JP2003136791A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2003136791A
JP2003136791A JP2001335297A JP2001335297A JP2003136791A JP 2003136791 A JP2003136791 A JP 2003136791A JP 2001335297 A JP2001335297 A JP 2001335297A JP 2001335297 A JP2001335297 A JP 2001335297A JP 2003136791 A JP2003136791 A JP 2003136791A
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Japan
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recording medium
recording
platen
suction
ink
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JP2001335297A
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Koji Matsushima
幸治 松島
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜状の記録媒体に印刷を行う際に、記録媒
体にシワ、ヨレ、ノビ等が発生するのを防止する。 【解決手段】 インクジェットプリンタ1のプラテン4
3の部分で記録媒体を吸引するための吸引機構が備えら
れている。そして、吸引機構を以下のように制御する。
すなわち、薄膜状の記録媒体に印刷する際に、記録ヘッ
ドからインクを吐出している間は、プラテンで記録媒体
を吸引する。また、記録媒体を搬送している間は、プラ
テンでの記録媒体の吸引を停止しているか、吸引を弱め
た状態とする。これにより、記録媒体の搬送中にプラテ
ンで記録媒体が吸引されていることにより、薄膜状で柔
らかな記録媒体にシワ等が発生するのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタにおいては、例
えば、記録媒体(記録紙等)上にインクを吐出する記録
ヘッドがヘッドキャリッジに搭載されている。そして、
ヘッドキャリッジの移動に伴い記録ヘッドを記録媒体に
沿って走査させつつ該記録ヘッドより記録媒体上にイン
クを吐出させるとともに、順次、記録媒体を下流側に搬
送することで印刷を行うようになっている。また、イン
クジェットプリンタにおいては、例えば、インクを吐出
して印刷を行う記録ヘッドに対向する位置にプラテンが
配置され、プラテンの上面に印刷用の記録媒体が搬入さ
れて載せられた状態で、記録媒体のプラテン上の部分に
記録ヘッドにより印刷が行われる。そして、前記プラテ
ンには、記録媒体を吸引する吸引機構が設けられてい
る。この吸引機構は、プラテンに設けられた複数の吸引
口と、該吸引口から空気を吸引するポンプもしくはファ
ンからなっており、プラテンから記録媒体が浮いた状態
となるのを防止するために、印刷を行う際には、記録媒
体を常時プラテン側に吸引している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インクジェ
ットプリンタにおいて、一般的な記録紙以外の記録媒体
として、もっと薄い記録紙や、樹脂性の薄いフィルムな
どの薄膜状の記録媒体に記録を行おうとすると、薄膜状
の記録媒体が薄く柔らかいこと(腰が弱いこと)から、
記録板体を搬送する際に、シワが発生し、プラテン上に
おいて記録媒体のシワの部分が高くなることで、記録ヘ
ッドのインクを吐出するノズル面に記録媒体が接触し、
記録媒体が汚れたり、記録ヘッドの故障の原因となった
りする場合がある。また、薄膜状の記録媒体では、搬送
手段により搬送されることにより、ノビやヨレが発生す
る場合があり、記録媒体がノビやヨレにより正規の位置
からずれることで、インクの吐出位置にずれが生じて画
像記録位置精度が低下する。
【0004】本発明の課題は、搬送される薄膜状の記録
媒体にシワ、ノビ、ヨレ等が発生するのを防止し、記録
