JP2020138348A - 媒体加熱装置及び加熱方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体が巻き取られるときの裏移りを抑制し、媒体が巻き取られないときの皺の発生を抑制できる媒体加熱装置及び加熱方法を提供する。【解決手段】液体吐出装置は、液体が付着した状態で搬送される媒体を加熱する加熱部と、加熱部を制御する制御部と、を備える。制御部は、加熱部による加熱領域より搬送方向の下流で媒体が巻き取られるか否かを判断する(ステップS14)。制御部は、媒体が巻き取られると判断した場合、加熱部を第1加熱設定温度K1で制御し(ステップS15)、媒体が巻き取られないと判断した場合、加熱部を第1加熱設定温度K1より低い第2加熱設定温度K2で制御する(ステップS16)。【選択図】図7

Description

本発明は、インク等の液体が付着した用紙等の媒体を加熱する媒体加熱装置及び加熱方法に関する。
例えば、特許文献1には、用紙等の媒体にインク等の液体を吐出して印刷するインクジェットプリンター装置が開示されている。このプリンター装置は、印刷後の媒体をロール状に巻き取る巻取装置を備える。このプリンター装置は、印刷したインクが乾燥するまでの時間を算出する手段と、複数の箇所のインク乾燥時間を記憶する手段と、インク乾燥時間の経過を調べるための時間計測手段と、巻取装置に巻き取られる用紙の範囲内の複数の箇所のインク乾燥時間が完了しているかどうかを判断する手段とを備える。用紙のインク乾燥時間が完了していない場合には、印刷を禁止し、用紙のインク乾燥時間が完了していた場合には、印刷を許可する。このため、十分にインクが乾いた後に用紙等の媒体の巻取りが行われるので、印刷したインクの裏移りを防止できる。
また、印刷によって媒体に付着したインク等の液体の乾燥時間を短縮するために、印刷後の媒体を巻き取る前に加熱して液体を乾燥させる加熱装置を備える印刷装置が知られている(例えば特許文献2等)。
特開2004−136450号公報 特開2016−155291号公報
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェットプリンター装置は、自然乾燥によって媒体を乾燥させるので、乾燥に時間を要し、印刷物の生産性が低い。一方、特許文献2に記載の印刷装置では、加熱装置により媒体を加熱するため生産性は向上するが、媒体が熱収縮して皺が発生する場合がある。特に、媒体を巻き取らず裏移りする可能性が低い場合においては、加熱により媒体に発生した皺が印刷品質の低下を招く課題が顕在化する。
上記課題を解決する媒体加熱装置は、液体が付着した状態で搬送される媒体を加熱する加熱部と、前記加熱部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記加熱部による加熱領域より搬送方向の下流で前記媒体が巻き取られるか否かを判断し、前記媒体が巻き取られると判断した場合、前記加熱部を第1加熱設定温度で制御し、前記媒体が巻き取られないと判断した場合、前記加熱部を前記第1加熱設定温度より低い第2加熱設定温度で制御する。
上記課題を解決する加熱方法は、液体が付着した状態で搬送される媒体を加熱する加熱方法であって、前記媒体が加熱部により加熱される加熱領域より搬送方向の下流で、前記媒体が巻き取られるか否かを判断し、前記媒体が巻き取られると判断した場合、前記加熱部を第1加熱設定温度で制御し、前記媒体が巻き取られないと判断した場合、前記加熱部を前記第1加熱設定温度より低い第2加熱設定温度で制御する。
一実施形態における加熱部を備えた液体吐出装置を示す模式側断面図。 巻取りを行わないときの液体吐出装置を示す模式側断面図。 吸引機構を示す側断面図。 乾燥装置を示す側断面図。 加熱部の加熱領域における媒体表面温度の温度プロファイルを示すグラフ。 液体吐出装置の電気的構成を示すブロック図。 媒体処理シーケンスを示すフローチャート。
以下、一実施形態の液体吐出装置について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、媒体加熱装置の一例としての液体吐出装置11は、例えば、用紙等の媒体に液体の一例であるインクを吐出することによって、文字、写真等の画像を印刷するインクジェット式のプリンターである。液体吐出装置11は、筐体12と、筐体12を支持する基台13とを備える。
液体吐出装置11は、媒体99を搬送する搬送部14を備える。搬送部14は、筐体12内に設けられ、媒体99を所定の搬送経路に沿って搬送する。液体吐出装置11は、液体が吐出される前の媒体99が巻き重ねられたロール体101を支持可能な給送部15を備える。給送部15は、例えば基台13に取り付けられ、ロール体101を回転可能な状態で支持する。給送部15は、ロール体101を繰り出し方向に回転させるときに駆動される給送モーター16を備える。搬送部14は、給送部15がロール体101から繰り出した長尺状の媒体99を搬送する。なお、本実施形態において、媒体99の搬送方向とは、ロール体101から繰り出された媒体99が、搬送経路に沿って搬送される方向である。
液体吐出装置11は、搬送部14により搬送される媒体99に液体を吐出する吐出部28を備える。吐出部28はキャリッジ29の下部に備えられる。キャリッジ29は、搬送される媒体99に対して媒体99の搬送方向と交差する幅方向に走査する。すなわち、液体吐出装置11は、吐出部28が媒体99に対して走査するシリアルプリンターである。液体吐出装置11は、吐出部28が媒体99の幅方向に亘る範囲に一斉に液体を吐出可能な長尺状に配置されたラインプリンターでもよい。なお、吐出部28及びキャリッジ29は、筐体12内に配置される。
図1に示すように、液体吐出装置11は、液体が吐出されることで画像等が印刷された媒体99を巻き取る巻取部17を備える。巻取部17は、例えば基台13に取り付けられている。巻取部17は、液体の吐出により印刷された媒体99をロール体102として巻取り可能なリール機構18を備える。リール機構18は、ロール体102を巻き取るときに駆動される巻取モーター19を備える。
液体吐出装置11は、媒体99にテンションを付与するテンションバー20を備える。巻取部17における媒体99の送り量と、搬送部14における媒体99の送り量との差に応じて、巻取部17と搬送部14との間の媒体99の長さが変わる。テンションバー20は、巻取部17と搬送部14との間の媒体99の長さに応じて変位する。このように、媒体99に接触するテンションバー20が変位することによって媒体99に適切なテンションが付与される。テンションバー20が媒体99にテンションを付与することにより、媒体99に対して精度よく液体を着弾させることができる。テンションバー20は、媒体99において乾燥装置40を通過した部分かつ巻取部17に巻き取られる前の部分に接触する。
