JP3388388B2 - 微細な穿孔を有する真偽判別形成体と真偽判別装置 - Google Patents

微細な穿孔を有する真偽判別形成体と真偽判別装置

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JP3388388B2 JP03517699A JP3517699A JP3388388B2 JP 3388388 B2 JP3388388 B2 JP 3388388B2 JP 03517699 A JP03517699 A JP 03517699A JP 3517699 A JP3517699 A JP 3517699A JP 3388388 B2 JP3388388 B2 JP 3388388B2
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健一 木村
正晴 小山
聡 西山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣、パスポー
ト、有価証券、カード、印紙類等の貴重印刷物に、偽
造、変造を抑制する効果を付与するとともに、機械によ
る真偽判別を可能とする真偽判別形成体とその判別装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙幣、パスポート、有価証券、カード、
印紙類等の貴重印刷物は、その性質上、偽造、変造され
にくいことが要求される。この防止策として、すき入
れ、微細な画線構成、凹版印刷等が公知である。併せ
て、これら貴重印刷物は真偽判別その他の機械処理する
必要があるため、機械読み取り要素を備えている必要が
ある。このため、インキに特殊な物質を混入する方法、
紙等の基材に特殊な物質をコート又は混入する方法等が
利用されている。
【0003】又、スイス200フランのように、文字又
は数字を穿孔配列によって表現している例もある。さら
に、肖像の濃淡画像を2値化し、濃淡を表現する2値化
データを基に肖像を表現した例もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな偽造防止手段のうち、すき入れはワニス等で擬似的
に作製することができることから、完全な偽造防止手段
とはなりにくくなっている。また、微細な画線構成等は
カラー複写機によってほぼ再現できることから、容易に
真偽判別ができなくなってきている。凹版においても、
十分な指感性を付与するには、大きな面積を必要とする
ため、デザイン上多くの問題が生じることとなる。
【0005】又、貴重印刷物の機械読み取りのために使
用されるインキとしては、紙幣に用いられている磁性イ
ンキが代表的であるが、流通上の観点から真偽判別の許
容範囲が広く、完全な真偽判別要素とはなり得ないのが
現状である。さらに、スイス200フランの例では穿孔
配列を真似て穿孔し偽造、変造可能であり、濃淡を2値
化データに変換して、このデータに応じて穿孔位置、即
ち座標x,yに変換して肖像を表現する手段は、その構
成が複雑となり、しかも真偽判別も必ずしも容易ではな
い。
【0006】ところで、近年、用紙、フィルム又は金属
板等への微細穿孔の精密加工技術の発達はめざましく、
例えば、レーザによる微細穿孔の加工技術は、任意の穿
孔配置を容易に行えることに併せ、穿孔時のバリの発生
が偽造、変造目的の針等による機械的穿孔に比べ遥かに
少ない。
【0007】本発明は、このような微細穿孔の精密加工
技術を利用し、上記従来の問題点を解決することを目的
とした、偽造、変造防止の優れた真偽判別成体及び真偽
判別装置を実現することを課題とする。即ち、目視しに
くい程度の微細な多数の穿孔を形成して、特定図形、文
字等の情報を付与して成る真偽判別成体により、その真
偽判別を可能とし、偽造、変造防止を行うものである。
【0008】本発明は、精密加工技術により形成された
背景穿孔に対して微細なずれをもって情報穿孔を付与す
ることにより、偽造、変造がきわめて困難な真偽判別形
成体を実現することを課題とする。
【0009】そして、本発明は、真偽判別に際して複
雑、高価で特殊な装置によらなくても、真偽判別形成体
の情報を目視で簡単に認識して判別できるようにすると
ともに、目視ではなく自動的な機械判別にも適している
真偽判別が行えることを目的とし、真偽判別装置として
は、液晶パネル、CRT等の事務用、家庭用に普及して
いるパソコンやビデオカメラ等のモニタを簡単に利用し
て手軽に判別を可能とするとともに、多方面の貴重印刷
物の真偽判別に利用可能とすることを課題とする。
【0010】さらに、真偽判別形成体に盛り込む情報と
しては、単一の情報だけでなく、目視できる情報、特定
方向で初めて認識される異方向情報、あるいは真偽判別
装置側の特定の情報と組み合わせられる情報、さらに各
段の穿孔の位置を選択的にずらして各段の穿孔列で表現
される「0」と「1」の二値化情報等、いろいろな情報
を組み合わせて盛り込むことにより偽造、変造をきわめ
て困難にすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、目視しにくい程度の多数の微細な穿孔が
形成された基材を有する真偽判別形成体であって該基材
は、複数色のいずれかを呈する色要素が多数配列されて
上記複数色から成る色要素画面上に置かれて真偽判別が
可能であることを特徴とする真偽判別形成体を提供す
る。
【0012】そして、本発明は、上記課題を解決するた
めに、目視しにくい程度の多数の微細な穿孔が形成され
た基材を有する真偽判別形成体であり、該基材は、複数
色のいずれかを呈する色要素が多数配列されて上記複数
色から成る色要素画面上に置かれて真偽判別が可能であ
る真偽判別形成体において、上記多数の微細な穿孔は、
背景を形成する多数の背景穿孔と特定のパターン情報を
付与する多数の情報穿孔とから成り、上記多数の背景穿
孔は、縦横夫々一定のピッチでもってマトリックス状に
配列されており、上記多数の情報穿孔は、その縦横夫々
のピッチは上記背景穿孔の縦横夫々のピッチと同一であ
り、背景穿孔から縦方向、横方向又は縦横方向にずれて
配置されており、上記色要素は、ストライプ、ドット又
は網点の形状であり、一定のピッチで多数配列されてお
り、上記基材が上記色要素画面上に置かれると、上記背
景穿孔を通して見える背景色と上記情報穿孔を通して見
える色が異なり、これにより上記特定のパターンが目視
可能となることを特徴とする上記真偽判別形成体を提供
