JP2015205476A - インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法 - Google Patents

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芹澤 孝一
Koichi Serizawa
孝一 芹澤
和也 小泉
Kazuya Koizumi
和也 小泉
冠木 義明
Yoshiaki Kamuragi
義明 冠木
田辺 孝幸
Takayuki Tanabe
孝幸 田辺
高橋 淳
Atsushi Takahashi
淳 高橋
裕介 門倉
Yusuke Kadokura
裕介 門倉
淳之 植田
Atsuyuki Ueda
淳之 植田
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Abstract

【課題】必要以上にシートの画像領域を加熱することなく、インクの付与量に応じた適切な温度でプリント画像の乾燥処理を効率的に実行する。
【解決手段】画像領域のインクを蒸発させるのに適した乾燥温度を画像データに基づいて設定する。そして、当該画像領域が乾燥部7を通過するタイミングでは、より加熱効果の高い第2のヒータ21を駆動させることなく、設定された乾燥温度が実現されるように、第1のヒータ20と第2のヒータ21を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、乾燥装置を備えたインクジェットプリント装置およびそのプリント方法に関する。
特許文献1には、インクが付与されたシートのプリント面に温風を吹き付ける定着装置と、当該定着装置よりも上流にシートを加熱するプレヒータを備えたインクジェットプリント装置が開示されている。特許文献1の構成によれば、プレヒータによってインクの露点以上の温度までシートを加熱してからプリント面に温風を吹きかけるので、インクの乾燥効果を向上させることが出来る。
特開2011−230494号公報
しかしながら、特許文献1の構成の場合、プレヒータによって画像がプリントされた面を、露点を超えた高温度まで直接加熱することになるので、プリント品位やシート材を劣化させてしまうおそれがある。また、シート上に付与されるインクの量は画像の内容によって様々に変化し、これに伴って定着装置内の温湿度やインクの露点温度も変動するが、プレヒータの温度を画像に合わせて適宜に切り替えることは難しい。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものである。よって、その目的とするところは、乾燥装置を備えたインクジェット記録装置において、必要以上にプリントシートを加熱することなく、インクの付与量に応じた適切な温度でプリント画像の乾燥処理を実行することである。
そのために本発明は、画像データに基づいてインクを吐出してシートに画像をプリントするプリント部と、相対的に加熱効果の低い第1のヒータと相対的に加熱効果の高い第2のヒータとを備え、その内部に前記シートを通過させることにより、前記プリント部によってプリントされた前記シート上のインクを蒸発させる乾燥部と、前記第1のヒータと前記第2のヒータを制御することによって、前記乾燥部の前記内部の温度を調整する制御部と、を有し、前記制御部は、前記プリント部によって前記画像データに基づいてプリントされる画像領域のインクを蒸発させるのに適した乾燥温度を、前記画像データに基づいて設定し、前記画像領域が前記乾燥部を通過するタイミングにおいて、前記第2のヒータを駆動させることなく前記乾燥温度が維持されるように、前記第1のヒータと前記第2のヒータを制御することを特徴とする。
本発明によれば、シートに強力な加熱作用を与えることなく、インクが蒸発するに十分な温度が維持された乾燥部において無理のない確実なインク蒸発を促すことが出来る。
本発明に使用可能なライン型プリント装置の断面図 乾燥部の構成図 乾燥部の駆動シーケンスを説明するフローチャート ジョブテーブルの例を示す図 第1および第2のヒータの駆動状態を説明する図 第1および第2のヒータの駆動状態の別例を説明する図
(第1の実施形態)
図1は、本発明に使用可能なインクジェットプリント装置の断面図である。シート供給部1は、2つのロールR1、R2を収納し、択一的にシートを引き出して搬送経路に供給する。なお、収納可能なロールは2つであることに限定はされず、1つ、あるいは3つ以上であってもよい。
