JP2004223867A - 真偽判別可能な積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、銀行券、通行券、パスポート、カード等の偽造防止、改竄防止が必要とされる貴重印刷物に適用する真偽判別可能な積層体に関するものである。
【解決手段】基材に形成した2次元に配列された穿孔(3a)により形成した穿孔群からなる画像を有する第1の層(1a)と、光透過性を有する基材からなる第2の層(1b)と、基材に形成した2次元に配列された穿孔(3c)により形成した穿孔群からなる潜像画像を有する第3の層(1c)を設け、前記第3の層(1c)に有する前記潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層(1a)に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、接着層(4)によって、順次積層して真偽判別可能な積層体を得る。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行券、パスポート、有価証券、カード、印紙類等の偽造防止、改竄防止が必要とされる貴重印刷物に適用する真偽判別可能な積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銀行券、パスポート、有価証券、カード、印紙類等の貴重印刷物は、その性質上、偽造、変造されにくいことが要求される。この防止策として、これらの貴重印刷物の基材に、複数の穿孔で数字等を形成することは知られている。また、複数の穿孔を有する基材を傾けて観察することにより潜像画像を視認できるようにして真偽判別を行う技術も知られている。
【0003】
前者は、スイスの銀行券に用いられており、数字を穿孔によって表現している。また、孔の直径は、反射状態においては裸眼でそれらのなすパターンが見えない点に特徴を有する、 安全マークが、透過状態においては見える文書面のパターンを形成する複数個の孔からなる、偽造を防止するための安全マークを備える安全保管文書が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特表2000−501036号公報(第2頁、第1−2図)
【0005】
後者は、基材を有し、該基材に形成され、背景部と特定のパターンから成る情報部とを形成する目視しにくい多数の微細な穿孔を有する真偽判別形成体であって、上記背景部を形成する穿孔と上記情報部を形成する穿孔とは、穿孔の形状、寸法及び配列方向の少なくとも一つ以上が異なるように形成されていることを特徴とする真偽判別形成体が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献2】
特開2000−233561号公報(第2頁、第1−2図)
【0007】
また、特定のパターンで配列されて情報を付与する多数の微細穿孔が形成されたカード基材を有する微細穿孔カードであって、上記微細穿孔は、レーザ加工機により、上記カード基材に対して特定の傾斜角度で貫通して形成された穿孔であり、上記微細穿孔カードの一面側から光を上記微細穿孔カードに対して上記特定の傾斜角度と同じ角度で投光して、上記微細な穿孔を透過させることにより、上記情報がチェックされる構成であることを特徴とする微細穿孔カードが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
【0008】
【特許文献3】
特開2002−160477号公報(第2頁、第1図)
【0009】
また、異なった角度で貫通した穿孔で画像を形成することによって両眼視差によって画像が立体的に視認されることが考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術は総じて、単層の基材に穿孔によって数字等を形成するものや、単層の基材に一部の穿孔の形状を異ならせるもの又は一部の穿孔を基材に対して斜め開けて、透過光で傾けて観察した場合に潜像画像が視認されるものであった。特表2000−501036号公報は、穿孔によって数字等を形成しているだけであって、偽造防止技術としては単純で改良の余地があった。また、特開2000−233561号公報は、情報部と背景部を組み合わせることで、穿孔群の中に情報部を隠し入れる構成であるため、基材を透過光で傾けて観察したときに傾ける角度を深めなければ潜像画像が明瞭に出現されない恐れがあり、複数の潜像画像を形成することは困難であった。
また、特開2002−160477号公報は、基材に複数の穿孔からなる穿孔群を設け、穿孔群の一部の穿孔を基材に対して斜めに開けて潜像画像を構成し、基材を透過光で観察することにより潜像画像を視認できるものであり、レーザを垂直に照射し、且つ、基材を水平方向に自動搬送するような大量生産ラインを構成することは容易であるが、基材に斜め穿孔を形成することは、加工機の構成が複雑となり、作製上困難であった。また、異なった角度で貫通した穿孔で画像を形成することによって両眼視差によって画像が立体的に視認されることが考えられるが、異なった角度で貫通した穿孔だけの構成では、鮮明な立体画像を得ることができなかった。
【0011】
以上のことから、本発明は前述した問題点を解決することを目的としたもので、3層に積層した積層体の第2の層に光透過性を有する基材を用いて、第1の層及び第3の層に穿孔によって画像を形成し、第1の層に形成した穿孔と第3の層に形成した穿孔が規則性を持たせて配置された積層体は、透過光で観察した場合に明瞭な潜像画像の出現、多方向から異なる複数の潜像画像の出現、鮮明な立体的な潜像画像の出現、動画要素のある潜像画像の出現されることを見出した。よって、本発明は真偽判別効果の高い、改ざん、複製防止効果のある真偽判別可能な積層体を提案するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる画像を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる潜像画像を有する第3の層からなる、前記第3の層に有する前記潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0013】
また、本発明は、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる画像を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる潜像画像を有する第3の層からなる、前記第3の層に有する前記潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、前記第3の層に有する前記潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置と重なって配置されていることを特徴とし、前記真偽判別可能な積層体を反射光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像のみが確認でき、前記真偽判別可能な積層体を基材に対して垂直方向から透過光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像内に前記第3の層に設けた潜像画像が確認されることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0014】
また、本発明は、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる画像を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる潜像画像を有する第3の層からなる、前記第3の層に有する前記潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、前記第3の層に有する前記潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置されていることを特徴とし、前記真偽判別可能な積層体を反射光または、前記真偽判別可能な積層体の表面に対して垂直方向から透過光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像のみが確認でき、前記真偽判別可能な積層体の表面に対して垂直方向から傾けて透過光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像内に前記第3の層に設けた潜像画像が確認されることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0015】
また、本発明は、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる画像を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる少なくとも二つの潜像画像を有する第3の層からなる、前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置され、且つ、前記特定方向はそれぞれの潜像画像毎に異なる方向であることを特徴とし、前記真偽判別可能な積層体を反射光または、前記真偽判別可能な積層体の表面に対して垂直方向から透過光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像のみが確認でき、前記真偽判別可能な積層体の表面に対して垂直方向から異なる方向に傾けて透過光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像内に前記第3の層に設けた少なくとも二つの潜像画像が確認されることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0016】
