JP2003011559A - レーザ加工による偽造防止用シート及びその作成方法 - Google Patents

レーザ加工による偽造防止用シート及びその作成方法

Info

Publication number
JP2003011559A
JP2003011559A JP2001199198A JP2001199198A JP2003011559A JP 2003011559 A JP2003011559 A JP 2003011559A JP 2001199198 A JP2001199198 A JP 2001199198A JP 2001199198 A JP2001199198 A JP 2001199198A JP 2003011559 A JP2003011559 A JP 2003011559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
specific information
irradiation
laser processing
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001199198A
Other languages
English (en)
Inventor
Wataru Hirohata
渉 廣畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP2001199198A priority Critical patent/JP2003011559A/ja
Publication of JP2003011559A publication Critical patent/JP2003011559A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 真偽の判断が容易かつ確実で、偽造しにくい
ようにレーザ加工した、商品券や株券、各種カード類な
どの偽造防止用シートを提供する。 【解決手段】 偽造防止用シートである商品券1は、商
品券1毎にあらかじめ付された特定情報である発行番号
5に1対1で対応する識別マーク6をレーザ加工で設け
たものであって、識別マーク6は、発行番号5に対応付
けて設定した照射角度と照射方向のレーザ光を照射して
透設した微小な透孔6aにより形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造防止用シート
及びその作成方法に関し、特に、株券、債券、商品券、
IDカードなどの偽造防止を必要とするシートに、レー
ザ加工によって真偽判別用の識別マークを設けた偽造防
止用シート及びその作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の偽造防止用シートでは、
第1に、偽造防止用の透かしを入れたり、特殊インキで
識別マークを印刷し、これら透かしあるいは識別マーク
を肉眼で確認して、真偽を判断している。また、第2
に、肉眼では、通常は視認困難であるが、複写すると視
認可能となる識別マークを印刷し、この識別マークの視
認の可否によって真偽を判断することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第1の従来
例によると、最近のカラーコピー機の高性能化や、印刷
技術の向上により、一見しただけでは真偽の判断が困難
な偽造品が作成される虞があるという不都合がある。そ
して、第2の従来例によると、肉眼で視認困難とはい
え、注意深く観察すると視認可能であり、また、視覚的
な違和感を生じる場合もあるので、これを避けるように
デザインするのは、デザイン上の制約になるという不都
合がある。本発明は、このような不都合を解消した、レ
ーザ加工による偽造防止用シートを提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載したレーザ加工による偽造
防止用シートは、シートにあらかじめ付された特定情
報、例えば、発行年月日などの日付、発行番号などの連
続番号、英数字や各種記号などで表される固有コード、
に1対1で対応する識別マークをレーザ加工で設けたシ
ートであって、前記識別マークは、前記特定情報に対応
付けて設定した照射条件で、例えば特定の照射角度と照
射方向で、レーザ光を照射して前記シートに透設した微
小な透孔により形成したものである。この微小な透孔の
数や形状は、特定情報毎に適宜設定する。また、複数の
透孔で識別マークを形成する場合、各透孔を透設するレ
ーザ光の照射角度と照射方向などの照射条件は、すべて
同一である必要はなく、各別に異なってもよいし、一部
が異なるものでもよい。
【0005】また、同じく上記目的を達成するために、
