JP2001138699A - 微細な穿孔を有する真偽判別デバイス - Google Patents

微細な穿孔を有する真偽判別デバイス

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目視しにくい程度の微細な多数の穿孔4を形
成して特定図形、文字等の情報を付与した真偽判別デバ
イス1により偽造や変造の防止を図る。 【解決手段】 真偽判別の際に用いる色要素画面2を構
成するRGBの色ストライプの配列に対して、多数の背
景穿孔5と多数の情報穿孔6からなる微細な多数の穿孔
を千鳥状に配置するとともに、多数の情報穿孔6を多数
の背景穿孔5から横方向に一定の距離xずらして配置す
る。また、各段の穿孔行で背景穿孔5と情報穿孔6の一
部を縦方向にずらして配置することで「0」と「1」か
ら構成される二値化データを付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣、パスポー
ト、有価証券、カード、印紙類等の貴重印刷物に偽造、
変造を防止することを目的として設けることのできる微
細な穿孔を有する真偽判別デバイスに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】紙幣、パスポート、有価証券、カード、
印紙類等の貴重印刷物は、その性質上、偽造、変造され
にくいことが要求される。この防止策として、すかし、
微細な画線構成、凹版印刷等を用いることが公知であ
る。併せて、これらの貴重印刷物は真偽判別の際に機械
処理する必要があるため、機械読み取り要素を備えてい
る必要がある。このため、インキに特殊な物質を混入す
る方法、紙等の基材に特殊な物質をコート又は混入する
方法等が利用されている。また、スイス1000フラン
のように、文字又は数字を穿孔群によって表現している
例もある。更に、肖像の濃淡画像を二値化し、濃淡を表
現する二値化データを基に穿孔群で肖像を表現した例も
あり、穿孔群を読み取る方法としては、旧世代のコンピ
ュータにおけるパンチングテープの読み取り方法が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような偽
造防止手段のうち、すかしは、ワニス等を用いて擬似的
に模造できることから完全な偽造防止手段となりにくく
なっている。また、微細な画線構成は、近年、著しく性
能が向上したカラー複写機を用いてほぼ忠実に再現でき
ることから、十分に真偽判別の機能を果たすことができ
なくなっている。更に、凹版印刷についても、十分な指
感性を付与するには大きな面積を必要とするため、デザ
イン上、多くの問題が生じることとなる。
【0004】また、貴重印刷物を機械読取するために使
用されるインキとしては、紙幣に用いられている磁性イ
ンキが代表的であるが、紙幣を流通させる際の便宜上の
観点から真偽判別の許容範囲が広くならざるを得ず、完
全な真偽判別要素になり得ないのが現状である。更に、
スイス1000フランの例では、穿孔群を真似て穿孔し
て偽造、変造が可能であり、濃淡を二値化データに変換
して、このデータに応じて穿孔位置、すなわち、XY座
標を求めて肖像を表現する手段は、その構成が複雑とな
り、しかも、真偽判別は必ずしも容易ではない。
【0005】ところで、近年、用紙、プラスチックフィ
ルム及び金属板等へ微細な穿孔を精密に加工する技術の
発達はめざましく、例えば、レーザにより微細な穿孔を
加工する技術は、任意の穿孔群を容易に形成できるとと
もに、穿孔時のバリの発生が偽造、変造を目的として針
等を用いて機械的に穿孔を形成する場合に比べて遙かに
少ない。この点で、本発明の真偽判別デバイスは、目視
でも情報が読み取れる程度に穴径が大きいパンチングテ
ープとは明らかに差別化できる。
【0006】本発明は、このような微細な穿孔を精密に
加工する技術を利用して、紙幣、パスポート、有価証
券、カード、印紙類等の貴重印刷物に偽造、変造を防止
することを目的として設けることのできる微細な穿孔を
有する真偽判別デバイスを提供することを課題としてい
る。すなわち、本発明は、上記貴重印刷物の真偽判別を
可能にするとともに、上記貴重印刷物の偽造、変造を防
止することができるように構成された真偽判別デバイス
であって、目視しにくい程度の微細な多数の穿孔を形成
して特定の図形、文字等の情報を付与してなる真偽判別
デバイスを提供するものである。
【0007】本発明は、精密加工技術により形成された
背景穿孔に対して微細なずれをもって情報穿孔を付与す
ることにより、偽造、変造がきわめて困難な真偽判別デ
バイスを提供することを課題としている。そして、本発
明は、真偽判別に際して、複雑、高価で特殊な装置によ
らなくても、液晶パネル、CRT等の事務用、家庭用に
普及しているパソコンやビデオカメラ等のモニタを利用
して、真偽判別デバイスを目視で簡単に真偽判別できる
ように構成するとともに、穿孔群のなかに隠蔽された二
値化データを容易に、且つ、安定して機械で読み取るこ
とのできる真偽判別デバイスを提供することを課題とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の真偽判別デバイ
スは、目視しにくい程度の多数の微細な穿孔が形成され
た基材を有しており、複数色のいずれかの色を呈する色
要素ストライプが一定のピッチで多数配列されて上記複
数色から構成される色要素画面上に上記基材を重ねるこ
とで真偽判別が可能となる真偽判別デバイスにおいて、
上記多数の微細な穿孔は、背景を形成する多数の背景穿
孔と特定のパターン情報を形成する多数の情報穿孔から
構成されており、上記多数の背景穿孔は、縦横夫々一定
のピッチで、上記色要素画面を構成する色要素ストライ
プの配列に対して千鳥状に配置されており、上記多数の
情報穿孔は、縦横夫々のピッチが上記背景穿孔の縦横夫
々のピッチと同一で、上記色要素画面を構成する色要素
ストライプの配列に対して千鳥状に配置されているとと
もに、上記多数の背景穿孔から横方向に一定の距離ずれ
て配置されており、上記色要素画面上に上記基材を重ね
ると、上記多数の背景穿孔から見える背景色と上記多数
の情報穿孔から見える情報色が異なることで上記特定の
パターン情報が目視可能になることを特徴としている。
【0009】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
背景穿孔及び上記情報穿孔の横方向のピッチは、上記色
要素画面を構成する複数色の色要素ストライプの合計幅
の2倍であり、上記背景穿孔及び上記情報穿孔は、上記
色要素画面を構成する複数色のいずれかの色を呈する色
要素ストライプの幅の1倍以上、2倍以下の直径を持っ
た微細な円であり、上記背景穿孔に対する上記情報穿孔
の横方向へのずれ量は、上記色要素画面を構成する複数
色のいずれかの色を呈する色要素ストライプの幅の0.
