。脆質なラベル基材1としては、例えば無色透明なアクリル樹脂系脆質シート、アクリルウレタン樹脂系脆質シート、ウレタン樹脂系脆質シート、ポリ塩化ビニル、トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリウレタンフィルム等が挙げられる。
粘着層2は蛍光染料9を含み、透明である。粘着層2は、セキュリティ性と意匠性をさらに向上させるという観点から無色透明であることが好ましい。粘着層2は、粘着剤を主剤とした粘着剤組成物で構成される。粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤、エポキシ系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤等の公知の粘着剤を使用することができ、好ましくはアクリル系粘着剤が挙げられる。粘着剤としては、ラベル基材1に対する粘着力が被着体8に対する粘着力より大きく、印刷層4に対する粘着力が印刷層4と剥離層5の粘着力より大きいものを好ましく用いることができる。粘着層2の厚さは、特に限定されないが、例えば1〜200μmが挙げられ、好ましくは10〜100μmが挙げられ、10〜50μmがより好ましい。
粘着剤としては、被着体8に貼着された粘着ラベル3の状態で、粘着ラベル3を被着体8から剥がした際に、粘着層2が糊残りしないものが好ましい。糊残りがないことで、ブラックライトを当てない限り、粘着ラベル3が被着体8に貼着されたことが分らない。具体的には、本発明の印刷粘着ラベルのJIS Z0237:2000に基づく粘着力は、23℃、50%RH(相対湿度)の条件下で、好ましくは2.0N/25mm以上、より好ましくは3.0N/25mm以上である。粘着力の上限は、例えば、20N/25mm以下が好ましく、15N/25mm以下がより好ましく、12.5N/25mm以下が更に好ましい。なお、本発明において、上記粘着力の値は、印刷粘着ラベルを25mm×300mmにカットし、試験片を作成し、次いで、印刷粘着ラベルの剥離シート7を剥がして、23℃、50%RH(相対湿度)の環境下で、試験片をステンレス板(SUS304)に貼付して、試験サンプルとした。そして、同じ環境下で、JIS Z0237:2000に基づき、貼付後24時間時点の粘着力を180°引き剥がし法による引張り速度300mm/分にて測定した値を意味する。
粘着層2に含まれる蛍光染料9としては、紫外線を吸収して蛍光を発する染料、例えばジアミノスチルベン系、キナゾロン系、ペリレン系、クマリン系、オキサゾール系、トリアゾール系、カルバゾール系、ピリジン系、ナフタル酸系、イミダゾロン系染料や、フルオロセイン、チオフラビン、エオシン、ローダミン、テルフェニル等の蛍光発生剤等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。粘着層2中の蛍光染料9の含有量は、蛍光の発光性及び経済性のバランスの観点から、粘着剤の固形分100質量部に対して、通常0.1〜30質量部程度、好ましくは0.3〜10質量部、より好ましくは0.5〜5質量部である。粘着層2は、蛍光染料9以外に、可塑剤、安定剤、二酸化チタン粒子等の金属酸化物などの各種添加剤を含んでいてもよい。二酸化チタン粒子等の金属酸化物を併用することにより、粘着ラベル3を被着体8に貼付したのち、剥がした場合、被着体8の蛍光の発光性が損なわれにくくなる。
<印刷粘着ラベルの製造方法>
本発明の印刷粘着ラベルの製造方法を、模式的に示した図2に基づいて説明する。まず、図2に示すように、剥離シート基材6及び剥離層5からなる剥離シート7と、透明のプラスティックフィルムであるラベル基材1及び蛍光染料9を含む透明の粘着層2からなる粘着ラベル3とを準備する。レーザープリンター、熱転写プリンター、スクリーン印刷、タイプライター、インクジェットプリンター、UVプリンター等を用いて、剥離シート7における剥離層5の上に、定型及び/又は可変情報を印刷することで、印刷層4を形成させる。続いて、印刷層4が形成された剥離シート7を、粘着ラベル3の粘着層2に貼着させることで、粘着層2の表面は平面視で印刷層4が存在しない領域を有する本発明の印刷粘着ラベルを製造することができる。すなわち、印刷層4は、剥離シート7から粘着ラベル3に転写される。なお、この製造方法は一例であって、本発明の印刷粘着ラベルが製造される限り、印刷層4を粘着層2に直接印刷する方法など他の方法を用いて製造することもできる。
本発明の印刷粘着ラベルの製造方法を、模式的に示した図2に基づいて説明する。まず、図2に示すように、剥離シート基材6及び剥離層5からなる剥離シート7と、透明のプラスティックフィルムであるラベル基材1及び蛍光染料9を含む透明の粘着層2からなる粘着ラベル3とを準備する。レーザープリンター、熱転写プリンター、スクリーン印刷、タイプライター、インクジェットプリンター、UVプリンター等を用いて、剥離シート7における剥離層5の上に、定型及び/又は可変情報を印刷することで、印刷層4を形成させる。続いて、印刷層4が形成された剥離シート7を、粘着ラベル3の粘着層2に貼着させることで、粘着層2の表面は平面視で印刷層4が存在しない領域を有する本発明の印刷粘着ラベルを製造することができる。すなわち、印刷層4は、剥離シート7から粘着ラベル3に転写される。なお、この製造方法は一例であって、本発明の印刷粘着ラベルが製造される限り、印刷層4を粘着層2に直接印刷する方法など他の方法を用いて製造することもできる。