する。
【0013】そして、本発明は上記課題を解決するため
に、目視しにくい程度の多数の微細な穿孔が形成された
基材を有する真偽判別形成体であり、該基材は、複数色
のいずれかを呈する色要素が多数配列されて上記複数色
から成る色要素画面上に置かれて真偽判別が可能である
真偽判別形成体において、上記多数の微細な穿孔は、背
景を形成する多数の背景穿孔と特定のパターン情報を付
与する多数の情報穿孔とから成り、上記多数の背景穿孔
は、縦横夫々一定のピッチでもってマトリックス状に配
列されているとともに、その一部が縦方向にずれて配置
されており、上記多数の情報穿孔は、その縦横のピッチ
は上記背景穿孔の縦横夫々の同一ピッチであり、背景穿
孔から横方向にずれて配置されており、さらにその一部
が縦方向にずれて配置されており、上記色要素は、スト
ライプであり、一定のピッチで多数配列されており、上
記基材が上記色要素画面上に置かれると、上記背景穿孔
を通して見える背景色と上記情報穿孔を通して見える色
が異なり、これにより上記特定のパターンが目視可能と
なるとともに、縦方向の各段における穿孔列の中、上記
縦方向にずれた背景穿孔と情報穿孔並びに縦方向にずれ
ていない背景穿孔と情報穿孔とにより、「1」と「0」
の組み合わせから成る二値化データが付与されているこ
とを特徴とする真偽判別形成体を提供する。
【0014】そして、本発明は、上記背景穿孔及び上記
情報穿孔の両方又はいずれか一方のうち一部の穿孔を、
上記基材を上記色要素画面上に置かない状態でも目視可
能な穿孔としてパターン化して形成することにより、上
記状態でも目視可能な二次的情報を付与して成ることを
特徴とする上記真偽判別形成体を提供する。
【0015】そして、本発明は、上記情報穿孔は、上記
基材を上記色要素画面に対して同一平面内で角度を変え
て置いて観察した場合に、上記夫々の角度に対応した夫
々の情報が目視できるように、上記基材に形成される複
数の異方向情報穿孔を含むことを特徴とする真偽判別形
成体を提供する。
【0016】そして、本発明は、目視しにくい程度の微
細な多数の穿孔が形成された基材を有し、該基材を、複
数色のいずれかを呈する色要素が多数配列されて成る色
要素画面上に置かれて真偽判別が可能である真偽判別形
成体であって、上記多数の微細な穿孔は、縦横夫々一定
のピッチでもってマトリックス状に配列されており、上
記色要素画面は、上記基材が色要素画面上に置かれる
と、上記多数の穿孔を通して特定のパターン情報を目視
可能となるように上記色要素が配列されていることを特
徴とする真偽判別形成体を提供する。
【0017】そして、上記複数の穿孔が縦方向に配列さ
れた縦方向穿孔列について、横方向にN列(但し、Nは
1以上の整数)おきの縦方向穿孔列群毎に上記情報穿孔
を形成することにより上記縦方向穿孔列群毎に夫々特定
のパターン情報を付与し、上記縦方向穿孔列群の複数に
ついて複数の特定のパターンを付与して成り、上記色要
素画面は、上記複数色のストライプと、黒のスリットの
N列を交互に一定のピッチで多数配列されて成り、上記
複数色のストライプは黒のスリットの幅と同じであり、
上記基材が上記色要素画面上に置かれると、上記背景穿
孔を通して見える背景色と上記情報穿孔を通して見える
色が異なり、これにより上記特定のパターンが目視可能
となり、上記基材を横方向に情報穿孔の横方向の1ピッ
チ分ずらす毎に上記複数の特定パターンが目視可能とな
ることを特徴とする真偽判別形成体を提供する。
【0018】上記複数色は、RGB(赤、緑、青)、Y
CM(イエロー、シアン、マゼンダ)等の三色、あるい
は、白及び黒の二色としてもよい。
【0019】上記穿孔は、レーザ等の加工機により、
円、楕円、多角形等のいずれかの形状に形成する。
【0020】上記色要素画面は、上記色要素としてのス
トライプ又はドットを有する上記液晶パネルあるいはC
RTであるか、上記色要素としてのストライプ、ドット
又は網点が印刷された透明フィルム若しくは光透過性の
優れた用紙、又は上記色要素が蛍光インキにより印刷さ
れた基板等である。
【0021】上記液晶パネルは、市販されている液晶パ
ネルを利用するか、あるいは上記背景穿孔及び情報穿孔
の寸法に合わせて色要素画面を形成して成る真偽判別専
用の液晶パネルを利用する。
【0022】上記色要素がストライプである場合におけ
る、上記背景穿孔及び上記情報穿孔の夫々の横幅は、両
者ともに又は少なくといずれか一方が、[1ストライプ
の横幅]×[上記色要素画面の色の数−1]以下の寸法
である。
【0023】上記色要素がストライプである場合におけ
る、上記背景穿孔と上記情報穿孔の夫々の横幅は、互い
に同じとしても異なる寸法としてもよい。
【0024】上記色要素がドット又は網点である場合に
おける、上記背景穿孔又は上記情報穿孔の夫々の縦又は
横幅は、両者ともにあるいは少なくとも一方が、[上記
ドット又は網点の縦又は横ピッチ]×[上記色要素画面
の色の数−1]以下の寸法である。
【0025】上記色要素がドット又は網点である場合に
おける、上記背景穿孔と上記情報穿孔の夫々の縦又は横
幅は、互いに異なる寸法としてもよい。
【0026】さらに、本発明は、上記真偽判別形成体を
真偽判別するために、上記基材を上記色要素画面上に置
いて得られる画像を画像データとして入力する装置と、
該画像データを色分解して色毎に濃度分布パターンの異
なる色分解画像を得る装置とを具備しており、上記色分
解画像の濃度分布パターンの組み合わせにより真偽判別
を行うことを特徴とする真偽判別形成体の真偽判別装置
を提供する。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施の形態を実施例
に基づいて図面を参照して説明する。図1は、本発明に
係る真偽判別形成体の基本的な原理、構成を説明する図
であるとともに、実施例1を示す図である。
【0028】(実施例1)本発明は、図1(a)に示す
真偽判別形成体1を図1(b)に示す真偽判別装置の色
要素画面として利用する液晶パネル2の画面上に重ねる
と、図1(c)に示すように、真偽判別形成体1に付与
され、目視で認識できない情報(文字又は図形)が目視
でき、これにより真偽判別形成体1の真偽判別が可能と
なることを特徴としている。
【0029】この液晶パネル2は、色要素画面として利
用するものであるが、この色要素画面は、液晶パネルだ
けでなく、後述する他の実施例でも説明するようにCR
T、印刷画線等いろいろな形態がある。又、色要素画面