また、本発明は、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる画像を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる少なくとも二つの潜像画像を有する第3の層を設け、前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像のうち、第1の潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置と重なって規則的に配置され、前記第3の層に有する前記第1の潜像画像以外の少なくとも一つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置され、且つ、前記特定方向はそれぞれの潜像画像毎に異なる方向であることを特徴とし、前記真偽判別可能な積層体を反射光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像のみが確認でき、前記真偽判別可能な積層体の表面に対して垂直方向から透過光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像内に前記第3の層に設けた第1の潜像画像が確認でき、前記真偽判別可能な積層体の表面に対して垂直方向から異なる方向に傾けて透過光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像内に前記第3の層に設けた前記第1の潜像画像以外の少なくとも一つの潜像画像が確認されることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0017】
また、本発明は、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる画像を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、2次元に配列された穿孔により形成した一対の穿孔群からなる少なくとも一つの潜像画像を有する第3の層を設け、前記第3の層に有する前記少なくとも一つの潜像画像を形成する前記一対の穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、前記第3の層に有する前記少なくとも一つの潜像画像を形成する前記一対の穿孔群の一方の穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準として特定方向に配置され、且つ、前記一対の穿孔群の他方の穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準として前記一方の穿孔群とは異なる方向で特定方向に配置され、更に、前記一対の穿孔群の個々の穿孔は、前記第1の層に有する画像を形成する穿孔群をパララックスバリアとする位置に配置されたことを特徴とし、前記真偽判別可能な積層体を反射光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像のみが確認でき、前記真偽判別可能な積層体の表面に対して垂直方向から透過光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像内に前記第3の層に設けた少なくとも一つの潜像画像が立体的に確認されることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0018】
また、本発明は、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる画像を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる少なくとも二つの潜像画像を有する第3の層を設け、前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像のうち、第1の潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置され、前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像のうち、前記第1の潜像画像以外の少なくとも一つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置され、且つ、第1の潜像画像を形成する個々の穿孔位置と同一の特定方向及び異なる特定距離だけずれて配置されていることを特徴とし、前記真偽判別可能な積層体を反射光または、前記真偽判別可能な積層体の表面に対して垂直方向から透過光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像のみが確認でき、前記真偽判別可能な積層体を基材に対して垂直方向から傾けて透過光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像内に前記第3の層に設けた少なくとも二つの潜像画像が順次確認されることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0019】
また、本発明は、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる画像を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる少なくとも三つの潜像画像を有する第3の層を設け、前記第3の層に有する前記少なくとも三つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、前記第3の層に有する前記少なくとも三つの潜像画像のうち、第1の潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置と重なって配置され、前記第3の層に有する前記少なくとも三つの潜像画像のうち、第2の潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置され、前記第3の層に有する前記少なくとも三つの潜像画像のうち、前記第1及び前記第2の潜像以外の少なくとも一つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置され、且つ、第2の潜像画像を形成する個々の穿孔位置と同一の特定方向及び潜像画像毎に異なる特定距離だけずれて配置されていることを特徴とし、前記真偽判別可能な積層体を反射光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像のみが確認でき、前記真偽判別可能な積層体の表面に対して垂直方向から透過光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像内に前記第3の層に設けた第1の潜像画像が確認でき、前記真偽判別可能な積層体の表面に対して垂直方向から傾けて透過光で観察した場合に、前記第1の層に設けた画像内に前記第3の層に設けた第1の潜像画像以外の潜像画像が確認されることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0020】
また、本発明は、前記画像を構成する穿孔及び前記潜像画像を構成する穿孔が前記真偽判別可能な積層体の表面に対して直角及び特定の角度で斜めの形状の少なくとも一つで形成されたことを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0021】
また、本発明は、前記画像を構成する穿孔及び前記潜像画像を構成する穿孔が、それぞれが等しいピッチで配置されたことを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0022】
また、本発明は、前記画像を構成する穿孔及び前記潜像画像を構成する穿孔の径が50μm〜1000μmであることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。本発明の穿孔の粗密、大きさ及び配置の少なくとも一つで潜像画像又は/及び画像を形成することによって潜像画像又は/及び画像に階調を付与することができる。
【0023】
また、本発明は、前記画像を構成する穿孔及び前記潜像画像を構成する穿孔の形状が円形状、多角形及び特殊な形状の少なくとも1つであることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0024】
また、本発明は、前記画像及び前記潜像画像を形成する穿孔が、深さ方向に伴って、穿孔の径が小さくなる形状で形成されることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0025】
また、本発明は、前記画像及び前記潜像画像が、文字、数字、記号及び絵柄の少なくとも1つであることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0026】
