JP2020138662A - 車体下部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロアパネルの幅方向線周りの変形を抑制し、且つ、オフセット衝突等により発生する変形に対して、剛性を高めることが可能な車体下部構造を提供する。【解決手段】第1及び第2のフロアクロスメンバ10,20は、サイドシル55に接合されており、第1のフロアクロスメンバ10には、下方に傾斜する第1のメンバ傾斜部16が設けられ、第2のフロアクロスメンバ20には、第2のメンバ傾斜部26が設けられ、メインフロアパネル30は、前側底面部31と、段差部の上部の上側稜線から後方に延びる後側上面部34と、下方に傾斜するフロア傾斜部35と、を有し、第1のメンバ傾斜部16と第2のメンバ傾斜部26との間に位置するフロア傾斜部35は、前後方向に延びている。【選択図】図3

Description

本発明は、車体下部構造に関する。
電動車両のバッテリパックは、例えば、特許文献1に開示されているように、車体下部のフロアパネルの下方側に搭載されているものが知られている。この例では、フロアパネルは、上方に隆起した部分を有している。バッテリパックは、当該隆起している部分の下方側に搭載される。
また、上記例のフロアパネルの車幅方向の中央には、車両前後方向に延びるフロアトンネルが設けられている。バッテリパックは、フロアトンネルの両側に配置されている。この例のフロアトンネルの上部は、フロアパネルの隆起している部分よりも上方に配置されている。
上方に隆起させた部分を有するフロアパネルには、内燃機関により駆動される車両のフロアパネルとは、異なる荷重が作用する。例えば、特許文献1に開示されている構造では、フロアパネルに設けられたフロアトンネルの上部を高くすること、及びフロアパネルの上部に設けられたフロアクロスメンバの高さを高くすることにより、フロアパネルの剛性を高めている。
特開2011−255747号公報
フロアパネルの剛性として、車幅方向線周りに折れる変形は、主としてフロアトンネルによって抑制される。フロアトンネルによる変形抑制効果は、フロアサイドメンバやサイドシルによってさらに高められている。
一方で、フロアパネルは、オフセット衝突により左右のいずれかに偏った前側からの荷重への対応が求められる。例えば、右側に偏った荷重を受けた場合、フロアトンネルの右側に偏った変形が起こる。これにより、フロアパネルの平面部は、車幅方向線に対して傾斜する方向に変形する可能性がある。このような変形に対しては、上記例のような構造では、傾斜方向の変形が大きくなってしまう可能性がある。そのため、フロアパネルを上方に隆起させるような構造において、フロアパネルの剛性向上については、改善の余地があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、上方に隆起する部分及びフロアトンネルを有するフロアパネルにおいて、車幅方向線周りの変形を抑制し、且つ、オフセット衝突等により発生する変形に対して、剛性を高めることが可能な車体下部構造を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る車体下部構造は、車体下部に配置されたフロアパネルと、該フロアパネルの下面の車幅方向の両側に設けられ、車両前後方向に延びるフロアサイドメンバと、該フロアサイドメンバの車幅方向外側に設けられ、車両前後方向に延びるサイドシルと、を有し、前記フロアパネルには、車両上方に突出し車幅方向に延びる第1のフロアクロスメンバと、該第1のフロアクロスメンバの車両後方側に間隔を空けて配置され、車両上方に突出し車幅方向に延びる第2のフロアクロスメンバと、が設けられ、前記フロアパネルの車幅方向中間部には、車両前後方向に延びるフロアトンネルが設けられている。