テンションバー20は、例えば基台13に取り付けられる。テンションバー20は、基台13に対して変位可能に取り付けられている。テンションバー20が変位することによって、媒体99に付与されるテンションの大きさが調節される。
液体吐出装置11は、媒体99を搬送する搬送経路を構成する上流支持部21、支持部22及び下流支持部23を備える。上流支持部21、支持部22及び下流支持部23は、搬送部14によって搬送される媒体99を支持する。搬送経路の上流から下流に向かって、上流支持部21、支持部22、下流支持部23の順に位置する。支持部22は、筐体12内に位置する。詳しくは、上流支持部21は搬送経路の上流部分を構成し、給送部15から搬送部14までの部分で媒体99を支持する。支持部22は搬送経路の中流部分を構成し、搬送部14よりも下流において吐出部28と対向する部分で媒体99を支持する。下流支持部23は搬送経路の下流部分を構成し、搬送部14により下流へ搬送された媒体99のうち、吐出部28により吐出された液体が付着した印刷後の部分を支持する。図1に示す例では、支持部22が水平に配置され、支持部22に対して搬送方向の両側に位置する上流支持部21と下流支持部23とが傾斜した状態に配置されることで、水平方向に広がる頂面を有する山型の搬送経路を形成している。
図1に示すように、搬送部14は、駆動ローラー25と従動ローラー26とを有する。駆動ローラー25及び従動ローラー26は、媒体99を挟み込むニップ状態で回転することにより媒体99を搬送する。駆動ローラー25及び従動ローラー26は、搬送経路において上流支持部21と支持部22との間に位置する。駆動ローラー25は、搬送モーター65(図6参照)を動力源として媒体99を搬送する。駆動ローラー25と従動ローラー26は、媒体99をニップ可能なローラー対よりなる。駆動ローラー25と従動ローラー26は、互いに離間する離間状態と、媒体99を間に挟み込むニップ状態とに切り替えられる。液体吐出装置11には、ユーザーにより操作され、駆動ローラー25と従動ローラー26を、離間状態とニップ状態とに切り替え可能な操作レバー(図示略)が設けられる。
液体吐出装置11は、支持部22に支持された媒体99に液体を吐出する前述の吐出部28を備える。吐出部28は、筐体12内に位置する。吐出部28は、支持部22と対向する位置に配置される。そのため、吐出部28は、媒体99において支持部22に支持された部分に液体を吐出する。
図1に示すように、支持部22の下方には、媒体99を負圧により支持部22に吸引する吸引機構30が設けられる。吸引機構30は、支持部22に支持される媒体99が接触する面である支持面22Aに開口する吸引孔35(図3参照)に負圧を作用させることにより媒体99を支持部22に吸引支持する。
また、図1に示すように、上流支持部21、支持部22、下流支持部23は、それぞれヒーター31,32,33を有する。詳しくは、上流支持部21の裏面には上流支持部21を加熱するプレヒーター31が設けられ、支持部22の裏面には支持部22を加熱するプラテンヒーター32が設けられ、下流支持部23の裏面には下流支持部23を加熱するアフターヒーター33が設けられている。プレヒーター31は加熱した上流支持部21の熱によって媒体99の印刷前の部分を予備加熱する。プラテンヒーター32は、加熱した支持部22の熱によって、媒体99において吐出部28のノズル28Aから液体が吐出される被吐出領域の部分を加熱する。アフターヒーター33は、加熱した下流支持部23の熱によって媒体99の印刷後の部分を加熱する。なお、各ヒーター31〜33は、例えば面状ヒーターである。
例えば、プレヒーター31及びプラテンヒーター32の温度は概略40℃に設定され、アフターヒーター33の温度は、プレヒーター31及びプラテンヒーター32の温度よりも高い概略50℃に設定される。プレヒーター31は、上流支持部21を介して、常温からプラテンヒーター32の加熱温度(概略40℃)に向けて、媒体99を徐々に昇温させる。プラテンヒーター32は、支持部22を介して媒体99を加熱し、媒体99に着弾したインクを速やかに乾燥させる。アフターヒーター33は、下流支持部23を介して、媒体99をプラテンヒーター32の加熱温度(概略40℃)よりも高い温度(概略50℃)まで昇温させ、媒体99がリール機構18に巻き取られる前に、媒体99に着弾した液体を、媒体99に乾燥定着させる。
図1に示すように、液体吐出装置11は、液体が付着した状態で搬送される媒体99を加熱する加熱部34を備える。加熱部34は、搬送経路において吐出部28によって液体が吐出される位置よりも下流に位置する。そのため、加熱部34は、液体が付着した媒体99を加熱して乾燥させる。
本実施形態では、加熱部34は、ヒーター管41を有する乾燥装置40である。ヒーター管41は、印刷後の媒体99を支持する下流支持部23に対向して位置する。ヒーター管41は、下流支持部23に支持されて搬送される媒体99の印刷面を加熱する。ヒーター管41は、媒体99に付着した液体を適切に乾燥するように所定の加熱設定温度に制御される。この場合、加熱設定温度が高いほど、ヒーター管41の出力が大きくなる。
乾燥装置40は、ヒーター管41を収容するケース42と、ケース42内において気体を循環させる循環部43とを有する。ケース42は、下流支持部23と対向する位置に配設されている。循環部43は、気体が流れる循環路44と、循環路44の途中に位置するファン45とを有する。循環路44は、気体を取り込む吸気口46と、気体を送り出す送風口47とを繋ぐ流路である。循環路44は、ヒーター管41を囲む経路で延びている。吸気口46は、下流支持部23の下流部分と対向して位置する。送風口47は、下流支持部23の上流部分と対向して位置する。循環部43は、ヒーター管41によって加熱された気体をケース42内において循環させる。詳しくは、媒体99の表面付近で加熱された気体の一部が吸気口46から取り込まれ、その取り込まれた気体は循環路44を経由する過程で加熱され、ファン45によって送風口47から再び媒体99の表面に送風されることで媒体99の乾燥が促進される。
乾燥装置40は、ヒーター管41の熱を下流支持部23に向けて反射する反射板48を有する。こうすると、ヒーター管41の熱を媒体99に効率よく伝えることができる。
図1に示すように、液体吐出装置11は、乾燥装置40よりも搬送方向の下流位置に、媒体99を切断するカッター装置51を備える。印刷された媒体99は乾燥したのちにカッター装置51により切断され、複数枚の所定サイズにカットされる。カッター装置51は、例えば可動刃と固定刃とを有し、可動刃が媒体99の幅方向に移動することで媒体99を搬送方向に所定長さごとに切断する。