5倍以上、1倍以下であることを特徴としている。
【0010】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
背景穿孔及び上記情報穿孔の横方向のピッチは、上記色
要素画面を構成する複数色の色要素ストライプの合計幅
の3倍であり、上記背景穿孔及び上記情報穿孔は、横方
向の幅が上記色要素画面を構成する複数色のいずれかの
色を呈する色要素ストライプの幅の1倍以上、2倍以下
であるとともに、縦方向の幅が上記横方向の幅の整数倍
である微細な楕円であり、上記背景穿孔に対する上記情
報穿孔の横方向へのずれ量は、上記色要素画面を構成す
る複数色のいずれかの色を呈する色要素ストライプの幅
の0.5倍以上、1倍以下であることを特徴としてい
る。
【0011】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
背景穿孔及び上記情報穿孔の横方向のピッチは、上記色
要素画面を構成する複数色の色要素ストライプの合計幅
の4倍であり、上記背景穿孔及び上記情報穿孔は、横方
向の幅が上記色要素画面を構成する複数色のいずれかの
色を呈する色要素ストライプの幅の1倍以上、2倍以下
であるとともに、縦方向の幅が上記横方向の幅の整数倍
である微細な楕円であり、上記背景穿孔に対する上記情
報穿孔の横方向へのずれ量は、上記色要素画面を構成す
る複数色のいずれかの色を呈する色要素ストライプの幅
の0.5倍以上、1倍以下であることを特徴としてい
る。
【0012】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
多数の微細な穿孔の中で、横方向に穿孔が配置されてい
る穿孔行ごとに、穿孔行における所定の基準線から上記
多数の背景穿孔の一部が縦方向にずれて配置されている
とともに、上記多数の情報穿孔の一部が縦方向にずれて
配置されており、縦方向にずれた背景穿孔及び情報穿孔
と縦方向にずれていない背景穿孔及び情報穿孔により
「1」と「0」の組み合わせから構成される二値化デー
タが付与されていることを特徴としている。
【0013】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
背景穿孔及び上記情報穿孔の横方向のピッチは、上記色
要素画面を構成する複数色の色要素ストライプの合計幅
の2倍であり、上記背景穿孔及び上記情報穿孔は、上記
色要素画面を構成する複数色のいずれかの色を呈する色
要素ストライプの幅の1倍以上、2倍以下の直径を持っ
た微細な円であり、上記背景穿孔に対する上記情報穿孔
の横方向へのずれ量は、上記色要素画面を構成する複数
色のいずれかの色を呈する色要素ストライプの幅の0.
5倍以上、1倍以下であり、上記背景穿孔及び上記情報
穿孔の縦方向へのずれ量は、穿孔径の0.5倍以上であ
ることを特徴としている。
【0014】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
背景穿孔及び上記情報穿孔の横方向のピッチは、上記色
要素画面を構成する複数色の色要素ストライプの合計幅
の3倍であり、上記背景穿孔及び上記情報穿孔は、横方
向の幅が上記色要素画面を構成する複数色のいずれかの
色を呈する色要素ストライプの幅の1倍以上、2倍以下
であるとともに、縦方向の幅が上記横方向の幅の整数倍
である微細な楕円であり、上記背景穿孔に対する上記情
報穿孔の横方向へのずれ量は、上記色要素画面を構成す
る複数色のいずれかの色を呈する色要素ストライプの幅
の0.5倍以上、1倍以下であり、上記背景穿孔及び上
記情報穿孔の縦方向へのずれ量は、上記色要素画面を構
成する複数色のいずれかの色を呈する色要素ストライプ
の幅の0.5倍以上であることを特徴としている。
【0015】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
背景穿孔及び上記情報穿孔の横方向のピッチは、上記色
要素画面を構成する複数色の色要素ストライプの合計幅
の4倍であり、上記背景穿孔及び上記情報穿孔は、横方
向の幅が上記色要素画面を構成する複数色のいずれかの
色を呈する色要素ストライプの幅の1倍以上、2倍以下
であるとともに、縦方向の幅が上記横方向の幅の整数倍
である微細な楕円であり、上記背景穿孔に対する上記情
報穿孔の横方向へのずれ量は、上記色要素画面を構成す
る複数色のいずれかの色を呈する色要素ストライプの幅
の0.5倍以上、1倍以下であり、上記背景穿孔及び上
記情報穿孔の縦方向へのずれ量は、上記色要素画面を構
成する複数色のいずれかの色を呈する色要素ストライプ
の幅の0.5倍以上、2倍以下であることを特徴として
いる。
【0016】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
真偽判別デバイス中に、上記「1」と「0」の組み合わ
せから構成される二値化データを付与した複数の穿孔領
域が形成されており、上記複数の穿孔領域から2箇所以
上の穿孔領域を抽出し、抽出された2箇所以上の穿孔領
域ごとの二値化データの間に所定の相関関係があるか否
かを判断して真偽判別を行うことを特徴としている。
【0017】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
真偽判別デバイス中に、上記「1」と「0」の組み合わ
せから構成される二値化データを付与した穿孔領域を基
準ブロックとし、上記基準ブロックとともに、上記基準
ブロックの上下を反転させたブロック、上記基準ブロッ
クの左右を反転させたブロック及び上記基準ブロックの
上下と左右を反転させたブロックの4つのブロックから
なる穿孔領域を同時に形成し、上記二値化データを機械
的に読み取る装置へ上記真偽判別デバイスを挿入する際
に、上記真偽判別デバイスの表裏と挿入方向を規制する
ことなく、上記4つのブロックのいずれかのブロックで
上記二値化データの読み取りを可能としたことを特徴と
している。
【0018】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
真偽判別デバイス中に、二次元バーコードの黒色に相当
する部分の穿孔が「1」となり、上記二次元バーコード
の白色に相当する部分の穿孔が「0」となるように、上
記「1」と「0」の組み合わせから構成される二値化デ
ータが付与されていることを特徴としている。
【0019】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
