JP2020133979A - 封止部材 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、より確実に貯蔵庫内の冷気の漏洩を抑制できる封止部材を提供することを目的とする。
これによれば、貯蔵庫の内部と外部との間には、少なくとも3つの断熱空気層が設けられている。
このため、貯蔵庫と、断熱扉との間において、より確実に貯蔵庫内の冷気の漏洩が抑制される。
これによれば、密着面は、貯蔵庫の表面に対して平行に移動され、全面を当該貯蔵庫に確実に密着させることができる。
このため、封止部材が貯蔵庫の表面から剥離することを抑制することができる。
これによれば、封止部材を断熱扉に取り付けるときに、仕切部が取付部の先端に向かって押し込まれ、当該取付部が変形する。
このため、取付部を断熱扉に容易に挿入することができ、封止部材の取付性を向上させることができる。
これによれば、ひれ部が貯蔵庫と断熱扉との間を封止すると共に、ひれ部に設けられた空間が断熱空気層として作用する。
このため、貯蔵庫と断熱扉との間から貯蔵室2Aの冷気が漏洩することを抑制できる。
図1は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫1の正面図であり、図2は、図1のII−II断面図である。
冷蔵庫1は、図1に示すように、縦型の業務用冷蔵庫であり、当該冷蔵庫1は、貯蔵庫2と、複数の断熱扉4と、機械室6とを備えている。
貯蔵庫2は、外箱5と内箱7とで囲まれた空間に断熱材8が充填されることで形成された断熱壁3を備えた箱体である。本実施形態の外箱5と内箱7とは、いずれもステンレス鋼板等の金属によって一体に形成され、また、断熱材8は、発泡スチロールや硬質ウレタンフォーム等が用いられている。
なお、外箱5と内箱7とは、金属に限らずABS樹脂等の硬質樹脂で形成されていてもよい。また、外箱5と内箱7とは、金属と硬質樹脂とを組み合わせて形成されていてもよい。
当該貯蔵庫2は、内部に貯蔵室2Aが設けられ、前面には、開口部2Bが設けられている。
詳述すると、側面部材9は、幅方向の断面視でL字状に形成されており、当該側面部材9は、開口部2Bの内側面と、開口部2Bの周辺に位置する貯蔵庫2の前面とを、当該開口部2Bの全周に亘って構成している。この側面部材9が設けられることによって、貯蔵室2Aの内部の冷気が内箱7から外箱5に伝わることが抑制される。
また、開口部2Bの中央部には、仕切枠2Cが設けられており、当該開口部2Bは、当該仕切枠2Cによって、上下に仕切られている。
また、各断熱扉4の前面には、いずれも左右方向において互いに隣接する側面側にハンドル18が設けられている。
図3は、断熱扉4の斜視図であり、図4は、断熱扉本体12と、外縁封止部材20とを示した分解斜視図である。なお、図3、及び図4は、断熱扉4の背面側から視た図となっている。
断熱扉4は、図2に示すように、所定の厚さを有した平板状の部材であり、当該断熱扉4は、図3に示すように、断熱扉本体12と、複数の外縁封止部材20とを備えている。
断熱扉本体12の前面と、両側面と、上面と、下面と、背面の外縁とは、いずれもステンレス鋼板等の金属によって一体に形成された扉外装板13によって構成されている。また、断熱扉本体12の背面中央部は、硬質樹脂で形成された扉内装板14によって構成されている。この扉内装板14は、中央部が断熱扉本体12の背面の外縁よりも貯蔵室2Aの内部側に突出している。
これらの扉外装板13、及び扉内装板14によって囲まれた空間には、図2に示すように、発泡スチロールや硬質ウレタンフォーム等の断熱材15が充填されている。
なお、扉外装板13は、金属に限らずABS樹脂等の硬質樹脂で形成されていてもよい。
側面封止部材50は、ゴムや軟質ポリ塩化ビニル等の軟質樹脂で形成されたパッキンやガスケットといわれる封止部材である。当該側面封止部材50は、断熱扉本体12の側面と同程度の長さを備え、所定の幅を備えている。この側面封止部材50は、上下方向が断熱扉4の上下方向に沿うように、断熱扉本体12の側面に取り付けられている。
冷蔵庫1の一対の断熱扉4が閉止されると、各断熱扉本体12の側面封止部材50が互いに密着し、これによって、各断熱扉4の側面間が封止される。
図2に示すように、断熱扉本体12の背面の外縁は、上面側、下面側、及び各側面側が扉外装板13の端部によって形成され、背面中央部側が扉内装板14の端部によって形成されている。