本発明の請求項2に記載したレーザ加工による偽造防止
シートによれば、シートにあらかじめ付された特定情報
に1対1で対応する識別マークを形成する微小な透孔
を、特定情報に応じて設定した照射方向と照射角度のレ
ーザ光で透設した図柄、例えば動物、植物等の形をした
透孔により構成したものである。
【0006】さらに、同じく上記目的を達成するため
に、本発明の請求項3に記載したレーザ加工による偽造
防止シートの作成方法は、シートにあらかじめ付された
特定情報を読み取り、読み取った特定情報に対応付けて
レーザ加工機を制御することにより、特定情報に応じた
照射条件、例えば特定の照射角度と照射方向で、あるい
は特定のマスクを通過させて、前記シートにレーザ光を
照射し、前記シートに特定情報と1対1で対応する微小
な透孔からなる識別マークを形成するものである。この
識別マークが複数の微小な透孔からなる場合、各透孔を
形成するレーザ光の照射条件は、すべて同一であっても
よいが、各別に異なってもよいし、一部が異なるもので
もよい。また、透孔の形状や数も任意に設定可能であ
る。
【0007】またさらに、同じく上記目的を達成するた
めに、本発明の請求項4に記載したレーザ加工による偽
造防止シートの作成方法は、シートにあらかじめ付され
た特定情報を読み取り、読み取った特定情報に対応付け
てレーザ加工機を変位することにより、特定情報毎に特
定した照射角度と照射方向で前記シートにレーザ光を照
射し、前記シートにそのシートの特定情報に1対1で対
応する微小な透孔からなる識別マークを形成するもので
ある。この識別マークが複数の微小な透孔からなる場
合、各透孔を形成するレーザ光の照射角度と照射方向
は、すべて同一であってもよいが、各別に異なってもよ
いし、一部が異なるものでもよい。さらに、前記照射角
度と前記照射方向としては、シート面に対して垂直に照
射する場合も含むものである。また、透孔の形状や数も
任意に設定可能である。
【0008】さらにまた、同じく上記目的を達成するた
めに、本発明の請求項5に記載したレーザ加工による偽
造防止シートの作成方法は、シートにあらかじめ付され
た特定情報を読み取り、読み取った特定情報を、例えば
あらかじめ設定した演算式に基づき、演算処理して加工
データとし、この加工データに対応付けてレーザ加工機
を変位することにより、特定情報毎に特定した照射角度
と照射方向で前記シートにレーザ光を照射し、前記シー
トにその特定情報に1対1で対応する微小な透孔からな
る識別マークを形成するものである。演算処理の例とし
ては、特定情報が数字の場合に、これを2進数に変換す
るものがある。また、照射角度、照射方向、透孔の形状
や数については、上記請求項4の作成方法と同様に、多
くの変形が可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
をデパートの商品券に適用した場合の好適な実施形態を
説明する。ここにおいて、図1〜図5は第1の実施形態
を示し、図1は商品券の概略的な平面図、図2は同じく
識別マーク部分の概略的な部分拡大平面図、図3はレー
ザ加工状態を示す概略説明図、図4は制御系統を示すブ
ロック図、図5はレーザ光の照射方向及び照射角度の相
違による透孔の透設状態を示す概略的な部分拡大断面図
である。また、図6〜図8は透孔の形状に関する他の実
施形態を示し、図6は識別マーク部分の概略的な部分拡
大平面図、図7はレーザ加工状態を示す概略説明図、図
8は回転ステンシルの概略的な平面図である。
【0010】図1に示すように、商品券1は、その表面
に、「商品券」という標題2と、「金壱萬円、¥10,
000」と上下2段に表示された額面表示3と、「株式
会社△△百貨店」という発行人表示4と、前記商品券1
の固有情報である発行番号5とを印刷によって設けてい
る。前記発行番号5が特定情報として読み取りの対象と
なる。また、商品券1の右側上部には、真偽判定用の6
個の透孔6aからなる識別マーク6をレーザ光によって
透設している。これらの透孔6aは微小なので、肉眼で
はその形状の識別ができず、単なる点としか識別できな
いが、拡大して見ると、図2に示すように、真円あるい
は楕円の形をしている。
【0011】図3に示すように、識別マーク6を形成す
る各透孔6aは、レーザ発振器10から発せられたレー
ザ光11を、ビームエキスパンダー14を通過させた
後、設定された所定の微小サイズに調整するための集光
レンズ15を経て、商品券1の表面に対して照射するこ
とにより、肉眼では形状の識別が困難な状態で形成され
るものである。前記レーザ発振器10、ビームエキスパ
ンダー14、集光レンズ15によってレーザ加工機30
を構成する。
【0012】レーザ光11を、いかなる角度で、どの方
