JP2002211178A - くじ券及びその遊戯方法 - Google Patents

くじ券及びその遊戯方法

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JP2002211178A JP2001013503A JP2001013503A JP2002211178A JP 2002211178 A JP2002211178 A JP 2002211178A JP 2001013503 A JP2001013503 A JP 2001013503A JP 2001013503 A JP2001013503 A JP 2001013503A JP 2002211178 A JP2002211178 A JP 2002211178A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲーム性が高く、利用者が十分に楽しめ、く
じ券の売上高が上がって商業的に有利になるくじ券及び
その遊戯方法を提供する。 【解決手段】 半透明の基材10と、半透明の基材10
の一方の面上に形成された第1の記録情報12aと、半
透明の基材10の他方の面上に、一方の面側から視認で
きるようにして形成された第2の記録情報12bと、第
1の記録情報12aの少なくとも一部を隠蔽する隠蔽層
16とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はくじ券及びその遊戯
方法に係わり、さらに詳しくは、スクラッチオフ方式の
くじ券及びその遊戯方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、用紙の表面に、「当たり」
「はずれ」などの情報を確認できる文字やマークなどが
印刷され、それらが不透明の塗膜で被覆隠蔽されたスク
ラッチオフ方式のくじ券が知られている。このくじ券は
コインなどで塗膜をスクラッチして文字やマークなどを
確認することによりくじ券の「当たり」「はずれ」が判
明するようになっている。
【0003】従来のくじ券は、用紙の表面の一部の領域
のみに塗膜で隠蔽された文字やマークなどを確認するた
め塗膜をスクラッチするだけなので、くじ券の利用者が
楽しみにしている、「当たり」「はずれ」を確認する作
業が1回のステップで直ちに終了してしまうゲームでも
ある。すなわち、従来のスクラッチオフ方式のくじ券
は、くじ券の利用者ばかりではなく、考案者にとって
も、実に単純なゲーム構成で、その遊戯方法も単純なも
のとなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のスクラッチオフ
方式のくじ券は、結果が直ちに判明する便利さがある反
面、用紙の表面の一部の領域のみにくじの情報が印刷さ
れているだけなので、ゲーム性が低いとともに、ゲーム
性を向上させることは困難である。すなわち、従来のく
じ券の構成では遊戯方法が単純すぎてゲーム性が低いも
のしか構成できず、くじ券の利用者が心から楽しめない
ので、利用者に飽きられてしまうおそれがある。このた
め、特に、販売されるタイプのくじ券では、売上高が下
がり、商業的に不利になるおそれがある。
【0005】これに対して、例えば、コインなどで隠蔽
層をスクラッチし、文字やマークなどを確認した時点で
はくじの結果が直ちに判明せず、その次の別のステップ
でくじの結果が判明するようにすれば、利用者の楽しみ
は二重に膨らむことになる。これにより、くじ券のゲー
ム性が向上し、利用者が心から楽しむことができるよう
になるので、特に、販売されるタイプのくじ券では、売
上高が上がって商業的に有利になる。このような理由か
ら、上記のような要素を備えたくじ券やその遊戯方法が
切望されている。
【0006】本発明は上記の問題点を鑑みて創作された
ものであり、ゲーム性が高く、利用者が十分に楽しめ、
くじ券の売上高が上がって商業的に有利になるくじ券及
びその遊戯方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、半透明
の基材と、前記半透明の基材の一方の面上に形成された
第1の記録情報と、前記半透明の基材の他方の面上に、
前記一方の面側から視認できるようにして形成された第
2の記録情報と、前記第1の記録情報の少なくとも一部
分を隠蔽する隠蔽層とを有することを特徴とするくじ券
によって解決される。
【0008】本発明によれば、半透明の基材の一方の面
に第1の記録情報が形成され、該半透明の基材の他方の
面には一方の面から視認できるような構成で第2の記録
情報が形成され、該第1の記録情報は基材の一方の面側
から視認できないように隠蔽層で隠蔽されている。本発
明のくじ券の情報を確認する場合、まず、隠蔽層を除去
して第1の記録情報を視認し、その後、一方の面側から
半透明の基材を介して第2の記録情報を視認し、次い
で、第1の記録情報と第2の記録情報を組み合わせて生
成される第3の記録情報を視認することにより、はじめ
てくじ券の情報を確認することができる。
【0009】すなわち、利用者はくじ券の情報を確認す
るために、2回のステップを経ることになる。従って、
ゲーム性が向上し、利用者はゲームを十分楽しむことが
できるので、特に、販売されるくじ券では、利用者の購
買意欲を向上させて売上高を増大させることができる。
好ましい形態においては、前記第2の記録情報のみを視
認した場合、何ら意味をもたない情報しか視認できない
ようにしている。
【0010】すなわち、くじ券を入手し隠蔽層を除去す
る前の時点では、第2の記録情報を光を半透明の基材に
透過させることにより一方の面側から、又は他方の面側
から視認することができるが、くじ券の情報が、最終的
にどのような種類の記録情報になるのかさえも全く見当
もつかないものを視認できるだけである。次いで、隠蔽
層を除去し、一方の面側から第1の記録情報を視認し、
第1の記録情報と第2の記録情報とを組み合わせて視認
することにより、はじめてくじ券の情報を特定すること