液体吐出装置11は、制御部60を備える。制御部60は、液体吐出装置11を統括的に制御する。制御部60は、搬送部14、給送部15、巻取部17、吐出部28及び加熱部34などを制御する。
液体吐出装置11は、印刷された液体が乾燥した媒体99をロール体102として巻き取る図1に示す巻取方式と、印刷された液体が乾燥した媒体99を巻き取らない図2に示す非巻取方式とのうち一方を選択することができる。図2に示すように、媒体99の巻取りを行わないときは、基台13に、加熱部34で液体が乾燥された後の媒体99又はカットされた媒体99Aなどを受ける媒体受けユニット52が取り付けられる。例えば、印刷後の媒体99がカッター装置51により切断された所定サイズの媒体99Aは、図2に二点鎖線で示すように媒体受けユニット52内に収容される。なお、非巻取り方式を選択したときの媒体99はカットされない長尺状のまま媒体受けユニット52内に収容されてもよい。また、印刷後の媒体99又はカットされた媒体99Aは、床上に置かれたシート(図示略)上に落下させてもよい。
次に、図3を参照して吸引機構30の詳細な構成を説明する。図3に示すように、支持部22は、媒体99が接触する支持面22Aに開口する吸引孔35を有する。液体吐出装置11は、吸引孔35に媒体99を吸引する吸引力を作用させるための負圧を発生させる吸引機構30を備える。支持部22の下部には、負圧室形成部材30Aが組み付けられている。そして、支持部22と負圧室形成部材30Aとで負圧室37が囲み形成されている。吸引孔35は、支持部22を貫き、負圧室37に連通している。支持面22Aには、負圧室37に連通する複数の吸引孔35が開口している。吸引機構30は、負圧室37内の空気を外部に排出する排気ファン38を備える。排気ファン38が駆動されると、負圧室37内の空気が外部に排出され、負圧室37内が負圧になる。したがって、媒体99は、支持面22Aに開口する複数の吸引孔35に作用する負圧によって支持部22に吸引支持される。
液体吐出装置11では、吐出部28から液体が吐出されて媒体99に画像が印刷される印刷時は、排気ファン38が駆動され、媒体99は支持面22Aに吸引支持される。また、負圧室37内には、圧力を検出する圧力センサー39が設けられている。制御部60は、圧力センサー39が検出した検出圧を基に、負圧室37内の圧力が所定の設定負圧値になるように吸引機構30を制御する。本実施形態では、媒体99が搬送されるときも吸引孔35に負圧が作用し、搬送中の媒体99には支持面22Aに吸引する吸引力が作用する。この場合、媒体99の搬送過程における過大な吸引力は媒体99の搬送負荷を高め、搬送負荷に起因する皺を発生させる原因ともなる。なお、媒体99の搬送時は吸引孔35に負圧が作用しない制御を行ってもよい。
媒体99をリール機構18によりロール体102として巻き取るとき、媒体99の印刷面が十分に乾燥していない状態で巻き取られると、その外周に巻き重ねられた媒体99に印刷面のインク等の液体が転写されて裏移りが発生する心配がある。この種の裏移りを抑制するためには、印刷面のインク等の液体を十分乾燥させる必要がある。そのために、本実施形態では、巻取りを行うときは、巻取りを行わないときに比べ、乾燥装置40の加熱設定温度が高く設定される。
図4に示すように、下流支持部23の支持面23A上を搬送される媒体99が乾燥装置40によって加熱される領域が加熱領域HAとなる。加熱領域HAは、送風口47の搬送方向の上流端を加熱領域HAの入口とし、吸気口46の搬送方向の下流端を加熱領域HAの出口とする。下流支持部23がアフターヒーター33の熱で加熱されることで、媒体99の裏面から熱が逃げにくい。そして、支持面23A上を搬送される媒体99の印刷面は、ヒーター管41からの直接の熱と反射板48で反射した熱とで加熱されるとともに、ファン45により送風口47から媒体99の印刷面へ温風が吹き付けられることにより、媒体99の印刷面の乾燥が促進される。
一方、乾燥装置40の加熱設定温度が高いと、媒体99の繊維が熱収縮することが原因で媒体99に皺が発生し易くなる。媒体99の皺を抑制するために吸引機構30が発生する負圧が大きく設定され、吸引孔35に作用する吸引力が大きい場合、媒体99が支持面22Aに強く吸引されるため皺の発生が抑制される。すなわち、巻取りが行われるときに、吸引機構30が発生する負圧を、巻取りが行われないときに比べ大きく設定されることで皺の発生が抑制される。
一方、媒体99の巻取りが行われないときは裏移りが起こる可能性が低いので、乾燥装置40の加熱設定温度が、巻取りが行われるときに比べて低く設定される。加熱設定温度が低い場合、媒体99の繊維が熱収縮することに起因する皺の発生の可能性が低い、もしくは発生する皺による印刷品質への影響の度合いが低いため、吸引機構30に発生させる負圧が小さく設定される。
このように本実施形態では、印刷後の媒体99の巻取りの有無によって、加熱部34の加熱設定温度を変更する。制御部60は、媒体99が巻き取られると判断した場合、加熱部34を第1加熱設定温度K1で制御する。一方、制御部60は、媒体99が巻き取られないと判断した場合、加熱部34を第1加熱設定温度K1より低い第2加熱設定温度K2で制御する。本実施形態では、制御部60は、リール機構18を巻取方向に回転させ、リール機構18に作用する回転負荷に基づき加熱部34による加熱領域HAよりも搬送方向の下流で媒体99が巻き取られるか否かを判断する。制御部60は、この判断を、媒体99に液体が吐出される動作より前に行う。
また、第1加熱設定温度K1で加熱するときは媒体99に熱収縮に起因する皺が発生するので、制御部60は、吸引機構30で比較的大きな第1負圧V1を発生させて、比較的強い吸引力で媒体99を支持部22の支持面22Aに吸着させることで媒体99の皺が解消される方向に媒体99を伸ばす。一方、制御部60は、第1加熱設定温度K1と比較して低い第2加熱設定温度K2で加熱する場合、第1加熱設定温度K1で加熱するときよりも皺が発生しにくいため、制御部60は、吸引機構30で、第1負圧V1よりも小さな第2負圧V2を発生させる。したがって、制御部60は、第1加熱設定温度K1で加熱するときに吸引孔35に作用する吸引力よりも、第2加熱設定温度K2で加熱するときに吸引孔35に作用する吸引力を弱める。また、吸引力が強い場合、支持面22Aを搬送されるときの媒体99の搬送負荷が大きくなり、大きくなった搬送負荷が原因で媒体99に皺が発生する虞がある。この種の皺を防止するためにも、制御部60は、第2加熱設定温度K2で加熱するときは、第1加熱設定温度K1で加熱する際の第1負圧V1よりも小さな第2負圧V2を発生さえることで吸引孔35に作用する吸引力を弱くする。制御部60は、媒体99が巻き取られると判断した場合、吸引機構30を作動させて吸引孔35に第1負圧V1を発生させる。一方、制御部60は、媒体99が巻き取られないと判断した場合、吸引機構30を作動させて吸引孔35に第1負圧V1より小さい第2負圧V2を発生させる。つまり、巻取りを行わず加熱部34を第2加熱設定温度K2に制御するときは、吸引機構30が発生させる負圧として、第1加熱設定温度K1のときの第1負圧V1よりも小さい第2負圧V2を設定する。
