JP2003011558A - レーザ異角度照射による識別マーク付き偽造防止用シート - Google Patents
レーザ異角度照射による識別マーク付き偽造防止用シートInfo
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- JP2003011558A JP2003011558A JP2001199197A JP2001199197A JP2003011558A JP 2003011558 A JP2003011558 A JP 2003011558A JP 2001199197 A JP2001199197 A JP 2001199197A JP 2001199197 A JP2001199197 A JP 2001199197A JP 2003011558 A JP2003011558 A JP 2003011558A
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Abstract
い、商品券や株券、各種カード類などの偽造防止用シー
トを提供する。 【解決手段】 偽造防止用シートである商品券1は、そ
の表面に、「商品券」という標題2と、「金壱萬円、¥
10,000」と上下2段に表示された額面表示3と、
「株式会社△△百貨店」という発行人表示4とを印刷に
よって設け、その左側中央部の領域xには、「一万」、
「壱萬」、「10000」と識別される真偽判定用の識
別マーク5を、3つの異なる角度でレーザ光を照射して
透設した微小孔の集合体で形成している。
Description
に関し、特に、株券、債券、商品券、IDカードなどの
偽造防止を必要とするシートに関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこの種の偽造防止用シートでは、
第1に、偽造防止用の透かしを入れたり、特殊インキで
識別マークを印刷し、これら透かしあるいは識別マーク
を肉眼で確認して、真偽を判断している。また、第2
に、肉眼では、通常は視認困難であるが、複写すると視
認可能となる識別マークを印刷し、この識別マークの視
認の可否によって真偽を判断することも行われている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、第1の従来
例によると、最近のカラーコピー機の高性能化や、印刷
技術の向上により、一見しただけでは真偽の判断が困難
な偽造品が作成される虞があるという不都合がある。そ
して、第2の従来例によると、肉眼で視認困難とはい
え、注意深く観察すると視認可能であり、また、視覚的
な違和感を生じる場合もあるので、これを避けるように
デザインするのは、デザイン上の制約になるという不都
合がある。本発明は、このような不都合を解消した、偽
造防止用シートを提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載した偽造防止用シートは、
シートの所定領域内に、複数の異なる角度でレーザ光を
照射して透設された各角度毎の微小孔からなる複数の集
合体で構成され、当該各角度毎の微小孔に光を透過させ
ることで、当該各角度毎に別々に識別できる識別マーク
を設けたものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
をデパートの商品券に適用した場合の好適な実施形態を
説明する。ここにおいて、図1は一つの識別マークを示
す商品券の概略的な平面図、図2、図3はその角度を変
えて識別される他の識別マークを示す商品券の概略的な
斜視図、図4は微小孔部分の各照射角度毎の概略的な部
分拡大断面図、図5は各照射角度毎の微小孔形成位置を
示す説明図、図6はレーザ加工状態を示す概略説明図で
ある。 【0006】図1〜図3に示すように、商品券1は、そ
の表面に、「商品券」という標題2と、「金壱萬円、¥
10,000」と上下2段に表示された額面表示3と、
「株式会社△△百貨店」という発行人表示4とを印刷に
よって設けている。 【0007】また、商品券1の左側中央部の領域xに
は、それぞれ「一万」、「壱萬」、「10000」と識
別される真偽判定用の識別マーク5,6,7を形成して
いる。これら識別マーク5,6,7は、3つの異なる角
度α、β、θでレーザ光を照射して透設した微小孔5
a,6a,7a(図4参照)の複数の集合体にてそれぞ
れ形成されている。これらの微小孔5a,6a,7aに
よる識別マーク5,6,7は、通常では肉眼による識別
ができないが、レーザ光を照射した角度と同一角度から
光をあてると、この角度に対応する微小孔5a,6a,
7aに光が透過し、これによって特定の識別マーク5,
6,7のみを、図1〜図3に示すように視認することが
できる。 【0008】領域x内における微小孔5a,6a,7a
を透設する位置は、互いに重ならないように、あらかじ
め決定されている。すなわち、図5に示すように、微小
孔5a,6a,7aを透設するための後述するマスク1
2には、孔12a,12b,12cが等間隔に多数の縦
横の列として配置され、これら各縦横の列について、微
小孔5aを形成するのはA列に位置する孔12a、微小
孔6aを形成するのはB列に位置する孔12b、微小孔
7aを形成するのはC列に位置する孔12cというよう
に、順番に縦横の列を繰り返すように割り付けられてい
る。なお、図5では便宜上A列を○、B列を△、C列を
□で表示しているが、各孔12a,12b,12cはす
べて円孔である。 【0009】識別マーク5,6,7の形成は、図6に示
すように、レーザ発振器10から発せられたレーザ光1
1を、ビームエキスパンダー14を経て、マスク12の
孔12a,12b,12cのうち、形成すべき識別マー
ク5,6,7に対応するいずれかの孔12a,12b,
12cを「一万」、「壱萬」、「10000」という形
象に対応するよう選択して透過させ、この透過レーザ光
13は、さらに微小サイズに調整するための集光レンズ
15を経て、所定角度傾斜された商品券1の表面に対し
て照射することにより、肉眼では識別が困難な状態で形
成されるものである。 【0010】「一万」、「壱萬」、「10000」とい
う形象に対応するよう行う孔12a,12b,12cの
選択は、コンピュータの制御で、レーザ発振器10をX
Y方向に移動して、レーザ光11が所定の孔12a,1
2b,12cを透過するように構成する。 【0011】レーザ発振器10としては、炭酸ガスレー
ザ発振器、エキシマレーザ発振器、YAGレーザ発振器
