JP2013088025A - 冷却貯蔵庫の扉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイドスルー形式の扉装置において、両リップ間ひいては一対の断熱扉間のシール性を向上させる。
【解決手段】断熱箱体からなる貯蔵庫本体10に設けられた前面開口部13には、左右一対の断熱扉15が観音開き式の揺動開閉可能に設けられる。各断熱扉15の互いに隣接する縦縁にはセンタシール40が配設され、同センタシール40のシール本体41にはゴム磁石からなるリップ50が、貼り付けにより相手側に向けて張り出すようにして装着されている。各リップ50における閉扉時において互いに重なり合う張り出し端側には、異なる磁極が上下方向に交互に繰り返され、かつ相手との間では異なる磁極が対向する形態の着磁パターン51が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ワイドスルー形式の冷却貯蔵庫の扉装置に関する。
この種の冷却貯蔵庫の扉装置では、一対の断熱扉の揺動端同士のシールを採る必要があり、従来その一例として、各断熱扉の揺動端の側縁に、襞状をなすリップを相手側に向けて張り出すように設け、両断熱扉の閉鎖時には、両リップの張り出し端部同士が重なり合って密着することで、両断熱扉間がシールされるようにした手段が講じられている(下記特許文献1参照)。
特開2002−130926号公報
上記従来のシール構造では、両リップが重なったときにできる隙間を極小とするためにリップを極力薄肉とする必要があり、また、リップが下側に重ねられた方の断熱扉のみを開けた場合に、上側のリップを介してもう一方の断熱扉が連れて開かないように、リップを極力柔らかくする必要があるといった事情がある。一方リップを上記のようないわゆる腰の弱い構造とすると、リップの持つ弾性的な密着力に劣り、両リップ間のシール性が下がることにも繋がるため、その改良が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、ワイドスルー形式の扉装置において、両リップ間ひいては一対の断熱扉間のシール性を向上させるところにある。
本発明の冷却貯蔵庫の扉装置は、断熱箱体からなる貯蔵庫本体に設けられた前面開口部には、左右一対の断熱扉が観音開き式の揺動開閉可能に設けられ、
前記各断熱扉の互いに隣接する縦縁には、相手側に向けて張り出し閉扉時において互いに重ね合わせ可能なリップが設けられ、このリップがゴム磁石により形成されているところに特徴を有する。
ここで、ゴム磁石とは、磁性粉末をゴムや合成樹脂等のバインダ材と混合して形成したものである。
双方のリップが磁力により密着されることで、常に安定したシール性能を得ることができる。リップ自身を磁性体で構成したのであるから、構造をシンプルにまとめることができる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記リップが前記断熱扉の縦縁に沿って装着されたシール本体から張り出して設けられ、前記リップは前記シール本体に対して貼り付けられて装着されている。リップがシール本体に対し、粘着、接着または溶着によって貼り付けられている。
(2)前記リップが前記断熱扉の縦縁に沿って装着されたシール本体から張り出して設けられ、前記リップは、前記シール本体に長さ方向に沿って設けられた取付溝に嵌められてスライド形式での着脱可能に取り付けられている。
リップはシール本体に対して抜き差しして着脱される。シール本体を残したままでリップのみを交換することが可能である。
(3)前記各リップにおける互いに重なり合う部分には、異なる磁極が上下方向に交互に繰り返され、かつ相手との間では異なる磁極が対向する形態の着磁パターンが形成されている。
多極としたことで、より大きな磁気吸着力を得ることができる。
