JP4643834B2 - くじ券及びその遊戯方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はくじ券及びその遊戯方法に係わり、さらに詳しくは、スクラッチオフ方式のくじ券及びその遊戯方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、用紙の表面に、「当たり」「はずれ」などの情報を確認できる文字やマークなどが印刷され、それらが不透明の塗膜で被覆隠蔽されたスクラッチオフ方式のくじ券が知られている。このくじ券はコインなどで塗膜をスクラッチして文字やマークなどを確認することによりくじ券の「当たり」「はずれ」が判明するようになっている。
【0003】
従来のくじ券は、用紙の表面の一部の領域のみに塗膜で隠蔽された文字やマークなどを確認するため塗膜をスクラッチするだけなので、くじ券の利用者が楽しみにしている、「当たり」「はずれ」を確認する作業が1回のステップで直ちに終了してしまうゲームでもある。
すなわち、従来のスクラッチオフ方式のくじ券は、くじ券の利用者ばかりではなく、考案者にとっても、実に単純なゲーム構成で、その遊戯方法も単純なものとなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のスクラッチオフ方式のくじ券は、結果が直ちに判明する便利さがある反面、用紙の表面の一部の領域のみにくじの情報が印刷されているだけなので、ゲーム性が低いとともに、ゲーム性を向上させることは困難である。
すなわち、従来のくじ券の構成では遊戯方法が単純すぎてゲーム性が低いものしか構成できず、くじ券の利用者が心から楽しめないので、利用者に飽きられてしまうおそれがある。このため、特に、販売されるタイプのくじ券では、売上高が下がり、商業的に不利になるおそれがある。
【0005】
これに対して、例えば、コインなどで隠蔽層をスクラッチし、文字やマークなどを確認した時点ではくじの結果が直ちに判明せず、その次の別のステップでくじの結果が判明するようにすれば、利用者の楽しみは二重に膨らむことになる。
これにより、くじ券のゲーム性が向上し、利用者が心から楽しむことができるようになるので、特に、販売されるタイプのくじ券では、売上高が上がって商業的に有利になる。このような理由から、上記のような要素を備えたくじ券やその遊戯方法が切望されている。
【0006】
本発明は上記の問題点を鑑みて創作されたものであり、ゲーム性が高く、利用者が十分に楽しめ、くじ券の売上高が上がって商業的に有利になるくじ券及びその遊戯方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、半透明の基材と、前記半透明の基材の一方の面上に形成された第1の記録情報と、前記半透明の基材の他方の面上に、前記一方の面側から視認できるようにして形成された第2の記録情報と、前記第1の記録情報の少なくとも一部分を隠蔽する隠蔽層とを有することを特徴とするくじ券によって解決される。
【0008】
本発明によれば、半透明の基材の一方の面に第1の記録情報が形成され、該半透明の基材の他方の面には一方の面から視認できるような構成で第2の記録情報が形成され、該第1の記録情報は基材の一方の面側から視認できないように隠蔽層で隠蔽されている。
本発明のくじ券の情報を確認する場合、まず、隠蔽層を除去して第1の記録情報を視認し、その後、一方の面側から半透明の基材を介して第2の記録情報を視認し、次いで、第1の記録情報と第2の記録情報を組み合わせて生成される第3の記録情報を視認することにより、はじめてくじ券の情報を確認することができる。
【0009】
すなわち、利用者はくじ券の情報を確認するために、2回のステップを経ることになる。従って、ゲーム性が向上し、利用者はゲームを十分楽しむことができるので、特に、販売されるくじ券では、利用者の購買意欲を向上させて売上高を増大させることができる。
好ましい形態においては、前記第2の記録情報のみを視認した場合、何ら意味をもたない情報しか視認できないようにしている。
【0010】
すなわち、くじ券を入手し隠蔽層を除去する前の時点では、第2の記録情報を光を半透明の基材に透過させることにより一方の面側から、又は他方の面側から視認することができるが、くじ券の情報が、最終的にどのような種類の記録情報になるのかさえも全く見当もつかないものを視認できるだけである。次いで、隠蔽層を除去し、一方の面側から第1の記録情報を視認し、第1の記録情報と第2の記録情報とを組み合わせて視認することにより、はじめてくじ券の情報を特定することができる。
【0011】
従って、利用者がくじ券を入手し隠蔽層を除去する前の時点では、入手したくじ券の情報が、例えば、文字、数字、図柄、マーク又は模様のうちどのような種類のものなのか見当さえつかないので、さらに、ゲーム性を向上させることができ、利用者を楽しませることができる。
また、好ましい形態においては、前記くじ券は前記第1の記録情報からなる第1の情報と少なくとも前記第2の記録情報を含んだ複数の情報を有する第2の情報とを備え、前記隠蔽層を除去することによって、前記一方の面側から前記第1の情報と前記複数の情報を有する第2の情報とのうち、いずれか一つの情報を選択して前記くじ券の情報になるようにしている。
【0012】
これによれば、本発明のくじ券の第1の記録情報からなる第1の情報は、単独である情報を示す意味のある情報であり、第2の記録情報も同様に単独で意味のある情報を示している。第2の情報は、第1の記録情報と第2の記録情報とを組み合わせた情報でもよいし、第2の記録情報のみからなる情報としてもよい。