図4に示すように、下流支持部23の支持面23A上を搬送される媒体99が乾燥装置40の加熱によって最も高温になる位置であるピーク位置110が存在する。ピーク位置110は、下流支持部23上の位置である。乾燥装置40が駆動する一方で、アフターヒーター33が駆動しない場合、下流支持部23上を搬送される媒体99の温度は、ピーク位置110に到達するまで上昇する。
ピーク位置110は、例えば、表面に温度センサーが設けられた乾燥状態の媒体99を一定速度で搬送することにより特定される。すなわち、ピーク位置110は、媒体99に設けられた温度センサーが検出する検出温度に基づき特定される。媒体99を印刷に用いられる搬送速度のうち最も低速度で搬送したときの温度センサーによる検出温度に基づきピーク位置110が特定される。
媒体99を加熱する加熱量と媒体99を加熱する時間とによって、媒体99の乾燥具合が定まる。そのため、媒体99を素早く乾燥させるためには、媒体99を素早く高温にするとよい。媒体99を素早く高温にするためには、媒体99を加熱する温度を上げればよい。しかし、この場合、媒体99の温度がオーバーシュートにより上がり過ぎる虞がある。媒体99の温度が上がり過ぎると、媒体99が熱ダメージを受ける心配がある。
図5に示すように、加熱設定温度を室温よりも高い値に設定するとき、下流支持部23上を搬送される媒体99の温度検出位置が加熱領域HAの入口Hinにあるときを初期時刻T1とし、初期時刻T1における媒体99の初期温度を温度K0とする。下流支持部23上を一定の搬送速度で搬送される媒体99の温度は、時間の経過とともに上昇する。媒体99の温度は、時刻T2において最も高温となる。すなわち、媒体99は、時刻T2においてピーク位置110に到達する。乾燥装置40のヒーター管41が加熱設定温度K1に制御されると、媒体99の温度は、ピーク位置110において、乾燥装置40の加熱によって最も高温となる温度K1となる。
媒体99の温度が温度K1を超えると、媒体99が熱ダメージを受ける虞がある。この温度K1は媒体99の種類に応じて設定される。本実施形態では、第1加熱設定温度K1は、図5に実線で示す温度プロファイルのうちこのピーク温度に設定されている。また、図5に一点鎖線で示すように、第2加熱設定温度K2は、ヒーター管41に通電しないときの温度に設定される。したがって、第2加熱設定温度K2は、ヒーター管41を作動させる際にヒーター管41によりもたらされる温度だけでなく、ヒーター管41のOFF時の室温も含む。換言すれば、加熱設定温度が室温に対して、ヒーター管41により上昇した温度であるとすると、その上昇した温度が「0(零)」の場合も含む。また、第2加熱設定温度K2は、第1加熱設定温度K1よりも低温であればよく、図5に二点鎖線で示す温度プロファイルのうちのピーク温度に設定されてもよい。なお、図5のグラフにおいて、媒体99の温度検出位置は、時刻T3で加熱領域HAの出口Houtに至る。媒体99の温度検出位置が、加熱領域HAの出口Houtに近づくと、ピーク温度K1に近い温度から大きく下降し、出口Houtから出ると、媒体99の温度は次第に室温に近づく。
次に、図6を参照して、液体吐出装置11の電気的構成について説明する。図6に示すように、液体吐出装置11は制御部60を備える。制御部60には、入力系として、入力部61と、乾燥装置40により加熱される加熱領域HAの温度を検出可能な温度センサー62と、吸引機構30の負圧室37の圧力を検出する圧力センサー39と、搬送部14のローラー25,26がニップ状態にあることを検知するニップ検知器63とが電気的に接続されている。制御部60は、入力部61からの印刷ジョブデータ、温度センサー62の検出信号、及び圧力センサー39の検出信号を、不図示の入力インターフェイスを介して入力する。
なお、温度センサー62は、媒体表面温度のピーク温度となるピーク位置110を検出対象とする。温度センサー62は、赤外線センサー(IRセンサー)等の非接触式の温度センサーでもよいし、下流支持部23の裏面に接触するサーミスター等の接触式の温度センサーでもよい。また、温度センサー62は、ピーク位置110とは異なる位置の温度を検出したり、媒体表面温度以外の温度、例えばヒーター管41からの熱が及ぶエリア内で媒体表面から上方へ離れた位置の温度を検出したりしてもよい。これらの場合も、制御部60は、温度センサー62の検出温度を基に、ピーク温度が加熱設定温度となるように加熱部34を制御する。
また、制御部60には、出力系として、複数の駆動回路(図示せず)を介して、ヒーター管41、送風ファン45、給送モーター16、搬送部14の駆動ローラー25の駆動源である搬送モーター65、巻取モーター19、吐出部28、吸引機構30、プレヒーター31、プラテンヒーター32及びアフターヒーター33が電気的に接続されている。また、液体吐出装置11がシリアルプリンターである本例では、キャリッジ29の駆動源であるキャリッジモーター(図示略)が制御部60と電気的に接続されている。なお、液体吐出装置11をラインプリンターで構成した場合は、キャリッジモーターがないので、図6に示す電気的構成となる。
図6に示す制御部60は、CPUと、ASIC(Application Specific Integrated Circuit(特定用途向けIC))と、RAM及び不揮発性メモリー等からなる記憶部71(メモリー)とを備える。CPUは、記憶部71に記憶された制御プログラムを実行することにより、印刷制御を含む各種の制御を司る。記憶部71には、この制御プログラムに含まれる図7にフローチャートで示される媒体処理シーケンスのプログラムPRが記憶されている。このプログラムPRは、液体吐出装置11の電源投入後、媒体99をセットした後に最初の印刷動作を開始する前に、制御部60により実行される。この媒体処理シーケンスの実行により、制御部60は、巻取りの有無の判定、巻取りの有無に応じた乾燥装置40の加熱設定温度の選択と吸引機構30に発生させる負圧の選択、選択した加熱設定温度での加熱部34の制御、選択した負圧を発生させるための吸引機構30の作動制御などを行う。