媒体の汚れや記憶ヘッドの故障を防止し、かつ、薄膜状
の記録媒体であっても高い画像記録位置精度で印刷を行
うことができるインクジェットプリンタを提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬
送される記録媒体に、インクを吐出して記録を行う記録
ヘッドと、前記記録ヘッドにより印刷が行われる記録媒
体を背面側から支持するように、前記記録ヘッドに対向
して配置されたプラテンと、前記プラテンから記録媒体
を吸引する吸引機構とを備え、厚さが3μm以上40μ
m以下の記録媒体に記録を行うことが可能なインクジェ
ットプリンタであって、前記吸引機構が、記録媒体に記
録を行う間の少なくとも前記記録ヘッドから記録媒体に
インクを吐出する際に記録媒体を吸引し、かつ、記録媒
体に記録を行わない間の少なくとも記録媒体を搬送する
際には、吸引を停止しておくか、もしくは前記記録ヘッ
ドから記録媒体にインクを吐出する際の吸引に比較して
吸引力を弱めることを特徴とする。
【0006】請求項1記載のインクジェットプリンタに
よれば、記録ヘッドからインクが吐出されている間は、
吸引機構により記録媒体がプラテン側に吸引され、プラ
テン上で記録媒体が浮き上がったりしないように保持さ
れ、記録媒体が搬送されている間は、吸引機構が停止し
ているか吸引力が弱められているので、記録媒体の搬送
が吸引に妨げられることがなく、記録媒体においてシ
ワ、ノビ、ヨレ等が発生するのを防止することができ
る。すなわち、厚さの平均が3μm〜40μm程度の一
般的な記録紙より薄い薄膜状の記録媒体においては、例
えば、搬送時にも吸引機構が通常通り吸引を行ったまま
だと、プラテン上で記録媒体の搬送が妨げられること
で、シワやヨレやノビが発生しやすい状態となるが、搬
送時に吸引機構を停止したり吸引を弱めることにより、
薄膜上の記録媒体の搬送が吸引により妨げられることが
なく、記録媒体においてシワやヨレやノビが発生するの
を防止することができる。
【0007】なお、一般的な記録紙のような記録媒体に
おいても、プラテンで記録媒体を吸引することにより、
上述のような力が作用するが、一般的な記録紙は厚く腰
が強いので、搬送中に、記録ヘッドがインクを吐出する
場合と同様の吸引力て吸引しても、シワ、ヨレ、ノビ等
が発生する可能性は極めて低く、逆に搬送中に吸引を行
うことで、記録紙が浮き上がって記録ヘッドに近づくの
を防止することができる。したがって、薄膜状の記録媒
体に印刷を行う場合にも、完全に吸引を停止せずに、シ
ワ、ヨレ、ノビ等が発生しにくい範囲の弱い吸引力(記
録ヘッドがインクを吐出する際の吸引力より弱い吸引
力)で、吸引を行って、薄膜状の記録媒体がプラテンか
ら浮き上がるのを防止するものとしても良い。また、薄
膜状の柔らかい記録媒体は、押される状態で搬送されて
も、その柔軟性からプラテンから浮き上がりにくい可能
性があり、搬送中に弱い吸引を行わなくても良い。
【0008】請求項2記載の発明は、前記プラテンの前
記記録ヘッドに対向する面に、前記吸引機構により記録
媒体を吸引するための吸引口が設けられ、かつ、前記記
録ヘッドから記録媒体上にインクが着弾可能な領域と重
ならないように前記吸引口が配置されていることを特徴
とする。
【0009】請求項2記載のインクジェットプリンタに
よれば、記録ヘッドから吐出されるインクは、記録媒体
の吸引口に吸引されていない部分に吐出されるので、吸
引口により画像品質に影響が生じるのを防止することが
できる。すなわち、プラテンの吸引口の部分から薄膜状
の記録媒体を吸引した場合に、吸引口の部分で薄く腰の
弱い記録媒体が吸引口内部に凹むように撓む可能性があ
り、記録媒体の吸引口に対応する部分と、吸引口に対応
しない部分とで、記録ヘッドからの距離が異なることに
なり、記録媒体のプラテンの吸引口に対応するする部分
にも記録ヘッドからインクを吐出する構成とした場合
に、吸引口に対応する部分と、対応しない部分とで、ヘ
ッドから記録媒体までのインクの着弾距離が異なること
になる。これにより、画像品質が低下する可能性がある
が、上述のようにプラテンに背面から支持された記録媒
体上のヘッドからインクが吐出可能(着弾可能)な領域
と重ならないように吸引口を設けることにより、記録媒
体の吸引口に対応する部分にインクが吐出されないの