すなわち、一枚のくじ券には第1の情報と第2の情報とからなる少なくとも二つのくじの情報が混在して備えられている。従って、例えば、第1の情報又は第2の情報かを予め選択してゲームを行う構成にしてもよいし、又は第1の情報と第2の情報とを両方使って1枚のくじ券で2回ゲームができるようにゲームを構成することもできる。
【0013】
これにより、さらに、くじ券のゲーム性を向上させることができるので、利用者をさらに楽しませることができる。
さらに、また、好ましい形態においては、前記第2の記録情報は、例えば、250〜365nmの特定の波長の光に発光する蛍光インキを用いた印字層又は印刷層からなり、前記半透明の基材に前記特定の波長の光を透過させたときのみ、前記一方の面側から第2の記録情報を視認できるようにしている。
【0014】
これによれば、第2の記録情報は、通常の生活環境下の光、例えば、太陽光や蛍光灯の光では、一方の面側からの第2の記録情報を視認することができないように工夫されているので、隠蔽層を除去して第1の記録情報を視認することは容易であるが、一方の面側から第2の記録情報を視認できないので、くじ券の情報を確認するのが困難になる。
【0015】
しかしながら、例えば、自然光の中の紫外線では、実質的に発光せず、暗室で特定の波長をもつ紫外光を半透明の基材にあてて透過させることにより、第2の記録情報が発光して一方の面から第2の記録情報を視認することができるようになる。そして、第1の記録情報と第2の記録情報とを組み合わせて視認することによりくじ券の情報を確認することができる。
【0016】
このようにすることにより、さらに、利用者がくじ券に興味を持つようになるので、くじ券の売上が増加して商業的に有利になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1(a)は本発明の実施の形態のくじ券を表面側から透視した透視平面図、図1(b)は図1(a)のI−Iに沿った部分断面図である。
【0018】
図1(a)及び(b)に示すように、基材10の一方の面である表面には、くじ券の当たりはずれを参照するための参照情報20と、くじ券の記録情報12の一部分を構成する印字層または印刷層からなる第1の記録情報(斜線部12a)とが形成されている。
第1の記録情報12a上には保護ニス層14が形成され、保護ニス層14の上にはくじ券の表面側から第1の記録情報12aを視認できないようにアルミニウム粉などを含む塗膜からなる不透明の第1の隠蔽層16が形成されている。また、参照情報20上にも同様に下から順に保護ニス層(図示せず)、第1の隠蔽層16aが形成され,くじ券の表面側から視認できないようになっている。
【0019】
一方、基材10の他方の面である裏面には、くじ券の記録情報12のうち、第1の記録情報12aを差し引いた残りの部分を構成する印字層又は印刷層からなる第2の記録情報12bが、基材10の表面側からも光を透過させることにより基材10を介して視認できるように工夫されて形成されている。そして、第1の記録情報12aと第2の記録情報12bとを組み合わせて生成されたものをくじ券の表面側から視認することにより第3の記録情報である、くじ券の記録情報12を確認することができる。
【0020】
本実施の形態のくじ券40の基材として、くじ券40の裏面に形成された第2の記録情報12bを基材10の表面側からも視認できるようにするため、半透明のものを用いている。例えば、基材10として、上質紙またはコート紙を用いることができ、その厚みが100〜300μm、その坪量を60〜200g/m2 の範囲にすることが好ましい。ここで、半透明の基材とは、透明と不透明との中間であるものであり、光を透過させて視認することにより、基材の表面側から基材の裏面に形成された印字層や印刷層が何を示しているのかを視認できる程度の透明性をもつ基材のことを示す。
【0021】
第1の記録情報12aは、隠蔽層16で隠蔽されているので、基材10の裏側から光を透過させても光が透過しづらい。すなわち、第1の記録情報12aは基材10の裏面側からも視認できないようになっている。
このような上質紙またはコート紙を基材10に用い、この裏面に通常の印字や印刷により第2の記録情報を形成することにより、太陽光などを基材に透過させることにより、くじ券の表面側から裏面に形成された第2の記録情報を視認することができる。
【0022】
この場合、くじ券の表面側からの第2の記録情報の視認のしやすさを、基材10をより不透明なものにするなどして調整することができる。例えば、太陽光などの強い光でしか第2の記録情報を視認できないようにするために、基材10を抄紙する際に屈折率が大きい顔料を加えるなどの方法にによって基材10をより不透明なものにすることができる。また、他の方法として、基材10の表面又は裏面に屈折率が大きい無機粉末とバインダーを主成分とした塗料を予め塗工して、より不透明なものにしてもよい。
【0023】
さらに、くじ券のゲーム性を高めたい場合、第2の記録情報を、自然光中の紫外線では実質的に蛍光を発せず、特定の波長、例えば、250〜365nmの紫外光をあてたときだけ発光する蛍光インキを用いて形成すればよい。これにより、太陽の光や通常の生活環境で使用する光源からの光をくじ券に透過させても、裏面に形成された第2の記録情報は、表面のみならず、裏面からも視認できなくなるが、暗室などで特定の波長の紫外光をあてたときだけ、第2の記録情報を視認することができるようになる。
【0024】