は、複数色のいずれかを呈する色要素が多数配列されて
上記複数色から構成されるが、この複数色は、例えば、
RGB(赤、緑、青)、YCM(イエロー、シアン、マ
ゼンダ)、白黒、その他いろいろな複数の色の組合せが
ある。以下の実施例では、複数色は、説明上RGB
(赤、緑、青)の組合せで説明する。
【0030】実施例1では、真偽判別装置の色要素画面
として液晶パネル2を利用するが、この液晶パネルは、
後述するように専用機でもよいが、事務用、家庭用に普
及されている一般の機種が利用できる。液晶パネル2
は、RGB(赤、緑、青)の縦方向に伸びるストライプ
状の一定幅の色フィルタが横方向に交互に配列されてお
り、RGBのストライプ(図1(b)中のRGBで指示
する部分)を色要素とし、該色要素が多数配列されて成
る色要素画面(カラー画像を構成する色要素を有する画
面)を形成している。
【0031】真偽判別形成体1は、基材3を有し、この
基材3にレーザにより多数の微細な穿孔から成る穿孔配
列4が形成されて構成される。この穿孔は、背景を構成
する穿孔(これを「背景穿孔」という。)5と、情報を
付与する穿孔(これを「情報穿孔」という。図中「T」
という情報が付与されている。)6とから構成されてい
る。
【0032】背景穿孔5は、横方向にピッチpをもっ
て、縦方向にピッチp’をもってマトリックス状に形成
されている。背景穿孔5の横方向のピッチpは、液晶の
RGBストライプの合計幅wの整数倍が採用される。一
方、情報穿孔6については、その横方向及び縦方向のピ
ッチは、背景穿孔5の横方向及び縦方向のピッチp、
p’と同じである。情報穿孔6は、縦方向には背景穿孔
5の縦方向と同じ位置で配列されているが、横方向には
背景穿孔5の縦列から横方向距離xずれて形成されてい
る。
【0033】このような構成から成る真偽判別形成体1
の作用を説明する。今、真偽判別形成体1を液晶パネル
2の画面に重ねると、図1(c)に示すように背景穿孔
5は、B(青)ストライプ上に重なり、背景穿孔5を通
してB色が見える。一方情報穿孔6はR(赤)ストライ
プ上に重なり、情報穿孔6を通してR色が見える。その
結果、B色の背景に、想像線イで示すようなR色のTと
いう情報が浮き上がるようにして目視可能となる。
【0034】背景穿孔5も情報穿孔6も付与していない
ような偽造の真偽判別形成体1は、液晶パネル2上に重
ねて見ても背景画像も情報画像も見えない。又背景穿孔
5は形成されているが、情報穿孔6を付与していない、
又付与していても真正ではない偽造、変造された真偽判
別形成体1の場合は、液晶パネル2上に重ねて見てもT
という真正な情報が認識できないことから、真偽判別が
可能となる。
【0035】又、液晶パネル2のRGBストライプに対
し、真偽判別形成体1の穿孔列が平行でない場合又はR
GBストライプのピッチp”の3倍と穿孔ピッチpが完
全に一致していない場合は、穿孔5、6から通過する発
光色が全面同一とはならないため、RGB3色の虹彩モ
アレが生じる。そして、液晶パネル2と真偽判別形成体
1の間にガラスや隙間がある場合は、見る角度によって
見えるストライプの色が異なる可能性があるから、モア
レの色も変化する。なお、真偽判別形成体1の穿孔配列
が全くランダムであったりした場合、このようなRGB
3色のモアレは発生しないから、このモアレの発生の有
無によってもおおまかな真偽判別ができる。
【0036】ここで、上記実施例1を具体例でさらに詳
細に説明する。液晶パネル2のRGBの幅は、その機種
によりいろいろある。例えば、RGBストライプのそれ
ぞれの幅が0.1mmとする。
【0037】一方、真偽判別形成体1の背景穿孔5及び
情報穿孔6の穿孔形状について検討すると、図1記載の
真偽判別形成体1の穿孔は、背景穿孔及び情報穿孔とも
に同じ寸法の楕円とする。その寸法は、上記RGBスト
ライプ幅を考慮して、短径(横幅)は、単色で情報を認
識できるようにする場合は、RGBストライプの幅とほ
ぼ同一の幅0.1mmとする。又、穿孔の短径(横幅)
をRGBストライプの幅より大きくして、真偽判別形成
体1の穿孔がRGBストライプの複数色をまたいで、混
合色を透過させ、これを認識するようにしてもよい。
【0038】この場合、背景穿孔及び情報穿孔がともに
RGBストライプの三色をまたぐと、ともに白色光とし
て見えて識別できなくなるから、三色の場合は背景穿孔
又は情報穿孔の少なくともいずれか一方が二色以下をま
たぐようにしないと識別機能が生じない。要するに、背
景穿孔又は情報穿孔の一方の穿孔がRGBストライプの
三色をまたいで白色光となった場合でも、他方の穿孔が
白色光に見えない即ち最大限二色をまたぐようにすれば
識別機能が生じる。
【0039】これを一般的に表現すると、上記背景穿孔
及び上記情報穿孔の夫々の横幅は、両者ともに又は少な
くともいずれか一方が、[1ストライプの横幅]×[上
記色要素画面の色の数−1]以下の寸法であることが必
要である。
【0040】なお、情報穿孔と背景穿孔の寸法は同じで
あってもよいし、異なっていてもよい。例えば、情報穿
孔の横幅を背景穿孔の横幅よりストライプの横幅に相当
する寸法分だけ大きいか又は小さい寸法としてもよい。
RGBストライプ三色を利用するとした場合において、
背景穿孔をストライプ二又は三本分に相当する横幅と
し、これに対応して情報穿孔をストライプ一又は二本分
に相当する横幅とすると、背景穿孔の二色の混合色又は
白色に対して、情報穿孔ではRGBのいずれか一色又は
二色の混合色が見え情報が認識可能となる。
【0041】ところで、背景穿孔5及び情報穿孔6の形
状については、基本的には、どのような形でもよいが、
その適切な寸法を考察すると、RGBストライプと平行
な径又は辺は、長いほど認識しやすくなるが、長すぎる
と基材3の強度が弱くなるとともに、大きな面積が必要
となる。これらのことを考慮すると、次の穿孔形状が適
切と考えられる。 穿孔径0.1mm〜0.2mmの円 短径0.1mm〜0.2mm、長径0.5mm〜1m
mの楕円 短辺0.1mm〜0.2mm、長辺0.5mm〜1m
mの四角形
【0042】次に、真偽判別形成体1の背景穿孔5及び
情報穿孔6の横方向のピッチpについて検討する。液晶
パネル2のRGBストライプは、夫々のストライプ幅が
0.1mmであることから、ピッチpは、短径0.1m
mで穿孔する場合は、RGBのいずれかの色に重ねるた
め、0.3mmの整数倍とする。短径0.2mmで穿孔
する場合も0.3mmの整数倍とする。