当該車体下部構造において、前記フロアパネルは、前側底面部と、該前側底面部の後部から車両上方に延びる段差部と、該段差部の上側に形成された上側稜線から車両後方に延びる後側上面部と、該後側上面部の車幅方向外側に設けられ、車幅方向外側に向かうに従い車両下方に傾斜するフロア傾斜部と、を有し、前記第1のフロアクロスメンバ及び前記第2のフロアクロスメンバのそれぞれの車幅方向外側部は、前記サイドシルに接合されており、前記第1のフロアクロスメンバは、第1の頂面部と、該第1の頂面部の車幅方向外側に設けられ、車幅方向外側に向かうに従い車両下方に傾斜する第1のメンバ傾斜部と、を有し、前記第1の頂面部と前記第1のメンバ傾斜部とにより第1の外側角部が形成され、前記第2のフロアクロスメンバは、第2の頂面部と、該第2の頂面部の車幅方向外側に設けられ、車幅方向外側に向かうに従い車両下方に傾斜する第2のメンバ傾斜部と、を有し、前記第2の頂面部と前記第2のメンバ傾斜部とにより第2の外側角部が形成され、前記第1のメンバ傾斜部と前記第2のメンバ傾斜部との間に位置する前記フロア傾斜部は、車両前後方向に延びている。
本発明によれば、上方に隆起する部分及びフロアトンネルを有するフロアパネルにおいて、車幅方向線周りの変形を抑制し、且つ、オフセット衝突等により発生する変形に対して、剛性を高めることができる。
本発明に係る車体下部構造の斜視図である。 図1のメインフロアパネル等を車両下方側から見た下面図である。 図1の車幅方向側部を拡大して示す拡大斜視図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面を示す斜視図である。 図1のメインフロアパネル等を車両上方側から見た上面図である。
以下、本発明に係る車体下部構造の一実施形態について、図面(図1〜図6)を参照しながら説明する。本実施形態の車体下部構造は、例えば、図示しないバッテリにより駆動される電気自動車の車体下部の構造である。
なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向における前方を示す。実施形態の説明における「前部(前端)及び後部(後端)」は、車両前後方向における前部及び後部に対応する。また、矢印Oは、車幅方向外側を示しており、本実施形態における「左右」は、乗員が車両前方を向いたときの「左側」及び「右側」に対応している。
本実施形態の車体下部構造は、図1に示すように、メインフロアパネル30を有している。メインフロアパネル30の車幅方向中央部(中間部)には、フロアトンネル40が設けられている。また、当該車体下部構造は、フロアサイドメンバ51と、サイドシル55と、第1のフロアクロスメンバ10と、第2のフロアクロスメンバ20と、を有している。
メインフロアパネル30は、車体下部に配置されたパネル部材で、図1に示すように、ダッシュパネル66の下部から車両後方に向かって延びている板状の部材である。メインフロアパネル30の車幅方向寸法は、車体の車幅方向の寸法にほぼ対応している。
また、メインフロアパネル30の前部には、該前部から車両前方に向かって延びているフロントサイドメンバ61が設けられている。フロントサイドメンバ61は、車幅方向に互いに間隔を空けて左右に一対となるように配置され、メインフロアパネル30の下面の車幅方向の両側に接合されている。左右のフロントサイドメンバ61の間には、車輪を駆動するための図示しない駆動用モータ等が配置されている。
また、左右のフロントサイドメンバ61の後部には、車幅方向に延びるフロントクロスメンバ62が接合されている。また、フロントサイドメンバ61とフロントクロスメンバ62との接合部には、車幅方向に延びるブレース61aの一方の端部が接合されており、ブレース61aの他方の端部はサイドシル55に接合されている。フロントサイドメンバ61、ブレース61a及びフロントクロスメンバ62は、車体の骨格を構成する剛性の高い部材である。
フロアサイドメンバ51は、図2に示すように、直線部53と広がり部52とを有している。広がり部52の前部は、フロントサイドメンバ61に接合されている。広がり部52は、当該前部に位置するダッシュパネル66の後部から車両後方に向かうに従い車幅方向外側に傾斜して延びている。すなわち、両側のフロアサイドメンバ51の広がり部52の車幅方向間隔は、車両後方に向かうに従い広がるように配置されている。また、当該広がり部52は、メインフロアパネル30の後述する前側底面部31の下面に接合されている。直線部53は、該広がり部52の後部から車両後方に延び、メインフロアパネル30の車幅方向外側部に接合されている。
