JP4273263B2 - 画像形成体 - Google Patents

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本発明は、銀行券、パスポート、有価証券、カード、印紙類、CD、商品タグ等の偽造防止、改ざん、複製防止が必要とされる貴重品に適用する反射光又は透過光で観察すると像が視認される画像形成体に関するものである。
銀行券、パスポート、有価証券、カード、印紙類、CD、商品タグ等の偽造防止、改ざん、複製防止が必要とされる貴重品は、その性質上、偽造、変造されにくいことが要求される。この防止策として、これらの貴重品の基材に、複数の穿孔で数字等を形成することは知られている。また、複数の穿孔を有する基材を傾けて観察することにより潜像画像を視認できるようにして真偽判別を行う技術も知られている。
前者は、スイスの銀行券に用いられており、数字を穿孔によって表現している。また、孔の直径は、反射状態においては裸眼でそれらのなすパターンが見えない点に特徴を有する、安全マークが、透過状態においては見える文書面のパターンを形成する複数個の孔からなる、偽造を防止するための安全マークを備える安全保管文書が開示されている(特許文献1)。
特表2000−501036号公報(第2頁、第1−2図)
後者は、基材を有し、該基材に形成され、背景部と特定のパターンから成る情報部とを形成する目視しにくい多数の微細な穿孔を有する真偽判別形成体であって、上記背景部を形成する穿孔と上記情報部を形成する穿孔とは、穿孔の形状、寸法及び配列方向の少なくとも一つ以上が異なるように形成されていることを特徴とする真偽判別形成体が開示されている(特許文献2参照)。
特開2000−233561号公報(第2頁、第1−2図)
また、特定のパターンで配列されて情報を付与する多数の微細穿孔が形成されたカード基材を有する微細穿孔カードであって、上記微細穿孔は、レーザ加工機により、上記カード基材に対して特定の傾斜角度で貫通して形成された穿孔であり、上記微細穿孔カードの一面側から光を上記微細穿孔カードに対して上記特定の傾斜角度と同じ角度で投光して、上記微細な穿孔を透過させることにより、上記情報がチェックされる構成であることを特徴とする微細穿孔カードが開示されている(特許文献3)。
特開2002−160477号公報(第2頁、第1図)
奥行き感のある潜像画像を形成する技術としてレンチキュラーレンズを用いた技術が挙げられる。
レンチキュラーレンズを利用するもの、例えば、レンチキュラーレンズを用いて、観察角度を変えることにより当月、翌月のカレンダー表示を選択的に視認可能なカレンダーとして開示されている(特許文献4)。
実開昭51−67043号公報(第2頁)
上記の従来技術は総じて、基材に穿孔によって数字等を形成するものや、基材に一部の穿孔の形状を異ならせて、透過光で傾けて観察した場合に潜像画像が視認されるものであった。特表2000−501036号公報は、穿孔によって数字等を形成しているだけであって、偽造防止技術としては単純で改良の余地があった。また、特開2000−233561号公報は、情報部と背景部を組み合わせることで、穿孔群の中に情報部を隠し入れる構成であるため、基材を透過光で傾けて観察したときに潜像画像が出現されるもので、偽造防止技術としては単純で改良の余地があった。また、特開2002−160477号公報は、基材に複数の穿孔からなる穿孔群を設け、穿孔群の一部の穿孔を基材に対して斜めに開けて潜像画像を構成し、基材を透過光で観察することにより潜像画像を視認できるものであり、レーザを垂直に照射し、かつ、基材を水平方向に自動搬送するような大量生産ラインを構成することは容易であるが、基材に斜め穿孔を形成することは、加工機の構成が複雑となり、作成上困難であった。上記記載の穿孔を用いた偽造防止技術は、いずれも本物か否かの判別を行なった場合にインパクトが少なく、より容易に本物か否かの判別ができる偽造防止技術が望まれている。インパクトのある真偽判別技術としてレンチキュラーレンズを用いた技術が挙げられる。しかしながら、レンチキュラーレンズはコストが高く、レンチキュラーレンズ自体に厚みがあり、製品自体に厚みが生じるため、薄い貴重品には不向きであり、更に、レンチキュラーレンズは凹凸形状を有するため、変形しやすく、破損する恐れがあった。
以上のことから、本発明は前述した問題点を解決することを目的としたもので、レンチキュラーレンズを用いることなく、基材自体に厚みを設けなくとも、反射光又は透過光で観察するとインパクトのある奥行き感のある像が視認される技術を見出した。
本発明は、不透明基材の一方の面に第1の孔群と、第1の孔群が形成された領域の不透明基材の他方の面に第2の孔群を設け、第1の孔群と第2の孔群に規則性を持たせることにより、透過光で観察した場合に不透明基材の他方の面に形成した第2の孔の形状が奥行き感を有して拡大して視認されることを見出した。よって、本発明は真偽判別効果の高い、改ざん、複製防止効果のある画像形成体を提案するものである。
また、本発明は、不透明層及び透明層を有する基材に、不透明層の表面に第1の孔群と、透明層の表面に第2の孔群が設け、第1の孔群は不透明層を貫通する孔からなり、第2の孔群は前記基材を貫通することなく透明層を貫通する孔又は透明層を貫通しない孔からなり、第1の孔群と第2の孔群に規則性を持たせることにより、反射光又は透過光で観察した場合に第2の孔の形状がより奥行き感を有して拡大して視認されることを見出した。よって、本発明は真偽判別効果の高い、改ざん、複製防止効果のある画像形成体を提案するものである。
本発明は、透過光で観察すると像が視認される画像形成体において、不透明基材に第1の孔群と第2の孔群が設けられ、前記第1の孔群は前記不透明基材を貫通する孔からなり、前記第2の孔群は前記不透明基材を貫通しない孔からなり、前記第1の孔群の個々の孔と前記第2の孔群の個々の孔は互いに少なくとも一部が重なり合って一組の孔とされて配置され、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が一致又は中心が最も近接している一組の孔を基準として、前記重なり合って配置される各々の孔は、前記基準から離れるに従い、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が徐々に離れて構成される画像形成体である。
また、本発明は、透過光で観察すると像が視認される画像形成体において、厚さcを有する不透明基材に第1の孔群と第2の孔群が設けられ、前記第1の孔群は前記不透明基材を貫通しない深さaの孔からなり、前記第2の孔群は前記不透明基材を貫通しない深さbの孔からなり、前記不透明基材の厚さc、前記第1の孔群を形成する孔の深さa及び前記第2の孔群を形成する孔の深さbの関係が、a<c、∩、b<c、∩、a+b≧cの式が成立し、前記第1の孔群の個々の孔と前記第2の孔群の個々の孔は互いに少なくとも一部が重なり合って一組の孔とされて配置され、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が一致又は中心が最も近接している一組の孔を基準として、前記重なり合って配置される各々の孔は、前記基準から離れるに従い、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が徐々に離れて構成される画像形成体である。