この蛍光インキの蛍光染料として、ジアミノスチルベンスルホン酸、ジスチルベン等のスチルベン系、ベンジジン、ベンジジンスルホン酸、ジアミノフルオレイン等のジアミノジフェニル系、イミダゾロン、トリアゾール等のイミダゾール系、チアゾール系、オキサゾール系、クマリン系、カルボスチリル系、ナフタールイミド系、ピラゾロン系、ジヒドロピリジン系などのものを用いればよい。
【0025】
さらに、また、くじ券のゲーム性を高めたい場合、自然光をあてた場合と特定の波長の紫外光をあてた場合とでは違う色を呈するする蛍光インキを用いて第2の記録情報を基材10の裏面に印字又は印刷し、さらに、第2の記録情報とは別に、自然光をあてたときに発色する第2の記録情報12aの色と同じ色を呈する擬似記録情報〈図示せず)を第2の記録情報12bの近傍に印字又は印刷すればよい。
【0026】
このようにすることにより、自然光の下ではくじ券を表面側又は裏側から視認すると、第2の記録情報12bと擬似記録情報とが混在し、これらを区別して視認しずらいが、特定の波長の紫外光をあてると第2の記録情報12bが擬似記録情報とは違う色を呈するようになるので、第2の記録情報を擬似記録情報と区別して視認できるようになり、ゲーム性をさらに向上させることができる。
【0027】
なお、くじ券の基材10として、プラスチックなどからなるフィルムを用いてもよい。この場合、プラスチックとして、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)又はポリエチレンテレフタレート(PET)などを使用すればよい。半透明の基材として、このようなフィルムを用いる場合、さらにゲーム性の向上を狙ってより不透明なものにするには、フィルムの表面又は裏面に予め、単色、例えば、白色やオレンジ色などの印刷層を形成しておけばよい。
【0028】
このようにして、本発明の実施の形態のくじ券40が構成されている。
本実施の形態のくじ券40は、まず、第2の隠蔽層16aをコインなどでスクラッチして参照情報20を視認し、次いで、第1の隠蔽層16をコインなどでスクラッチすることにより、保護ニス層14を介して第1の記録情報12aを視認することができる。また、基材10の裏側に形成された第2の記録情報12bは上記で説明したように表面側からも視認できるように工夫されている。
【0029】
すなわち、隠蔽層16を除去して第1の記録情報12aを露出させ、くじ券の表面側から、第1の記録情報12aと第2の記録情報12bとを組み合わせて視認することにより、はじめて、図1(a)に示すように、記録情報12がアルファベットの「M」からなることを確認することができる。
次に、本発明の実施の形態のくじ券40を用いた遊戯方法を説明する。
【0030】
図2は、本発明の第1の実施の形態のくじ券40を用いて遊戯する前のくじ券を示す平面図である。
図2に示すように、本実施の形態のくじ券を用いて遊戯する前の時点では、第1の記録情報12a及び参照情報20がそれぞれ隠蔽層16及び16aでくじ券の表面側から視認できないように隠蔽されているので、これらを基材10の表面及び裏面からも視認するのは困難である。
【0031】
一方、第2の記録情報12bは、隠蔽されていないので第2の記録情報12bが特定の波長の紫外光で発色する蛍光インクなどを用いないで通常のインキで印字又は印刷されている場合は、くじ券の裏面から容易に視認できるが、本実施の形態においては、第2の記録情報12bは単独ではなんら意味をなさない情報である。
【0032】
従って、このくじ券を用いて遊戯する前の時点では、くじ券の記録情報12が文字、数字、図柄、マーク又は模様などのうち、どのようなものを使っているかさえも予測するのが困難である。
くじ券の記録情報12が「M」であれば、このくじ券が当たり券である場合の遊戯方法について説明する。
【0033】
まず、くじ券の第1の隠蔽層16aをコインなどでスクラッチすると、くじ券の参照情報20である「M」を視認することができる。
その後、隠蔽層16をコインなどでスクラッチし、第1の記録情報12aを露出させると、図1(a)の斜線部12aを視認することができる。しかしながら、この時点では、くじ券の記録情報12が「M」であることを即座に確認することは困難である。
【0034】
次いで、くじ券に、例えば太陽光などの強い光を透過させ、第2の記録情報12bを表面側から視認し、第1の記録情報12aと第2の記録情報12bとを合体させて視認してみる。すると、第1の記録情報12aが「M」の中央部の一部分を示し、第2の記録情報12bが「M」のうち、第1の記録情報12a以外の残りの部分を示しているので、くじ券の記録情報12が「M」であることを確認することができ、このくじ券が当たりであることを特定することができる。
【0035】
また、このくじ券がはずれである場合、第1の記録情報12aと第2の記録情報12bとを合体させて視認しても、なんら意味をもたない文字やマークなどを、又は参照情報20とは違う文字やマークなどを視認することができる。
このようにして、本実施の形態のくじ券40を用いて遊戯することができる。
以上のように、本発明の実施の形態のくじ券40は、第1のステップで第1の隠蔽層16aを除去して第1の記録情報12aのみを視認してもくじ券が当たりなのかはずれなのかを特定できない。次いで、第2のステップで第2の記録情報12bをくじ券の表面側から視認し、第1の記録情報12aと第2の記録情報12bとを合体させて視認することにより、はじめて、くじ券の記録情報12を確認することができる。すなわち、くじ券が当たりなのかはずれなのかが2つのステップを経て特定されるので、くじ券のゲーム性を向上させることができる。これにより、くじの利用者がゲームを心から楽しむことができるようになる。
