JP2001022993A - 識別方法及び識別カード - Google Patents

識別方法及び識別カード

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JP2001022993A
JP2001022993A JP11189981A JP18998199A JP2001022993A JP 2001022993 A JP2001022993 A JP 2001022993A JP 11189981 A JP11189981 A JP 11189981A JP 18998199 A JP18998199 A JP 18998199A JP 2001022993 A JP2001022993 A JP 2001022993A
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Ryuzo Kato
隆三 加藤
Tsuneo Numata
恒夫 沼田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偽造が困難で、且つ本物と偽物との識別を容
易に行うことができる識別方法を提供すること。 【解決手段】 識別物品に付される識別シート102
は、第1の光干渉特性を有する第1の識別パターン10
6が形成された第1領域A1と、第2の光干渉特性を有
する第2の識別パターン108が形成された第2領域B
1とを有し、識別シート102に重ね合わされる検出シ
ート110は検出パターン114を有しており、識別シ
ート102と検出シート110とを重ね合わせると、第
1の識別パターン106と検出パターン114とによっ
て、第1の光干渉特性の干渉縞が生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造等の判別に用
いる識別方法及び識別シートに関する。
【0002】
【従来の技術】商取引市場では、金銭と同様に扱われる
ものとして、例えば有価証券、旅券、商品券等の印刷物
がある。また、真正商品を証明するものとして、例えば
ブランドシール等のシールがある。更に、本人を証明す
るものとして、例えばパスポート、運転免許証等の証明
書類がある。これら印刷物、シール、証明書類は、偽造
の対象になり易く、偽造されたものが出回ると社会の秩
序が混乱する。
【0003】そこで、これらの偽造を防止するために、
例えば、次の通りの措置が講じられている。 (1)印刷を精巧にし(例えば、図柄を小さくする、用
いる色を多くする)、簡単に複製できないようにする。
【0004】(2)特殊印刷(例えばホログラム印刷、
紫外線発光インクを用いた印刷)を施し、特殊な印刷技
術(高度の技術、高額な設備機器)を有しているものし
かできないようにする。 (3)印刷を施す紙自体に特殊なもの(例えばすかしを
施したもの)を用いて複製を困難にする。
【0005】(4)通常入手できない特殊シールを用
い、このシールを剥がしたとき剥がしたことを容易に判
明できるようにする。 (5)上記(1)〜(4)を2以上組み合わせる。
【0006】しかしながら、上述した措置によって偽造
を困難にしているが、一旦偽造されると、本物と偽造さ
れたもの(偽物)との識別が容易でなく、特に一般の素
人ではその識別が困難である。本発明の目的は、偽造が
困難で、且つ本物と偽物との識別を容易に行うことがで
きる識別方法及び識別シートを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、識別方法又は
識別シートであって、識別物品に付される識別シート
は、第1の光干渉特性を有する第1の識別パターンが形
成された第1領域と、第2の光干渉特性を有する第2の
識別パターンが形成された第2領域とを有し、前記第1
の識別パターンの前記第1の光干渉特性と前記第2の識
別パターンの前記第2の光干渉特性とが相互に相違して
おり、前記識別シートに重ね合わされる検出シートは検
出パターンを有しており、前記識別シートと前記検出シ
ートとを重ね合わせると、前記第1の識別パターン又は
前記第2の識別パターンと前記検出パターンとによっ
て、前記第1の光干渉特性又は前記第2の光干渉特性の
干渉縞が生成されることを特徴とする。
【0008】本発明に従えば、識別シートの第1の識別
パターン(又は第2の識別パターン)を利用する場合、
識別検査時に識別シートと検出シートとを重ね合わせる
と、識別シートの第1の識別パターン(又は第2の識別
パターン)と検出シートの検出パターンとによって、第
1の光干渉特性(又は第2の光干渉特性)の干渉縞が生
成され、この干渉縞の生成を確認することによって、識
別シートが付された物品が本物であることを簡易に且つ
容易に識別することができる。
【0009】また、本発明は、識別方法又は識別シート
であって、識別物品に付される識別シートは、第1の光
干渉特性を有する第1の識別パターンが形成された第1
領域と、第2の光干渉特性を有する第2の識別パターン
が形成された第2領域とを有し、前記第1の識別パター
ンの前記第1の光干渉特性と前記第2の識別パターンの
前記第2の光干渉特性とが相互に相違しており、前記識
別シートに重ね合わされる前記検出シートは第1の検出
パターン及び第2の検出パターンとを有しており、前記
識別シートの前記第1の識別パターンと前記検出シート
の前記第1の検出パターンとを重ね合わせると、前記第
1の識別パターンと前記第1の検出パターンとによっ
て、前記第1の光干渉特性の干渉縞が生成され、また前
記識別シートの前記第2の識別パターンと前記検出シー
トの前記第2の検出パターンとを重ね合わせると、前記
第2の識別パターンと前記第2の検出パターンとによっ
て、前記第2の光干渉特性の干渉縞が生成されることを
特徴とする。
【0010】本発明に従えば、識別シートの第1の識別
パターン及び第2の識別パターンが利用され、識別検査
時に識別シートの第1の識別パターンと検出シートの第
1の検査パターンとを重ね合わせると、識別シートの第
1の識別パターンと検出シートの第1の検出パターンと
によって、第1の光干渉特性の干渉縞が生成され、識別
シートの第2の識別パターンと検出シートの第2の検査
パターンとを重ね合わせると、識別シートの第2の識別
パターンと検出シートの第2の検出パターンとによっ
て、第2の光干渉特性の干渉縞が生成され、これら第1
の干渉縞及び第2の干渉縞の生成を確認することによっ
て、識別シートが付された物品が本物であることを識別
することができ、偽造のより困難な識別を簡易に且つ容
易に行うことができる。
【0011】また、本発明は、識別方法又は識別シート
であって、前記識別シートの前記第1の識別パターンと
前記第2の識別パターンとは、それらのパターン形状が
相互に相違していることを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、識別シートの第1の識別
パターンと第2の識別パターンとの形状が相互に相違し
ている。従って、検出シートが検出パターンを有してい
る場合、この検出パターンが第1の識別パターン(又は
第2の識別パターン)に対応していると第1の光干渉特
性(又は第2の光干渉特性)を有する干渉縞が生成さ
れ、この干渉縞の生成によって本物であるか否かの識別
を行うことができる。また、検出シートが第1の検出パ
ターン及び第2の検出パターンを有している場合、第1
の識別パターンと第1の検出パターンとによって第1の
光干渉特性を有する干渉縞が生成され、また第2の識別
パターンと第2の検出パターンとによって第2の光干渉
特性を有する干渉縞が生成され、これらの干渉縞の生成
によって本物であるか否かの識別を行うことができる。
【0013】また、本発明は、識別方法又は識別シート
であって、前記識別シートの前記第1の識別パターンは
特定形状であり、前記第2の識別パターンは前記特定形
状と異なる他の形状であることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、第1の識別パターンと第
2の識別パターンの形状が相違しているので、第1の識
別パターンにより発生する干渉縞と第2の識別パターン
により発生する干渉縞の形状が相違し、かかる発生する
干渉縞の形状の相違を利用して本物であるか否かを識別
することができる。
【0015】本発明は、識別方法又は識別シートであっ
て、前記識別シートの前記識別パターンと前記第2の識