真偽判別デバイス中に、上記「1」と「0」の組み合わ
せから構成される二値化データが一行又は複数行おきに
付与されており、その他の行は、上記二値化データと異
なる二値化データ又は二値化データとして読み取ること
のできない無意味なダミーデータのいずれかが付与され
ていることを特徴としている。
【0020】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
真偽判別デバイス中に、多数の微細な穿孔が千鳥状に配
置された穿孔領域であって、横方向に穿孔が配置されて
いる穿孔行ごとに、且つ、横方向に穿孔が配置されてい
る穿孔行の一行おきに、穿孔行における所定の基準線か
ら縦方向にずれた穿孔と縦方向にずれていない穿孔を配
置することで「1」と「0」の組み合わせから構成され
る二値化データのみを付与した穿孔領域が形成されてお
り、上記二値化データのみを付与した穿孔領域では、縦
方向にずれた穿孔と縦方向にずれていない穿孔を上下に
位置する上記二値化データを付与していない穿孔行に形
成した左斜め上方向、左斜め下方向、右斜め上方向及び
右斜め下方向に隣接する4つの穿孔との相対位置によっ
て識別して二値化データを読み取ることを特徴としてい
る。
【0021】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
多数の微細な穿孔がレーザにより形成されていることを
特徴としている。
【0022】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
色要素画面が、上記色要素ストライプを有する液晶パネ
ル又はCRT、上記色要素ストライプが印刷された透明
フィルム又は光透過性の優れた用紙、或いは、上記色要
素ストライプが蛍光インキにより印刷された基板のいず
れかであることを特徴としている。
【0023】また、本発明の真偽判別デバイスは、上記
液晶パネルが、市販のカラー液晶パネルであるか、上記
多数の微細な穿孔の寸法に合わせて色要素画面を形成し
た真偽判別に専用のカラー液晶パネルであることを特徴
としている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る真偽判別デバ
イスの実施の形態を実施例に基いて図面を参照して説明
するが、本発明の真偽判別デバイスは、下記の実施例に
限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された
技術事項の範囲内で発明の実施の形態に種々の変更を加
えることができることはいうまでもない。
【0025】(実施例1)図1は、本発明に係る真偽判
別デバイスの基本的な原理、構成を説明する図であると
ともに、実施例1を示す図である。実施例1は、図1
(a)に示す真偽判別デバイス1を図1(b)に示す真
偽判別装置の色要素画面として利用する液晶パネル2の
画面上に重ねると、図1(c)に示すように、真偽判別
デバイス1に付与され、目視で認識できない情報(文字
又は図形)が目視でき、これにより真偽判別デバイス1
の真偽判別が可能となることを特徴としている。
【0026】この液晶パネル2は、色要素画面として利
用するものであるが、この色要素画面は液晶パネルだけ
でなく、CRT、印刷画線等いろいろな形態がある。色
要素画面として透明フィルムや光透過性の優れた用紙を
用いる場合には、透過光によってデバイスの真偽判別が
可能となり、色要素画面として蛍光インキで印刷された
基板を用いる場合には、紫外光を照射することによって
デバイスの真偽判別が可能となる。また、色要素画面
は、複数色のいずれかを呈する色要素が多数配列されて
上記複数色から構成されるが、この複数色は、例えば、
RGB(赤、緑、青)、YCM(イエロー、シアン、マ
ゼンダ)、白黒、その他いろいろな複数の色の組合せが
ある。以下の実施例では、複数色は、説明上RGB
(赤、緑、青)の組合せで説明する。
【0027】実施例1では、色要素画面として液晶パネ
ル2を利用するが、この液晶パネルは、真偽判別デバイ
ス1に付与した多数の微細な穿孔の寸法に合わせて色要
素画面を形成した真偽判別のための専用機でもよいが、
事務用、家庭用に普及されている一般の機種が利用でき
る。
【0028】液晶パネル2は、RGB(赤、緑、青)の
縦方向に伸びるストライプ状の一定幅の色フィルタが横
方向に交互に配列されており、RGBのストライプ(図
1(b)中のRGBで指示する部分)である色要素が多
数配列されてなる色要素画面(カラー画像を構成する色
要素を有する画面)を形成している。真偽判別デバイス
1は、基材3を有し、この基材3にレーザにより多数の
微細な穿孔から構成される穿孔配列4が形成されてい
る。この穿孔は、背景を構成する穿孔(これを「背景穿
孔」という。)5と、情報を付与する穿孔(これを「情
報穿孔」という。図中「T」という情報が付与されてい
る。)6とから構成されている。
【0029】背景穿孔5は、横方向にピッチpをもっ
て、縦方向にピッチp’をもって色要素画面を構成する
RGBのストライプの配列に対して千鳥状に形成されて
いる。背景穿孔5の横方向のピッチpは、液晶のRGB
ストライプの合計幅wの整数倍が採用される。一方、情
報穿孔6については、その横方向及び縦方向のピッチ
は、背景穿孔5の横方向及び縦方向のピッチp、p’と
同じであり、背景穿孔5同様に色要素画面を構成するR
GBのストライプの配列に対して千鳥状に形成されてい
る。情報穿孔6は背景穿孔5と同じ行に配列されている
が、背景穿孔5の列から横方向に距離xずれて形成され
ている。
【0030】このような構成からなる真偽判別デバイス
1の作用を説明する。今、真偽判別デバイス1を液晶パ
ネル2の画面に重ねると、図1(c)に示すように背景
穿孔5は、B(青)ストライプ上に重なり、背景穿孔5
を通してB色が見える。一方情報穿孔6はR(赤)スト
ライプ上に重なり、情報穿孔6を通してR色が見える。
その結果、B色の背景に、想像線イで示すようなR色の
Tという情報が浮き上がるようにして目視可能となる。
【0031】背景穿孔5も情報穿孔6も付与していない
偽造の真偽判別デバイス1は、液晶パネル2上に重ねて
見ても背景画像も情報画像も見えない。また、背景穿孔
5は形成されているが情報穿孔6を付与していない、又
は、付与していても真正ではない偽造、変造された真偽
判別デバイス1の場合は、液晶パネル2上に重ねて見て
もTという真正な情報が認識できないことから、真偽判
別が可能となる。
【0032】また、液晶パネル2のRGBストライプに
