JP2000318290A - 偽造防止シート - Google Patents
偽造防止シートInfo
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- JP2000318290A JP2000318290A JP13106099A JP13106099A JP2000318290A JP 2000318290 A JP2000318290 A JP 2000318290A JP 13106099 A JP13106099 A JP 13106099A JP 13106099 A JP13106099 A JP 13106099A JP 2000318290 A JP2000318290 A JP 2000318290A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】有価証券類など蛍光インキで偽造防止情報が印
刷されてた偽造防止媒体の、偽造防止情報の確認、検証
が困難な、従って、容易には有価証券類を偽造できない
印刷用の偽造防止シートを提供すること。 【解決手段】透明かつ紫外線透過性の二枚の基材１、２
が貼り合わせれた両基材間に、紫外線を吸収し可視光線
を発光する蛍光材料にて印刷された蛍光印刷層３が設け
られていること。
刷されてた偽造防止媒体の、偽造防止情報の確認、検証
が困難な、従って、容易には有価証券類を偽造できない
印刷用の偽造防止シートを提供すること。 【解決手段】透明かつ紫外線透過性の二枚の基材１、２
が貼り合わせれた両基材間に、紫外線を吸収し可視光線
を発光する蛍光材料にて印刷された蛍光印刷層３が設け
られていること。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、偽造防止シートに
関するものであり、特に、株券、債券、小切手、宝く
じ、商品券、ＩＤカード等の偽造防止対策が必要な有価
証券類の印刷用のシートとして使用される偽造防止シー
トに関するものである。
関するものであり、特に、株券、債券、小切手、宝く
じ、商品券、ＩＤカード等の偽造防止対策が必要な有価
証券類の印刷用のシートとして使用される偽造防止シー
トに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】最近のデジタルカラー印刷機、カラー複
写機は、カラー再現性、解像度、複写濃度等の様々な調
整が可能となり急速に性能が向上した。このため、カラ
ー印刷物、カラー複写物が偽造物や変造物であるか否か
を一見して識別することが困難になっている。
写機は、カラー再現性、解像度、複写濃度等の様々な調
整が可能となり急速に性能が向上した。このため、カラ
ー印刷物、カラー複写物が偽造物や変造物であるか否か
を一見して識別することが困難になっている。
【０００３】そこで、このような偽造、変造に対する防
止策の一例として、従来から印刷層の表面に蛍光インキ
で偽造防止情報を印刷した偽造防止媒体に関する技術が
発案されている。この技術によれば、蛍光インキで印刷
された偽造防止情報は、可視光線下では肉眼でこれを視
認することが困難であるが、紫外線（ブラックライト）
を照射することにより偽造防止情報を発光させて視認可
能とし、媒体の真贋が判定できることになる。
止策の一例として、従来から印刷層の表面に蛍光インキ
で偽造防止情報を印刷した偽造防止媒体に関する技術が
発案されている。この技術によれば、蛍光インキで印刷
された偽造防止情報は、可視光線下では肉眼でこれを視
認することが困難であるが、紫外線（ブラックライト）
を照射することにより偽造防止情報を発光させて視認可
能とし、媒体の真贋が判定できることになる。
【０００４】しかしながら、このような従来の蛍光イン
キを利用した偽造防止媒体は、偽造者に蛍光インキで印
刷された偽造防止情報の存在が確認され、検証されたな
らば、蛍光インキを用いて偽造防止情報通りに印刷され
て、偽造品が作製されてしまうことになる。
キを利用した偽造防止媒体は、偽造者に蛍光インキで印
刷された偽造防止情報の存在が確認され、検証されたな
らば、蛍光インキを用いて偽造防止情報通りに印刷され
て、偽造品が作製されてしまうことになる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、偽造防止対
策が必要な株券、債券、小切手、宝くじ、商品券、ＩＤ