着磁パターンを上下方向に沿って形成した意義は、以下のとおりである。断熱扉を開いたのち閉じると、庫内に入り込んだ外気が冷却されて収縮することで庫内が負圧に傾き、そののち排水口等から外気を吸い込んで庫内外の圧力がバランスするという現象が生じる。上記の庫内が負圧に傾いているときは、両リップが重なり合った状態で庫内側に引っ張られる可能性があるが、そのとき重なり合う部分がリップの幅方向にずれることがある。そのため、多極の着磁パターンがリップの幅方向に沿って形成されていると、上記のように両リップが庫内側に引っ張られて、重なり合う部分が幅方向にずれた際に、両リップの間で同極同士が対向して反発し合うことにより両リップ間に隙間ができるおそれがある。
それに対して本発明では、多極の着磁パターンがリップの長さ方向に沿って形成されているから、庫内が負圧に傾いて両リップが重なり合った状態で庫内側に引っ張られることに起因して、重なり合う部分がリップの幅方向にずれたとしても、両リップの間では相変わらず異極同士が対向して吸引し合う形態が維持され、すなわち両リップが密着してシール性が確保される。
本発明によれば、ワイドスルー形式の扉装置において、簡単な構造で以て、両リップ間ひいては一対の断熱扉間のシール性を向上させることができる。
本発明の実施形態1に係る冷蔵庫の正面図 同一部切欠平面図 断熱扉の裏面側から視た一部切欠斜視図 図2のIV部の拡大断面図 図4の部分拡大図 メインリップの着磁パターンを示す概略斜視図 その概略断面図 センタシールの配設部分における開蓋状態の斜視図 その閉蓋状態の斜視図 実施形態2に係る閉扉状態の部分断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図9に基づいて説明する。この実施形態では、ワイドスルー形式の横型冷蔵庫を例示している。
図1及び図2によって横型冷蔵庫の全体構造を説明する。冷蔵庫本体10は、前面が開口された横長の断熱箱体によって形成され、底面に配された脚11で支持されている。冷蔵庫本体10の内部は貯蔵室12とされ、出入口となる前面開口部13には、左右一対の断熱扉15が観音開き式の開閉可能に装着されている。一対の断熱扉15は、それぞれ外側の縦縁の上下両端が、ヒンジ16を介して縦軸回りの回動可能に支持されており、正面の上縁部における互いに隣接した端部に寄った位置に、開閉操作用の把手17が設けられている。前面開口部13には、左右に仕切る縦向きの仕切枠が設けられておらず、センタピラーレスすなわちワイドスルー形式の扉装置が構成されている。
冷蔵庫本体10の正面視左側面には機械室18が設けられ、同機械室18内には、貯蔵室12から張り出し形成された形態の蒸発器室19が収容されて同蒸発器室19に蒸発器と庫内ファンとが装備されているとともに、蒸発器と接続されて冷凍サイクルを構成する冷凍装置が収容されている。
冷凍サイクルが駆動されることで蒸発器付近で冷気が生成され、同冷気が庫内ファンにより貯蔵室12内に循環供給されることで、貯蔵室12内が冷却されるようになっている。
扉装置は上記のようにワイドスルー形式であることから、閉扉時のシール構造は基本的には、前面開口部13の口縁については、各断熱扉15の裏面における揺動端側の縦縁を除いた他の3縁辺に装着されたパッキン30が密着されることでシールされ、両断熱扉15の揺動端側の縦縁の間については、同縦縁に沿って装着されたセンタシール40同士が密着することでシールされるようになっている。両断熱扉15が揃って開けられると、前面開口部13が仕切りが無い状態で全開可能となる。
さらに断熱扉15のシール構造について説明する。
断熱扉15は左右対称形状に形成されており、図3及び図4に示すように、ステンレス鋼板等の金属製の外装板21と、中央に膨出部22Aを設けた合成樹脂製の内装板22とを組み付けることで外殻体20が形成され、この外殻体20内に、発泡樹脂等の断熱材(図示せず)が充填された構造となっている。断熱扉15の裏面における薄肉となった周縁部には、方形状をなすパッキン装着溝25が形成されている。