<印刷粘着ラベルの使用方法>
本発明の印刷粘着ラベルから剥離シート7を剥がすことで、図3に示すように、粘着層2に印刷層4が付着した粘着ラベル3が形成される。続いて、印刷層4が付着した粘着ラベル3を、被着体8に貼着する。粘着層2の表面は平面視で印刷層4が存在しない領域を有しているため、この領域の粘着層2が被着体8に接触することになる。蛍光染料9を含む粘着層2が被着体8に接することで、図4に示すように、印刷層4が被着体8に接触する部分では、蛍光染料9が被着体8に移行せず、印刷層4が被着体8に接触しない部分で、蛍光染料9が被着体8に移行する。本発明の印刷粘着ラベルは、ラベル基材1及び粘着層2が透明であるため、粘着ラベル3が貼られていることが目立ちにくく、被着体8がそのまま視認され、被着体8の意匠性が損なわれない。また、ラベル基材1及び粘着層2が透明であるため、粘着ラベル3を被着体8に貼着した状態で、ブラックライト(紫外線ランプ等)を照射することで、粘着層2全体が発光し、セキュリティ性を付与することができる。また、印刷層4を透明にすることで、印刷層4の情報はブラックライト(紫外線ランプ等)を照射しない状態では見ることができないため、セキュリティ性と意匠性の両立が可能となる。
本発明の印刷粘着ラベルから剥離シート7を剥がすことで、図3に示すように、粘着層2に印刷層4が付着した粘着ラベル3が形成される。続いて、印刷層4が付着した粘着ラベル3を、被着体8に貼着する。粘着層2の表面は平面視で印刷層4が存在しない領域を有しているため、この領域の粘着層2が被着体8に接触することになる。蛍光染料9を含む粘着層2が被着体8に接することで、図4に示すように、印刷層4が被着体8に接触する部分では、蛍光染料9が被着体8に移行せず、印刷層4が被着体8に接触しない部分で、蛍光染料9が被着体8に移行する。本発明の印刷粘着ラベルは、ラベル基材1及び粘着層2が透明であるため、粘着ラベル3が貼られていることが目立ちにくく、被着体8がそのまま視認され、被着体8の意匠性が損なわれない。また、ラベル基材1及び粘着層2が透明であるため、粘着ラベル3を被着体8に貼着した状態で、ブラックライト(紫外線ランプ等)を照射することで、粘着層2全体が発光し、セキュリティ性を付与することができる。また、印刷層4を透明にすることで、印刷層4の情報はブラックライト(紫外線ランプ等)を照射しない状態では見ることができないため、セキュリティ性と意匠性の両立が可能となる。
印刷層4が付着した粘着ラベル3が貼着された被着体8から、粘着ラベル3を剥がす。得られた被着体8には、粘着層2の表面は平面視で印刷層4が存在しない領域において、蛍光染料9が移行しているため、印刷層4の情報が反転画像として、ブラックライトの照射によって確認される。すなわち、印刷層4の情報が白ヌケ(蛍光染料9が発色しない状態)として確認される。ラベル基材1として脆質な基材を用いた場合には、粘着ラベル3を剥がす際、綺麗に剥がすことができないため、改ざん防止により効果的である。
以下、本発明を実施例、参考例、試験例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
実施例1
厚さ79μmの上質紙の一方の面にポリエチレンをラミネートした剥離シート基材の、ポリエチレンラミネート面に、付加型シリコーン系剥離剤により剥離層を設けた剥離シート(リンテック(株)製:8E)を用意した。次に、レーザープリンター(OKI Europe製:デスクトップカラープリンター)を用いて、「TEST」の文字からなる情報を剥離層面にカラー印刷した。
厚さ79μmの上質紙の一方の面にポリエチレンをラミネートした剥離シート基材の、ポリエチレンラミネート面に、付加型シリコーン系剥離剤により剥離層を設けた剥離シート(リンテック(株)製:8E)を用意した。次に、レーザープリンター(OKI Europe製:デスクトップカラープリンター)を用いて、「TEST」の文字からなる情報を剥離層面にカラー印刷した。
次いで、ラベル基材としての厚さ50μmの無色透明なポリエステルフィルムの片面に厚さ24μmのオキサゾール系蛍光染料(名称:2,5−ビス(5−tert−ブチル−2−ベンゾオキサゾリル)チオフェン)を固形分で12.7質量含んだアクリル系粘着剤の無色透明な粘着層を設けた粘着ラベルを準備した。次いで、粘着ラベルの粘着層を上記印刷された剥離層面に貼着し、印刷粘着ラベルを作成した。なお、印刷粘着ラベルから剥離シートを剥がした際の粘着層面を光学顕微鏡で観察したところ、印刷層が粘着層に完全に埋め込まれていないことを確認した。