カード等の有価証券類における、蛍光インキで偽造防止
情報が印刷されてた偽造防止媒体の、その偽造防止情報
の確認、検証が困難な、従って、容易には有価証券類を
偽造、変造できない印刷用の偽造防止シートを提供する
ことを課題としている。
策が必要な株券、債券、小切手、宝くじ、商品券、ＩＤ
カード等の有価証券類における、蛍光インキで偽造防止
情報が印刷されてた偽造防止媒体の、その偽造防止情報
の確認、検証が困難な、従って、容易には有価証券類を
偽造、変造できない印刷用の偽造防止シートを提供する
ことを課題としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明かつ紫外
線透過性の二枚の基材が貼り合わせれた両基材間に、紫
外線を吸収し可視光線を発光する蛍光材料にて印刷され
た蛍光印刷層が設けられていることを特徴とする偽造防
止シートである。また、本発明は、上記発明による偽造
防止シートにおいて、前記透明かつ紫外線透過性の二枚
の基材の内、一枚の基材が、透明かつ紫外線吸収性の基
材であることを特徴とする偽造防止シートである。
線透過性の二枚の基材が貼り合わせれた両基材間に、紫
外線を吸収し可視光線を発光する蛍光材料にて印刷され
た蛍光印刷層が設けられていることを特徴とする偽造防
止シートである。また、本発明は、上記発明による偽造
防止シートにおいて、前記透明かつ紫外線透過性の二枚
の基材の内、一枚の基材が、透明かつ紫外線吸収性の基
材であることを特徴とする偽造防止シートである。
【０００７】また、本発明は、上記発明による偽造防止
シートにおいて、前記透明かつ紫外線吸収性の基材が、
それ自体で紫外線を吸収する性質を有する透明プラスチ
ックであることを特徴とする偽造防止シートである。ま
た、本発明は、上記発明による偽造防止シートにおい
て、透明かつ紫外線吸収性の基材が、透明プラスチック
に紫外線吸収剤を塗布、あるいは練り合わせて、紫外線
を吸収する性質を付与した透明プラスチックであること
を特徴とする偽造防止シートである。
シートにおいて、前記透明かつ紫外線吸収性の基材が、
それ自体で紫外線を吸収する性質を有する透明プラスチ
ックであることを特徴とする偽造防止シートである。ま
た、本発明は、上記発明による偽造防止シートにおい
て、透明かつ紫外線吸収性の基材が、透明プラスチック
に紫外線吸収剤を塗布、あるいは練り合わせて、紫外線
を吸収する性質を付与した透明プラスチックであること
を特徴とする偽造防止シートである。
【０００８】また、本発明は、上記発明による偽造防止
シートにおいて、前記透明かつ紫外線透過性の基材、及
び前記透明かつ紫外線吸収性の基材が、半透明であるこ
とを特徴とする偽造防止シートである。
シートにおいて、前記透明かつ紫外線透過性の基材、及
び前記透明かつ紫外線吸収性の基材が、半透明であるこ
とを特徴とする偽造防止シートである。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図１は、本発明による偽造防止シートの一実施例
を用いた印刷物（偽造防止媒体）の構成を示す断面図で
ある。図１に示すように、偽造防止シートは、偽造防止
シートを構成する基材Ａ（１）の片面上に印刷層（４）
を設けられており、他方の面上には蛍光印刷層（３）が
設けられている。この蛍光印刷層（３）は、蛍光インキ
で印刷された偽造防止情報である。
する。図１は、本発明による偽造防止シートの一実施例
を用いた印刷物（偽造防止媒体）の構成を示す断面図で
ある。図１に示すように、偽造防止シートは、偽造防止
シートを構成する基材Ａ（１）の片面上に印刷層（４）
を設けられており、他方の面上には蛍光印刷層（３）が
設けられている。この蛍光印刷層（３）は、蛍光インキ
で印刷された偽造防止情報である。
【００１０】基材Ｂ（２）の片面上に印刷層（４）が設
けられており、他方の面上にはなにも設けられていな
い。そして、基材Ａ（１）の他方の面と基材Ｂ（２）の
他方の面とが貼り合わされたものである。印刷層（４）
が設けられる位置は、図２に示すように、基材Ａ（１）
と基材Ｂ（２）とが貼り合わされた両基材の外面に限ら
ず、基材Ａ（１）と基材Ｂ（２）の両基材間に施されて
いても良い。
けられており、他方の面上にはなにも設けられていな
い。そして、基材Ａ（１）の他方の面と基材Ｂ（２）の
他方の面とが貼り合わされたものである。印刷層（４）
が設けられる位置は、図２に示すように、基材Ａ（１）