パッキン30はマグネットパッキンであって、合成樹脂材の押出成形によって形成され、図4に示すように、内部が複数の部屋32に仕切られた筒状のパッキン本体31の背面側に取付脚33が突設されるとともに、表面側(同図の上側)における幅方向の略中央部に位置する部屋32Aに、扁平な角柱状のマグネット35が挿入されて形成されている。パッキン30は、上記した装着溝25の4縁辺に対応して4本が準備され、各パッキン30の両端は45度に切断されている。4本のパッキン30は、それぞれの取付脚33を装着溝25に嵌着しつつ、4縁辺の全周に亘って方形枠状の形態をなして装着されている(図3参照)。なお、各パッキン本体31における内側の面には複数枚のひれ部36が張り出し形成され、内装板22の膨出部22Aの側面に弾性的に密着されている。
センタシール40は、図3に示すように、各断熱扉15の揺動端側で相手と対向した側面(以後、対向側面15A)における庫内側の角部付近において、後記する保持部材60を介して上下方向に延びた形態で装着されている。センタシール40は、シール本体41と、このシール本体41に一体的に設けられたメインリップ50とから構成されている。
シール本体41は合成樹脂製であって、二色の押出成形によって形成され、断熱扉15のほぼ全高に匹敵する所定長さに切断されて使用される。
シール本体41は、図5に示すように、内部に3個の部屋43が横並びに仕切られた扁平な角筒状をなす軟質樹脂製の筒形部42と、同筒形部42の背面側に形成された硬質樹脂製の脚部45とから構成されている。脚部45はT字を横向きにしたような断面形状に形成され、筒形部42における中央の部屋43の内側の端部寄りの位置から背面側に突出形成されている。
さて、筒形部42における表面外側の角部からは、メインリップ50が相手側に向けて張り出すようにして設けられている。
メインリップ50はゴム磁石製であって、上記した筒形部42の周壁とほぼ同じ肉厚を有するとともに、上記筒形部42と同一長さで、かつほぼ同じ幅を有する帯状に形成されている。ゴム磁石はボンド系磁石とも称され、フェライト等の磁性粉末をゴムや合成樹脂等のバインダ材と混合して形成したものである。
一方、筒形部42の表面における外側の2つの部屋43と対応する領域は、同筒形部42の周壁の肉厚に匹敵する寸法だけ庫外側に後退して形成され、その領域がメインリップ50の貼着面44となっている。
そして、上記したメインリップ50は、その幅方向の内側部(基端部)が、筒形部42の貼着面44に対して、粘着剤を介した粘着、接着剤を介した接着、または溶着によって貼り付けられている。これにより、メインリップ50は、筒形部42における残りの内側の部屋43の表面と面一となって、その幅方向の先端側が筒形部42の外側縁から所定寸法突出した形態で相手の断熱扉15に向けて張り出し装着される。
メインリップ50の突出幅は、例えば全幅の3割程度であり、また、閉扉時には、両メインリップ50の先端部における上記した突出幅の半分強の領域が、互いに重なり合う設定となっている。
ここで、図6及び図7に示すように、メインリップ50における突出した先端部には、N極とS極とが縦方向に沿って複数ずつ交互に繰り返された多極の着磁パターン51が構成されている。また、各メインリップ50の着磁パターン51は1極分ずれて、両メインリップ50の間では、N極とS極とが互いに対向するようになっている。
なお、シール本体41の筒形部42における表面内側の角部からは、サブリップ47が同表面と面一に張り出し形成されている。
さらに、筒形部42の表面における内側の2つの部屋43の中間位置からは、冷気遮断用のひれ部48が張り出して形成されている。各ひれ部48は、庫内側に向けて突出したのち、先端部が相手側に向けて鋭角に屈曲された形状となっている。このひれ部48の形成高さ範囲は、図3に示すように前面開口部13の高さ範囲内である。
なお、シール本体41が二色成形されている旨を記載したが、剛性が必要とされる脚部45についても厚さを大きく取れば剛性が確保できるから、軟質樹脂の一色成形で形成してもよい。