で、吸引口により画像品質が低下するのを防止できる。
【0010】なお、前記記録ヘッドから記録媒体上にイ
ンクが吐出可能な領域と重ならない位置とは、例えば、
プラテンのヘッドが対向する面のうちのヘッド(吐出口
の有る部分)より記録媒体の搬送方向の上流側もしくは
下流側である。また、ヘッドの前記搬送方向の上流側に
記録媒体の搬送手段がある場合には、前記搬送方向のヘ
ッドより下流側に吸引口を設けることにより、搬送手段
とプラテンの吸引口の部分とで保持された記録媒体にお
いて、保持された部分同士の間で印刷が行われることに
なり、記録媒体のインクが吐出される部分を安定して保
持した状態で印刷が可能となる。また、例えば、後述す
るように記録媒体を鉛直に近い状態とした場合には、記
録媒体が自重により下方に引張られた状態となるので、
吸引口がプラテンの記録ヘッドより記録媒体の搬送方向
の上流側に設けられていても、記録媒体のインクが吐出
される部分を安定して保持した状態で印刷ができる。
【0011】請求項3記載の発明は、前記記録ヘッドと
前記プラテンとの間を搬送される際の記録媒体の角度
が、水平を0度とした場合に、80度以上100度以下
とされていることを特徴とする。
【0012】請求項3記載のインクジェットプリンタに
よれば、搬送方向の上流側から記録媒体を送り出すよう
に搬送する場合に、記録媒体が柔らかすぎると、プラテ
ン(ガイド部材)との摩擦等により記録媒体が円滑に移
動しない状態となり、記録媒体に弛みが生じる可能性が
あり、これがシワやヨレの発生の要因となる。そこで、
記録媒体をほぼ鉛直方向下方、すなわち、水平を0度と
した場合に記録媒体の角度を80度から100度とする
ことで、記録媒体が下方から自重で引張られる構成とす
ることにより、円滑に記録媒体が上から下に搬送され、
シワやヨレの発生を防止することができる。ここで、プ
ラテンのヘッドと対向して記録媒体を支持する面は、基
本的に、該面に対応する部分において記録媒体とほぼ平
行となるが、プラテンの前記面が真上を向いた際(上を
向いて水平)を0度とし、プラテンの前記面が真下を向
いた際(下を向いて水平)を180度した場合に、記録
媒体の角度が80度以上90度未満においては、記録媒
体は自重によりプラテンの前記面側に接触する状態とな
るが、90度より上の角度では、記録媒体がヘッド側に
接触する状態となってしまう。したがって、90度以上
の範囲では、記録媒体の搬送時においても、吸引機構が
記録媒体をプラテン側に弱く吸引している必要がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明を適用
した実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態のイン
クジェットプリンタは、厚さが3μm以上40μm以下
の薄膜状の記録媒体2にも印刷が可能なものであり、す
なわち、40μm以下、30μm以下、20μm以下、
10μm以下の記録媒体2であっても印刷を可能とする
ものである。
【0014】図1及び図2に示すように、インクジェッ
トプリンタ1は、記録媒体2を供給する供給部3と、該
供給部3より下側で記録媒体2に印刷を行う印刷部4と
を備えており、供給部3から印刷部4を経て記録媒体2
を搬出する記録媒体搬送経路がほぼ鉛直方向にそってほ
ぼ真っ直ぐに形成されており、この搬送経路に沿って記
録媒体2が搬送されるようになっている。なお、この例
では、後述する記録媒体2の搬送経路が80度から90
度の範囲となるように配置されている。なお、図1の斜
視図においては、図面上記録媒体2が水平に近い角度で
図示されているが、実際には、図2に示すように記録媒
体2は鉛直に近い角度で搬送される。
【0015】供給部3は、記録媒体2を搬送経路に沿っ
て案内する搬送台31と、駆動ローラ32及び従動ロー
ラ33とを備えている。搬送台31は、ロール状やカッ
トシート状の記録媒体2を搬送経路に沿って前記駆動ロ
ーラ32及び従動ローラ33に案内するものである。駆
動ローラ32及び従動ローラ33は、記録媒体2を印刷
部4へ搬送するものであり、回転駆動される駆動ローラ
32とそれに従動して回転する従動ローラ33との間に
記録媒体2を挟んだ状態で、駆動ローラ32を回転駆動
することで、記録媒体2を搬送するようになっている。