と基材Ｂ（２）とが貼り合わされた両基材の外面に限ら
ず、基材Ａ（１）と基材Ｂ（２）の両基材間に施されて
いても良い。
【００１１】また、図１において、表裏の印刷が透けな
いように印刷層の下に隠蔽層（図示せず）を設けても良
い。隠蔽に用いるインキは基材Ａ（１）及び基材Ｂ
（２）との接着性が良く印刷の色に影響しにくい、例え
ば、白色、パステルカラー、淡い色、金属光沢のあるも
のであることが望ましい。印刷方式はグラビア印刷方
式、スクリーン印刷方式、オフセット印刷方式など公知
の方式を用いることができ、また、錫やアルミ等の金属
を真空蒸着法により設けることで隠蔽しても良い。
いように印刷層の下に隠蔽層（図示せず）を設けても良
い。隠蔽に用いるインキは基材Ａ（１）及び基材Ｂ
（２）との接着性が良く印刷の色に影響しにくい、例え
ば、白色、パステルカラー、淡い色、金属光沢のあるも
のであることが望ましい。印刷方式はグラビア印刷方
式、スクリーン印刷方式、オフセット印刷方式など公知
の方式を用いることができ、また、錫やアルミ等の金属
を真空蒸着法により設けることで隠蔽しても良い。
【００１２】本発明における基材Ａ（１）及び基材Ｂ
（２）は、有価証券類の用途上、柔軟性がある基材であ
ることが望ましいため、各種プラスチック材料を用いる
ことが好ましい。また、基材の厚みは有価証券の種類に
より自由に設定できる。
（２）は、有価証券類の用途上、柔軟性がある基材であ
ることが望ましいため、各種プラスチック材料を用いる
ことが好ましい。また、基材の厚みは有価証券の種類に
より自由に設定できる。
【００１３】本発明において、透明かつ紫外線透過性の
基材の材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等
が挙げられる。一方、透明かつ紫外線吸収性の基材の材
料としては、波長２００〜３００ｎｍの光を透過しない
材料であり、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリスチレン等が挙げられる。いずれ
の基材もこれらに限定されるものではなく、紫外線吸収
波長の条件の合う公知のプラスチックシート、あるいは
フィルムは用いられる。
基材の材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等
が挙げられる。一方、透明かつ紫外線吸収性の基材の材
料としては、波長２００〜３００ｎｍの光を透過しない
材料であり、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリスチレン等が挙げられる。いずれ
の基材もこれらに限定されるものではなく、紫外線吸収
波長の条件の合う公知のプラスチックシート、あるいは
フィルムは用いられる。
【００１４】また、請求項４で使用される紫外線吸収剤
としては、ベンゾトリアゾール誘導体に代表される波長
２００〜３００の光を吸収する化合物をバインダーとな
る高分子材料に分散あるいは溶解したものが使用され
る。紫外線吸収剤は、蛍光印刷層（３）の蛍光材料を励
起する波長の光を吸収するものであれば限定されるもの
ではなく公知の材料が適宜利用可能である。
としては、ベンゾトリアゾール誘導体に代表される波長
２００〜３００の光を吸収する化合物をバインダーとな
る高分子材料に分散あるいは溶解したものが使用され
る。紫外線吸収剤は、蛍光印刷層（３）の蛍光材料を励
起する波長の光を吸収するものであれば限定されるもの
ではなく公知の材料が適宜利用可能である。
【００１５】また、請求項５における半透明かつ紫外線
透過性の基材、及び半透明かつ紫外線吸収性の基材とし
ては、材料に無機あるいは有機化合物を練り合わせたシ
ート、フィルムが用いられるが、蛍光印刷層（３）を隠
蔽する目的で使用されるため、その透明度は蛍光印刷層
（３）の濃度や色調により適宜選択される。
透過性の基材、及び半透明かつ紫外線吸収性の基材とし
ては、材料に無機あるいは有機化合物を練り合わせたシ
ート、フィルムが用いられるが、蛍光印刷層（３）を隠
蔽する目的で使用されるため、その透明度は蛍光印刷層
（３）の濃度や色調により適宜選択される。
【００１６】印刷層（４）は、基材Ａ（１）及び基材Ｂ
（３）との接着性が良いものであれば特に限定されな
い。印刷方式としては、グラビア印刷方式、スクリーン
印刷方式、オフセット印刷方式など公知の方式により印