対し、真偽判別デバイス1の穿孔列が平行でない場合、
又は、RGBストライプのピッチwの3倍と穿孔ピッチ
pが完全に一致していない場合は、穿孔5、6から通過
する発光色が全面同一とはならないため、RGB3色の
虹彩モアレが生じる。そして、液晶パネル2と真偽判別
デバイス1の間にガラスや隙間がある場合は、見る角度
によって見えるストライプの色が異なる可能性があるか
ら、モアレの色も変化する。なお、真偽判別デバイス1
の穿孔配列が全くランダムであったりした場合、このよ
うなRGB3色のモアレは発生しないから、このモアレ
の発生の有無によってもおおまかな真偽判別ができる。
【0033】ここで、実施例1を具体例で更に詳細に説
明するために、液晶パネル2のRGBの幅は、その機種
により微小な差はあるが、RGBストライプのそれぞれ
の幅が0.1mmとする。
【0034】一方、真偽判別デバイス1の背景穿孔5及
び情報穿孔6の穿孔形状について検討すると、図1記載
の真偽判別デバイス1の穿孔は、背景穿孔及び情報穿孔
ともに同じ寸法の楕円とする。その寸法は、上記RGB
ストライプ幅を考慮して、短径(横幅)は、単色で情報
を認識できるようにする場合は、RGBストライプの幅
とほぼ同一の幅0.1mmとする。また、穿孔の短径
(横幅)をRGBストライプの幅より大きくして、真偽
判別デバイス1の穿孔がRGBストライプの複数色をま
たいで、混合色を透過させ、これを認識するようにして
もよい。
【0035】この場合、背景穿孔及び情報穿孔がともに
RGBストライプの三色をまたぐと、ともに白色光とし
て見えて識別できなくなるから、三色の場合は背景穿孔
又は情報穿孔の少なくともいずれか一方が二色以下をま
たぐようにしないと識別機能が生じない。要するに、背
景穿孔又は情報穿孔の一方の穿孔がRGBストライプの
三色をまたいで白色光となった場合でも、他方の穿孔が
白色光に見えない、すなわち、最大限二色をまたぐよう
にすれば識別機能が生じる。
【0036】これを一般的に表現すると、上記背景穿孔
及び上記情報穿孔の夫々の横幅は、両者ともに又は少な
くともいずれか一方が、[1ストライプの横幅]×[上
記色要素画面の色の数−1]以下の寸法であることが必
要である。
【0037】なお、情報穿孔と背景穿孔の寸法は同じで
あってもよいし、異なっていてもよい。例えば、情報穿
孔の横幅を背景穿孔の横幅よりストライプの横幅に相当
する寸法分だけ大きいか又は小さい寸法としてもよい。
RGBストライプ三色を利用するとした場合において、
背景穿孔をストライプ二又は三本分に相当する横幅と
し、これに対応して情報穿孔をストライプ一又は二本分
に相当する横幅とすると、背景穿孔の二色の混合色又は
白色に対して、情報穿孔ではRGBのいずれか一色又は
二色の混合色が見え情報が認識可能となる。
【0038】ところで、背景穿孔5及び情報穿孔6の形
状については、基本的には円、楕円、多角形等どのよう
な形でもよいが、その適切な寸法を考察すると、RGB
ストライプと平行な径又は辺は、長いほど認識しやすく
なるが、長すぎると基材3の強度が弱くなるとともに大
きな面積が必要となる。これらのことを考慮すると、真
偽判別デバイスを付与する面積にもよるが、背景穿孔5
及び情報穿孔6を色要素画面を構成するRGBストライ
プの配列に対して千鳥状に配置し、穿孔密度を密にして
真偽判別デバイスの大きさをなるべく小さくし、且つ、
情報穿孔6の視認性を向上する場合は、穿孔径を液晶パ
ネル2のストライプの幅の1.5倍以上、2倍以下の円
にすることが効果的であるということが実験によって明
らかになっている。この場合、実験で得られた適正な穿
孔径は0.18mmであった。
【0039】次に、真偽判別デバイス1の背景穿孔5及
び情報穿孔6の横方向のピッチpについて検討する。液
晶パネル2のRGBストライプは、夫々のストライプ幅
が0.1mmであることから、ピッチpは、短径0.1
mmで穿孔する場合は、RGBのいずれかの色に重ねる
ため、0.3mmの整数倍とする。短径0.2mmで穿
孔する場合も0.3mmの整数倍とする。ここで、ピッ
チpを整数倍と規定したが、実際には穿孔径が0.2m
mの場合では、0.3mmのピッチでは基材強度が得ら
れないこと、及び、以下に述べる穿孔の孔の位置により
「1」と「0」からなる二値化データを付与する場合、
穿孔同士が接近しすぎるため判別が困難となる。そのた
め、最小ピッチは0.6mmとなり、順次0.9mm、
1.2mmの順に真偽判別デバイスが大きくなる。
【0040】なお、前述した適正穿孔径0.18mm
は、0.6mmのピッチで真偽判別デバイスを作製する
場合であり、0.9mm及び1.2mmのピッチで作製
する場合は、ストライプと平行な方向には更に長くして
もよい。また、0.9mmのピッチで色要素画面を構成
するRGBストライプの配列に対して千鳥状に穿孔を配
置する場合は、RGB三色のストライプが奇数列となる
ため、ある段Aを基準に考えると2段目は0.3mm右
にずれた位置に穿孔し、3段目はある段Aと同じ列に穿
孔する。更に4段目は0.6mm右にずらすことで全面
均一な情報穿孔を表示することができる。
【0041】次に、情報穿孔6の穿孔位置について検討
する。情報穿孔6の形状及びピッチpは、上記のとおり
であるが、背景穿孔5とは異なる色で認識するため、単
色で認識する場合は0.1mm左右いずれかの方向にず
れた位置に穿孔する。混合色で認識する場合は、0.1
mm〜0.2mmの範囲で左右いずれかの方向にずら
す。この場合、真偽判別デバイスを液晶パネルに重ねな
いで単体のみで情報を観察できないようにするために
は、背景穿孔5と情報穿孔6の短径を同一とし、更に、
情報穿孔6と背景穿孔5とのずれ量(上記x)をストラ
イプ1本分以下とすることが有効となる。0.6mmピ
ッチで作製した真偽判別デバイス1を対象とした実験で
は、穿孔径を0.18mmとしたため、穿孔径の0.5
倍よりやや大きい0.07mm程度が二色の混合色の差
が得られ、且つ、反射光で観察した場合には観察できな
い隠蔽性を兼ね備えていた。
【0042】以上のことを更に具体的に説明する。真偽
判別デバイス1の大きさについて考察すると、紙幣等に
盛り込むためには、あまり大きすぎてはいけない。そこ
で、特定のパターン情報を表現するために必要な穿孔行
ごとの穿孔個数を検討したところ、直径12.00mm
程度の円形の図形を特定のパターン情報として表現する
ためには、真偽判別デバイスを構成する穿孔数が40個
×40個=1600個程度必要であった。