ができる。
【0011】従って、利用者がくじ券を入手し隠蔽層を
除去する前の時点では、入手したくじ券の情報が、例え
ば、文字、数字、図柄、マーク又は模様のうちどのよう
な種類のものなのか見当さえつかないので、さらに、ゲ
ーム性を向上させることができ、利用者を楽しませるこ
とができる。また、好ましい形態においては、前記くじ
券は前記第1の記録情報からなる第1の情報と少なくと
も前記第2の記録情報を含んだ複数の情報を有する第2
の情報とを備え、前記隠蔽層を除去することによって、
前記一方の面側から前記第1の情報と前記複数の情報を
有する第2の情報とのうち、いずれか一つの情報を選択
して前記くじ券の情報になるようにしている。
【0012】これによれば、本発明のくじ券の第1の記
録情報からなる第1の情報は、単独である情報を示す意
味のある情報であり、第2の記録情報も同様に単独で意
味のある情報を示している。第2の情報は、第1の記録
情報と第2の記録情報とを組み合わせた情報でもよい
し、第2の記録情報のみからなる情報としてもよい。す
なわち、一枚のくじ券には第1の情報と第2の情報とか
らなる少なくとも二つのくじの情報が混在して備えられ
ている。従って、例えば、第1の情報又は第2の情報か
を予め選択してゲームを行う構成にしてもよいし、又は
第1の情報と第2の情報とを両方使って1枚のくじ券で
2回ゲームができるようにゲームを構成することもでき
る。
【0013】これにより、さらに、くじ券のゲーム性を
向上させることができるので、利用者をさらに楽しませ
ることができる。さらに、また、好ましい形態において
は、前記第2の記録情報は、例えば、250〜365n
mの特定の波長の光に発光する蛍光インキを用いた印字
層又は印刷層からなり、前記半透明の基材に前記特定の
波長の光を透過させたときのみ、前記一方の面側から第
2の記録情報を視認できるようにしている。
【0014】これによれば、第2の記録情報は、通常の
生活環境下の光、例えば、太陽光や蛍光灯の光では、一
方の面側からの第2の記録情報を視認することができな
いように工夫されているので、隠蔽層を除去して第1の
記録情報を視認することは容易であるが、一方の面側か
ら第2の記録情報を視認できないので、くじ券の情報を
確認するのが困難になる。
【0015】しかしながら、例えば、自然光の中の紫外
線では、実質的に発光せず、暗室で特定の波長をもつ紫
外光を半透明の基材にあてて透過させることにより、第
2の記録情報が発光して一方の面から第2の記録情報を
視認することができるようになる。そして、第1の記録
情報と第2の記録情報とを組み合わせて視認することに
よりくじ券の情報を確認することができる。
【0016】このようにすることにより、さらに、利用
者がくじ券に興味を持つようになるので、くじ券の売上
が増加して商業的に有利になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)図1(a)は本発明の実施の形態
のくじ券を表面側から透視した透視平面図、図1(b)
は図1(a)のI−Iに沿った部分断面図である。
【0018】図1(a)及び(b)に示すように、基材
10の一方の面である表面には、くじ券の当たりはずれ
を参照するための参照情報20と、くじ券の記録情報1
2の一部分を構成する印字層または印刷層からなる第1
の記録情報(斜線部12a)とが形成されている。第1
の記録情報12a上には保護ニス層14が形成され、保
護ニス層14の上にはくじ券の表面側から第1の記録情
報12aを視認できないようにアルミニウム粉などを含
む塗膜からなる不透明の第1の隠蔽層16が形成されて
いる。また、参照情報20上にも同様に下から順に保護
ニス層(図示せず)、第1の隠蔽層16aが形成され,
くじ券の表面側から視認できないようになっている。
【0019】一方、基材10の他方の面である裏面に
は、くじ券の記録情報12のうち、第1の記録情報12
aを差し引いた残りの部分を構成する印字層又は印刷層
からなる第2の記録情報12bが、基材10の表面側か
らも光を透過させることにより基材10を介して視認で
きるように工夫されて形成されている。そして、第1の
記録情報12aと第2の記録情報12bとを組み合わせ
て生成されたものをくじ券の表面側から視認することに
より第3の記録情報である、くじ券の記録情報12を確
認することができる。
【0020】本実施の形態のくじ券40の基材として、
くじ券40の裏面に形成された第2の記録情報12bを
基材10の表面側からも視認できるようにするため、半
透明のものを用いている。例えば、基材10として、上
質紙またはコート紙を用いることができ、その厚みが1
00〜300μm、その坪量を60〜200g/m2
範囲にすることが好ましい。ここで、半透明の基材と
は、透明と不透明との中間であるものであり、光を透過
させて視認することにより、基材の表面側から基材の裏
面に形成された印字層や印刷層が何を示しているのかを
視認できる程度の透明性をもつ基材のことを示す。
【0021】第1の記録情報12aは、隠蔽層16で隠
蔽されているので、基材10の裏側から光を透過させて
も光が透過しづらい。すなわち、第1の記録情報12a
は基材10の裏面側からも視認できないようになってい
る。このような上質紙またはコート紙を基材10に用
い、この裏面に通常の印字や印刷により第2の記録情報
を形成することにより、太陽光などを基材に透過させる
ことにより、くじ券の表面側から裏面に形成された第2
の記録情報を視認することができる。
【0022】この場合、くじ券の表面側からの第2の記
録情報の視認のしやすさを、基材10をより不透明なも
のにするなどして調整することができる。例えば、太陽
光などの強い光でしか第2の記録情報を視認できないよ
うにするために、基材10を抄紙する際に屈折率が大き
い顔料を加えるなどの方法にによって基材10をより不
透明なものにすることができる。また、他の方法とし
て、基材10の表面又は裏面に屈折率が大きい無機粉末