また、本発明は、透過光で観察すると像が視認される画像形成体において、不透明基材に第1の孔群と第2の孔群が設けられ、前記第1の孔群は前記不透明基材を貫通する孔からなり、前記第2の孔群は前記不透明基材を貫通しない孔からなり、前記第1の孔群を形成する孔は、第1の方向に第1の間隔で配列され、かつ、第2の方向に前記第1の間隔と同一又は前記第1の間隔と異なる第2の間隔で配列されることにより格子状に形成され、前記第2の孔群を形成する孔は、前記第1の孔群の前記第1の方向と同一方向に第3の間隔で配列され、かつ、前記第1の孔群の前記第2の方向と同一方向に前記第3の間隔と同一又は前記第3の間隔と異なる第4の間隔で配列されることにより格子状に形成され、前記第1の間隔、前記第2の間隔、前記第3の間隔及び前記第4の間隔の関係が、第1の間隔≠第3の間隔×n、∩、第2の間隔≠第4の間隔×n(nは正の整数)、及び、第3の間隔≠第1の間隔×n、∩、第4の間隔≠第2の間隔×n(nは正の整数)、の式が成立し、前記第1の孔群の個々の孔と前記第2の孔群の個々の孔は互いに少なくとも一部が重なり合って一組の孔とされて配置され、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が一致又は中心が最も近接している一組の孔を基準として、前記重なり合って配置される各々の孔は、前記基準から離れるに従い、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が徐々に離れて構成される画像形成体である。
また、本発明は、透過光で観察すると像が視認される画像形成体において、厚さcを有する不透明基材に第1の孔群と第2の孔群が設けられ、前記第1の孔群は前記不透明基材を貫通しない深さaの孔からなり、前記第2の孔群は前記不透明基材を貫通しない深さbの孔からなり、前記不透明基材の厚さc、前記第1の孔群を形成する孔の深さa及び前記第2の孔群を形成する孔の深さbの関係が、a<c、∩、b<c、∩、a+b≧cの式が成立し、前記第1の孔群を形成する孔は、第1の方向に第1の間隔で配列され、かつ、第2の方向に前記第1の間隔と同一又は前記第1の間隔と異なる第2の間隔で配列されることにより格子状に形成され、前記第2の孔群を形成する孔は、前記第1の孔群の前記第1の方向と同一方向に第3の間隔で配列され、かつ、前記第1の孔群の前記第2の方向と同一方向に前記第3の間隔と同一又は前記第3の間隔と異なる第4の間隔で配列されることにより格子状に形成され、前記第1の間隔、前記第2の間隔、前記第3の間隔及び前記第4の間隔の関係が、第1の間隔≠第3の間隔×n、∩、第2の間隔≠第4の間隔×n(nは正の整数)及び第3の間隔≠第1の間隔×n、∩、第4の間隔≠第2の間隔×n(nは正の整数)の式が成立し、前記第1の孔群の個々の孔と前記第2の孔群の個々の孔は互いに少なくとも一部が重なり合って一組の孔とされて配置され、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が一致又は中心が最も近接している一組の孔を基準として、前記重なり合って配置される各々の孔は、前記基準から離れるに従い、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が徐々に離れて構成される画像形成体である。
また、本発明は、反射光又は透過光で観察すると像が視認される画像形成体において、不透明層及び透明層を有する基材に、前記不透明層に第1の孔群と、前記透明層に第2の孔群が設けられ、前記第1の孔群は前記不透明層を貫通する孔からなり、前記第2の孔群は前記基材を貫通することなく前記透明層を貫通する孔又は前記透明層を貫通しない孔からなり、前記第1の孔群の個々の孔と前記第2の孔群の個々の孔は互いに少なくとも一部が重なり合って一組の孔とされて配置され、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が一致又は中心が最も近接している一組の孔を基準として、前記重なり合って配置される各々の孔は、前記基準から離れるに従い、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が徐々に離れて構成される画像形成体である。
また、本発明は、反射光又は透過光で観察すると像が視認される画像形成体において、不透明層及び透明層を有する基材に、前記不透明層に第1の孔群と、前記透明層に第2の孔群が設けられ、前記第1の孔群は前記不透明層を貫通する孔からなり、前記第2の孔群は前記基材を貫通することなく前記透明層を貫通する孔又は前記透明層を貫通しない孔からなり、前記第1の孔群を形成する孔は、第1の方向に第1の間隔で配列され、かつ、第2の方向に前記第1の間隔と同一又は前記第1の間隔と異なる第2の間隔で配列されることにより格子状に形成され、前記第2の孔群を形成する孔は、前記第1の孔群の前記第1の方向と同一方向に第3の間隔で配列され、かつ、前記第1の孔群の前記第2の方向と同一方向に前記第3の間隔と同一又は前記第3の間隔と異なる第4の間隔で配列されることにより格子状に形成され、前記第1の間隔、前記第2の間隔、前記第3の間隔及び前記第4の間隔の関係が、第1の間隔≠第3の間隔×n、∩、第2の間隔≠第4の間隔×n(nは正の整数)及び第3の間隔≠第1の間隔×n、∩、第4の間隔≠第2の間隔×n(nは正の整数)の式が成立し、前記第1の孔群の個々の孔と前記第2の孔群の個々の孔は互いに少なくとも一部が重なり合って一組の孔とされて配置され、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が一致又は中心が最も近接している一組の孔を基準として、前記重なり合って配置される各々の孔は、前記基準から離れるに従い、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が徐々に離れて構成される画像形成体である。
また、本発明は、前記第1の孔群の第1の方向と前記第1の孔群の第2の方向の関係及び前記第2の孔群の第3の方向と前記第2の孔群の第4の方向の関係が、直交又は所定の角度で構成されることを特徴とする画像形成体である。
また、本発明は、前記第1の孔群を形成する孔の径と前記第2の孔群を形成する孔の径が50μm〜1000μmであることを特徴とする画像形成体である。
また、本発明は、前記第1の孔群を形成する孔の径と前記第2の孔群を形成する孔の形状が円形、楕円、多角形及びそれらの組合せの少なくとも一つであることを特徴とする画像形成体である。
本発明は、不透明基材の一方の面に第1の孔群と、第1の孔群が形成された領域の不透明基材の他方の面に第2の孔群を設け、第1の孔群と第2の孔群に規則性を持たせることにより、透過光で観察した場合に不透明基材の他方の面に形成した第2の孔の形状が奥行き感を有して拡大して視認される。よって、容易に本物か否かの真偽判別が可能となり、更に微細な孔によって形成するため、容易に複製されないことから銀行券、パスポート、有価証券、カード、印紙類、CD、商品タグ等の偽造防止、改ざん、複製防止が必要とされる貴重品に適用することができる。