【0043】次に、情報穿孔6の穿孔位置について検討
する。情報穿孔6の形状及びピッチpは、上記のとおり
であるが、背景穿孔5とは異なる色で認識するため、単
色で認識する場合は0.1mm左右いずれかの方向にず
れた位置に穿孔する。混合色で認識する場合は、0.1
mm〜0.2mmの範囲で左右いずれかの方向にずら
す。この場合、真偽判別形成体を液晶パネルに重ねない
で単体のみで情報を観察できないようにするためには、
背景穿孔5と情報穿孔6の短径を同一とするか、又はス
トライプ1本分(0.1mm)の差の範囲内にとどめる
とともに、情報穿孔6と背景穿孔5とのずれ量(上記
x)は小さい(例えば0.1mm)方が有効となる。
【0044】(実施例2)図2は、本発明に係る真偽判
別形成体の実施例2を示す図である。実施例2の真偽判
別形成体7は、基材8にレーザにより背景穿孔9と情報
穿孔10が形成されており、この基本構造は実施例1の
真偽判別形成体1と同じであるが、背景穿孔9と情報穿
孔10について、部分的に微細な穿孔の形状を変形させ
た穿孔配列から成る二次情報穿孔をレーザで形成して二
次情報を付与して成るものである。
【0045】この二次情報は、液晶パネル2上に真偽判
別形成体を重ねないで真偽判別形成体7単体で観察した
場合に、目視で認識しやすい目立つ形状、例えば、穿孔
径の大きな二次情報穿孔11を形成して、図2(a)の
想像線ロに示すような「C」という文字等の二次情報を
付与する。
【0046】実施例2の作用を説明する。真偽判別形成
体7は、上記の通り単体で観察すると、二次情報穿孔1
1を認識することができるが、情報穿孔10で付与され
た情報Tを認識することはできない。しかし、液晶パネ
ル2の画面上に真偽判別形成体7を重ねた場合は、図2
(c)に示すように、上記実施例1と同様の背景穿孔9
によるB(青)色の背景画像中に、情報穿孔10による
R(赤)色の情報Tが認識でき、R色に着色されている
から二次情報Cより目立ち、二次情報Cが特に意識しな
ければ認識できなくなる。
【0047】よって、液晶パネル2に重ねないで真偽判
別形成体7単体を観察して二次情報Cを認識して、真偽
判別形成体を偽造、変造しても、液晶パネル2に重ねて
観察すれば容易に真正な真偽判別形成体ではないことが
判別可能である。なお、液晶パネル2の画面に対して斜
めから観察すると、液晶の配向性の関係でRGBストラ
イプが見えにくくなり、再度Cという二次情報の方が認
識できる。
【0048】(実施例3)図3は、本発明に係る真偽判
別形成体の実施例3を説明する図である。実施例3の真
偽判別形成体12は、レーザで基材13に多数の微細な
背景穿孔14と、Tという情報を付与する多数の微細な
情報穿孔15とが形成されおり、この基本構造は実施例
1と同じである。実施例3の真偽判別形成体12は、こ
の基本構造に加えて、情報Tの付与された方向(図3
(a)に示す方向であり、以下、「通常の方向」とい
う。)に対して、90度の方向にJという異なった方向
に向いた情報(「異方向情報」という。)を付与する情
報穿孔(この情報穿孔を、特に「異方向情報穿孔」とい
う。)がレーザ形成されている。
【0049】異方向情報穿孔16は、形状及び穿孔ピッ
チは上記背景穿孔14及び情報穿孔15と同じである
が、その穿孔位置は、通常の方向において、背景穿孔ラ
インL(背景穿孔14の縦方向一つの位置を示すライ
ン。)より一律下方にずれている。そして、情報Tと異
方向情報Jが重なる領域における穿孔17(この穿孔1
7は、情報穿孔15の一つであるとともに異方向情報穿
孔16の一つでもある。)は、通常方向において、背景
穿孔ラインLより下方、かつ背景穿孔ラインL’(背景
穿孔14の横方向の一つの位置を示すライン。)より右
にずれて形成され、穿孔17は、情報CとJを付与する
穿孔として機能する。
【0050】実施例3の作用を説明する。真偽判別形成
体12を液晶パネルに重ねないで単独に観察しても、何
等情報は認識できない。今、真偽判別形成体12を液晶
パネル2に通常の方向で重ねると、実施例1の場合と同
様に情報Tが認識できる(図3(c)の想像線ロ参
照。)。そして、真偽判別形成体12を、通常の方向か
ら90度回転して液晶パネル上に重ねた場合は、情報T
が認識できなくなり、異方向情報穿孔16が液晶パネル
のR(赤)ストライプ上に配置され、異方向情報穿孔1
6によるR色のJという情報が認識できるようになる
(図3(d)の想像線ハ参照。)。このように単体で観
察したときには見えない二つの情報T、Jが、液晶パネ
ル上において、夫々異なった角度方向で認識することが
でき、偽造、変造を困難にすることができる。
【0051】実施例3では、液晶パネル上において、真
偽判別形成体12を重ねて、通常位置と90度回転した
二つの観察方向角度で、それぞれ情報T、Jを認識でき
るように穿孔を形成したが、この観察方向角度は、この
ような二つに限らず複数の方向角度、例えば45度、6
0度及び90度等、多方向の角度おいて、夫々の方向に
対応して情報が認識できるように、異方向情報穿孔の位
置を背景穿孔からずらして形成されるようにしてもよい
ことはいうまでもない。このような多方向における異方
向情報穿孔による複数の情報を認識できるようにするこ
とにより、偽造、変造を一層困難にすることができる。
【0052】なお、多方向から観察する場合において
も、背景穿孔、情報穿孔、異方向情報穿孔の穿孔形状
は、基本的にはどのような形状でもよい。例えば、楕円
形状とした場合は、その回転角度の夫々の位置に対応し
て液晶パネルのストライプの方向に長手に形成される。
又、実施例3の説明では、真偽判別形成体12を液晶パ
ネル2に対して回転したが、互いに相対的に回転すれば
よいのであって、真偽判別形成体12を回転しないで液
晶パネル2を回転してもよいことはいうまでもない。
【0053】(実施例4)本発明に係る真偽判別形成体
は、事務用、家庭用に市販されているパソコン等に用い
られる一般の液晶パネルを用いて情報穿孔の認識が可能
となるから、例えば流通業界(スーパーマーケットのレ
ジ)におけるカードのチェック等きわめて汎用性が高
く、有用である。しかしながら、市販されているパソコ
ン等に用いられている液晶パネルのRGBストライプの
幅、ピッチは機種ごとに差があることから、一つの真偽
判別形成体では対応できないことが確認されている。
【0054】この点を逆に利用して、本発明に係る真偽
判別形成体の実施例3は、真偽判別専用の液晶パネルを
作製し、一般の液晶パネルとの差別化を図り、この液晶