とバインダーを主成分とした塗料を予め塗工して、より
不透明なものにしてもよい。
【0023】さらに、くじ券のゲーム性を高めたい場
合、第2の記録情報を、自然光中の紫外線では実質的に
蛍光を発せず、特定の波長、例えば、250〜365n
mの紫外光をあてたときだけ発光する蛍光インキを用い
て形成すればよい。これにより、太陽の光や通常の生活
環境で使用する光源からの光をくじ券に透過させても、
裏面に形成された第2の記録情報は、表面のみならず、
裏面からも視認できなくなるが、暗室などで特定の波長
の紫外光をあてたときだけ、第2の記録情報を視認する
ことができるようになる。
【0024】この蛍光インキの蛍光染料として、ジアミ
ノスチルベンスルホン酸、ジスチルベン等のスチルベン
系、ベンジジン、ベンジジンスルホン酸、ジアミノフル
オレイン等のジアミノジフェニル系、イミダゾロン、ト
リアゾール等のイミダゾール系、チアゾール系、オキサ
ゾール系、クマリン系、カルボスチリル系、ナフタール
イミド系、ピラゾロン系、ジヒドロピリジン系などのも
のを用いればよい。
【0025】さらに、また、くじ券のゲーム性を高めた
い場合、自然光をあてた場合と特定の波長の紫外光をあ
てた場合とでは違う色を呈するする蛍光インキを用いて
第2の記録情報を基材10の裏面に印字又は印刷し、さ
らに、第2の記録情報とは別に、自然光をあてたときに
発色する第2の記録情報12aの色と同じ色を呈する擬
似記録情報〈図示せず)を第2の記録情報12bの近傍
に印字又は印刷すればよい。
【0026】このようにすることにより、自然光の下で
はくじ券を表面側又は裏側から視認すると、第2の記録
情報12bと擬似記録情報とが混在し、これらを区別し
て視認しずらいが、特定の波長の紫外光をあてると第2
の記録情報12bが擬似記録情報とは違う色を呈するよ
うになるので、第2の記録情報を擬似記録情報と区別し
て視認できるようになり、ゲーム性をさらに向上させる
ことができる。
【0027】なお、くじ券の基材10として、プラスチ
ックなどからなるフィルムを用いてもよい。この場合、
プラスチックとして、ポリプロピレン(PP)、ポリエ
チレン(PE)又はポリエチレンテレフタレート(PE
T)などを使用すればよい。半透明の基材として、この
ようなフィルムを用いる場合、さらにゲーム性の向上を
狙ってより不透明なものにするには、フィルムの表面又
は裏面に予め、単色、例えば、白色やオレンジ色などの
印刷層を形成しておけばよい。
【0028】このようにして、本発明の実施の形態のく
じ券40が構成されている。本実施の形態のくじ券40
は、まず、第2の隠蔽層16aをコインなどでスクラッ
チして参照情報20を視認し、次いで、第1の隠蔽層1
6をコインなどでスクラッチすることにより、保護ニス
層14を介して第1の記録情報12aを視認することが
できる。また、基材10の裏側に形成された第2の記録
情報12bは上記で説明したように表面側からも視認で
きるように工夫されている。
【0029】すなわち、隠蔽層16を除去して第1の記
録情報12aを露出させ、くじ券の表面側から、第1の
記録情報12aと第2の記録情報12bとを組み合わせ
て視認することにより、はじめて、図1(a)に示すよ
うに、記録情報12がアルファベットの「M」からなる
ことを確認することができる。次に、本発明の実施の形
態のくじ券40を用いた遊戯方法を説明する。
【0030】図2は、本発明の第1の実施の形態のくじ
券40を用いて遊戯する前のくじ券を示す平面図であ
る。図2に示すように、本実施の形態のくじ券を用いて
遊戯する前の時点では、第1の記録情報12a及び参照
情報20がそれぞれ隠蔽層16及び16aでくじ券の表
面側から視認できないように隠蔽されているので、これ
らを基材10の表面及び裏面からも視認するのは困難で
ある。
【0031】一方、第2の記録情報12bは、隠蔽され
ていないので第2の記録情報12bが特定の波長の紫外
光で発色する蛍光インクなどを用いないで通常のインキ
で印字又は印刷されている場合は、くじ券の裏面から容
易に視認できるが、本実施の形態においては、第2の記
録情報12bは単独ではなんら意味をなさない情報であ
る。
【0032】従って、このくじ券を用いて遊戯する前の
時点では、くじ券の記録情報12が文字、数字、図柄、
マーク又は模様などのうち、どのようなものを使ってい
るかさえも予測するのが困難である。くじ券の記録情報
12が「M」であれば、このくじ券が当たり券である場
合の遊戯方法について説明する。
【0033】まず、くじ券の第1の隠蔽層16aをコイ
ンなどでスクラッチすると、くじ券の参照情報20であ
る「M」を視認することができる。その後、隠蔽層16
をコインなどでスクラッチし、第1の記録情報12aを
露出させると、図1(a)の斜線部12aを視認するこ
とができる。しかしながら、この時点では、くじ券の記
録情報12が「M」であることを即座に確認することは
困難である。
【0034】次いで、くじ券に、例えば太陽光などの強
い光を透過させ、第2の記録情報12bを表面側から視
認し、第1の記録情報12aと第2の記録情報12bと
を合体させて視認してみる。すると、第1の記録情報1
2aが「M」の中央部の一部分を示し、第2の記録情報
12bが「M」のうち、第1の記録情報12a以外の残
りの部分を示しているので、くじ券の記録情報12が
「M」であることを確認することができ、このくじ券が
当たりであることを特定することができる。
【0035】また、このくじ券がはずれである場合、第
1の記録情報12aと第2の記録情報12bとを合体さ
せて視認しても、なんら意味をもたない文字やマークな
どを、又は参照情報20とは違う文字やマークなどを視
認することができる。このようにして、本実施の形態の
くじ券40を用いて遊戯することができる。以上のよう
に、本発明の実施の形態のくじ券40は、第1のステッ
プで第1の隠蔽層16aを除去して第1の記録情報12
aのみを視認してもくじ券が当たりなのかはずれなのか