フロアサイドメンバ51は、図4に示すように、車両前後方向視で、車両上方に開口するU字状の断面形状を有し、フロアサイドメンバ51の車幅方向内側の上部には、車幅方向内側に突出する内側フランジ54aが設けられている。また、フロアサイドメンバ51の車幅方向外側には縦フランジ54bが設けられている。内側フランジ54aは、メインフロアパネル30の後述する外側フランジ39に接合されている。また、縦フランジ54bの外側面はサイドシル55に接合され、縦フランジ54bの内側面には、メインフロアパネル30の後述する縦フランジ39aが接合されている。
サイドシル55は、図2に示すように、フロアサイドメンバ51の車幅方向外側に設けられ、車両前後方向に延びている。サイドシル55の車両上下方向の中間部には、図4に示すように、車幅方向内側に膨出する膨出部56が設けられている。膨出部56の車幅方向の内壁に、フロアサイドメンバ51の直線部53の縦フランジ54bがスポット溶接等により接合されている。
フロアトンネル40は、メインフロアパネル30の車幅方向のほぼ中央部(中間部)に設けられている。フロアトンネル40は、車両下方に開口し、車両前後方向に延びている。フロアトンネル40は、メインフロアパネル30の下面の車幅方向中央部が、下方視で車両上方に凹むことにより構成されている。フロアトンネル40の下方には、図5に示すようにプロペラシャフト69等が配置されている。
フロアトンネル40は、ダッシュパネル66から第1のフロアクロスメンバ10を貫通してメインフロアパネル30の段差部32まで延びる前側トンネル部41と、前側トンネル部41の後部から第2のフロアクロスメンバ20に向かって車両後方に延びる中間トンネル部42と、中間トンネル部42の後部から車両後方に延びる後側トンネル部43を有している。
フロアトンネル40の各部は、図1及び図3に示すように、メインフロアパネル30とは別の部材によって構成されている。フロアトンネル40を構成する部材は、車両前後方向視で、車両下方に開くハット型の断面形状を有している。また、フロアトンネル40を構成する部材は、メインフロアパネル30の車幅方向中央に設けられた車両前後方向に延びる開口部を下方から塞ぐように、メインフロアパネル30の開口縁部に接合されている。また、本実施形態では、前側トンネル部41、中間トンネル部42及び後側トンネル部43の各上面部の車両上下方向位置は、ほぼ同じになるように設定されている。
図3〜図6に示すように、第1のフロアクロスメンバ10は、メインフロアパネル30から車両上方に突出して設けられ、車幅方向に延びている部材である。第2のフロアクロスメンバ20は、第1のフロアクロスメンバ10の車両後方側に間隔を空けて、メインフロアパネル30から車両上方に突出して設けられ、車幅方向に延びている部材である。
第1のフロアクロスメンバ10は、ハット型の断面形状を有する部材で、第1の前側壁部11と、第1の後側壁部13と、第1の頂面部15と、第1のメンバ傾斜部16と、第1の外側角部17と、を有している。第1の前側壁部11は、車両前方を臨み、車幅方向に延びている。第1の前側壁部11には、フロアトンネル40の前側トンネル部41の後部が、スポット溶接等により接合されている。また、第1の前側壁部11の下部には、車両前方側に突出し車幅方向に延びる第1の前側フランジ12が設けられている。第1の前側フランジ12は、メインフロアパネル30の上面のうち、後述する前側底面部31に接合されている。
第1の後側壁部13は、車両後方を臨み、車幅方向に延びており、第1の前側壁部11に対して、車両後方側に間隔を空けて配置されている。第1の後側壁部13には、中間トンネル部42の前部が、スポット溶接等により接合されている。また、第1の後側壁部13の下部には、車両後方側に突出し車幅方向に延びる第1の後側フランジ14が設けられている。第1の後側フランジ14は、メインフロアパネル30の上面のうち、後述する後側上面部34に接合されている。
第1の頂面部15は、車両上方を臨み、第1の前側壁部11の上部と第1の後側壁部13の上部とを繋いで車幅方向に延びている。第1の頂面部15は、車両前後方向で、後述する段差部32の上側稜線33に対応するように配置される。すなわち、第1の頂面部15は、車両上方視で上側稜線33に重なっている。