また、本発明は、前記光透過性を有する第2の層が無色であることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0027】
また、本発明は、前記光透過性を有する第2の層が有色であることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0028】
また、本発明は、前記光透過性を有する第2の層が複数の色で構成されていることを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0029】
また、本発明は、前記光透過性を有する第2の層が紫外線により発光することを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0030】
また、本発明は、前記第1の層と前記第2の層、及び第3の層が順次、接着層によって積層されたことを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0031】
また、本発明は、前記第3の層に2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる潜像画像をカモフラージュするための穿孔を設けたことを特徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0032】
上記記載の特定方向、特定距離についての説明図を図49に示す。ここで言う、特定方向とは穿孔(3a)に対して穿孔(3c)が形成される方向のことである。特定距離とは穿孔(3a)に対して穿孔(3c)が形成される距離のことである。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明に係る真偽判別可能な積層体の実施の形態を基づいて図面を参照して説明する。本発明の真偽判別可能な積層体の特徴は、透明なシート状の基材の両面に微細な穿孔を有する紙等のシート状の基材を積層し、透明なシートの両面に積層する基材の穿孔は同じ位置もしくはわずかにずらして積層するため、特定の観察方向からは特定の穿孔のみが観察可能とするものである。
【0034】
図1乃至図17に本発明の基本原理を示す。図1に第1の層の基材(1a)に画像(2a)を穿孔(3a)により形成した図を示す。図1に示した穿孔(3a)は二次元の縦横を等しいピッチで形成しているが本発明は穿孔(3a)をランダムにして画像(2a)を形成しても良い。図2は、第1の層の基材(1a)と後述する第3の層の基材(1c)の中間層となる第2の層の基材(1b)を示す。第2の層の基材(1b)は光透過性を有する基材である必要がある。図3に第3の層の基材(1c)に潜像画像(2c)を穿孔(3c)により形成した図を示す。図4に示すように、第1の層の基材(1a)、第2の層の基材(1b)、第3の層の基材(1c)を順次、接着剤を用いて接着層(4)を形成して積層し、真偽判別可能な積層体(5a)とする。図4に示した真偽判別可能な積層体(5a)のX−X’断面図を図5に示す。図5に示すように第1の層の基材(1a)の下部に積層された第3の層の基材(1c)に形成した穿孔(3c)が、第1の層の基材(1a)に形成した穿孔(3a)に一部又は全部が重なるように配置される必要がある。
【0035】
図6は、真偽判別可能な積層体(5a)を反射光で観察した場合の図を示す。図6に示すように第1の層の基材(1a)に設けた画像(2a)のみが視認でき、図5に示した第1の層の基材(1a)に設けた画像(2a)を形成した穿孔(3a)と重なり合っている第3の層の基材(1c)に設けた潜像画像(2c)を形成した穿孔(3c)は微細な穿孔で形成されているため、画像(2a)を形成した穿孔(3a)を通して観察される潜像画像(2c)の反射光が非常に少ないため、観察者は第1の層の基材(1a)の表面と穿孔(3a)とのコントラスト差のみを認識してしまうため、第3の層の基材(1c)に形成した潜像画像(2c)を視認することができない。
【0036】
図7は、真偽判別可能な積層体(5a)に対して垂直方向から透過光で観察した場合の図を示す。図7に示すように第1の層の基材(1a)に設けた画像(2a)内に、第3の層の基材(1c)に設けた潜像画像(2c)をはっきりと視認することができる(この場合は数字の1である)。これは、図5に示した第1の層の基材(1a)に設けた画像(2a)内の穿孔(3a)と、第3の層の基材(1c)に設けた潜像画像(2c)内の穿孔(3c)が重なっているため、穿孔(3a)と穿孔(3c)が重なっている領域からは透過光量が強く、穿孔(3a)と穿孔(3c)が重なっていない領域からは透過光量が弱く視認されるため、この透過光量に差によって、図7に示したように画像(2a)内に、潜像画像(2c)を視認することができる。
【0037】
本発明の他の例を示す。図8に第1の層の基材(1a)に画像(2a)を穿孔(3a)により形成した図を示す。図8に示した穿孔(3a)は二次元の縦横を等しいピッチで形成しているが本発明は穿孔(3a)をランダムにして画像(2a)を形成しても良い。図9は、第1の層の基材(1a)と後述する第3の層の基材(1c)の中間層となる第2の層の基材(1b)を示す。第2の層の基材(1b)は光透過性を有する基材である必要がある。図10に第3の層の基材(1c)に潜像画像(2c)を穿孔(3c)により形成した図を示す。図11に示すように、第1の層の基材(1a)、第2の層の基材(1b)、第3の層の基材(1c)を順次、接着剤を用いて接着層(4)を形成して積層し、真偽判別可能な積層体(5b)とする。図11に示した真偽判別可能な積層体(5b)のX−X’断面図を図12に示す。図12に示すように第1の層の基材(1a)の下部に積層された第3の層の基材(1c)に形成した穿孔(3c)が、第1の層の基材(1a)に形成した穿孔(3a)の周辺領域に規則的に配置される必要がある。この場合は、第3の層の基材(1c)に形成した穿孔(3c)は、第1の層の基材(1a)に形成した穿孔(3a)に対して、左部に規則的に配置されているが、右部、上部又は下部等、つまり、第1の層の基材(1a)に形成した穿孔(3a)の周辺領域に規則的に配置されていれば良い。
【0038】
図13は、真偽判別可能な積層体(5b)を反射光で観察した場合又は垂直方向から透過光で観察した場合の図を示す。図13に示すように第1の層の基材(1a)に設けた画像(2a)のみが視認でき、図12に示した第3の層の基材(1c)に設けた潜像画像(2c)を形成した穿孔(3c)は、第1の層の基材(1a)に設けた画像(2a)を形成した穿孔(3a)の周辺領域に規則的に配置されているため、反射光又は垂直方向から透過光で観察しても視認することができなく、観察者は第1の層の基材(1a)の表面と穿孔(3a)とのコントラスト差のみを認識してしまうため、第3の層の基材(1c)に形成した潜像画像(2c)を視認することができない。
【0039】
図14は、真偽判別可能な積層体(5b)に対して図12に示したX方向に傾けて透過光で観察した場合の図を示す。図14に示すように第1の層の基材(1a)に設けた画像(2a)内に、第3の層の基材(1c)に設けた潜像画像(2c)をはっきりと視認することができる(この場合は数字の2である)。これは、図12に示した第3の層の基材(1c)に設けた潜像画像(2c)内の穿孔(3c)が、第1の層の基材(1a)に設けた画像(2a)内の穿孔(3a)の周辺領域に規則的に配置されているため、X方向に傾けて透過光で観察することによって穿孔(3a)と穿孔(3c)が重なっているように視認される領域からは透過光量が強く、穿孔(3a)と穿孔(3c)が重なっていない領域からは透過光量が弱く視認されるため、この透過光量に差によって、図14に示したように画像(2a)内に、潜像画像(2c)を視認することができる。
【0040】
観察可能な方向については、図15に示すように第1の層の基材(1a)の下部に積層された第3の層の基材(1c)の潜像画像(2c)を形成した穿孔(3c)と、第1の層の基材(1a)の画像(2a)を形成した穿孔(3a)との配置規則に依存する。つまり、図15のX−X’断面図に示すように第1の層の基材(1a)に設ける画像(2a)を形成した穿孔(3a)に対して、第3の層の基材(1c)の第3の画像(2c)を形成した穿孔(3c)はY1に規則的に配置された場合は、X1方向に傾けて透過光で観察することが必要であり、Y2に規則的に配置された場合は、X2方向に傾けて透過光で観察することが必要である。
【0041】
次に、透過光で異なる4方向から傾けて異なる画像が見える場合を示す。第1の層の基材には図1又は図8に示した画像を穿孔によって形成した基材を用い、第2の層の基材には図2又は図9に示した基材と同様なものを用いる。透過光で異なる4方向から傾けて異なる画像が視認できるようにするために第3の層の基材に形成する穿孔に規則性を持たせる必要がある。例えば、図16に示すように潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)の4つの潜像画像を出現させたい場合に、これらの4つの画像を合成して、図17に示すように第3の層の基材に潜像画像(2c)を形成する必要があり、第3の層の基材に設ける潜像画像(2c)を形成した穿孔(3c)は、第1の層の基材の画像を形成した穿孔(3a)の周辺領域に規則的に配置する必要がある。Y1に規則的に配置された場合は、X1方向に傾けて透過光で観察することが必要であり、Y2に規則的に配置された場合は、X2方向に傾けて透過光で観察することが必要であり、Y3に規則的に配置された場合は、X3方向に傾けて透過光で観察することが必要であり、Y4に規則的に配置された場合は、X4方向に傾けて透過光で観察することが必要である。