を特定できない。次いで、第2のステップで第2の記録
情報12bをくじ券の表面側から視認し、第1の記録情
報12aと第2の記録情報12bとを合体させて視認す
ることにより、はじめて、くじ券の記録情報12を確認
することができる。すなわち、くじ券が当たりなのかは
ずれなのかが2つのステップを経て特定されるので、く
じ券のゲーム性を向上させることができる。これによ
り、くじの利用者がゲームを心から楽しむことができる
ようになる。
【0036】従って、くじ券の売上高を向上させること
ができ、また、商店街などで買い物の額に応じて貰える
タイプのくじ券においても、くじ券の人気が高まるの
で、商店街全体の売上高を向上させることができる。 (第2の実施の形態)図3(a)は本発明の第2の実施
の形態のくじ券を表面側から透視した透視平面図、図3
(b)はII−IIに沿った記録情報の一部分を示す部
分断面図である。
【0037】本実施の形態が第1の実施の形態と異なる
点は、第1の記録情報及び第2の記録情報が、それぞれ
単独でくじ券の最終的な記録情報がどのような種類の情
報からなるのかを予測できる情報で構成されている点で
ある。本発明の第2の実施の形態のくじ券は、図3
(a)及び(b)に示すように、くじ券の上側の位置に
2つの参照情報20I,20IIを備え、ぞれぞれ隠蔽
層16b,16cで隠蔽されている。本実施の形態で
は、参照情報が「漢字」からなる場合を例にして説明し
ている。隠蔽層16b及び16cをコインなどでスクラ
ッチすると参照情報20I,20IIが露出し、「緑」
及び「銀」を視認することができる。すなわち、このく
じ券の記録情報の中に「緑」と「銀」とが両方あれば、
このくじ券が当たりであることを示している。
【0038】また、参照情報20I,20IIが配置さ
れている下側の位置には6つの記録情報(12I〜12
VI)が備えられている。この6つの記録情報は、それ
ぞれ左右組み合わせて構成される漢字のうち左の部分を
示す「偏」の部分(12c,12e,12g,12i,
12k,12m)が第1の実施の形態と同様に、基材1
0aの表面に印字又は印刷され、これらがそれぞれ隠蔽
層(16d〜16i)で隠蔽されているので、くじ券4
0aの表面側から視認できないようになっている。
【0039】一方、左右組み合わせて構成される漢字の
うち右の部分を示す「旁」の部分(12d,12f,1
2h,12j,12l,12n)が、第1の実施の形態
と同様に、基材10aの裏面に印字又は印刷され、基材
10aの裏面側からばかりではなく、基材10aの表面
側からも視認できるように工夫されている。例えば、記
録情報12Vである「銅」では、「偏」の部分が「金」
であって、これがくじ券40aの表面に形成され、旁の
部分が「同」あって、これが「同」の近傍で、かつこれ
に重ならないようにくじ券の裏面に形成され、これらを
組み合わせると「銅」という漢字が構成されるようにな
っている。そして、「銅」という漢字のうち、くじ券の
表面に形成された「偏」の部分、すなわち「金」の部分
が隠蔽層16eで隠蔽されている。
【0040】このようにして、第2の実施の形態のくじ
券40aが構成されている。次に、第2の実施の形態の
くじ券40aを用いた遊戯方法を説明する。本実施の形
態のくじ券は、第2の記録情報である漢字の[旁」の部
分は、くじ券の裏側に形成され、隠蔽されていない。す
なわち、第2の記録情報が特定の波長の紫外光で発色す
る蛍光インクなどを用いないで、通常のインキで印字又
は印刷されている場合は、くじ券を入手した時点で、く
じ券の記録情報が文字、数字、図柄、マーク又は模様な
どのどのような種類のものであるのかを予め予測するこ
とができるくじ券となる。
【0041】一方、第2の記録情報が特定の波長の紫外
光で発光する蛍光インクなどを用いて形成されている場
合は、くじ券を入手した時点で、くじ券の最終的な記録
情報がどのような種類のものからなるのかを予測すらで
きないくじ券となる。まず、隠蔽層16b及び16cを
コインなどでスクラッチして、参照情報20I,20I
Iを露出させてこれらを視認する。このとき、「緑」と
「銀」とを視認することができるので、このくじ券が備
えている6つの記録情報(12I〜12IV)の中に、
「緑」と「銀」とが両方存在する場合、このくじ券は当
たりであることを意味することが理解される。
【0042】その後、6つの記録情報(12Iから12
VI)のうち、隠蔽された漢字の偏の部分(12c,1
2e,12g,12i,12k,12m)の隠蔽層(1
6d〜16i)を順次コインなどでスクラッチし、漢字
の偏の部分を確認する。この時点では、漢字の「偏」の
部分しか視認することができないので、くじ券があたり
なのかはずれなのかを特定することができない。
【0043】次いで、くじ券の表面から、例えば太陽光
などの強い光を透過させてくじ券の裏側に形成された漢
字の「旁」部分をくじ券の表面側から視認し、すでに露
出している漢字の「偏」部分と「旁」部分とを組み合わ
せて視認して参照情報12I,12IIである「緑」と
「銀」になるものがないかを確認する。この時点で、は
じめて12IIIが「緑」を構成し、12IVが「銀」
を構成していることを視認することができるので、この
くじ券40aが当たりであることがわかる。
【0044】このようにして、第2の実施の形態のくじ
券を用いて遊戯することができる。本実施の形態のくじ
券40aは、まず、第1のステップで隠蔽されている漢
字の「偏」の部分を視認するが、この時点では、このく
じ券があたり券であるかどうかを特定することができな
い。次のステップでくじ券に光を透過させて、くじ券の
表面側から裏面に形成された漢字の「旁」部分を視認
し、漢字の「偏」と「旁」との部分を組み合わせて視認
して、はじめて、くじ券の記録情報を確認することがで
きる。
【0045】次に、第2の実施の形態のくじ券の変形例
を示す。図4(a)は本実施の形態のくじ券の変形例を
表面側から透視した透視平面図、図4(b)は図4