のRGBストライプに合わせて、特殊な背景穿孔及び情
報穿孔を形成して成るものである。実施例3によると、
一般の液晶パネルを用いても情報穿孔の認識を不可能と
して、情報穿孔の形状、ピッチ、穿孔位置等の特徴の解
析を不可能とすることもできる。
【0055】(実施例5)図4は、実施例5を説明する
図面である。上記各実施例では、液晶パネルのRGBス
トライプ画面を用いて、その上に真偽判別形成体を重ね
て、情報穿孔(異方向情報穿孔も含む。)により付与さ
れた情報を認識し真偽判別を行うものである。しかしな
がら、真偽判別装置は、RGB等の複数色の要素から成
る色要素画面を有するものであれば、液晶パネルでなく
てもよい。
【0056】実施例5では、液晶パネルの代わりにCR
Tを色要素画面として利用したものである。図4は、C
RTの色要素画面を構成する色要素であるRGBの発光
素子のドット配列の一部を示す図である。このCRTで
は、RGBの発光素子のドットが千鳥状に配列されて構
成されている。ラインD1〜4は、真偽判別形成体を重
ね合わせる方向を示す異なった角度のラインを示すもの
である。
【0057】真偽判別形成体を水平面内で角度を変えて
ラインD1〜4の夫々に合わせるようにして置いた場合
に、夫々の角度において夫々特定の情報が認識できるよ
うに、真偽判別形成体の背景穿孔と情報穿孔から成る穿
孔配列を形成する。これにより、真偽判別形成体の角度
を変えることにより、夫々の角度に対応した情報が認識
できる。なお、ラインD1〜4で示す角度の中で、特
に、RGBのD1あるいはD3は、RGBの夫々が統一
されたドット列から構成されているから、本発明の真偽
判別形成体を重ねて情報を明確に認識するために適した
方向である。
【0058】(実施例6)図5は、実施例6(図5
(a))及び実施例7(図5(b))を説明する図であ
る。実施例6及び実施例7はともに真偽判別装置として
液晶パネルの代わりに、色要素画面として印刷物を利用
するものである。実施例6は、図5(a)において、Y
CMの色インキを用い、透明フィルム18に真偽判別形
成体1(又は7、12)の穿孔5(又は6、9、10、
11、14〜17)の形状及び穿孔ピッチに対応して、
色要素として、YCMの網点又はストライプ19を印刷
し色要素画面を形成する。本発明で利用する網点はドッ
ト程度の大きさである。
【0059】この透明フィルム18の上に真偽判別形成
体1を重ねて、透明フィルム18にバックライト20を
照射し、その透過光により情報穿孔により付与された情
報を認識することができる。なお、コピー紙程度の透過
光量を有する用紙にYCMのストライプ又は網点を印刷
したものを、色要素画面として用いても同様の効果を得
ることができる。
【0060】又、穿孔の縦又は横径を大きくして、RG
Bのドット又は網点の複数色をまたいで、混合色を透過
させ、これを認識するようにしてもよい。この場合、背
景穿孔及び情報穿孔がともにRGBのドット又は網点の
三色をまたぐと、ともに白色光として見えて識別できな
くなるから、三色の場合は背景穿孔又は情報穿孔の少な
くともいずれか一方が二色以下をまたぐようにしないと
識別機能が生じない。要するに、背景穿孔又は情報穿孔
の一方の穿孔がRGBのドット又は網点の三色をまたい
で白色光となった場合でも、他方の穿孔が白色光に見え
ない即ち最大限二色をまたぐようにすれば識別機能が生
じる。
【0061】これを一般的に表現すると、上記色要素が
ドット又は網点である場合における、上記背景穿孔又は
上記情報穿孔の夫々の縦又は横幅は、両者ともにあるい
は少なくとも一方が、[上記ドット又は網点の縦又は横
ピッチ]×[上記色要素画面の色の数−1]以下の寸法
である。
【0062】上記色要素がドット又は網点である場合に
おける、上記背景穿孔と上記情報穿孔の夫々の縦又は横
幅は、互いに同じ寸法でも異なる寸法としてもよい。例
えば、RGB三色のドット又は網点を利用するとした場
合、背景穿孔を網点二又は三個包含する大きさとし、こ
れに対応して情報穿孔を網点一又は二個分包含する大き
さとすると、背景穿孔の二色の混合色又は白色に対し
て、情報穿孔ではRGBのいずれか一色又は二色の混合
色が見え情報が認識可能となる。
【0063】(実施例7)実施例7では、液晶パネルの
代わりに、図5(b)に示されるような、基板21の面
に蛍光インキを用いてYCMのストライプ(ライン)又
は網点22を印刷したものを、色要素画面として用いた
ものである。この基板21では、通常の太陽光、白色光
下では、YCMのストライプ又は網点22は目視できな
いが、紫外線光を照射するとYCMのストライプ又は網
点が発色する。
【0064】実施例7の使用に際しては、基板21上
に、真偽判別形成体1(又は7、12)を重ね、その上
から紫外線灯23により紫外線光24を照射する。する
と、穿孔5(又は6、9、10、11、14〜17)を
通して紫外線光24が蛍光インキのYCMストライプ又
は網点22に照射されて、これを励起してYCMの励起
光が生じる。この励起光より、穿孔5を通して情報が認
識でき、真偽判別形成体1の真偽判別が可能である。
【0065】(実施例8)図6は、本発明に係る実施例
8を説明する図である。第1〜7の実施例については、
真偽判別形成体側に多数の微細な背景穿孔及び情報穿孔
を形成して情報を付与したが、実施例8では、真偽判別
形成体26は、その全面に穿孔27がレーザで一定の縦
横ピッチをもってマトリックス状に形成されているだけ
であり、色側で、色要素であるストライプ、ドット、網
点等を特定の配列にすることにより特定の情報を盛り込
んでいる。
【0066】図6において、実施例8に係る液晶パネル
28は、想像線で囲まれる領域ニのRGBストライプに
ついて、この領域の外側の背景部分のRGBストライプ
から横方向にずらして形成されている。今、この液晶パ
ネル28の上に真偽判別形成体26を重ねると、液晶パ
ネル28の領域ニにおける上記ずれた部分のRストライ
プ29が、図6(c)に示すように、穿孔27を通して
見え、これにより液晶ストライプに付与された想像線に
示される特定の情報が認識でき、真偽判別形成体26の
真偽判別が可能である。
【0067】この実施例8は、レーザにより一定ピッチ
でマトリックス状に多数の微細な穿孔を形成することが
困難であることを前提として、このような穿孔が形成さ
れていない真偽判別形成体は真正ではないとされる。
【0068】(実施例9)図7は、本発明に係る真偽判