【0036】
従って、くじ券の売上高を向上させることができ、また、商店街などで買い物の額に応じて貰えるタイプのくじ券においても、くじ券の人気が高まるので、商店街全体の売上高を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図3(a)は本発明の第2の実施の形態のくじ券を表面側から透視した透視平面図、図3(b)はII−IIに沿った記録情報の一部分を示す部分断面図である。
【0037】
本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、第1の記録情報及び第2の記録情報が、それぞれ単独でくじ券の最終的な記録情報がどのような種類の情報からなるのかを予測できる情報で構成されている点である。
本発明の第2の実施の形態のくじ券は、図3(a)及び(b)に示すように、くじ券の上側の位置に2つの参照情報20I,20IIを備え、ぞれぞれ隠蔽層16b,16cで隠蔽されている。本実施の形態では、参照情報が「漢字」からなる場合を例にして説明している。隠蔽層16b及び16cをコインなどでスクラッチすると参照情報20I,20IIが露出し、「緑」及び「銀」を視認することができる。すなわち、このくじ券の記録情報の中に「緑」と「銀」とが両方あれば、このくじ券が当たりであることを示している。
【0038】
また、参照情報20I,20IIが配置されている下側の位置には6つの記録情報(12I〜12VI)が備えられている。この6つの記録情報は、それぞれ左右組み合わせて構成される漢字のうち左の部分を示す「偏」の部分(12c,12e,12g,12i,12k,12m)が第1の実施の形態と同様に、基材10aの表面に印字又は印刷され、これらがそれぞれ隠蔽層(16d〜16i)で隠蔽されているので、くじ券40aの表面側から視認できないようになっている。
【0039】
一方、左右組み合わせて構成される漢字のうち右の部分を示す「旁」の部分(12d,12f,12h,12j,12l,12n)が、第1の実施の形態と同様に、基材10aの裏面に印字又は印刷され、基材10aの裏面側からばかりではなく、基材10aの表面側からも視認できるように工夫されている。
例えば、記録情報12Vである「銅」では、「偏」の部分が「金」であって、これがくじ券40aの表面に形成され、旁の部分が「同」あって、これが「同」の近傍で、かつこれに重ならないようにくじ券の裏面に形成され、これらを組み合わせると「銅」という漢字が構成されるようになっている。そして、「銅」という漢字のうち、くじ券の表面に形成された「偏」の部分、すなわち「金」の部分が隠蔽層16eで隠蔽されている。
【0040】
このようにして、第2の実施の形態のくじ券40aが構成されている。
次に、第2の実施の形態のくじ券40aを用いた遊戯方法を説明する。
本実施の形態のくじ券は、第2の記録情報である漢字の[旁」の部分は、くじ券の裏側に形成され、隠蔽されていない。
すなわち、第2の記録情報が特定の波長の紫外光で発色する蛍光インクなどを用いないで、通常のインキで印字又は印刷されている場合は、くじ券を入手した時点で、くじ券の記録情報が文字、数字、図柄、マーク又は模様などのどのような種類のものであるのかを予め予測することができるくじ券となる。
【0041】
一方、第2の記録情報が特定の波長の紫外光で発光する蛍光インクなどを用いて形成されている場合は、くじ券を入手した時点で、くじ券の最終的な記録情報がどのような種類のものからなるのかを予測すらできないくじ券となる。
まず、隠蔽層16b及び16cをコインなどでスクラッチして、参照情報20I,20IIを露出させてこれらを視認する。このとき、「緑」と「銀」とを視認することができるので、このくじ券が備えている6つの記録情報(12I〜12IV)の中に、「緑」と「銀」とが両方存在する場合、このくじ券は当たりであることを意味することが理解される。
【0042】
その後、6つの記録情報(12Iから12VI)のうち、隠蔽された漢字の偏の部分(12c,12e,12g,12i,12k,12m)の隠蔽層(16d〜16i)を順次コインなどでスクラッチし、漢字の偏の部分を確認する。この時点では、漢字の「偏」の部分しか視認することができないので、くじ券があたりなのかはずれなのかを特定することができない。
【0043】
次いで、くじ券の表面から、例えば太陽光などの強い光を透過させてくじ券の裏側に形成された漢字の「旁」部分をくじ券の表面側から視認し、すでに露出している漢字の「偏」部分と「旁」部分とを組み合わせて視認して参照情報12I,12IIである「緑」と「銀」になるものがないかを確認する。この時点で、はじめて12IIIが「緑」を構成し、12IVが「銀」を構成していることを視認することができるので、このくじ券40aが当たりであることがわかる。
【0044】
このようにして、第2の実施の形態のくじ券を用いて遊戯することができる。
本実施の形態のくじ券40aは、まず、第1のステップで隠蔽されている漢字の「偏」の部分を視認するが、この時点では、このくじ券があたり券であるかどうかを特定することができない。次のステップでくじ券に光を透過させて、くじ券の表面側から裏面に形成された漢字の「旁」部分を視認し、漢字の「偏」と「旁」との部分を組み合わせて視認して、はじめて、くじ券の記録情報を確認することができる。
【0045】
次に、第2の実施の形態のくじ券の変形例を示す。
図4(a)は本実施の形態のくじ券の変形例を表面側から透視した透視平面図、図4(b)は図4(a)のIII−IIIに沿った部分断面図である。