(a)のIII−IIIに沿った部分断面図である。図
4(a)及び(b)に示すように、基材10bの表面の
上側には参照情報20IIIが印字又は印刷され、この
くじ券は正解の式があればあたりということを意味して
いる。本実施の形態のくじ券40aと同様に、第1の記
録情報である数字(22a〜22h)が基材10bの表
面に印字又は印刷され、これらは隠蔽層(16j〜16
g)で隠蔽され、裏面には第2の記録情報である式を構
成する記号(22i〜22l)が印字又は印刷されてい
る。
【0046】まず、隠蔽層(16j〜16g)を順次ス
クラッチして第1の記録情報である数字(22a〜22
h)を露出させてこれらを視認する。次いで、光をくじ
券に透過させることにより、裏面に印字又は印刷された
符号を視認し、それぞれの式が正解なのかどうかを確認
する。その結果、向かって右上の式と左下の式が正解で
あるので、このくじ券は当たりであることを特定するこ
とができる。
【0047】以上のように、第2の実施の形態のくじ券
40a,40bは、第1の実施の形態のくじ券40と同
様に、くじ券が当たりなのかはずれなのかを2つのステ
ップを経て特定するので、くじ券のゲーム性を向上させ
ることができる。 (第3の実施の形態)図5(a)は本発明の第3の実施
の形態のくじ券を表面側から透視した透視平面図、図5
(b)は図5(a)のIV−IVに沿ったくじ券の一部
分の断面を示す部分断面図である。
【0048】本実施の形態のくじ券40cが、第1及び
第2の実施の形態のくじ券40,40aと異なる点は、
ルーレットタイプのゲームに適用し、第1の記録情報は
これ単独でもある情報を特定する意味のある第1の情報
を示し、さらに第1の記録情報と第2の記録情報とを組
み合わせたものも意味のある第2の情報を示すことであ
る。さらに、第2の記録情報のみでも意味のある第3の
情報を示すようにしてもよい。すなわち、1枚のくじ券
に意味をもつ2つ以上の記録情報が備えられていること
を特徴としている。
【0049】本発明の第3の実施の形態のくじ券40c
は、図5(a)及び(b)に示すように、ルーレットゲ
ームを遊戯するくじ券である。くじ券の基材10cの表
面の上側の領域にくじの当たりはずれを特定するための
2つの参照情報20IV,20Vが印字又は印刷されて
いる。2つの参照情報20IV,20Vのうち、向かっ
て左側の参照情報20IVはくじ券の表面に形成された
第1の記録情報に関連する情報であり、向かって右側の
参照情報20Vは第1の記録情報とくじ券40cの裏側
に形成された第2の記録情報とを組み合わせた情報に関
連する情報である。この参照情情報20IV,20Vは
第1及び第2の実施の形態と同様に、それぞれ隠蔽層1
6r及び16sで隠蔽されている。
【0050】くじ券の表面の参照情報20IV,20V
の下側には、ドーナッツ状の領域が12個に区画された
部分にそれぞれ1から12の数字が印字又は印刷されて
第1の記録情報(32a〜32l)を構成している。そ
して、図5(b)に示すように、くじ券の第1の記録情
報の一部の情報である数字「7」(32a)が形成され
ている区画の裏面には、「7」に重ならないように、第
2の記録情報の一部の情報である数字「1」(32m)
が印字又は印刷されている。また、これと同様に、くじ
券の第1の記録情報の一部の情報である数字「5」(3
2c)が形成された区画の裏面には第2の記録情報の一
部の情報である数字「1」(32n)が印字又は印刷さ
れている。基材10cの裏面に形成されたこの2つの数
字「1」(32m、32n)が第2の記録情報を構成し
ている。
【0051】また、くじ券の記録情報が形成されたドー
ナッツ状の領域は、参照情報20IV,20Vと同様
に、くじ券40cの表面側から視認できないように保護
ニス層14を介して隠蔽層16tで隠蔽されている。当
たり数字の区画を示す▼マーク23が基材10cの表面
に印字又は印刷された数字「7」(32a)と裏面に印
字又は印刷された数字「1」(32m)が存在する区画
を指しているので、この区画に存在する数字情報が当た
り情報を示していることを理解することができる。
【0052】本発明の実施の形態のくじ券40cは、隠
蔽層16tをコインなどでスクラッチすると数字からな
る第1の記録情報(32a〜32l)を視認することが
できる。くじ券の第1の記録情報(32a〜32l)が
形成された区画の裏面に形成された第2の記録情報(3
2m,32n)は、第1及び第2の実施の形態と同様
に、くじ券の表面側からも視認できるように工夫されて
いる。
【0053】第2の記録情報が特定の波長の紫外光で発
色する蛍光インキなどを用いて形成されていない場合、
すなわち通常のインキを用いて形成された場合、太陽光
などの強い光をくじ券に透過させることにより、くじ券
の表面側から第2の記録情報である2つの数字「1」
(32m,32n)を視認することができる。また、第
2の記録情報が蛍光インキを用いて形成されている場
合、例えば、暗室で特別な波長を有する紫外光をくじ券
に透過させることにより、蛍光インキを用いて形成され
た数字「1」(32m,32n)が発色し、これをくじ
券の表面側から基材10cを介して視認することができ
る。
【0054】以上のように、まず、隠蔽層16tをコイ
ンなどでスクラッチしてくじ券の表面に形成された第1
の記録情報である1〜12の数字(32a〜32l)を
確認できる。さらに、基材10cの表面に形成された数
字「7」(32a)と、その裏面に形成された数字
「1」32mとを組み合わせて視認することにより、新
しい数字「17」を視認することができる。
【0055】すなわち、本実施の形態のくじ券40c
は、1枚の中に「7」と「17」との二つの当たり情報
を備えていることになる。また、「5」32cと「1」
(32n)との関係もこれと同様であり、この区画に▼
印が指している場合、「5」又は「15」からなる2つ
の当たり情報をもっていることになる。なお、くじ券4
0cの当たりの数字として、基材10cの表面に形成さ