刷層を設けることができる。
（３）との接着性が良いものであれば特に限定されな
い。印刷方式としては、グラビア印刷方式、スクリーン
印刷方式、オフセット印刷方式など公知の方式により印
刷層を設けることができる。
【００１７】蛍光印刷層（３）の印刷に使用される蛍光
インキは、波長２００〜３００ｎｍの光で励起し可視光
を発光する蛍光材料を、バインダーとなる高分子材料に
分散して得られた蛍光インキである。印刷方式として
は、グラビア印刷方式、スクリーン印刷方式、オフセッ
ト印刷方式など公知の方式により蛍光印刷層（３）を設
けることができる。この蛍光印刷層（３）は、蛍光イン
キで印刷された偽造防止情報である。
インキは、波長２００〜３００ｎｍの光で励起し可視光
を発光する蛍光材料を、バインダーとなる高分子材料に
分散して得られた蛍光インキである。印刷方式として
は、グラビア印刷方式、スクリーン印刷方式、オフセッ
ト印刷方式など公知の方式により蛍光印刷層（３）を設
けることができる。この蛍光印刷層（３）は、蛍光イン
キで印刷された偽造防止情報である。
【００１８】ここで蛍光性に優れた蛍光材料としては、
アルミン酸塩類、イットリウム酸塩類、ゲルマン酸塩
類、ケイ酸塩類、タングステン酸塩類等が挙げられる。
いずれの蛍光材料も２５０ｎｍ前後の紫外線を吸収して
可視光を発光する。蛍光材料は、２００〜３００ｎｍの
光を吸収し可視光を発光する材料であればこれらに限定
されるものではない。
アルミン酸塩類、イットリウム酸塩類、ゲルマン酸塩
類、ケイ酸塩類、タングステン酸塩類等が挙げられる。
いずれの蛍光材料も２５０ｎｍ前後の紫外線を吸収して
可視光を発光する。蛍光材料は、２００〜３００ｎｍの
光を吸収し可視光を発光する材料であればこれらに限定
されるものではない。
【００１９】また、本発明の構成において、両基材間の
接着性を考慮し、必要ならば両基材間に接着プライマ−
処理として、コロナ処理、プラズマ処理、フレーム処理
等の易接着処理や、より接着性の高い高分子材料を塗布
することも可能である。
接着性を考慮し、必要ならば両基材間に接着プライマ−
処理として、コロナ処理、プラズマ処理、フレーム処理
等の易接着処理や、より接着性の高い高分子材料を塗布
することも可能である。
【００２０】本発明は、上記のような構成であるので、
本発明による偽造防止シートに紫外線（ブラックライ
ト）を照射すると、偽造防止シートの表裏のいずれから
も同一の蛍光印刷層、すなわち、同一の偽造防止情報が
観察されることになる。また、請求項２に係る発明によ
る偽造防止シートに、その透明かつ紫外線吸収性の基材
側から紫外線（ブラックライト）を照射すると、蛍光材
料は発光せず、蛍光印刷層が観察されないが、透明かつ
紫外線透過性の基材側から紫外線（ブラックライト）を
照射すると、蛍光材料は発光し、蛍光印刷層、すなわ
ち、偽造防止情報が観察されることになる。
本発明による偽造防止シートに紫外線（ブラックライ
ト）を照射すると、偽造防止シートの表裏のいずれから
も同一の蛍光印刷層、すなわち、同一の偽造防止情報が
観察されることになる。また、請求項２に係る発明によ
る偽造防止シートに、その透明かつ紫外線吸収性の基材
側から紫外線（ブラックライト）を照射すると、蛍光材
料は発光せず、蛍光印刷層が観察されないが、透明かつ
紫外線透過性の基材側から紫外線（ブラックライト）を
照射すると、蛍光材料は発光し、蛍光印刷層、すなわ
ち、偽造防止情報が観察されることになる。
【００２１】また、請求項５に係る発明による偽造防止
シートにおいては、基材が半透明であるので、蛍光印刷
層の存在が目視によっては確認しにく、偽造防止情報の
存在が分かり難いものとなる。従って、これら本発明に
よる偽造防止シートは、偽造犯が、ただ蛍光材料を透明
基材に塗布しただけでは、同様の効果が得られるもので
はない。
シートにおいては、基材が半透明であるので、蛍光印刷
層の存在が目視によっては確認しにく、偽造防止情報の
存在が分かり難いものとなる。従って、これら本発明に
よる偽造防止シートは、偽造犯が、ただ蛍光材料を透明
基材に塗布しただけでは、同様の効果が得られるもので
はない。
【００２２】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて詳細に説明す
る。
る。
【００２３】＜実施例１＞透明かつ紫外線透過性の基材
Ａ及び基材Ｂとして、厚さ２５０μｍの透明ポリプロピ
