JP4179547B2 - 真偽判別可能な旅券冊子の作製方法及び作製装置並びにその認証方法 - Google Patents

真偽判別可能な旅券冊子の作製方法及び作製装置並びにその認証方法 Download PDF

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本発明は、偽造防止及び改竄防止が要求される真偽判別可能な旅券冊子、その作製方法及び作製装置並びにその認証方法に関するものである。
近年、旅券冊子の偽変造は急増する傾向にあり、各国とも偽変造防止技術に力を注いでいる。
従来、旅券冊子等の偽変造防止技術としては、精巧な画線構成や色構成による地紋印刷、蛍光インキや光学的に色彩が変化する特殊印刷等が採用されている。
また、偽造、改竄を防止するために機械読取可能なパスポートが提案されている。例えば、基材上の少なくとも一方の面上の所定の位置に、顔写真等の目視確認情報と、OCR等の機械確認情報が形成されているパスポートで、パスポート基材は、内部にランダムな磁気固有データを有し、パスポート基材の最外層に前記ランダムな磁気固有データを表すデジタル情報を付与してなるマシンリーダブルパスポート及び
その製造方法が開示されている(特許文献1)。
特開平11−314478号公報(第1頁、第7図)
また、最近ではイギリスの旅券冊子等に見られるようにデータページにレーザ加工技術を応用した改竄防止技術が採用されてきている。また、ビザページの差替えを防止するために、旅券番号と同一の番号をビザページに穿孔する等の対策が行われている。
このように、旅券冊子は多種の偽造防止技術を採用している。しかしながら、旅券冊子を本来所有している個人を特定するのはデータページに印刷された個人情報でしかない。そのため、偽造者はデータページに記載されている個人情報の一部を改竄するか、精巧に作製したデータページのみを差し替えて偽造する恐れがある。
このようなことから、より偽造、改竄がされにくく、仮に旅券冊子が偽造、改竄された場合においても容易に本物か否か判別ができる旅券冊子が求められてきている。
本発明は、これら問題点を解決するもので、旅券冊子に印刷された旅券番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を設け、旅券番号と秘匿情報が関連付けされ、ペアの情報とすることで、より偽造、改竄がされ難く、仮にデータページのみを差替えて偽造された場合又はデータページの印刷された個人情報が改竄された場合においても、ネットワークを介して容易に「真」、「偽」の判別可能な旅券冊子を提案するものである。
また、上記旅券冊子を作製する上で、レーザ加工機を用い、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を形成し、更に、旅券冊子を作製する前又は旅券冊子を作製した後に、秘匿情報と旅券番号をデータベースに関連付けて登録する必要がない真偽判別可能な旅券冊子の作製方法及び作製装置を提案するものである。
本発明は、印刷された旅券番号と、穿孔群を設けた真偽判別可能な旅券冊子であって、前記穿孔群には秘匿情報が埋め込まれ、且つ前記印刷された旅券番号と前記秘匿情報が関連付けされていることを特徴とする真偽判別可能な旅券冊子である。
また、本発明は、前記穿孔群は、穿孔の間隔、位置、大きさ及び形状の少なくとも一つを変化させることにより秘匿情報が埋め込まれ、前記秘匿情報が機械読取可能であることを特徴とする真偽判別可能な旅券冊子である。
また、本発明は、前記秘匿情報は、個人情報又は旅券番号、記番号等の冊子を特定する情報であることを特徴とする真偽判別可能な旅券冊子である。
また、本発明は、前記旅券冊子の表紙あるいは中味の少なくとも1頁に穿孔群によって旅券番号が形成されていることを特徴とする真偽判別可能な旅券冊子である。
また、本発明は、印刷された旅券番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を設けた真偽判別可能な旅券冊子の作製装置において、レーザ加工機により前記秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を形成する手段と、前記秘匿情報と前記旅券番号を関連付け、データベースに登録する手段と、旅券番号印刷装置によって前記旅券番号を印刷する手段を有することを特徴とする真偽判別可能な旅券冊子の作製装置である。