別パターンとは、パターンの大きさが相互に相違してい
ることを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、第1の識別パターンと第
2の識別パターンのパターンの大きさが相違しているの
で、第1の識別パターンにより発生する干渉縞と第2の
識別パターンにより発生する干渉縞のパターンの大きさ
が相違し、かかる発生する干渉縞のパターンの大きさの
相違を利用して本物であるか否かを識別することができ
る。
【0017】また、本発明は、識別方法又は識別シート
であって、前記識別シートの前記第1の識別パターンと
前記第2の識別パターンとは、それらの肉厚が相互に相
違していることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、第1の識別パターンと第
2の識別パターンの肉厚が相違しているので、第1の識
別パターンにより発生する干渉縞と第2の識別パターン
により発生する干渉縞の明るさ(干渉縞の明度)が相違
し、かかる発生する干渉縞の明るさの相違を利用して本
物であるか否かを識別することができる。
【0019】また、本発明は、識別方法又は識別シート
であって、前記識別シートの前記第1の識別パターンと
前記第2の識別パターンとは、それらのパターン配列の
位相が相互にずれていることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、第1の識別パターンと第
2の識別パターンのパターン配列の位相が相違している
ので、第1の識別パターンと検出パターンとの位相が所
要の通りに一致するとこの第1の識別パターンに対応す
る干渉縞が発生し、また第2の識別パターンと検出パタ
ーンとの位相が所要の通りに一致するとこの第2の識別
パターンに対応する干渉縞が発生し、かかる発生する干
渉縞の位相差を利用して本物であるか否かを識別するこ
とができる。
【0021】また、本発明は、識別方法又は識別シート
であって、前記識別シートの前記第1の識別パターンと
前記第2の識別パターンとは、それらのパターン配列の
角度が相互にずれていることを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、第1の識別パターンと第
2の識別パターンのパターン配列の角度が相違している
ので、第1の識別パターンと検出パターンとの角度が所
要の通りに一致するとこの第1の識別パターンに対応す
る干渉縞が発生し、また第2の識別パターンと検出パタ
ーンとの角度が所要の通りに一致するとこの第2の識別
パターンに対応する干渉縞が発生し、かかる発生する干
渉縞の角度差を利用して本物であるか否かを識別するこ
とができる。更に、本発明は、識別方法又は識別シート
であって、前記識別シートの前記第1領域及び/又は前
記第2領域は特定形状を示していることを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、識別シートの第1領域及
び/又は第2領域が特定形状を示しているので、第1の
識別パターン及び/又は第2の識別パターンに対応する
第1の光干渉特性及び/又は第2の光干渉特性の干渉縞
が発生するか否かによって、また発生する干渉縞が特定
形状を示しているか否かによって、本物であるか否かを
容易に識別することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従う識別方法及び識別シートについて説明する。第1の実施形態 図1〜図3を参照して、識別方法及び識別シートの第1
の実施形態について説明する。図1は、本発明に従う識
別方法を適用した識別カード(本発明に従う識別カード
の一実施形態でもある)及び検出カードを簡略的に示す
斜視図であり、図2は、図1の識別カードの識別シート
及びその近傍を拡大して示す拡大断面図であり、図3
は、識別カードの識別シート及び検出カードの検出シー
トを拡大するとともに簡略化して示す正面図である。
【0025】図1を参照して、この識別方法では、識別
シート2を有する識別物品4が本物であるか否かを検出
カード6を用いて識別検査される。例えば有価証券であ
る識別物品4は、矩形状の証券本体である物品本体8を
備え、この物品本体8に矩形状の開口が形成され、この
開口内に識別シート2が取り付けられている。この識別
シート2の取り付けについては、後述する。尚、識別シ
ート2が取り付けられる識別物品として、有価証券以外
に、紙幣、小切手、旅行小切手、株券、債券、商品券、
乗車券、搭乗券、キャッシュカード、ICカード、パス
ポート、各種ブランドシール、品質保証書等に広く適用
することができる。
【0026】図1とともに図3を参照して、この第1の
実施形態では、識別シート2は矩形状の識別シート本体
7を備え、この識別シート本体7には縦横に実質上四当
分された第1〜第4領域A,B,C,Dが設けられ、第
1領域Aには、第1の光干渉特性を有する第1の識別パ
ターン10が施され、この第1識別パターン10には一
つのパターン形状がローマ字の「A」形状のものが多数
形成されており、第2領域Bには、第2の光干渉特性を
有する第2の識別パターン12が施され、この第2の識
別パターン12には一つの識別パターン形状が模様の
「星」形状であるものが多数形成され、第3領域Cに
は、第3の光干渉特性を有する第3の識別パターン14
が施され、この第3の識別パターン14には一つのパタ
ーン形状が模様の「クローバ」形状であるものが多数形
成され、また第4領域Dには、第4の光干渉特性を有す
る第4の識別パターン16が施され、この第4の識別パ
ターン16には一つのパターン形状がローマ字の「H」
形状のものが多数形成されている。第1〜第4領域A〜
Dに施される第1〜第4の識別パターン10〜16は、
相互に形状が相違する適宜の形状のもの、例えば文字、
数字、記号又は模様或いはこれらの適宜の組み合わせ等
でよい。
【0027】識別シート本体7は例えば金属プレートか
ら形成され、このような場合、第1〜第4領域A〜Dの
第1〜第4識別パターン10〜16は、例えばエキシマ
加工(エキシマレーザ光を利用したした加工)、レーザ
加工(レーザ光を利用した加工)等を施すことによっ
て、この金属プレートに貫通孔でもって直接的に第1〜
第4の識別パターン10〜16を形成することができ
る。また、例えば、アディティブ法(電鋳法)、エッチ
ング、マスク製法を用いることによっても、金属プレー
トに貫通孔でもって直接的に第1〜第4の識別パターン
10〜16を形成することができる。尚、アディティブ
法を用いることによって肉厚が厚くエッジのある綺麗な
微細識別パターンを形成することができる。
【0028】このような識別シート本体7の第1〜第4
の識別パターン10〜16を構成する貫通孔は、縦及び
横方向に例えば1インチ当たり500〜2000個程度
設けることができ、このように貫通孔を小さくすること
によって、後述する干渉縞が所望の通りに生成されると
ともに、識別シート2自体の製造が容易でなくなり、そ
の偽造が難しくなる。
【0029】この識別シート2は、例えば図2に示すよ
うに物品本体8に取り付けられる。主として図2を参照
して、識別物品4の物品本体8に形成された矩形状開口
内に識別シート2が収容され、この識別シート2の両面
に、第1被覆層としての第1樹脂シート18が配設され
ている。各第1樹脂シート10は識別シート2と実質上
同じ大きさであり、物品本体8の上記開口内に収容さ
れ、それらの表面は物品本体8の表面及び裏面と実質上
同一面を規定している。第1の樹脂シート18を覆うよ
うに、この実施形態では物品本体8の表面及び裏面の実
質上全域を覆うように、第2被覆層としての第2樹脂シ
ート20が設けられている。第1樹脂シート18は融点
が高い耐熱性の透明乃至半透明の合成樹脂、例えばポリ
プロピレンから形成され、第2樹脂シート20は、第1
樹脂シート18より融点が低い透明乃至半透明の合成樹
脂、例えばポリエチレンから形成される。
【0030】識別シート2の装着は、例えば、次の通り
にして行うことができる。まず、物品本体8の矩形状開
口内に識別シート2を位置付け、次いでこの識別シート
2の両面を第1樹脂シート18でもって覆い、その後物
品本体8の表面及び裏面を第2樹脂シート20でもって
覆い、しかる後、第2樹脂シート20の表面から加熱、
加圧する。尚、加熱は、第2樹脂シート20は溶融する
が、第1樹脂シート18は溶融しない温度範囲に設定さ