また、駆動ローラ32及び従動ローラ33は、搬送台3
1と印刷部4との間で、前記記録媒体搬送経路に沿って
記録媒体2を送り出すように配置されている。なお、駆
動ローラ32は、ローラ駆動モータ35により駆動され
る。すなわち、駆動ローラ32はその一端部に同軸上に
配置されたプーリ36を備え、ローラ駆動モータ35は
その回転軸にプーリ37を備え、これらプーリ36,3
7に巻かれたベルト38によりローラ駆動モータ35か
ら駆動ローラ32に駆動力が伝動される。
【0016】印刷部4は、インクジェット方式の記録ヘ
ッド42と、該記録ヘッド42を備えて移動するキャリ
ッジ41と、記録ヘッド42に対向して配置されたプラ
テン43とを備えている。
【0017】記録ヘッド42は、印刷に使用される複数
の色に対応して複数設けられており、各記録ヘッド42
には、例えば、シアン(青)、マジェンタ(赤)、イエ
ロー(黄色)、ブラック(黒)等のインクが不図示のチ
ューブやインクカートリッジによって供給される。そし
て、記録ヘッド42には、その先端側のノズルプレート
に複数設けられた図示しない吐出口からインクが吐出さ
せるようになっている。また、記録ヘッド42は、イン
クを吐出させるためのヒータもしくはピエゾ素子等の図
3のブロック図に示される吐出装置42aを備えてい
る。キャリッジ41は、キャリッジレール44に案内さ
れて、記録媒体2の搬送方向(副走査方向)に対して直
角方向である主走査方向に移動するようになっている。
なお、キャリッジ41は、図3のブロック図に示される
キャリッジ駆動モータ41aにより、ベルト、ワイヤ等
の伝動部材を介して主走査方向に移動させられる。
【0018】そして、プラテン43の記録ヘッド42に
対向する面43aに、記録媒体2の背面(印刷される印
刷面の反対の面)が支持された状態で、記録ヘッド42
によって、プラテン43上の記録媒体2の印刷面2aに
インクが吐出される。また、プラテン43の内部に吸引
される空気の流路が設けられるとともに、プラテン43
の記録ヘッド42と対向して記録媒体2を支持する面4
3aに前記流路に連通する複数の小孔である吸引口45
が設けられている。また、プラテン43には、その内部
の前記流路に連通するように排気管46が接続され、該
排気管46に吸引ファン47が設けられ、プラテン43
内部の空気を外部に排気することにより、プラテン43
の吸引口45から空気を吸い込むようになっている。こ
れにより、プラテン43に背面を支持された記録媒体2
をプラテン43側に吸引し、記録媒体2がプラテン43
から離れて記録ヘッド42に近づくのを防止している。
また、吸引ファン47とプラテン43との間には、電磁
弁48が設けられていおり、吸引ファン47を作動させ
た状態で、電磁弁48を開閉することにより、短時間で
吸引と吸引停止とを切り替えられるようになっている。
これら吸引口45、プラテン43内の流路、排気管4
6、吸引ファン47、電磁弁48がプラテン43に記録
媒体2を吸引して記録媒体2がプラテン43から浮き上
がるのを防止する吸引機構を構成している。以上のよう
に吸引機構は、プラテン43を介して記録媒体2を吸引
し、記録媒体2を記録ヘッド42からプラテン43側に
引き寄せるようになっている。
【0019】なお、電磁弁48に変えて、空気の流れを
遮るシャッタ装置を用いてもよい。また、この際に、空
気の流れを100%カットせずに、一部をカットする構
成として、吸引を完全に停止せずに、吸引を弱める構成
としても良い。また、電磁弁48やシャッタ装置を用い
ることなく、吸引ファン47のモータのon・offを
直接制御するようにしても良い。また、吸引ファン47
に変えて、吸引ポンプを用いるものとしても良い。
【0020】次ぎに上記インクジェットプリンタ1の制
御機構について説明する。図3のブロック図に示すよう
に、制御部50には、駆動ローラ32を駆動するローラ
駆動モータ35、キャリッジ41を移動させるキャリッ
ジ駆動モータ41a、記録ヘッド42の各吐出口に設け
られてインクを吐出させる吐出装置42a、プラテン4
3で記録媒体2を吸引させるための吸引ファン47(モ
ータ)、プラテン43での吸引を開始及び停止させるた
めの電磁弁48等がインターフェース51を介して接続
されている。なお、実際には、各モータ等には、ドライ