【0043】次に、穿孔ピッチpは液晶モニタ2のスト
ライプのピッチwが0.3mmであることから、穿孔ピ
ッチpも0.3mmとなるが、良好な視認性を得るため
には穿孔径を0.2mm程度としたほうが有効なため、
穿孔ピッチpが0.3mmでは基材が破れやすくなる。
そこで、穿孔ピッチpを液晶モニタ2のストライプのピ
ッチwの2倍の0.6mmとする必要があるが、穿孔行
ごとの穿孔個数を40個とすると、40×0.6mm=
24mmと情報穿孔全体の幅が大きくなりすぎる。その
ため、穿孔行ごとの穿孔個数を半分の20個として、情
報穿孔全体の幅を20×0.6mm=12mmとする代
わりに、穿孔の配置を色要素画面を構成するRGBのス
トライプに対して千鳥状とすることで穿孔密度を高め、
良好な視認性が得られるようにした。したがって、特定
のパターン情報を表現する情報穿孔全体の横幅が20×
0.6mm=12mmである場合(Sタイプ)、特定の
パターン情報を表現する情報穿孔全体の横幅が20×
1.2mm=24mmである場合(Lタイプ)の穿孔
は、すべて色要素画面を構成するRGBのストライプに
対して千鳥状に配置した。
【0044】なお、特定のパターン情報を表現する情報
穿孔全体の横幅を20×0.9mm=18mmとしたM
タイプもあるが、この場合、単純な千鳥ではなく、1段
目に対し、2段目が0.6mm右にずれていたとする
と、3段目は1段目に対し0.3mm右にずれており、
4段目は1段目と同じというように順次ずれ量がシフト
する。この規則の中で、情報穿孔6に背景穿孔5に対し
て一定のずれ量xを持たせることで情報穿孔6が表現で
きる。
【0045】まず、RGBの各ストライプの幅が0.1
mmの液晶パネル2を用いた場合のSタイプについて説
明する。1段目の穿孔行では穿孔個数を20個とし、穿
孔ピッチpで穿孔を施し、2段目の穿孔行は1段目の穿
孔行からピッチp’で下方に配置され、且つ、2段目の
穿孔行では1段目の穿孔位置から穿孔ピッチpの0.5
倍だけ横方向にずれた位置に穿孔が配置される千鳥配置
とした。また、真偽判別デバイスの形状を正方形とする
ため、情報穿孔を表現するために必要な穿孔列ごとの穿
孔個数を40個とした。すなわち、穿孔行における穿孔
ピッチpを0.6mmとし、穿孔行どうしのピッチp’
を0.3mmの千鳥配列として、穿孔密度が密になるよ
うに配置した。
【0046】穿孔径は、0.11mm、0.15mm、
0.18mmの3種類で評価した場合、0.18mmで
穿孔した真偽判別デバイス1が穿孔4から通過する液晶
パネル2の光量が相対的に多く、最も良好に識別でき
た。ずれ量xは、0.18mmの穿孔径を対象として
0.05mm、0.06mm、0.07mm、0.08
mm、0.09mm、0.1mmのサンプルで評価した
ところ、0.05mmでは、情報色が背景色と同等色と
なり認識しずらく、0.1mmでは良好に認識できる
が、反射光でも情報穿孔6が認識できる。したがって、
視認性と隠蔽性を兼ね備えるずれ量xは、0.06mm
〜0.08mmの範囲が最も適切であった。
【0047】次に、Lタイプについて説明する。穿孔個
数は、Sタイプと同様、穿孔行ごとの穿孔個数を20
個、穿孔列ごとの穿孔個数を40個とする千鳥配置と
し、穿孔ピッチpは1.2mm、穿孔ピッチp’は0.
6mmとした。穿孔は、直径が0.11mm、0.15
mm、0.18mmの円に加え、0.13mm×0.6
5mmの楕円の4種類で評価した。その結果、0.13
mm×0.65mmの楕円が真偽判別デバイスの大きさ
に対し、相対的に穿孔から通過する光量の総和が最も多
いため、良好に識別できた。ずれ量xは、0.13mm
×0.65mmの楕円を対象として0.05mm、0.
06mm、0.07mm、0.08mm、0.09m
m、0.1mmのサンプルで評価したところ、0.1m
mのずれ量でも穿孔ピッチpが1.2mmと広いため、
視認性及び隠蔽性に問題はなかった。
【0048】(実施例2)図2は、本発明に係る実施例
2を説明する図である。図2の真偽判別デバイス7は、
レーザで基材8に多数の微細な背景穿孔9と、Tという
情報を付与する横方向にずらして形成された多数の微細
な情報穿孔10とが形成されおり、この点で基本構造は
実施例1と同じである。図2は、真偽判別デバイス7を
RGBの三色ストライプ上においた状態を示し、情報穿
孔10により赤色のTという情報が認識される。
【0049】この基本構造に加えて、図2の真偽判別デ
バイス7では、横方向に穿孔が配置されている穿孔行ご
とに穿孔の位置により「1」と「0」からなる二値化デ
ータが付与されている。すなわち、図2において、各穿
孔行の背景穿孔ラインL上にある穿孔13を「0」と
し、背景穿孔ラインLから上方にずれて形成された穿孔
12を「1」とする。
【0050】このようにして各穿孔行には、その背景穿
孔9及び情報穿孔10の一部を選択的に背景穿孔ライン
Lより上方に形成することにより、Tという情報に加え
て、例えば、「PRINTING」という情報の各アル
ファベット文字等に対応する二値化データ(図2中にA
SCIIコード14で示す。)が付与される。このよう
に二値化データを付与する各穿孔行は、ラインカメラ又
はエリアカメラにより撮影され、その撮像が画像処理さ
れて、上記情報が認識される。
【0051】上記各穿孔行で形成される穿孔は微細であ
り、且つ、「0」と「1」の穿孔12、13のずれ(以
下「立ち上げ量」という)hはきわめて小さく目視困難
で、しかも一枚の真偽判別デバイスに各種の態様(色ス
トライプに対する情報穿孔のずれや穿孔列ラインに対す
るずれ等)で情報が付与されることとなるから、本発明
の真偽判別デバイス7の偽造、変造はきわめて困難であ
り、且つ、多量の情報を持たせることが可能となる。
【0052】上記立ち上げ量hの適正量を種々検討した
結果は以下の通りであった。まず、Sタイプについて説
明する。穿孔径0.18mmにおける立ち上げ量hは、
0.05mm、0.1mm、0.15mmの3種類で検
討した結果、0.05mmはカメラの分解能、穿孔形状
から高分解能なカメラが必要であり、0.15mmで
は、隣接する(上段の)穿孔が「0」の場合、上下方向
は0.3mm−(0.15mm+0.09mm)−0.
09mm=−0.03mmとなり、隣接する穿孔との区
分けが難しくなることから、縦方向(上下)の穿孔ピッ
チp’の1/3、つまり0.1mm程度が適正であっ
た。なお、穿孔ピッチpが1.2mm、穿孔ピッチp’
が0.6mmのLタイプについては、上段までの距離が
0.6mmと広いため、穿孔形状が0.13mm×0.