デカール部2は、シート供給部1や後述する反転部9から供給されたシートのカール(反り)を軽減させるユニットである。デカール部2では、1つの駆動ローラに対して2つのピンチローラを押し当て、シートに対しカールとは逆向きの反りを与える。デカール部2を通過することで、シート供給部1や反転部9でのカール癖は軽減され、シートは平滑に搬送される。
斜行矯正部3は、デカール部2を通過したシートの斜行(進行方向に対する傾き)を矯正するユニットである。基準となる側のシート端部をガイド部材に押し付けることにより、シートが直進するように方向付ける。
プリント部4は、搬送されるシートに対してプリントヘッド14からインクを吐出して画像をプリントする。プリントヘッド14は、画像データの他、シートを切断する位置を示すカットマークやプリントヘッドのプリント状態を確認するためのテストパターンなどもプリントする。プリント部4は、シートを搬送する複数の搬送ローラを備え、プリントヘッド14に対向する領域のシートが平滑になるようにこれを支持している。
本実施形態のプリントヘッド14はインクジェット方式のラインヘッドであり、インクを吐出するノズル(記録素子)の複数が、使用が想定されるシートの最大幅をカバーする範囲でシートの搬送方向とは交差する方向に配列している。インクジェット方式としては、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。そして、このようなラインヘッドが、更にインク色に対応する数だけ搬送方向に並列配置されている。各色のインクは、不図示のインクタンクからそれぞれのインクチューブを介してプリントヘッド14に供給される。
検査部5は、CCDやCMOSのようなイメージセンサからなるラインセンサを備え、プリント部4にてプリントされたシート上の検査パターンや画像を光学的に読み取るユニットである。読み取った情報は、制御部13に転送され、プリントヘッド14の記録位置ずれ量、シートの搬送誤差、等が判定される。 乾燥部7は、付与されたインクを短時間に乾燥させるためのユニットであり、通過するシートに対しプリント面とは逆の背面から熱風を当ててインクを乾燥させる。乾燥部7についての詳細は後述する。
カッタ部8は、カットマークを検出するためのセンサと、検出されたカットマークの位置またはタイミングに基づいてシートを切断するカッタを備える。切断された後のカットシートすなわち画像シート(ページ)は、複数の搬送ローラによって次工程へと搬送される。一方、ページとページの間の非画像シートはゴミ箱に収容される。但し、両面プリントを行う場合、カッタ部8は、第1面については最後の画像の後端部を切断するのみであり、連続シートはカットされることなく次工程へ搬送される。
本実施形態において、以上説明したシート供給部1からカッタ部8までの経路を第1経路と称する。この第1経路は、両面プリントであろうと片面プリントであろうと、シートが共通して通過する経路である。両面プリントで第1面のプリント動作が終了した連続シートは、第1経路の後、反転部9が備えられた第2経路へ搬送される。一方、両面プリントの第2面のプリントが終了したカットシート、または片面プリントが終了した時点のカットシートは、第1経路の後、排出搬送部10が備えられた第3経路へ搬送される。
反転部9は、両面プリントを行う際に第1面のプリントが完了した連続シートを一時的に巻取るユニットである。第1面のプリントが終了した連続シートは、反時計回りに回転する回転体(ドラム)9aに徐々に巻き取られていく。回転体9aは、連続シートの後端部まで巻き取った時点で停止し、その後逆の方向すなわち時計回りに回転する。これにより、連続シートはデカール部2に送出される。デカール部2では、回転体9aで巻き取られた際の反りを軽減する方向にシートを矯正する。
デカール部2からプリント部4に向かう経路において、連続シートは、その表裏と先後端部が逆転した状態になっている。すなわち、第2面がプリントヘッド14に対向し、第1面プリント時における後端部が先端部となって搬送される。このように、乾燥部7から送出されたシートを表裏反転してデカール部2まで送入するまでの経路を第2経路とする。