制御部60は、電源投入後、記憶部71から読み出したプログラムPRを実行することにより媒体処理シーケンスを行う。そして、制御部60は、この媒体処理シーケンスにより、媒体99がセットされたニップ状態をニップ検知器63が検知した状態の下で、メジャメント開始の指示を受け付けると、リールメジャメントを実行する。そして、制御部60は、このリールメジャメントのメジャメント結果に基づき巻取りであるか否かを判断する。そして、制御部60は、巻取りの有無に応じて加熱部34の加熱設定温度および吸引機構30に発生させる目標負圧を決定する。制御部60は、決定した加熱設定温度になるように加熱部34を制御するとともに、決定した目標負圧を発生させるように吸引機構30の動作を制御する。
ここで、加熱設定温度は、媒体99が加熱領域HAを通過する過程でのピーク温度である。制御部60は、ピーク温度が加熱設定温度になるように加熱部34を制御する。制御部60は、温度センサー62の検出温度を基に、媒体99のピーク位置110における表面温度であるピーク温度が加熱設定温度となるように加熱部34を制御する。制御部60は、温度センサー62の検出温度を基に、ヒーター管41に通電する電流値を制御することにより、加熱部34を加熱設定温度に制御する。
制御部60は、液体吐出装置11と通信可能に接続されたホスト装置(図示略)又は液体吐出装置11が備える入力部61をユーザーが操作することで、印刷ジョブを受け付ける。印刷ジョブには、印刷制御に必要な各種のコマンドと、ユーザーにより指定された印刷条件情報と、印刷画像データとが含まれる。制御部60は、受け付けた印刷ジョブに含まれる印刷条件情報に基づき各種のモーター16,19,65等を制御するとともに、吐出部28を制御して画像データに基づく画像をドットで描画可能なノズル28Aから液体を吐出する。
また、制御部60は、各ヒーター31〜33に通電する電流値を制御することで、各ヒーター31〜33をそれぞれの目標温度に制御する。また、制御部60は、送風ファン45の回転速度を制御することで、送風口47からの送風量を目標値となるように制御する。また、制御部60は、圧力センサー39の検出圧を基に、排気ファン38の回転速度を制御することで、負圧室37に目標の負圧を発生させる。
次に、液体吐出装置11の作用について説明する。
ユーザーが、ホスト装置(図示略)のキーボード又はマウス等のポインティングデバイス(いずれも図示略)又は液体吐出装置11の入力部61を操作することで、印刷条件情報を入力設定する。印刷条件情報には、媒体サイズ、媒体種、印刷色、印刷枚数などが含まれる。
ユーザーは、給送部15にセットされたロール体101から引き出した媒体99を、操作レバーをニップ解除操作位置へ操作して駆動ローラー25に対して従動ローラー26を離間させた離間状態の下で両ローラー25,26の間に通す。その後、ユーザーは、操作レバーをニップ操作位置へ操作して両ローラー25,26をニップ状態とし媒体99をローラー25,26間にニップさせる。両ローラー25,26がニップ位置にあることは、ニップ検知器63により検知される。このとき、ユーザーは巻取りを行うときは、媒体99の先端部を巻取部17のリール機構18にセットされたロールの芯材に巻き付ける。一方、ユーザーは巻取りを行わないときは、媒体99の先端部は芯材に巻き付けられることはない。さらに、ユーザーは、制御部60にリールメジャメントを行わせる際のトリガーとなる操作をホスト装置又は入力部61に対して行う。
以下、制御部60が実行する媒体処理シーケンスについて説明する。制御部60は、液体吐出装置11の電源が投入された後、印刷開始前のタイミングで、図7にフローチャートで示す媒体処理シーケンスを実行する。
まず、ステップS11では、制御部60は、媒体99がセットされたか否かを判定する。媒体99が搬送部14のローラー25,26間にセットされたことは、ローラー25,26のニップ状態をニップ検知器63が検知したことをもって判断する。ユーザーが媒体99をローラー25,26にニップ状態にセットしたことを、入力部61の操作で液体吐出装置11に指示してもよい。この場合、制御部60は、その指示を受け付けたことをもって、媒体99がニップ状態にセットされたと判断する。制御部60は、媒体99がセットされていなければ、媒体99がセットされるまで待機する。一方、媒体99がセットされていれば、ステップS12に進む。
ステップS12では、制御部60は、メジャメント開始指示があったか否かを判断する。ここで、ユーザーは、リールメジャメントを行わせる際のトリガーとなる操作をホスト装置又は入力部61に対して行う。制御部60は、ホスト装置又は入力部61からメジャメント開始指示を受け付けたか否かを判断する。制御部60は、メジャメント開始指示を受け付けていなければ受け付けるまで待機し、メジャメント開始指示を受け付けると、ステップS13に進む。
ステップS13では、制御部60は、リールメジャメントを行う。すなわち、制御部60は、リール機構18を構成する巻取モーター19を巻取方向に駆動させ、そのとき巻取モーター19に作用する回転負荷の測定をもってリール機構18に働く回転負荷を測定することでリールメジャメントを行う。詳しくは、制御部60は、搬送モーター65と巻取モーター19との回転速度を調整して、搬送部14よりも下流域において媒体99をテンションのない緩めた状態に維持しつつ、搬送モーター65を搬送方向に駆動させるとともに巻取モーター19を巻取方向に駆動させる。そして、リール機構18を巻取方向に駆動させたときの巻取モーター19に働く回転負荷を測定する。このとき、巻取りのときに所定量の媒体99を巻き取り可能な所定値以上の長さの媒体99を搬送可能な期間に亘り巻取モーター19に働く回転負荷を測定する。
次のステップS14では、制御部60は、巻取りであるか否かを判断する。詳しくは、制御部60は、リールメジャメントで測定されたリール機構18に働く回転負荷が巻取判定用の閾値を超えるか否かを判断し、この閾値を超える場合は「巻取り」であると判定する。一方、リールメジャメントで測定されたリール機構18に働く回転負荷が空転判定用の閾値未満の空転時負荷である場合は、「巻取り」ではないと判定する。制御部60は、「巻取り」であると判断した場合はステップS15に進み、「巻取り」でないと判断した場合はステップS16に進む。なお、回転負荷が、空転判定用の閾値以上かつ巻取判定用の閾値以下である場合は、巻取りの有無が判定不能としてリールメジャメントをやり直す。