レンを使用した。基材Ａの片面上に、アクリル樹脂にケ
イ酸塩の蛍光材料を１０％濃度で分散した蛍光インキに
よりグラビア印刷法にて、厚み約１μｍの蛍光印刷層を
設けた。
Ａ及び基材Ｂとして、厚さ２５０μｍの透明ポリプロピ
レンを使用した。基材Ａの片面上に、アクリル樹脂にケ
イ酸塩の蛍光材料を１０％濃度で分散した蛍光インキに
よりグラビア印刷法にて、厚み約１μｍの蛍光印刷層を
設けた。
【００２４】一方、基材Ｂの片面上には、透明なラミネ
ートシール剤を５μｍ塗布した。そして、基材Ａの蛍光
印刷層を設けた面と基材Ｂのラミネートシール剤を塗布
した面とを貼り合わせ、１２０℃−５ｋｇｆ−１０ｍ／
ｍｉｎの条件にて熱圧着させた。こうして貼り合わされ
た両基材の裏面及び表面に、ウレタングラビアインキを
用いてグラビア印刷法により印刷層を設けた。この印刷
層は両基材間にある蛍光印刷層が隠れないよう、蛍光印
刷層が無い部分に設けた。以上により、請求項１に係る
発明による偽造防止シートを用いた印刷物を得た。
ートシール剤を５μｍ塗布した。そして、基材Ａの蛍光
印刷層を設けた面と基材Ｂのラミネートシール剤を塗布
した面とを貼り合わせ、１２０℃−５ｋｇｆ−１０ｍ／
ｍｉｎの条件にて熱圧着させた。こうして貼り合わされ
た両基材の裏面及び表面に、ウレタングラビアインキを
用いてグラビア印刷法により印刷層を設けた。この印刷
層は両基材間にある蛍光印刷層が隠れないよう、蛍光印
刷層が無い部分に設けた。以上により、請求項１に係る
発明による偽造防止シートを用いた印刷物を得た。
【００２５】上記印刷物を紫外線（ブラックライト）に
て照射すると、いずれの面からも蛍光インキにて印刷さ
れた偽造防止情報が確認された。
て照射すると、いずれの面からも蛍光インキにて印刷さ
れた偽造防止情報が確認された。
【００２６】＜実施例２＞基材Ａには、透明かつ紫外線
吸収性の基材である厚さ２５０μｍの透明ポリエチレン
テレフタレートを使用した。一方、基材Ｂには透明かつ
紫外線透過性の基材である厚さ２５０μｍの透明ポリプ
ロピレンを使用した。基材Ａの片面上に、印刷層および
蛍光印刷層をグラビア印刷法により印刷した。一方、基
材Ｂの片面上に、グラビア印刷法により、ウレタンの透
明ラミネートシール剤を塗布した。そして、基材Ａの印
刷面と基材Ｂの塗布面とを貼り合わせ熱圧着させた。以
上により、請求項２に係る発明による偽造防止シートを
用いた印刷物を得た。
吸収性の基材である厚さ２５０μｍの透明ポリエチレン
テレフタレートを使用した。一方、基材Ｂには透明かつ
紫外線透過性の基材である厚さ２５０μｍの透明ポリプ
ロピレンを使用した。基材Ａの片面上に、印刷層および
蛍光印刷層をグラビア印刷法により印刷した。一方、基
材Ｂの片面上に、グラビア印刷法により、ウレタンの透
明ラミネートシール剤を塗布した。そして、基材Ａの印
刷面と基材Ｂの塗布面とを貼り合わせ熱圧着させた。以
上により、請求項２に係る発明による偽造防止シートを
用いた印刷物を得た。
【００２７】上記印刷物を紫外線（ブラックライト）に
て照射すると、基材Ｂ側から偽造防止情報が確認された
が、基材Ａ側からは確認されず、実施例１とは異なった
効果が得られた。
て照射すると、基材Ｂ側から偽造防止情報が確認された
が、基材Ａ側からは確認されず、実施例１とは異なった
効果が得られた。
【００２８】＜実施例３＞基材Ａ及び基材Ｂとして、厚
さ２５０μｍの透明ポリプロピレンを使用した。基材Ａ
の片面上には、蛍光インキにより蛍光印刷を設けた。一
方、基材Ｂの片面上には、ラミネートシール剤を５μｍ
塗布した。そして、この面と基材Ａの蛍光印刷層面と貼
り合わせ熱圧着させた。こうして貼り合わされた両基材
の片面である、基材Ｂの他方の面上には、アクリル樹脂
にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を１０％濃度で分
散したグラビアインキを、その全面に厚み約１μｍで塗
布した後、その上に印刷を施した。さらに、基材Ａの他
方の面上にも印刷を施し、請求項４に係る発明による偽
造防止シートを用いた印刷物を得た。
さ２５０μｍの透明ポリプロピレンを使用した。基材Ａ
の片面上には、蛍光インキにより蛍光印刷を設けた。一
方、基材Ｂの片面上には、ラミネートシール剤を５μｍ
塗布した。そして、この面と基材Ａの蛍光印刷層面と貼
り合わせ熱圧着させた。こうして貼り合わされた両基材