れる。このように加熱、加圧することによって、第2樹
脂シート20の全体が物品本体8及び第1樹脂シート1
8に溶融接着され、このようにして識別シート2が第1
樹脂シート18及び第2樹脂シート20に覆われた状態
で物品本体8に取り付けられる。尚、上述したようにし
て第2樹脂層シート20でもって覆うことに代えて、第
1樹脂シート18で覆った物品本体8を液体状の樹脂に
浸して被覆層を設けるようにしてもよい。このように識
別シート2を物品本体8の開口内に収容して樹脂シート
18,20で覆うことによって、識別シート2の破損を
防止することができる。また、物品本体8の表面及び裏
面を第2樹脂シート20で覆うことによって、物品本体
8自体の強度をアップさせることができる。また、識別
シート2と溶融する第2樹脂シート20との間に第1樹
脂シート18を介在させているので、溶融した第2樹脂
シート20の一部が識別シート2の第1〜第4の識別パ
ターンを構成する貫通孔内に溶け込むのを防止し、これ
によって発生する干渉縞のぼけを防止することができ
る。
【0031】上述したように構成することに代えて、例
えば識別シート2の各貫通孔に樹脂を実質上均一に充填
するようにしてもよく、このように充填することによっ
ても発生する干渉縞のぼけを防止することができ、この
場合、第1樹脂シート18を省略することができる。
尚、識別シート2の各貫通孔に充填する樹脂を幾分多く
して、各貫通孔からあふれた樹脂でもって被覆層を形成
するようにしてもよい。
【0032】次に検出カード6について説明すると、検
出カード6は矩形状の検出カード本体22を備え、この
検出カード本体22に検出シート24が取り付けられて
いる。検出シート24は矩形状の検出シート本体26を
備え、この検出シート本体26は、識別シート本体7と
実質上同一の構成に形成されている。概略すると、検出
シート本体26には縦横に実質上四当分された第1〜第
4領域P,Q,R,Sが設けられ、第1領域Pには、識
別シート2の第1識別パターン10に対応する第1の検
出パターン28が施され、この第1の検出パターン28
には、上記第1の識別パターン10と同様の「A」形状
のパターン模様が形成され、第2領域Qには、識別シー
ト2の第2の識別パターン12に対応する第2の検出パ
ターン30が施され、この第2の検出パターン30に
は、上記第2の識別パターン12と同様の「星」形状の
パターン模様が形成され、第3領域Rには、識別シート
2の第3の識別パターン14に対応する第3の検出パタ
ーン32が施され、この第3の検出パターン32には、
上記第3の識別パターン14と同様の「クローバ」形状
のパターン模様が形成され、また第4領域Sには、識別
シート2の第4の識別パターン16に対応する第4の検
出パターン34が施され、この第4の検出パターン34
には、上記第4の識別パターンと同様の「H」形状のパ
ターン模様が形成されている。検出シート24の第1〜
第4領域P〜Sに施される第1〜第4の検出パターン2
8〜34は、識別シート2の第1〜第4領域28〜34
に施される第1〜第4の識別パターン10〜16に対応
する適宜のものでよい。
【0033】この検出シート本体26は、識別シート本
体7と同様に、例えば金属プレートから形成され、識別
シート本体7と同様にして第1〜第4の検出パターン2
8〜34を形成することができる。
【0034】このような検出シート24は、例えば、識
別シート2の取付様式と同様の様式でもって検出シート
本体26に取り付けられ、図示していないが、検出シー
ト24は透明乃至半透明の第1樹脂シート及び第2の樹
脂シートによって覆われ、検出カード本体22は第2樹
脂シートによって覆われる。検出カード24を有する検
出カード6は、例えば、識別物品4を識別検査する検査
官によって管理され、この検出カード6の保管を厳重に
することによって、検出シート24の偽造を防止するこ
とができ、結果として識別シート2の偽造も防止するこ
とができる。
【0035】識別物品4が本物であるか否かの識別は、
識別物品4に付された識別シート2に検出カード6に付
された検出シートを重ね合わせればよい。識別シート2
と検出シート24を所要の通りに重ね合わせる、即ち識
別シート2の第1〜第4領域A〜Dにそれぞれ検出シー
ト24の第1〜第4領域P〜Sを重ねると、識別物品本
体8の開口及び検出カード本体22の開口を通過する光
によって、識別シート2の第1の識別パターン10及び
検出シート24の第1の検出パターン28により第1の
光干渉特性の干渉縞、即ちこの形態ではローマ字「A」
の干渉縞の模様が現れ、また識別シート2の第2の識別
パターン12(第3の識別パターン14,第4の識別パ
ターン16)及び検出シート24の第2の検出パターン
30(第3の検出パターン32,第4の検出パターン3
4)により第2の光干渉特性の干渉縞(第3の光干渉特
性の干渉縞、第4の光干渉特性の干渉縞)、この形態で
は「星」模様の干渉縞(「クローバ」模様の干渉縞、ロ
ーマ字「H」の干渉縞)が現れる。従って、重ねる検査
シート24の第1〜第4領域P〜Sにおいて、各領域P
〜Sに対応する干渉縞が生じることによって、識別シー
ト2が本物である、換言すると識別シート2が付された
識別物品4が本物であることを簡易に且つ容易に目視で
もって識別することができる。尚、容易に理解される通
り、例えば識別シート2の第1領域10に検出シート2
4の第2領域Q(又は第3領域R、第4領域S)を重ね
合わせると、識別シート2の第1の識別パターン10と
検出シート24の第2の検出パターン30(又は第3の
検出パターン32、第4の検出パターン34)とはパタ
ーンが相違しているので干渉縞が現れることはない。
【0036】この第1の実施形態では、識別シート2に
第1〜第4の識別パターン10〜16を設け、これら識
別パターン10〜16に対応して検査シート24に第1
〜第4の検査パターン28〜34を設け、識別シート2
と検査シートを重ね合わせることによって4種類の干渉
縞を出現させているが、これに代えて、識別シート2に
2、3又は5種以上の識別パターンを設けるとともに、
検査シートに各識別パターンに対応して2、3又は5種
以上の検出パターンを設け、識別シートと検出シートと
を重ね合わせることによって、2、3又は5種以上の干
渉縞を出現させるようにしても同様の効果が達成され
る。
【0037】また、第1の実施形態では、検出シート2
4に第1〜第4の検出パターンを設けて4種類の干渉縞
を生成するようにしているが、これに代えて、例えば、
検出シート24全体に第1の光干渉特性(又は第2の光
干渉特性、第3の光干渉特性、第4の光干渉特性)を有
する第1の識別パターン10(又は第2の識別パターン
12、第3の識別パターン14、第4の識別パターン1
6)に対応する第1の検出パターン28(又は第2の検
出パターン30、第3の検出パターン32、第4の検出
パターン34)を設けるようにしてもよい。かかる場
合、識別検査時に識別シート2と検出シート24とを重
ね合わせると、識別シート2の第1領域A(又は第2領
域B、第3領域C、第4領域D)にて、第1の識別パタ
ーン10(又は第2の識別パターン12、第3の識別パ
ターン14,第4の識別パターン16)及び第1の検出
パターン28(又は第2の検出パターン30、第3の検
出パターン32、第4の検出パターン34)によって第
1の光干渉特性(又は第2の光干渉特性、第3の光干渉
特性、第4の光干渉特性)の干渉縞が現れ、このように
しても上述したと同様に本物か否かの識別を行うことが
できる。このような効果は、識別シート2に光干渉特性
の異なる識別パターンを2種以上設けるとともに、検査
シート28に上記識別パターンに対応する検出パターン
を1種以上設けることによって達成される。第2の実施形態 図4を参照して、識別方法及び識別シートの第2の実施
形態について説明する。図4は、第2の実施形態の識別
カードの識別シート及び検出カードの検出シートを拡大
するとともに簡略化して示す正面図である。
【0038】第2の実施形態の識別シート102は矩形
状の識別シート本体104を備え、この識別シート本体
104に第1及び第2領域A1,B1が設けられてい
る。第1領域A1はローマ字の「T」形状に形成され、
その残部に第2領域B1が形成され、第2領域B1は第
1領域A1の両側に設けられている。第1領域A1に
は、第1の光干渉特性を有する第1の識別パターン10