図4(a)及び(b)に示すように、基材10bの表面の上側には参照情報20IIIが印字又は印刷され、このくじ券は正解の式があればあたりということを意味している。本実施の形態のくじ券40aと同様に、第1の記録情報である数字(22a〜22h)が基材10bの表面に印字又は印刷され、これらは隠蔽層(16j〜16g)で隠蔽され、裏面には第2の記録情報である式を構成する記号(22i〜22l)が印字又は印刷されている。
【0046】
まず、隠蔽層(16j〜16g)を順次スクラッチして第1の記録情報である数字(22a〜22h)を露出させてこれらを視認する。次いで、光をくじ券に透過させることにより、裏面に印字又は印刷された符号を視認し、それぞれの式が正解なのかどうかを確認する。その結果、向かって右上の式と左下の式が正解であるので、このくじ券は当たりであることを特定することができる。
【0047】
以上のように、第2の実施の形態のくじ券40a,40bは、第1の実施の形態のくじ券40と同様に、くじ券が当たりなのかはずれなのかを2つのステップを経て特定するので、くじ券のゲーム性を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
図5(a)は本発明の第3の実施の形態のくじ券を表面側から透視した透視平面図、図5(b)は図5(a)のIV−IVに沿ったくじ券の一部分の断面を示す部分断面図である。
【0048】
本実施の形態のくじ券40cが、第1及び第2の実施の形態のくじ券40,40aと異なる点は、ルーレットタイプのゲームに適用し、第1の記録情報はこれ単独でもある情報を特定する意味のある第1の情報を示し、さらに第1の記録情報と第2の記録情報とを組み合わせたものも意味のある第2の情報を示すことである。さらに、第2の記録情報のみでも意味のある第3の情報を示すようにしてもよい。すなわち、1枚のくじ券に意味をもつ2つ以上の記録情報が備えられていることを特徴としている。
【0049】
本発明の第3の実施の形態のくじ券40cは、図5(a)及び(b)に示すように、ルーレットゲームを遊戯するくじ券である。くじ券の基材10cの表面の上側の領域にくじの当たりはずれを特定するための2つの参照情報20IV,20Vが印字又は印刷されている。2つの参照情報20IV,20Vのうち、向かって左側の参照情報20IVはくじ券の表面に形成された第1の記録情報に関連する情報であり、向かって右側の参照情報20Vは第1の記録情報とくじ券40cの裏側に形成された第2の記録情報とを組み合わせた情報に関連する情報である。この参照情情報20IV,20Vは第1及び第2の実施の形態と同様に、それぞれ隠蔽層16r及び16sで隠蔽されている。
【0050】
くじ券の表面の参照情報20IV,20Vの下側には、ドーナッツ状の領域が12個に区画された部分にそれぞれ1から12の数字が印字又は印刷されて第1の記録情報(32a〜32l)を構成している。そして、図5(b)に示すように、くじ券の第1の記録情報の一部の情報である数字「7」(32a)が形成されている区画の裏面には、「7」に重ならないように、第2の記録情報の一部の情報である数字「1」(32m)が印字又は印刷されている。また、これと同様に、くじ券の第1の記録情報の一部の情報である数字「5」(32c)が形成された区画の裏面には第2の記録情報の一部の情報である数字「1」(32n)が印字又は印刷されている。基材10cの裏面に形成されたこの2つの数字「1」(32m、32n)が第2の記録情報を構成している。
【0051】
また、くじ券の記録情報が形成されたドーナッツ状の領域は、参照情報20IV,20Vと同様に、くじ券40cの表面側から視認できないように保護ニス層14を介して隠蔽層16tで隠蔽されている。
当たり数字の区画を示す▼マーク23が基材10cの表面に印字又は印刷された数字「7」(32a)と裏面に印字又は印刷された数字「1」(32m)が存在する区画を指しているので、この区画に存在する数字情報が当たり情報を示していることを理解することができる。
【0052】
本発明の実施の形態のくじ券40cは、隠蔽層16tをコインなどでスクラッチすると数字からなる第1の記録情報(32a〜32l)を視認することができる。くじ券の第1の記録情報(32a〜32l)が形成された区画の裏面に形成された第2の記録情報(32m,32n)は、第1及び第2の実施の形態と同様に、くじ券の表面側からも視認できるように工夫されている。
【0053】
第2の記録情報が特定の波長の紫外光で発色する蛍光インキなどを用いて形成されていない場合、すなわち通常のインキを用いて形成された場合、太陽光などの強い光をくじ券に透過させることにより、くじ券の表面側から第2の記録情報である2つの数字「1」(32m,32n)を視認することができる。また、第2の記録情報が蛍光インキを用いて形成されている場合、例えば、暗室で特別な波長を有する紫外光をくじ券に透過させることにより、蛍光インキを用いて形成された数字「1」(32m,32n)が発色し、これをくじ券の表面側から基材10cを介して視認することができる。
【0054】
以上のように、まず、隠蔽層16tをコインなどでスクラッチしてくじ券の表面に形成された第1の記録情報である1〜12の数字(32a〜32l)を確認できる。さらに、基材10cの表面に形成された数字「7」(32a)と、その裏面に形成された数字「1」32mとを組み合わせて視認することにより、新しい数字「17」を視認することができる。
【0055】