向から位置を変えて何回照射し、っどのような透孔6a
を何個形成するかの決定は、制御装置31(図4参照)
により、CCDカメラのような読み取り装置16で読み
取られた発行番号5に対応付けてなされるもので、本実
施形態では、前記発行番号5を構成する0〜9の各数字
に対応付けたシート面となす照射角度及び垂直軸から時
計回りの回転角度で示す照射方向に関する加工データを
記憶装置32に格納しておき、制御装置31がこの加工
データを呼び出して、前記発行番号5に対応する照射角
度、照射方向及び照射位置を決定するものである。
【0013】図示例では、発行番号5は「12345
6」であり、例えば、1は照射角度90°で照射方向0
°、2は照射角度85°で照射方向36°、3は照射角
度80°で照射方向72°、4は照射角度75°で照射
方向108°、5は照射角度70°で照射方向144
°、6は照射角度65°で照射方向180°とあらかじ
め設定されている照射角度及び照射方向にしたがって、
制御装置31が、レーザ光の照射角度、照射方向及び照
射位置を決定する。
【0014】この決定内容は、識別マーク加工データと
して記憶装置32に送られて格納される一方、加工制御
信号としてレーザ加工機変位装置33に送られ、決定内
容に応じた識別マーク6を形成すべく、前記レーザ加工
変位装置33によって、図3に仮想線で示すように、レ
ーザ加工機30を水平方向に移動し、あるいは所定方向
に傾斜するものである。レーザ光11の照射方向、照射
角度の相違により、図5に示すように、傾斜方向及び傾
斜角度が相違する透孔6aを透設することができる。そ
して、傾斜角度によって前記各透孔6aの形状が異なる
ことになる。
【0015】なお、レーザ発振器10としては、炭酸ガ
スレーザ発振器、エキシマレーザ発振器、YAGレーザ
発振器などを使用することができ、特定のレーザに限定
されるものではなく、シート基材の材質などに応じて選
択する。商品券1の場合には、市販の炭酸ガスレーザ発
振器を利用した。
【0016】次に、上述した識別マーク6を付した商品
券1の作成方法を説明する。図3に示すように、所定事
項2,3,4,5をあらかじめ印刷した商品券1(図1
参照)を、短手端の発行番号5側が先端に位置するよう
にして、制御装置31で駆動制御される公知の搬送ライ
ン(図示せず)で、図3上左方向から右方向に向けて間
欠的に移送し、この移送過程で前記商品券1の発行番号
5を読み取り装置16が読み取ると、読み取った内容を
制御装置31に送る。
【0017】制御装置31は、読み取った発行番号5に
対して、あらかじめ記憶装置32のROMに格納されて
いるプログラムにしたがって、レーザ光11を照射する
角度と方向、及び照射位置を指定し、この指定内容を加
工データとして前記記憶装置32のRAMに格納する。
そして、制御装置31は、前記指定内容に応じた加工制
御信号をレーザ加工機変位装置33に送って、レーザ加
工機30を指定方向に指定角度傾けることにより、レー
ザ光11の照射角度と照射方向を決定する一方、前記レ
ーザ加工機30を指定量水平移動するとともに搬送ライ
ンの移送量を制御して、レーザ光の照射位置を決定す
る。
【0018】続いて、制御装置31の照射開始信号を受
けてレーザ発振器10はレーザ光11を照射し、商品券
1の指定位置に所定方向に所定角度傾けた微小な透孔6
aを透設する。レーザ発振器10は制御装置31の照射
停止信号を受けると、レーザ光11の照射を停止する。
【0019】このようにして1個の透孔6aを商品券1
の所定位置に透設すると、制御装置31は、レーザ加工
機変位装置33に再び加工制御信号を送って、レーザ加
工機30を指定量水平移動し、レーザ光11の照射位置
を決定して、所定位置に所定方向に所定角度傾斜した2
個目の透孔6aを透設する。同様にして、制御装置31
の制御により、3個目、4個目と順次透孔6aをそれぞ
れ所定位置に所定方向に所定角度傾斜して透設し、傾斜
方向及び傾斜角度の異なった6個の微小な透孔6aから
なる識別マーク6を形成する(図2参照)。
【0020】以上の動作を、各商品券1毎に行うことに
より、当該商品券1の発行番号5に1対1で対応する識
別マーク6を、各商品券1毎に形成することができる。
【0021】本実施形態にあっては、商品券1の発行番
号5に応じた加工データを記憶装置32のRAMから読
み出し、読み出したレーザ光の照射方向、照射角度及び
照射位置に、光線をあててスクリーンなどに投影した
り、CCDカメラを向けて撮影した映像をCRTなどの
表示装置に表示し、識別マーク6を構成する全透孔6a
を光線が通過すれば真正品、全透孔6aを通過しなかっ
たら偽造品と判断できる。また、各透孔6aの品質の均