6が施され、この第1識別パターン106には一つのパ
ターン形状がローマ字の「I」形状のものが多数形成さ
れており、また第2領域B1には、第2の光干渉特性を
有する第2の識別パターン108が施され、この第2の
識別パターン108には一つの識別パターン形状が記号
の「+」形状のものが多数形成されている。この識別シ
ート102は第1の実施形態における識別シート2と同
様にして形成され、この識別シート2に代えて用いられ
る。
【0039】識別シート102に重ね合わされる検出シ
ート110は矩形状の検出シート本体112を備え、こ
の検出シート本体112の実質上全領域P1には、識別
シート102の第1識別パターン106に対応する検出
パターン114が施され、この検出パターン114は、
上記第1の識別パターン106と同様の「I」形状のパ
ターン模様が形成されている。検出シート112は、第
1の実施形態の検出シート24と同様にして形成され、
この検出シート24に代えて用いられる。
【0040】識別検査するために識別シート102と検
出シート112とを重ねると、識別シート102及び検
出シート110を通過する光によって、相互に対応する
形状である識別シート102の第1の識別パターン10
6及び検出シート110の検出パターン114により第
1の光干渉特性の干渉縞、即ちこの第2の形態ではロー
マ字「I」の干渉縞の模様が現れ、またこの干渉縞模様
は識別シート102の第1領域A1の形状に対応してロ
ーマ字の「T」形状に現れる。従って、重ねる検査シー
ト110に、ローマ字の「I」形状から構成される干渉
縞が全体としてローマ字の「T」形状となるように生じ
ることによって、識別シート102が本物であることを
簡易に且つ容易に目視でもって識別することができる。
この第1の領域A1の形状は、例えばロゴマーク、トレ
ードマーク、サービスマーク、ブランド名等にすること
によって、それらマーク等を所有する権利者のものとし
て認識できる。
【0041】第2の実施形態では、検出シート本体11
2の全領域P1に識別シート102の第1の識別パター
ン106に対応する検出パターン114を設けている
が、これに代えて、その全領域P1に識別シート102
の第2の識別パターン108に対応する検出パターン、
即ち記号「+」形状の検出パターン模様を設けるように
してもよい。かかる場合、識別シート102と検出シー
ト112とを重ね合わせると、識別シート102の第2
の識別パターン108及び検出シート110の検出パタ
ーンにより第2の光干渉特性の干渉縞、即ち記号「+」
の干渉縞の模様が現れ、またこの干渉縞模様が出現しな
い領域は識別シート102の第1領域A1の形状に対応
してローマ字の「T」形状となる。
【0042】尚、この第2の実施形態においても、第1
の実施形態と同様に、識別シート102の第1の識別パ
ターン106に対応して第1の光干渉特性の干渉縞が生
じ、その第2の識別パターン108に対応して第2の光
干渉特性の干渉縞が生じるように、検出シート110の
検出パターンを識別シート102の識別パターンと同様
に形成することもできる。第3の実施形態 図5を参照して、識別方法及び識別シートの第3の実施
形態について説明する。図5は、第3の実施形態の識別
カードの識別シート及び検出カードの検出シートを拡大
するとともに簡略化して示す正面図である。尚、第1及
び第2の実施形態では、識別シートの各領域の識別パタ
ーンを異なる形状(ローマ字、記号等と形が相違する)
に形成しているが、第3の実施形態では、各領域の識別
パターンの大きさを変える(形状自体は同じで大きさが
相違する)ことによって識別パターンの形状を相違させ
ている。図5において、第3の実施形態の識別シート1
52の識別シート本体154には第1及び第2領域A
2,B2が設けられている。第1領域A2はローマ字の
「H」形状に形成され、その残部に第2領域B2が形成
され、第2領域B2が第1領域A2の周囲に設けられて
いる。第1領域A2には、第1の光干渉特性を有する第
1の識別パターン156が施され、この第1の識別パタ
ーン156は正方形のメッシュ状に形成されており、ま
た第2領域B2には、第2の光干渉特性を有する第2の
識別パターン158が施され、この第2の識別パターン
158は、第1の識別パターン156よりも大きい正方
形状のメッシュ状に形成されている。この識別シート1
52のその他の構成は第1の実施形態における識別シー
ト2と同様であり、この識別シート2に代えて用いられ
る。
【0043】識別シート152に重ね合わされる検出シ
ート160は矩形状の検出シート本体162を備え、こ
の検出シート本体162の実質上全領域P2には、識別
シート152の第1の識別パターン156に対応する検
出パターン164が施され、この検出パターン164
は、上記第1の識別パターン156と同様の小さい目の
正方形のメッシュ状に形成されている。この検出シート
162のその他の構成は第1の実施形態の検出シート2
4と同様であり、この検出シート24に代えて用いられ
る。
【0044】この第3の実施形態において、識別シート
152と検出シート162とを重ねると、識別シート1
52及び検出シート160を通過する光によって、相互
に対応する形状に形成されている識別シート152の第
1の識別パターン156及び検出シート160の検出パ
ターン164により第1の光干渉特性の干渉縞、即ち小
さい正方形のメッシュ状の干渉縞の模様が現れ、またこ
の干渉縞模様は識別シート152の第1領域A2の形状
に対応してローマ字の「H」形状に現れ、この第3の実
施形態でも、第2の実施形態と同様の効果が達成され
る。
【0045】尚、この第3の実施形態においても、第2
の実施形態で説明したと同様に、検出シート160の全
領域P2に識別シート152の第2の識別パターン15
8に対応する検出パターンを形成するようにしてもよく
(この場合、第2の光干渉特性の干渉縞生じる)、或い
は検出シート160の検出パターンを識別シート152
の識別パターン156,158と同様に形成するように
してもよい(この場合、第1の識別パターン156に対
応して第1の光干渉特性の干渉縞が生じ、第2の識別パ
ターン158に対応して第2の光干渉特性の干渉縞が生
じる)。第4の実施形態 図6を参照して、識別方法及び識別シートの第4の実施
形態について説明する。図6は、第4の実施形態の識別
カードの識別シート及び検出カードの検出シートを拡大
するとともに簡略化して示す正面図である。尚、第3の
実施形態では、各領域の識別パターンのピッチ方向を変
えることによって識別パターンの形状を相違させてい
る。図6において、第4の実施形態の識別シート202
の識別シート本体204には第1及び第2領域A3,B
3が設けられている。第1領域A3はローマ字の「H」
形状に形成され、その残部に第2領域B3が形成され、
第2領域B3が第1領域A3の周囲に設けられている。
第1領域A3には、第1の光干渉特性を有する第1の識
別パターン206が施され、この第1識別パターン20
6は平行四辺形のメッシュ状に形成され、それらのピッ
チは横方向と、この横方向に対して45度傾斜した斜め
方向(この形態では左上から右下の方向)となってお
り、また第2領域B3には、第2の光干渉特性を有する
第2の識別パターン208が施され、この第2の識別パ
ターン208は正方形のメッシュ状に形成され、それら
のピッチは横方向と、この横方向に対して垂直な縦方向
となっている。この識別シート202のその他の構成は
第1の実施形態における識別シート2と同様であり、こ
の識別シート2に代えて用いられる。
【0046】識別シート202に重ね合わされる検出シ
ート210は矩形状の検出シート本体212を備え、こ
の検出シート本体212の実質上全領域P3には、識別
シート202の第2識別パターン208に対応する検出
パターン214が施され、この検出パターン214は、
上記第2の識別パターン208と同様の、横及び縦方向
のピッチを有する正方形のメッシュ状に形成されてい
る。この検出シート212のその他の構成は第1の実施
形態の検出シート24と同様であり、この検出シート2
4に代えて用いられる。
【0047】この第4の実施形態において、識別シート
202と検出シート212とを重ねると、識別シート2
02及び検出シート210を通過する光によって、相互
に対応する形状に形成されている識別シート202の第
2の識別パターン208及び検出シート210の検出パ
ターン214により第2の光干渉特性の干渉縞、即ち正
