JP2008093932A - 偽造防止用粘着シートおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】偽造防止用であることが分かり難く、また模造もされ難い偽造防止用粘着シートおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】紫外線通過制御層を構成する基材2Aと、紫外線発色層を構成する粘着剤層3Aと、剥離材4Aとをその順に積層して偽造防止用粘着シート1Aとする。基材2Aには、孔径が300μm以下の貫通孔Hが形成されており、基材2Aの貫通孔H以外の部分は紫外線を遮蔽する。偽造防止用粘着シート1Aに紫外線を照射すると、貫通孔Hを通過した紫外線が粘着剤層3Aに至り、粘着剤層3Aが微細なドットで発色する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パスポート、証紙、印鑑証明その他の証明書等に用いられる文書、写真、印刷物、印影、絵画、図面等の偽造・改ざん防止に使用することのできる偽造防止用粘着シートおよびその製造方法に関するものである。
従来、偽造防止用シートとしては、透明なテープ基材の裏面に透明な剥離剤層を部分的に設け、さらにその裏面全体に金属蒸着層と粘着剤層とを順次形成したものが知られている。また、特許文献1に開示されているように、透明プラスチックフィルム基材の裏面に部分的に剥離剤層を設け、その裏面および剥離剤層に印刷模様を印刷し、さらにその印刷模様上に粘着剤層を設けたものが知られている。
これらの偽造防止用シートは、被着体に貼付された後に剥がされると、被着体面に部分的に剥離剤層、金属蒸着層または印刷模様および粘着剤層が残留するので、この残留により偽造防止用シートが剥がされたことを確認することができる。
また、上記偽造防止用シートの一部を剥がした後、再びこれを貼付しても、基材と剥離剤層との間に空気が封入されたり、金属蒸着層や印刷模様が変化するので、実質的に最初の貼付状態を復元できず、一旦剥離したことが分かるようになっている。
しかし、これらの偽造防止用シートは、金属蒸着層等の不透明な層を必須としているため、例えばパスポートの写真を覆って貼付することに使用することができない。
これを改良するために、特許文献2に記載のパスポート用粘着シートが提案されている。このパスポート用粘着シートは、透明フィルム基材の裏面に、透明な剥離剤層を部分的に形成し、その剥離剤層の裏面に重ねて印刷表面部層を設け、さらに透明フィルム基材の裏面の残部および上記層に重ねて透明な粘着剤層を全面に施してなるものである。
しかしながら、このパスポート用粘着シートでは、透明フィルム基材を全て剥がし、新たな透明フィルムを貼り直すと、剥離する前とほぼ同じ状態となり、偽造の確認が困難なことがある。
一方、偽造防止用シートとして、印刷等により蛍光性剥離層を部分的に設けたものが提案されている(特許文献3)。この偽造防止用シートでは、シートを剥がした後に被着体上に残留した蛍光性剥離層が、紫外線照射によって蛍光発色することにより、改ざんの有無を判断する。
実公昭46−4432号公報 実公平3−7372号公報 特開平11−38880号公報
しかしながら、蛍光性剥離層を設けた従来の偽造防止用シートでは、発色面積が大きいため、容易に蛍光性剥離層の存在が確認されて、偽造防止用であることに気付かれてしまうおそれがある。また、近年の印刷技術の発達により、その蛍光性剥離層の印刷は比較的容易に模造され得る。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、偽造防止用であることが分かり難く、また模造もされ難い偽造防止用粘着シートおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、紫外線の照射により発色する紫外線発色層と、孔径が300μm以下であり、かつ紫外線が通過し得る貫通孔が形成されており、前記貫通孔以外の部分は紫外線を遮蔽する紫外線通過制御層とを備えたことを特徴とする偽造防止用粘着シートを提供する(請求項1)。
なお、本明細書において、「シート」にはフィルムの概念、「フィルム」にはシートの概念が含まれるものとする。
上記発明(請求項1)に係る偽造防止用粘着シートに紫外線を照射すると、紫外線は紫外線通過制御層の貫通孔を通過して紫外線発色層に至り、紫外線発色層は、その貫通孔の孔径に応じて微細なドットで発色する。このように微細なドットで発色が見られれば、当該偽造防止用粘着シート、そして被着体が本物であることが確認される。貫通孔の孔径は300μm以下と微細であるため、貫通孔の存在は目視で確認し難く、本偽造防止用粘着シートは偽造防止用であることが分かり難い。また、微細なドットの発色を印刷でなすことは非常に困難であり、したがって本偽造防止用粘着シートは模造され難い。
上記発明(請求項1)において、前記偽造防止用粘着シートは、被着体に貼付された状態で透明であることが好ましい(請求項2)。ここで、「透明」とは、被着体表面に存在する文字、模様、色彩等が、当該偽造防止用粘着シートを通して見えることをいう。この偽造防止用粘着シートによれば、当該偽造防止用粘着シートを貼付した被着体の表面が見えるため、本偽造防止用粘着シートは、例えばパスポート等の証明書の写真や、金融機関の届出印の印影等をカバーするシートに使用することができる。
上記発明(請求項1,2)において、前記偽造防止用粘着シートの表面は、粗面になっていることが好ましい(請求項3)。具体的には、前記偽造防止用粘着シートの表面粗さ(Rz)は、3.0μm以上であることが好ましい(請求項4)。
上記発明(請求項3,4)によれば、貫通孔がより見え難くなるため、本偽造防止用粘着シートが偽造防止用であることが、より分かり難いものとなる。
上記発明(請求項1〜4)において、前記紫外線通過制御層の貫通孔は、所定の配列で複数形成されていることが好ましい(請求項5)。これによって、偽造防止用粘着シートの真偽を容易に確認することができる。すなわち、紫外線を照射した偽造防止用粘着シート(の紫外線発色層)が、所定のドット配列で発色すれば、本偽造防止用粘着シートが本物であることを確認できる。
第2に本発明は、紫外線の照射により発色する紫外線発色層と、孔径が300μm以下であり、かつ紫外線が通過し得る貫通孔が形成されており、前記貫通孔以外の部分は紫外線を遮蔽する紫外線通過制御層とを備えた偽造防止用粘着シートの製造方法であって、紫外線を遮蔽する紫外線遮蔽層に対して前記貫通孔を形成し、もって前記紫外線通過制御層とする工程を含むことを特徴とする偽造防止用粘着シートの製造方法を提供する(請求項6)。
上記発明(請求項6)によれば、前述した偽造防止用粘着シートを容易に製造することができる。なお、「紫外線発色層」としては、例えば、蛍光剤を含有する樹脂フィルムまたは粘着剤を使用することができ、「紫外線遮蔽層」としては、例えば、紫外線吸収剤を含有する樹脂フィルム、コート剤または粘着剤を使用することができる。