一性を考察し、レーザ加工による真正品か、偽造品かを
判断することもできる。一方、商品券1に、このような
微小で特定の形状を形成し、偽造品を作成するのは困難
なので、偽造品作成に対する抑止力が働き、偽造防止に
も貢献できる。
【0022】続いて、本発明の他の実施形態を図6〜図
8に基づいて説明する。本実施形態における真偽判定用
の識別マーク20は、レーザ光によって透設した4個の
透孔20aからなる。これらの透孔20aは微小なの
で、肉眼ではその形状の識別ができず、単なる点としか
識別できないが、拡大して見ると、図6に示すように、
犬の形をしている。なお、商品券1や制御装置31の構
成は上述した第1の実施形態と同様なので、その構成に
ついての説明は省略し、上述と相違する構成のみを図示
して説明する。
【0023】図7に示すように、識別マーク20を形成
する各透孔20aは、レーザ発振器40から発せられた
レーザ光41を、ビームエキスパンダー44を経て、回
転ステンシル42に設けた透過部21〜28(図8参
照)の一つを通過させ、さらに、この透過部21〜28
を透過した透過レーザ光43を、設定された所定の微小
サイズに調整するための集光レンズ45を経て、商品券
の表面に対して照射することにより、肉眼では形状の識
別が困難な状態で形成されるものである。前記レーザ発
振器40、ビームエキスパンダー44、回転ステンシル
42、集光レンズ45によってレーザ加工機を構成す
る。
【0024】レーザ光41が透過部21〜28のどれを
通過するかの選択は、上述した第1の実施形態と同様
に、図4に示す制御装置31により、読み取り装置46
で読み取られた商品券1の発行番号5に対応付けて決定
されるもので、本実施形態では、透過部21を選択した
ことにより、この透過部21を通過した透過レーザ光4
3によって、前記透過部21にならった犬の形の透孔2
0aが商品券1に透設される。制御装置31は、透過部
21〜28の選択のほか、第1の実施形態と同様に、レ
ーザ光の照射角度、照射方向及び照射位置も決定する。
【0025】回転ステンシル42は、公知のもので銅、
真鍮、アルミニウムなどの金属製であり、図示していな
いモータによって図8上時計方向に回転するよう構成さ
れている。図8に示すように、前記回転ステンシル42
の周縁に沿って、等間隔をおいて8個の透過部21〜2
8を形成してある。これら透過部21〜28の形状は、
透過部21から図8上時計回りに、犬、星、木、魚、昆
虫、こま、花弁、鳥の各形状となっている。
【0026】回転ステンシル42は、回転することによ
って所定位置に位置した透過部21〜28をレーザ発振
器40から発せられたレーザ光41が透過するよう配置
する一方、レーザ発振器40とともに水平方向に移動
し、所定方向に傾けられることによって、透過レーザ光
43が、商品券1の所定位置に照射されるように構成し
て、識別マーク20を構成する複数の透孔20aを形成
するものである。なお、透過部21〜28は8個を等間
隔に設けたので、前記回転ステンシル42を45度ずつ
回転して所望形状の透過部21〜28を選択できるもの
である。
【0027】次に、本実施形態における識別マーク20
を付した商品券の作成方法を説明する。第1の実施形態
と同様にして商品券1の発行番号5を読み取り装置46
が読み取って、読み取り内容を制御装置31に送ると、
制御装置31は、あらかじめ記憶装置32のROMに格
納されているプログラムにしたがって、選択する透過部
21〜28と、その数を、例えば透過部21を4個と、
指定するとともに、レーザ光41を照射する角度と方向
及び位置を指定し、この指定内容を加工データとして前
記記憶部32のRAMに格納する。
【0028】そして、制御装置31は、指定内容に応じ
た加工制御信号をレーザ加工機変位装置33に送って、
回転ステンシル42を指定角度だけ回転するとともに、
レーザ加工機30を指定方向に指定角度傾けることによ
り、レーザ光41の照射角度と照射方向を決定する一
方、前記レーザ加工機30を指定量水平移動するととも
に搬送ラインの移送量を制御して、レーザ光41の照射
位置を決定する。
【0029】続いて、制御装置31の照射開始信号を受
けてレーザ発振器40はレーザ光41を照射し、透過部
21を通過した透過レーザ43は、商品券1の指定位置
に所定方向に所定角度傾けた前記透過部21にならった
微小な透孔20aを透設する。レーザ発振器40は制御
装置31の照射停止信号を受けると、レーザ光41の照
射を停止する。
【0030】このようにして1個の透孔20aを商品券
1の所定位置に透設すると、制御装置31は、レーザ加
工機変位装置33に再び加工制御信号を送って、レーザ
加工機30を指定量水平移動し、レーザ光11の照射位
置を決定して、所定位置に所定方向に所定角度傾斜した