すなわち、本実施の形態のくじ券40cは、1枚の中に「7」と「17」との二つの当たり情報を備えていることになる。また、「5」32cと「1」(32n)との関係もこれと同様であり、この区画に▼印が指している場合、「5」又は「15」からなる2つの当たり情報をもっていることになる。
なお、くじ券40cの当たりの数字として、基材10cの表面に形成された数字(32a〜32l)を無視して裏面に形成された数字(32m,32n)のみを当たり数字とすることをさらに上記の方式に加えてもよい。この場合、「裏」のみに対応する参照情報を追加で作成しておけばよい。これにより、1枚のくじ券で3回分ゲームを楽しむことができる。
【0056】
次に、第3の実施の形態のくじ券40cを用いた遊戯方法を説明する。
まず、利用者がくじ券の表面に形成された数字のみを使って、又はくじ券の表面に形成された数字とくじ券の裏側に形成された数字とを組み合わせた数字を使って遊戯するかを決める。くじ券の表面の数字のみを使って遊戯する場合、まず、2つの参照情報20IV,20Vのうち、「表」と記載されている参照情報20IVの隠蔽層を16rをコインなどでスクラッチし、参照情報20IVを露出させる。このとき、1等から6等までの当たり階級の欄にそれぞれ数字が記載されており、例えば、1等の階級の欄には「5」が記載されているので、ルーレットで「5」がでればこのくじ券は1等に当たったということを意味する。そして、「表」を選択したので、第1の記録情報、すなわち、くじ券の表面に記載された数字のみがゲームの対象となる。
【0057】
当たりの区画を示す▼印23は、くじ券の表面に形成された数字「7」の区画を示しているので、このくじ券の当たり情報は「7」であることが理解できる。そして、「表」の参照情報20IVを参照すると5等の欄に「7」を確認することができるので、このくじ券は5等に当たっていることになる。
一方、「表+裏」の参照情報20fを選択した場合、基材10cの表面に形成された数字(32a〜32l)とその裏面に形成された数字(32m,32n)とを組み合わせたものがゲームの対象になる。
【0058】
すなわち、図5(a)においては、基材10cの表面に形成された数字「7」(32m)とこれと同じ区画内の裏面に形成された数字「1」(22m)とを組み合わせることにより新しい数字「17」を視認することができる。これと同様に、基材10cの表面に形成された数字「5」(32c)とこれと同じ区画内の裏面に形成された数字「1」(32n)とを組み合わせることにより新しい数字「15」を視認することができる。
【0059】
当たりの区画を特定する▼印23は新しい数字「17」の区画を指しているので、このくじ券の当たりの数字が「17」であることを理解できる。そして、「表+裏」の参照情報20Vを参照すると1等の欄に17を確認することができるので、このくじ券は1等に当たっていることになる。
本実施の形態のくじ券を用いた遊戯方法は、「表」の参照情報20IVと「表+裏」の参照情報20Vとのうち、どちらか一方を選択する方式でもよいし、また、これらを両方とも選択して、1枚のくじ券で2回ゲームを行えるような方式にしてもよい。さらに、上記したように、基材10cの裏面の数字だけを使用する方式をさらに加えて3回ゲームを行えるようにしてもよい。
【0060】
「表」の参照情報20IVと「表+裏」の参照情報20Vとのうち、どちらか一方のみを選択する方式にする場合、利用者が「表」の参照情報20IV及び「表+裏」の参照情報20Vの隠蔽層を誤って両方スクラッチしないように、どちらか一方のみに隠蔽層を形成し、これをスクラッチした場合は、隠蔽層が形成されているほうを選択したことになるようにしてくじ券を構成すればよい。
【0061】
このように、本実施の形態のくじ券は、ルーレットの1つの▼印が示す区画に2つ以上の数字の情報を備えることができるので、実質、1枚のくじ券で2回分以上のゲームを楽しむことができる。また、くじ券の表面の数字と裏面の数字とを組み合わせて当たり数字を特定するため2つのステップを経るので、ゲーム性を向上させることができ、利用者の楽しみを二重に膨らませることができる。
【0062】
(第4の実施の形態)
図6(a)〜(c)は、本発明の第4の実施の形態のくじ券の一部を透視した部分透視平面図、図6(a)の右側の図は、図6(a)の左側の図のV−Vに沿った断面図である。
本実施の形態のくじ券が他の実施の形態と異なる点は、第1の記録情報と第2の記録情報とをそれぞれ意味のある情報とし、第1の記録情報と第2の記録情報との関係を予め決めておき、その取り決めに基づいてくじ券の情報とすることである。
【0063】
図6(a)に示すように、第4の実施の形態のくじ券は、基材10dの表面に金額情報からなる第1の記録情報42aが印字され、保護ニス層14を介して隠蔽層16uが形成され、他の実施の形態と同様に、くじ券の表面及び裏面から第1の記録情報42aを視認できないようになっている。一方、基材10dの裏面には、星印からなる第2の記録情報42bが印刷され、本実施の形態のくじ券40dが構成されている。
【0064】
図6(b)は図6(a)の星印からなる第2の記録情報42bをハートマークからなる第2の記録情報42dに変えたものであり、図6(c)は図6(b)の金額情報「¥10,000」からなる第1の記録情報42cを金額情報「¥0」からなる第1の記録情報42eに変えたものである。