65mmの楕円でも立ち上げ量を0.2mmに設定して
も特に問題なく判別することができた。
【0053】(実施例3)図3は、本発明に係る二値化
データを真偽判別デバイスに組み込む場合の基本的な構
成を説明する図であるとともに、実施例3を示す図であ
る。
【0054】図3(a)は、真偽判別デバイス15にお
いて、7ビットで英数字を表すアスキーコード等を用
い、4箇所に同一の二値化データAを付与することで、
二値化データを付与した穿孔領域を示すブロック16中
の一部が破損等で読み取れなくなっても、少なくとも2
つのブロック16で同一の二値化データAを読み取るこ
とができれば、真偽判別デバイス15の真偽を判別する
ことができることを示す図である。この場合、4箇所の
それぞれの二値化データを付与した穿孔領域を示すブロ
ックに同一の二値化データAを付与せずに、それぞれの
ブロックごとに所望の二値化データを付与し、二値化デ
ータを付与した穿孔領域を示すブロック16中の一部が
破損等で読み取れなくなっても、少なくとも2つのブロ
ック16で読み取ったそれぞれの二値化データの間に所
定の相関関係があるか否かを判断することで、真偽判別
デバイス15の真偽判別を可能とすることもできる。
【0055】図3(b)は、二値化データを付与した穿
孔領域を示すブロック16を拡大して示した図である。
7ビットで英数字を表すアスキーコード等を用い、一行
おきに二値化データAを入れ、その他の行は、上記二値
化データAと異なる二値化データBが付与されており、
二値化データAの読み取りを更に困難にすることで偽造
抑止力を向上させたものである。この場合、一行又は複
数行おきに二値化データAを入れ、その他の行は、上記
二値化データAと異なる二値化データB又は二値化デー
タとして読み取ることのできない無意味なダミーデータ
のいずれかが付与されている構成としても同様の効果を
得ることができる。
【0056】更に、図3(c)は、二値化データを付与
した穿孔領域を示すブロック16とともに、上記ブロッ
ク16の上下を反転させたブロック16(a)、上記ブ
ロック16の左右を反転させたブロック16(b)及び
上記ブロック16の上下と左右を反転させたブロック1
6(c)の4つのブロックからなる穿孔領域を同時に形
成した図を示す。この図3(c)の真偽判別デバイス1
5によれば、上記二値化データを機械的に読み取る装置
へ真偽判別デバイス15を挿入する際に、真偽判別デバ
イス15の表裏と挿入方向を規制することなく、上記4
つのブロックのいずれかのブロックで上記二値化データ
を読み取ることが可能となる。
【0057】(実施例4)図4(a)は、真偽判別デバ
イスにおいて、多数の微細な穿孔を千鳥状に配置した穿
孔領域であって、横方向に穿孔が配置されている穿孔行
ごとに、且つ、横方向に穿孔が配置されている穿孔行の
一行おきに、穿孔行における所定の基準線から縦方向に
ずれた穿孔と縦方向にずれていない穿孔を配置すること
で7ビットで英数字を表すアスキーコード等の二値化デ
ータのみを付与した穿孔領域を形成し、縦方向にずれた
穿孔と縦方向にずれていない穿孔を左斜め上方向、左斜
め下方向、右斜め上方向及び右斜め下方向に隣接する4
つの穿孔との相対位置によって識別して上記二値化デー
タを読み取る方法を示す図である。すなわち、二値化デ
ータを付与する穿孔行において、その上下に位置する二
値化データの付与されていない穿孔行に形成した4つの
穿孔17に囲まれた穿孔18及び19に二値化データを
付与し、左斜め上方向、左斜め下方向、右斜め上方向及
び右斜め下方向に隣接する4つの穿孔17の対角線上に
位置する穿孔18を「0」、対角線より上にずれている
穿孔19を「1」とする方法を示す図である。
【0058】図4(b)は、二次元バーコードを模式化
した図である。二次元バーコードは、通常のバーコード
と比較して数十〜数百倍のデータ量を付与することがで
きるとともに、同一のデータがスキャン方向ごとに書き
込まれているので、上下左右又は斜めのいずれの方向か
らスキャンしてもデータを読み取ることができる。この
ため、一部のデータが汚れ等で判読不能となっても、他
の方向からスキャンすることでデータを読み取ることが
できるという特徴を有している。
【0059】本発明では、この二次元バーコード等の二
次元的なデータ付与方法に着目し、真偽判別デバイスに
付与する二値化データを透過型の二次元バーコードとし
て提供する。すなわち、印刷された通常の二次元バーコ
ードの黒色に相当する部分を縦方向に立ち上げることで
「1」とし、上記二次元バーコードの白色に相当する部
分は縦方向に立ち上げずに「0」とする方法である。こ
の透過型の二次元バーコードは、これまで説明した真偽
判別デバイスの偽造抑止力に加えて、二値化データが目
視しにくい微細な穿孔で施されているために印刷物の品
位を低下することがない。また、二値化データの読み取
りを透過光で行うために、黒色の印刷物や光沢を持った
印刷物においても、二値化データの安定した読み取りを
行うことができる。
【0060】なお、二値化データを付与する方法とし
て、二次元バーコードの黒色に相当する部分を縦方向に
立ち上げることで「1」とし、白色に相当する部分を縦
方向に立ち上げずに「0」とする方法を説明したが、上
記図3(b)又は図4(a)と組み合わせることで独自
の読み取りアルゴリズムを構築することができる。つま
り、図3(b)は、7ビットで英数字を表すアスキーコ
ード等を用い、一行おきに二値化データAを入れ、その
他の行は上記二値化データAと異なる二値化データBと
した例であるが、上記アスキーコード等を二次元バーコ
ードで記録された二値化データに置き換えれば、本発明
の真偽判別デバイスに二次元バーコードで記録された二
値化データを一行おきに付与することができる。また、
図4(a)は、左斜め上方向、左斜め下方向、右斜め上
方向及び右斜め下方向に隣接する4つの穿孔17に囲ま
れた穿孔18及び19に二値化データを付与し、上記4
つの穿孔の対角線上に位置する穿孔18を「0」、対角
線より上にずれている穿孔19を「1」とした例である
が、上記4つの穿孔17に囲まれた穿孔18又は19に
二次元バーコードの1セルに相当する二値化データを付
与すればよい。
【0061】
【発明の効果】以上のような構成の本発明によれば、次
に示すような効果を奏する。 (1)本発明の真偽判別デバイスは、レーザ等を照射す
ることでの微細穿孔を形成することが可能な精密加工技
術を用いて、背景穿孔に対して微細なずれをもって情報
穿孔を付与したので、偽造、変造が著しく困難である。
また、真偽判別デバイスだけでは情報を目視することは
できないので、この点でも偽造、変造が困難である。
【0062】(2)本発明の真偽判別デバイスを真偽判
別する際に用いる色要素画面は、液晶パネル、CRT、
印刷した透明フィルム、蛍光印刷画面等、複数色の色要