また、扉内装板14の端部、すなわち断熱扉本体12の背面の外縁には、全周に亘って外縁取付溝16が設けられている。この外縁取付溝16の幅寸法は、幅方向における断面視で、開口箇所付近が狭く、断熱扉本体12の前面側に位置する箇所が広く形成されている。すなわち、外縁取付溝16は、所謂蟻溝状に形成されている。この外縁取付溝16には、複数の外縁封止部材20が取り付けられている。
複数の外縁封止部材20は、ゴムや軟質ポリ塩化ビニル等の軟質樹脂で形成されたパッキンやガスケットといわれる封止部材である。これらの外縁封止部材20は、断熱扉本体12の外縁の各辺に対応するように、いずれも線状に成形されている。
各外縁封止部材20は、いずれも封止部材本体28と、外縁取付部30と、第1内部側ひれ部31と、第2内部側ひれ部32と、第3内部側ひれ部33と、一対の外部側ひれ部35とを備えている。
詳述すると、封止部材本体28は、貯蔵庫2側に配置された前面板28Aと、断熱扉本体12側に配置された背面板28Bと、開口部2Bから離隔されて配置された外部側側板28Cと、開口部2B側に配置された内部側側板28Dとで構成されている。
また、前面板28A、外部側側板28C、及び内部側側板28Dの厚さ寸法は、いずれも略同一の厚さに形成されており、背面板28Bの厚さ寸法は、前面板28A、外部側側板28C、及び内部側側板28Dの厚さ寸法よりも厚く形成されている。
外縁磁石収容部21の貯蔵庫2側は、収容部前面板21Aによって構成されている。当該収容部前面板21Aの外表面は、外縁封止部材20の長手方向全体に亘って、滑らかな平面に成形された密着面22として形成されている。
これによって、封止部材本体28の内部には、この第1仕切部24と、前面板28Aと、外縁磁石収容部21とによって囲まれた第1中央空間S1が設けられている。
また、第1仕切部24は、前面板28Aと略同一の厚さ寸法を有している。
また、第1内部側ひれ部31は、所定の厚さを備え、中空に形成されている。
詳述すると、第1内部側ひれ部31は、幅方向において封止部材本体28の前面板28Aから中程までが厚く形成された肉厚部34を備えている。この肉厚部34は、中空に形成されており、当該肉厚部34の内部には、2つのひれ部空間V1、V2が設けられている。
これによって、側面部材9と扉内装板14との間を第1内部側ひれ部31が封止すると共に、肉厚部34の内部のひれ部空間V1、V2が断熱空気層として作用し、貯蔵室2Aの冷気の漏洩を抑制することができる。
さらに、第1内部側ひれ部31と、第2内部側ひれ部32と、第3内部側ひれ部33と、扉内装板14とで囲まれた各空間もまた、断熱空気層として作用し、貯蔵室2Aの冷気の漏洩を抑制する。すなわち、第1内部側ひれ部31と、第2内部側ひれ部32と、第3内部側ひれ部33とが貯蔵庫2と、断熱扉4との間を封止することで、貯蔵庫2と、各断熱扉4との間における密閉性が向上する。
各外部側ひれ部35は、断熱扉本体12の背面の外縁に向かって突出し、断熱扉本体12の扉外装板13に当接している。
これらの外部側ひれ部35が設けられることによって、貯蔵庫2の外部から貯蔵室2Aにゴミが侵入することや、カビの増殖等が抑えられる。
また、各外部側ひれ部35と、扉外装板13とで囲まれた空間は、断熱空気層として作用し、外縁封止部材20と、断熱扉本体12との間から、貯蔵室2Aの冷気が漏洩することを抑制する。
なお、第1内部側ひれ部31に限らず、第2内部側ひれ部32と、第3内部側ひれ部33と、外部側ひれ部35に中空の肉厚部が設けられていてもよい。
まず、外縁封止部材20を断熱扉本体12に取り付ける手順について説明する。
外縁封止部材20を取り付けるときには、外縁取付部30を外縁取付溝16に当接させた状態で、封止部材本体28の前面板28Aが押圧される。このとき、第3仕切部26は、外縁取付部30の先端に向かって押し込まれる。外縁取付部30は、中空に形成されているため、外縁取付部30の背面がたわみ、当該外縁取付部30の各側面が互いに接近する方向に変形する。そして、各返し部30Aも同様に変形し、外縁取付部30の幅が狭く変形する。このため、外縁取付部30を外縁取付溝16に容易に挿入することができ、外縁封止部材20の取付性を向上させることができる。