排出搬送部10は、乾燥部7で乾燥されカッタ部8で切断されたカットシートを、ソータ部11まで搬送する。ソータ部11は、プリント済みのカットシートをサイズ別などのグループごとに仕分け、夫々の排出口へと排出する。個々の排出口には、カットシートを受けるためのトレイ12が用意され、カットシートはいずれかのトレイ12上に積載される。このように、カッタ部8から送出されたシートをトレイ12に排出するまでの経路を第3経路と称する。図1には示していないが、カッタ部8の下流且つ経路の分岐となる位置には、シートを第2経路か第3経路のいずれかに選択的に導くための可動フラッパが備えられている。
制御部13は、CPU15を備え、プリント装置全体の制御を司るユニットである。プリント装置全体の動作は、制御部13または外部に接続されるホスト装置16からの指令に基づいて制御される。
図2は、乾燥部7の構成図である。乾燥部7には、シートSに接触しこれを搬送する搬送ベルト19と、搬送ベルト19を移動させるための搬送ローラ18が備えられている。入り口23から乾燥部7に搬入されたシートSは、搬送ベルト19に載せられ、搬送ローラ18の回転に伴って所定の速度で図の搬送方向に搬送され、出口24から排出される。搬送経路の下方には、搬送経路に沿って第1のヒータ20と第2のヒータ21が配備され、更にその下方にはこれらヒータが発した熱を送風しインクの蒸発を促進するためのファン22が設置されている。
第1のヒータ20は、加熱効果および設定温度への応答性は比較的低い(すなわち、目的の温度に到達するのに時間がかかる)が、乾燥部7内の現在温度を少ない誤差で保温する能力(保温能力)に優れたヒータである。本実施形態では、このような第1のヒータ20を、乾燥部7のほぼ全域に設置している。一方、第2のヒータ21は、加熱効果および設定温度への応答性は比較的高い(すなわち、目的の温度に短時間で到達する)が、誤差や消費電力が大きなヒータである。本実施形態では、このような第2のヒータ21を、乾燥部7の最も上流側に設置している。但し、これらヒータの設置領域や数は特に限定されるものではない。本実施形態においては、このような相対的に加熱効果の低い第1のヒータ20と相対的に加熱効果の高い第2のヒータ21を使い分けることにより、乾燥部7内における設定温度への応答性と安定性の両立を図っている。なお、乾燥部7の内部には、乾燥部7内の温度を検出しその結果を制御部13に通知するための温度センサ25が配備されている。
図3は、制御部13が実行する乾燥部7の駆動シーケンスを説明するためのフローチャートである。本処理は、ホスト装置16からプリントジョブが発せられると実行される。ここでは、複数のページが片面プリントされる場合を例に説明する。
本処理が開始されると、制御部13は、まずステップS101において、受信した画像データを解析して、複数の領域の夫々について、アドレスと設定乾燥温度Knを対応づけたジョブテーブルを作成し、メモリに記憶する。ここではまず、複数の領域とこれらのアドレスについて説明する。
連続シートにおいて、個々のページの間にはカッタ部8で切断の基準となるカットマークや、プリントヘッドのプリント状態を確認するためのテストパターンもプリントされる。すなわち、連続シートには、実画像がプリントされた画像領域と、カットマークやテストパターンがプリントされるなど実画像とは無関係な非画像領域が、交互に配置される。制御部13は、これらを個別の領域nとして管理し、画像データから得られる各ページの画像サイズや既知のカットマークおよびテストパターンのサイズから、各領域nの連続シート上のアドレスを把握する。これにより、制御部13は、シートの搬送量をカウントすることにより、各領域nが乾燥部7を通過するタイミングを把握することが出来る。
一方、任意のページpのインクを好適に蒸発させるための目標乾燥温度Tpは、インクの露点温度に即した基本乾燥温度T0に、蒸発の際に気化熱として奪われることが予想される予想低下温度αpを加算することによって得られる(Tp=T0+αp)。予想低下温度αpはインクの付与量すなわち画像データの内容によって異なるので、制御部13は、ページpの画像データに基づくインク付与量に対応するαpから、上式に従って目標乾燥温度Tpを算出する。つまり、プリントデューティが大きい(インク付与量が多い)画像領域であれば目標乾燥温度Tpは高くなり、プリントデューティが小さい(インク付与量が少ない)画像領域であれば目標乾燥温度Tpは低くなる。この際、プリントデューティと目標乾燥温度Tpとが予め対応づけられたテーブルをメモリに記憶しておけば、制御部13はこのテーブルを参照することによって目標乾燥温度Tpを取得することも出来る。