実施例2
UVプリンターを用いて、剥離層面に「TEST」の文字からなる情報を無色透明なクリア印刷したこと以外は、実施例1と同様にして印刷粘着ラベルを作成した。
UVプリンターを用いて、剥離層面に「TEST」の文字からなる情報を無色透明なクリア印刷したこと以外は、実施例1と同様にして印刷粘着ラベルを作成した。
実施例3
ラベル基材として、脆質な基材としてトリアセチルセルロースフィルムを用いて、UVプリンターを用いて、剥離層面に「TEST」の文字からなる情報を無色透明なクリア印刷したこと以外は、実施例1と同様にして印刷粘着ラベルを作成した。
ラベル基材として、脆質な基材としてトリアセチルセルロースフィルムを用いて、UVプリンターを用いて、剥離層面に「TEST」の文字からなる情報を無色透明なクリア印刷したこと以外は、実施例1と同様にして印刷粘着ラベルを作成した。
比較例1
ラベル基材としての厚さ50μmの不透明な白色ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして印刷粘着ラベルを作成した。
ラベル基材としての厚さ50μmの不透明な白色ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして印刷粘着ラベルを作成した。
試験例1:蛍光染料の移行による印刷層の反転画像の状態の確認
実施例1〜3及び比較例1の印刷粘着ラベルから剥離シートを剥離し、被着体として厚さ2mmのポリプロピレン板(PP板)に貼着し、2kgのゴムローラーで5往復させた。室温で24時間放置した後、PP板から粘着ラベルを剥がした。
実施例1〜3及び比較例1の印刷粘着ラベルから剥離シートを剥離し、被着体として厚さ2mmのポリプロピレン板(PP板)に貼着し、2kgのゴムローラーで5往復させた。室温で24時間放置した後、PP板から粘着ラベルを剥がした。
そのPP板にブラックライトを当てて、PP板に移行した蛍光染料による発光部の情報状態を肉眼で観察した。
実施例1〜3及び比較例1の印刷粘着ラベルを用いて得られたPP板を観察したところ、すべてPP板上に移行した蛍光染料による発光部の文字情報を認識することができ、印刷層の反転画像もにじみが見られなかった。また、印刷層が無色透明な実施例2及び3の印刷粘着ラベルは、粘着ラベルを剥がしてPP板にブラックライトを照射しない限り、粘着ラベル越しには印刷層の文字情報を目で見ることはできず、印刷層の文字情報は秘匿されている。そのため、印刷層が有色の実施例1の印刷粘着ラベルと比較して、セキュリティ性が更に高いものとなっていた。
実施例1〜3及び比較例1の印刷粘着ラベルを用いて得られたPP板を観察したところ、すべてPP板上に移行した蛍光染料による発光部の文字情報を認識することができ、印刷層の反転画像もにじみが見られなかった。また、印刷層が無色透明な実施例2及び3の印刷粘着ラベルは、粘着ラベルを剥がしてPP板にブラックライトを照射しない限り、粘着ラベル越しには印刷層の文字情報を目で見ることはできず、印刷層の文字情報は秘匿されている。そのため、印刷層が有色の実施例1の印刷粘着ラベルと比較して、セキュリティ性が更に高いものとなっていた。
試験例2:蛍光染料の発光の確認
実施例1〜3及び比較例1の印刷粘着ラベルから剥離シートを剥離し、被着体として厚さ2mmのポリプロピレン板(PP板)に貼着し、2kgのゴムローラーで5往復させた。室温で24時間放置した後、粘着ラベル越しにブラックライトを当てて、蛍光染料による発光部を肉眼で観察した。
実施例1〜3及び比較例1の印刷粘着ラベルから剥離シートを剥離し、被着体として厚さ2mmのポリプロピレン板(PP板)に貼着し、2kgのゴムローラーで5往復させた。室温で24時間放置した後、粘着ラベル越しにブラックライトを当てて、蛍光染料による発光部を肉眼で観察した。
実施例1〜3の印刷粘着ラベルは、粘着ラベル越しに蛍光染料による発光部を認識することができた。
一方、比較例1の印刷粘着ラベルは、粘着ラベル越しに蛍光染料による発光部を認識することができなかった。
一方、比較例1の印刷粘着ラベルは、粘着ラベル越しに蛍光染料による発光部を認識することができなかった。
試験例3:被着体の意匠性の確認
実施例1〜3及び比較例1の印刷粘着ラベルから剥離シートを剥離し、所定の文字が印字された厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(被着体)に貼着した。その状態で、印刷粘着ラベル側から肉眼で観察した。
実施例1〜3及び比較例1の印刷粘着ラベルから剥離シートを剥離し、所定の文字が印字された厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(被着体)に貼着した。その状態で、印刷粘着ラベル側から肉眼で観察した。