また、不透明層及び透明層を有する基材に、不透明層の表面に第1の孔群と、透明層の表面に第2の孔群が設け、第1の孔群は不透明層を貫通する孔からなり、第2の孔群は前記基材を貫通することなく透明層を貫通する孔又は透明層を貫通しない孔からなり、第1の孔群と第2の孔群に規則性を持たせることにより、反射光又は透過光で観察した場合に第2の孔の形状がより奥行き感を有して拡大して視認される。よって、容易に本物か否かの真偽判別が可能となり、更に微細な孔によって形成するため、容易に複製されないことから銀行券、パスポート、有価証券、カード、印紙類、CD、商品タグ等の偽造防止、改ざん、複製防止が必要とされる貴重品に適用することができる。
本発明は、レーザを垂直に照射し、かつ、基材を水平方向に自動搬送するような大量生産ラインを構成する装置でも作成でき、基材に斜め孔を形成しなくても像が形成できるため、複雑な加工機を用いることなく作成できる。
本発明に係る画像形成体の発明を実施するための最良の形態を基づいて図面を参照して説明する。本発明は、発明を実施するための最良の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が考えられる。
図1は不透明基材の一方の面(1a)に第1の孔群(2a)を示す図及びそのA−A’断面図を示す図である。第1の孔群(2a)は第1の方向(x1)及び第2の方向(y1)に配列され、格子状に形成されている。第1の孔群(2a)の第1の方向(x1)に配列される孔(3x1)の間隔(s1)は一定の間隔で配列されている。第1の孔群(2a)の第2の方向(y1)に配列される孔(3y1)の間隔(s2)は一定の間隔で配列されている。間隔(s1)と間隔(s2)は同一の間隔となっている。孔(3a)は不透明基材(1)を貫通している必要がある。
図2は不透明基材の他方の面(1b)に第2の孔群(2b)を示す図及びそのA−A’断面図を示す図である。第2の孔群(2b)は第1の方向(x2)及び第2の方向(y2)に配列されている。第2の孔群(2b)の第1の方向(x2)に配列される孔(3x2)の間隔(s3)は一定の間隔で配列されている。第2の孔群(2b)の第2の方向(y2)に配列される孔(3y2)の間隔(s4)は一定の間隔で配列されている。間隔(s3)と間隔(s4)は同一の間隔となっている。孔(3b)は不透明基材(1)を凹状に形成する必要がある。つまり、孔(3b)は不透明基材(1)を貫通しない非貫通孔となる。
図3に本発明の画像形成体(4a)を示す図及びそのA−A’断面図を示す。不透明基材の一方の面(1a)に図1に示した第1の孔群(2a)を形成し、第1の孔群(2a)が形成された領域の不透明基材の他方の面(1b)に図2に示した第2の孔群(2b)を形成する。第1の孔群(2a)の第1の方向(x1)に配列される第1の孔(3x1)と第2の孔群(2b)の第1の方向(x2)に配列される第2の孔(3x2)は同一方向に配列する必要がある。また、第1の孔群(2a)の第2の方向(y1)に配列される第1の孔(3y1)と第2の孔群(2b)の第2の方向(y2)に配列される第2の孔(3y2)は同一方向に配列する必要がある。この場合、間隔(s1)と間隔(s3)が整数倍の関係にならないようにする必要がある。また、間隔(s2)と間隔(s4)が整数倍の関係にならないようにする必要がある。下記に条件式を数式1に示す。
Figure 0004273263
つまり、第2の孔群の第1の方向に配列される孔の間隔が第1の孔群の第1の方向に配列される孔の間隔の1以上の非整数を乗ずる、あるいは第2の孔群の第1の方向に配列される孔の間隔が第1の孔群の第1の方向に配列される孔の間隔の1以上の非整数を除することにより構成し、かつ、第2の孔群の第2の方向に配列される孔の間隔が第1の孔群の第2の方向に配列される孔の間隔の1以上の非整数を乗ずる、あるいは第2の孔群の第2の方向に配列される孔の間隔が第1の孔群の第2の方向に配列される孔の間隔の1以上の非整数を除することにより構成する必要がある。
このような条件にすることによって、不透明基材の一方の面(1a)に形成する第1の方向(x1)に形成する第1の孔(3a)と不透明基材の他方の面(1b)に形成する第1の方向(x2)に形成する第2の孔(3b)にずれが生じる。同様に、不透明基材の一方の面(1a)に形成する第2の方向(y1)に形成する第1の孔(3a)と不透明基材の他方の面(1b)に形成する第2の方向(y2)に形成する第2の孔(3b)にずれが生じる。よって、第1の孔群(2a)の個々の孔(3a)と第2の孔群(2b)の個々の孔(3b)は徐々にずれて重なっている。実際は、孔(3a、3b)で形成しているため、徐々にずれて合成されている。
図3に示す間隔(s1)と間隔(s2)は同一の間隔となっているが、間隔(s1)と間隔(s2)の間隔を異ならせても良い。同様に、図3に示す間隔(s3)と間隔(s4)は同一の間隔となっているが、間隔(s3)と間隔(s4)の間隔を異ならせても良い。図3に示す間隔(s1)は、間隔(s3)より間隔幅が広いが、間隔(s1)は、間隔(s3)より間隔幅を狭くしても良い。同様に、図3に示す間隔(s2)は、間隔(s4)より間隔幅が広いが、間隔(s2)は、間隔(s4)より間隔幅を狭くしても良い。また、第1の孔(3a)の径は第2の孔(3b)の径より、大きくても、小さくても良いが、好ましくは、第1の孔(3a)の径は、第2の孔(3b)の径より小さい方が好ましい。ただし、上記数式1の条件が必要となる。また、図3に示す孔(3a)の形状は、円形であり、図3に示す孔(3b)の形状は、ハートであるが、本発明は、この形状に限定することなく、孔(3a)及び孔(3b)の形状は、円形、楕円、多角形、図柄、キャラクターマーク、エンブレム、特殊形状等及びそれらの組合せの少なくとも一つにより形成することができる。
第1の孔及び第2の孔はレーザ加工機等で付与でき、第1の孔及び第2の孔の径は、50μm〜1000μmであることが好ましい。また、第1の孔及び第2の孔の径は、間隔幅よりも小さいことが好ましい。更に好ましくは第1の孔及び第2の孔の径は50〜500ミクロンが好ましい。第1の孔及び第2の孔の径が50μmより小さいと孔を作成する上で困難となる。また、第1の孔及び第2の孔の径が1000μmより大きな径を用いる場合は、本発明の画像形成体の効果を損ねるか、基材の厚みを厚いものにしなければならなくなり、銀行券、パスポート、有価証券、カード、印紙類、CD、商品タグ等の偽造防止、改ざん、複製防止が必要とされる貴重品には不向きとなる。
本発明に用いる不透明基材は、無色透明フィルム以外の基材であれば、有色フィルム、紙、金属等で作成することが可能であり特に限定されるものではない。また、不透明基材を積層したカード等の基材を用いても良い。積層された基材を用いる場合、少なくとも一層の中間層を設けても良い。少なくとも一層の中間層を設けた画像形成体は透過光で観察した場合に潜像画像が、より奥行き感を有して視認される。この場合、中間層は光透過性基材を設ける必要がある。また、中間層は光を透過する基材であれば、色彩を有するもの、紫外線等のエネルギー線を照射して発光するものを用いることによって真偽判別効果、偽造防止効果が向上する。また、基材の厚さについても特に限定されることはないが、0.12mmから3.0mm程度が好ましい。本発明の画像形成体の基材を厚いものにすればするほど、透過光で観察した場合により奥行き感が出てくる。