第1のメンバ傾斜部16は、第1の頂面部15の車幅方向の両外側部のそれぞれに設けられており、各第1のメンバ傾斜部16は、車幅方向外側に向かうに従い車両下方に傾斜している。この例では、第1のメンバ傾斜部16は、水平面に対して、略45度の角度で傾斜している。第1の頂面部15と第1のメンバ傾斜部16とにより第1の外側角部17が形成されており、該第1の外側角部17は、車両前後方向に延びる第1の稜線18を有している。
図3、図5及び図6に示すように、第2のフロアクロスメンバ20は、第1のフロアクロスメンバ10と同様に、ハット型の断面形状を有する部材で、第2の前側壁部21と、第2の後側壁部23と、第2の頂面部25と、第2のメンバ傾斜部26と、第2の外側角部27と、を有している。第2の前側壁部21は、車両前方を臨み、車幅方向に延びている。第2の前側壁部21には、中間トンネル部42の後部が、スポット溶接等により接合されている。また、第2の前側壁部21の下部には、車両前方側に突出し車幅方向に延びる第2の前側フランジ22が設けられている。第2の前側フランジ22は、メインフロアパネル30の後側上面部34に接合されている。
第2の後側壁部23は、車両後方を臨み、車幅方向に延びており、第2の前側壁部21に対して、車両後方側に間隔を空けて配置されている。第2の後側壁部23には、後側トンネル部43の前部が、スポット溶接等により接合されている。また、第2の後側壁部23の下部には、車両後方側に突出し車幅方向に延びる第2の後側フランジ24が設けられている。第2の後側フランジ24は後側上面部34に接合されている。
第2の頂面部25は、車両上方を臨み、第2の前側壁部21の上部と第2の後側壁部23の上部とを繋いで車幅方向に延びている。第2のメンバ傾斜部26は、第2の頂面部25の車幅方向の両外側部のそれぞれに設けられており、各第2のメンバ傾斜部26は、車幅方向外側に向かうに従い車両下方に傾斜している。この例では、第1のメンバ傾斜部16と同様に、第2のメンバ傾斜部26は、水平面に対して、略45度の角度で傾斜している。第2の頂面部25と第2のメンバ傾斜部26とにより第2の外側角部27が形成されており、該第2の外側角部27は、車両前後方向に延びる第2の稜線28を有している。
第2のフロアクロスメンバ20の下方には、車幅方向に延びる下側クロスメンバ63が設けられている。下側クロスメンバ63は、第2のフロアクロスメンバ20に対応するメインフロアパネル30の下面に接合され、メインフロアパネル30を補強している。また、第2のフロアクロスメンバ20の車両後方側には、第2のフロアクロスメンバ20に間隔を空けてリヤフロアクロスメンバ64が設けられている。リヤフロアクロスメンバ64の後方には、リヤフロアパネル68が配置されている。
続いて、メインフロアパネル30について説明する。図1〜図3に示すように、メインフロアパネル30は、前側底面部31と、段差部32と、後側上面部34と、フロア傾斜部35と、を有している。前側底面部31は、ダッシュパネル66の下部から車両後方に延びている。この例では、前側底面部31は、フロアトンネル40の前側トンネル部41の車幅方向の両側のそれぞれに設けられている。また、前側底面部31の下面には、フロアサイドメンバ51の上記した広がり部52が接合され、補強されている(図2)。
段差部32は、前側底面部31の後部から車両上方に延び、車幅方向に延びている。この例の段差部32は、車両上方に向かうに従い、車両後方に傾斜して延びている。段差部32の上部には、車幅方向に延びる上側稜線33が形成されている。後側上面部34は、上側稜線33から車両後方に延びており、リヤフロアパネル68に接合されている。この例では、後側上面部34は、フロアトンネル40の中間トンネル部42の車幅方向の両側のそれぞれ、及び後側トンネル部43の車幅方向の両側のそれぞれに設けられている。
また、段差部32は、フロアトンネル40の車幅方向両側に位置し、車幅方向に延びている。この例では、段差部32は、前側トンネル部41と中間トンネル部42との間に設けられている。また、図示は省略しているが、バッテリは、段差部32の後方に位置するように後側上面部34の下方側に設置されている。
