JP2002321476A - 偽造防止用シート - Google Patents
偽造防止用シートInfo
- Publication number
- JP2002321476A JP2002321476A JP2001129123A JP2001129123A JP2002321476A JP 2002321476 A JP2002321476 A JP 2002321476A JP 2001129123 A JP2001129123 A JP 2001129123A JP 2001129123 A JP2001129123 A JP 2001129123A JP 2002321476 A JP2002321476 A JP 2002321476A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shape
- sheet
- shapes
- forgery
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 真偽の判断が容易かつ確実で、偽造しにく
い、商品券や株券、各種カード類などの偽造防止用シー
トを提供する。 【解決手段】 偽造防止用シートである商品券１は、レ
ーザ光を、回転ステンシルの周縁に形成した、円形、楕
円形、方形などという単純な形状以外の動物様態や星形
様態などといった任意の複雑な形状からなる複数の透過
部から選択した、例えば犬形の透過部を通過させること
によって、商品券１に、レーザ光が透過した透過部と同
一形状で、肉眼では形状の識別が困難な犬形の微小な透
孔５を設けたものである。
い、商品券や株券、各種カード類などの偽造防止用シー
トを提供する。 【解決手段】 偽造防止用シートである商品券１は、レ
ーザ光を、回転ステンシルの周縁に形成した、円形、楕
円形、方形などという単純な形状以外の動物様態や星形
様態などといった任意の複雑な形状からなる複数の透過
部から選択した、例えば犬形の透過部を通過させること
によって、商品券１に、レーザ光が透過した透過部と同
一形状で、肉眼では形状の識別が困難な犬形の微小な透
孔５を設けたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造防止用シート
に関し、特に、株券、債券、商品券、ＩＤカードなどの
偽造防止を必要とするシートに関する。
に関し、特に、株券、債券、商品券、ＩＤカードなどの
偽造防止を必要とするシートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の偽造防止用シートでは、
第１に、偽造防止用の透かしを入れたり、特殊インキで
識別マークを印刷し、これら透かしあるいは識別マーク
を肉眼で確認して、真偽を判断している。また、第２
に、肉眼では、通常は視認困難であるが、複写すると視
認可能となる識別マークを印刷し、この識別マークの視
認の可否によって真偽を判断することも行われている。
第１に、偽造防止用の透かしを入れたり、特殊インキで
識別マークを印刷し、これら透かしあるいは識別マーク
を肉眼で確認して、真偽を判断している。また、第２
に、肉眼では、通常は視認困難であるが、複写すると視
認可能となる識別マークを印刷し、この識別マークの視
認の可否によって真偽を判断することも行われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第１の従来
例によると、最近のカラーコピー機の高性能化や、印刷
技術の向上により、一見しただけでは真偽の判断が困難
な偽造品が作成される虞があるという不都合がある。そ
して、第２の従来例によると、肉眼で視認困難とはい
え、注意深く観察すると視認可能であり、また、視覚的
な違和感を生じる場合もあるので、これを避けるように
デザインするのは、デザイン上の制約になるという不都
合がある。本発明は、このような不都合を解消した、偽
造防止用シートを提供することを目的とする。
例によると、最近のカラーコピー機の高性能化や、印刷
技術の向上により、一見しただけでは真偽の判断が困難
な偽造品が作成される虞があるという不都合がある。そ
して、第２の従来例によると、肉眼で視認困難とはい
え、注意深く観察すると視認可能であり、また、視覚的
な違和感を生じる場合もあるので、これを避けるように
デザインするのは、デザイン上の制約になるという不都
合がある。本発明は、このような不都合を解消した、偽
造防止用シートを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項１に記載した偽造防止用シートは、
レーザ光を、円形、楕円形、方形という単純な形状では
ない、動物様態や星形様態などといった任意の複雑な形