上記発明(請求項6)においては、前記貫通孔の形成を、レーザ加工によって行うことが好ましい(請求項7)。レーザ加工によれば、レーザ加工以外では模造され難い微細な貫通孔を、所望の配列で容易に形成することができる。また、加工用のレーザは非常に高価な装置であり、かつその条件設定が難しく、同一形状の貫通孔を形成することは困難であるため、本偽造防止用粘着シートは模造され難いものとなる。
上記発明(請求項1〜5)において、前記偽造防止用粘着シートは粘着剤層を備えており、前記粘着剤層が前記紫外線発色層を構成するようにしてもよいし、前記粘着剤層が前記紫外線通過制御層を構成するようにしてもよい。また、前記偽造防止用粘着シートは基材を備えており、前記基材が前記紫外線通過制御層を構成するようにしてもよいし、前記基材が前記紫外線発色層を構成するようにしてもよい。さらに、前記偽造防止用粘着シートは表面コート層を備えており、前記表面コート層が前記紫外線通過制御層を構成するようにしてもよい。
本発明によれば、偽造防止用であることが分かり難く、また模造もされ難い偽造防止用粘着シートが得られる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Aは、基材2Aと、粘着剤層3Aと、剥離材4Aとをその順に積層してなるものである。ただし、剥離材4Aは、粘着シート1Aの使用時に剥離されるものである(以下同じ)。
本実施形態における基材2Aは、紫外線通過制御層を構成する。すなわち、基材2Aには、貫通孔Hが形成されており、基材2Aの貫通孔H以外の部分は紫外線を遮蔽する。
貫通孔Hの孔径は、300μm以下であることが必要であり、好ましくは50〜300μm、特に好ましくは100〜200μmである。貫通孔Hの孔径が300μm以下であると、貫通孔Hの存在が目視で確認し難く、本シートが偽造防止用であることが分かり難い。また、そのような微細な貫通孔Hは模造され難い。一方、貫通孔Hの孔径の下限が50μm以上であると、貫通孔Hを通過した紫外線による紫外線発色層の発色が十分なものとなり得る。
貫通孔Hの孔径は、基材2Aの厚さ方向に一定であってもよいし、基材2Aの厚さ方向に変化していてもよいが、貫通孔Hの孔径が基材2Aの厚さ方向に変化する場合は、貫通孔Hの孔径は基材2Aの粘着剤層3A側の面から基材2Aの表面にかけて漸次小さくなるのが好ましい。このように貫通孔Hの孔径が変化することにより、偽造防止用粘着シート1Aの表面にて貫通孔Hがより目立ち難くなる。
貫通孔Hは、所定の配列で複数形成されていることが好ましい。それによって、偽造防止用粘着シート1Aの真偽を容易に確認することができる。この貫通孔Hの数、配列、孔密度等は、紫外線照射による紫外線発色層が所望のドットのパターンで発色するように、適宜設定すればよい。例えば、ドットの発色パターンにより、格子型等の模様の他、製品名、メーカー名等の文字が現れるようにしてもよい。
かかる貫通孔Hは、レーザ加工によって形成することが好ましい。レーザ加工によれば、レーザ加工以外では模造され難い微細な貫通孔Hを、所望の配列で容易に形成することができる。加工用のレーザは非常に高価な装置であり、かつその条件設定が難しく、同一形状の貫通孔Hを形成することは困難であるため、本偽造防止用粘着シート1Aは模造され難いものとなる。
レーザ加工に利用するレーザの種類は特に限定されるものではなく、例えば、炭酸ガス(CO)レーザ、TEA−COレーザ、YAGレーザ、UV−YAGレーザ、エキシマレーザ、半導体レーザ、YVOレーザ、YLFレーザ等を利用することができる。
基材2Aの材料としては、上記貫通孔Hが形成され得、紫外線を遮蔽し得るものであれば特に限定されない。ただし、基材2Aおよび粘着剤層3Aが透明であることにより、本偽造防止用粘着シート1Aを、例えばパスポート等の証明書の写真や、金融機関の届出印の印影等をカバーするシートに使用することができる。
上記基材2Aとしては、例えば、紫外線吸収剤を含有する樹脂フィルム、好ましくは紫外線吸収剤を含有する透明な樹脂フィルムを使用することができる。
樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリメタクリル酸メチル、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリメチルペンテン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ABS樹脂、アイオノマー樹脂;ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等の成分を含む熱可塑性エラストマーなどの樹脂からなるフィルム、またはそれらの積層フィルム等を使用することができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系、ベンゾオキサジノン系、トリアジン系、フェニルサリシレート系、シアノアクリレート系、ニッケル錯塩系等の紫外線吸収剤を使用することができる。
上記樹脂フィルム中における紫外線吸収剤の含有量は、紫外線を遮蔽し得る量であれば特に限定されないが、通常、0.1〜5質量%であることが好ましく、特に0.2〜2.5質量%であることが好ましい。
紫外線吸収剤を含有する樹脂フィルムとして、市販されている紫外線吸収フィルムを使用することもできる。かかる紫外線吸収フィルムとしては、例えば、トチセン社製のT−UVシリーズ、帝人デュポンフィルム社製のHBシリーズ、東レ社製のQ−37シリーズ等が挙げられる。
基材2Aの表面(偽造防止用粘着シート1Aの表面)は、貫通孔Hがより見え難くなるように、粗面になっていることが好ましく、基材2Aが透明な場合には、その透明度を損なわない程度に粗面になっていることが好ましい。具体的には、基材2Aの表面粗さ(Rz)は、3.0μm以上であることが好ましく、特に4.0〜6.0μmであることが好ましい。なお、表面粗さ(Rz:十点平均粗さ)は、JIS B0601に準拠する。
このように基材2Aの表面が粗面になっている場合、貫通孔Hの孔径の下限は100μm以上、特に200μm以上であることが好ましい。これによって、表面が粗面になっている基材2Aを介しても、紫外線発色層の発色を十分に確認することができる。
基材2Aの厚さは、通常は1〜500μm、好ましくは3〜300μm程度であるが、偽造防止用粘着シート1Aの用途に応じて適宜変更することができる。
本実施形態における粘着剤層3Aは、紫外線の照射により発色する紫外線発色層を構成する。紫外線発色層としての粘着剤層3Aは、蛍光剤を添加した粘着剤によって形成することができる。粘着剤の種類としては、特に限定されるものではなく、アクリル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ゴム系、シリコーン系等のいずれであってもよい。また、粘着剤はエマルション型、溶剤型または無溶剤型のいずれでもよく、架橋タイプまたは非架橋タイプのいずれであってもよい。