図3に示す画像形成体(4a)を第1の孔群(2a)を形成した面から反射光で観察した場合の図を図4(a)に示し、第2の孔群(2b)を形成した面から反射光で観察した場合の図を図4(b)に示す。図4(a)に示すように、第1の孔群(2a)を形成した面から反射光で観察した場合、第2の孔群(2b)は非貫通孔であるため視認できず、また、第1の孔群(2a)の個々の孔(3a)は微細であることから視認しにくい状況にある。図4(b)に示すように、第2の孔群(2b)を形成した面から反射光で観察した場合、第1の孔群(2a)の個々の孔(3a)及び第2の孔群(2b)の個々の孔(3b)は微細であることから視認しにくい状況にある。
図3に示す画像形成体(4a)を第1の孔群(2a)を形成した面から透過光で観察した場合の図を図5に示し、第2の孔群(2b)を形成した面から透過光で観察した場合の図を図6に示す。図5に示すように、第1の孔群(2a)を形成した面から透過光で観察した場合、第1の孔群(2a)と第2の孔群(2b)は徐々にずれているため、例えば、第1の孔群のある孔と第2の孔群のある孔がほぼ重なり合っている領域、一部が重なり合っている領域、場合によっては重なり合っていない領域等に分かれ、第1の孔(3a)と第2の孔(3b)が重なり合い合成された領域は透過光量が多く、第1の孔(3a)と第2の孔(3b)が重ならない領域は透過光量が少なく視認されるため、透過光量の多い領域で合成された第2の孔(3b)の形状(ハート形状)が第1の孔群(2a)から拡大して立体的に視認される。この場合、不透明基材よりも奥まって拡大して視認される。
図6に示すように、第2の孔群(2b)を形成した面から透過光で観察した場合、第1の孔群(2a)と第2の孔群(2b)は徐々にずれているため、例えば、第1の孔群のある孔と第2の孔群のある孔がほぼ重なり合っている領域、一部が重なり合っている領域、場合によっては重なり合っていない領域等に分かれ、第1の孔(3a)と第2の孔(3b)が重なり合い合成された領域は透過光量が多く、第1の孔(3a)と第2の孔(3b)が重ならない領域は透過光量が少なく視認されるため、透過光量の多い領域で合成された第2の孔(3b)の形状(ハート形状)が第1の孔群(2a)から拡大して立体的に視認される。この場合、不透明基材よりも手前に拡大して視認される。
図5及び図6は、第1の孔(3a)の間隔は第2の孔(3b)の間隔よりも広いが、第1の孔(3a)の間隔は第2の孔(3b)の間隔よりも狭い場合は、基材の一方の面(1a)から透過光で観察した場合には、第2の孔(3b)の形状(ハート形状)が第1の孔群(2a)から拡大して不透明基材よりも手前に立体的に視認される。基材の他方の面(1b)から透過光で観察した場合には、第2の孔(3b)の形状(ハート形状)が第1の孔群(2a)から拡大して不透明基材よりも奥まって立体的に視認される。この場合、画像形成体(4a)を傾けて透過光で観察した方が潜像がより視認しやすくなる。
第1の孔(3a)の間隔(s1)と第2の孔(3b)の間隔(s3)の違いと、第1の孔(3a)の間隔(s2)と第2の孔(3b)の間隔(s4)の違いは、上記記載の第2の孔(3b)が拡大される拡大率に繋がる。拡大率を数式2に示す。
Figure 0004273263
間隔(s1)は第1の孔群(2a)を形成する第1の方向(x1)の間隔であり、間隔(s3)は第2の孔群(2b)を形成する第1の方向(x2)の間隔である。間隔(s3)を間隔(s3)と間隔(s1)の差の絶対値で割った値が、第2の孔(3b)が潜像画像として現れる第1の方向の拡大率となる。間隔(s2)は第1の孔群(2a)を形成する第2の方向(y1)の間隔であり、間隔(s4)は第2の孔群(2b)を形成する第2の方向(y2)の間隔である。間隔(s4)を間隔(s4)と間隔(s2)の差の絶対値で割った値が、第2の孔(3b)が潜像画像として現れる第2の方向の拡大率となる。よって、本発明の画像形成体を透過光で観察した場合にどの程度の拡大されて視認されれば良いかは適宜、上記記載の数式2に当てはめれば良い。
画像形成体(4a)は不透明基材の一方の面に基材を貫通する第1の孔群(2a)を形成し、不透明基材の他方の面に基材を貫通しない第2の孔群(2b)を形成しているが、図20(c)に示すように、不透明基材の一方の面に基材を貫通しない第1の孔群(2a)を形成し、不透明基材の他方の面に基材を貫通しない第2の孔群(2b)を形成しても良い。この場合、第1の孔群と第2の孔群が重なっているところは第1の孔と第2の孔が合成され、不透明基材を貫通する必要がある。つまり、第1の孔の深さd1と第2の孔の深さd2を足した値が、不透明基材の厚さdとなっていれば良い。
図7は基材(1)の一方の面(1a)に不透明層(5)を有し、基材の他方の面(1b)に透明層(6)を有する基材(1)に、不透明層(5)を有する一方の面(1a)に第1の孔群(2a)を示す図及びそのA−A’断面図を示す図である。第1の孔群(2a)は第1の方向(x1)及び第2の方向(y1)に配列され、格子状に形成される。第1の孔群(2a)の第1の方向(x1)に配列される孔(3x1)の間隔(s1)は一定の間隔で配列されている。第1の孔群(2a)の第2の方向(y1)に配列される孔(3y1)の間隔(s2)は一定の間隔で配列されている。間隔(s1)と間隔(s2)は同一の間隔となっている。孔(3a)は少なくとも不透明層(5)を貫通している必要がある。つまり、孔(3a)は、不透明層(5)を貫通していれば、基材(1)を貫通しても良い。
図8は基材(1)の一方の面(1a)に不透明層(5)を有し、基材の他方の面(1b)に透明層(6)を有する基材(1)に、透明層(6)を有する他方の面(1b)に第2の孔群(2b)を示す図及びそのA−A’断面図を示す図である。第2の孔群(2b)は第1の方向(x2)及び第2の方向(y2)に配列され、格子状に形成されている。第2の孔群(2b)の第1の方向(x2)に配列される孔(3x2)の間隔(s3)は一定の間隔で配列されている。第2の孔群(2b)の第2の方向(y2)に配列される孔(3y2)の間隔(s4)は一定の間隔で配列されている。間隔(s3)と間隔(s4)は同一の間隔となっている。孔(3b)は基材(1)を貫通することなく、透明層(6)を貫通又は、透明層(6)を貫通しない凹状に形成する必要がある。つまり、孔(3b)は基材(1)を貫通していなければ、透明層(6)を貫通しても透明層(6)を貫通していなくても良い。図8では透明層(6)を貫通しない非貫通孔で形成されている。
図9に本発明の画像形成体(4b)を示す図及びそのA−A’断面図を示す。基材(1)は、一方の面(1a)に不透明層(5)を有し、基材の他方の面(1b)に透明層(6)を有する。不透明層(5)を有する基材の一方の面(1a)に図7に示した第1の孔群(2a)を形成し、第1の孔群(2a)が形成された領域の透明層(6)を有する基材の他方の面(1b)に図8に示した第2の孔群(2b)を形成する。第1の孔群(2a)の第1の方向(x1)に配列される第1の孔(3x1)と第2の孔群(2b)の第1の方向(x2)に配列される第2の孔(3x2)は同一方向に配列する必要がある。また、第1の孔群(2a)の第2の方向(y1)に配列される第1の孔(3y1)と第2の孔群(2b)の第1の方向(y2)に配列される第2の孔(3y2)は同一方向に配列する必要がある。この場合、間隔(s1)と間隔(s3)が整数倍の関係にならないようにする必要がある。また、間隔(s2)と間隔(s4)が整数倍の関係にならないようにする必要がある。条件式は上記に示す数式1である。