また、本発明は、印刷された旅券番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群及び穿孔群によって形成された旅券番号を設けた真偽判別可能な旅券冊子の作製方法において、第1のレーザ加工機により前記秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を形成し、前記秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を読み取り、前記秘匿情報が埋め込まれた穿孔群の読み取り可能な場合に、前記秘匿情報と前記旅券番号をデータベースに関連付けて登録するとともに旅券番号印刷装置によって前記旅券番号を印刷し、第2のレーザ加工機により前記旅券冊子の表紙あるいは中味の少なくとも1頁に穿孔群によって旅券番号を形成することを特徴とする真偽判別可能な旅券冊子の作製方法である。
また、本発明は、印刷された旅券番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を設けた真偽判別可能な旅券冊子をネットワークを介して認証する方法において、認証クライアント端末によって前記旅券番号及び前記秘匿情報を読み取り、前記ネットワークを介して認証サーバ端末で前記読み取られた旅券番号及び前記秘匿情報と、前記認証サーバ端末内にあらかじめ前記旅券番号と前記秘匿情報が関連付け登録されているデータベースによって認証し、前記認証サーバ端末で前記旅券番号と前記秘匿情報が合致した場合に真と判断し、前記旅券番号と前記秘匿情報が合致していない場合に偽と判断し、前記ネットワークを介して判断結果を前記認証クライアント端末に通信することからなる真偽判別可能な旅券冊子を認証する方法である。
本発明は、旅券冊子に印刷された旅券番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を設け、旅券番号と秘匿情報が関連付けされ、ペアの情報とすることで、より偽造、改竄がされ難く、仮にデータページのみを差替えて偽造された場合又はデータページの印刷された個人情報が改竄された場合においても、ネットワークを介してサーバ内にあらかじめ登録された旅券番号と秘匿情報のペアの情報と認証することで容易に「真」、「偽」の判別可能となる。また、穿孔群内の秘匿情報は、穿孔の間隔、位置、大きさ及び形状の少なくとも一つを変化させ、埋め込むため、容易に複製することができず、また、一見しては穿孔群に秘匿情報が埋め込まれているか否かは解らないため、偽造防止効果が高い旅券冊子となり得る。
また、上記旅券冊子を作製する上で、レーザ加工機を用い、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を形成し、更に、旅券冊子を作製中に秘匿情報と旅券番号をデータベースに関連付けて登録することができるため作製工程の短縮を図ることができる。
また、レーザビームによって施された穿孔群内に埋め込まれた秘匿情報を個人情報が印刷される位置に施しておくことで、フィルムを剥がす際には穿孔パターンが破壊されることや、たとえ破壊されなくてもフィルムの穿孔と用紙の穿孔がずれることになるため、現実的には改竄がほとんど不可能である。
次に図面を参照して本発明に係る真偽判別可能な旅券冊子、その作製方法及び作製装置並びにその認証方法の実施形態について説明する。本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の係る特許請求の範囲に記載した技術事項の範囲内であれば、各種の態様を採用することができる。
図1に本発明の旅券冊子を示す。図1に示す旅券冊子のデータページ(1)には旅券番号(2)、秘匿情報(3)、顔画像(4)、個人情報(5)が設けられる。1ページ以上のビザページ(6)には旅券番号(2')が設けられる。
ここで言う、データページとは、旅券冊子の表紙の内側に見返し部分のことであり、個人情報等が記載されている。この見返し部分にはラミネートフィルムが施されている。また、ビザページとは、中味のページのことであり、入国確認のスタンプを押したり、ビザを発行するために使われるページである。
データページ(1)に設ける旅券番号(2)は印刷によって施される。印刷の手段は特に限定されるものではないが、インクジェット方式、熱転写方式、静電転写方式が好ましい。
データページ(1)に設ける秘匿情報(3)及び1ページ以上のビザページ(6)には旅券番号(2')は穿孔群によって形成される。データページ(1)に設ける秘匿情報(3)は穿孔群(7)内に埋め込まれており、肉眼では識別することはできない。また、1ページ以上のビザページ(6)に施す旅券番号(2')は穿孔群(8)によって旅券番号(2')が形成される。図2(a)は図1に示した秘匿情報(3)が埋め込まれた穿孔群(7)の拡大図を示す。図2(b)は図1に示した旅券番号(2')の穿孔群(8)の拡大図を示す。図2(a)及び図2(b)の拡大図に示すように円形状の穿孔群で秘匿情報(3)と旅券番号(2')が施されていることがわかる。図2(a)及び図2(b)の拡大図の穿孔の形状は円形状であるが本発明に用いる穿孔はこれに限定されることなく、例えば、三角、四角、星型、ロゴマーク等の特種形状の穿孔を用いることができる。データページ(1)に設ける秘匿情報(3)及び1ページ以上のビザページ(6)には旅券番号(2')の穿孔は、レーザ加工機のレーザビームによって施される。穿孔の径は100μmから1000μm程度が好ましい。さらに好ましくは穿孔の径は100μmから600μm程度が好ましい。