【0042】
よって、このような第3の層の基材に潜像画像(2c)を設けた真偽判別可能な積層体(5c)は、図18(a)に示すように、X1方向に傾けて透過光で観察する場合はY1に規則的に配置された潜像画像(2c1)(この場合は2)が視認され、図18(b)に示すように、X2方向に傾けて透過光で観察する場合はY2に規則的に配置された潜像画像(2c2)(この場合は3)が視認され、図18(c)に示すように、X3方向に傾けて透過光で観察する場合はY3に規則的に配置された潜像画像(2c3)(この場合は4)が視認され、図18(d)に示すように、X4方向に傾けて透過光で観察する場合はY4に規則的に配置された潜像画像(2c4)(この場合は5)が視認される。つまり、透過光で異なる4方向から傾けて異なる4つの画像が視認できることとなる。
【0043】
上記の真偽判別可能な積層体(5c)は、4つの画像を出現されているが、言うまでもなく、2つ、3つの画像を出現させることもできる。また、潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)の4つの画像は、穿孔(3a)に対して上下左右に規則的に配置されているが、斜め方向に規則的に配置させてもよく、この場合、上下左右に規則的に配置された穿孔と斜めに規則的に配置させて穿孔を組合せて8つの画像を出現させることも可能できる。また、このような複数の潜像画像を用いて、動画的にそれぞれの潜像画像の一部を異ならせ、真偽判別可能な積層体を作製することによって、透過光で傾けて真偽判別可能な積層体を回転させて観察することによって潜像画像が動画像のように動いて観察することができる。また、潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)の4つの画像は、すべて異なっている画像を用いているが、同一の画像を用いても、同一の画像と異なった画像を組み合わせても良い。
【0044】
次に、垂直方向から透過光で観察した場合及び透過光で異なる4方向から傾けて異なる画像が視認できる場合を示す。第1の層の基材には図1又は図8に示した画像を穿孔によって形成した基材を用い、第2の層の基材には図2又は図9に示した基材と同様なものを用いる。垂直方向から透過光で観察した場合及び透過光で異なる4方向から傾けて異なる画像が視認できるようにするために第3の層の基材に形成する穿孔に規則性を持たせる必要がある。例えば、図19に示すように潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)、潜像画像(2c5)、の5つの潜像画像を出現させたい場合に、これらの5つの画像を合成して、図20に示すように第3の層の基材に潜像画像(2c)を形成する必要がある。
【0045】
よって、このような第3の層の基材に潜像画像(2c)を設けた真偽判別可能な積層体(5d)は、図21(a)に示すように、X1方向に傾けて透過光で観察する場合はY1に規則的に配置された潜像画像(2c1)(この場合は2)が視認され、図21(b)に示すように、X2方向に傾けて透過光で観察する場合はY2に規則的に配置された潜像画像(2c2)(この場合は3)が視認され、図21(c)に示すように、X3方向に傾けて透過光で観察する場合はY3に規則的に配置された潜像画像(2c3)(この場合は4)が視認され、図21(d)に示すように、X4方向に傾けて透過光で観察する場合はY4に規則的に配置された潜像画像(2c4)(この場合は5)が視認され、図21(e)に示すように、垂直方向から透過光で観察した場合にY5に規則的に配置された潜像画像(2c5)(この場合は1)が視認される。つまり、垂直方向から透過光で観察した場合及び透過光で異なる4方向から傾けて異なる5つの画像が視認できることとなる。
【0046】
上記の真偽判別可能な積層体(5d)は、5つの画像を出現されているが、言うまでもなく、2つ、3つ、4つの画像を出現させることもできる。また、潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)、潜像画像(2c5)の5つの画像は、穿孔(3a)に対して上下左右中央に規則的に配置されているが、斜め方向に規則的に配置させてもよく、この場合、上下左右に規則的に配置された穿孔と斜めに規則的に配置させて穿孔を組合せて9つの画像を出現させることも可能できる。また、潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)、潜像画像(2c5)の5つの画像は、すべて異なっている画像を用いているが、同一の画像を用いても、同一の画像と異なった画像を組み合わせても良い。
【0047】
以上、真偽判別可能な積層体(5a)、(5d)をまとめると、第3の層の基材に設ける潜像画像が、n個の異なった潜像画像の合成した穿孔によって構成され、第3の層の基材に設けるn1の潜像画像を形成する穿孔が、第1の層の基材に設ける画像を形成する穿孔に対して、一部又は全部が重なるように配置され、第3の層の基材に設けるn2の潜像画像を形成する穿孔が、第1の層の基材に設ける画像を形成する穿孔に対して、重ならないように配置され、画像を形成する穿孔の周辺領域に規則性をもって配置され、第3の層の基材に設けるn3、n4、n5…潜像画像を形成する穿孔が、第1の層の基材に設ける画像を形成する穿孔に対して、重なることなく、第3の層の基材に設けるn−1個の潜像画像を設けた領域以外で、画像を形成する穿孔の周辺領域に規則性をもって配置されて積層する必要がある。
【0048】
以上、真偽判別可能な積層体(5b)、(5c)をまとめると、第3の層の基材に設ける潜像画像が、n個の異なった潜像画像の合成した穿孔によって構成され、第3の層の基材に設けるn1の潜像画像を形成する穿孔が、第1の層の基材に設ける画像を形成する穿孔に対して、重なることなく、画像を形成する穿孔の周辺領域に規則性をもって配置され、第3の層の基材に設ける前記n2、n3、n4…潜像画像を形成する穿孔が、第1の層の基材に設ける画像を形成する穿孔に対して、重なることなく、第3の層の基材に設けるn−1個の潜像画像を設けた領域以外で、画像を形成する穿孔の周辺領域に規則性をもって配置されて積層する必要がある。
【0049】
次に、垂直方向から透過光で観察した場合に立体的に画像が視認できる場合を示す。第1の層の基材には図1又は図8に示した画像を穿孔によって形成した基材を用い、第2の層の基材には図2又は図9に示した基材と同様なものを用いる。垂直方向から透過光で観察した場合に立体的に画像が視認できるようにするために第3の層の基材に形成する穿孔に規則性を持たせる必要がある。図22に示すように第3の層の基材に形成する潜像画像(2c)を形成する穿孔(3c)は、第1の層の基材に設ける穿孔(2a)の周辺領域に規則性をもって左右、上下等の対称に設ける必要がある。図22では第1の層の基材に設ける穿孔(2a)の周辺領域に規則性をもって左右対称に設けている。実施例5のような構成でも本発明の効果を奏することができる。
【0050】
潜像画像(2c)を第1の層の基材に設ける穿孔(3a)の周辺領域に規則性をもって左右等の対称に設けた穿孔(3c)を第3の層の基材に形成して作製した真偽判別可能な積層体(5e)は、図23に示すように垂直方向から透過光で観察した場合に、人間の左眼は右側の穿孔(3c1)が視認され、人間の右眼は左側の穿孔(3c2)が視認される。つまり、穿孔(3c1)と穿孔(3c2)の穿孔は、穿孔(3a)をパララックスバリアとする位置に配置する必要がある。よって、第3の層の基材に形成する潜像画像(2c)が立体的、つまり、奥行き感のある潜像画像が視認される。
【0051】
次に、垂直方向から連続的に傾けて透過光で観察した場合に画像が連続的に動いて視認できる場合又は異なった潜像画像が視認できる場合を示す。第1の層の基材には図1又は図8に示した画像を穿孔によって形成した基材を用い、第2の層の基材には図2又は図9に示した基材と同様なものを用いる。垂直方向から連続的に傾けて透過光で観察した場合に画像が連続的に動いて視認又は、異なった潜像画像が視認できるようにするために第3の層の基材に形成する穿孔に規則性を持たせる必要がある。例えば、図24に示すように潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)の4つの潜像画像を連続的に出現させたい場合に、これらの5つの画像を合成して、図25に示すように第3の層の基材に潜像画像(2c)を形成する必要がある。
【0052】
潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)を合成する場合には、垂直方向から透過光で画像が視認されないようにするためには、図26(a)に示すように第1の層の基材に形成する穿孔に対して重ならないように配置させる。次に、穿孔(3a1)に対して潜像画像(2c1)を形成する穿孔(3c1)を隣接させて形成する。次に、穿孔(3c1)に対して潜像画像(2c2)を形成する穿孔(3c2)を隣接させて形成する。次に、穿孔(3c2)に対して潜像画像(2c3)を形成する穿孔(3c3)を隣接させて形成する。次に、穿孔(3c3)に対して潜像画像(2c4)を形成する穿孔(3c4)を隣接させて形成する。潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)の4つの画像を合成した第3の層の基材に潜像画像(2c)を形成する穿孔は第1の層の基材に形成する穿孔(3a1)から穿孔(3a2)の間、つまり、図25(a、b)に示すように、領域(S)の間に形成する必要がある。