状からなる複数の透過部を形成した回転ステンシルの前
記各透過部から選択した透過部を通過させて照射するこ
とによって、シート面の所定部に、レーザ光が通過した
透過部と同一形状の微小で肉眼では形状の識別が困難な
透孔または凹部を設けたものである。
に、本発明の請求項１に記載した偽造防止用シートは、
レーザ光を、円形、楕円形、方形という単純な形状では
ない、動物様態や星形様態などといった任意の複雑な形
状からなる複数の透過部を形成した回転ステンシルの前
記各透過部から選択した透過部を通過させて照射するこ
とによって、シート面の所定部に、レーザ光が通過した
透過部と同一形状の微小で肉眼では形状の識別が困難な
透孔または凹部を設けたものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
をデパートの商品券に適用した場合の好適な実施形態を
説明する。ここにおいて、図１は商品券の概略的な平面
図、図２は同じくその概略的な部分拡大断面図、図３は
同じく透孔部分の概略的な部分拡大平面図、図４はレー
ザ加工状態を示す概略説明図、図５は回転ステンシルの
概略的な平面図である。
をデパートの商品券に適用した場合の好適な実施形態を
説明する。ここにおいて、図１は商品券の概略的な平面
図、図２は同じくその概略的な部分拡大断面図、図３は
同じく透孔部分の概略的な部分拡大平面図、図４はレー
ザ加工状態を示す概略説明図、図５は回転ステンシルの
概略的な平面図である。
【０００６】図１に示すように、商品券１は、その表面
に、「商品券」という標題２と、「金壱萬円、￥１０，
０００」と上下２段に表示された額面表示３と、「株式
会社△△百貨店」という発行人表示４とを印刷によって
設けている。
に、「商品券」という標題２と、「金壱萬円、￥１０，
０００」と上下２段に表示された額面表示３と、「株式
会社△△百貨店」という発行人表示４とを印刷によって
設けている。
【０００７】また、商品券１の右側上部には、真偽判定
用の透孔５（図２参照）をレーザ光によって、８個透設
している。これらの透孔５は微小なので、肉眼ではその
形状の識別ができず、単なる点としか識別できないが、
拡大して見ると、図３に示すように、犬の形をしてい
る。
用の透孔５（図２参照）をレーザ光によって、８個透設
している。これらの透孔５は微小なので、肉眼ではその
形状の識別ができず、単なる点としか識別できないが、
拡大して見ると、図３に示すように、犬の形をしてい
る。
【０００８】図４に示すように、透孔５は、レーザ発振
器１０から発せられたレーザ光１１を、ビームエキスパ
ンダー１４を経て、回転ステンシル１２に設けた透過部
２１〜２８（図５参照）の一つを透過させ、さらに、透
過レーザ光１３を、設定された所定の微小サイズに調整
するための集光レンズ１５を経て、商品券１の表面に対
して照射することにより、肉眼では形状の識別が困難な
状態で形成されるものである。前記透過レーザ光１３
は、本実施形態では、透過部２１〜２８のうち犬の形を
した透過部２１を通過しているので、横断面形状が前記
透過部２１と同一の犬の形となり、これによって商品券
１に形成される透孔５の形状も同一の犬の形となる。
器１０から発せられたレーザ光１１を、ビームエキスパ
ンダー１４を経て、回転ステンシル１２に設けた透過部
２１〜２８（図５参照）の一つを透過させ、さらに、透
過レーザ光１３を、設定された所定の微小サイズに調整
するための集光レンズ１５を経て、商品券１の表面に対
して照射することにより、肉眼では形状の識別が困難な
状態で形成されるものである。前記透過レーザ光１３
は、本実施形態では、透過部２１〜２８のうち犬の形を
した透過部２１を通過しているので、横断面形状が前記
透過部２１と同一の犬の形となり、これによって商品券
１に形成される透孔５の形状も同一の犬の形となる。
【０００９】回転ステンシル１２は、公知のもので銅、
真鍮、アルミニウムなどの金属製であり、図示していな
いモータによって図５上時計方向に回転するよう構成さ
れている。図５に示すように、前記回転ステンシル１２
の周縁に沿って、等間隔をおいて円形、楕円形、方形と
いう単純な形状ではない複雑な形状をした８個の透過部
２１〜２８を形成してある。これら透過部２１〜２８の
形状は、透過部２１から図５上時計回りに、犬、星、
木、魚、昆虫、こま、花弁、鳥の各形状となっている。
真鍮、アルミニウムなどの金属製であり、図示していな
いモータによって図５上時計方向に回転するよう構成さ
れている。図５に示すように、前記回転ステンシル１２
の周縁に沿って、等間隔をおいて円形、楕円形、方形と
いう単純な形状ではない複雑な形状をした８個の透過部
２１〜２８を形成してある。これら透過部２１〜２８の