ステップS15では、制御部60は、巻取り時のモードである第1モードで液体吐出装置11を駆動する。すなわち、制御部60は、加熱部34を第1加熱設定温度K1に制御するとともに、吸引機構30を作動して負圧室37に第1負圧V1を発生させる。このとき、制御部60は、ピーク温度が第1加熱設定温度K1になるように加熱部34を制御する。詳しくは、制御部60は、温度センサー62の検出温度を基に、ピーク位置110におけるピーク温度が第1加熱設定温度K1になるように乾燥装置40のヒーター管41に流す電流値を制御する。こうして媒体99の表面温度は、図5に実線で示すようにピーク温度が第1加熱設定温度K1になるように加熱部34によって加熱される。このとき、アフターヒーター33により下流支持部23は約50℃に加熱されている。媒体99は裏面からアフターヒーター33の熱で加熱されるとともに印刷面が図5に実線で示す温度プロファイルで加熱されることで、媒体99の印刷面の液体は十分乾燥する。そして、乾燥した媒体99はロール体102として巻き取られる。このとき、媒体99は十分乾燥しているので、裏移りの心配がない。ここで、第1加熱設定温度K1は、媒体99の種類に応じて媒体99への熱ダメージを回避できる温度に設定されている。第1加熱設定温度K1は、例えば80〜120℃の範囲内の値であるが、媒体99への熱ダメージを回避できる乾燥効率の高い温度であれば適宜変更できる。なお、本実施形態では、乾燥装置40の送風ファン45は印刷時に設定される所定の風量で駆動される。
また、制御部60は、吸引機構30を作動して負圧室37に第1負圧V1を発生させる。第1負圧は、非巻取り時の第2負圧V2よりも大きい。このため、印刷中の媒体99は支持部22の支持面22Aに開口する吸引孔35に作用する第1負圧V1による強い吸引力によって支持面22Aに吸引支持される。このため、第1加熱設定温度K1での加熱により媒体99の繊維が熱収縮しても、媒体99は強い吸引力で支持面22Aに吸引されるため、皺の発生が抑制される。こうして第1加熱設定温度K1での加熱によって媒体99を乾燥させるため、巻取り時に裏移りの発生を回避しつつ、媒体99の熱収縮に起因する皺が媒体99における支持部22に支持された部分に発生することが抑制される。このため、媒体99に発生した皺の部分に液体が着弾することに起因する印刷品質の低下や、媒体99に発生した皺が吐出部28に擦れることに起因する媒体99のインク汚れによる印刷品質の低下及び吐出部28の故障等を防止できる。
一方、ステップS16では、制御部60は、非巻取り時のモードである第2モードで液体吐出装置11を駆動する。すなわち、制御部60は、加熱部34を第2加熱設定温度K2に制御するとともに、吸引機構30を作動して負圧室37に第2負圧V2を発生させる。本例では、乾燥装置40のヒーター管41の通電を停止したOFF状態の下で送風ファン45を駆動させる。つまり、アフターヒーター33の熱で媒体99の裏面を約40度で加熱しつつ、媒体99の印刷面を送風によって乾燥させる。こうして図5に示す一点鎖線で示すように、乾燥装置40は加熱をしない第2加熱設定温度K2に制御される。このように媒体99を巻き取らない場合は、加熱部34による加熱を行わない。
また、図5に二点鎖線で示す温度プロファイルで、加熱部34を、ピーク温度が第1加熱設定温度K1よりも低い第2加熱設定温度K2に制御してもよい。この場合、媒体99の印刷面が乾燥装置40のヒーター管41からの熱で乾燥し易くなるうえ、媒体表面温度が巻取り時ほど高温にならないので、熱ダメージを受けにくく、さらに媒体99の熱収縮による皺の発生も抑制される。こうして非巻取りのときは、媒体99の皺の原因となる乾燥装置40による加熱はせず又は加熱を弱くして、皺の発生を抑制し、皺防止のための吸引機構30が発生させる負圧室37の負圧を、第1負圧V1よりも小さい第2負圧V2とすることで、支持部22の支持面22Aに吸引される媒体99の吸引力を弱くする。このため、媒体99を吸引する吸引力が強いときに媒体99と支持面22Aとの間に作用する大きな搬送負荷が原因で媒体99に皺が発生することを効果的に抑制できる。
こうして巻取り時に裏移りの発生を回避しつつ、非巻取り時に媒体99の皺の発生を抑制できる。そして、巻取りを行う第1モードでは、リールメジャメント動作で測定した回転負荷を基準としこの基準負荷に必要なテンションを付加した値を目標負荷となるように巻取モーター19を駆動制御する。この結果、印刷中の媒体99に所望のテンションが付与される。
一方、巻取りを行わない第2モードでは、巻取モーター19は駆動されない。印刷後の媒体99は、乾燥装置40よりも下流の位置で、カッター装置51が駆動されることで、所定サイズの1枚ずつに切断される。切断された媒体99Aは、例えば、図2に示す媒体受けユニット52内に同図に二点鎖線で示すように収容される。なお、非巻取り時の第2モードでは、印刷後の媒体99をカッター装置51による切断をせずに媒体受けユニット52に折り畳むように収容したり、床面上のシート上に折り畳むように落としたりしてもよい。
以上、詳述したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)液体吐出装置11(媒体加熱装置の一例)は、液体が付着した状態で搬送される媒体99を加熱する加熱部34と、加熱部34を制御する制御部60と、を備える。制御部60は、加熱部34による加熱領域HAより搬送方向の下流で媒体99が巻き取られるか否かを判断する。制御部60は、媒体99が巻き取られると判断した場合、加熱部34を第1加熱設定温度K1で制御する。一方、制御部60は、媒体99が巻き取られないと判断した場合、加熱部34を第1加熱設定温度K1より低い第2加熱設定温度K2で制御する。よって、媒体99が巻き取られる場合は、媒体99は加熱部34により第1加熱設定温度K1で加熱されるため、媒体99に付着した液体の乾燥が促進され、巻き取られたときに裏移りしにくい。一方、媒体99が巻き取られない場合は、加熱部34の加熱領域HAが第2加熱設定温度K2に制御されるので、媒体99に加熱に起因する皺が発生しにくい。よって、媒体99が巻き取られるときの裏移りを抑制し、媒体99が巻き取られないときの皺の発生を抑制できる。このように巻取り時に媒体99を加熱することで、生産速度を下げずに裏移りを防止し、非巻取り時に加熱設定温度を巻取り時に比べ下げることで皺の発生を抑制する。したがって、巻取り時の高い生産性と、非巻取り時の品質担保とを両立できる。
(2)液体吐出装置11は、媒体99を巻取り可能なリール機構18を備える。制御部60は、リール機構18を巻取方向に回転させ、リール機構18に働く回転負荷に基づき加熱部34による加熱領域HAより搬送方向の下流で媒体99が巻き取られるか否かを判断する。よって、制御部60は、リール機構18を巻取方向に回転させたときの回転負荷を基に、媒体99が巻き取られるか否かを判断できる。
(3)制御部60は、媒体99に液体が吐出される動作より前にリール機構18を回転させ、リール機構18に働く回転負荷に基づき加熱部34による加熱領域HAより搬送方向の下流で媒体99が巻き取られるか否かを判断する。よって、制御部60は、媒体99に液体が吐出される動作より前にリール機構18を回転させ、リール機構18にかかる回転負荷に基づき加熱部34による加熱領域HAより搬送方向の下流で媒体99が巻き取られるか否かを判断する。よって、吐出された液体が付着した媒体99を、巻取りの有無に応じた適切な加熱設定温度の下で乾燥させることができる。