素から構成された色を有し、光を発光、反射、或いは、
透過させる色要素画面であればどのようなものでもよ
い。特に、事務用、家庭用に普及しているパソコン又は
ビデオカメラ等のモニタを用いることができるので、本
発明の真偽判別デバイスは手軽に真偽判別を行うことが
できる。
【0063】(3)各段の穿孔行で穿孔の位置を選択的
に縦方向にずらして「0」と「1」の二値化データを加
える等して、特定情報をいろいろと組み合わせることに
より、より偽造、変造を困難にすることができる。
【0064】(4)本発明の真偽判別デバイスは、背景
穿孔に対して微細なずれをもって情報穿孔を付与してい
るので、色要素画面上に重ねることで目視によって情報
穿孔の真偽判別が可能となるだけでなく、各段の穿孔行
で穿孔の位置を選択的に縦方向にずらして「0」と
「1」の二値化データを加えているので、機械によって
IDデータ等の二値化データの真偽判別が可能となるこ
とから、より一層、偽造、変造を困難にすることができ
る。
【0065】(5)本発明の真偽判別デバイスは、 紙
幣、パスポート、有価証券、カード、印紙類等の既存の
貴重印刷物に、その文字、肖像、バーコード等の適所に
穿孔することで適宜、採用することができるので応用の
範囲が広範囲である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真偽判別デバイスの実施例1を説
明する平面図である。
【図2】本発明に係る真偽判別デバイスの実施例2を説
明する平面図である。
【図3】本発明に係る二値化データを真偽判別デバイス
に組み込む場合の実施例3を説明する平面図である。
【図4】本発明に係る二値化データを真偽判別デバイス
に組み込む場合の実施例4を説明する平面図である。
【符号の説明】
1、7、15 真偽判別デバイス 2 液晶パネル 3、8 基材 4 穿孔 5、9、12、13 背景穿孔 6、10 情報穿孔 12 二値化データ「1」 13 二値化データ「0」 14 ASCIIコード 16 二値化データを付与した穿孔領域を示すブロック 16(a) 二値化データを付与した穿孔領域を示すブ
ロック 16(b) 二値化データを付与した穿孔領域を示すブ
ロック 16(c) 二値化データを付与した穿孔領域を示すブ
ロック 17 隣接する4つの穿孔 18 二値化データ「0」 19 二値化データ「1」

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目視しにくい程度の多数の微細な穿孔が
    形成された基材を有しており、複数色のいずれかの色を
    呈する色要素ストライプが一定のピッチで多数配列され
    て上記複数色から構成される色要素画面上に上記基材を
    重ねることで真偽判別が可能となる真偽判別デバイスに
    おいて、 上記多数の微細な穿孔は、背景を形成する多数の背景穿
    孔と特定のパターン情報を形成する多数の情報穿孔から
    構成されており、 上記多数の背景穿孔は、縦横夫々一定のピッチで、上記
    色要素画面を構成する色要素ストライプの配列に対して
    千鳥状に配置されており、 上記多数の情報穿孔は、縦横夫々のピッチが上記背景穿
    孔の縦横夫々のピッチと同一で、上記色要素画面を構成
    する色要素ストライプの配列に対して千鳥状に配置され
    ているとともに、上記多数の背景穿孔から横方向に一定
    の距離ずれて配置されており、 上記色要素画面上に上記基材を重ねると、上記多数の背
    景穿孔から見える背景色と上記多数の情報穿孔から見え
    る情報色が異なることで上記特定のパターン情報が目視
    可能になることを特徴とする微細な穿孔を有する真偽判
    別デバイス。
  2. 【請求項2】 上記背景穿孔及び上記情報穿孔の横方向
    のピッチは、上記色要素画面を構成する複数色の色要素
    ストライプの合計幅の2倍であり、 上記背景穿孔及び上記情報穿孔は、上記色要素画面を構
    成する複数色のいずれかの色を呈する色要素ストライプ
    の幅の1倍以上、2倍以下の直径を持った微細な円であ
    り、 上記背景穿孔に対する上記情報穿孔の横方向へのずれ量
    は、上記色要素画面を構成する複数色のいずれかの色を
    呈する色要素ストライプの幅の0.5倍以上、1倍以下
    であることを特徴とする請求項1記載の真偽判別デバイ
    ス。
  3. 【請求項3】 上記背景穿孔及び上記情報穿孔の横方向
    のピッチは、上記色要素画面を構成する複数色の色要素
    ストライプの合計幅の3倍であり、 上記背景穿孔及び上記情報穿孔は、横方向の幅が上記色
    要素画面を構成する複数色のいずれかの色を呈する色要
    素ストライプの幅の1倍以上、2倍以下であるととも
    に、縦方向の幅が上記横方向の幅の整数倍である微細な
    楕円であり、 上記背景穿孔に対する上記情報穿孔の横方向へのずれ量
    は、上記色要素画面を構成する複数色のいずれかの色を
    呈する色要素ストライプの幅の0.5倍以上、1倍以下
    であることを特徴とする請求項1記載の真偽判別デバイ
    ス。
  4. 【請求項4】 上記背景穿孔及び上記情報穿孔の横方向
    のピッチは、上記色要素画面を構成する複数色の色要素
    ストライプの合計幅の4倍であり、 上記背景穿孔及び上記情報穿孔は、横方向の幅が上記色
    要素画面を構成する複数色のいずれかの色を呈する色要
    素ストライプの幅の1倍以上、2倍以下であるととも
    に、縦方向の幅が上記横方向の幅の整数倍である微細な
    楕円であり、 上記背景穿孔に対する上記情報穿孔の横方向へのずれ量
    は、上記色要素画面を構成する複数色のいずれかの色を
    呈する色要素ストライプの幅の0.5倍以上、1倍以下
    であることを特徴とする請求項1記載の真偽判別デバイ
    ス。
  5. 【請求項5】 上記多数の微細な穿孔の中で、 横方向に穿孔が配置されている穿孔行ごとに、穿孔行に
    おける所定の基準線から上記多数の背景穿孔の一部が縦
    方向にずれて配置されているとともに、上記多数の情報
    穿孔の一部が縦方向にずれて配置されており、 縦方向にずれた背景穿孔及び情報穿孔と縦方向にずれて
    いない背景穿孔及び情報穿孔により「1」と「0」の組
    み合わせから構成される二値化データが付与されている
    ことを特徴とする請求項1記載の真偽判別デバイス。
  6. 【請求項6】 上記背景穿孔及び上記情報穿孔の横方向
    のピッチは、上記色要素画面を構成する複数色の色要素
    ストライプの合計幅の2倍であり、 上記背景穿孔及び上記情報穿孔は、上記色要素画面を構