つまり、第2の孔群の第1の方向に配列される孔の間隔が第1の孔群の第1の方向に配列される孔の間隔の1以上の非整数を乗ずる、あるいは第2の孔群の第1の方向に配列される孔の間隔が第1の孔群の第1の方向に配列される孔の間隔の1以上の非整数を除することにより構成し、かつ、第2の孔群の第2の方向に配列される孔の間隔が第1の孔群の第2の方向に配列される孔の間隔の1以上の非整数を乗ずる、あるいは第2の孔群の第2の方向に配列される孔の間隔が第1の孔群の第2の方向に配列される孔の間隔の1以上の非整数を除することにより構成する必要がある。
このような条件にすることによって、不透明層(5)を有する基材の一方の面(1a)に形成する第1の方向(x1)に形成する第1の孔(3a)と透明層(6)を有する基材の他方の面(1b)に形成する第1の方向(x2)に形成する第2の孔(3b)にずれが生じる。同様に、不透明層(5)を有する基材の一方の面(1a)に形成する第2の方向(y1)に形成する第1の孔(3a)と透明層(6)を有する基材の他方の面(1b)に形成する第2の方向(y2)に形成する第2の孔(3b)にずれが生じる。よって、第1の孔群(2a)の個々の孔(3a)と第2の孔群(2b)の個々の孔(3b)は徐々にずれて、基材に対して垂直方向から観察した場合に重なっている。図9は孔(3b)が基材(1)を貫通していないため、孔(3a)と孔(3b)が重なっている領域では孔(3a)と孔(3b)は合成されていないが、孔(3b)が基材(1)を貫通していれば、孔(3a)と孔(3b)が重なっている領域では孔(3a)と孔(3b)は合成される。
図9に示す間隔(s1)と間隔(s2)は同一の間隔となっているが、間隔(s1)と間隔(s2)の間隔を異ならせても良い。同様に、図9に示す間隔(s3)と間隔(s4)は同一の間隔となっているが、間隔(s3)と間隔(s4)の間隔を異ならせても良い。図9に示す間隔(s1)は、間隔(s3)より間隔幅が広いが、間隔(s1)は、間隔(s3)より間隔幅を狭くしても良い。同様に、図9に示す間隔(s2)は、間隔(s4)より間隔幅が広いが、間隔(s2)は、間隔(s4)より間隔幅を狭くしても良い。また、第1の孔(3a)の径は第2の孔(3b)の径より、大きくても、小さくても良いが、好ましくは、第1の孔(3a)の径は、第2の孔(3b)の径より小さい方が好ましい。ただし、上記数式1の条件が必要となる。また、図9に示す孔(3a)の形状は、円形であり、図9に示す孔(3b)の形状は、ハートであるが、本発明は、この形状に限定することなく、孔(3a)及び孔(3b)の形状は、円形、楕円、多角形、図柄、キャラクターマーク、エンブレム、特殊形状等及びそれらの組合せの少なくとも一つにより形成することができる。
第1の孔及び第2の孔はレーザ加工機等で付与でき、第1の孔及び第2の孔の径は、50μm〜1000μmであることが好ましい。また、第1の孔及び第2の孔の径は、間隔幅よりも小さいことが好ましい。更に好ましくは第1の孔及び第2の孔の径は50〜500ミクロンが好ましい。第1の孔及び第2の孔の径が50μmより小さいと孔を作成する上で困難となる。また、第1の孔及び第2の孔の径が1000μmより大きな径を用いる場合は、本発明の画像形成体の効果を損ねるか、基材の厚みを厚いものにしなければならなくなり、銀行券、パスポート、有価証券、カード、印紙類、CD、商品タグ等の偽造防止、改ざん、複製防止が必要とされる貴重品には不向きとなる。
本発明に用いる、一方の面に不透明層を有し、基材の他方の面に透明層を有する基材は、不透明層は無色透明フィルム以外の基材であれば、有色フィルム、紙、金属等の基材を用いることができ、透明層は無色透明フィルム等の基材を用いることができ、不透明層の基材と透明層の基材を積層すればよい。また、透明層に無色透明フィルム等の基材を用い、無色透明フィルム等の基材に不透明層として印刷、アルミ蒸着等を用いても良い。また、プラスッチック基材にアルミ蒸着等されているCD等をそのまま用いても良い。また、基材の厚さについても特に限定されることはないが、0.12mmから3.0mm程度が好ましい。本発明の画像形成体の基材を厚いものにすればするほど、透過光で観察した場合により奥行き感が出てくる。積層された基材を用いる場合、少なくとも一層の中間層を設けても良い。少なくとも一層の中間層を設けた画像形成体は透過光で観察した場合に潜像画像が、より奥行き感を有して視認される。この場合、中間層は光透過性基材を設ける必要がある。また、中間層が光を透過する基材であり、色彩を有するもの、紫外線等のエネルギー線を照射して発光するものを用いることによって真偽判別効果、偽造防止効果が向上する。
図9に示す画像形成体(4b)を第1の孔群(2a)を形成した面から反射光で観察した場合の図を図10(a)に示し、第2の孔群(2b)を形成した面から反射光で観察した場合の図を図10(b)に示す。図10(a)に示すように、第1の孔群(2a)を形成した面から反射光で観察した場合、第2の孔群(2b)は非貫通孔であるため視認できず、また、第1の孔群(2a)の個々の孔(3a)は微細であることから視認しにくい状況にある。図10(b)に示すように、第2の孔群(2b)を形成した面から反射光で観察した場合、第1の孔群(2a)の個々の孔(3a)及び第2の孔群(2b)の個々の孔(3b)は微細であることから視認しにくい状況にある。
図9に示す画像形成体(4b)を第1の孔群(2a)を形成した面から透過光で観察した場合の図を図11に示し、第2の孔群(2b)を形成した面から透過光で観察した場合の図を図12に示す。図11に示すように、第1の孔群(2a)を形成した面から透過光で観察した場合、第1の孔群(2a)と第2の孔群(2b)は徐々にずれているため、画像形成体(4b)に対して垂直方向から観察した場合に、例えば、第1の孔群のある孔と第2の孔群のある孔がほぼ重なり合っている領域、一部が重なり合っている領域、場合によっては重なり合っていない領域等に分かれ、第1の孔(3a)と第2の孔(3b)が重なり合っている領域は透過光量が多く、第1の孔(3a)と第2の孔(3b)が重ならない領域は透過光量が少なく視認されるため、透過光量の多い領域で合成された第2の孔(3b)の形状(ハート形状)が第1の孔群(2a)から拡大して立体的に視認される。この場合、不透明基材よりも奥まって拡大して視認される。
図12に示すように、第1の孔群(2a)を形成した面から透過光で観察した場合、第1の孔群(2a)と第2の孔群(2b)は徐々にずれているため、画像形成体(4b)に対して垂直方向から観察した場合に、例えば、第1の孔群のある孔と第2の孔群のある孔がほぼ重なり合っている領域、一部が重なり合っている領域、場合によっては重なり合っていない領域等に分かれ、第1の孔(3a)と第2の孔(3b)が重なり合っている領域は透過光量が多く、第1の孔(3a)と第2の孔(3b)が重ならない領域は透過光量が少なく視認されるため、透過光量の多い領域で合成された第2の孔(3b)の形状(ハート形状)が第1の孔群(2a)から拡大して立体的に視認される。この場合、不透明基材よりも手前に拡大して視認される。
図11及び図12は、第1の孔(3a)の間隔が第2の孔(3b)の間隔よりも広いが、第1の孔(3a)の間隔が第2の孔(3b)の間隔よりも狭い場合は、基材の一方の面(1a)から透過光で観察した場合には、第2の孔(3b)の形状(ハート形状)が第1の孔群(2a)から拡大して不透明基材よりも手前に立体的に視認される。基材の他方の面(1b)から透過光で観察した場合には、第2の孔(3b)の形状(ハート形状)が第1の孔群(2a)から拡大して不透明基材よりも奥まって立体的に視認される。