次に、図1に示したデータページ(1)に設ける穿孔群(7)に設けられる秘匿情報(3)の埋め込みについて説明する。穿孔群(7)に埋め込まれて形成される秘匿情報(3)が図3(a)に示すように穿孔の間隔、図3(b)に示すように位置、図3(c)に示すように大きさ及び図3(d)に示すように形状を変化させて付与し、図3(a)乃至図3(d)のように変更させることによって「0」、「1」で表現され、二値化データとなり機械読取可能とする。このように「0」、「1」で表現することによって穿孔群に埋め込まれて形成される秘匿情報が、旅券冊子固有に割り当てられた記番号、旅券冊子固有に割り当てられた旅券番号又は個人情報とすることが可能となる。図3(a)乃至図3(d)に示すように穿孔の間隔、位置、大きさ及び形状を変化させているが、これらの変化の度合いが微小であるため、肉眼では穿孔の間隔、位置、大きさ、形状を変化させていることが識別しにくい状態となり、一見見ただけでは穿孔群(7)に秘匿情報(3)が埋め込まれていることが判断できないものとなる。実際には穿孔の間隔、位置、大きさ及び形状の変化の度合については数十μm程度ある。
旅券冊子固有に割り当てられた記番号は、任意の英数字である。旅券冊子固有に割り当てられた旅券番号は、図1に示した旅券番号(2)及び(2')と同一のものである。旅券冊子固有に割り当てられた個人情報は、個人の名前、性別、生年月日等である。
図3(a)乃至図3(d)について詳細に説明する。図3(a)乃至図3(d)に記載されている図面の円形及び多角形を穿孔とする。図3(a)については、横列の穿孔間隔によって「0」、「1」を表現した例であり、上から2行目の穿孔間隔(S、S')は、穿孔間隔の広い(S)と、穿孔間隔(S)より穿孔間隔が狭い(S')に区分けされ、穿孔間隔が大、大、大、小、小、小となっており、これによって、「111000」あるいは「000111」と情報を表現することができる。同様に3行目の穿孔間隔(S、S')は、穿孔間隔が小、大、大、小、小、大となっており、これによって、「011001」あるいは「100110」と情報を表現することができる。1行目及び4行目以降も同様に情報を付与することができる。
図3(b)については、穿孔の位置によって「0」、「1」を表現した例であり1行目の穿孔の位置(T)を基準位置とした場合、上から2行目の穿孔において、1行目の穿孔の位置(T)からずれている穿孔(U')を「1」とし、ずれていない穿孔(U)を「0」とすると、「0101010」と情報を表現することができる。また、1行目の穿孔の位置(T)からずれている穿孔(U')を「0」とし、ずれていない穿孔(U)を「1」とすると、「1010101」と情報を表現することができる。また、1行目及び3行目以降も同様に情報を付与することができる。
図3(c)については、穿孔の大きさによって「0」、「1」を表現した例であり、上から2行目の穿孔において、直径の大きな穿孔(V')を「1」とし、それに比べ小さな穿孔(V)を「0」とすると、「0101010」と情報を表現することができる。また、直径の大きな穿孔(V')を「0」とし、それに比べ小さな穿孔(V)を「1」とすると、「1010101」と情報を表現することができる。1行目及び3行目以降も同様に情報を付与することができる。
図3(d)については、穿孔の種類によって「0」、「1」を表現した例であり、上から2行目の穿孔において、多角形の穿孔(W')を「1」、円形の穿孔(W)を「0」とすると、「0101010」と情報を表現することができる。また、多角形の穿孔(W')を「0」、円形の穿孔(W)を「1」とすると、「1010101」と情報を表現することができる。1行目及び3行目以降も同様に情報を付与することができる。
また、穿孔群は、穿孔の間隔、位置、大きさ及び形状の少なくとも一つを変化させることにより秘匿情報を埋め込むことが可能である。つまり、図3(a)乃至図3(d)を組み合わせて用いることも可能である。
図3(a)乃至図3(d)のレーザビームによって秘匿情報が埋め込まれた穿孔群は、「微細な穿孔を有する真偽判別形成体及び真偽判別装置:特許第3385461号公報参照」、「微細な穿孔を有する真偽判別形成体と真偽判別装置:特許第3388388号公報参照」、「情報が付与された穿孔列を有する偽造防止形成体及びその読取判別方法:特許第3388389号公報参照」及び「微細な穿孔を有する真偽判別デバイス:特許第3306510号公報参照」に記載されているレーザ穿孔技術によって施されている。