(4)液体吐出装置11は、媒体99が接触する支持面22Aに吸引孔35が開口する支持部22と、支持部22に支持された媒体99に液体を吐出する吐出部28と、吸引孔35に負圧を発生させる吸引機構30とを備える。制御部60は、媒体99が巻き取られると判断した場合、吸引機構30を作動させて吸引孔35に第1負圧V1を発生させ、媒体99が巻き取られないと判断した場合、吸引機構30を作動させて吸引孔35に第1負圧V1より小さな第2負圧V2を発生させる。よって、媒体99が巻き取られる場合、吸引機構30が発生させた第1負圧V1が吸引孔35に作用し媒体99は支持部22の支持面22Aに第1負圧V1に応じた強い吸引力で吸引支持される。このため、第1加熱設定温度K1で加熱された割に媒体99に皺が発生しにくい。一方、媒体99が巻き取られない場合、吸引機構30が発生させた第2負圧V2が吸引孔35に作用し媒体99は支持部22の支持面22Aに第1負圧V1よりも小さな第2負圧V2に応じた弱い吸引力で吸引支持される。第1加熱設定温度K1よりも低い第2加熱設定温度K2であって媒体99の熱に起因する皺が発生しにくいときは吸引力を弱めて媒体99が支持部22の支持面22Aを搬送されるときの搬送負荷を低減できる。媒体99の搬送負荷に起因する皺の発生を抑制できる。
(5)第2加熱設定温度K2は、加熱部34の通電をオフにしたときの温度である。よって、巻取りでないときに、加熱部34を加熱させないので、媒体99に加熱による皺の発生の心配がないうえ、加熱部34の電力の消費を抑えることができる。
(6)第1加熱設定温度K1を加熱部34の加熱領域HAにおけるピーク温度に設定したので、媒体99の巻取り時に媒体99に熱ダメージを与えずに済む。
(7)液体が付着した状態で搬送される媒体99を加熱する加熱方法では、媒体99が加熱部34により加熱される加熱領域HAより搬送方向の下流で、媒体99が巻き取られるか否かを判断する。媒体99が巻き取られると判断した場合、加熱部34を第1加熱設定温度K1で制御し、媒体99が巻き取られないと判断した場合、加熱部34を第1加熱設定温度K1より低い第2加熱設定温度K2で制御する。この加熱方法によれば、上記(1)に記載した媒体加熱装置の一例である液体吐出装置11と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施形態は以下に示す変更例のような形態に変更することもできる。さらに、上記実施形態および以下に示す変更例を適宜組み合わせたものを更なる変更例とすることもできるし、以下に示す変更例同士を適宜組み合わせたものを更なる変更例とすることもできる。
・前記実施形態では、制御部60が行う「巻き取られるか否かの判断」は、リールメジャメントで巻取りを行った時の回転負荷による判定に限定されない。例えば、ユーザーが予め巻取りモードと非巻取りモードとのうち一方のモードを選択して入力した設定情報を記憶部71に記憶し、制御部60は、記憶部71から読み出した設定情報を基に巻取りモードか非巻取りモードかを判断する構成でもよい。
・加熱部34は、乾燥装置40に限定されず、アフターヒーター33でもよい。この場合、制御部60は、アフターヒーター33を、巻取り時の第1加熱設定温度K11と、非巻取り時の第2加熱設定温度K21(<K11)に制御する。また、加熱部34は、乾燥装置40及びアフターヒーター33の両方でもよい。この場合、制御部60は、乾燥装置40を巻取り時の第1加熱設定温度K1と非巻取り時の第2加熱設定温度K2(<K1)に制御するとともに、アフターヒーター33を、巻取り時の第1加熱設定温度K11と、非巻取り時の第2加熱設定温度K21(<K11)に制御する。なお、アフターヒーター33を加熱部34とする構成では、乾燥装置40を廃止してもよい。また、前記実施形態では、アフターヒーター33を廃止してもよい。
・吸引機構30を作動して発生させる負圧は、巻取りモードと非巻取りモードとで同じであってもよい。また、吸引機構30を廃止してもよい。また、吸引機構30は、キャリッジ29が走査して媒体99に1パス分の印刷をする期間に限り作動させ、媒体99を支持面22Aに吸着させる構成とし、媒体99の搬送期間は吸引孔35に負圧を作用させない構成でもよい。
・媒体加熱装置は、液体吐出装置11とは別の装置であってもよい。例えば、液体吐出装置11から液体が付着した状態で搬送された媒体99を乾燥させる加熱部34を備えた媒体加熱装置でもよい。この場合、媒体加熱装置は、加熱部34により乾燥させた媒体99を巻き取る巻取装置を備えてもよい。媒体加熱装置は、加熱部34により乾燥させた媒体99を、巻取装置を備えた別の装置に搬送してもよい。媒体加熱装置の一例としての液体吐出装置11は、給送部15を備えず、別の装置が備えた給送部15から繰り出される媒体99に液体を吐出する吐出部28及び加熱部34を備えた構成でもよい。
・前記実施形態では、支持部22の両側に上流支持部21と下流支持部23とを斜めに配置することで、頂面がフラットな山型の搬送経路としたが、水平に延びる全体がフラットな搬送経路であってもよい。
・加熱部34は、乾燥装置40やアフターヒーター33に限定されない。抵抗発熱体でもよいし、赤外線ランプヒーターでもよい。
・媒体99は、用紙に限定されず、合成樹脂製のフィルムやシート、布、不織布、ラミネートシートなどでもよい。
・液体吐出装置11は、インクジェット方式プリンターに限定されず、インクジェット方式の捺染装置でもよい。また、液体吐出装置11は、印刷機能に加え、スキャナー機構及びコピー機能を有する複合機でもよい。
以下、前記実施形態及び変更例から把握される技術思想を効果と共に記載する。
媒体加熱装置は、液体が付着した状態で搬送される媒体を加熱する加熱部と、前記加熱部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記加熱部による加熱領域より搬送方向の下流で前記媒体が巻き取られるか否かを判断し、前記媒体が巻き取られると判断した場合、前記加熱部を第1加熱設定温度で制御し、前記媒体が巻き取られないと判断した場合、前記加熱部を前記第1加熱設定温度より低い第2加熱設定温度で制御する。
この構成によれば、媒体が巻き取られる場合は、媒体は加熱部により第1加熱設定温度で加熱されるため、媒体に付着した液体の乾燥が促進され、巻き取られたときに裏移りしにくい。一方、媒体が巻き取られない場合は、加熱部の加熱領域が第2加熱設定温度に制御されるので、媒体に加熱に起因する皺が発生しにくい。よって、媒体が巻き取られるときの裏移りを抑制し、媒体が巻き取られないときの皺の発生を抑制できる。