【0053】
このようなことなら、第3の層の基材に設ける潜像画像が、n個の異なった潜像画像の合成した穿孔によって構成された潜像画像は、第3の層の基材に設けるn1の潜像画像を形成する穿孔が、第1の層の基材に設ける画像を形成する穿孔に対して、重なることなく、画像を形成する穿孔の周辺領域に規則性をもって配置され、第3の層の基材に設けるn2、n3…の潜像画像を形成する穿孔が、第1の層の基材に設ける画像を形成する穿孔に対して、重なることなく、n1の潜像画像を形成する穿孔位置と同一方向及び異なる距離だけ離れた位置に規則性をもってn2、n3…の潜像画像を形成する穿孔が順に配置される必要がある。
【0054】
図25に示す第3の層の基材に潜像画像(2c)を第1の層の基材に形成する穿孔(3a)に対して、図26(a)のように規則的に配列し、積層された真偽判別可能な積層体(5f)は垂直方向から連続的に傾けて透過光で観察した場合に、図27に示すように、垂直方向から透過光で潜像画像は観察できないが、透過光で傾ける度合を深めるに従い、第3の層の基材に設けた潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)の順に視認され、潜像画像(2c)が連続的に動いて視認することができる。潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)を異なったデザインの画像にした場合に垂直方向から連続的に傾けて透過光で観察した場合に、異なったデザインの潜像画像が視認できる。
【0055】
次に、垂直方向から透過光で観察した場合又は垂直方向から連続的に傾けて透過光で観察した場合に画像が連続的に動いて視認できる、あるいは異なった潜像画像が視認できる場合を示す。第1の層の基材には図1又は図8に示した画像を穿孔によって形成した基材を用い、第2の層の基材には図2又は図9に示した基材と同様なものを用いる。垂直方向から透過光で観察した場合又は垂直方向から連続的に傾けて透過光で観察した場合に画像が連続的に動いて視認できる、あるいは異なった潜像画像が視認できるようにするために第3の層の基材に形成する穿孔に規則性を持たせる必要がある。例えば、図28に示すように潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)、潜像画像(2c5)の5つの潜像画像を連続的に出現させたい場合に、これらの5つの画像を合成して、図29に示すように第3の層の基材に潜像画像(2c)を形成する必要がある。
【0056】
潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)、潜像画像(2c5)を合成する場合には、図30(a)に示すように垂直方向なら透過光で観察される潜像画像(2c1)とした場合に、穿孔(3c1)は、第1の層の基材に形成する穿孔に対して一部又は全部が重なるように配置させる。次に垂直方向から透過光で画像が視認されないようにするためには、図30(a)に示すように第1の層の基材に形成する穿孔に対して重ならないように配置させる。次に、穿孔(3a1)に対して潜像画像(2c2)を形成する穿孔(3c2)を隣接させて形成する。次に、穿孔(3c2)に対して潜像画像(2c3)を形成する穿孔(3c3)を隣接させて形成する。次に、穿孔(3c3)に対して潜像画像(2c4)を形成する穿孔(3c4)を隣接させて形成する。次に、穿孔(3c4)に対して潜像画像(2c5)を形成する穿孔(3c5)を隣接させて形成する。この場合、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)、潜像画像(2c5)の4つの画像は第1の層の基材に形成する穿孔(3a1)から穿孔(3a2)の間、つまり、図30(a、b)に示すように、領域(S)の間に形成する必要がある。
【0057】
このようなことなら、第3の層の基材に設ける潜像画像が、n個の異なった潜像画像の合成した穿孔によって構成された潜像画像は、第3の層の基材に設けるn1の潜像画像を形成する穿孔が、第1の層の基材に設ける画像を形成する穿孔に対して、一部又は全部が重なるように、画像を形成する穿孔の周辺領域に規則性をもって配置され、第3の層の基材に設けるn2の潜像画像を形成する穿孔が、第1の層の基材に設ける画像を形成する穿孔に対して、重ならないように、画像を形成する穿孔の周辺領域に規則性をもって配置され、第3の層の基材に設けるn3、n4…の潜像画像を形成する穿孔が、第1の層の基材に設ける画像を形成する穿孔に対して、重なることなく、n2の潜像画像を形成する穿孔位置と同一方向及び異なる距離だけ離れた位置に規則性をもってn3、n4…の潜像画像を形成する穿孔が順に配置される必要がある。
【0058】
図29に示す第3の層の基材に潜像画像(2c)を第1の層の基材に形成する穿孔に対して、図30(a)のように規則的に配列し、積層された真偽判別可能な積層体(5g)は垂直方向から連続的に傾けて透過光で観察した場合に、図31に示すように、垂直方向から透過光で潜像画像(2c1)が観察され、透過光で傾ける度合を深めるに従い、潜像画像(2c2)潜像画像(2c3)潜像画像(2c4)潜像画像(2c5)の順に視認され、第3の層の基材に設けた潜像画像(2c)が連続的に動いて視認することができる。潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)、潜像画像(2c5)を異なったデザインの画像にした場合に垂直方向から連続的に傾けて透過光で観察した場合に、異なったデザインの潜像画像が視認できる。
【0059】
本発明の穿孔はレーザ穿孔装置等で付与でき、大きさは50μm〜1000μmが好ましい。穿孔の大きさは積層体の厚みと表現したい画像の解像度や数と関係がある。当然、特定の領域に高い解像度の画像を表現する場合にはできるだけ小さな径の穿孔が必要であるが、数十ミクロン以下であると穿孔を作成する上で困難となる。また、大きな径の穿孔を用いる場合は、表現できる画像が粗いものとなってしまう。
【0060】
本発明に用いる第1の層の基材及び第3の層の基材は、特に限定されることはなく、紙葉類、フィルム、プラスチック、金属等を利用することができる。また、第1の層の基材及び第3の層の基材の厚さについても特に限定されることはないが、0.1mmから1.0mm程度が好ましい。
【0061】
本発明に用いる光透過性を有する第2の層の基材は、光を透過することができるプラスチック、ラミネートフィルム等であればよく、光を透過しない基材を用いた場合、透過光で垂直方向から観察した場合又は透過光で傾けて観察した場合に第3の層に設けた潜像画像を視認することができなくなり、本発明の効果を奏することができない。第2の層の基材の厚さについても特に限定されることはないが、0.1mmから5.0mm程度が好ましい。
【0062】
例えば、第1の層の基材、第2の層の基材及び第3の層の基材の厚みをdとし、第1の層の基材、第3の層の基材に設ける各穿孔の直径を各基材の厚みと同様のdとして作製し、基材の垂直方向から角度θで観察できるようにするためには、第3の層の基材に設けた穿孔の中心と第1の層の基材に設けた穿孔の中心に相当する第3の層の位置との距離を2d・tanθとする必要がある。但し、この場合においては観察角度が±45°以上では、本発明の効果を奏することができない(図44)。
【0063】
本発明の穿孔の形状は、特に限定されることはなく、円形状、多角形(三角形、四角形…等)及び特種な形状の穿孔の少なくとも一つで形成する必要がある。多角形又は特殊な形状の穿孔を用いることによって、複製されにくくなるため偽造防止効果が向上する。
【0064】
本発明の第3の層の潜像画像は文字、数字、記号及び絵柄の少なくとも一つで構成することにより、透過光で垂直方向から観察した場合又は透過光で傾けて観察した場合に真偽判別効果が向上する。
【0065】
また、本発明の画像と基材を潜像画像を形成する穿孔の大きさが同一の場合でも、穿孔の配置位置によっては基材を斜めから観察した場合に階調ある潜像画像を視認することができる。
【0066】
また、本発明は第1の層の基材、第2の層の基材、第3の層の基材を積層させるために、第1の層の基材と第2の層の基材の間に接着層を設け、第2の層の基材と第3の層の基材の間に接着層を設けても良い。また、第2の層の基材の中間層を2層以上の多層にしてもよい。また、第1の層の基材及び/又は第3の層の基材の裏面に基材を積層させても良い。
【0067】
本発明の光透過性を有する基材からなる第2の層は、無色、有色、複数の色で構成されていても良い。有色、複数の色を用いた場合は、第3の層に形成する潜像画像が色情報もって視認することができる。また、各潜像画像毎に色彩を異ならすことができる。また、光透過性を有する基材からなる第2の層が紫外線により発光する基材を用いることによって紫外線を照射して透過光で本発明の真偽判別可能な積層体を観察した場合に、発光した潜像画像を視認することができる。。
【0068】
本発明の第3の層に2次元に配列された穿孔により形成した穿孔群からなる潜像画像をカモフラージュするための穿孔を設けることによって、裏面から観察できる形態で一つの潜像画像を設けた真偽判別可能な積層体を作製した場合に、裏面から潜像画像が視認されてしまうことを防ぐことができる。この場合、第3の層に有する潜像画像を形成する穿孔群の個々の穿孔位置は、第1の層に有する画像を形成する穿孔群の個々の穿孔位置に対応しているため、この対応して配置されている個所以外にカモフラージュの穿孔を設ける必要がある。カモフラージュの穿孔については図48に示す。