第1の孔(3a)の間隔(s1)と第2の孔(3b)の間隔(s3)の違いと、第1の孔(3a)の間隔(s2)と第2の孔(3b)の間隔(s4)の違いは、上記記載の第2の孔(3b)が拡大される拡大率に繋がる。拡大率の式は上記記載の数式2である。
不透明層に光の反射を有するアルミ等を用いた場合、つまり、CD等の基材がこれにあたる。CD等を用いて形成した画像形成体は、透過光量の差によって潜像画像が視認される原理のみならず、アルミ等の光の反射の影響が強いため、潜像画像の奥行き感が深くなる。また、潜像の出現は、図13に示すように透明層を有する他方の面から観察する必要がある。図13はアルミ層に第1の孔群(2a)を形成し、アルミが形成されていない透明層に第2の孔群(2b)を形成している画像形成体を、透明層の面から透過光で観察した場合の図である。
上記記載の本発明の画像形成体(4a、4b)を透過光で観察した場合に、第2の孔(3b)の形状が第1の孔群(2a)から基材よりも手前又は奥まって立体的に視認されることは、第1の孔(3a)と第2の孔(3b)によって視認可能な透過光の方向が制限されるといったパララックスバリア効果により発現される。ここで言う、パララックスバリアとは、バリア開口部を通過する視線角度が左右の眼によって異なる現象を利用し、例えば、二枚の画像を縦に細長く切断し、細長く切断した二枚の画像を交互に並べ、並べた画像の前に、開口部を有するバリアを配置することによって画像が立体的に視認される現象である。
また、本発明は、第1の孔群の第1の方向(x1)と第1の孔群の第2の方向(y1)の関係、及び第2の孔群の第1の方向(x2)と第2の孔群の第2の方向(y2)の関係が、交差する関係、つまり、平行以外の互いに直交する関係又は互いに直交しない関係にあれば良い。図14(a)は、直交する場合を示し、図14(b)は、直交しない場合を示す。このようにして第1の孔群、第2の孔群を格子状に配列する。
画像形成体(4a、4b)以外の例を示す。第1の孔群又は第2の孔群において、図14(a)は第2の方向の孔の間隔が一定で、第1の方向の孔の間隔が一定ではなく周期をもっている。図14(b)は第1の方向の孔の間隔が一定で、第2の方向の孔の間隔が一定ではなく周期をもっている。図14(c)は第1の方向及び第1の方向の孔の間隔が一定ではなく周期をもっている。図14(d)は第1の方向及び第2の方向の孔はランダムに配列されている。まず、図14(a)乃至(d)のそれぞれの孔群を最小単位とする。この周期等の繰り返し最小単位を基準にして第1の孔群又は第2の孔群が形成される。図14(b)を例にすると図16に示すように最小単位(Z1)の長さを第1の方向に4倍の距離だけ平行移動させ、最小単位(Z2)の長さを第2の方向に2倍の距離だけ平行移動させ、複数の繰り返し最小単位を連続的に配置する。図16では、最小単位(Z1)の長さを第1の方向に4倍の距離だけ平行移動させ、最小単位(Z2)の長さを第2の方向に2倍の距離だけ平行移動させているが、第1の方向、第2の方向に整数倍の距離だけ平行移動すればよい。例えば、図16の斜線で示している領域は最小単位(Z1)の長さを第1の方向に3倍の距離だけ平行移動させ、最小単位(Z2)の長さを第1の方向に2倍の距離だけ平行移動して形成している。このようにして複数個の最小単位を形成し第1の孔群又は第2の孔群を得る。図16は複数個の最小単位を形成して第1の孔群又は第2の孔群を形成しているが、最小単位を単独(1個)として用いて第1の孔群又は第2の孔群を形成しても良い。
この場合の第1の孔群又は第2の孔群の各基材に設ける面については画像形成体(4a、4b)と同様である。また、基材の一方の面に形成する第1の孔群と、基材の他方の面に形成する第2の孔群の関係は、第2の孔群の第1の方向の繰り返し最小単位長さは、第1の孔群の第1の方向の繰り返しの最小単位長さに1以上の非整数を乗ずる、あるいは第2の孔群の第1の方向の繰り返しの最小単位長さは第1の孔群の第1の方向の繰り返しの最小単位長さに1以上の非整数を除することにより構成し、かつ、第2の孔群の第2の方向の繰り返し最小単位長さは、第1の孔群の第2の方向の繰り繰り返しの最小単位長さに1以上の非整数を乗ずる、あるいは第2の孔群の第2の方向の繰り返しの最小単位長さは第1の孔群の第2の方向の繰り返しの最小単位長さに1以上の非整数を除することにより構成する必要がある。
例えば、図17(a)は、第1の孔群であり、図17(b)は第2の孔群である。第1の孔群の繰り返し最小単位長さを1とした場合に、第2の孔群の繰り返しの最小単位長さを1.2とし、第1の方向及び第2の方向に繰り返し平行移動させ、第1の孔群、第2の孔群を形成している。
図18(a)に第1の方向と第2の方向が同一の間隔で第1の孔群を形成し、第2の孔群に図17(a)で示した孔群を設けて、画像形成体(4c)を作成した場合、透過光で観察した場合に図19で示すように第2の孔の形状(円)が歪んで楕円形状となり立体的に視認される。これは、第2の孔群の第2の方向の各孔の間隔が周期を持っているためである。
本発明の基材の一方の面又は他方の面に形成する孔が基材に対して直角又は特定の角度で斜めで形成することができる。特定の角度で斜めに形成した場合、複製されにくくなるため偽造防止効果が向上する。特定の角度で斜めの角度で孔を形成すると、透過光で基材を傾けて観察することによって潜像画像が、手前又は奥行き感を有して拡大して視認される。また、本発明の孔が、深さ方向に伴って、孔の直径が同一及び孔の直径が小さくなる形状の少なくとも一つで形成することによって、複製されにくくなるため偽造防止効果が向上する。
上記記載の画像形成体(4a、4b、4c)は、好ましくは、第2の孔(3b)の径は第1の孔(3a)の径よりも大きいほうが良い。第1の孔(3a)の径と第2の孔(3b)の径の比率は、第1の孔(3a)の径:第2の孔(3b)の径=1:5〜1:20が好ましい。第1の孔(3a)の径:第2の孔(3b)の径が1:5以下であると潜像画像が視認し難い状態となり、第1の孔(3a)の径:第2の孔(3b)の径が1:20以上であると第2の孔(3b)が大きくなり過ぎて偽造防止には適さないものとなる。
以上、図20及び図21によって画像形成体をまとめると、図20(a)は単層の不透明基材に基材を貫通する第1の孔群と基材を貫通しない第2の孔群によって形成したもので、図20(b)は、複数層の不透明基材に複数層の不透明基材を貫通する第1の孔群と複数層の不透明基材を貫通しない第2の孔群によって形成したもので、図20(c)は単層の不透明基材に基材を貫通しない第1の孔群と基材を貫通しない第2の孔群によって形成したもので、第1の孔群と第2の孔群が重なっているところは第1の孔と第2の孔が合成され、不透明基材を貫通する。図21(a)は、不透明層(基材)と透明層(基材)を積層した基材に、不透明層に不透明層を貫通する第1の孔群と透明層に透明層を貫通しない第2の孔群によって形成したもので、図21(b)は、不透明層(基材)と透明層(基材)を積層した基材に、不透明層に不透明層を貫通する第1の孔群と透明層に透明層を貫通する第2の孔群によって形成したものである。また、本発明は、基材の間に少なくとも一層の中間層を設けても良い。また、中間層が光を透過する基材であり、色彩を有するもの、紫外線等のエネルギー線を照射して発光するものを設けることによって偽造防止効果が向上する。