その上で、制御部13は、個々の領域nについて、設定乾燥温度Knを設定する。領域nがページpの画像領域である場合は、上述した方法で求めた目標乾燥温度Tpを領域nの設定乾燥温度Knとする。領域nが非画像領域である場合は、直上流に位置する(直後に搬送される)ページpの目標乾燥温度Tpを領域nの設定乾燥温度Knとする。制御部13は、このように個々の領域nについて、アドレスと設定乾燥温度Knを対応づけた状態で、これら情報をジョブテーブルとしてメモリに記憶する。
図4(a)〜(c)は、ステップS101で制御部13が作成するジョブテーブルの例を示す図である。ここでは、ホスト装置16から4ページ分の画像データが入力され、各ページの直後(直上流)にカットマークパターンをプリントし、1ページ目と3ページ目の直前(直下流)に所定のテストパターンをプリントする場合を示している。
図4(a)で示したような1〜4ページ分の画像データが入力された場合、個々のページpについての目標乾燥温度Tpは図4(b)のように示すことが出来る。そして、各ページpの間にカットマークパターンおよびテストパターンを配置し、連続する領域nとして配置した上で、各領域nに対応する設定乾燥温度Knを対応づけると、図4(c)のようになる。図では、9つの領域nの夫々に設定乾燥温度Knが対応づけられている。制御部13は、このような情報をジョブテーブルとしてメモリに記憶する。
図3に戻る。ステップS101においてジョブテーブルが作成されると、制御部13はステップS102に進み、第1のヒータ20をONにし、乾燥部7内の温度センサ25が、基本乾燥温度T0を検出するまで待機する。温度センサ25が基本乾燥温度T0を検出するとステップS103に進み、領域をカウントするための変数nを初期値(=1)に設定する。
ステップS104において、制御部13は、ステップS101で作成したジョブテーブルを参照し、領域nに相当する設定乾燥温度Knを読み出す。
続くステップS105において、制御部13は、領域nが画像領域であるか否かを判断する。領域nが画像領域であると判断した場合は、ステップS109に進み第2のヒータをOFFにする。一方、領域nが画像領域ではないすなわち非画像領域であると判断した場合は、ステップS106へ進む。
ステップS106では、温度センサ25の検出温度Tを取得し、ステップS107では、ステップS106で取得した温度TがステップS104で取得した設定乾燥温度Kn以上であるか否かを判断する。T≧Knである場合、これ以上の加熱の必要はないと判断し、ステップS109に進み第2のヒータをOFFにする。一方、T<Knの場合は、未だ加熱の必要があると判断しステップS108へ進み第2のヒータをONにする。この際、第2のヒータ21は、検出温度Tと設定乾燥温度Knの差に応じてそのパワーを調整出来るようにしても良い。
その後、ステップS110では、領域nに対する乾燥処理を実行する。すなわち、領域nが搬送ベルト19を介して、入り口23から出口24まで搬送される間、ステップS104〜S109で設定されたヒータ駆動を維持する。領域nが画像領域である場合、または非画像領域であっても乾燥部7内の温度が設定乾燥温度Kn以上である場合は、第1のヒータがONで第2のヒータがOFFの状態で乾燥処理が行われる。また、画像領域nが非画像領域であって乾燥部7内の温度が設定乾燥温度Kn未満である場合は、第1のヒータも第2のヒータもONの状態で乾燥処理が行われる。なお、制御部13は、画像領域が通過する間、当該画像領域に付与されているインクの量に応じてファンの強度を調整しても良い。
ステップS110における乾燥処理が終了すると、制御部13はステップS111へ進み、全領域に対する乾燥処理が終了したか否かを判断する。未だ処理すべき領域が残っていると判断した場合は、ステップS112で変数nをインクリメントし、次の領域の乾燥処理のためにステップS104に戻る。一方、全領域に対する乾燥処理が終了したと判断した場合は、ステップS113に進み第2のヒータをOFFにする。以上で本処理が終了する。次に新たなプリントジョブが入力されるまで、乾燥部7内は第1のヒータ20によって保温されることになる。