別形成体の実施例9を示すものである。図7(a)にお
いて、真偽判別形成体30は、基材31を有し、この基
材31に、レーザにより多数の微細な穿孔を縦横夫々の
ピッチをもって配列した穿孔配列を形成している。この
穿孔配列は、基準となるマトリックス上の位置に穿孔さ
れた背景穿孔32と、基準位置からずれて穿孔された情
報穿孔33、34から構成される。図7の縦穿孔列N
O.1〜n中の奇数列(No.3、5、7・・・)の一
部の穿孔(例.No.3の2段目の穿孔)が背景穿孔
(基準配列)から1/3ピッチ左側にずれて、Vという
文字情報を付与する情報穿孔33を形成している。但
し、この文字情報は、真偽判別形成体30を目視しただ
けでは判読できない。
【0069】他方、縦穿孔列NO.1〜n中の偶数列
(No.4、6、8・・・)の一部の穿孔(例.No.
4の2段目の穿孔)が背景穿孔(基準配列)から1/3
ピッチ左側にずれて、Tという文字情報を付与する情報
穿孔34を形成している。この文字情報は、真偽判別形
成体30を目視しただけでは判読できない。即ち、実施
例9に係る真偽判別形成体は、奇数列と偶数列で1列置
きの縦穿孔列に夫々の情報穿孔を形成し夫々異なる特定
の情報を付与するようにしている。
【0070】このような構成の真偽判別形成体30の情
報を認識し、真偽判別する色要素画面35を、図7
(b)に示す。色要素画面となる液晶パネル35は、R
GBストライプと黒のスリット36が横方向に交互に配
列されて構成される。RGBストライプの各幅は同じで
あり、黒のスリットは、各ストライプの幅の3倍、即ち
RGBストライプの合計幅と同じである。
【0071】真偽判別形成体30を判別する場合は、図
7(C)に示すように、真偽判別形成体30を色要素画
面35上に載置する。すると、上記奇数列の縦穿孔列の
ずれている一部の穿孔(例.No.3の2段目の穿孔3
3)が、Rストライプ上に重なり、この一部の穿孔を通
して赤色が見え、その他の穿孔は、背景穿孔としてG又
は黒のストライプ又はスリット36上に重なり、緑又は
黒で目視でき、全体として赤色の穿孔が浮き上がってV
という穿孔情報が目視できる。
【0072】次に、図7(d)に示すように、真偽判別
形成体30を色要素画面35上に、横方向の穿孔ピッチ
分ずらして載置する。すると、上記偶数列の縦穿孔列の
ずれている一部の穿孔(例.No.4の2段目の穿孔3
4)が、Rストライプ上に重なり、この一部の穿孔を通
して赤色が見え、その他の穿孔は、背景穿孔としてG又
は黒のストライプ又はスリット36上に重なり、緑又は
黒で目視でき、全体として赤色の穿孔が浮き上がってT
という穿孔情報が目視できる。
【0073】実施例9では、縦方向穿孔列の1列おきに
特定の情報穿孔を形成して2つの情報パターンを形成し
たが、1列おきでなくても縦方向穿孔列を複数列(但
し、Nは2以上の整数)おきの縦方向穿孔に特定のパタ
ーン情報を付与し、このような縦方向穿孔列群の複数に
ついて3以上(N+1個まで可能)の特定のパターンを
付与してもよい。
【0074】この場合、上記色要素画面は、上記RGB
ストライプと、黒のスリットが複数列(N列)一体とな
ったものとを、交互に一定のピッチで多数配列されて成
り、上記RGBストライプは、黒のスリットを構成する
複数列の中の1列の幅と同じである。そして、上記基材
が上記色要素画面上に置かれると、上記背景穿孔を通し
て見える背景色と上記情報穿孔を通して見える色が異な
り、これにより上記特定のパターンが目視可能となり、
上記基材を横方向に情報穿孔の横方向の1ピッチ分ずら
す毎に上記複数の特定パターンが目視可能となる。
【0075】(実施例10)本発明に係る実施例10
は、液晶パネル等の色に真偽判別形成体を重ねあわせて
情報を認識する場合、目視によるのではなく機械認識を
行うものである。この実施例10では、色要素画面に真
偽判別形成体を重ねあわせて得られる画像を、CCDカ
ラーカメラで撮影し原画像を得る。そして、この原画像
を色分解し、RGB毎に濃度値を測定し、RGB毎の画
像データを得る。
【0076】その結果、情報穿孔、異方向情報穿孔を通
過する色からの発光色は、例えばRとなり、背景穿孔を
通過する発光色は例えばBとなり、この画像データをパ
ターン認識して情報を認識することができる。
【0077】図8は、真偽判別形成体の情報穿孔37、
背景穿孔38が大きく、液晶パネル等の色要素の2色の
ストライプRG、BGをまたいでいる場合である。R色
については情報穿孔37に相当する部分の濃度値が背景
穿孔38に相当する部分に比べ高く、これをパターン認
識すると、情報穿孔による情報についてポジティブ
(+)の画像認識が得られる。他方、B色については、
情報穿孔37に相当する部分の濃度値が背景穿孔38に
相当する部分より低く、これをパターン認識すると、情
報穿孔による情報についてネガティブ(−)の画像認識
が得られる。G色では背景部分と同程度の濃度値となり
区別できない。
【0078】この結果、情報穿孔37により付与される
情報について、R色のパターン認識によるポジ画像と、
B色によるネガ画像の組み合わせが得られ、このような
組み合わせの場合は、その真偽判別形成体は真正である
と判別される。このようなRGB毎の色分解で得られる
結果を利用したアルゴリズムを用いることで、機械によ
る真偽判別が可能となる。
【0079】(実施例11)図9は、本発明に係る実施
例11を説明する図である。実施例11の真偽判別形成
体39は、レーザで基材40に多数の微細な背景穿孔4
1と、Tという情報を付与する横方向にずらして形成さ
れた多数の微細な情報穿孔42とが形成されおり、この
点で基本構造は実施例1と同じである。図9は、真偽判
別形成体39をRGBの三色ストライプ上においた状態
を示し、情報穿孔42により赤色のTという情報が認識
される。
【0080】この基本構造に加えて、実施例11の真偽
判別形成体39では、各段の穿孔列トには、その穿孔の
孔の位置により「1」と「0」とから成る二値化情報が
付与されている。即ち、図9において、各段の穿孔列の
背景穿孔ラインL上にある穿孔43を「0」とし、背景
穿孔ラインLから上方にずれて形成された穿孔44を
「1」とする。
【0081】このようにして各段の穿孔列トには、その
背景穿孔41及び情報穿孔42の一部を選択的に背景穿
孔ラインLより上方に形成することにより、Tという情
報に加えて、例えば、「PRINTING」という情報
の各アルファベット文字等に対応する二値化情報(図9