方形のメッシュ状の干渉縞の模様が現れ、またこの干渉
縞模様は識別シート202の第2領域B3の形状に対応
して現れ、これによって干渉縞の現れない部分(第1の
領域A3に対応する)がローマ字の「H」形状を示し、
この第4の実施形態でも、第2の実施形態と同様の効果
が達成される。
【0048】この第4の実施形態においては、識別シー
ト202の第1の識別パターン206の上下方向にピッ
チを斜め方向に傾斜しているが、これに代えて、又はこ
れとともに横方向のピッチを斜め方向に傾斜するように
してもよい。また、この第4の実施形態においても、第
2の実施形態で説明したと同様に、検出シート210の
全領域P3に識別シート202の第1の識別パターン2
06に対応する検出パターンを形成するようにしてもよ
く(この場合、第1の光干渉特性の干渉縞が生じる)、
或いは検出シート210の検出パターンを識別シート2
02の識別パターン206,208と同様に形成するよ
うにしてもよい(この場合、第1の識別パターン206
に対応して第1の光干渉特性の干渉縞が生じ、第2の識
別パターン208に対応して第2の光干渉特性の干渉縞
が生じる)。第5の実施形態 図7を参照して、識別方法及び識別シートの第5の実施
形態について説明する。図7は、第5の実施形態の識別
カードの識別シート及び検出カードの検出シートを拡大
するとともに簡略化して示す正面図である。尚、第5の
実施形態では、各領域の識別パターンのパターン配列の
位相をずらすことによって識別パターンの光干渉特性を
相違させている。図7において、第5の実施形態の識別
シート252の識別シート本体254には第1及び第2
領域A4,B4が設けられている。この第5の実施形態
でも、第1領域A4はローマ字の「H」形状に形成さ
れ、その残部に第2領域B4が形成され、第2領域B4
が第1領域A4の周囲に設けられている。第1領域A4
には、第1の光干渉特性を有する第1の識別パターン2
56が施され、この第1識別パターン256は正方形の
メッシュ状に形成され、また第2領域B4には、第2の
光干渉特性を有する第2の識別パターン258が施さ
れ、この第2の識別パターン258は正方形のメッシュ
状に形成され、第1の識別パターン256と第2の識別
パターン258とは、正方形のメッシュの大きさは実質
上同一であるが、第1の識別パターン256のメッシュ
の位相が第2の識別パターン258のメッシュの位相よ
りも図7において幾分上方にずれている。この識別シー
ト252のその他の構成は第1の実施形態における識別
シート2と同様であり、この識別シート2に代えて用い
られる。
【0049】検出シート260は矩形状の検出シート本
体262を備え、この検出シート本体262の実質上全
領域P4には、識別シート252の第1の識別パターン
256に対応する検出パターン264が施され、この検
出パターン264は、上記第1の識別パターン256と
同様の正方形のメッシュ状に形成されている(この検出
パターン264は、第2の識別パターン264とも同じ
である)。この検出シート260のその他の構成は第1
の実施形態の検出シート24と同様であり、この検出シ
ート24に代えて用いられる。
【0050】この第5の実施形態において、識別シート
252と検出シート262とを所要の通りに重ねると、
識別シート252及び検出シート260を通過する光に
よって、識別シート252の第1の識別パターン256
及び検出シート260の検出パターン264により第1
の光干渉特性の干渉縞、即ち正方形のメッシュ状の干渉
縞の模様が現れ、干渉縞が生成される領域が第1領域A
4に対応するローマ字の「H」形状に現れ、またこのよ
うな状態から識別シート252と検出シート260とを
縦方向(図7において上下方向)に相対的に幾分移動さ
せると、識別シート252の第2の識別パターン258
及び検出シート260の検出パターン264により第2
の光干渉特性の干渉縞、即ち正方形のメッシュ状の干渉
縞の模様が現れ、これによって干渉縞の現れない部分
(第1領域A4に対応する)がローマ字の「H」形状を
示し、この第5の実施形態でも、第2の実施形態と同様
の効果が達成される。
【0051】尚、この第5の実施形態においは、識別シ
ート252の第1の識別パターン256と第2の識別パ
ターン258の配列の位相を縦方向にずらしているが、
これに代えて、又はこれとともに両者のパターン配列の
位相を横方向にずらすようにしてもよい。また、この第
4の実施形態においても、第2の実施形態で説明したと
同様に、検出シート260の検出パターンを識別シート
252の識別パターン256,258と同様に形成する
ようにしてもよい(この場合、第1の識別パターン25
6に対応して第1の光干渉特性の干渉縞が生じ、第2の
識別パターン258に対応して第2の光干渉特性の干渉
縞が生じる)。第6の実施形態 図8を参照して、識別方法及び識別シートの第6の実施
形態について説明する。図8は、第6の実施形態の識別
カードの識別シート及び検出カードの検出シートを拡大
するとともに簡略化して示す正面図である。尚、第6の
実施形態では、各領域の識別パターンのパターン配列の
角度をずらすことによって識別パターンの光干渉特性を
相違させている。図8において、第6の実施形態の識別
シート302の識別シート本体304には第1及び第2
領域A5,B5が設けられている。第1領域A5は識別
シート本体304の下部に矩形状に設けられ、その上部
に第2領域B5が矩形状に設けられている。第1領域A
5には、第1の光干渉特性を有する第1の識別パターン
306が施され、この第1識別パターン306には多数
の三角形状の模様が形成され、また第2領域B5には、
第2の光干渉特性を有する第2の識別パターン308が
施され、この第2の識別パターン308は多数の逆三角
形状の模様、即ち第1の識別パターン306を180度
回転させた模様が形成され、第1の識別パターン306
と第2の識別パターン308とは、三角形の形状及び大
きさは実質上同一であるが、それらの配列が相互に18
0度回転した関係になっている。この識別シート302
のその他の構成は第1の実施形態における識別シート2
と同様であり、この識別シート2に代えて用いられる。
【0052】検出シート310は矩形状の検出シート本
体312を備え、この検出シート本体312の実質上全
領域P5には、識別シート302の第1及び第2の識別
パターン306,308に対応する検出パターン314
が施され、この検出パターン314は、上記第1の識別
パターン306と同様の三角形のメッシュ形に形成され
ている(この検出パターン314は、第2の識別パター
ン308とも同じである)。この検出シート310のそ
の他の構成は第1の実施形態の検出シート24と同様で
あり、この検出シート24に代えて用いられる。
【0053】この第6の実施形態において、識別シート
302と検出シート312とを所要の通りに重ねると、
識別シート302及び検出シート310を通過する光に
よって、識別シート302の第1の識別パターン306
及び検出シート310の検出パターン314により第1
の光干渉特性の干渉縞、即ち三角形のメッシュ状の干渉
縞の模様が現れ、またこのような状態から識別シート3
02と検出シート310とを相対的に180度回転させ
ると、識別シート302の第2の識別パターン308及
び検出シート310の検出パターン314により第2の
光干渉特性の干渉縞、即ち逆三角形のメッシュ状の干渉
縞の模様が現れ、この第6の実施形態でも、第2の実施
形態と同様の効果が達成される。
【0054】尚、この第6の実施形態においは、識別シ
ート302の第1の識別パターン306と第2の識別パ
ターン308の配列を相対的に180度回転させた関係
になっているが、例えば90度等の任意の角度回転させ
た関係でよく、また三角形に代えて、楕円、四角形、六
角形、文字、記号等の適宜の形状でよい。また、この第
6の実施形態においても、第2の実施形態で説明したと
同様に、検出シート310の検出パターンを識別シート
302の識別パターン306,308と同様に形成する
ようにしてもよい(この場合、第1の識別パターン30
6に対応して第1の光干渉特性の干渉縞が生じ、第2の
識別パターン308に対応して第2の光干渉特性の干渉
縞が生じる)。第7の実施形態 図9を参照して、識別方法及び識別シートの第7の実施
形態について説明する。図9は、第7の実施形態の識別