2個目の透孔20aを透設する。同様にして、制御装置
31の制御により、3個目、4個目の透孔20aをそれ
ぞれ所定位置に所定方向に所定角度傾斜して透設し、図
2に示す傾斜方向及び傾斜角度の同一な4個の微小な透
孔20aからなる識別マーク20を形成する。
【0031】以上の動作を、各商品券1毎に行うことに
より、当該商品券1の発行番号5に1対1で対応する識
別マーク20を、各商品券1毎に形成することができ
る。
【0032】本実施形態にあっては、商品券1の発行番
号5に応じた加工データを記憶装置32のRAMから読
み出し、読み出したレーザ光の照射方向、照射角度及び
照射位置に、光線をあててスクリーンなどに投影した
り、CCDカメラを向けて撮影した映像をCRTなどの
表示装置に表示し、識別マーク20を構成する全透孔2
0aを光線が通過して、透過部21にならった犬の形を
確認できれば真正品、全透孔20aを通過しなかった
り、透孔20aが犬以外の形であれば偽造品と判断でき
る。また、各透孔20aの品質の均一性を考察し、レー
ザ加工による真正品か、偽造品かを判断することもでき
る。一方、商品券1に、このような微小で特定の形状を
形成し、偽造品を作成するのは困難なので、偽造品作成
に対する抑止力が働き、偽造防止にも貢献できる。
【0033】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではなく、例えば、商品券1以外に各種有価
証券や紙幣、各種カード類にも適用できるほか、シート
基材の材質も、紙に限らず合成紙やプラスチックあるい
は金属などであってもよい。また、透孔6a,20aの
形状は、図2に示す真円、楕円及び図4に示すような各
種動物や植物、星形などのほか、アルファベット等の各
種文字や、記号、数字などでもよく、回転ステンシル4
2を用いた識別マーク20の場合も、同一形状の透孔2
0aの組み合わせには限らない一方、1個の透孔6a,
20aで構成してもよい。さらに、特定情報としては、
発行番号5のように各商品券1毎に固有の情報のほか、
発行年月日などの日付や、額面のように、複数枚のグル
ープ毎に固有の情報であってもよい。
【0034】また、読み取った特定情報をあらかじめ設
定しておいた演算式によって演算処理することにより、
特定情報からは判別不能な加工データとし、この加工デ
ータに基づいて、識別マーク6,20を設けることも可
能である。この演算式としては、ANSI標準暗号化方
式などの暗号化方式を利用することもできる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明の請求項
1に記載したレーザ加工による偽造防止用シートによれ
ば、シートにあらかじめ付した特定情報を読み取って、
これに1対1で対応する識別マークを、レーザ光によっ
て、肉眼では点にしか見えないが、実際には角度や傾斜
方向を特定した透孔で形成することにより、この形成さ
れた微小な透孔がシートの特定情報に対応するものか否
か確認することにより、真偽の判断を容易かつ確実にす
ることができるほか、偽造品の作成が困難なので、偽造
品作成に対する抑止力が働き、偽造防止にも貢献できる
という効果を奏する。
【0036】また、本願発明の請求項2に記載したレー
ザ加工による偽造防止用シートによれば、上述した効果
に加えて、識別マークを形成する透孔が図柄形状からな
るので、偽造がより困難になるという効果を有する。
【0037】さらに、本願発明の請求項3に記載したレ
ーザ加工による偽造防止用シート作成方法によれば、上
記請求項1または請求項2に記載の偽造防止用シートを
確実かつ、容易に作成できるという効果を奏する。
【0038】さらに、本願発明の請求項4に記載したレ
ーザ加工による偽造防止用シート作成方法によれば、上
記請求項3の効果に加えて、特に、レーザ光の照射角度
と照射方向を特定して微小な透孔を形成することによ
り、偽造の困難性がより向上するという効果を奏する。
【0039】さらに、本願発明の請求項5に記載したレ
ーザ加工による偽造防止用シート作成方法によれば、上
記請求項4の効果に加えて、読み取った特定情報を、演
算処理したうえ加工データ化するので、偽造がより一層
困難になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す商品券の概略的な平面
図。
【図2】同じく商品券の識別マーク部分の概略的な部分
拡大平面図。
【図3】同じくレーザ加工状態を示す概略説明図。
【図4】同じく制御系統を示すブロック図。
【図5】同じくレーザ光の照射方向及び照射角度の相違
による透孔の透設状態を示す概略的な部分拡大断面図。
【図6】第2の実施形態を示す識別マーク部分の概略的