蛍光剤は、紫外線を吸収して光(蛍光)を発するものであり、通常は紫外線によって励起され、蛍光作用(ルミネッセンス)を起こすことにより光を発する。蛍光剤は、蛍光染料であってもよいし、蛍光顔料であってもよい。蛍光剤としては、例えば、蛍石原料の他、ジアミノスチルベン、キナゾロン、ペリレン、クマリン、オキサゾリル、トリアゾール、カルバゾール、ピリジン、ナフタル酸、イミダゾロン等の誘導体や、フルオロセイン、鉱物油、チオフラビン、エオシン、ローダミン、アントラセン、テルフェニル等が挙げられる。
粘着剤中における蛍光剤の含有量は、紫外線照射によるドット状の発色を偽造防止用粘着シート1Aの表面から視認し得る量であれば特に限定されないが、通常、0.1〜5質量%であることが好ましく、特に0.2〜2.5質量%であることが好ましい。
粘着剤層3Aの厚さは、通常は1〜300μm、好ましくは5〜100μm程度であるが、偽造防止用粘着シート1Aの用途に応じて適宜変更することができる。
剥離材4Aの材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂からなるフィルムまたはそれらの発泡フィルムや、グラシン紙、コート紙、ラミネート紙等の紙に、シリコーン系、フッ素系、長鎖アルキル基含有カルバメート等の剥離剤で剥離処理したものを使用することができる。
剥離材4Aの厚さは、通常10〜250μm程度であり、好ましくは20〜200μm程度である。
上記偽造防止用粘着シート1Aは、例えば(1)基材2Aに貫通孔Hを形成する一方、剥離材4Aの剥離処理面に粘着剤層3Aを形成し、その粘着剤層3Aに、貫通孔Hを形成した上記基材2Aを積層する方法、または(2)剥離材4Aの剥離処理面に粘着剤層3Aを形成し、その粘着剤層3Aに基材2Aを積層した後、基材2Aに貫通孔Hを形成する方法等によって製造することができる。方法(1)の方が、誤って粘着剤層3Aに孔を形成するおそれがない点で好ましい。
前述した通り、貫通孔Hはレーザ加工によって形成することが好ましい。レーザ加工による貫通孔Hには、先細りのテーパがつくことがあるが、方法(1)の場合には、貫通孔Hの孔径が小さい方が基材2Aの表面側となるように、基材2Aを粘着剤層3Aに積層することが好ましい。
剥離材4A上に粘着剤層3Aを形成するには、粘着剤層3Aを構成する粘着剤および蛍光剤と、所望によりさらに溶媒とを含有する塗布剤を調製し、ロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、エアナイフコーター、ダイコーター、バーコーター、グラビアコーター、カーテンコーター等の塗工機によって剥離材4Aの剥離処理面に塗布して乾燥させればよい。
上述した偽造防止用粘着シート1Aを使用するには、剥離材4Aを粘着剤層3Aから剥離して、露出した粘着剤層3Aの粘着面を、偽造防止の対象とする被着体、例えば、パスポート、証紙、印鑑証明その他の証明書等に用いられる文書、写真、印刷物、印影、絵画、図面等に貼り付ける。
被着体(偽造防止用粘着シート1A)の真偽を確認するには、偽造防止用粘着シート1Aに対して紫外線を照射すればよい。このとき、偽造防止用粘着シート1Aが本物であれば、紫外線が紫外線通過制御層である基材2Aの貫通孔Hを通過して紫外線発色層である粘着剤層3Aに達し、粘着剤層3Aが貫通孔Hに対応する微細なドットで、そして所定のパターンで発色する。このような微細なドットのパターンで発色が見られれば、偽造防止用粘着シート1A、そして被着体が本物であることが確認される。
なお、照射する紫外線の波長は、紫外線発色層や紫外線通過制御層の材料に応じて、微細なドットの発色パターンが見えるように、適宜選択すればよい。
貫通孔Hは微細であり、目視で確認することが困難であるため、本偽造防止用粘着シート1Aは、何の変哲もないカバーシートに見える。したがって、本偽造防止用粘着シート1Aが偽造防止用のものであることは気付かれ難い。また、貫通孔Hは微細であり、かかる貫通孔Hに対応する微細なドットの発色パターンを印刷で形成することは非常に困難である。
〔第2の実施形態〕
図2は、本発明の第2の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。
図2に示すように、本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Bは、基材2Bの一方の面に、粘着剤層3Bと、剥離材4Bとをその順に積層し、基材2Bの他方の面に、表面コート層5Bを積層してなるものである。
粘着剤層3Bおよび剥離材4Bは、第1の実施形態における粘着剤層3Aおよび剥離材4Aと同様であり、本実施形態でも粘着剤層3Bが紫外線発色層を構成する。一方、本実施形態では、表面コート層5Bが紫外線通過制御層を構成する。
表面コート層5Bには、貫通孔Hが形成されており、表面コート層5Bの貫通孔H以外の部分は紫外線を遮蔽する。貫通孔Hの孔径、数、配列、孔密度等や形成方法は、第1の実施形態における貫通孔Hと同様である。
本実施形態における表面コート層5Bは、紫外線吸収剤を含有する層であり、紫外線吸収剤のみからなってもよいし、所望の膜形成材料に紫外線吸収剤が分散されてなるものであってもよい。また、表面コート層5Bには、紫外線吸収以外の目的のため、種々の添加剤が配合されていてもよい。
紫外線吸収剤としては、第1の実施形態で例示したものを使用することができる。膜形成材料としては、例えば、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル酸共重合体等の熱硬化性またはエネルギー線硬化性の樹脂が挙げられる。また、添加剤としては、例えば、ハードコート剤、防汚剤、帯電防止剤等が挙げられる。
表面コート層5Bの厚さは、通常は1〜30μm、好ましくは3〜20μm程度であるが、表面コート層5Bの目的に応じて適宜変更することができる。
本実施形態における基材2Bは、通常の基材であり、したがって、貫通孔Hが形成されてなく、紫外線吸収剤を含有しない樹脂フィルムを基材2Bに使用することができる。樹脂フィルムとしては、第1の実施形態における基材2Aを構成する樹脂フィルム(紫外線吸収剤は含有しない)と同様のものを使用することができる。
ここで、紫外線発色層である粘着剤層3Bと、紫外線通過制御層である表面コート層5Bとの間の距離(本実施形態では、基材2Bの厚さ)は、500μm以下であることが好ましく、特に200μm以下であることが好ましい。両層の距離を上記範囲内に設定することにより、貫通孔Hを通過した紫外線が途中で拡散せずに紫外線発色層に到達するため、紫外線発色層が微細なドットで発色していることが、目視によって認識し得る。
上記偽造防止用粘着シート1Bは、例えば(1)基材2B上に表面コート層5Bを形成し、その表面コート層5Bに貫通孔Hを形成する一方、剥離材4Bの剥離処理面に粘着剤層3Bを形成し、その粘着剤層3Bに、表面コート層5Bを形成した上記基材2Bを積層する方法、または(2)剥離材4Bの剥離処理面に粘着剤層3Bを形成し、その粘着剤層3Bに基材2Bを積層し、さらに基材2B上に表面コート層5Bを形成した後、表面コート層5Bに貫通孔Hを形成する方法等によって製造することができる。方法(1)の方が、誤って粘着剤層3Bに孔を形成するおそれがない点で好ましい。