バ回路が接続され、インターフェース51を介して制御
部50から送信される制御信号がドライバ回路に入力さ
れ、ドライバ回路から各モータに駆動電流が供給され
る。
【0021】また、制御部50には、キャリッジ41の
位置、記録媒体2の有無、その他を検知する各種センサ
60がインターフェース51を介して接続され、各種セ
ンサ60から入力された信号に基づいて、制御が行われ
るようになっている。制御部50は、例えば、組込用M
PUを備えるものであり、プログラムに基づいて、イン
クジェットプリンタ1において各種制御を行う。また、
制御部50は、MPUの内外にRAM、ROM等の半導
体メモリを有し、これら半導体メモリに記憶されたプロ
グラムにしたがって制御を行うとともに、半導体メモリ
には、外部から入力された各種データが記憶される。ま
た、半導体メモリには、印刷すべき画像データが入力さ
れ、該画像データに基づいて画像を形成するために、制
御部50は、上述のように各モータ等や吐出装置42a
に制御信号を出力する。
【0022】以下に、インクジェットプリンタ1の制御
部50による制御方法及びインクジェットプリンタ1の
動作について説明する。駆動ローラ32の駆動、キャリ
ッジ41の移動、記録ヘッド42の吐出装置42aによ
るインクの吐出等の印刷動作は、周知のインクジェット
プリンタと同様に行われる。すなわち、ローラ駆動モー
タ35を作動せて、駆動ローラ32を駆動することによ
り、駆動ローラ32及び従動ローラ33が記録媒体2を
搬送し、記録媒体2の最初に画像を形成すべき部分が記
録ヘッド42による一回の走査によりインクの吐出が可
能な吐出可能範囲と重ねられる。そして、ローラ駆動モ
ータ35が停止して記録媒体2の搬送が停止した後に、
キャリッジ駆動モータ41aを作動させてキャリッジ4
1とともに記録ヘッド42を主走査方向に移動するとと
もに、吐出装置42aを作動させて画像データに対応し
て各色の記録ヘッド42の吐出を必要とする吐出口から
インクを吐出させて、記録ヘッド42の走査範囲内の帯
状の部分に画像を形成する。
【0023】そして、順次、前記吐出可能範囲の搬送方
向に沿った幅分の距離の記録媒体2の搬送と、記録ヘッ
ド42による前記吐出可能範囲における記録媒体2上へ
の画像の形成とを繰り返すことにより、印刷が行われ
る。一方、本発明に係わる吸引機構においては、印刷開
始前に吸引ファン47を作動させるとともに、電磁弁4
8を閉とする。そして、駆動ローラ32及び従動ローラ
33による搬送が行われている間は、電磁弁48を閉の
状態に保持することにより、プラテン43において記録
媒体2を吸引しない状態とする。
【0024】これにより、搬送される記録媒体2は、プ
ラテン43の部分で吸引により搬送を抑制するような負
荷が生じることがなく、薄膜状で柔らかい記録媒体2で
も、撓みを生じることなく搬送が可能となり、記録媒体
2を搬送する際に、シワ、ヨレ、ノビ等が生じるのを防
止することができる。そして、一回の搬送が終了した
後、記録ヘッド42からインクが吐出されて画像形成
(記録)が行われる前に、電磁弁48が開とされ、プラ
テン43において記録媒体2が吸引され、記録ヘッド4
2による画像形成時に、プラテン43から記録媒体2が
浮き上がらないように保持される。
【0025】そして、上述のように記録媒体2の搬送
と、記録ヘッド42による画像形成とが順次、交代して
行われる際に、記録媒体2の搬送時は、電磁弁48を閉
として、プラテン43における記録媒体2の吸引を停止
した状態に保ち、記録ヘッド42による画像形成の際に
は、電磁弁48を開としてプラテン43において記録媒
体2を吸引した状態に保持するように、電磁弁48の開
閉を制御部50が制御する。なお、記録媒体2の搬送時
に、必ずしも電磁弁48を閉として完全に吸引を停止す
る必要はなく、プラテン43における吸引により記録媒
体2にシワやヨレが発生しない程度に弱い吸引力で吸引
を行うようにしても良い。なお、具体的な吸引力は、記
録媒体2の材質及び厚みに基づいて、例えば、実験的に
求めれば良いが、記録時(記録ヘッド42からインクを
吐出させている間)に記録媒体2を充分に保持可能な吸
引力より小さな吸引力となるように、記録時に比較して
記録媒体2の搬送時の吸引機構による吸引を弱いものと
する必要がある。