フロア傾斜部35は、後側上面部34の車幅方向の両外側部のそれぞれに設けられており、車幅方向外側に向かうに従い車両下方に傾斜している。各フロア傾斜部35は、水平面に対して略45度をなして傾斜している。また、第1の後側壁部13の下端は、フロア傾斜部35に沿って傾斜している。同様に、第2の前側壁部21及び第2の後側壁部23も、フロア傾斜部35に沿って傾斜している。また、後側上面部34とフロア傾斜部35とにより形成される角部は、車両前後方向に延びる外側稜線36を有している。メインフロアパネル30は、段差部32及び車幅方向両側のフロア傾斜部35によって、前側底面部31に対して、後側上面部34が上方に盛り上がるように構成されている。
図1及び図3に示すように、第1及び第2のメンバ傾斜部16,26及びフロア傾斜部35は、上記のように傾斜し、且つ車両前後方向に延びており、フロア傾斜部35は、車両前後方向で第1のメンバ傾斜部16と第2のメンバ傾斜部26との間に配置され、第1及び第2のメンバ傾斜部16,26よりも、車幅方向内側に配置されている。
本実施形態では、第1のフロアクロスメンバ10の車幅方向外側部及び第2のフロアクロスメンバ20の車幅方向外側部は、サイドシル55に接合されている。図4に示すように、第1のメンバ傾斜部16の下端には、車幅方向外側に水平に突出するフランジ19が設けられている。該フランジ19は、サイドシル55の膨出部56の上面に、スポット溶接等により接合されている。第2のメンバ傾斜部26も、第1のメンバ傾斜部16と同様に、フランジ29が設けられ、サイドシル55の膨出部56の上面に接合されている(図6)。
第1のメンバ傾斜部16と第2のメンバ傾斜部26との間に位置するフロア傾斜部35は、フロアサイドメンバ51に接合されている。図4に示すように、フロア傾斜部35の下端には、車幅方向外側に水平に突出する外側フランジ39が設けられている。さらに、外側フランジ39の車幅方向端には、車両上方に突出する縦フランジ39aが設けられている。
フロアサイドメンバ51の上部に設けられた内側フランジ54aは、フロア傾斜部35の外側フランジ39の下面にスポット溶接等により接合されている。また、フロア傾斜部35の縦フランジ39aは、フロアサイドメンバ51の直線部53の縦フランジ54bに接合されている。すなわち、フロアサイドメンバ51の直線部53の縦フランジ54bは、サイドシル55の膨出部56の内壁とフロア傾斜部35の縦フランジ39aとにより挟持されて3枚重ねの状態で接合されている。
本実施形態では、第1及び第2のメンバ傾斜部16,26及びフロア傾斜部35を、車両前後方向に隣接させることにより、車幅方向線周りに折れる変形を抑制することができる。車幅方向線周りに折れる変形は、主としてフロアトンネル40によって抑制される。ここで、第1及び第2のフロアクロスメンバ10,20の間に位置するフロア傾斜部35が、第1及び第2のフロアクロスメンバ10,20を繋ぎ、車幅方向線周りに折れる変形方向に抗して起立しているので、第1及び第2のフロアクロスメンバ10,20の間の後側上面部34の車幅方向の中間部においても、車幅方向線周りの変形を抑制することが可能となる。
また、フロアサイドメンバ51とサイドシル55が隣接して車両前後方向に併走している構造に対して、第1及び第2のフロアクロスメンバ10,20を接合し、さらに、第1及び第2のメンバ傾斜部16,26を用いることで、フロア剛性を向上させることができる。さらに、第1及び第2のメンバ傾斜部16,26が対応するサイドシル55に接合するだけでなく、フロア傾斜部35に隣接しているので、車幅方向線周りの変形の抑制効果をさらに向上させることができる。
一方、フロア剛性は、上記した車幅方向線周りの変形の他に、オフセット衝突による左右のいずれか一方に偏った前側荷重への対応が求められる。例えば、オフセット衝突等により、後側上面部34は、第2のメンバ傾斜部26から、車両前方に向かうに従い車幅方向内側に向かう線を基準に折れ曲がるような変形が起こる可能性がある。同様に、前側底面部31も、第1のメンバ傾斜部16から、車両前方に向かうに従い車幅方向内側に向かう線を基準に折れ曲がるような変形が起こる可能性がある。本実施形態では、この折れ変形を抑えるために第1及び第2のフロアクロスメンバ10,20の間にフロア傾斜部35が設けられるので、第1のフロアクロスメンバ10だけが変形することを低減している。