基材2B上に表面コート層5Bを形成するには、表面コート層5Bを構成する成分(少なくとも紫外線吸収剤を含有)と、所望によりさらに溶媒とを含有する塗布剤を調製し、ロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、エアナイフコーター、ダイコーター、バーコーター、グラビアコーター、カーテンコーター等の塗工機によって基材2Bの表面に塗布して乾燥させればよい。
貫通孔Hは、第1の実施形態と同様に、レーザ加工によって形成することが好ましい。なお、本実施形態では、貫通孔Hは、表面コート層5Bを貫通するが、基材2Bの途中まで至ってもよいし、基材2Bを貫通してもよい。
本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Bは、第1の実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Aと同様にして使用することができる。この偽造防止用粘着シート1Bに紫外線を照射すると、紫外線が紫外線通過制御層である表面コート層5Bの貫通孔Hを通過し、基材2Bを介して紫外線発色層である粘着剤層3Bに達して、粘着剤層3Bが貫通孔Hに対応する微細なドットで、そして所定のパターンで発色する。このような微細なドットのパターンで発色が見られれば、偽造防止用粘着シート1B、そして被着体が本物であることが確認される。
〔第3の実施形態〕
図3は、本発明の第3の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。
図3に示すように、本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Cは、基材2Cの一方の面に、粘着剤層3Cと、剥離材4Cとをその順に積層し、基材2Cの他方の面に、第2の粘着剤層7Cと、半透明層6Cとをその順に積層してなるものである。
粘着剤層3Cおよび剥離材4Cは、第1の実施形態における粘着剤層3Aおよび剥離材4Aと同様であり、本実施形態でも粘着剤層3Cが紫外線発色層を構成する。また、基材2Cは、第2の実施形態における基材2Bと同様である。一方、本実施形態では、第2の粘着剤層7Cが紫外線通過制御層を構成する。
半透明層6Cおよび第2の粘着剤層7Cには、貫通孔Hが形成されており、第2の粘着剤層7Cの貫通孔H以外の部分は紫外線を遮蔽する。貫通孔Hの孔径、数、配列、孔密度等や形成方法は、第1の実施形態における貫通孔Hと同様である。
第2の粘着剤層7Cは、紫外線吸収剤を添加した粘着剤によって形成することができる。粘着剤の種類は、特に限定されるものではなく、第1の実施形態における粘着剤層3Aの粘着剤と同様のものを例示することができる。また、紫外線吸収剤としては、第1の実施形態で例示したものを使用することができ、その添加量も第1の実施形態の基材2Aにおける含有量と同様である。
第2の粘着剤層7Cの厚さは、通常は1〜300μm、好ましくは5〜100μm程度である。
半透明層6Cは、貫通孔Hがより見え難くなるように半透明になっている層であり、例えば、表面が粗面になっている樹脂フィルム、微粒子を混合した樹脂フィルム等によって構成することができる。
表面が粗面になっている樹脂フィルムは、表面粗さ(Rz)が3.0μm以上、特に4.0〜6.0μmであることが好ましい。樹脂フィルムの種類(材料)は、第1の実施形態における基材2Aと同様のものを例示することができる。
半透明層6Cの厚さは、通常は1〜500μm、好ましくは3〜300μm程度である。
上記偽造防止用粘着シート1Cは、例えば(1)半透明層6Cの裏面(半透明層6Cの表面が粗面になっている場合、その反対面)に第2の粘着剤層7Cが積層された積層体を作製し、半透明層6Cおよび第2の粘着剤層7Cを貫通する貫通孔Hを形成する一方、剥離材4Cの剥離処理面に粘着剤層3Cを形成し、その粘着剤層3Cに基材2Cを積層し、さらに基材2C上に上記第2の粘着剤層7Cを貼付する方法、または(2)半透明層6Cの裏面(半透明層6Cの表面が粗面になっている場合、その反対面)に第2の粘着剤層7Cが積層された積層体を作製する一方、剥離材4Cの剥離処理面に粘着剤層3Cを形成し、その粘着剤層3Cに基材2Cを積層し、さらに基材2C上に上記第2の粘着剤層7Cを貼付した後、半透明層6Cおよび第2の粘着剤層7Cを貫通する貫通孔Hを形成する方法等によって製造することができる。方法(1)の方が、誤って粘着剤層3Cに孔を形成するおそれがない点で好ましい。
半透明層6Cの裏面に第2の粘着剤層7Cを積層するには、第2の粘着剤層7Cを構成する粘着剤および紫外線吸収剤と、所望によりさらに溶媒とを含有する塗布剤を調製し、ロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、エアナイフコーター、ダイコーター、バーコーター、グラビアコーター、カーテンコーター等の塗工機によって半透明層6Cの裏面に塗布して乾燥させるか、剥離材の剥離処理面に塗布して乾燥させた後、半透明層6Cの裏面に貼り合わせればよい。
貫通孔Hは、第1の実施形態と同様に、レーザ加工によって形成することが好ましい。なお、本実施形態では、貫通孔Hは、半透明層6Cおよび第2の粘着剤層7Cを貫通するが、基材2Cの途中まで至ってもよいし、基材2Cを貫通してもよい。
本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Cは、第1の実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Aと同様にして使用することができる。この偽造防止用粘着シート1Cに紫外線を照射すると、紫外線が半透明層6Cおよび第2の粘着剤層7C(紫外線通過制御層)の貫通孔Hを通過し、基材2Cを介して紫外線発色層である粘着剤層3Cに達して、粘着剤層3Cが貫通孔Hに対応する微細なドットで、そして所定のパターンで発色する。このような微細なドットのパターンで発色が見られれば、偽造防止用粘着シート1C、そして被着体が本物であることが確認される。
なお、本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Cにおいては、半透明層6Cの替わりに、基材2Cと同様の基材(透明な樹脂フィルム;第2の基材)を使用してもよい(これを「偽造防止用粘着シート1C’」という。)。このように第2の基材が設けられていると、基材2Cの表面に印刷等がある場合に、基材2Cの表面を擦れや薬品等から保護することができる(以下、第2の基材が設けられている偽造防止用粘着シートにおいて同じ)。