形状は、透過部２１から図５上時計回りに、犬、星、
木、魚、昆虫、こま、花弁、鳥の各形状となっている。
【００１０】回転ステンシル１２は、回転することによ
って所定位置に位置した透過部２１〜２８をレーザ発振
器１０から発せられたレーザ光１１が透過するよう配置
する一方、商品券１をＸＹ方向に移動し、透過レーザ光
１３が、前記商品券１の所定位置に照射されるように構
成して、複数の透孔５を形成するものである。なお、透
過部２１〜２８は８個を等間隔に設けたので、前記回転
ステンシル１２を４５度ずつ回転して所望形状の透過部
２１〜２８を選択できるものであり、本実施形態では上
述のように犬の形の透過部２１を選択したものである。
って所定位置に位置した透過部２１〜２８をレーザ発振
器１０から発せられたレーザ光１１が透過するよう配置
する一方、商品券１をＸＹ方向に移動し、透過レーザ光
１３が、前記商品券１の所定位置に照射されるように構
成して、複数の透孔５を形成するものである。なお、透
過部２１〜２８は８個を等間隔に設けたので、前記回転
ステンシル１２を４５度ずつ回転して所望形状の透過部
２１〜２８を選択できるものであり、本実施形態では上
述のように犬の形の透過部２１を選択したものである。
【００１１】また、レーザ発振器１０としては、炭酸ガ
スレーザ発振器、エキシマレーザ発振器、ＹＡＧレーザ
発振器などを使用することができ、特定のレーザに限定
されるものではなく、シート基材の材質などに応じて選
択する。商品券１の場合には、市販の炭酸ガスレーザ発
振器を利用した。この炭酸ガスレーザ発振器で透孔５を
形成するためには、本実施形態の商品券１のシート基材
（ＮＩＰ用紙：連量７０Ｋｇ）に対し、周波数１ＫＨ
ｚ、出力４Ｗの条件でレーザ光１１を照射した。なお、
透孔５ではなく、凹部を形成する場合には、同装置を用
いて同じ周波数で２Ｗ程度の出力で充分であった。
スレーザ発振器、エキシマレーザ発振器、ＹＡＧレーザ
発振器などを使用することができ、特定のレーザに限定
されるものではなく、シート基材の材質などに応じて選
択する。商品券１の場合には、市販の炭酸ガスレーザ発
振器を利用した。この炭酸ガスレーザ発振器で透孔５を
形成するためには、本実施形態の商品券１のシート基材
（ＮＩＰ用紙：連量７０Ｋｇ）に対し、周波数１ＫＨ
ｚ、出力４Ｗの条件でレーザ光１１を照射した。なお、
透孔５ではなく、凹部を形成する場合には、同装置を用
いて同じ周波数で２Ｗ程度の出力で充分であった。
【００１２】本実施形態にあっては、商品券１の透孔５
を、ルーペ（拡大鏡）などをもって拡大して見ることに
より、その形状が、特定の犬の形であれば真正品、これ
以外の形であれば偽造品と判断できる。また、８個の透
孔５の品質の均一性を考察し、レーザ加工による真正品
か、偽造品かを判断することもできる。一方、このよう
な微小で特定の犬の形を形成し、偽造品を作成するのは
困難なので、偽造品作成に対する抑止力が働き、偽造防
止にも貢献できる。
を、ルーペ（拡大鏡）などをもって拡大して見ることに
より、その形状が、特定の犬の形であれば真正品、これ
以外の形であれば偽造品と判断できる。また、８個の透
孔５の品質の均一性を考察し、レーザ加工による真正品
か、偽造品かを判断することもできる。一方、このよう
な微小で特定の犬の形を形成し、偽造品を作成するのは
困難なので、偽造品作成に対する抑止力が働き、偽造防
止にも貢献できる。
【００１３】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば、商品券１以外に各種有価証
券や紙幣、各種カード類にも適用できるほか、シート基
材の材質も、紙に限らず合成紙やプラスチックあるいは
金属などであってもよい。また、透孔５や凹部の形状
も、円形、楕円形、方形という単純な形状でなければよ
く、図５に示すような各種動物や植物、星形などのほ
か、人物あるいは複雑な形状の各種図形でもよい。
れるものではなく、例えば、商品券１以外に各種有価証
券や紙幣、各種カード類にも適用できるほか、シート基
材の材質も、紙に限らず合成紙やプラスチックあるいは
金属などであってもよい。また、透孔５や凹部の形状
も、円形、楕円形、方形という単純な形状でなければよ
く、図５に示すような各種動物や植物、星形などのほ
か、人物あるいは複雑な形状の各種図形でもよい。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明の請求項
１に記載した偽造防止用シートによれば、レーザ光で、
肉眼では点にしか見えないが、実際には円形、楕円形、
方形のような単純な形状でない、動物様態や星形様態と
いった任意の複雑な形状からなる微小な透孔または凹部
を、シート基材に形成することにより、この形成された