【0026】この例においては、上述のように記録媒体
2がほぼ鉛直方向に搬送されるようになっているので、
記録媒体2が自重により下方に軽く引かれた状態で搬送
されることになり、より円滑に記録媒体2が搬送され、
確実にシワやヨレの発生を防止することができる。な
お、記録媒体2の厚みが40μmより大きい場合には、
記録媒体2の種類にもよるが、記録媒体2の厚みが一般
的な記録紙より少し薄い程度となり、記録媒体2の搬送
中に吸引を止めたり弱めたりせずに、従来通りに吸引し
ながら搬送してもシワやヨレ等が発生する確率が低く、
搬送中に吸引を止めたり弱めたりする意味がありまな
い。一方、記録媒体2の厚みを3μ以下とした場合に
は、搬送中にプラテン43による吸引を行わないものと
しても、一般的なインクジェットプリンタによる印刷が
困難である。また、記録媒体2の印刷部4における状態
がほぼ鉛直方向となっている場合には、プラテン43に
記録媒体2が接触していても、プラテン43の方向に記
録媒体2の荷重がほとんど係らない状態となり、プラテ
ン43と記録媒体2との間に記録媒体2の自重による大
きな摩擦力が作用することがなく、より円滑に記録媒体
2が搬送されることになり、これによっても記録媒体2
にシワやヨレ等が発生するのを防止することができる。
【0027】なお、プラテン43と記録媒体2との摩擦
力を考慮した場合には、記録媒体2とプラテン43とが
接触する部分において、プラテン43の記録媒体2を支
持する面43aと、記録媒体2とができるだけ鉛直方向
に近い角度となっていることが好ましく、摩擦力を低く
抑えるためには、プラテン43の前記面43aと記録媒
体2の角度が80度以上となっていることが好ましい。
また、この例においては、プラテン43の前記面43a
と記録媒体2の角度を90度以下80度以上としたが、
記録媒体2の自重による下方(搬送方向)への誘導と、
プラテン43との摩擦の低減とを考えた場合に、プラテ
ン43の前記面43aと記録媒体2の角度が90度より
大きな角度であっても良い。この場合に、90度を越す
と記録媒体2の自重により記録媒体2がプラテン43か
ら離れる方向に力が働くので、記録媒体2が記録ヘッド
42に接触しないように、プラテン43に記録媒体2が
接触した状態に保つためには、プラテン43において常
時吸引を行う必要がある。したがって、上述のように搬
送時に、印刷時より弱い吸引力で吸引を行い、記録媒体
2がプラテン43から離れて記録ヘッド42側に向かわ
ないようにする必要がある。
【0028】また、プラテン43の前記面43aと記録
媒体2の角度が90度を大きく超えるようになると、プ
ラテン43に記録媒体2を保持するのに大きな吸引力が
必要となり、搬送時に記録媒体2の搬送が阻害され、シ
ワやヨレが生じる可能性が高くなるとともに、プラテン
43の記録媒体2を保持した部分の上流側が記録ヘッド
42側に撓んで高い位置精度での搬送が困難になるとと
もに、記録ヘッド42に記録媒体2が接触する可能性が
高くなるので、プラテン43の前記面43aと記録媒体
2の角度を100度以下とすることが好ましい。なお、
図1及び図2においては、プラテン43に設けられる吸
引口45の位置を、記録ヘッド42の走査によりプラテ
ン43上の記録媒体2に印刷が可能な領域と重なるよう
にしたが、図4に示すように、プラテン43の吸引口4
5の位置を、前記領域と重ならないようにしても良い。
【0029】この場合に、例えば、図4に示すようにプ
ラテン43の吸引口45を前記領域より記録媒体2の搬
送方向の下流側に配置しても良い。上述のように記録媒
体2のプラテン43の吸引口45で吸引されている部分
が前記領域と重なった状態では、記録媒体2の吸引口4
5により吸引されている部分に、記録ヘッド42からイ
ンクが吐出されることになる。そして、吸引口45にお
いては、薄膜状の記録媒体2が引き込まれることによ
り、記録媒体2のノビ等により記録媒体2が凹んだ状態
となる可能性がある。
【0030】そして、記録媒体2が吸引口45の部分で
凹んでいる状態では、吸引口45の部分とその周囲の部
分とで、記録ヘッド42の吐出口から記録媒体2までの
距離、すなわち、インクの着弾距離が異なることにな
り、記録ヘッド42からのインクの吐出による画像形成
に影響を与え、形成される画像品質が低下する恐れがあ