ただし、上記の場合には、貫通孔Hは第2の粘着剤層7Cのみに形成されることが好ましい。このように偽造防止用粘着シート1C’の表面に貫通孔Hが存在しないと、貫通孔Hはより見え難くなり、偽造防止用粘着シート1C’が偽造防止用のものであることがより気付かれ難くなる(以下、表面に貫通孔が存在しない偽造防止用粘着シートにおいて同じ)。
〔第4の実施形態〕
図4は、本発明の第4の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。
図4に示すように、本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Dは、基材2Dの一方の面に、粘着剤層3Dと、剥離材4Dとをその順に積層し、基材2Dの他方の面に、第2の粘着剤層7Dと、第2の基材8Dとをその順に積層してなるものである。
粘着剤層3Dおよび剥離材4Dは、第1の実施形態における粘着剤層3Aおよび剥離材4Aと同様であり、本実施形態でも粘着剤層3Dが紫外線発色層を構成する。また、基材2Dは、第2の実施形態における基材2Bと同様であり、第2の粘着剤層7Dは、紫外線吸収剤を含有しない以外、第3の実施形態における第2の粘着剤層7Cと同様である。さらに、第2の基材8Dは、第1の実施形態における基材2Aと同様であり、本実施形態では第2の基材8Dが紫外線通過制御層を構成する。
上記偽造防止用粘着シート1Dは、例えば(1)第2の基材8Dに貫通孔Hを形成し、その片面に第2の粘着剤層7Dを積層するか、第2の基材8Dと第2の粘着剤層7Dとの積層体を作製し、第2の基材8Dに貫通孔Hを形成する一方、剥離材4Dの剥離処理面に粘着剤層3Dを形成し、その粘着剤層3Dに基材2Dを積層し、さらに基材2D上に上記第2の粘着剤層7Dを貼付する方法、または(2)第2の基材8Dと第2の粘着剤層7Dとの積層体を作製する一方、剥離材4Dの剥離処理面に粘着剤層3Dを形成し、その粘着剤層3Dに基材2Dを積層し、さらに基材2D上に上記第2の粘着剤層7Dを貼付した後、第2の基材8Dを貫通する貫通孔Hを形成する方法等によって製造することができる。
貫通孔Hは、第1の実施形態と同様に、レーザ加工によって形成することが好ましい。なお、本実施形態では、貫通孔Hは、第2の基材8Dを貫通するが、第2の粘着剤層7Dや基材2Dの途中まで至ってもよいし、第2の粘着剤層7Dや基材2Dを貫通してもよい。
本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Dは、第1の実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Aと同様にして使用することができる。この偽造防止用粘着シート1Dに紫外線を照射すると、紫外線が紫外線通過制御層である第2の基材8Dの貫通孔Hを通過し、第2の粘着剤層7Dおよび基材2Dを介して紫外線発色層である粘着剤層3Dに達して、粘着剤層3Dが貫通孔Hに対応する微細なドットで、そして所定のパターンで発色する。このような微細なドットのパターンで発色が見られれば、偽造防止用粘着シート1D、そして被着体が本物であることが確認される。
〔第5の実施形態〕
図5は、本発明の第5の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。
図5に示すように、本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Eは、基材2Eの一方の面に、粘着剤層3Eと、剥離材4Eとをその順に積層し、基材2Eの他方の面に、第2の粘着剤層7Eと、第2の基材8Eと、表面コート層5Eとをその順に積層してなるものである。
粘着剤層3Eおよび剥離材4Eは、第1の実施形態における粘着剤層3Aおよび剥離材4Aと同様であり、本実施形態でも粘着剤層3Eが紫外線発色層を構成する。また、基材2Eおよび第2の基材8Eは、いずれも第2の実施形態における基材2Bと同様であり、第2の粘着剤層7Eは、第4の実施形態における第2の粘着剤層7Dと同様である。さらに、表面コート層5Eは、第2の実施形態における表面コート層5Bと同様であり、本実施形態では表面コート層5Eが紫外線通過制御層を構成する。
表面コート層5Eには、貫通孔Hが形成されており、表面コート層5Eの貫通孔H以外の部分は紫外線を遮蔽する。貫通孔Hの孔径、数、配列、孔密度等や形成方法は、第1の実施形態における貫通孔Hと同様である。
上記偽造防止用粘着シート1Eは、例えば(1)第2の基材8Eの一方の面に第2の粘着剤層7E、他方の面に表面コート層5Eを積層した積層体を作製し、その表面コート層5Eに貫通孔Hを形成する一方、剥離材4Eの剥離処理面に粘着剤層3Eを形成し、その粘着剤層3Eに基材2Eを積層し、さらに基材2E上に上記第2の粘着剤層7Eを貼付する方法、(2)第2の基材8Eの一方の面に第2の粘着剤層7E、他方の面に表面コート層5Eを積層した積層体を作製する一方、剥離材4Eの剥離処理面に粘着剤層3Eを形成し、その粘着剤層3Eに基材2Eを積層し、さらに基材2E上に上記第2の粘着剤層7Eを貼付した後、表面コート層5Eを貫通する貫通孔Hを形成する方法、または(3)第2の基材8Eと第2の粘着剤層7Eとの積層体を作製する一方、剥離材4Eの剥離処理面に粘着剤層3Eを形成し、その粘着剤層3Eに基材2Eを積層し、さらに基材2E上に上記第2の粘着剤層7Eを貼付した後、第2の基材8Eの表面に表面コート層5Eを形成し、その表面コート層5Eに貫通孔Hを形成する方法等によって製造することができる。
貫通孔Hは、第1の実施形態と同様に、レーザ加工によって形成することが好ましい。なお、本実施形態では、貫通孔Hは、表面コート層5Eを貫通するが、第2の基材8E、第2の粘着剤層7Eまたは基材2Eの途中まで至ってもよいし、第2の基材8E、第2の粘着剤層7Eまたは基材2Eを貫通してもよい。
本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Eは、第1の実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Aと同様にして使用することができる。この偽造防止用粘着シート1Eに紫外線を照射すると、紫外線が紫外線通過制御層である表面コート層5Eの貫通孔Hを通過し、第2の基材8E、第2の粘着剤層7Eおよび基材2Eを介して紫外線発色層である粘着剤層3Eに達して、粘着剤層3Eが貫通孔Hに対応する微細なドットで、そして所定のパターンで発色する。このような微細なドットのパターンで発色が見られれば、偽造防止用粘着シート1E、そして被着体が本物であることが確認される。
ここで、第2の実施形態〜第5の実施形態に係る偽造防止用粘着シート1B〜1E(偽造防止用粘着シート1C’を含む)では、粘着剤層3B〜3Eが紫外線発色層を構成するが、粘着剤層3B〜3Eの替わりに基材2B〜2Eが紫外線発色層を構成するようにしてもよい。この場合、粘着剤層3B〜3Eは、第4の実施形態における第2の粘着剤層7Dと同様にして形成することができる。