れた数字(32a〜32l)を無視して裏面に形成され
た数字(32m,32n)のみを当たり数字とすること
をさらに上記の方式に加えてもよい。この場合、「裏」
のみに対応する参照情報を追加で作成しておけばよい。
これにより、1枚のくじ券で3回分ゲームを楽しむこと
ができる。
【0056】次に、第3の実施の形態のくじ券40cを
用いた遊戯方法を説明する。まず、利用者がくじ券の表
面に形成された数字のみを使って、又はくじ券の表面に
形成された数字とくじ券の裏側に形成された数字とを組
み合わせた数字を使って遊戯するかを決める。くじ券の
表面の数字のみを使って遊戯する場合、まず、2つの参
照情報20IV,20Vのうち、「表」と記載されてい
る参照情報20IVの隠蔽層を16rをコインなどでス
クラッチし、参照情報20IVを露出させる。このと
き、1等から6等までの当たり階級の欄にそれぞれ数字
が記載されており、例えば、1等の階級の欄には「5」
が記載されているので、ルーレットで「5」がでればこ
のくじ券は1等に当たったということを意味する。そし
て、「表」を選択したので、第1の記録情報、すなわ
ち、くじ券の表面に記載された数字のみがゲームの対象
となる。
【0057】当たりの区画を示す▼印23は、くじ券の
表面に形成された数字「7」の区画を示しているので、
このくじ券の当たり情報は「7」であることが理解でき
る。そして、「表」の参照情報20IVを参照すると5
等の欄に「7」を確認することができるので、このくじ
券は5等に当たっていることになる。一方、「表+裏」
の参照情報20fを選択した場合、基材10cの表面に
形成された数字(32a〜32l)とその裏面に形成さ
れた数字(32m,32n)とを組み合わせたものがゲ
ームの対象になる。
【0058】すなわち、図5(a)においては、基材1
0cの表面に形成された数字「7」(32m)とこれと
同じ区画内の裏面に形成された数字「1」(22m)と
を組み合わせることにより新しい数字「17」を視認す
ることができる。これと同様に、基材10cの表面に形
成された数字「5」(32c)とこれと同じ区画内の裏
面に形成された数字「1」(32n)とを組み合わせる
ことにより新しい数字「15」を視認することができ
る。
【0059】当たりの区画を特定する▼印23は新しい
数字「17」の区画を指しているので、このくじ券の当
たりの数字が「17」であることを理解できる。そし
て、「表+裏」の参照情報20Vを参照すると1等の欄
に17を確認することができるので、このくじ券は1等
に当たっていることになる。本実施の形態のくじ券を用
いた遊戯方法は、「表」の参照情報20IVと「表+
裏」の参照情報20Vとのうち、どちらか一方を選択す
る方式でもよいし、また、これらを両方とも選択して、
1枚のくじ券で2回ゲームを行えるような方式にしても
よい。さらに、上記したように、基材10cの裏面の数
字だけを使用する方式をさらに加えて3回ゲームを行え
るようにしてもよい。
【0060】「表」の参照情報20IVと「表+裏」の
参照情報20Vとのうち、どちらか一方のみを選択する
方式にする場合、利用者が「表」の参照情報20IV及
び「表+裏」の参照情報20Vの隠蔽層を誤って両方ス
クラッチしないように、どちらか一方のみに隠蔽層を形
成し、これをスクラッチした場合は、隠蔽層が形成され
ているほうを選択したことになるようにしてくじ券を構
成すればよい。
【0061】このように、本実施の形態のくじ券は、ル
ーレットの1つの▼印が示す区画に2つ以上の数字の情
報を備えることができるので、実質、1枚のくじ券で2
回分以上のゲームを楽しむことができる。また、くじ券
の表面の数字と裏面の数字とを組み合わせて当たり数字
を特定するため2つのステップを経るので、ゲーム性を
向上させることができ、利用者の楽しみを二重に膨らま
せることができる。
【0062】(第4の実施の形態)図6(a)〜(c)
は、本発明の第4の実施の形態のくじ券の一部を透視し
た部分透視平面図、図6(a)の右側の図は、図6
(a)の左側の図のV−Vに沿った断面図である。本実
施の形態のくじ券が他の実施の形態と異なる点は、第1
の記録情報と第2の記録情報とをそれぞれ意味のある情
報とし、第1の記録情報と第2の記録情報との関係を予
め決めておき、その取り決めに基づいてくじ券の情報と
することである。
【0063】図6(a)に示すように、第4の実施の形
態のくじ券は、基材10dの表面に金額情報からなる第
1の記録情報42aが印字され、保護ニス層14を介し
て隠蔽層16uが形成され、他の実施の形態と同様に、
くじ券の表面及び裏面から第1の記録情報42aを視認
できないようになっている。一方、基材10dの裏面に
は、星印からなる第2の記録情報42bが印刷され、本
実施の形態のくじ券40dが構成されている。
【0064】図6(b)は図6(a)の星印からなる第
2の記録情報42bをハートマークからなる第2の記録
情報42dに変えたものであり、図6(c)は図6
(b)の金額情報「¥10,000」からなる第1の記
録情報42cを金額情報「¥0」からなる第1の記録情
報42eに変えたものである。これらのくじ券の第2の
記録情報42b,42d,42fが、例えば第1の実施
の形態で説明した蛍光インキを用いて形成されている場
合、これらのくじ券を入手した時点では、くじ券の記録
情報がどのようなものからなるのかすら予測がつかない
くじ券となる。そして、隠蔽層16u,16x,16y
をコインなどでスクラッチすると、保護ニス層14を介
して金額情報からなる第1の記録情報42a,42c,
42eを視認することができ、次いで、特定の波長の紫
外光をくじ券に当てることにより、星印やハートマーク
などからなる第2の記録情報42b,42d,42fを
視認することができる。
【0065】次に、本発明の実施の形態のくじ券の遊戯
方法を説明する。ここで、例えば、第2の記録情報が星
印であれば第1の記録情報である金額情報と同一の金額