微小な透孔または凹部をルーペ（拡大鏡）などをもって
拡大して見れば、真偽の判断を容易かつ確実にすること
ができるほか、偽造品の作成が困難なので、偽造品作成
に対する抑止力が働き、偽造防止にも貢献できるという
効果を奏する。
１に記載した偽造防止用シートによれば、レーザ光で、
肉眼では点にしか見えないが、実際には円形、楕円形、
方形のような単純な形状でない、動物様態や星形様態と
いった任意の複雑な形状からなる微小な透孔または凹部
を、シート基材に形成することにより、この形成された
微小な透孔または凹部をルーペ（拡大鏡）などをもって
拡大して見れば、真偽の判断を容易かつ確実にすること
ができるほか、偽造品の作成が困難なので、偽造品作成
に対する抑止力が働き、偽造防止にも貢献できるという
効果を奏する。
【図１】商品券の概略的な平面図。
【図２】商品券の概略的な部分拡大断面図。
【図３】商品券の透孔部分の概略的な部分拡大平面図。
【図４】レーザ加工状態を示す概略説明図。
【図５】回転ステンシルを示す概略的な平面図。
１ 商品券 ５ 透孔 １０ レーザ発振器 １１ レーザ光 １２ 回転ステンシル １３ 透過レーザ光 ２１〜２８ 透過部
Claims (1)
- 【請求項１】 レーザ光を、円形、楕円形、方形という
単純な形状でなく、動物様態や星形様態などといった任
意の複雑な形状からなる複数の透過部を形成した回転ス
テンシルの前記透過部から選択した透過部を通過させて
照射することによって、シート面の所定部に、レーザ光
が通過した透過部と同一形状で微小な、肉眼では形状の
識別が困難な透孔または凹部を設けたことを特徴とする
偽造防止用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001129123A JP2002321476A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 偽造防止用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001129123A JP2002321476A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 偽造防止用シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002321476A true JP2002321476A (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=18977697
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001129123A Pending JP2002321476A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 偽造防止用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002321476A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006007635A1 (en) * | 2004-07-16 | 2006-01-26 | Securency Pty Limited | Method of producing diffractive structures in security documents |
-
2001
- 2001-04-26 JP JP2001129123A patent/JP2002321476A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006007635A1 (en) * | 2004-07-16 | 2006-01-26 | Securency Pty Limited | Method of producing diffractive structures in security documents |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040326 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060208 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060307 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060508 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060620 |