以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の内容は、これらの実施例の範囲に限定されるものではない。
(実施例1)
厚さ約0.15mmの紙を1枚用意し、この紙に、直径0.1mmの円形の孔Aを縦横に0.5mmの一定ピッチで格子状にレーザ加工機によって紙を貫通させて孔群を作成した。次に、この紙の片面に、直径0.4mmのハート形の孔Bを縦横に0.525mmの一定ピッチで格子状にレーザ加工機によって紙を貫通しない孔群を作成し画像形成体を作成した。
この画像形成体を反射光で観察した場合には潜像画像を視認することはできなかった。しかしながら、画像形成体を、孔Bを形成していない面から透過光で観察に、孔形状(ハート形)が潜像画像として基材よりも手前に拡大して視認された。また、画像形成体を、孔Bを形成した面から透過光で観察に、孔形状(ハート形)が潜像画像として基材よりも奥まって拡大して視認された。
(実施例2)
厚さ約0.15mmの紙を2枚用意し、1枚目の紙に、直径0.1mmの円形の孔Aを縦横に0.5mmの一定ピッチで格子状にレーザ加工機によって紙を貫通させて孔群を作成した。次に、2枚目の紙に、直径0.4mmの円形の孔Bを縦方向に一定の周期で増減を繰り返し変化するピッチ幅(0.475、0.47755、0.478・・・・・0.525、0.5225、0.520・・・・・0.475)で、横方向に0.525mmの一定ピッチで格子状にレーザ加工機によって紙を貫通させて孔群を作成し、1枚目の紙と2枚目の紙を接着剤で接着し、画像形成体を作成した。
この画像形成体を反射光で観察した場合には潜像画像を視認することはできなかった。しかしながら、画像形成体を、孔Bを形成していない面から透過光で観察に、孔形状(円形)が歪んだ潜像画像(ここでは楕円)として基材よりも手前に拡大して視認された。また、画像形成体を、孔Bを形成した面から透過光で観察に、孔形状(円形)が歪んだ潜像画像(ここでは楕円)として基材よりも奥まって拡大して視認された。
(実施例3)
市販されているCD−Rのアルミ蒸着されている面に直径0.1mmの円形の孔Aを縦横に0.5mmの一定ピッチで格子状にレーザ加工機によってCD−R基材を貫通させることなく、アルミ蒸着層を貫通させて孔群を作成した。次に、CD−Rのもう一方の面に、直径0.4mmのハート形の孔Bを縦横に0.525mmの一定ピッチで格子状にレーザ加工機によって基材を貫通しない孔群を作成し画像形成体を作成した。
この画像形成体を孔Bを形成した面から透過光で観察した場合には、孔B(ハート形)が潜像画像として拡大して視認された。
以上、本発明の実施例に基づいて説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が考えられる。
不透明基材の一方の面(1a)に第1の孔群(2a)を示す図及びそのA−A’断面図を示す図である。 不透明基材の他方の面(1b)に第2の孔群(2b)を示す図及びそのA−A’断面図を示す図である。 本発明の画像形成体(4a)を示す図及びそのA−A’断面図を示す図である。 本発明の画像形成体(4a)を第1の孔群(2a)を形成した面から反射光で観察した場合の図である。 画像形成体(4a)を第1の孔群(2a)を形成した面から透過光で観察した場合の図である。 画像形成体(4a)を第2の孔群(2b)を形成した面から透過光で観察した場合の図である。 基材(1)の一方の面に不透明層(5)を有し、基材の他方の面に透明層(6)を有する基材(1)に、不透明層(5)を有する一方の面(1a)に第1の孔群(2a)を示す図及びそのA−A’断面図を示す図である。 基材(1)の一方の面に不透明層(5)を有し、基材の他方の面に透明層(6)を有する基材(1)に、透明層(6)を有する他方の面(1b)に第2の孔群(2b)を示す図及びそのA−A’断面図を示す図である。 本発明の画像形成体(4b)を示す図及びそのA−A’断面図を示す図である。 画像形成体(4b)を第1の孔群(2a)を形成した面から反射光で観察した場合の図である。 画像形成体(4b)を第1の孔群(2a)を形成した面から透過光で観察した場合の図である。 画像形成体(4b)を第2の孔群(2b)を形成した面から透過光で観察した場合の図である。 アルミ層に第1の孔群(2a)を形成し、アルミが形成されていない透明層に第2の孔群(2b)を形成している画像形成体を、透明層の面から透過光で観察した場合の図である。 第1の方向と第2の方向の関係を示す図である。 画像形成体(4a、4b)以外の例であり、孔群を最小単位を示す図である。 最小単位(Z1)の長さを第1の方向に整数倍の距離だけ平行移動させ、最小単位(Z2)の長さを第2の方向に整数倍の距離だけ平行移動させている図である。 画像形成体(4a、4b)以外の例であり、第1の孔群と第2の孔群を示す図である。 第1の方向と第2の方向が同一の間隔で第1の孔群を形成し、第2の孔群に図17(a)で示した孔群を設けて画像形成体(4c)を作成した場合の図である。 画像形成体(4c)を透過光で観察した場合の図である。 本発明の画像形成体をまとめた図である。 本発明の画像形成体をまとめた図である。
符号の説明
1 基材
1a 不透明基材の一方の面
1b 不透明基材の他方の面
2a 第1の孔群
2b 第2の孔群
x1、x2 第1の方向
y1、y2 第2の方向
3x1、3x2 第1の方向(x1)に配列される孔
3y1、3y2 第2の方向(y1)に配列される孔
s1、s2、s3、s4 間隔
4a、4b 画像形成体
5 不透明層
6 透明層
Z1、Z2 最小単位

Claims (9)

  1. 透過光で観察すると像が視認される画像形成体において、
    不透明基材に第1の孔群と第2の孔群が設けられ、
    前記第1の孔群は前記不透明基材を貫通する孔からなり、前記第2の孔群は前記不透明基材を貫通しない孔からなり、
    前記第1の孔群の個々の孔と前記第2の孔群の個々の孔は互いに少なくとも一部が重なり合って一組の孔とされて配置され、
    前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が一致又は中心が最も近接している一組の孔を基準として、前記重なり合って配置される各々の孔は、前記基準から離れるに従い、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が徐々に離れて構成される画像形成体。
  2. 透過光で観察すると像が視認される画像形成体において、
    厚さcを有する不透明基材に第1の孔群と第2の孔群が設けられ、
    前記第1の孔群は前記不透明基材を貫通しない深さaの孔からなり、前記第2の孔群は前記不透明基材を貫通しない深さbの孔からなり、
    前記不透明基材の厚さc、前記第1の孔群を形成する孔の深さa及び前記第2の孔群を形成する孔の深さbの関係が、
    a<c、∩、b<c、∩、a+b≧cの式が成立し、
    前記第1の孔群の個々の孔と前記第2の孔群の個々の孔は互いに少なくとも一部が重なり合って一組の孔とされて配置され、
    前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が一致又は中心が最も近接している一組の孔を基準として、前記重なり合って配置される各々の孔は、前記基準から離れるに従い、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が徐々に離れて構成される画像形成体。