断熱扉4が閉止されると、金属板10と、各外縁封止部材20が備える外縁磁石40とが磁力によって引き合い、図6に示すように、外縁磁石収容部21が貯蔵庫2側に引っ張られる。また、封止部材本体28の背面板28Bは、外縁取付部30によって断熱扉本体12に固定されているため、封止部材本体28の外部側側板28Cと前面板28Aとが外縁磁石収容部21と共に貯蔵庫2側に引っ張られ、封止部材本体28が変形する。
また、観音開き扉である一対の断熱扉4の内、一方の断熱扉4を開いたときに、他方の断熱扉4が開かれる、所謂共開きが生じることを抑制できる。
これらの第1中央空間S1と、外部側空間S2と、内部側空間S3と、第2中央空間S4とは、いずれも断熱空気層として作用し、貯蔵室2Aに熱が侵入することを抑制すると共に、貯蔵室2Aから冷気が漏出することを抑制することができる。
さらに、貯蔵庫2と、断熱扉本体12との間において、貯蔵庫2の内部と外部との間には、各外縁封止部材20の内部に形成された各空間の内、少なくとも3つの空間が配置されている。
具体的には、外縁封止部材20は、貯蔵庫2の内部と外部との間に、第1中央空間S1と、外部側空間S2と、内部側空間S3、または外部側空間S2と、内部側空間S3と、第2中央空間S4とが配置されるように取り付けられている。
すなわち、貯蔵庫2の内部と外部との間には、少なくとも3つの断熱空気層が設けられている。
これによって、貯蔵庫2と、断熱扉4との間において、より確実に貯蔵室2Aの冷気の漏洩を抑制することができ、冷蔵庫1の節電効果を向上させることができる。
これによって、貯蔵庫2の内部と外部との間には、少なくとも3つの断熱空気層が設けられている。このため、貯蔵庫2と、断熱扉4との間において、より確実に貯蔵室2Aの冷気の漏洩を抑制することができる。
また例えば、上述した実施形態では、冷蔵庫1を4ドア式の縦型冷蔵庫としたが、これに限らず、アンダーカウンター型の業務用冷蔵庫や、仕切り板などで仕切られることで形成された複数の貯蔵室を備えた家庭用冷蔵庫といった冷蔵庫に適用してもよい。
また例えば、外縁封止部材20に限らず、側面封止部材50も中空に形成され、複数の空間に区切られていてもよい。
2 貯蔵庫
2A 貯蔵室
2B 開口部
3 断熱壁
4 断熱扉
6 機械室
9 側面部材
10 金属板
12 断熱扉本体
13 扉外装板
14 扉内装板
16 外縁取付溝
20 外縁封止部材(封止部材)
21 外縁磁石収容部(磁石収容部)
21A 収容部前面板
21B 収容部背面板
22 密着面
23 接続面(外表面)
24 第1仕切部(仕切部)
25 第2仕切部(仕切部)
26 第3仕切部(仕切部)
28 封止部材本体(本体)
28A 前面板
28B 背面板
28C 外部側側板
28D 内部側側板
30 外縁取付部
30A 返し部
31 第1内部側ひれ部(ひれ部)
34 肉厚部
40 外縁磁石(磁石)
50 側面封止部材
S1 第1中央空間(空間)
S2 外部側空間(空間)
S3 内部側空間(空間)
S4 第2中央空間(空間)
V1、V2 ひれ部空間
Claims (4)
- 貯蔵庫の開口部に設けられた断熱扉に設けられた封止部材において、
中空に形成された本体と、
前記本体の内部に複数の空間を形成する複数の仕切部とを備え、
前記貯蔵庫の内部と外部との間には、前記複数の空間の少なくとも3つが配置されている
ことを特徴とする封止部材。 - 前記本体には、磁石が収められる磁石収容部が設けられ、
前記磁石収容部には、前記貯蔵庫に密着する密着面が設けられ、
前記複数の仕切部の内の1つの仕切部は、前記磁石を挟んで前記密着面の反対側に位置する前記磁石収容部の外表面に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の封止部材。 - 前記本体から突出する取付部が前記断熱扉に着脱自在に取り付けられており、
前記取付部は、断面が矢尻状に形成されており、
前記複数の仕切部の内の他の仕切部は、前記取付部の背面に設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の封止部材。 - 前記封止部材には、前記貯蔵庫と、前記断熱扉との間を封止するひれ部が設けられ、
前記ひれ部は、ひれ部空間を備えている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の封止部材。
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