データページ(1)に設ける個人情報(5)は印刷によって施される。印刷の手段は特に限定されるものではないが、インクジェット方式、熱転写方式、静電転写方式が好ましい。また、データページ(1)に設ける顔画像(4)は本人の顔写真の貼付又は本人の顔画像の印刷によって施される。印刷の手段の場合は特に限定されるものではないが、インクジェット方式、熱転写方式又は静電転写方式が好ましい。
次に、本発明の旅券冊子の製造方法について説明する。図4は、発給前の旅券冊子でありブランク冊子と呼ばれている(以下「ブランク冊子」という)。この段階のデータページ(1A)は、旅券冊子の製造段階で印字された旅券番号(2)とレーザビームによって穿孔群(7)内に形成した秘匿情報(3)が施されており、ビザページ(6A)には、レーザビームによって穿孔群(8)で形成した旅券番号(2')が施されている。つまり、この段階では、図1に示した顔画像(4)及び個人情報(5)等が記載されていない状態である。
上記記載のブランク冊子を製造するには、図5に示すように、この段階のデータページ(1B)は、旅券冊子の製造段階で印字された旅券番号(2)、レーザビームによって穿孔群(7)内に形成した秘匿情報(3)、顔画像(4)及び個人情報(5)が記載されていない状態であり、ビザページ(6B)には、レーザビームによって穿孔群(8)で形成した旅券番号(2')が施されていない状態である。図5で示した冊子を図6に示すようにSTEP1からSTEP4までの工程を踏んで図4に示したブランク冊子が作製される。
図6に示すように図5で示した冊子をSTEP1でデータページに第1のレーザ加工機に図3に示した秘匿情報(3)が埋め込まれた穿孔群(7)が施される。これは、レーザ穿孔装置又は「冊子穿孔搬送装置:特願2002−61386号公報参照」に記載する冊子穿孔搬送装置によって穿孔が施されている。
次にSTEP2でSTEP1で第1のレーザ加工機によって秘匿情報(3)が埋め込まれた穿孔群(7)を秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を読み取り、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群の読み取りが可能な場合に、STEP3に進み、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群の読み取りが不可能な場合にSTEP3には進むことができない。読取装置で二値化データとして読み取り、コードに変換する。これは、「微細な穿孔により付与された二値化データの読取装置:特許第3385357号公報参照」に記載の読取装置でレーザ穿孔装置によって秘匿情報(3)が埋め込まれた穿孔群(7)を読み取って、コードに変換する。
秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を読み取り、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群の読み取りが可能な場合に、STEP3で秘匿情報と旅券番号をデータベースに関連付けて登録するとともに旅券番号印刷装置によって旅券番号を印刷する。このSTEP3では、旅券番号印刷装置によって旅券番号を印刷した後、秘匿情報と旅券番号をデータベースに関連付けて登録して良いし、秘匿情報と旅券番号をデータベースに関連付けて登録した後、旅券番号印刷装置によって旅券番号を印刷しても良い。
STEP3の旅券番号の印字は、あらかじめ登録されている旅券番号を、コントローラを通じて旅券番号印刷装置によって図4に示したデータページに印字される。
STEP3の秘匿情報と旅券番号をデータベースに関連付けて登録する場合、STEP2でコードに変換された秘匿情報がデータベースに記憶される。秘匿情報(3)は、データベースにあらかじめ設定されている旅券番号と関連付けされて記憶される。データベースは冊子を一冊ずつ追跡管理しており、読取装置で読み取った冊子の秘匿情報(3)と、印字された旅券番号(2)及び穿孔による旅券番号(2')の少なくとも一方が何番であるかを管理することができる。コントローラは、読取装置で読み取った第1のレーザ加工機によって穿孔した秘匿情報(3)と冊子に印字した旅券番号(2)及び穿孔による旅券番号(2')の少なくとも一方を一つのファイルとしてデータベースに保存され、関連付けされ、照合可能となる。保存したデータファイルには、製造年月日、時間等が自動的に付加され、製造履歴等を容易に検索することが可能となる。保存されたデータベースの一例を図7に示す。