などを使用することができ、特定のレーザに限定される
ものではなく、シート基材の材質などに応じて選択す
る。商品券1の場合には、市販の炭酸ガスレーザ発振器
が好適である。 【0012】本実施形態にあっては、商品券1にレーザ
光を照射した各角度と同一の異なる3つの角度で光を照
射し、光が透過して各識別マーク5,6,7をすべて視
認することができれば真性品、光が透過しないことによ
り各識別マーク5,6,7がひとつでも視認できなけれ
ば偽造品と判断できる一方、このような微小な孔で特定
の識別マークを同一領域内に形成し、偽造品を作成する
のは困難なので、偽造品作成に対する抑止力が働き、偽
造防止にも貢献できる。 【0013】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば、商品券1以外に各種有価証
券や紙幣、各種カード類にも適用できるほか、シート基
材の材質も、紙に限らず合成紙やプラスチックあるいは
金属などであってもよい。また、識別マーク5,6,7
を、アルファベットや数字、図形で構成してもよい。さ
らに、識別マーク5,6,7の数は3つに限らず、複数
で有ればよいものである。またさらに、商品券1をレー
ザ発振器10に対して傾斜させるのではなく、商品券1
に対してレーザ発振器10を傾斜させて微小孔5a,6
a,7aを形成してもよい。 【0014】 【発明の効果】以上説明したように、本願発明の請求項
1に記載した偽造防止用シートによれば、シートに対し
て複数の異なった角度でレーザ照射し、形成した微小孔
をもって、文字、アルファベット、数字、図形などを表
す複数の集合体で構成した識別マークを同一領域内に設
けることにより、レーザ光を照射した角度と同一角度で
光を微小孔に透過させて、各集合体からなる識別マーク
をそれぞれ視認できるか否かによって、真偽の判断を容
易かつ確実にすることができるほか、偽造品の作成が困
難なので、偽造品作成に対する抑止力が働き、偽造防止
にも貢献できるという効果を奏する。
図。 【図2】角度を変えて他の識別マークを示す商品券の概
略的な斜視図。 【図3】さらに角度を変えて他の識別マークを示す商品
券の概略的な斜視図。 【図4】微小孔部分の各照射角度毎の概略的な部分拡大
断面図。 【図5】各照射角度毎の微小孔形成位置を示す説明図 【図6】レーザ加工状態を示す概略説明図。 【符号の説明】 1 商品券 5,6,7 識別マーク 5a,6a,7a 微小孔 10 レーザ発振器 12 マスク 12a,12b,12c 孔
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 シートの所定領域内に、複数の異なる角
度でレーザ光を照射して透設された各角度毎の微小孔か
らなる複数の集合体で構成され、当該各角度毎の微小孔
に光を透過させることで、当該各角度毎に別々に識別で
きる識別マークを設けたことを特徴とするレーザ異角度
照射による識別マーク付き偽造防止用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001199197A JP2003011558A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | レーザ異角度照射による識別マーク付き偽造防止用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001199197A JP2003011558A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | レーザ異角度照射による識別マーク付き偽造防止用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003011558A true JP2003011558A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=19036520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001199197A Pending JP2003011558A (ja) | 2001-06-29 | 2001-06-29 | レーザ異角度照射による識別マーク付き偽造防止用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003011558A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008272833A (ja) * | 2008-08-14 | 2008-11-13 | Toppan Forms Co Ltd | レーザ加工システム |
KR101175608B1 (ko) | 2004-12-08 | 2012-08-22 | 다카사고 고료 고교 가부시키가이샤 | 효소 처리 차류 추출액, 효소 처리 차류 내츄럴 아로마 및 효소 처리 차류 내츄럴 아로마 농축 추출액의 제조방법, 및 이에 의해 수득되는 효소 처리 차류 추출액, 효소 처리 차류 내츄럴 아로마 및 효소 처리 차류 내츄럴 아로마 농축추출액 |
JP2012240381A (ja) * | 2011-05-23 | 2012-12-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 偽造防止印刷物及びその製造方法 |
KR101213208B1 (ko) | 2011-04-25 | 2012-12-18 | 한국조폐공사 | 레이저를 이용한 은화 형성방법 및 은화가 형성된 보안용지 |
US8994662B2 (en) | 2011-12-07 | 2015-03-31 | Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. | Method of graphic illumination |
JP2015199267A (ja) * | 2014-04-08 | 2015-11-12 | 大日本印刷株式会社 | 偽造防止絵柄付きクーポン製造システム |
-
2001
- 2001-06-29 JP JP2001199197A patent/JP2003011558A/ja active Pending
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