【0069】
以上の構成中の第1の層の画像と第3の層の潜像画像の配置関係を概念的に簡単に整理すると、図45に示す通りである。
【0070】
本発明の画像と潜像画像を形成する穿孔が基材に対して特定の角度で斜めに形成した場合の図を図46に示す。穿孔の角度以外は真偽判別可能な積層体(5a)と同様な構成を図46(a)に示す。穿孔の角度以外は真偽判別可能な積層体(5b)と同様な構成を図46(b)に示す。穿孔の角度以外は真偽判別可能な積層体(5c)と同様な構成を図20(d)に示す。穿孔の角度以外は真偽判別可能な積層体(5d)と同様な構成を図46(d)に示す。穿孔の角度以外は真偽判別可能な積層体(5e)と同様な構成を図46(e)に示す。穿孔の角度以外は真偽判別可能な積層体(5f)と同様な構成を図20(f)に示す。これらの効果は、真偽判別可能な積層体(5a、5b、5c、5d、5e、5f)とは異なり、垂直方向から透過光で観察した場合に画像は観察できないが、傾けて観察した場合に画像が観察され、更に傾けると潜像画像が観察される。本発明の穿孔が、深さ方向に伴って、穿孔の直径が小さくなる形成する場合の図を図47に示す。図47は、切頭円錐の一例を示す。
【0071】
【実施例】
以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の内容は、これらの実施例の範囲に限定されるものではない。
【0072】
(実施例1)
厚さ約0.1mmの紙を2枚、厚さ0.1mmの透明フィルムを1枚用意した。一方の紙には、直径0.2mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で格子状に、レーザ加工機によって図柄(A)を施した(図32(a)参照)。他方の紙には、直径0.1mmの穿孔を0.8mmの一定間隔でレーザ加工機によって潜像図柄(B)を施した(図32(b)参照)。これら穿孔を施した2枚の紙の間に厚さ約0.1mmの透明フィルムをはさみ、一方の紙に施した図柄(A)の穿孔と、もう一方の紙に施した潜像図柄(B)を形成する穿孔の中心が一致し、重なるように配置するようにして接着剤で積層し、真偽判別可能な積層体(C1)を作成した(図33参照)。この真偽判別可能な積層物(C1)を反射光で観察した場合には、図柄(A)のみが視認され、透過光で観察した場合には、図柄(A)内に潜像画像(B)が出現し、視認することができた。
【0073】
(実施例2)
厚さ約0.1mmの紙を2枚、厚さ0.1mmの透明フィルムを1枚用意した。一方の紙には、直径0.2mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で格子状に、レーザ加工機によって図柄(A)を施した(図34(a)参照)。他方の紙には、直径0.2mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で、レーザ加工機によって潜像図柄(B)を施した(図34(b)参照)。これら穿孔を施した2枚の紙の間に厚さ約0.1mmの透明フィルムをはさみ、一方の紙に施した図柄(A)の穿孔と、もう一方の紙に施した潜像図柄(B)を形成する穿孔が、重ならないように、図柄(A)の穿孔を基準として左側に規則的に配置するように、接着剤で積層し、真偽判別可能な積層体(C2)を作成した(図35参照)。この真偽判別可能な積層物(C2)を反射光で観察した場合には、図柄(A)のみが視認され、透過光で図35に示すX方向から観察した場合には、図柄(A)内に潜像画像(B)が出現し、視認することができた。
【0074】
(実施例3)
厚さ約0.1mmの紙を2枚、厚さ0.1mmの透明フィルムを1枚用意した。一方の紙には、直径0.2mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で格子状に、レーザ加工機によって図柄(A)を施した(図36(a)参照)。他方の紙には、直径0.2mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で、レーザ加工機によって異なる4つの潜像図柄(B1)、潜像図柄(B2)、潜像図柄(B3)、潜像図柄(B4)が形成されている潜像画像(B)を施した(図36(b)参照)。これら穿孔を施した2枚の紙の間に厚さ約0.1mmの透明フィルムをはさみ、一方の紙に施した図柄(A)の穿孔と、もう一方の紙に施した潜像図柄(B)を形成する穿孔が、重ならないように、図柄(A)の穿孔を基準として、潜像画像(B1)を形成している穿孔が左側(上側を0度とした場合、270度)に規則的に配置し、潜像画像(B2)を形成している穿孔が右側(上側を0度とした場合、90度)に規則的に配置し、潜像画像(B3)を形成している穿孔が上側(上側を0度とした場合、0度)に規則的に配置し、潜像画像(B4)を形成している穿孔が下側(上側を0度とした場合、180度)に規則的に配置し、接着剤で積層し、真偽判別可能な積層体(C3)を作成した(図37参照)。この真偽判別可能な積層物(C3)を反射光で観察した場合には、図柄(A)のみが視認され、透過光で図37に示すX1方向から観察した場合には、図柄(A)内に潜像画像(B1)が出現し、透過光で図37に示すX2方向から観察した場合には、図柄(A)内に潜像画像(B2)が出現し、透過光で図37に示すX3方向から観察した場合には、図柄(A)内に潜像画像(B3)が出現し、透過光で図37に示すX4方向から観察した場合には、図柄(A)内に潜像画像(B4)が出現し、視認することができた。
【0075】
(実施例4)
厚さ約0.1mmの紙を2枚、厚さ0.1mmの透明フィルムを1枚用意した。一方の紙には、直径0.2mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で格子状に、レーザ加工機によって図柄(A)を施した(図38(a)参照)。他方の紙には、直径0.2mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で、レーザ加工機によって異なる5つの潜像図柄(B1)、潜像図柄(B2)、潜像図柄(B3)、潜像図柄(B4)、潜像図柄(B5)が形成されている潜像画像(B)を施した(図38(b)参照)。これら穿孔を施した2枚の紙の間に厚さ約0.1mmの透明フィルムをはさみ、一方の紙に施した図柄(A)の穿孔と、もう一方の紙に施した潜像図柄(B)を形成する穿孔が、重ならないように、図柄(A)の穿孔を基準として、潜像画像(B1)を形成している穿孔が左側(上側を0度とした場合、270度)に規則的に配置し、潜像画像(B2)を形成している穿孔が右側(上側を0度とした場合、90度)に規則的に配置し、潜像画像(B3)を形成している穿孔が上側(上側を0度とした場合、0度)に規則的に配置し、潜像画像(B4)を形成している穿孔が下側(上側を0度とした場合、180度)に規則的に配置し、更に図柄(A)の穿孔と、潜像画像(B5)を形成している穿孔の中心が一致し、重なるように配置するようにして接着剤で積層し、真偽判別可能な積層体(C4)を作成した(図39参照)。この真偽判別可能な積層物(C4)を反射光で観察した場合には、図柄(A)のみが視認され、透過光で図39に示すX1方向から観察した場合には、図柄(A)内に潜像画像(B1)が出現し、透過光で図39に示すX2方向から観察した場合には、図柄A内に潜像画像(B2)が出現し、透過光で図39に示すX3方向から観察した場合には、図柄(A)内に潜像画像(B3)が出現し、透過光で図39に示すX4方向から観察した場合には、図柄(A)内に潜像画像(B4)が出現し、透過光で垂直方向から観察した場合には、図柄(A)内に潜像画像(B5)が出現し、視認することができた。
【0076】
(実施例5)
厚さ約0.1mmの紙を2枚、厚さ0.1mmの透明フィルムを1枚用意した。一方の紙には、直径0.2mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で格子状に、レーザ加工機によって図柄(A)を施した(図40(a)参照)。他方の紙には、直径0.2mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で、レーザ加工機によって潜像図柄(B)を施した(図40(b)参照)。潜像図柄(B)は一対の穿孔群から形成されている。これら穿孔を施した2枚の紙の間に厚さ約0.1mmの透明フィルムをはさみ、一方の紙に施した図柄(A)の穿孔と、もう一方の紙に施した潜像図柄(B)を形成する穿孔が、重ならないように、図柄(A)の穿孔に対して、一対の穿孔群から形成される潜像画像(B)の一方の潜像画像(B’)を形成している穿孔(C’)が左側(上側を0度とした場合、270度)及び一対の穿孔群から形成される潜像画像(B)の他方の潜像画像(B’’)を形成している穿孔(C’’)が右側(上側を0度とした場合、90度)に規則的に配置し、接着剤で積層し、真偽判別可能な積層体(C5)を作成した(図41参照)。この真偽判別可能な積層物(C5)を反射光で観察した場合には、図柄Aのみが視認され、垂直方向から透過光で観察した場合に、図柄(A)内に潜像画像(B)が立体的に出現し、視認することができた。図柄(A)の穿孔に対して、潜像画像(B)を形成している穿孔が左側(上側を0度とした場合、270度)及び右側(上側を0度とした場合、90度)に規則的に配置しているが、図柄(A)の穿孔をパララックスバリアとするように、潜像画像(B)を形成している穿孔を配置すれば、本発明の効果を奏することができる。