図5は、上記乾燥処理を行った場合における、第1および第2のヒータの駆動状態を図3のフローチャートを参照しながら説明するための図である。ここでは、ホスト装置16から3ページ分の画像データ(画像1〜3)が入力され、各ページの間にカットマークパターンと所定のテストパターンをプリントする場合を示している。図では、プリントジョブが入力され、乾燥部7内の温度が第1のヒータ20によって基本乾燥温度T0に保たれている状態からの様子を示している。
乾燥部7に領域n=1が搬入されたとき、当該領域はカットマークがプリントされた非画像領域であるので、制御部13はステップS105からステップS106に進み、現時点の検出温度Tを取得する。領域n=1の設定乾燥温度K1は、画像1の画像データに基づいて得られた目標乾燥温度T1であり、これは、図5の場合、現時点の検出温度Tよりも高い(K1=T1>T)。よって、制御部13はステップS107からステップS108に進み、第2のヒータ21をONとする。その結果、乾燥部7の内部温度は上昇する。
乾燥部7に領域n=2が搬入されたとき、当該領域はテストパターンがプリントされた非画像領域であるので、制御部13はステップS105からステップS106に進み、現時点の検出温度Tを取得する。領域n=2の設定乾燥温度K2も、画像1の画像データに基づいて得られた目標乾燥温度T1であり、これは、図5の場合、現時点の検出温度Tよりも高い(K2=T1>T)。よって、制御部13はステップS107からステップS108に進み、第2のヒータ21をONとする。その結果、乾燥部7の内部温度は更に上昇を続ける。
乾燥部7に領域n=3が搬入されたとき、当該領域はページ1の画像がプリントされた画像領域であるので、制御部13はステップS105からステップS109に進み、第2のヒータ21をOFFとする。その結果、領域3が乾燥部7内を通過する間に、乾燥部7の内部温度はページ1に付与されたインクの気化熱によって徐々に下降する。しかし、領域3が乾燥部7内を通過するまで、基本乾燥温度T0以上の温度は保たれている。
乾燥部7に領域n=4が搬入されたとき、当該領域はカットマークがプリントされた非画像領域であるので、制御部13はステップS105からステップS106に進み、現時点の検出温度Tを取得する。領域n=4の設定乾燥温度K4は、画像2の画像データに基づいて得られた目標乾燥温度T2であり、これは、図5の場合、現時点の検出温度Tよりも高い(K4=T2>T)。よって、制御部13はステップS107からステップS108に進み、第2のヒータ21をONとする。その結果、乾燥部7の内部温度は上昇する。
乾燥部7に領域n=5が搬入されたとき、当該領域はテストパターンがプリントされた非画像領域であるので、制御部13はステップS105からステップS106に進み、現時点の検出温度Tを取得する。領域n=5の設定乾燥温度K5も、画像2の画像データに基づいて得られた目標乾燥温度T2であり、これは、図5の場合、現時点の検出温度Tよりも高い(K5=T2>T)。よって、制御部13はステップS107からステップS108に進み、第2のヒータ21をONとする。その結果、乾燥部7の内部温度は上昇を続ける。
乾燥部7に領域n=6が搬入されたとき、当該領域はページ2の画像がプリントされた画像領域であるので、制御部13はステップS105からステップS109に進み、第2のヒータ21をOFFとする。その結果、領域6が乾燥部7内を通過する間に、乾燥部7の内部温度はページ2に付与されたインクの気化熱によって徐々に下降する。しかし、領域6が乾燥部7内を通過するまで基本乾燥温度T0以上の温度は保たれている。
以上説明したように本実施形態によれば、第1のヒータによって基本乾燥温度T0を維持しながらも、画像領域と非画像領域に応じて、また、現在の検出温度と設定乾燥温度の大小関係に応じて、第2のヒータのONおよびOFFを切り替えている。これにより、実画像がプリントされた画像領域においては、第2のヒータによる強力な加熱作用を受けることなく、インクが蒸発するに十分な温度が維持された状態で、無理のない確実なインク蒸発を促すことが出来る。
なお、図3の説明では、注目する領域nが切り替わるタイミングで、温度センサ25の検出温度Tを取得し(S106)、設定乾燥温度との比較結果に応じて第2のヒータのONおよびOFFを切り替えた(S107〜S109)。しかし、領域nに対する乾燥処理の途中であっても、温度センサ25が設定乾燥温度以上の温度を検出すれば、制御部13はその時点で第2のヒータの駆動を停止しても良い。