図7に示すようにデータベースには、製造年月日、旅券冊子の種類、旅券番号、秘匿情報が一つのファイルに関連付けされ格納されており、それぞれのデータで照合可能となる。
次に、STEP4で図4に示した表紙あるいは中味の少なくとも1頁のビザページにレーザ穿孔装置によって旅券番号(2')が穿孔される。旅券番号(2')はデータページに印字された旅券番号(2)と同一のものである。
上記記載の、STEP1乃至STEP4によってブランク冊子が作製できる。以上の工程を経て製造されたブランク冊子は旅券冊子発給事務所に配送される。発給事務所では、旅券発給申請に基づき、顔画像(4)及び個人情報(5)の印字と保護フィルムのラミネートを行い、旅券を発給する。
次に、ブランク冊子を作製する装置の説明をする。装置の外観を図8に示す。第1のレーザ加工機(9)、読取装置(10)、旅券番号印字装置(11)、第2のレーザ加工機(9')、搬送機構(12)、加工装置全体を制御するコントローラ(13)等で構成される。コントローラ(13)内には、データベース(14)が保存されている。図5に示したブランク冊子となる前の冊子は、第1のレーザ加工機(9)でデータページに秘匿情報(3)が埋め込まれた穿孔群(7)が付与され、データページに付与された秘匿情報(3)は埋め込まれた穿孔群(7)は読取装置(10)で読み取られ二値化データとされ、コードに変換されて、加工装置全体を制御するコントローラ(13)内のデータベース(14)に保存される。次に、旅券番号印字装置(11)でデータページに旅券番号(2)が印字され、第2のレーザ加工機(9')でビザページに穿孔群(8)で旅券番号(2')が形成され、ブランク冊子が製造される。
また、ビザページに穿孔群を施さない場合は、レーザ加工機により秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を形成する手段と、秘匿情報と旅券番号を関連付け、データベースに登録する手段と、旅券番号印刷装置によって旅券番号を印刷する手段を有する作製装置によって作製される。
本発明の印刷された旅券番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を設けた真偽判別可能な旅券冊子をネットワークを介して認証する方法について図9に示す。この認証する方法は、旅券所有者が出入国する際、又はその旅券所有者の旅券自体が本物か偽物を判別する必要がある場所で用いられる。まず、STEP1で認証クライアント端末によって旅券番号及び秘匿情報を読み取る。空港等の入国審査等で「微細な穿孔により付与された二値化データの読取装置:特許第3385357号公報参照」に記載の読取装置を用いてレーザビームによって穿孔した秘匿情報を読み取る。
次にSTEP2で読み取られた旅券番号及び秘匿情報をネットワークを介して認証サーバ端末で読み取られた旅券番号及び秘匿情報と、認証サーバ端末内にあらかじめ旅券番号と秘匿情報が関連付け登録されているデータベースによって認証する。
STEP3では認証サーバ端末で旅券番号と秘匿情報が合致した場合に「真」と判断し、旅券番号と秘匿情報が合致していない場合に「偽」と判断し、ネットワークを介して判断結果を認証クライアント端末に通信する。
本発明の印刷された旅券番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を設けた真偽判別可能な旅券冊子をネットワークを介して認証するシステムについて図10に示す。この認証システムは、認証クライアント端末(15)、ネットワーク(16)、認証サーバ端末(17)、認証サーバ端末(17)内のデータベース(14)で構成される。旅券所有者が出入国する際、又はその旅券所有者の旅券自体が本物か偽物を判別する必要がある場所で用いられる。まず、図10に示すように認証クライアント端末(15)で、旅券所有者の旅券番号及び秘匿情報を読み取り、読み取られた旅券番号及び秘匿情報をネットワーク(16)を介して認証サーバ端末(17)で読み取られた旅券番号及び秘匿情報と、認証サーバ端末(17)内にあらかじめ旅券番号と秘匿情報が関連付け登録されているデータベース(14)によって認証する。認証サーバ端末(15)で旅券番号と秘匿情報が合致した場合に「真」と判断し、旅券番号と秘匿情報が合致していない場合に「偽」と判断し、ネットワーク(16)を介して判断結果を認証クライアント端末(15)に通信する。ネットワーク(16)で送受信する際のデータは暗号化処理しても良い。