【0077】
(実施例6)
厚さ約0.1mmの紙を2枚、厚さ0.1mmの透明フィルムを1枚用意した。一方の紙には、直径0.2mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で格子状に、レーザ加工機によって図柄(A)を施した(図42(a)参照)。他方の紙には、直径0.15mmの穿孔を0.8mmの一定間隔で、レーザ加工機によって連続的な動画を構成する潜像図柄(B1)、潜像図柄(B2)、潜像図柄(B3)、潜像図柄(B4)、潜像図柄(B5)が形成されている潜像画像(B)を施した(図42(b)参照)。これら穿孔を施した2枚の紙の間に厚さ約0.3mmの透明フィルムをはさみ、図柄(A)の穿孔と、潜像画像(B5)を形成している穿孔の中心が一致し、重なるように配置するようにし、一方の紙に施した図柄(A)の穿孔と、もう一方の紙に施した潜像図柄(B1)を形成する穿孔が、重ならないように、図柄(A)の穿孔に対して、潜像画像(B1)を形成している穿孔が下側(上側を0度とした場合、180度)に規則的に配置し、潜像画像(B2)を形成している穿孔が、潜像画像(B1)を形成している穿孔が下側に規則的に配置し、潜像画像(B3)を形成している穿孔が、潜像画像(B2)を形成している穿孔が下側に規則的に配置し、潜像画像(B4)を形成している穿孔が、潜像画像(B3)を形成している穿孔が下側に規則的に配置するようにして接着剤で積層し、真偽判別可能な積層体(C6)を作成した(図43参照)。この真偽判別可能な積層物(C6)を反射光で観察した場合には、図柄(A)のみが視認され、透過光で垂直方向から観察した場合には、図柄(A)内に潜像画像(B5)が出現し、X方向からX’方向に徐々に傾けて観察した場合に、図柄(A)内に連続的な動画を構成する潜像画像(B5)、潜像画像(B1)、潜像画像(B2)、潜像画像(B3)潜像画像(B45)の順に出現し、視認することができた。図柄(A)の穿孔に対して、潜像画像(B1)から潜像画像(B4)を形成している穿孔が下側(上側を0度とした場合、180度)に連続的に配置しているが、図柄(A)の穿孔に対して、潜像画像(B1)から潜像画像(B4)を形成している穿孔が360度どの位置であっても連続的に配置するようにすれば、本発明の効果を奏することができる。
【0078】
以上、本発明の実施例に基づいて説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が考えられる。
【0079】
【発明の効果】
3層に積層した積層体の第2の層の基材に光透過性を有する基材を用いて、第1の層の基材及び第3の層の基材に穿孔によって画像を形成し、第1の層の基材に形成した穿孔と第3の層の基材に形成した穿孔が規則性を持たせて配置された積層体は、透過光で観察した場合に明瞭な潜像画像の出現、多方向から異なる複数の潜像画像の出現、鮮明な立体的な潜像画像の出現、動画要素のある潜像画像の出現されるため、真偽判別効果の高い、改ざん、複製防止効果のある真偽判別可能な積層体となるため、銀行券、パスポート、有価証券、カード、印紙類等の偽造、複写、改ざんを防止する必要性のある貴重印刷物に適用することができる。
【0080】
デザイン上、異なる複数の観察方向により潜像画像を出現させることが可能であり、真偽判別装置等を用いることなく誰でもその場で真偽判別することができる。また、本デバイスを偽造、改竄しようとした場合、第1の層の基材と第3の層の基材の穿孔の位置関係を忠実に再現する必要があり、微細な穿孔自体の再現のみならず、それらの配置までも再現することは非常に困難となる。
【0081】
本発明の真偽判別可能な積層体はレーザを垂直に照射し、且つ、基材を水平方向に自動搬送するような大量生産ラインを構成する装置でも作製でき、基材に斜め穿孔を形成しなくとも潜像画像を形成できるため、複雑な加工機を用いることなく作製できる。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の層の基材(1a)に画像(2a)を穿孔(3a)により形成した図である。
【図2】第1の層の基材(1a)と第3の層の基材(1c)の中間層となる第2の層の基材(1b)を示す図である。
【図3】第3の層の基材(1c)に潜像画像(2c)を穿孔(3c)により形成した図である。
【図4】真偽判別可能な積層体(5a)を示す図である。
【図5】真偽判別可能な積層体(5a)のX−X’断面図を示す図である。
【図6】真偽判別可能な積層体(5a)を反射光で観察した場合を示す図である。
【図7】真偽判別可能な積層体(5a)に対して垂直方向から透過光で観察した場合を示す図である。
【図8】第1の層の基材(1a)に画像(2a)を穿孔(3a)により形成した図である。
【図9】第1の層の基材(1a)と第3の層の基材(1c)の中間層となる第2の層の基材(1b)を示す図である。
【図10】第3の層の基材(1c)に潜像画像(2c)を穿孔(3c)により形成した図である。
【図11】真偽判別可能な積層体(5b)を示す図である。
【図12】真偽判別可能な積層体(5b)のX−X’断面図を示す図である。
【図13】真偽判別可能な積層体(5b)を反射光で観察した場合又は垂直方向から透過光で観察した場合を示す図である。
【図14】真偽判別可能な積層体(5b)に対して図12に示したX方向に傾けて透過光で観察した場合を示す図である。
【図15】真偽判別可能な積層体(5b)の潜像画像(2c)を形成した穿孔(3c)と、第1の層の基材(1a)の画像(2a)を形成した穿孔(3a)との配置規則と、観察方向の関連性を示す図である。
【図16】潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)の潜像画像を示す図である。
【図17】潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)の4つの潜像画像を合成して作製した潜像画像(2c)を示す図と、真偽判別可能な積層体(5c)の潜像画像(2c)を形成した穿孔(3c)と、第1の層の基材(1a)の画像(2a)を形成した穿孔(3a)との配置規則と、観察方向の関連性を示す図である。
【図18】真偽判別可能な積層体(5c)を透過光でX1方向、X2方向、X3方向、X4方向に傾けた場合の図である。
【図19】潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)、潜像画像(2c5)の潜像画像を示す図である。
【図20】潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)、潜像画像(2c5)の5つの潜像画像を合成して作製した潜像画像(2c)を示す図と、真偽判別可能な積層体(5d)の潜像画像(2c)を形成した穿孔(3c)と、第1の層の基材(1a)の画像(2a)を形成した穿孔(3a)との配置規則と、観察方向の関連性を示す図である。
【図21】真偽判別可能な積層体(5d)を透過光でX1方向、X2方向、X3方向、X4方向に傾けた場合と、垂直方向から透過光で観察した場合の図である。
【図22】第3の層の基材に形成する潜像画像(2c)を形成する穿孔(3c)は、第1の層の基材に設ける穿孔(2a)の周辺領域に規則性をもって左右対称に設ける場合の図を示す。
【図23】真偽判別可能な積層体(5e)を垂直方向から透過光で観察した場合の図を示す。
【図24】潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)の4つの潜像画像を示す図である。
【図25】潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)の4つの潜像画像を合成した潜像画像(2c)を示す図である。
【図26】第1の層の基材に形成する穿孔(3a)と潜像画像(2c)の規則性を示す図である。
【図27】真偽判別可能な積層体(5f)は垂直方向から連続的に傾けて透過光で観察した場合の図を示す。
【図28】潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)、潜像画像(2c5)の5つの潜像画像を示す図である。
【図29】潜像画像(2c1)、潜像画像(2c2)、潜像画像(2c3)、潜像画像(2c4)、潜像画像(2c5)の5つの潜像画像を合成した潜像画像(2c)を示す図である。
【図30】第1の層の基材に形成する穿孔(3a)と潜像画像(2c)の規則性を示す図である。
【図31】真偽判別可能な積層体(5g)は垂直方向から連続的に傾けて透過光で観察した場合の図を示す。
【図32】図柄(A)と潜像画像(B)を示す図である。
【図33】真偽判別可能な積層体(C1)の説明図である。
【図34】図柄(A)と潜像画像(B)を示す図である。
【図35】真偽判別可能な積層体(C2)の説明図である。
【図36】図柄(A)と潜像画像(B)を示す図である。
【図37】真偽判別可能な積層体(C3)の説明図である。
【図38】図柄(A)と潜像画像(B)を示す図である。
【図39】真偽判別可能な積層体(C4)の説明図である。
【図40】図柄(A)と潜像画像(B)を示す図である。
【図41】真偽判別可能な積層体(C5)の説明図である。
【図42】図柄(A)と潜像画像(B)を示す図である。
【図43】真偽判別可能な積層体(C6)の説明図である。
【図44】観察角度、基材の厚さ、穿孔の径の関係を示す図である。
【図45】第1の層の画像と第3の層の潜像画像の配置関係を概念的に簡単に整理した図である。
【図46】本発明の画像と潜像画像を形成する穿孔が基材に対して特定の角度で斜めに形成した場合の図である。