紫外線発色層を構成する基材としては、例えば、蛍光剤を含有する樹脂フィルム、好ましくは蛍光剤を含有する透明な樹脂フィルムを使用することができる。蛍光剤の種類および樹脂フィルムの樹脂の種類としては、第1の実施形態で挙げたものを例示することができる。
このような偽造防止用粘着シートに紫外線を照射すると、紫外線が紫外線通過制御層を介して紫外線発色層である基材に達して、基材が貫通孔Hに対応する微細なドットで、そして所定のパターンで発色する。
〔第6の実施形態〕
図6は、本発明の第6の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。
図6に示すように、本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Fは、基材2Fの一方の面に、粘着剤層3Fと、剥離材4Fとをその順に積層し、基材2Fの他方の面に、第2の粘着剤層7Fと、第2の基材8Fとをその順に積層してなるものである。
この偽造防止用粘着シート1Fは、第1の実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Aの表面(基材2Aの表面)に、第2の粘着剤層7Fを介して第2の基材8Fを積層したものであり、第2の粘着剤層7Fおよび第2の基材8F以外は、第1の実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Aと同様の構成を有する。すなわち、本実施形態でも、粘着剤層3Fが紫外線発色層を構成し、基材2Fが紫外線通過制御層を構成する。
第2の粘着剤層7Fは、第4の実施形態における第2の粘着剤層7Dと同様であり、第2の基材8Fは、第2の実施形態における基材2Bと同様である。この第2の基材8Fを、第2の粘着剤層7Fを介して基材2Fに貼付することにより、基材2Fに形成された貫通孔Hがより見え難いものとなる。
上記偽造防止用粘着シート1Fは、例えば、第1の実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Aと同様の積層体(プレ偽造防止用粘着シート)を製造する一方、第2の基材8Fと第2の粘着剤層7Fとの積層体を作製し、プレ偽造防止用粘着シートの表面(基材2Fの表面)に、上記第2の粘着剤層7Fを貼付する方法等によって製造することができる。
本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Fは、第1の実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Aと同様にして使用することができる。この偽造防止用粘着シート1Fに紫外線を照射すると、紫外線が、第2の基材8Fおよび第2の粘着剤層7Fを介して、紫外線通過制御層である基材2Fの貫通孔Hを通過し、紫外線発色層である粘着剤層3Fに達して、粘着剤層3Fが貫通孔Hに対応する微細なドットで、そして所定のパターンで発色する。このような微細なドットのパターンで発色が見られれば、偽造防止用粘着シート1F、そして被着体が本物であることが確認される。
〔第7の実施形態〕
図7は、本発明の第7の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。
図7に示すように、本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Gは、基材2Gの一方の面に、粘着剤層3Gと、剥離材4Gとをその順に積層し、基材2Gの他方の面に、第2の粘着剤層7Gと、第2の基材8Gとをその順に積層してなるものである。
剥離材4Gは、第1の実施形態における剥離材4Aと同様であり、粘着剤層3Gは、蛍光剤を含有しない以外、第1の実施形態における粘着剤層3Aと同様であり、基材2Gは、第1の実施形態における基材2Aと同様である。すなわち、本実施形態では、基材2Gが紫外線通過制御層を構成する。
また、第2の粘着剤層7Gは、第1の実施形態における粘着剤層3Aと同様である。すなわち、本実施形態では、第2の粘着剤層7Gが紫外線発色層を構成する。第2の基材8Gは、第2の実施形態における基材2Bと同様である。
上記偽造防止用粘着シート1Gは、例えば(1)第2の基材8Gと第2の粘着剤層7Gとの積層体を作製するとともに、基材2Gに貫通孔Hを形成する一方、剥離材4Gの剥離処理面に粘着剤層3Gを形成し、その粘着剤層3Gに、貫通孔Hを形成した上記基材2Gを積層し、さらにその基材2G上に上記第2の粘着剤層7Gを貼付する方法、または(2)第2の基材8Gと第2の粘着剤層7Gとの積層体を作製する一方、剥離材4Gの剥離処理面に粘着剤層3Gを形成し、その粘着剤層3Gに基材2Gを積層した後、基材2Gに貫通孔Hを形成し、さらに貫通孔Hを形成した基材2G上に上記第2の粘着剤層7Gを貼付する方法等によって製造することができる。
本実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Gは、第1の実施形態に係る偽造防止用粘着シート1Aと同様にして使用することができる。この偽造防止用粘着シート1Gに紫外線を照射すると、紫外線は第2の基材8Gと紫外線発色層である第2の粘着剤層7Gを通過し、さらに紫外線通過制御層である基材2Gの貫通孔Hを通過する。このとき、紫外線発色層である第2の粘着剤層7Gは、紫外線の照射によって全体的に発色するが、基材2Gの貫通孔Hに対応する部分が、微細なドットで、そして所定のパターンでより強く発色する。この理由は必ずしも明らかではないが、貫通孔H以外の部分は光が吸収されてしまい、反射光が貫通孔Hの部分に比べて少ないため、貫通孔Hの部分の輝度がより高くなるからであると考えられる。上記のような微細なドットのパターンで強い発色が見られれば、偽造防止用粘着シート1G、そして被着体が本物であることが確認される。
なお、上記偽造防止用粘着シート1Gでは、第2の粘着剤層7Gが紫外線発色層を構成するようにしたが、第2の粘着剤層7Gの替わりに、第2の基材8Gが紫外線発色層を構成するようにしてもよい。この場合は、第2の基材8Gとして、蛍光剤を含有する樹脂フィルムを使用することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上記実施形態に係る偽造防止用粘着シート1A〜1Gは剥離材4A〜4Gを備えたものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、剥離材4A〜4Gはなくてもよい。
また、上記偽造防止用粘着シート1A〜4Gにおいては、基材や粘着剤層またはそれらの間に別途設ける層に、別の改ざん防止機能(偽造防止用粘着シートを一旦剥がすと再度の貼付が不可能になる、または剥がしたことが明確になるような機能)を付与してもよい。例えば、基材や粘着剤層を脆質性の材料で形成すること、あるいは別途設ける層に部分的に(例えば文字型に)剥離処理を施すこと等によって、改ざん防止機能を付与することができる。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,ルミラー38 Q−37,紫外線吸収剤含有,厚さ:38μm,表面粗さ(Rz):0.4μm)に対し、COレーザ光を照射して(住友重機械工業社製,SLR−210Tを使用)、基材を貫通する貫通孔を縦横2mmピッチの格子状で複数形成し、これを紫外線通過制御層とした。貫通孔の孔径は、110μmであった。