が当たっており、第2の記録情報がハートマークであれ
ば、第1の記録情報である金額情報の10倍の金額が当
たったという取り決めにする。また、本実施の形態のく
じ券40d,40e,40fの第2の記録情報42b,
42d,42fが第1の実施の形態で説明した特定の波
長の紫外光で発光する蛍光インキを用いて形成されてい
る場合を例とする。
【0066】最初に、図6(a)に示すくじ券40dに
ついて説明する。まず、くじ券40dの隠蔽層16uを
コインなどでスクラッチして保護ニス層14を介して第
1の記録情報42aを視認すると「¥10,000」と
いう金額情報を特定することができる。その後、くじ券
に紫外光をあてて、くじ券の表面又は裏面から第2の記
録情報を視認すると、これが星印からなることを特定す
ることができる。
【0067】すなわち、星印は第1の記録情報42bの
金額情報と同一の金額が当たったという取り決めになっ
ているので、このくじ券40dは例えば3等に設定され
た「¥10,000」に当たっていることになる。次
に、図6(b)に示すくじ券40eの場合を説明する。
まず、くじ券40eの隠蔽層16xをコインなどでスク
ラッチして第1の記録情報42cを視認すると「¥1
0,000」という金額情報を特定することができる。
【0068】その後、くじ券40eに紫外光をあてて、
くじ券の表面又は裏面から第2の記録情報42dを視認
すると、これがハートマークからなることを特定するこ
とができる。すなわち、ハートマークは第1の記録情報
である金額情報の10倍の金額が当たったという取り決
めになっているので、このくじ券40eは例えば1等に
設定された「¥100,000」に当たっていることに
なる。
【0069】次に、図6(c)に示すくじ券40fの場
合について説明する。まず、くじ券40fの隠蔽層16
yをコインなどでスクラッチして第1の記録情報42e
を視認すると「¥0」という金額情報を特定することが
できる。その後、くじ券40fに紫外光をあてて、くじ
券の表面又は裏面から第2の記録情報42fを視認する
と、これがハートマークからなることを特定することが
できる。
【0070】すなわち、ハートマークは第1の記録情報
の金額情報の10倍の金額が当たったという取り決めに
なっているが、第1の記録情報42eが「¥0」である
ので、このくじ券40fははずれ券であることが分か
る。このように、第4の実施の形態のくじ券において
も、くじ券が当たりなのかはずれなのかを2つのステッ
プを経て特定するので、くじ券のゲーム性を向上させる
ことができる。
【0071】以上、第1、第2、第3及び第4の実施の
形態により、この発明の詳細を説明したが、この発明の
範囲は上記実施の形態に具体的に示した例に限られるも
のではなく、この発明を逸脱しない要旨の範囲の上記実
施の形態の変更はこの発明の範囲に含まれる。例えば、
くじ券の情報として、第1の実施の形態ではアルファベ
ットを、第2の実施の形態では漢字及び数式を、第3の
形態では数字を、第4の形態では、数字、図柄を例示し
たが、その他の、文字、模様、コメント文、記号、各種
の絵などの基材上に印字や印刷できるものであれば何で
もよいことはいうまでもない。
【0072】また、第1、第2、第3及び第4の実施の
形態では、隠蔽層が第1の記録情報の全体を被覆隠蔽し
ている例を示したが、第1の記録情報の一部を隠蔽する
ようにしてもよい。また、第3の実施の形態では、1枚
のくじ券で実質3つの情報を特定できる例を示したが、
数字の桁数を増やすなどしてさらに複数の情報を備えた
形態にしてもよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半透明の基材の一方の面に第1の記録情報が形成され、
基材の他方の面には一方の面から視認できるような構成
で第2の記録情報が形成され、該第1の記録情報は視認
できないように隠蔽層で隠蔽されている。
【0074】本発明のくじ券の情報を視認する場合、ま
ず、隠蔽層を除去して第1の記録情報を視認し、次い
で、一方の面側から基材を介して裏面の第2の記録情報
を視認し、さらに第1の記録情報と第2の記録情報とを
組み合わせて生成される第3の記録情報を視認すること
により、はじめてくじ券の情報を確認することができ
る。
【0075】すなわち、利用者はくじ券の情報を確認す
るために、2つのステップを経ることになる。従って、
ゲーム性が向上し、利用者はゲームを十分楽しむことが
できるので、特に、販売されるくじ券では、利用者の購
買意欲が向上して売上高を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態のくじ券を
表面側から透視した透視平面図、(b)は(a)のI−
Iに沿った、第1の実施の形態のくじ券の一部の断面を
示す部分断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のくじ券のゲームを
開始する前の状態を示す平面図である。
【図3】(a)は本発明の第2の実施の形態のくじ券を
表面側から透視した透視平面図、(b)は(a)のII
−IIに沿った、第2の実施の形態のくじ券の一部の断
面を示す部分断面図である。
【図4】(a)は本発明の第3の実施の形態のくじ券を
表面側から透視した透視平面図、(b)はIII−II
Iに沿った、第3のの実施の形態のくじ券の一部の断面
を示す部分断面図である。
【図5】(a)は本発明の第3の実施の形態のくじ券を
表面側から透視した透視平面図、(b)はIV−IVに
沿った、第3の実施の形態のくじ券の一部の断面を示す
部分断面図である。
【図6】(a)〜(c)は本発明の第4の実施の形態の
くじ券の一部を透視した部分透視平面図、(a)の右側
の図は図6(a)の左側の図のV−Vに沿った部分断面
図である。
【符号の説明】
10,10a,10b,10c,10d:基材 12:くじ券の記録情報(第3の記録情報) 12a:第1の記録情報(第1の実施の形態) 12c,12e,12g,12i,12k,12m,2