中にASCIIコード45で示す。)が付与される。こ
のように二値化情報を付与する各段の穿孔列トは、ライ
ンカメラ又はエリアカメラにより撮影され、その撮像が
画像処理されて、上記情報が認識される。
【0082】上記各段の穿孔列トで形成される穿孔は微
細であり、かつ「0」と「1」の穿孔43、44のずれ
はきわめて小さく目視困難で、しかも一枚の偽造判別形
成体に各種の態様(色ストライプに対する情報穿孔のず
れや穿孔列ラインに対するずれ等)で情報が付与される
こととなるから、偽造防止形成体の偽造、変造はきわめ
て困難であり、かつ多量の情報を持たせることが可能と
なる。
【0083】なお、以上の例では、穿孔列ラインにある
穿孔と穿孔列ラインからずれた穿孔について「0」と
「1」としたが、各段の穿孔列を構成する穿孔を二つの
形状(例.○と△)のどちらかにして、その形状により
「0」と「1」とする等、二値化の穿孔はいろいろ考え
られる。
【0084】以上本発明を実施例により説明したが、こ
れらの実施例に特定されるものではなく、特許請求の範
囲の範囲内でその他いろいろな実施の形態乃至実施例が
考えられることは言うまでもない。
【0085】
【発明の効果】以上のような構成から成る本発明によれ
ば次のような効果を有する。 (1)本発明の真偽判別形成体は、レーザ等の微細穿孔
を形成可能な精密加工技術により背景穿孔に対して微細
なずれをもって情報穿孔を付与したので偽造、変造が困
難であり、真偽判別形成体だけでは情報を目視すること
はできないので、この点でも偽造、変造が困難である。
【0086】(2)判別する際に本発明の真偽判別形成
体を重ねる真偽判別装置の複数色の色要素画面として
は、液晶パネル、CRT、印刷した透明フィルム、蛍光
印刷画面等、複数色の色要素から構成された色要素画面
であって、光を発光、反射、あるいは透過させる装置で
あればどのようなものでもよい。特に、事務用、家庭用
に普及しているパソコン又はビデオカメラ等のモニタを
用いることができ、手軽に判別が可能である。
【0087】(3)大きな穿孔により真偽判別形成体だ
けでも目視できる情報を加えたり、回転角度の異なった
方向において目視できる異方向情報穿孔を加えたり、色
要素配列のずれによる情報を加えたり、さらに各段の穿
孔の位置を選択的にずらして各段の穿孔列で「0」と
「1」の情報を加える等して、特定情報をいろいろと組
み合わせることにより、より偽造、変造を困難にするこ
とができる。
【0088】(4)色分解した後、各色毎の濃度値及び
パターン認識の組み合わせで目視によらない機械判別が
可能となる。
【0089】(5)本発明の真偽判別形成体は、 紙
幣、パスポート、有価証券、カード、印紙類等の既存の
貴重印刷物に、その文字、肖像、バーコード等の適所に
穿孔することにより、適宜採用することができ適用範囲
が広範囲である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真偽判別形成体の実施例1を説明
する平面図である。
【図2】本発明に係る真偽判別形成体の実施例2を説明
する平面図である。
【図3】本発明に係る真偽判別形成体の実施例3を説明
する平面図である。
【図4】本発明に係る真偽判別形成体の実施例5を説明
する平面図であり、CRTの画面の一部の平面図であ
る。
【図5】本発明に係る真偽判別形成体の実施例6(図5
(a))及び実施例7(図5(b))を説明する断面図
である。
【図6】本発明に係る真偽判別形成体の実施例8を説明
する平面図である。
【図7】本発明に係る真偽判別形成体の実施例9を説明
する平面図である。
【図8】本発明に係る真偽判別形成体の実施例10を説
明する平面図でありRGBストライプと穿孔との位置関
係を説明する要部を示す図である。
【図9】本発明に係る真偽判別形成体の実施例11を説
明する平面図である。
【符号の説明】
1、7、12、26、30、39 真偽判別形成体 2、28、35 液晶パネル 3、31、40 基材 5、9、14、32、38、41 背景穿孔 6、10、15、33、34、37、42 情報穿孔 16 異方向情報穿孔 17 情報の重なり領域の穿孔 18 透明フィルム 22 蛍光インキによるRGBのストライプ又は網点 24 紫外線光 29 ずれたR色のストライプ 36 黒のスリット
フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−233562(JP,A) 特開 昭57−90790(JP,A) 特開 平4−195695(JP,A) 特開 昭55−73086(JP,A) 特開 平11−327479(JP,A) 特開 平9−179509(JP,A) 特開 平9−197996(JP,A) 特開 昭54−30800(JP,A) 特開 昭47−18491(JP,A) 実開 昭49−92178(JP,U) 実開 昭57−197082(JP,U) 実開 平2−21685(JP,U) 実開 平4−40281(JP,U) 実公 昭46−37313(JP,Y1) 特表2000−501036(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 19/00 - 19/18 B42D 15/10 B44F 1/12 G07D 7/12 B41M 3/14 G09F 11/24 G09F 19/00 G09F 19/14 G07D 7/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目視しにくい程度の多数の微細な穿孔
    が形成された基材を有する真偽判別形成体であり、該基
    材は、複数色のいずれかを呈する色要素が多数配列され
    て上記複数色から成る色要素画面上に置かれて真偽判別
    が可能である真偽判別形成体において、 上記多数の微細な穿孔は、背景を形成する多数の背景穿
    孔と特定のパターン情報を付与する多数の情報穿孔とか
    ら成り、 上記多数の背景穿孔は、縦横夫々一定のピッチでもって
    マトリックス状に配列されており、 上記多数の情報穿孔は、その縦横夫々のピッチは上記背
    景穿孔の縦横夫々と同一ピッチであり、背景穿孔から縦
    方向、横方向又は縦横方向にずれて配置されており、 上記色要素は、ストライプ、ドット又は網点の形状であ
    り、一定のピッチで多数配列されており、 上記基材が上記色要素画面上に置かれると、上記背景穿
    孔を通して見える背景色と上記情報穿孔を通して見える