上記媒体加熱装置は、前記媒体を巻取り可能なリール機構を備え、前記制御部は、前記リール機構を巻取方向に回転させ、当該リール機構に働く回転負荷に基づき前記加熱部による前記加熱領域より前記搬送方向の下流で前記媒体が巻き取られるか否かを判断してもよい。
この構成によれば、制御部は、リール機構を巻取方向に回転させたときの回転負荷を基に、媒体が巻き取られるか否かを判断できる。
上記媒体加熱装置において、前記制御部は、前記媒体に前記液体が吐出される動作より前に前記リール機構を回転させ、当該リール機構に働く回転負荷に基づき前記加熱部による前記加熱領域より前記搬送方向の下流で前記媒体が巻き取られるか否かを判断してもよい。
この構成によれば、制御部は、媒体に液体が吐出される動作より前にリール機構を回転させ、リール機構にかかる回転負荷に基づき加熱部による加熱領域より搬送方向の下流で媒体が巻き取られるか否かを判断する。よって、吐出された液体が付着した媒体を、巻取りの有無に応じた適切な加熱設定温度の下で乾燥させることができる。
上記媒体加熱装置は、前記媒体が接触する面に吸引孔が開口する支持部と、前記支持部に支持された前記媒体に前記液体を吐出する吐出部と、前記吸引孔に負圧を発生させる吸引機構と、を備え、前記制御部は、前記媒体が巻き取られると判断した場合、前記吸引機構を作動させて前記吸引孔に第1負圧を発生させ、前記媒体が巻き取られないと判断した場合、前記吸引機構を作動させて前記吸引孔に前記第1負圧より小さな第2負圧を発生させてもよい。
この構成によれば、媒体が巻き取られる場合、吸引機構が発生させた第1負圧が吸引孔に作用し媒体は支持部の面に第1負圧に応じた強い吸引力で吸引支持される。このため、第1加熱設定温度で加熱された割に媒体に皺が発生しにくい。一方、媒体が巻き取られない場合、吸引機構が発生させた第2負圧が吸引孔に作用し媒体は支持部の面に第1負圧よりも小さな第2負圧に応じた弱い吸引力で吸引支持される。第1加熱設定温度よりも低い第2加熱設定温度であって媒体の熱に起因する皺が発生しにくいときには吸引力を弱めて媒体が支持部の面を搬送されるときの搬送負荷を低減できる。媒体の搬送負荷に起因する皺の発生を抑制できる。
上記媒体加熱装置において、前記第2加熱設定温度は、前記加熱部の通電をオフにしたときの温度であってもよい。
この構成によれば、巻取りでないときに、加熱部を加熱させないので、媒体に加熱による皺の発生の心配がないうえ、加熱部の電力の消費を抑えることができる。
上記媒体加熱装置において、前記第1加熱設定温度を前記加熱部の前記加熱領域におけるピーク温度に設定してもよい。この構成によれば、媒体の巻取り時に媒体に熱ダメージを与えずに済む。
加熱方法は、液体が付着した状態で搬送される媒体を加熱する加熱方法であって、前記媒体が加熱部により加熱される加熱領域より搬送方向の下流で、前記媒体が巻き取られるか否かを判断し、前記媒体が巻き取られると判断した場合、前記加熱部を第1加熱設定温度で制御し、前記媒体が巻き取られないと判断した場合、前記加熱部を前記第1加熱設定温度より低い第2加熱設定温度で制御する。この方法によれば、上記媒体加熱装置と同様の効果を得ることができる。
11…媒体加熱装置の一例としての液体吐出装置、12…筐体、13…基台、14…搬送部、15…給送部、16…給送モーター、17…巻取部、18…リール機構、19…巻取モーター、20…テンションバー、21…上流支持部、22…支持部、23…下流支持部、25…駆動ローラー、26…従動ローラー、28…吐出部、29…キャリッジ、30…吸気機構、31…プレヒーター、32…プラテンヒーター、33…アフターヒーター、34…加熱部、35…吸引孔、37…負圧室、38…排気ファン、39…圧力センサー、40…加熱部の一例を構成する乾燥装置、41…加熱部の一例を構成するヒーター管、42…ケース、43…循環部、44…循環路、45…ファン、46…吸気口、47…送風口、48…反射板、51…カッター装置、52…媒体収容ユニット、60…制御部、99…媒体、99A…カットされた媒体、101…ロール体(印刷前)、102…ロール体(印刷後)、HA…加熱領域、K1,K11…第1加熱設定温度、K2,K21…第2加熱設定温度、V1…第1負圧、V2…第2負圧。

Claims (5)

  1. 液体が付着した状態で搬送される媒体を加熱する加熱部と、
    前記加熱部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記加熱部による加熱領域より搬送方向の下流で前記媒体が巻き取られるか否かを判断し、
    前記媒体が巻き取られると判断した場合、前記加熱部を第1加熱設定温度で制御し、
    前記媒体が巻き取られないと判断した場合、前記加熱部を前記第1加熱設定温度より低い第2加熱設定温度で制御する、ことを特徴とする媒体加熱装置。
  2. 前記媒体を巻取り可能なリール機構を備え、
    前記制御部は、前記リール機構を巻取方向に回転させ、当該リール機構に働く回転負荷に基づき前記加熱部による前記加熱領域より前記搬送方向の下流で前記媒体が巻き取られるか否かを判断する、ことを特徴とする請求項1に記載の媒体加熱装置。
  3. 前記制御部は、前記媒体に前記液体が吐出される動作より前に前記リール機構を回転させ、当該リール機構に働く回転負荷に基づき前記加熱部による前記加熱領域より前記搬送方向の下流で前記媒体が巻き取られるか否かを判断する、ことを特徴とする請求項2に記載の媒体加熱装置。
  4. 前記媒体が接触する面に吸引孔が開口する支持部と、
    前記支持部に支持された前記媒体に前記液体を吐出する吐出部と、
    前記吸引孔に負圧を発生させる吸引機構と、を備え、
    前記制御部は、前記媒体が巻き取られると判断した場合、前記吸引機構を作動させて前記吸引孔に第1負圧を発生させ、前記媒体が巻き取られないと判断した場合、前記吸引機構を作動させて前記吸引孔に前記第1負圧より小さな第2負圧を発生させる、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の媒体加熱装置。
  5. 液体が付着した状態で搬送される媒体を加熱する加熱方法であって、
    前記媒体が加熱部により加熱される加熱領域より搬送方向の下流で、前記媒体が巻き取られるか否かを判断し、
    前記媒体が巻き取られると判断した場合、前記加熱部を第1加熱設定温度で制御し、
    前記媒体が巻き取られないと判断した場合、前記加熱部を前記第1加熱設定温度より低い第2加熱設定温度で制御する、ことを特徴とする加熱方法。
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