実施例2及び3の印刷粘着ラベルは、粘着ラベル越しに被着体に印字された文字を全て読み取ることができ、被着体の外観上の意匠性は全く損なわれていない。また、実施例1の印刷粘着ラベルは、粘着ラベル越しに被着体に印字された文字の一部を読み取ることができ、被着体の外観上の意匠性が損なわれていない。一方、比較例1の印刷粘着ラベルは、被着体に印字された文字を読み取ることができず、被着体の外観上の意匠性が損なわれていた。
本発明によって、防犯ラベルが貼られていることが目立ちにくく、商品等の被着体の意匠性が損なわれない印刷粘着ラベル及びそれを用いた被着体を提供することができる。
1 ラベル基材
2 粘着層
3 粘着ラベル
4 印刷層
5 剥離層
6 剥離シート基材
7 剥離シート
8 被着体
9 蛍光染料
2 粘着層
3 粘着ラベル
4 印刷層
5 剥離層
6 剥離シート基材
7 剥離シート
8 被着体
9 蛍光染料
Claims (7)
- 剥離シート基材及び剥離層からなる剥離シートとラベル基材及び粘着層からなる粘着ラベルとを含む印刷粘着ラベルであって、
前記剥離層と前記粘着層の間に情報が印刷された印刷層が設けられ、
前記粘着層には蛍光染料が含まれ、
前記剥離層及び前記印刷層に前記粘着層が貼着され、
前記粘着層の表面は平面視で前記印刷層が存在しない領域を有し、
前記ラベル基材が透明のプラスティックフィルムであり、
前記粘着層が透明である、印刷粘着ラベル。 - 前記ラベル基材が脆質な基材である、請求項1に記載の印刷粘着ラベル。
- 前記印刷層が透明である、請求項1又は2に記載の印刷粘着ラベル。
- 前記粘着ラベルから前記剥離シートを剥がし、前記粘着層を被着体に貼着させ、前記粘着ラベルを前記被着体から剥がした際、前記粘着層が糊残りしない、請求項1〜3のいずれかに記載の印刷粘着ラベル。
- 前記粘着ラベルから前記剥離シートを剥がした際、前記印刷層が前記粘着層に埋め込まれていない、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷粘着ラベル。
- 前記剥離シートが剥がされた請求項1〜5のいずれかに記載の印刷粘着ラベルが貼着された被着体。
- 請求項6に記載の被着体から前記粘着ラベルが剥がされた被着体であって、
前記印刷層を除く前記被着体の部分に前記蛍光染料が移行した被着体。
Priority Applications (2)
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JP2019035183A JP2020140058A (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | 印刷粘着ラベル及び被着体 |
EP20159574.1A EP3712220A1 (en) | 2019-02-28 | 2020-02-26 | A print adhesive label and an adherend |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019035183A JP2020140058A (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | 印刷粘着ラベル及び被着体 |
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Family Applications (1)
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JP2019035183A Pending JP2020140058A (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | 印刷粘着ラベル及び被着体 |
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US20020090482A1 (en) * | 2000-10-24 | 2002-07-11 | Lintec Corporation | Release sheet with printed layer, pressure sensitive adhesive label having the printed layer, and method of manufacturing the pressure sensitive adhesive label using thermal transfer printing |
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2019
- 2019-02-28 JP JP2019035183A patent/JP2020140058A/ja active Pending
-
2020
- 2020-02-26 EP EP20159574.1A patent/EP3712220A1/en active Pending
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