2a〜22h:第1の記録情報〈第2の実施の形態) 32a〜32m:第1の記録情報(第3の実施の形態) 42a,42c,42e:第1の記録情報(第4の実施
の形態) 12b:第2の記録情報(第1の実施の形態) 12d,12f,12h,12j,12l,12n,2
2i〜22l:第2の記録情報(第2の実施の形態) 32m,32n:第2の記録情報(第3の実施の形態) 42b,42d,42f:第2の記録情報(第4の実施
の形態) 14:保護ニス層 16,16a〜16y:隠蔽層 20,20I〜20V:参照情報 23:▼印 40,40a,40b,40c,40d,40e,40
f:くじ券
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石垣 隆夫 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (72)発明者 藤田 一三夫 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (72)発明者 手塚 博文 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HB12 JA09 KA08 LA24

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半透明の基材と、 前記半透明の基材の一方の面上に形成された第1の記録
    情報と、 前記半透明の基材の他方の面上に、前記一方の面側から
    視認できるようにして形成された第2の記録情報と、 前記第1の記録情報の少なくとも一部を隠蔽する隠蔽層
    とを有することを特徴とするくじ券。
  2. 【請求項2】 前記隠蔽層を除去して、前記基材の一方
    の面側から前記第1の記録情報と前記第2の記録情報と
    を組み合わせることにより生成されて視認できる第3の
    記録情報が前記くじ券の情報となるようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載のくじ券。
  3. 【請求項3】 前記第2の記録情報のみを視認した場
    合、何ら意味をもたない情報しか視認できないようにし
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載のくじ券。
  4. 【請求項4】 前記くじ券は、前記第1の記録情報から
    なる第1の情報と、少なくとも前記第2の記録情報を含
    む第2の情報とを備え、 前記第1の記録情報の少なくとも一部を隠蔽する前記隠
    蔽層の少なくとも一部を除去して、前記一方の面側から
    視認できる前記第1の情報と前記第2の情報とによって
    前記くじ券の情報となるように構成したことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のくじ券。
  5. 【請求項5】 前記半透明の基材は、基紙又はプラスチ
    ックフィルムからなることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか1項に記載のくじ券。
  6. 【請求項6】 前記第2の記録情報は、特定の波長の光
    で発光する蛍光インキを用いた印字層又は印刷層からな
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記
    載のくじ券。
  7. 【請求項7】 前記基紙の単位面積当たりの重量は60
    から200g/m2の範囲であることを特徴とする請求
    項5に記載のくじ券。
  8. 【請求項8】 前記基材の厚みは100から300μm
    の範囲であることを特徴とする請求項5に記載のくじ
    券。
  9. 【請求項9】 前記プラスチックフィルムの少なくとも
    一方の面には単色の印刷層が形成されていることを特徴
    とする請求項5に記載のくじ券。
  10. 【請求項10】 前記第2の記録情報の少なくとも一部
    が、前記他方の面側から視認できないように隠蔽されて
    いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に
    記載のくじ券。
  11. 【請求項11】 前記くじ券の前記第1の記録情報と前
    記第2の記録情報とを組み合わせて前記一方の面側から
    視認できるものは、文字、数字、図柄、マーク又は模様
    のうちのいずれかの情報或いはこれらを組み合わせた情
    報からなることを特徴とする請求項1乃至10のいずれ
    か1項に記載のくじ券。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    のくじ券を用いた遊戯方法であって、 前記隠蔽層を除去して前記第1の記録情報を視認し、次
    いで、前記一方の面側から前記半透明の基材を介して前
    記第2の記録情報を視認し、次いで、前記第1の記録情
    報と前記第2の記録情報とを組み合わせることにより生
    成されて視認できる、照合判定するための第3の記録情
    報を特定し、該第3の記録情報に基づいて遊戯すること
    を特徴とするくじ券の遊戯方法。
  13. 【請求項13】 請求項4に記載のくじ券を用いた遊戯
    方法であって、 前記第1の記録情報の少なくとも一部を隠蔽する前記隠
    蔽層の少なくとも一部を除去して、前記第1の情報を特
    定し、又は前記一方の面側から前記半透明の基材を介し
    て前記第2の記録情報を視認して前記第2の情報を特定
    し、前記第1の情報又は前記第2の情報のうち、いずれ
    か1つの情報を選択して該選択された情報に基づいて遊
    戯することを特徴とするくじ券の遊戯方法。
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