る。それに対して、前記領域とプラテン43の吸引口4
5の位置とをずらせば、記録媒体2の吸引口45で吸引
されている部分にインクが吐出されることがないので、
吸引口45による画像品質への影響がなく、画像品質を
高めることができる。
【0031】なお、図1及び図2示すように吸引口45
と前記領域とが重なっていても、吸引口45の径が例え
ば、記録ヘッド42の吐出口から吐出されるインク滴の
大きさより僅かに大きいか、ほぼ等しいか、小さけれ
ば、画像品質に対する影響は、ほとんどないと思われ
る。また、記録媒体2の種類と吸引力との関係で、吸引
口45で記録媒体2が吸引されても記録媒体2にノビが
発生せず、吸引口45で記録媒体2がほとんど凹まない
状態であれば、吸引口45と前記領域とが重なっていて
も画像品質には影響がでることはない。
【0032】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンタによれ
ば、記録媒体の搬送時にプラテンにおける記録媒体の吸
引を停止するか充分に弱めることにより、記録媒体を薄
膜状のものとしても、記録媒体にシワ、ヨレ、ノビ等が
発生するのを防止することができる。これにより、イン
クジェットプリンタにおいて、薄膜状の記録媒体への印
刷が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるインクジェットプリンタ
を示す要部斜視図である。
【図2】上記インクジェットプリンタを示す要部断面図
である。
【図3】上記インクジェットプリンタの制御機構の概略
を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態の変形例におけるインクジェット
プリンタを示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 2 記録媒体 32 駆動ローラ(搬送手段) 33 従動ローラ(搬送手段) 42 記録ヘッド 43 プラテン 45 吸引口(吸引機構) 46 排気管(吸引機構) 47 吸引ファン(吸引機構) 48 電磁弁(吸引機構)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を搬送する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送される記録媒体に、インクを吐
    出して記録を行う記録ヘッドと、 前記記録ヘッドにより印刷が行われる記録媒体を背面側
    から支持するように、前記記録ヘッドに対向して配置さ
    れたプラテンと、 前記プラテンから記録媒体を吸引する吸引機構とを備
    え、 厚さが3μm以上40μm以下の記録媒体に記録を行う
    ことが可能なインクジェットプリンタであって、 前記吸引機構が、記録媒体に記録を行う間の少なくとも
    前記記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出している間
    は記録媒体を吸引し、かつ、記録媒体に記録を行わない
    間の少なくとも記録媒体を搬送している間は、吸引を停
    止しておくか、もしくは前記記録ヘッドから記録媒体に
    インクを吐出する際の吸引に比較して吸引力を弱めるこ
    とを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記プラテンの前記記録ヘッドに対向す
    る面に、前記吸引機構により記録媒体を吸引するための
    吸引口が設けられ、 かつ、前記記録ヘッドから記録媒体上にインクが着弾可
    能な領域と重ならないように前記吸引口が配置されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリ
    ンタ。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドと前記プラテンとの間を
    搬送される際の記録媒体の角度が、水平を0度とした場
    合に、80度以上100度以下とされていることを特徴
    とする請求項1または2記載のインクジェットプリン
    タ。
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