これらのくじ券の第2の記録情報42b,42d,42fが、例えば第1の実施の形態で説明した蛍光インキを用いて形成されている場合、これらのくじ券を入手した時点では、くじ券の記録情報がどのようなものからなるのかすら予測がつかないくじ券となる。そして、隠蔽層16u,16x,16yをコインなどでスクラッチすると、保護ニス層14を介して金額情報からなる第1の記録情報42a,42c,42eを視認することができ、次いで、特定の波長の紫外光をくじ券に当てることにより、星印やハートマークなどからなる第2の記録情報42b,42d,42fを視認することができる。
【0065】
次に、本発明の実施の形態のくじ券の遊戯方法を説明する。
ここで、例えば、第2の記録情報が星印であれば第1の記録情報である金額情報と同一の金額が当たっており、第2の記録情報がハートマークであれば、第1の記録情報である金額情報の10倍の金額が当たったという取り決めにする。また、本実施の形態のくじ券40d,40e,40fの第2の記録情報42b,42d,42fが第1の実施の形態で説明した特定の波長の紫外光で発光する蛍光インキを用いて形成されている場合を例とする。
【0066】
最初に、図6(a)に示すくじ券40dについて説明する。
まず、くじ券40dの隠蔽層16uをコインなどでスクラッチして保護ニス層14を介して第1の記録情報42aを視認すると「¥10,000」という金額情報を特定することができる。
その後、くじ券に紫外光をあてて、くじ券の表面又は裏面から第2の記録情報を視認すると、これが星印からなることを特定することができる。
【0067】
すなわち、星印は第1の記録情報42bの金額情報と同一の金額が当たったという取り決めになっているので、このくじ券40dは例えば3等に設定された「¥10,000」に当たっていることになる。
次に、図6(b)に示すくじ券40eの場合を説明する。
まず、くじ券40eの隠蔽層16xをコインなどでスクラッチして第1の記録情報42cを視認すると「¥10,000」という金額情報を特定することができる。
【0068】
その後、くじ券40eに紫外光をあてて、くじ券の表面又は裏面から第2の記録情報42dを視認すると、これがハートマークからなることを特定することができる。
すなわち、ハートマークは第1の記録情報である金額情報の10倍の金額が当たったという取り決めになっているので、このくじ券40eは例えば1等に設定された「¥100,000」に当たっていることになる。
【0069】
次に、図6(c)に示すくじ券40fの場合について説明する。
まず、くじ券40fの隠蔽層16yをコインなどでスクラッチして第1の記録情報42eを視認すると「¥0」という金額情報を特定することができる。
その後、くじ券40fに紫外光をあてて、くじ券の表面又は裏面から第2の記録情報42fを視認すると、これがハートマークからなることを特定することができる。
【0070】
すなわち、ハートマークは第1の記録情報の金額情報の10倍の金額が当たったという取り決めになっているが、第1の記録情報42eが「¥0」であるので、このくじ券40fははずれ券であることが分かる。
このように、第4の実施の形態のくじ券においても、くじ券が当たりなのかはずれなのかを2つのステップを経て特定するので、くじ券のゲーム性を向上させることができる。
【0071】
以上、第1、第2、第3及び第4の実施の形態により、この発明の詳細を説明したが、この発明の範囲は上記実施の形態に具体的に示した例に限られるものではなく、この発明を逸脱しない要旨の範囲の上記実施の形態の変更はこの発明の範囲に含まれる。
例えば、くじ券の情報として、第1の実施の形態ではアルファベットを、第2の実施の形態では漢字及び数式を、第3の形態では数字を、第4の形態では、数字、図柄を例示したが、その他の、文字、模様、コメント文、記号、各種の絵などの基材上に印字や印刷できるものであれば何でもよいことはいうまでもない。
【0072】
また、第1、第2、第3及び第4の実施の形態では、隠蔽層が第1の記録情報の全体を被覆隠蔽している例を示したが、第1の記録情報の一部を隠蔽するようにしてもよい。
また、第3の実施の形態では、1枚のくじ券で実質3つの情報を特定できる例を示したが、数字の桁数を増やすなどしてさらに複数の情報を備えた形態にしてもよい。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、半透明の基材の一方の面に第1の記録情報が形成され、基材の他方の面には一方の面から視認できるような構成で第2の記録情報が形成され、該第1の記録情報は視認できないように隠蔽層で隠蔽されている。
【0074】
本発明のくじ券の情報を視認する場合、まず、隠蔽層を除去して第1の記録情報を視認し、次いで、一方の面側から基材を介して裏面の第2の記録情報を視認し、さらに第1の記録情報と第2の記録情報とを組み合わせて生成される第3の記録情報を視認することにより、はじめてくじ券の情報を確認することができる。
【0075】
すなわち、利用者はくじ券の情報を確認するために、2つのステップを経ることになる。従って、ゲーム性が向上し、利用者はゲームを十分楽しむことができるので、特に、販売されるくじ券では、利用者の購買意欲が向上して売上高を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態のくじ券を表面側から透視した透視平面図、(b)は(a)のI−Iに沿った、第1の実施の形態のくじ券の一部の断面を示す部分断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のくじ券のゲームを開始する前の状態を示す平面図である。
【図3】(a)は本発明の第2の実施の形態のくじ券を表面側から透視した透視平面図、(b)は(a)のII−IIに沿った、第2の実施の形態のくじ券の一部の断面を示す部分断面図である。