【図47】本発明の穿孔が、深さ方向に伴って、穿孔の直径が小さくなる形成する場合の図である。
【図48】本発明のカモフラージュの穿孔を示す図である。
【図49】本発明に記載される特定方向、特定距離についての説明図である。
【符号の説明】
1a 第1の層の基材
1b 第2の層の基材
1c 第3の層の基材
2a 画像
2c、2c1、2c2、2c3、2c4、2c5 潜像画像
3a、3a1、3a2、3c、3c1、3c2、C’、C’’ 穿孔
4 接着層
5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g 真偽判別可能な積層体
A 図柄
B、B1、B2、B3、B4、B5 潜像図柄
C1、C2、C3、C4、C5、C6 真偽判別可能な積層体
S カモフラージュ穿孔
B’ 一方の図柄
B’’ 他方の図柄

Claims (14)

  1. 穿孔により形成した穿孔群を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、穿孔により形成した穿孔群からなる潜像画像を有する第3の層からなる、前記第3の層に有する前記潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなることを特徴とする真偽判別可能な積層体。
  2. 穿孔により形成した穿孔群を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、穿孔により形成した穿孔群からなる潜像画像を有する第3の層からなる、前記第3の層に有する前記潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、
    前記第3の層に有する前記潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置と重なって配置されていることを特徴とする真偽判別可能な積層体。
  3. 穿孔により形成した穿孔群を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、穿孔により形成した穿孔群からなる潜像画像を有する第3の層からなる、前記第3の層に有する前記潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、
    前記第3の層に有する前記潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置されていることを特徴とする真偽判別可能な積層体。
  4. 穿孔により形成した穿孔群を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、穿孔により形成した穿孔群からなる少なくとも二つの潜像画像を有する第3の層からなる、前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、
    前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置され、且つ、前記特定方向はそれぞれの潜像画像毎に異なる方向であることを特徴とする真偽判別可能な積層体。
  5. 穿孔により形成した穿孔群を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、穿孔により形成した穿孔群からなる少なくとも二つの潜像画像を有する第3の層からなる、前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、
    前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像のうち、第1の潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置と重なって規則的に配置され、前記第3の層に有する前記第1の潜像画像以外の少なくとも一つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置され、且つ、前記特定方向はそれぞれの潜像画像毎に異なる方向であることを特徴とする真偽判別可能な積層体。
  6. 穿孔により形成した穿孔群を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、穿孔により形成した一対の穿孔群からなる少なくとも一つの潜像画像を有する第3の層からなる、前記第3の層に有する前記少なくとも一つの潜像画像を形成する前記一対の穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、
    前記第3の層に有する前記少なくとも一つの潜像画像を形成する前記一対の穿孔群の一方の穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準として特定方向に配置され、且つ、前記一対の穿孔群の他方の穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準として前記一方の穿孔群とは異なる方向で特定方向に配置され、更に、前記一対の穿孔群の個々の穿孔は、前記第1の層に有する穿孔群をパララックスバリアとする位置に配置されたことを特徴とする真偽判別可能な積層体。
  7. 穿孔により形成した穿孔群を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、穿孔により形成した穿孔群からなる少なくとも二つの潜像画像を有する第3の層からなる、前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、
    前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像のうち、第1の潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置され、
    前記第3の層に有する前記少なくとも二つの潜像画像のうち、前記第1の潜像画像以外の少なくとも一つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置され、且つ、第1の潜像画像を形成する個々の穿孔位置と同一の特定方向及び異なる特定距離だけずれて配置されていることを特徴とする真偽判別可能な積層体。
  8. 穿孔により形成した穿孔群を有する第1の層と、光透過性を有する第2の層と、穿孔により形成した穿孔群からなる少なくとも三つの潜像画像を有する第3の層からなる、前記第3の層に有する前記少なくとも三つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置に対応して配置されるように、順次積層してなる真偽判別可能な積層体であって、
    前記第3の層に有する前記少なくとも三つの潜像画像のうち、第1の潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置と重なって配置され、
    前記第3の層に有する前記少なくとも三つの潜像画像のうち、第2の潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置され、
    前記第3の層に有する前記少なくとも三つの潜像画像のうち、前記第1及び前記第2の潜像以外の少なくとも一つの潜像画像を形成する前記穿孔群の個々の穿孔位置は、前記第1の層に有する前記穿孔群の個々の穿孔位置を基準とし、前記基準から特定方向及び特定距離だけずれて配置され、且つ、第2の潜像画像を形成する個々の穿孔位置と同一の特定方向及び潜像画像毎に異なる特定距離だけずれて配置されていることを特徴とする真偽判別可能な積層体。
  9. 前記穿孔群を構成する穿孔及び前記潜像画像を構成する穿孔を有する層の表面に対して直角及び特定の角度で斜めの形状の少なくとも一つで形成されたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の真偽判別可能な積層体。
  10. 前記穿孔群を構成する穿孔及び前記潜像画像を構成する穿孔が、それぞれが等しいピッチで配置されたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の真偽判別可能な積層体。
  11. 前記穿孔群を構成する穿孔及び前記潜像画像を構成する穿孔の径が50μm〜1000μmであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10記載の真偽判別可能な積層体。
  12. 前記穿孔群を構成する穿孔及び前記潜像画像を構成する穿孔の形状が円形状、多角形及び特殊な形状の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記載の真偽判別可能な積層体。
  13. 前記光透過性を有する第2の層が紫外線により発光することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12記載の真偽判別可能な積層体。
  14. 前記第3の層に穿孔により形成した穿孔群からなる潜像画像をカモフラージュするための穿孔を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13記載の真偽判別可能な積層体。
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