カードの識別シート及び検出カードの検出シートを拡大
するとともに簡略化して示す正面図である。尚、第7の
実施形態では、各領域の識別パターンの縦及び横方向の
配列ピッチは等しいが、パターンを構成する貫通孔の部
分の大きさが相違し、これによって識別パターンの光干
渉特性を相違させている。図9において、第7の実施形
態の識別シート352の識別シート本体354には第1
及び第2領域A6,B6が設けられている。第1領域A
6は識別シート本体354にローマ字の「H」形状に設
けられ、その残りの部分に第2領域B6が設けられ、第
2領域B6は第1領域A6の周囲を囲んでいる。第1領
域A6には、第1の光干渉特性を有する第1の識別パタ
ーン356が施され、この第1識別パターン356は正
方形のメッシュ状に形成され、また第2領域B6には、
第2の光干渉特性を有する第2の識別パターン358が
施され、この第2の識別パターン358は、第1の識別
パターン356のピッチと同様の正方形のメッシュ状に
形成され、第1の識別パターン356と第2の識別パタ
ーン358とは、メッシュを構成する貫通孔の部分の大
きさが相互に相違し、この形態では、第1の識別パター
ン356の貫通孔が第2の識別パターン358のものよ
りも小さくなっている。この識別シート352のその他
の構成は第1の実施形態における識別シート2と同様で
あり、この識別シート2に代えて用いられる。
【0055】検出シート360は矩形状の検出シート本
体362を備え、この検出シート本体362の実質上全
領域P6には、識別シート352の第2の識別パターン
358に対応する検出パターン364が施され、この検
出パターン364は、上記第2の識別パターン358と
同様の正方形のメッシュ状(貫通孔の部分が大きいメッ
シュ形状)に形成されている。この検出シート360の
その他の構成は第1の実施形態の検出シート24と同様
であり、この検出シート24に代えて用いられる。
【0056】この第7の実施形態において、識別シート
352と検出シート362とを重ねると、識別シート3
52及び検出シート360を通過する光によって、識別
シート352の第2の識別パターン358及び検出シー
ト360の検出パターン364により第2の光干渉特性
の干渉縞、即ち正方形のメッシュ状の干渉縞の模様が現
れ、これによって干渉縞の現れない部分(第1領域A6
に対応する)がローマ字の「H」形状を示し、この第7
の実施形態でも、第2の実施形態と同様の効果が達成さ
れる。
【0057】尚、この第7の実施形態においても、第2
の実施形態で説明したと同様に、検出シート360の全
領域P6に識別シート352の第1の識別パターン35
6に対応する検出パターンを形成するようにしてもよく
(この場合、第1の光干渉特性の干渉縞が生じる)、或
いは検出シート360の検出パターンを識別シート35
2の識別パターン356,358と同様に形成するよう
にしてもよい。
【0058】上述した種々の形態では、識別シートの第
1の識別パターンと第2の識別パターンの形状等を変
え、これによって両者の光干渉特性を異ならせている
が、それらのパターン形状等を実質上同一にし、第1の
識別パターンの肉厚と第2の識別パターンの肉厚とを変
え、これによって両者の光干渉特性を異ならせるように
してもよい(識別パターンの肉厚が比較的薄いと発生す
る干渉縞は明るくなるが、その肉厚が比較的厚いと発生
する干渉縞は暗くなり、肉厚の相違によって光干渉特性
も変化する)。第8の実施形態 図10を参照して、識別方法及び識別シートの第8の実
施形態について説明する。図10は、第8の実施形態の
識別カードの識別シート及び検出カードの検出シートを
拡大するとともに簡略化して示す正面図である。尚、第
8の実施形態では、識別シートの第1及び第2の識別パ
ターンを利用してバーコードとして利用している。
【0059】図10において、第8の実施形態の識別シ
ート402の識別シート本体404には、情報を表示す
るためのバーコードに対応して第1領域A7が設けら
れ、その残りの部分に第2領域B7が設けられている。
第1領域A7はバーコード情報に対応して適宜の幅のも
のが複数間隔をおいて設けられ、第2領域B7は第1領
域A7の周囲を囲むように設けられている。第1領域A
7には、第1の光干渉特性を有する第1の識別パターン
406が施され、この第1識別パターン406は傾斜し
た細長いメッシュ状に形成され、この形態では第1領域
A7の上部及び下部とその中間部とで傾斜方向が相違し
ている。また、第2領域B7には、第2の光干渉特性を
有する第2の識別パターン408が施され、この第2の
識別パターン408は正方形のメッシュ状に形成されて
いる。この識別シート402のその他の構成は第1の実
施形態における識別シート2と同様であり、この識別シ
ート2に代えて用いられる。
【0060】検出シート410は矩形状の検出シート本
体412を備え、この検出シート本体412の実質上全
領域P7には、識別シート402の第2の識別パターン
408に対応する検出パターン414が施され、この検
出パターン414は、上記第2の識別パターン408と
同様の正方形のメッシュ状に形成されている。この検出
シート410のその他の構成は第1の実施形態の検出シ
ート24と同様であり、この検出シート24に代えて用
いられる。
【0061】この第8の実施形態において、識別シート
402と検出シート410とを重ねると、識別シート4
02及び検出シート410を通過する光によって、識別
シート402の第2の識別パターン408及び検出シー
ト410の検出パターン414により第2の光干渉特性
の干渉縞、即ち正方形のメッシュ状の干渉縞の模様が現
れ、これによってバーコードを構成する領域(第1領域
A7に対応する)には干渉縞が現れず、従って干渉縞が
ない部分をバーコードとして読み取ることによって、干
渉縞を用いたバーコードとして利用することができる。
【0062】この第8の実施形態においても、第2の実
施形態で説明したと同様に、検出シート410の全領域
P7に識別シート402の第1の識別パターン406に
対応する検出パターンを形成するようにしてもよく、こ
の場合、第1の光干渉特性の干渉縞がバーコードとして
機能する。尚、この場合、第1領域A7の長手方向を複
数の部分から構成し、各部分におけるメッシュの傾斜方
向を相互に幾分変えるようにしてもよく、かく構成する
と、重ねた際に識別シート402と検出シート410と
の位置関係が幾分ずれても第1の識別パターン406の
一部において干渉縞が生じ、例えばバーコードとしての
干渉縞を識別装置で読み取るようなときに確実に読み取
ることができる。第9の実施形態 図11を参照して、識別方法及び識別シートの第9の実
施形態について説明する。図11は、第9の実施形態の
識別カードの識別シート及び検出カードの検出シートを
拡大するとともに簡略化して示す正面図である。尚、第
9の実施形態では、識別シートの第1及び第2の識別パ
ターンを利用して例えば情報カードとして利用してい
る。
【0063】図11において、第9の実施形態の識別シ
ート452の識別シート本体454には、そのほぼ全域
に第1領域A8が設けられ、この識別シート本体454
の4個所の特定部位に第2領域B8が設けられている。
第1領域A8には、第1の光干渉特性を有する第1の識
別パターン456が施され、この第1識別パターン45
6は正方形のメッシュ状に形成され、また、各第2領域
B8には、第2の光干渉特性を有する第2の識別パター
ン458が施され、この第2の識別パターン458には
図11に示す形状の多数の小さい「星」模様が形成され
ている(図11では代表して1つのみ示す)。この識別
シート452のその他の構成は第1の実施形態における
識別シート2と同様であり、この識別シート2に代えて
用いられる。
【0064】検出シート460は矩形状の検出シート本
体462を備え、この検出シート本体462のほぼ全領
域P8には、図11に示す形状の多数の小さい「星」模
様が形成されている(図11では各領域における「星」
模様の形状を代表して1つ示す)。検出シート本体46
2の識別シート452の各第2領域B8に対応する領
域、即ち(a)段の位置(4)の領域、(b)段の位置
(6)の領域、(c)段の位置(2)の領域及び(d)
段の位置(5)の領域には、識別シート452の第2の
識別パターン458に対応する検出パターン464が形
成され、上記第2の識別パターン458と同様の多数の
小さい「星」模様が形成されている。また、検出シート