【図4】(a)は本発明の第3の実施の形態のくじ券を表面側から透視した透視平面図、(b)はIII−IIIに沿った、第3のの実施の形態のくじ券の一部の断面を示す部分断面図である。
【図5】(a)は本発明の第3の実施の形態のくじ券を表面側から透視した透視平面図、(b)はIV−IVに沿った、第3の実施の形態のくじ券の一部の断面を示す部分断面図である。
【図6】 (a)〜(c)は本発明の第4の実施の形態のくじ券の一部を透視した部分透視平面図、(a)の右側の図は図6(a)の左側の図のV−Vに沿った部分断面図である。
【符号の説明】
10,10a,10b,10c,10d:基材
12:くじ券の記録情報(第3の記録情報)
12a:第1の記録情報(第1の実施の形態)
12c,12e,12g,12i,12k,12m,22a〜22h:第1の記録情報〈第2の実施の形態)
32a〜32m:第1の記録情報(第3の実施の形態)
42a,42c,42e:第1の記録情報(第4の実施の形態)
12b:第2の記録情報(第1の実施の形態)
12d,12f,12h,12j,12l,12n,22i〜22l:第2の記録情報(第2の実施の形態)
32m,32n:第2の記録情報(第3の実施の形態)
42b,42d,42f:第2の記録情報(第4の実施の形態)
14:保護ニス層
16,16a〜16y:隠蔽層
20,20I〜20V:参照情報
23:▼印
40,40a,40b,40c,40d,40e,40f:くじ券

Claims (12)

  1. 半透明の基材と、
    前記半透明の基材の一方の面上に形成された第1の記録情報と、
    前記半透明の基材の他方の面上に、前記一方の面側から視認できるようにして形成された第2の記録情報と、
    前記第1の記録情報の少なくとも一部を隠蔽する隠蔽層とを有し、
    前記隠蔽層を除去して、前記基材の一方の面側から前記第1の記録情報と前記第2の記録情報とを組み合わせることにより生成されて視認できる第3の記録情報が前記くじ券の情報となるようにしたことを特徴とするくじ券。
  2. 前記第2の記録情報のみを視認した場合、何ら意味をもたない情報しか視認できないようにしたことを特徴とする請求項1記載のくじ券。
  3. 半透明の基材と、
    前記半透明の基材の一方の面上に形成された第1の記録情報と、
    前記半透明の基材の他方の面上に、前記一方の面側から視認できるようにして形成された第2の記録情報と、
    前記第1の記録情報の少なくとも一部を隠蔽する隠蔽層とを有するくじ券であって、
    前記くじ券は、前記第1の記録情報からなる第1の情報と、少なくとも前記第2の記録情報を含む第2の情報とを備え、
    前記第1の記録情報の少なくとも一部を隠蔽する前記隠蔽層の少なくとも一部を除去して、前記一方の面側から視認できる前記第1の情報と前記第2の情報とによって前記くじ券の情報となるようにしたことを特徴とするくじ券
  4. 前記半透明の基材は、基紙又はプラスチックフィルムからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のくじ券。
  5. 前記第2の記録情報は、特定の波長の光で発光する蛍光インキを用いた印字層又は印刷層からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のくじ券。
  6. 前記基紙の単位面積当たりの重量は60から200g/m2の範囲であることを特徴とする請求項4に記載のくじ券。
  7. 前記基材の厚みは100から300μmの範囲であることを特徴とする請求項4に記載のくじ券。
  8. 前記プラスチックフィルムの少なくとも一方の面には単色の印刷層が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のくじ券。
  9. 前記第2の記録情報の少なくとも一部が、前記他方の面側から視認できないように隠蔽されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のくじ券。
  10. 前記くじ券の前記第1の記録情報と前記第2の記録情報とを組み合わせて前記一方の面側から視認できるものは、文字、数字、図柄、マーク又は模様のうちのいずれかの情報或いはこれらを組み合わせた情報からなることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のくじ券。
  11. 請求項1又は2のいずれか1項に記載のくじ券を用いた遊戯方法であって、
    前記隠蔽層を除去して前記第1の記録情報を視認し、次いで、前記一方の面側から前記半透明の基板を介して前記第2の記録情報を視認し、次いで、前記第1の記録情報と前記第2の記録情報とを組み合わせることにより生成されて視認できる、照合判定するための第3の記録情報を特定し、該第3の記録情報に基づいて遊戯することを特徴とするくじ券の遊戯方法。
  12. 請求項3に記載のくじ券を用いた遊戯方法であって、
    前記第1の記録情報の少なくとも一部を隠蔽する前記隠蔽層の少なくとも一部を除去して、前記第1の情報を特定し、又は前記一方の面側から前記半透明の基板を介して前記第2の記録情報を視認して前記第2の情報を特定し、前記第1の情報又は前記第2の情報のうち、いずれか1つの情報を選択して該選択された情報に基づいて遊戯することを特徴とするくじ券の遊戯方法。
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