    成する複数色のいずれかの色を呈する色要素ストライプ
    の幅の1倍以上、2倍以下の直径を持った微細な円であ
    り、 上記背景穿孔に対する上記情報穿孔の横方向へのずれ量
    は、上記色要素画面を構成する複数色のいずれかの色を
    呈する色要素ストライプの幅の0.5倍以上、1倍以下
    であり、 上記背景穿孔及び上記情報穿孔の縦方向へのずれ量は、
    穿孔径の0.5倍以上であることを特徴とする請求項5
    記載の真偽判別デバイス。
  7. 【請求項7】 上記背景穿孔及び上記情報穿孔の横方向
    のピッチは、上記色要素画面を構成する複数色の色要素
    ストライプの合計幅の3倍であり、 上記背景穿孔及び上記情報穿孔は、横方向の幅が上記色
    要素画面を構成する複数色のいずれかの色を呈する色要
    素ストライプの幅の1倍以上、2倍以下であるととも
    に、縦方向の幅が上記横方向の幅の整数倍である微細な
    楕円であり、 上記背景穿孔に対する上記情報穿孔の横方向へのずれ量
    は、上記色要素画面を構成する複数色のいずれかの色を
    呈する色要素ストライプの幅の0.5倍以上、1倍以下
    であり、 上記背景穿孔及び上記情報穿孔の縦方向へのずれ量は、
    上記色要素画面を構成する複数色のいずれかの色を呈す
    る色要素ストライプの幅の0.5倍以上であることを特
    徴とする請求項5記載の真偽判別デバイス。
  8. 【請求項8】 上記背景穿孔及び上記情報穿孔の横方向
    のピッチは、上記色要素画面を構成する複数色の色要素
    ストライプの合計幅の4倍であり、 上記背景穿孔及び上記情報穿孔は、横方向の幅が上記色
    要素画面を構成する複数色のいずれかの色を呈する色要
    素ストライプの幅の1倍以上、2倍以下であるととも
    に、縦方向の幅が上記横方向の幅の整数倍である微細な
    楕円であり、 上記背景穿孔に対する上記情報穿孔の横方向へのずれ量
    は、上記色要素画面を構成する複数色のいずれかの色を
    呈する色要素ストライプの幅の0.5倍以上、1倍以下
    であり、 上記背景穿孔及び上記情報穿孔の縦方向へのずれ量は、
    上記色要素画面を構成する複数色のいずれかの色を呈す
    る色要素ストライプの幅の0.5倍以上、2倍以下であ
    ることを特徴とする請求項5記載の真偽判別デバイス。
  9. 【請求項9】 上記真偽判別デバイス中に、 上記「1」と「0」の組み合わせから構成される二値化
    データを付与した複数の穿孔領域が形成されており、 上記複数の穿孔領域から2箇所以上の穿孔領域を抽出
    し、 抽出された2箇所以上の穿孔領域ごとの二値化データの
    間に所定の相関関係があるか否かを判断して真偽判別を
    行うことを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載
    の真偽判別デバイス。
  10. 【請求項10】 上記真偽判別デバイス中に、 上記「1」と「0」の組み合わせから構成される二値化
    データを付与した穿孔領域を基準ブロックとし、 上記基準ブロックとともに、上記基準ブロックの上下を
    反転させたブロック、上記基準ブロックの左右を反転さ
    せたブロック及び上記基準ブロックの上下と左右を反転
    させたブロックの4つのブロックを同時に形成し、 上記二値化データを機械的に読み取る装置へ上記真偽判
    別デバイスを挿入する際に、上記真偽判別デバイスの表
    裏と挿入方向を規制することなく、上記4つのブロック
    のいずれかのブロックで上記二値化データの読み取りを
    可能としたことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか
    に記載の真偽判別デバイス。
  11. 【請求項11】 上記真偽判別デバイス中に、 二次元バーコードの黒色に相当する部分の穿孔が「1」
    となり、上記二次元バーコードの白色に相当する部分の
    穿孔が「0」となるように、 上記「1」と「0」の組み合わせから構成される二値化
    データが付与されていることを特徴とする請求項5乃至
    10のいずれかに記載の真偽判別デバイス。
  12. 【請求項12】 上記真偽判別デバイス中に、 上記「1」と「0」の組み合わせから構成される二値化
    データが一行又は複数行おきに付与されており、 その他の行は、上記二値化データと異なる二値化データ
    又は二値化データとして読み取ることのできない無意味
    なダミーデータのいずれかが付与されていることを特徴
    とする請求項5乃至11のいずれかに記載の真偽判別デ
    バイス。
  13. 【請求項13】 上記真偽判別デバイス中に、 多数の微細な穿孔が千鳥状に配置された穿孔領域であっ
    て、 横方向に穿孔が配置されている穿孔行ごとに、且つ、横
    方向に穿孔が配置されている穿孔行の一行おきに、穿孔
    行における所定の基準線から縦方向にずれた穿孔と縦方
    向にずれていない穿孔を配置することで「1」と「0」
    の組み合わせから構成される二値化データのみを付与し
    た穿孔領域が形成されており、 上記二値化データのみを付与した穿孔領域では、縦方向
    にずれた穿孔と縦方向にずれていない穿孔を上下に位置
    する上記二値化データを付与していない穿孔行に形成し
    た左斜め上方向、左斜め下方向、右斜め上方向及び右斜
    め下方向に隣接する4つの穿孔との相対位置によって識
    別して二値化データを読み取ることを特徴とする請求項
    1乃至12のいずれかに記載の真偽判別デバイス。
  14. 【請求項14】 上記多数の微細な穿孔はレーザにより
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至13のい
    ずれかに記載の真偽判別デバイス。
  15. 【請求項15】 上記色要素画面は、上記色要素ストラ
    イプを有する液晶パネル又はCRT、上記色要素ストラ
    イプが印刷された透明フィルム又は光透過性の優れた用
    紙、或いは、上記色要素ストライプが蛍光インキにより
    印刷された基板のいずれかであることを特徴とする請求
    項1乃至14のいずれかに記載の真偽判別デバイス。
  16. 【請求項16】 上記液晶パネルは、市販のカラー液晶
    パネルであるか、上記多数の微細な穿孔の寸法に合わせ
    て色要素画面を形成した真偽判別に専用のカラー液晶パ
    ネルであることを特徴とする請求項15記載の真偽判別
    デバイス。
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