462の4つの上記領域を除く残りの領域には、4つの
上記領域に施された「星」模様を180度回転させた多
数の小さい「星」模様が形成されている。更に、この検
出シート460のほぼ全域には、上記第1の識別パター
ン456に対応する他の検出パターン468が施され、
この他の検出パターン468は正方形のメッシュ状に形
成されている。この検出シート460のその他の構成は
第1の実施形態の検出シート24と同様であり、この検
出シート24に代えて用いられる。
【0065】この第9の実施形態において、識別シート
452と検出シート460とを重ねると、識別シート4
52及び検出シート460を通過する光によって、識別
シート452の第2の識別パターン458及び検出シー
ト460の検出パターン464により第2の光干渉特性
の干渉縞、即ち第2の識別パターン458と同様の
「星」模様の干渉縞が現れる。この識別シート452で
は、第2の識別パターン458は情報に対応する部位に
上記「星」模様が施されており、それ故に、現れる干渉
縞の位置を情報に置き換える、この形態では、図11の
「(a)」段の干渉縞は位置「(4)」を示し、
「(b)」段の干渉縞は位置「(6)」を示し、
「(c)」段の干渉縞は位置「(2)」を示し、
「(d)」段の干渉縞は位置「(5)」を示しており、
これら干渉縞の段及び位置と情報とを関連させることに
よって、現れる干渉縞によって情報を読み取ることがで
き、情報カードとして利用することができる。この位置
情報としては年月日、登録番号等の情報として関連させ
ることができ、またこの情報カードとしては、例えば入
室用カード、個人登録カード等として適用することがで
き、第2識別パターン458の位置を変えることによっ
て、識別シート452に含まれる情報を変えることがで
きる。尚、この形態では、検出シート460に他の検出
パターン468が設けられているので、正方形のメッシ
ュ状の干渉縞も現れるが、この他の検出パターン468
は省略することもできる。
【0066】上述した実施形態では、いずれも、識別シ
ート及び検出シートが金属プレートから構成され、金属
プレートに形成した貫通孔によって各種識別パターン及
び各種検出パターンを構成しているが、例えば、次のよ
うに構成しても同様の干渉縞を発生させることができ
る。即ち、識別シート(検出シート)の基材として透明
乃至半透明の材料、例えばポリプロピレン等の合成樹脂
材料、ガラス等から形成されたベース部材を用い、この
ベース部材の表面に各種識別パターン(各種検出パター
ン)を設けるようにしてもよく、識別パターン(検出パ
ターン)は例えばスパッタリング法を用いて形成するこ
とができる。このように透明乃至半透明のベース部材の
表面に識別パターンを設けたときも、識別シート及び検
出シートを通過する透過光を利用して干渉縞が生成され
る。
【0067】干渉縞の生成は、識別シート及び検出シー
トを透過する透過光を利用するのではなく、識別シート
にて反射する反射光(この反射光は検出シートを透過す
る)を利用するようにしてもよく、かかる場合、識別シ
ートのベース部材は透明乃至半透明材料である必要はな
く、例えば白紙等でよく、このベース部材の表面に印刷
等によって各種識別パターンを形成することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明の請求項1の識別方法又は請求項
10の識別シートによれば、識別シートの第1の識別パ
ターン又は第2の識別パターンと検出シートの検出パタ
ーンとによって、第1の光干渉特性又は第2の光干渉特
性の干渉縞が生成され、この干渉縞の生成を確認するこ
とによって、識別シートが付された物品が本物であるこ
とを簡易に且つ容易に識別することができる。
【0069】また、本発明の請求項2の識別方法又は請
求項11の識別シートによれば、識別シートの第1の識
別パターンと検出シートの第1の検出パターンとによっ
て、第1の光干渉特性の干渉縞が生成され、また識別シ
ートの第2の識別パターンと検出シートの第2の検出パ
ターンとによって、第2の光干渉特性の干渉縞が生成さ
れ、これら第1の干渉縞及び第2の干渉縞の生成を確認
することによって、識別シートが付された物品が本物で
あることを識別することができる。
【0070】また、本発明の請求項3の識別方法又は請
求項12の識別シートによれば、検出パターンが第1の
識別パターン(又は第2の識別パターン)に対応してい
ると、第1の光干渉特性(又は第2の光干渉特性)を有
する干渉縞が生成される。
【0071】また、本発明の請求項4の識別方法又は請
求項13の識別シートによれば、第1の識別パターンと
第2の識別パターンの形状が相違しているので、第1の
識別パターンにより発生する干渉縞と第2の識別パター
ンにより発生する干渉縞の形状が相違する。
【0072】また、本発明の請求項5の識別方法又は請
求項14の識別シートによれば、第1の識別パターンに
より発生する干渉縞と第2の識別パターンにより発生す
る干渉縞のパターンの大きさが相違する。
【0073】また、本発明の請求項6の識別方法又は請
求項15の識別シートによれば、第1の識別パターンに
より発生する干渉縞と第2の識別パターンにより発生す
る干渉縞の明るさが相違する。
【0074】また、本発明の請求項7の識別方法又は請
求項16の識別シートによれば、第1の識別パターンと
検出パターンとの位相が所要の通りに一致するとこの第
1の識別パターンに対応する干渉縞が発生し、また第2
の識別パターンと検出パターンとの位相が所要の通りに
一致するとこの第2の識別パターンに対応する干渉縞が
発生する。
【0075】また、本発明の請求項8の識別方法又は請
求項17の識別シートによれば、第1の識別パターンと
検出パターンとの角度が所要の通りに一致するとこの第
1の識別パターンに対応する干渉縞が発生し、また第2
の識別パターンと検出パターンとの角度が所要の通りに
一致するとこの第2の識別パターンに対応する干渉縞が
発生する。更に、本発明の請求項9の識別方法又は請求
項18の識別シートによれば、干渉縞が発生する領域及
び/又は干渉縞が発生しない領域が特定形状を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う識別方法を適用した識別カード
(本発明に従う識別カードの一実施形態でもある識別カ
ード)及び検出カードを簡略的に示す斜視図である。
【図2】図1の識別カードの識別シート及びその近傍を
拡大して示す拡大断面図である。
【図3】識別カードの識別シート及び検出カードの検出
シートを拡大するとともに簡略化して示す正面図であ
る。
【図4】識別カード及び検出カードの第2の実施形態を
拡大するとともに簡略化して示す正面図である。
【図5】識別カード及び検出カードの第3の実施形態を
拡大するとともに簡略化して示す正面図である。
【図6】識別カード及び検出カードの第4の実施形態を
拡大するとともに簡略化して示す正面図である。
【図7】識別カード及び検出カードの第5の実施形態を
拡大するとともに簡略化して示す正面図である。
【図8】識別カード及び検出カードの第6の実施形態を
拡大するとともに簡略化して示す正面図である。
【図9】識別カード及び検出カードの第7の実施形態を
拡大するとともに簡略化して示す正面図である。
【図10】識別カード及び検出カードの第8の実施形態
を拡大するとともに簡略化して示す正面図である。
【図11】識別カード及び検出カードの第9の実施形態
を拡大するとともに簡略化して示す正面図である。
【符号の簡単な説明】
2,102,152,202,252,302,35
2,402,452 識別カード 4 識別物品 6,110,160,210,260,310,36
0,410,460 検出カード 7,104,154,204,254,304,35
4,404,454 識別カード本体 10,106,156,206,256,306,35
6,406,456 第1の識別パターン 12,108,158,208,258,308,35
8,408,458 第2の識別パターン 14 第3の識別パターン 16 第4の識別パターン 24,110,160,210,260,310,36
0,410,460 検出カード 26,112,162,212,262,312,36
2,412,462 検出カード本体 28,114,164,214,264,314,36