の片面である、基材Ｂの他方の面上には、アクリル樹脂
にベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を１０％濃度で分
散したグラビアインキを、その全面に厚み約１μｍで塗
布した後、その上に印刷を施した。さらに、基材Ａの他
方の面上にも印刷を施し、請求項４に係る発明による偽
造防止シートを用いた印刷物を得た。
【００２９】上記印刷物を紫外線（ブラックライト）に
て照射すると、基材Ａ側から偽造防止情報が確認された
が、基材Ｂ側からは確認されなかった。
て照射すると、基材Ａ側から偽造防止情報が確認された
が、基材Ｂ側からは確認されなかった。
【００３０】＜実施例４＞基材Ａには、半透明かつ紫外
線吸収性の基材である厚さ２５０μｍの半透明なポリエ
チレンテレフタレートを使用した。一方、基材Ｂには、
半透明かつ紫外線透過性の基材である厚さ２５０μｍの
半透明なポリプロピレンを使用した。尚、本実施例にお
いてはいずれもヘイズ値５〜７程度のものを用いた。基
材Ａの片面上に蛍光印刷層をグラビア印刷法により印刷
した。一方、基材Ｂに片面上には、ラミネートシール剤
を塗布し、この面と基材Ａの蛍光印刷層面とを貼り合わ
せて熱圧着させた。こうして貼り合わされた両基材の表
面および裏面に印刷を施し、請求項５に係る発明による
偽造防止シートを用いた印刷物を得た。
線吸収性の基材である厚さ２５０μｍの半透明なポリエ
チレンテレフタレートを使用した。一方、基材Ｂには、
半透明かつ紫外線透過性の基材である厚さ２５０μｍの
半透明なポリプロピレンを使用した。尚、本実施例にお
いてはいずれもヘイズ値５〜７程度のものを用いた。基
材Ａの片面上に蛍光印刷層をグラビア印刷法により印刷
した。一方、基材Ｂに片面上には、ラミネートシール剤
を塗布し、この面と基材Ａの蛍光印刷層面とを貼り合わ
せて熱圧着させた。こうして貼り合わされた両基材の表
面および裏面に印刷を施し、請求項５に係る発明による
偽造防止シートを用いた印刷物を得た。
【００３１】上記印刷物は半透明で白く濁っているた
め、両基材間に位置する蛍光印刷層を目視にて確認する
ことはできなかったが、紫外線を照射すると、基材Ｂ側
から偽造防止情報が確認され、基材Ａ側からは確認され
なかった。
め、両基材間に位置する蛍光印刷層を目視にて確認する
ことはできなかったが、紫外線を照射すると、基材Ｂ側
から偽造防止情報が確認され、基材Ａ側からは確認され
なかった。
【００３２】
【発明の効果】本発明は、透明かつ紫外線透過性の二枚
の基材が貼り合わせれた両基材間に、紫外線を吸収し可
視光線を発光する蛍光材料にて印刷された蛍光印刷層
（偽造防止情報）が設けられている偽造防止シートであ
るので、偽造防止情報の確認、検証が困難な、従って、
容易には有価証券類を偽造、変造できない印刷用の偽造
防止シートとなる。
の基材が貼り合わせれた両基材間に、紫外線を吸収し可
視光線を発光する蛍光材料にて印刷された蛍光印刷層
（偽造防止情報）が設けられている偽造防止シートであ
るので、偽造防止情報の確認、検証が困難な、従って、
容易には有価証券類を偽造、変造できない印刷用の偽造
防止シートとなる。
【００３３】また、本発明は、透明かつ紫外線透過性の
二枚の基材の内、一枚の基材が、透明かつ紫外線吸収性
の基材である偽造防止シートであるので、その透明かつ
紫外線吸収性の基材側から紫外線を照射すると、蛍光材
料は発光せず、蛍光印刷層が観察されないが、透明かつ
紫外線透過性の基材側から紫外線を照射すると、蛍光材
料は発光し、蛍光印刷層、すなわち、偽造防止情報が観
察される印刷用の偽造防止シートとなる。
二枚の基材の内、一枚の基材が、透明かつ紫外線吸収性
の基材である偽造防止シートであるので、その透明かつ
紫外線吸収性の基材側から紫外線を照射すると、蛍光材
料は発光せず、蛍光印刷層が観察されないが、透明かつ
紫外線透過性の基材側から紫外線を照射すると、蛍光材
料は発光し、蛍光印刷層、すなわち、偽造防止情報が観
察される印刷用の偽造防止シートとなる。
【００３４】また、本発明は、透明かつ紫外線透過性の
基材、及び透明かつ紫外線吸収性の基材が、半透明であ
る偽造防止シートであるので、蛍光印刷層の存在が目視
によっては確認しにく、偽造防止情報の存在が分かり難
い偽造防止シートとなる。
基材、及び透明かつ紫外線吸収性の基材が、半透明であ
る偽造防止シートであるので、蛍光印刷層の存在が目視