  3. 透過光で観察すると像が視認される画像形成体において、
    不透明基材に第1の孔群と第2の孔群が設けられ、
    前記第1の孔群は前記不透明基材を貫通する孔からなり、前記第2の孔群は前記不透明基材を貫通しない孔からなり、
    前記第1の孔群を形成する孔は、第1の方向に第1の間隔で配列され、かつ、第2の方向に前記第1の間隔と同一又は前記第1の間隔と異なる第2の間隔で配列されることにより格子状に形成され、
    前記第2の孔群を形成する孔は、前記第1の孔群の前記第1の方向と同一方向に第3の間隔で配列され、かつ、前記第1の孔群の前記第2の方向と同一方向に前記第3の間隔と同一又は前記第3の間隔と異なる第4の間隔で配列されることにより格子状に形成され、
    前記第1の間隔、前記第2の間隔、前記第3の間隔及び前記第4の間隔の関係が、
    第1の間隔≠第3の間隔×n、∩、第2の間隔≠第4の間隔×n (nは正の整数)、及び、
    第3の間隔≠第1の間隔×n、∩、第4の間隔≠第2の間隔×n (nは正の整数)、
    の式が成立し、
    前記第1の孔群の個々の孔と前記第2の孔群の個々の孔は互いに少なくとも一部が重なり合って一組の孔とされて配置され、
    前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が一致又は中心が最も近接している一組の孔を基準として、前記重なり合って配置される各々の孔は、前記基準から離れるに従い、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が徐々に離れて構成される画像形成体。
  4. 透過光で観察すると像が視認される画像形成体において、
    厚さcを有する不透明基材に第1の孔群と第2の孔群が設けられ、
    前記第1の孔群は前記不透明基材を貫通しない深さaの孔からなり、前記第2の孔群は前記不透明基材を貫通しない深さbの孔からなり、
    前記不透明基材の厚さc、前記第1の孔群を形成する孔の深さa及び前記第2の孔群を形成する孔の深さbの関係が、
    a<c、∩、b<c、∩、a+b≧cの式が成立し、
    前記第1の孔群を形成する孔は、第1の方向に第1の間隔で配列され、かつ、第2の方向に前記第1の間隔と同一又は前記第1の間隔と異なる第2の間隔で配列されることにより格子状に形成され、
    前記第2の孔群を形成する孔は、前記第1の孔群の前記第1の方向と同一方向に第3の間隔で配列され、かつ、前記第1の孔群の前記第2の方向と同一方向に前記第3の間隔と同一又は前記第3の間隔と異なる第4の間隔で配列されることにより格子状に形成され、
    前記第1の間隔、前記第2の間隔、前記第3の間隔及び前記第4の間隔の関係が、
    第1の間隔≠第3の間隔×n、∩、第2の間隔≠第4の間隔×n (nは正の整数)、及び、
    第3の間隔≠第1の間隔×n、∩、第4の間隔≠第2の間隔×n (nは正の整数)、
    の式が成立し、
    前記第1の孔群の個々の孔と前記第2の孔群の個々の孔は互いに少なくとも一部が重なり合って一組の孔とされて配置され、
    前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が一致又は中心が最も近接している一組の孔を基準として、前記重なり合って配置される各々の孔は、前記基準から離れるに従い、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が徐々に離れて構成される画像形成体。
  5. 反射光又は透過光で観察すると像が視認される画像形成体において、
    不透明層及び透明層を有する基材に、
    前記不透明層に第1の孔群と、前記透明層に第2の孔群が設けられ、
    前記第1の孔群は前記不透明層を貫通する孔からなり、前記第2の孔群は前記基材を貫通することなく前記透明層を貫通する孔又は前記透明層を貫通しない孔からなり、
    前記第1の孔群の個々の孔と前記第2の孔群の個々の孔は互いに少なくとも一部が重なり合って一組の孔とされて配置され、
    前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が一致又は中心が最も近接している一組の孔を基準として、前記重なり合って配置される各々の孔は、前記基準から離れるに従い、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が徐々に離れて構成される画像形成体。
  6. 反射光又は透過光で観察すると像が視認される画像形成体において、
    不透明層及び透明層を有する基材に、
    前記不透明層に第1の孔群と、前記透明層に第2の孔群が設けられ、
    前記第1の孔群は前記不透明層を貫通する孔からなり、前記第2の孔群は前記基材を貫通することなく前記透明層を貫通する孔又は前記透明層を貫通しない孔からなり、
    前記第1の孔群を形成する孔は、第1の方向に第1の間隔で配列され、かつ、第2の方向に前記第1の間隔と同一又は前記第1の間隔と異なる第2の間隔で配列されることにより格子状に形成され、
    前記第2の孔群を形成する孔は、前記第1の孔群の前記第1の方向と同一方向に第3の間隔で配列され、かつ、前記第1の孔群の前記第2の方向と同一方向に前記第3の間隔と同一又は前記第3の間隔と異なる第4の間隔で配列されることにより格子状に形成され、
    前記第1の間隔、前記第2の間隔、前記第3の間隔及び前記第4の間隔の関係が、
    第1の間隔≠第3の間隔×n、∩、第2の間隔≠第4の間隔×n (nは正の整数)、及び、
    第3の間隔≠第1の間隔×n、∩、第4の間隔≠第2の間隔×n (nは正の整数)、
    の式が成立し、
    前記第1の孔群の個々の孔と前記第2の孔群の個々の孔は互いに少なくとも一部が重なり合って一組の孔とされて配置され、
    前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が一致又は中心が最も近接している一組の孔を基準として、前記重なり合って配置される各々の孔は、前記基準から離れるに従い、前記第1の孔群の孔の中心と前記第2の孔群の孔の中心が徐々に離れて構成される画像形成体。
  7. 前記第1の孔群の第1の方向と前記第1の孔群の第2の方向の関係、及び前記第2の孔群の第3の方向と前記第2の孔群の第4の方向の関係が、直交又は所定の角度で構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の画像形成体。
  8. 前記第1の孔群を形成する孔の径と前記第2の孔群を形成する孔の径が50μm〜1000μmであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載の画像形成体。
  9. 前記第1の孔群を形成する孔の径と前記第2の孔群を形成する孔の形状が円形、楕円、多角形及びそれらの組合せの少なくとも一つであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか記載の画像形成体。
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