一方、アクリル系溶剤型粘着剤(リンテック社製,PAT1)100質量部に、蛍光剤(日本蛍光化学社製,トクシュケイコウタイO−AN)0.5質量部を配合したものを、片面が剥離処理された剥離材(リンテック社製,8LKアオ,厚さ:90μm)の剥離処理面に、乾燥後の厚さが20μmになるようにナイフコーターによって塗布し、90℃で1分間乾燥させた。
このようにして形成した紫外線発色層としての粘着剤層に、上記紫外線通過制御層としての基材を圧着し、偽造防止用粘着シートを得た(図1参照)。
〔実施例2〕
基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,ルミラー50T−60,厚さ:50μm,表面粗さ(Rz):0.4μm)の片面に、紫外線吸収剤(一方社油脂工業社製,ULS−1933D)を酢酸エチルで希釈した塗布剤を、乾燥後の厚さが3μmになるようにバーコーターによって塗布し、80℃で1分間乾燥させた。
このようにして形成した表面コート層(表面粗さ(Rz):2.0μm)に対し、実施例1と同様にしてCOレーザ光を照射して貫通孔を複数形成し、当該表面コート層を紫外線通過制御層とした。貫通孔の孔径は、110μmであった。
一方、実施例1と同様にして剥離材と粘着剤層(紫外線発色層)との積層体を作製し、その粘着剤層に、上記紫外線通過制御層が形成された基材を圧着し、偽造防止用粘着シートを得た(図2参照)。
〔実施例3〕
実施例1と同様にして剥離材と粘着剤層(紫外線発色層;第1の粘着剤層)との積層体を作製し、その粘着剤層に、第1の基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,ルミラー50T−60,厚さ:50μm)を圧着した。
一方、アクリル系溶剤型粘着剤(リンテック社製,PAT1)100質量部に、紫外線吸収剤(白石カルシウム社製,サイアソーブUV−24)2.0質量部を配合したものを、片面が剥離処理された剥離材(リンテック社製,8LKアオ,厚さ90μm)の剥離処理面に、乾燥後の厚さが20μmになるようにナイフコーターによって塗布し、90℃で1分間乾燥させた。
このようにして形成した第2の粘着剤層に、半透明層であるポリエチレンテレフタレートフィルム(パナック工業社製,PET Sマット38,厚さ:38μm,表面粗さ(Rz):5.0μm)の裏面(粗面の反対面)を圧着した。
得られた積層体の半透明層側から当該積層体に対し、実施例1と同様にしてCOレーザ光を照射して貫通孔を複数形成し、第2の粘着剤層を紫外線通過制御層とした。貫通孔の孔径は、200μmであった。
上記積層体から剥離材を剥がし、露出した第2の粘着剤層(紫外線通過制御層)を上記基材に圧着し、偽造防止用粘着シートを得た(図3参照)。
〔実施例4〕
実施例1と同様にして剥離材と粘着剤層(紫外線発色層;第1の粘着剤層)との積層体を作製し、その粘着剤層に、第1の基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,ルミラー50T−60,厚さ:50μm)を圧着した。
一方、片面が剥離処理された剥離材(リンテック社製,8LKアオ,厚さ90μm)の剥離処理面に、アクリル系溶剤型粘着剤(リンテック社製,PAT1)を、乾燥後の厚さが20μmになるようにナイフコーターによって塗布し、90℃で1分間乾燥させた。
このようにして形成した第2の粘着剤層に、第2の基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,ルミラー38 Q−37,紫外線吸収剤含有,厚さ:38μm,表面粗さ(Rz):0.4μm)を圧着した。
得られた積層体の第2の基材側から当該積層体に対し、実施例1と同様にしてCOレーザ光を照射して貫通孔を複数形成し、第2の基材を紫外線通過制御層とした。貫通孔の孔径は、110μmであった。
上記積層体から剥離材を剥がし、露出した第2の粘着剤層を上記第1の基材に圧着し、偽造防止用粘着シートを得た(図4参照)。
〔実施例5〕
実施例1と同様にして剥離材と粘着剤層(紫外線発色層)との積層体を作製し、その粘着剤層に、第1の基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,ルミラー50T−60,厚さ:50μm)を圧着した。
一方、片面が剥離処理された剥離材(リンテック社製,8LKアオ,厚さ90μm)の剥離処理面に、アクリル系溶剤型粘着剤(リンテック社製,PAT1)を、乾燥後の厚さが20μmになるようにナイフコーターによって塗布し、90℃で1分間乾燥させた。
このようにして形成した第2の粘着剤層に、第2の基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,ルミラー50T−60,厚さ:50μm,表面粗さ(Rz):0.4μm)を圧着した。
そして、上記第2の基材の表面に、紫外線吸収剤(一方社油脂工業社製,ULS−1933D)を酢酸エチルで希釈した塗布剤を、乾燥後の厚さが3μmになるようにバーコーターによって塗布し、80℃で1分間乾燥させた。
このようにして形成した表面コート層(表面粗さ(Rz):2.0μm)に対し、実施例1と同様にしてCOレーザ光を照射して貫通孔を複数形成し、当該表面コート層を紫外線通過制御層とした。貫通孔の孔径は、110μmであった。
上記積層体から剥離材を剥がし、露出した第2の粘着剤層を上記第1の基材に圧着し、偽造防止用粘着シートを得た(図5参照)。
〔実施例6〕
実施例1と同様にして、偽造防止用粘着シート(プレ偽造防止用粘着シート)を作製した。一方、第2の基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,ルミラー50T−60,厚さ:50μm,表面粗さ(Rz):0.4μm)の片面に、アクリル系溶剤型粘着剤(リンテック社製,PAT1)を、乾燥後の厚さが20μmになるようにナイフコーターによって塗布し、90℃で1分間乾燥させた。
このようにして形成した第2の粘着剤層を、上記プレ偽造防止用粘着シートの基材(紫外線通過制御層)に圧着し、本実施例の偽造防止用粘着シートを得た(図6参照)。
〔実施例7〕
第1の基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,ルミラー38 Q−37,厚さ:38μm,紫外線吸収剤含有,表面粗さ(Rz):0.4μm)に対し、実施例1と同様にしてCOレーザ光を照射して貫通孔を複数形成し、当該第1の基材を紫外線通過制御層とした。貫通孔の孔径は、110μmであった。