ところで、以上の説明では、ステップS102において、乾燥部7内の温度が基本乾燥温度T0になるまで第1のヒータ20を用いて加熱を行う内容で説明したが、ステップS102での設定温度は、これに限定されるものではない。インクの露点温度より低い温度を基本乾燥温度Sとし、これを基準に第2のヒータのONおよびOFFを切り替えるようにしても良い。
図6は、このような条件で乾燥処理を行った場合の乾燥部7内の温度を、図5と比較しながら示す図である。図5の場合に比べて基本乾燥温度Sを低く設定した分、第1のヒータ20が制御する温度範囲が狭くなり、第2のヒータ21が制御する温度範囲が広くなっている。このように、互いの制御範囲をシフトした状態であっても、各ページに対応する画像領域では、第2のヒータによる強力な加熱作用を受けることなく、インクが蒸発するに十分な室温の下、確実なインク蒸発を促すことが出来る。また、継続的に駆動する第1のヒータの駆動負荷を低減できるので、待機中も含めたプリント装置全体の省電力化を期待することが出来る。
また、以上では、非画像領域としてカットマークとテストパターンをプリントする場合を例に挙げたが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。入力された画像データをプリントする領域以外の領域であれば、どのような情報がプリントされていても、またプリントされていなくても、その領域は非画像領域として扱うことが出来る。
更に、以上では、切断前の連続シートに対する乾燥処理を前提に説明を行ったが、本発明はこのような構成に限定されるものでもない。例えば、図1で説明したインクジェットプリント装置において、乾燥部7をカット部8よりも下流に配置した構成であっても本発明は対応することが出来る。この場合、乾燥部には、シート全体が画像領域であるような複数のカットシートが、間欠的に搬入されて来ることになり、乾燥部7の内部はカットシートが存在するタイミングと、シートが存在しないタイミングが交互に繰り返される。このような状態であっても、制御部が、搬送モータのカウント値などから、カットシートが存在するタイミングとシートが存在しないタイミングを認識することが出来れば、上記実施形態と同様の制御を行い同様の効果を得ることが出来る。
そして、このような構成で両面プリントを行う場合は、第1面へのプリントの際は、図5で説明したように画像領域が通過するタイミングと、非画像領域が通過するタイミングで、第2のヒータのONとOFFを切り替えることになる。一方、第2面へのプリントの際は、カットシートが存在するタイミングと、存在しないタイミングで、第2のヒータのONとOFFを切り替えることになる。
いずれにしても、画像データをプリントする画像領域とそれ以外の領域とを制御部が判別し、画像領域が通過するタイミングにおいて、乾燥部内の温度が画像領域のインク量に応じて第2のヒータを駆動させることなく好適に制御されていればよい。
4 プリント部
7 乾燥部
13 制御部
20 第1のヒータ
21 第2のヒータ

Claims (13)

  1. 画像データに基づいてインクを吐出してシートに画像をプリントするプリント部と、
    相対的に加熱効果の低い第1のヒータと相対的に加熱効果の高い第2のヒータとを備え、その内部に前記シートを通過させることにより、前記プリント部によってプリントされた前記シート上のインクを蒸発させる乾燥部と、
    前記第1のヒータと前記第2のヒータを制御することによって、前記乾燥部の前記内部の温度を調整する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記プリント部によって前記画像データに基づいてプリントされる画像領域のインクを蒸発させるのに適した乾燥温度を、前記画像データに基づいて設定し、
    前記画像領域が前記乾燥部を通過するタイミングにおいて、前記第2のヒータを駆動させることなく前記乾燥温度が維持されるように、前記第1のヒータと前記第2のヒータを制御することを特徴とするインクジェットプリント装置。
  2. 前記画像データは複数のページに対応するものであって、
    前記制御部は、前記複数のページに対応する複数の前記画像領域の夫々について前記乾燥温度を設定し、
    前記複数の画像領域が前記乾燥部を通過する夫々のタイミングにおいて、前記乾燥温度の夫々が維持されるように、
    前記複数の画像領域の夫々の間に配置される非画像領域が前記乾燥部を通過するタイミングにおいては、前記第1のヒータおよび前記第2のヒータを駆動させ、