な部分拡大平面図。
【図7】同じくレーザ加工状態を示す概略説明図
【図8】同じく回転ステンシルの概略的な平面図。
【符号の説明】 1 商品券 5 発行番号 6,20 識別マーク 6a,20a 透孔 10,40 レーザ発振器 11,41 レーザ光 16,46 読み取り装置 21〜28 透過部 30 レーザ加工機 31 制御装置 32 記憶装置 33 レーザ加工機変位装置 42 回転ステンシル 43 透過レーザ光

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートにあらかじめ付された特定情報に
    1対1で対応する識別マークをレーザ加工で設けたシー
    トであって、前記識別マークは、前記特定情報に対応付
    けて設定した照射条件によるレーザ光を照射して前記シ
    ートに透設した微小な透孔により形成したことを特徴と
    するレーザ加工による偽造防止用シート。
  2. 【請求項2】 識別マークを形成する微小な透孔が図柄
    形状であることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工
    による偽造防止用シート。
  3. 【請求項3】 シートにあらかじめ付された特定情報を
    読み取り、読み取った特定情報に対応付けてレーザ加工
    機を制御し、前記シートに前記特定情報に1対1で対応
    する微小な透孔からなる識別マークを形成することを特
    徴とするレーザ加工による偽造防止用シートの作成方
    法。
  4. 【請求項4】 シートにあらかじめ付された特定情報を
    読み取り、読み取った特定情報に対応付けてレーザ加工
    機を変位することにより、特定情報毎に特定した照射角
    度と照射方向で前記シートにレーザ光を照射し、前記シ
    ートに前記特定情報に1対1で対応する微小な透孔から
    なる識別マークを形成することを特徴とするレーザ加工
    による偽造防止用シートの作成方法。
  5. 【請求項5】 シートにあらかじめ付された特定情報を
    読み取り、読み取った特定情報を演算処理して加工デー
    タとし、この加工データに対応付けてレーザ加工機を変
    位することにより、特定情報毎に特定した照射角度と照
    射方向で前記シートにレーザ光を照射し、前記シートに
    前記特定情報に1対1で対応する微小な透孔からなる識
    別マークを形成することを特徴とするレーザ加工による
    偽造防止用シートの作成方法。
JP2001199198A 2001-06-29 2001-06-29 レーザ加工による偽造防止用シート及びその作成方法 Pending JP2003011559A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001199198A JP2003011559A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 レーザ加工による偽造防止用シート及びその作成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001199198A JP2003011559A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 レーザ加工による偽造防止用シート及びその作成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003011559A true JP2003011559A (ja) 2003-01-15

Family

ID=19036521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001199198A Pending JP2003011559A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 レーザ加工による偽造防止用シート及びその作成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003011559A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200917A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Dainippon Printing Co Ltd 切込みを有する帳票及び作製方法
JP2010134235A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Dainippon Printing Co Ltd ホログラムラベル、ホログラムラベル判別システム及びホログラム判別方法