    色が異なり、これにより上記特定のパターンが目視可能
    となることを特徴とする真偽判別形成体。
  2. 【請求項2】 目視しにくい程度の多数の微細な穿孔
    が形成された基材を有する真偽判別形成体であり、該基
    材は、複数色のいずれかを呈する色要素が多数配列され
    て上記複数色から成る色要素画面上に置かれて真偽判別
    が可能である真偽判別形成体において、 上記多数の微細な穿孔は、背景を形成する多数の背景穿
    孔と特定のパターン情報を付与する多数の情報穿孔とか
    ら成り、上記多数の背景穿孔は、縦横夫々一定のピッチ
    でもってマトリックス状に配列されているとともに、そ
    の一部が縦方向にずれて配置されており、 上記多数の情報穿孔は、その縦横のピッチは上記背景穿
    孔の縦横夫々と同一ピッチであり、背景穿孔から横方向
    にずれて配置されており、さらにその一部が縦方向にず
    れて配置されており、 上記色要素は、ストライプであり、一定のピッチで多数
    配列されており、上記基 材が上記色要素画面上に置かれ
    ると、上記背景穿孔を通して見える背景色と上記情報穿
    孔を通して見える色が異なり、これにより上記特定のパ
    ターンが目視可能となるとともに、 縦方向の各段における穿孔列の中、上記縦方向にずれた
    背景穿孔と情報穿孔並びに縦方向にずれていない背景穿
    孔と情報穿孔とにより、「1」と「0」の組み合わせか
    ら成る二値化データが付与されていることを特徴とする
    真偽判別形体。
  3. 【請求項3】 上記背景穿孔及び上記情報穿孔の両方
    又はいずれか一方のうち一部の穿孔を、上記基材を上記
    色要素画面上に置かない状態でも目視可能な穿孔として
    パターン化して形成することにより、上記状態でも目視
    可能な二次的情報を付与してなることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の真偽判別形成体。
  4. 【請求項4】 上記情報穿孔は、上記基材を上記色要
    素画面に対して同一平面内で角度を変えて置いて観察し
    た場合に、上記夫々の角度に対応した夫々の情報が目視
    できるように、上記基材に形成される複数の異方向情報
    穿孔を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の真偽判別形成体。
  5. 【請求項5】 上記複数色は、RGB(赤、緑、青)
    の三色であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の真偽判別形成体。
  6. 【請求項6】 上記複数色は、YCM(イエロー、シ
    アン、マゼンダ)の三色であることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の真偽判別形成体。
  7. 【請求項7】 上記複数色は、白及び黒の二色である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の真偽
    判別形成体。
  8. 【請求項8】 上記穿孔は、レーザにより形成された
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の真偽
    判別形成体。
  9. 【請求項9】 上記背景穿孔及び上記情報穿孔は、夫
    々円、楕円、多角形を含む形状のいずれかであることを
    特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の真偽判別形
    成体。
  10. 【請求項10】 上記色要素がストライプである場合
    における、上記背景穿孔及び上記情報穿孔の夫々の横幅
    は、両者ともに又は少なくといずれか一方が、[1スト
    ライプの横幅]×[上記色要素画面の色の数−1]以下
    の寸法であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか
    に記載の真偽判別形成体。
  11. 【請求項11】 上記色要素がストライプである場合
    における、上記背景穿孔と上記情報穿孔の夫々の横幅
    は、互いに異なる寸法であることを特徴とする請求項1
    〜10のいずれかに記載の真偽判別形成体。
  12. 【請求項12】 上記色要素がドット又は網点である
    場合における、上記背景穿孔又は上記情報穿孔の夫々の
    縦又は横幅は、両者ともにあるいは少なくとも一方が、
    [上記ドット又は網点の縦又は横ピッチ]×[上記色要
    素画面の色の数−1]以下の寸法であることを特徴とす
    る請求項1記載の真偽判別形成体。
  13. 【請求項13】 上記色要素がドット又は網点である
    場合における、上記背景穿孔と上記情報穿孔の夫々の縦
    又は横幅は、互いに異なる寸法であることを特徴とする
    請求項1又は12のいずれかに記載の真偽判別形成体。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載
    の真偽判別形成体の真偽判別装置であって、 上記真偽判別装置は、上記色要素画面を備え、上記色要
    素画面は、上記色要素としてのストライプ又はドットを
    有する上記液晶パネルあるいはCRTであるか、上記色
    要素としてのストライプ、ドット又は網点が印刷された
    透明フィルム若しくは光透過性の優れた用紙、又は上記
    色要素が蛍光インキにより印刷された基板であることを
    特徴とする真偽判別形成体の真偽判別装置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜13のいずれかに記載の
    真偽判別形成体の真偽判別装置であって、 上記基材を上記色要素画面上に置いて得られる画像を画
    像データとして入力する装置と、 該画像データを色分解して色毎に濃度分布パターンの異
    なる色分解画像を得る装置とを具備しており、 上記色分解画像の濃度分布パターンの組み合わせにより
    真偽判別を行うことを特徴とする真偽判別形成体の真偽
    判別装置。
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