また、本実施形態では、第1の稜線18及び第2の稜線28は、外側稜線36の車幅方向外側に配置されており、第1の外側角部17及び第2の外側角部27のそれぞれには、シートブラケット65が設けられている。このようにシートブラケット65を設けることにより、第1の外側角部17及び第2の外側角部27の剛性がさらに向上する。その結果、第1及び第2のフロアクロスメンバ10,20の剛性が向上し、上記の折れ変形の抑制効果がさらに高まる。
また、本実施形態では、図3〜図5に示すように、第1のフロアクロスメンバ10の第1の頂面部15の車両下方側に、フロアトンネル40の前側トンネル部41及び中間トンネル部42の上面部が配置されている。さらに、前側トンネル部41及び中間トンネル部42の上面部の車両下方側には、後側上面部34が配置されている。さらに、第1のフロアクロスメンバ10の第1の頂面部15は、車幅方向の両側のサイドシル55を架け渡すように連続して形成されている。
第1のフロアクロスメンバ10の高さを、フロアトンネル40や後側上面部34よりも高くすることで、車両前後方向中心の変形に対する剛性を向上させることが可能である。また、第1のフロアクロスメンバ10が、左右のサイドメンバを連結する1つの部材で構成されているので、第1のフロアクロスメンバ10の剛性を確保することができる。さらに、第1のフロアクロスメンバ10とフロアトンネル40との接合強度、及び、第1のフロアクロスメンバ10と後側上面部34との接合強度を高めることができる。
また、本実施形態では、図4に示すように、第1のフロアクロスメンバ10とフロアトンネル40の上面部との車両上下方向距離H1は、フロアトンネル40の上面部と後側上面部34との車両上下方向距離H2と、ほぼ同じに設定されている。これにより、第1のフロアクロスメンバ10に作用する荷重を、フロアトンネル40と後側上面部34とに均等に分配することが可能となり、局所的な応力集中を低減することができる。
さらに、本実施形態では、第1の前側壁部11の下部の第1の前側フランジ12が、前側底面部31に接合され、第1の後側壁部13の下部の第1の後側フランジ14が後側上面部34に接合されている。すなわち、第1のフロアクロスメンバ10は、段差部32を車両前後方向に跨ぐ状態で、メインフロアパネル30に接合されている。この構成により、第1のフロアクロスメンバ10の第1の前側壁部11の高さを高くし、車両前後方向線周りの変形に対する剛性を向上させることが可能となり、さらに、メインフロアパネル30の段差部32の剛性を利用して、第1のフロアクロスメンバ10の剛性をさらに高めることが可能となる。第1のフロアクロスメンバ10の剛性が向上することで、メインフロアパネル30の変形の抑制効果を高めることが可能となる。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
上記実施形態のフロアトンネル40は、メインフロアパネル30と別部材で構成されているがこれに限らない。例えば、メインフロアパネル30の上面を車両上方に膨出するように変形させて、メインフロアパネル30にフロアトンネル40を一体的に形成してもよい。
10 第1のフロアクロスメンバ
11 第1の前側壁部
12 第1の前側フランジ
13 第1の後側壁部
14 第1の後側フランジ
15 第1の頂面部
16 第1のメンバ傾斜部
17 第1の外側角部
18 第1の稜線
19 フランジ
20 第2のフロアクロスメンバ
21 第2の前側壁部
22 第2の前側フランジ
23 第2の後側壁部
24 第2の後側フランジ
25 第2の頂面部
26 第2のメンバ傾斜部
27 第2の外側角部
28 第2の稜線
29 フランジ
30 メインフロアパネル(フロアパネル)
31 前側底面部
32 段差部
33 上側稜線
34 後側上面部
35 フロア傾斜部
36 外側稜線
39 外側フランジ
39a 縦フランジ
40 フロアトンネル
41 前側トンネル部
42 中間トンネル部
43 後側トンネル部
51 フロアサイドメンバ
52 広がり部
53 直線部
54a 内側フランジ
54b 縦フランジ