4,414,464 第1の検出パターン 30 第2の検出パターン 32 第3の検出パターン 34 第4の検出パターン

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別シートを有する識別物品と、検出シ
    ートを有する検出カードを用い、識別検査時に前記識別
    シートと前記検出シートとを重ね合わせて透過光又は反
    射光を利用して干渉縞を発生させ、発生する干渉縞によ
    って識別物品を識別する識別方法であって、 前記識別シートは、第1の光干渉特性を有する第1の識
    別パターンが形成された第1領域と、第2の光干渉特性
    を有する第2の識別パターンが形成された第2領域とを
    有し、前記第1の識別パターンの前記第1の光干渉特性
    と前記第2の識別パターンの前記第2の光干渉特性とが
    相互に相違しており、 前記検出カードの前記検出シートは、前記識別シートの
    前記第1の識別パターン又は前記第2の識別パターンに
    対応する検出パターンを有しており、 前記識別シートと前記検出シートとを重ね合わせると、
    前記第1の識別パターン又は前記第2の識別パターンと
    前記検出パターンとによって、前記第1の光干渉特性又
    は前記第2の光干渉特性の干渉縞が生成されることを特
    徴とする識別方法。
  2. 【請求項2】 識別シートを有する識別物品と、検出シ
    ートを有する検出カードを用い、識別検査時に前記識別
    シートと前記検出シートとを重ね合わせて透過光又は反
    射光を利用して干渉縞を発生させ、発生する干渉縞によ
    って識別物品を識別する識別方法であって、 前記識別シートは、第1の光干渉特性を有する第1の識
    別パターンが形成された第1領域と、第2の光干渉特性
    を有する第2の識別パターンが形成された第2領域とを
    有し、前記第1の識別パターンの前記第1の光干渉特性
    と前記第2の識別パターンの前記第2の光干渉特性とが
    相互に相違しており、 前記検出カードの前記検出シートは、前記識別シートの
    前記第1の識別パターンに対応する第1の検出パターン
    と、前記識別シートの前記第2の識別パターンに対応す
    る第2の検出パターンとを有しており、 前記識別シートの前記第1の識別パターンと前記検出シ
    ートの前記第1の検出パターンとを重ね合わせると、前
    記第1の識別パターンと前記第1の検出パターンとによ
    って、前記第1の光干渉特性の干渉縞が生成され、また
    前記識別シートの前記第2の識別パターンと前記検出シ
    ートの前記第2の検出パターンとを重ね合わせると、前
    記第2の識別パターンと前記第2の検出パターンとによ
    って、前記第2の光干渉特性の干渉縞が生成されること
    を特徴とする識別方法。
  3. 【請求項3】 前記識別シートの前記第1の識別パター
    ンと前記第2の識別パターンとは、それらのパターン形
    状が相互に相違していることを特徴とする請求項1又は
    2記載の識別方法。
  4. 【請求項4】 前記識別シートの前記第1の識別パター
    ンは特定形状であり、前記第2の識別パターンは前記特
    定形状と異なる他の形状であることを特徴とする請求項
    3記載の識別方法。
  5. 【請求項5】 前記識別シートの前記識別パターンと前
    記第2の識別パターンとは、パターンの大きさが相互に
    相違していることを特徴とする請求項3記載の識別方
    法。
  6. 【請求項6】 前記識別シートの前記第1の識別パター
    ンと前記第2の識別パターンとは、それらの肉厚が相互
    に相違していることを特徴とする請求項1又は2記載の
    識別方法。
  7. 【請求項7】 前記識別シートの前記第1の識別パター
    ンと前記第2の識別パターンとは、それらのパターン配
    列の位相が相互にずれていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の識別方法。
  8. 【請求項8】 前記識別シートの前記第1の識別パター
    ンと前記第2の識別パターンとは、それらのパターン配
    列の角度が相互にずれていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の識別方法。
  9. 【請求項9】 前記識別シートの前記第1領域及び/又
    は前記第2領域は特定形状を示していることを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかに記載の識別方法。
  10. 【請求項10】 検出パターンを有する検出シートに重
    ね合わせて透過光又は反射光を利用して干渉縞を発生さ
    せる識別シートを有する識別カードであって、 前記識別シートは、第1の光干渉特性を有する第1の識
    別パターンが形成された第1領域と、第2の光干渉特性
    を有する第2の識別パターンが形成された第2領域とを
    有し、前記第1の識別パターンの前記第1の光干渉特性
    と前記第2の識別パターンの前記第2の光干渉特性とが
    相互に相違しており、 前記識別シートと前記検出シートとを重ね合わせると、
    前記第1の識別パターン又は前記第2の識別パターンと
    前記検出シートの前記検出パターンとによって、前記第
    1の光干渉特性又は前記第2の光干渉特性の干渉縞が生
    成されることを特徴とする識別シート。
  11. 【請求項11】 第1の検出パターン及び第2の検出パ
    ターンとを有する検出シートと重ね合わせて透過光又は
    反射光を利用して干渉縞を発生させる識別シートを有す
    る識別カードであって、 前記識別シートは、第1の光干渉特性を有する第1の識
    別パターンが形成された第1領域と、第2の光干渉特性
    を有する第2の識別パターンが形成された第2領域とを
    有し、前記第1の識別パターンの前記第1の光干渉特性
    と前記第2の識別パターンの前記第2の光干渉特性とが
    相互に相違しており、 前記識別シートと前記検出シートとを重ね合わせると、
    前記第1の識別パターンと前記検出シートの前記第1の
    検出パターンとによって、前記第1の光干渉特性の干渉
    縞が生成され、また前記第2の識別パターンと前記検出
    シートの前記第2の検出パターンとによって、前記第2
    の光干渉特性の干渉縞が生成されることを特徴とする識
    別カード。
  12. 【請求項12】 前記識別シートの前記第1の識別パタ
    ーンと前記第2の識別パターンとは、それらのパターン
    形状が相互に相違していることを特徴とする請求項10
    又は11記載の識別カード。
  13. 【請求項13】 前記識別シートの前記第1の識別パタ
    ーンは特定形状であり、前記第2の識別パターンは前記
    特定形状と異なる他の形状であることを特徴とする請求
    項12記載の識別カード。
  14. 【請求項14】 前記識別シートの前記識別パターンと
    前記第2の識別パターンとは、パターンの大きさが相互
    に相違していることを特徴とする請求項12記載の識別
    カード。
  15. 【請求項15】 前記識別シートの前記第1の識別パタ
    ーンと前記第2の識別パターンとは、それらの肉厚が相
    互に相違していることを特徴とする請求項10又は11
    記載の識別カード。
  16. 【請求項16】 前記識別シートの前記第1の識別パタ
    ーンと前記第2の識別パターンとは、それらのパターン
    配列の位相が相互にずれていることを特徴とする請求項
    10又は11記載の識別カード。
  17. 【請求項17】 前記識別シートの前記第1の識別パタ
    ーンと前記第2の識別パターンとは、それらのパターン
    配列の角度が相互にずれていることを特徴とする請求項
    1又は2記載の識別カード。
  18. 【請求項18】 前記識別シートの前記第1領域及び/
    又は前記第2領域は特定形状を示していることを特徴と
    する請求項10〜17のいずれかに記載の識別カード。
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