    前記複数の画像領域の夫々が前記乾燥部を通過するタイミングにおいては、前記第1のヒータを駆動させ前記第2のヒータを駆動させないことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリント装置。
  3. 前記シートは、前記プリント部のプリント動作によって前記複数の画像領域と前記複数の非画像領域とが交互に配置される連続シートであり、前記非画像領域には前記画像データとは無関係な情報がプリントされることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリント装置。
  4. 前記非画像領域には前記シートを切断するためのカットマークおよび前記プリント部のプリント状態を確認するためのテストパターンの少なくとも一方がプリントされることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリント装置。
  5. 前記シートは前記複数の画像領域の夫々が前記プリント部によって個別にプリントされるカットシートであり、前記非画像領域は、前記カットシートが存在しない領域であることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリント装置。
  6. 前記制御部は、前記画像データを解析することにより、前記画像領域が前記乾燥部を通過するタイミングに関する情報と前記乾燥温度とを対応づけて記憶することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインクジェットプリント装置。
  7. 前記乾燥部は、該乾燥部の内部の温度を検出する温度センサを更に備え、
    前記制御部は前記温度センサが検出する検出温度に基づいて前記第1のヒータと前記第2のヒータを制御することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインクジェットプリント装置。
  8. 前記制御部は、前記検出温度と前記乾燥温度の差に応じて前記第2のヒータのパワーを調整することを特徴とする請求項7に記載のインクジェットプリント装置。
  9. 前記乾燥温度は、インクの露点温度と、前記画像領域に前記プリント部によってプリントされたインクの気化熱によって低下することが予想される温度に基づいて取得されることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のインクジェットプリント装置。
  10. 前記第2のヒータは、前記シートが通過する方向において前記第1のヒータよりも上流に配置されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載のインクジェットプリント装置。
  11. 前記制御部は、前記画像データが入力される前のタイミングから前記シートが前記乾燥部を通過するタイミングまで、前記第1のヒータを継続的に駆動することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載のインクジェットプリント装置。
  12. 前記乾燥部は、インクの蒸発を促進するためのファンを更に備え、該ファンは前記画像領域に付与されているインクの量に応じて強度が調整されることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載のインクジェットプリント装置。
  13. 画像データに基づいてインクを吐出してシートに画像をプリントするプリント工程と、
    相対的に加熱効果の低い第1のヒータと相対的に加熱効果の高い第2のヒータとを用い、乾燥部の内部に前記シートを通過させることにより、前記プリント工程によってプリントされた前記シート上のインクを蒸発させる乾燥工程と、
    を有し、
    前記プリント工程によって前記画像データに基づいてプリントされる画像領域のインクを蒸発させるのに適した乾燥温度を、前記画像データに基づいて設定し、
    前記画像領域が前記乾燥部を通過するタイミングにおいて、前記第2のヒータを駆動させることなく前記乾燥温度が維持されるように、前記第1のヒータと前記第2のヒータを制御することを特徴とするインクジェットプリント方法。
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