55 サイドシル
56 膨出部
61 フロントサイドメンバ
61a ブレース
62 フロントクロスメンバ
63 下側クロスメンバ
64 リヤフロアクロスメンバ
65 シートブラケット
66 ダッシュパネル
68 リヤフロアパネル
69 プロペラシャフト

Claims (5)

  1. 車体下部に配置されたフロアパネルと、該フロアパネルの下面の車幅方向の両側に設けられ、車両前後方向に延びるフロアサイドメンバと、該フロアサイドメンバの車幅方向外側に設けられ、車両前後方向に延びるサイドシルと、を有し、
    前記フロアパネルには、車両上方に突出し車幅方向に延びる第1のフロアクロスメンバと、該第1のフロアクロスメンバの車両後方側に間隔を空けて配置され、車両上方に突出し車幅方向に延びる第2のフロアクロスメンバと、が設けられ、
    前記フロアパネルの車幅方向中間部には、車両前後方向に延びるフロアトンネルが設けられている、車体下部構造において、
    前記フロアパネルは、前側底面部と、該前側底面部の後部から車両上方に延びる段差部と、該段差部の上側に形成された上側稜線から車両後方に延びる後側上面部と、該後側上面部の車幅方向外側に設けられ、車幅方向外側に向かうに従い車両下方に傾斜するフロア傾斜部と、を有し、
    前記第1のフロアクロスメンバ及び前記第2のフロアクロスメンバのそれぞれの車幅方向外側部は、前記サイドシルに接合されており、
    前記第1のフロアクロスメンバは、第1の頂面部と、該第1の頂面部の車幅方向外側に設けられ、車幅方向外側に向かうに従い車両下方に傾斜する第1のメンバ傾斜部と、を有し、前記第1の頂面部と前記第1のメンバ傾斜部とにより第1の外側角部が形成され、
    前記第2のフロアクロスメンバは、第2の頂面部と、該第2の頂面部の車幅方向外側に設けられ、車幅方向外側に向かうに従い車両下方に傾斜する第2のメンバ傾斜部と、を有し、前記第2の頂面部と前記第2のメンバ傾斜部とにより第2の外側角部が形成され、
    前記第1のメンバ傾斜部と前記第2のメンバ傾斜部との間に位置する前記フロア傾斜部は、車両前後方向に延びていることを特徴とする、車体下部構造。
  2. 前記第1のメンバ傾斜部及び前記第2のメンバ傾斜部のそれぞれの車幅方向外側部は、前記サイドシルに接合され、
    前記第1のメンバ傾斜部と前記第2のメンバ傾斜部との間に位置する前記フロア傾斜部は、前記フロアサイドメンバに接合されていることを特徴とする、請求項1に記載の車体下部構造。
  3. 前記第1の外側角部は、車両前後方向に延びる第1の稜線を有し、
    前記第2の外側角部は、車両前後方向に延びる第2の稜線を有し、
    前記後側上面部と前記フロア傾斜部とにより形成される角部は、車両前後方向に延びる外側稜線を有しており、
    前記第1の稜線及び前記第2の稜線は、前記外側稜線の車幅方向外側に配置されており、
    前記第1の外側角部及び前記第2の外側角部のそれぞれには、シートブラケットが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車体下部構造。
  4. 前記第1の頂面部の車両下方側に、前記フロアトンネルの上面部が配置され、該上面部の車両下方側には、前記後側上面部が配置され、
    前記第1のフロアクロスメンバは、車幅方向両外側の前記サイドシルを架け渡すように連続して形成されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車体下部構造。
  5. 前記第1のフロアクロスメンバは、車両前方を臨む前側壁部と、該前側壁部の車両後方側に間隔を空けて配置され、車両後方を臨む後側壁部と、を有し、
    前記前側壁部の上部と前記後側壁部の上部は、前記第1の頂面部によって接続されており、
    前記前側壁部の下部は、前記フロアパネルの前記前側底面部に接合され、前記後側壁部の下部は、前記後側上面部に接合されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の車体下部構造。
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