また、旅券番号をもとに検索したい場合には、その番号に関連付けされた秘匿情報等をデータベースから容易に見つけ出すことが可能となる。また同様に、秘匿情報をもとに検索したい場合には、それに対応した旅券番号を容易に見つけ出すことができる。つまり、旅券冊子の真偽判別を行う段階で、旅券冊子の秘匿情報を読み取って読み取られた秘匿情報のデータを検索項目としてデータベースにアクセスし、その旅券に対応した旅券番号の結果から、旅券冊子の旅券番号とデータベースでの結果の旅券番号が同一なら本物、同一でない場合が偽造と判断することもできる。
本発明の旅券冊子を示す図である。 本発明のデータページ(1)に設ける秘匿情報(3)有する穿孔群(7)と、ビザページ(6)に設ける穿孔群(8)によって形成される旅券番号(2')を示す図である。 本発明のデータページ(1)に設ける穿孔群(7)に設けられる秘匿情報(3)の埋め込みについての図である。 旅券冊子発給前のブランク冊子を示す図である。 ブランク冊子を製造する前の冊子である。 ブランク冊子を作製する工程を示す図である。 保存されたデータベースの一例を示す図である。 ブランク冊子を作製するシステムの外観を示す図である。 本発明の印刷された旅券番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を設けた真偽判別可能な旅券冊子をネットワークを介して認証する方法を示す図である。 本発明の印刷された旅券番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を設けた真偽判別可能な旅券冊子をネットワークを介して認証するシステムの概観図である。
符号の説明
1、1'データページ
2、2'旅券番号
3 秘匿情報
4 顔画像
5 個人情報
6 ビザページ
7 穿孔群
8 穿孔群
9、9'第1のレーザ加工機、第2のレーザ加工機
10 読取装置
11 旅券番号印字装置
12 搬送機構
13 加工装置全体を制御するコントローラ
14 データベース
15 認証クライアント端末
16 ネットワーク
17 認証サーバ端末

Claims (3)

  1. 印刷された旅券番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群及び穿孔群によって形成された旅券番号を設けた真偽判別可能な旅券冊子の作製装置において、
    第1のレーザ加工機により前記秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を形成する手段と、
    読取装置によって前記秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を読み取る手段と、
    前記読み取られた前記秘匿情報と前記旅券番号を関連付け、データベースに登録する手段と、
    旅券番号印刷装置によって前記旅券番号を印刷する手段と、
    第2のレーザ加工機によって前記旅券冊子の少なくとも1頁に穿孔群によって旅券番号を形成する手段を有することを特徴とする真偽判別可能な旅券冊子の作製装置。
  2. 印刷された旅券番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群及び穿孔群によって形成された旅券番号を設けた真偽判別可能な旅券冊子の作製方法において、
    第1のレーザ加工機により前記秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を形成し、前記秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を読み取り、
    前記秘匿情報が埋め込まれた穿孔群が読み取り可能な場合に、前記秘匿情報を前記旅券番号と関連付けてデータベースに登録するとともに、旅券番号印刷装置によって前記旅券番号を印刷し、
    第2のレーザ加工機により前記旅券冊子の少なくとも1頁に穿孔群によって旅券番号を形成することを特徴とする真偽判別可能な旅券冊子の作製方法。
  3. 印刷された旅券番号と、秘匿情報が埋め込まれた穿孔群を設けた真偽判別可能な旅券冊子をネットワークを介して認証する方法において、
    認証クライアント端末によって前記旅券番号及び前記秘匿情報を読み取り、
    前記ネットワークを介して認証サーバ端末で前記読み取られた旅券番号及び前記秘匿情報と、前記認証サーバ端末内に予め前記旅券番号と前記秘匿情報が関連付け登録されているデータベースによって認証し、
    前記認証サーバ端末で前記旅券番号と前記秘匿情報が合致した場合に真と判断し、
    前記旅券番号と前記秘匿情報が合致していない場合に偽と判断し、
    前記ネットワークを介して判断結果を前記認証クライアント端末に通信することからなる真偽判別可能な旅券冊子を認証する方法。
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