CN101898475A (zh) * 2010-06-25 2010-12-01 传虹科技(天津)有限公司 防伪印刷品
JP2012118387A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Sony Corp 識別ラベルおよび識別ラベルの製造方法ならびに識別ラベルのチェック方法
KR101902969B1 (ko) * 2017-09-05 2018-11-07 최병찬 레이저 가공 장치 및 방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200917A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Dainippon Printing Co Ltd 切込みを有する帳票及び作製方法
JP2010134235A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Dainippon Printing Co Ltd ホログラムラベル、ホログラムラベル判別システム及びホログラム判別方法
CN101898475A (zh) * 2010-06-25 2010-12-01 传虹科技(天津)有限公司 防伪印刷品
JP2012118387A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Sony Corp 識別ラベルおよび識別ラベルの製造方法ならびに識別ラベルのチェック方法
KR101902969B1 (ko) * 2017-09-05 2018-11-07 최병찬 레이저 가공 장치 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5975583A (en) Carrier representing value and comprising patterns applied by a laser beam
CA2359937C (en) Security document with a perforation pattern
US4370057A (en) Method of verification of a sheet element, such as a banknote
US20130043311A1 (en) Security element for document of value
US8893973B2 (en) Coded articles and systems and methods of identification of the same
JP2010110943A (ja) 印刷物、印刷物の真偽判別方法及び真偽判別プログラム
JP2003011559A (ja) レーザ加工による偽造防止用シート及びその作成方法
JP2005526643A (ja) 証券用紙に標識を付与するための方法及び装置
CN112672889B (zh) 防伪文件
JP4353406B2 (ja) 偽造防止用シート
JP2003011560A (ja) レーザ加工による偽造防止用シートの作成方法
JP3814691B2 (ja) 証券印刷物の認証方法並びにその認証方法に用いる証券印刷物及び認証装置
JP2003011558A (ja) レーザ異角度照射による識別マーク付き偽造防止用シート
JP2008265248A (ja) 偽造防止媒体及びその作製方法
JP2003001986A (ja) 分割透孔付き偽造防止用シート及び分割透孔によるシートの真偽判定方法
JP3785497B2 (ja) 差し替え防止マークを付与した冊子
JP4491288B2 (ja) 2次元コード及び該2次元コードによる情報検証システム並びに情報検証方法
JP3962834B2 (ja) 多数の微小記号文字から成る微小記号文字群が印刷された証券印刷物
JP2002200872A (ja) 微細な穿孔を有する真偽判別形成体及び真偽判別装置
JP2002321476A (ja) 偽造防止用シート
JP2003010985A (ja) レーザ加工による真正マーク内蔵部材
JP2003006606A (ja) レーザ加工による識別マーク付きカード
JP2003010985A5 (ja)
JP2001022993A (ja) 識別方法及び識別カード
JP4179547B2 (ja) 真偽判別可能な旅券冊子の作製方法及び作製装置並びにその認証方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070717