アクリル系溶剤型粘着剤(リンテック社製,PAT1)を、片面が剥離処理された剥離材(リンテック社製,8LKアオ,厚さ:90μm)の剥離処理面に、乾燥後の厚さが20μmになるようにナイフコーターによって塗布し、90℃で1分間乾燥させた。このようにして形成した第1の粘着剤層に、紫外線通過制御層としての上記第1の基材を圧着した。
一方、アクリル系溶剤型粘着剤(リンテック社製,PAT1)100質量部に、蛍光剤(日本蛍光化学社製,トクシュケイコウタイO−AN)0.5質量部を配合したものを、片面が剥離処理された剥離材(リンテック社製,8LKアオ,厚さ90μm)の剥離処理面に、乾燥後の厚さが20μmになるようにナイフコーターによって塗布し、90℃で1分間乾燥させた。
このようにして形成した紫外線発色層としての第2の粘着剤層に、第2の基材としてのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,ルミラー50T−60,厚さ:50μm,表面粗さ(Rz):0.4μm)を圧着した。
得られた積層体の第2の粘着剤層から剥離材を剥がし、露出した第2の粘着剤層(紫外線発色層)を上記第1の基材(紫外線通過制御層)に圧着し、偽造防止用粘着シートを得た(図7参照)。
〔実施例8〕
実施例3において、半透明層であるポリエチレンテレフタレートフィルムの替わりに、第2の基材である透明ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,ルミラー50T−60,厚さ:38μm,表面粗さ(Rz):0.4μm)を使用するとともに、貫通孔(孔径:110μm)を第2の粘着剤層のみに形成する以外、実施例3と同様にして偽造防止用粘着シートを作製した。
〔実施例9〕
実施例8において、第1の基材であるポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,ルミラー50T−60)の替わりに、紫外線発色性のウレタンフィルム(リンテック社製,オーロレインボー C−180−R,厚さ:50μm)を使用するとともに、第1の粘着剤層の材料としてアクリル系溶剤型粘着剤(リンテック社製,PAT1)を使用する以外、実施例8と同様にして偽造防止用粘着シートを作製した。
〔実施例10〕
実施例4において、第1の基材であるポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社製,ルミラー50T−60)の替わりに、紫外線発色性のウレタンフィルム(リンテック社製,オーロレインボー C−180−R,厚さ:50μm)を使用するとともに、第1の粘着剤層の材料としてアクリル系溶剤型粘着剤(リンテック社製,PAT1)を使用する以外、実施例4と同様にして偽造防止用粘着シートを作製した。
〔比較例1〕
貫通孔の孔径を400μmとした以外は、実施例1と同様にして偽造防止用粘着シートを作製した。
〔試験例〕
実施例で得られた偽造防止用粘着シート(10cm×10cm)から剥離材を剥離し、当該偽造防止用粘着シートを印刷の施された上質紙に貼付した。そして、以下のようにして貫通孔外観検査、真偽検査および透明性検査を行った。
(1)貫通孔外観検査
上質紙に貼付された偽造防止用粘着シートについて、室内蛍光灯の下、肉眼によって、貫通孔が見えるか否か検査した。なお、目から粘着シートまでの距離は約30cmとし、粘着シートを見る角度は種々変えた。貫通孔が全く見えなかったものを1、殆ど見えなかったものを2、ほぼ見えなかったものを3、見えたものを4で表す。結果を表1に示す。
(2)真偽検査
上質紙に貼付された偽造防止用粘着シートに対して、ブラックライト(アズワン社製,SLUV−4)によって紫外線を照射し、微細なドットのパターンで発色が見られたか否か検査した。微細なドットのパターンで発色が見られたものを1、見られなかったものを2で表す。結果を表1に示す。
(3)透明性検査
上質紙に貼付された偽造防止用粘着シートの下の印刷が見えるか否かを検査した。印刷が見えたものを1、見えなかったものを2で表す。結果を表1に示す。
Figure 2008093932
表1から分かるように、実施例で得られた偽造防止用粘着シートによれば、偽造防止用粘着シートの真偽を確認することができる。また、実施例で得られた本偽造防止用粘着シートは、偽造防止用であることが分かり難く、さらには透明性にも優れる。
本発明の偽造防止用粘着シートは、パスポート、証紙、印鑑証明その他の証明書等に用いられる文書、写真、印刷物、印影、絵画、図面等の偽造・改ざん防止に使用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る偽造防止用粘着シートの断面図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G…偽造防止用粘着シート
2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G…基材
3A,3B,3C,3D,3E,3F,3G…粘着剤層
4A,4B,4C,4D,4E,4F,4G…剥離材
5B,5E,5F…表面コート層
6C…半透明層
7C,7D,7E,7F,7G…第2の粘着剤層
8D,8E,8F,8G…第2の基材
9F…第3の基材
10F…第3の粘着剤層
H…貫通孔

Claims (7)

  1. 紫外線の照射により発色する紫外線発色層と、
    孔径が300μm以下であり、かつ紫外線が通過し得る貫通孔が形成されており、前記貫通孔以外の部分は紫外線を遮蔽する紫外線通過制御層と
    を備えたことを特徴とする偽造防止用粘着シート。
  2. 前記偽造防止用粘着シートは、被着体に貼付された状態で透明であることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止用粘着シート。
  3. 前記偽造防止用粘着シートの表面は、粗面になっていることを特徴とする請求項1または2に記載の偽造防止用粘着シート。
  4. 前記偽造防止用粘着シートの表面粗さ(Rz)は、3.0μm以上であることを特徴とする請求項3に記載の偽造防止用粘着シート。
  5. 前記紫外線通過制御層の貫通孔は、所定の配列で複数形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の偽造防止用粘着シート。
  6. 紫外線の照射により発色する紫外線発色層と、孔径が300μm以下であり、かつ紫外線が通過し得る貫通孔が形成されており、前記貫通孔以外の部分は紫外線を遮蔽する紫外線通過制御層とを備えた偽造防止用粘着シートの製造方法であって、
    紫外線を遮蔽する紫外線遮蔽層に対して前記貫通孔を形成し、もって前記紫外線通過制御層とする工程を含む
    ことを特徴とする偽造防止用粘着シートの製造方法。
  7. 前記貫通孔の形成を、レーザ加工によって行うことを特徴とする請求項6に記載の偽造防止用粘着シートの製造方法。
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