によっては確認しにく、偽造防止情報の存在が分かり難
い偽造防止シートとなる。
【図１】本発明による偽造防止シートの一実施例を用い
た印刷物の構成を示す断面図である。
た印刷物の構成を示す断面図である。
【図２】本発明による偽造防止シートの他の例を用いた
印刷物の構成を示す断面図である。
印刷物の構成を示す断面図である。
１‥‥基材Ａ ２‥‥基材Ｂ ３‥‥蛍光印刷層 ４‥‥印刷層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ４２Ｄ 15/10 ５０１ Ｂ４２Ｄ 15/10 ５０１Ｌ ５３１ ５３１Ｂ Ｇ０６Ｋ 19/10 Ｇ０６Ｋ 19/00 Ｒ Ｆターム(参考） 2C005 HA01 HB01 HB10 HB12 JB14 KA09 KA10 KA37 KA40 LA02 LB16 2H113 AA03 AA06 BB07 BB08 BB22 BB32 BC00 BC09 BC10 CA32 CA34 CA39 DA14 DA21 DA38 DA47 DA66 4F100 AA03H AK01A AK01B AK07 AK25 AK41 AK51 BA03 BA06 BA10A BA10B CA07 EC01 EC012 EH46 EH462 GB90 HB31 HB31C JD08A JD08B JD09 JD14A JD14B JD14C JN01 JN01A JN01B JN02A JN02B JN13C 5B035 AA13 BA03 BB03
Claims (5)
- 【請求項１】透明かつ紫外線透過性の二枚の基材が貼り
合わせれた両基材間に、紫外線を吸収し可視光線を発光
する蛍光材料にて印刷された蛍光印刷層が設けられてい
ることを特徴とする偽造防止シート。 - 【請求項２】前記透明かつ紫外線透過性の二枚の基材の
内、一枚の基材が、透明かつ紫外線吸収性の基材である
ことを特徴とする請求項１記載の偽造防止シート。 - 【請求項３】前記透明かつ紫外線吸収性の基材が、それ
自体で紫外線を吸収する性質を有する透明プラスチック
であることを特徴とする請求項２記載の偽造防止シー
ト。 - 【請求項４】前記透明かつ紫外線吸収性の基材が、透明
プラスチックに紫外線吸収剤を塗布、あるいは練り合わ
せて、紫外線を吸収する性質を付与した透明プラスチッ
クであることを特徴とする請求項２記載の偽造防止シー
ト。 - 【請求項５】前記透明かつ紫外線透過性の基材、及び前
記透明かつ紫外線吸収性の基材が、半透明であることを
特徴とする請求項１、２、３、又は４記載の偽造防止シ
ート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13106099A JP2000318290A (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | 偽造防止シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13106099A JP2000318290A (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | 偽造防止シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000318290A true JP2000318290A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=15049078
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13106099A Pending JP2000318290A (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | 偽造防止シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000318290A (ja) |
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-
1999
- 1999-05-12 JP JP13106099A patent/JP2000318290A/ja active Pending
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