センタシール40が装着される保持部材60は合成樹脂製であって、断熱扉15の対向側面15Aのほぼ全高に相当する長さ寸法を有しており、対向側面15Aに固定される取付板61と、同取付板61の庫内側の端縁から外側に向けて直角に曲げ形成された装着板62とからなる断面略L字形に形成されている。この保持部材60は、装着板62が断熱扉15の対向側面15Aの庫内側の端縁から所定寸法庫内側に突出した形態において、取付板61が対向側面15Aに当てられ、上下方向に亘る複数箇所でねじ63で止められることによって固定されている。
保持部材60の装着板62の裏面側には、コードヒータからなるヒータ75を嵌合する嵌合溝64Aを2本並べて設けたヒータ取付板64が直交姿勢で全高に亘って一体形成されているとともに、同ヒータ取付板64の庫外側の隣接位置には、2枚の板部65Aを間隔を開けて配してなる仕切部材65が、取付板61と表面と直交姿勢で同じく全高に亘って一体形成され、さらにこの仕切部材65の庫内側の板部65Aが上記したヒータ取付板64の庫外側の端縁と連結されて一体化されている。
この一体的に設けられたヒータ取付板64と仕切部材65とは、図8に示すように、上下両端に寄った位置と、中央高さ位置との3箇所において、切除部66が形成されている。
保持部材60における装着板62の根元位置には、センタシール40の脚部45を挿通する挿通溝67が、全高に亘って形成されている。センタシール40は、図5に示すように、脚部45における長辺部46Aの根元が挿通溝67に嵌められ、併せて短辺部46Bが掛止して抜け止めされた形態において、上方または下方から挿通溝67に沿って脚部45を摺動させることにより装着されるようになっている。
保持部材60における開口面側には、スライド蓋70が着脱可能に装着されるようになっている。スライド蓋70は合成樹脂製であって、保持部材60における取付板61と同じ長さとほぼ同幅を有する帯状をなし、かつ庫外側の端縁部が斜めに屈曲されている。
一方、保持部材60における装着板62の先端縁の裏側と、取付板61の庫外側の端縁とには、スライド蓋70の両側縁にそれぞれ掛止する掛止溝68が全高に亘って形成されている。
スライド蓋70は、両側縁を保持部材60の両掛止溝68に掛止して上方または下方から同掛止溝68に沿って摺動させることで、図4及び図9に示すように、保持部材60の開口面を覆って装着されるようになっている。これにより、ヒータ取付板64の表面が覆われるとともに、仕切部材65の庫外側に、ヒータ75のリード線76の収容空間77が形成されるようになっている。ヒータ75のリード線76は、詳しくは図示しないが、断熱扉15の上面側から同断熱扉15内を通り、図8に示すように、取付板61に開口された挿通孔78から上記の収容空間77側に引き出されるようになっている。
上記したように保持部材60の開口面にスライド蓋70が装着された際には、図9に示すように、扁平な略角形断面をなす筒体80が構成されることになるが、同筒体80の上下両端面をそれぞれ覆うべく上下の蓋板82が備えられている。
蓋板82は合成樹脂製であって、筒体80の上下の端面に整合した平面形状に形成され、その庫内側の端部寄りの所定位置に、タッピンねじ83の挿入孔(図示せず)が形成されている。一方、保持部材60に一体形成された仕切部材65の上下両面には、図4に示すように、両板部65Aの間において、タッピンねじ83がねじ込み可能な下孔84が形成されている。
断熱扉15へのセンタシール40の組み付けは、例えば以下のような手順で製造される。
まず、断熱扉15の庫内側の面における周縁部に、図3に示すように、マグネットパッキンであるパッキン30が、4縁辺の全周に亘って方形枠状の形態をなして装着される。それとともに、断熱扉15の対向側面15Aの全高に亘り、保持部材60が取付板61をねじ63で止めることによって装着される。このとき保持部材60は、図4に示すように、装着板62がパッキン30におけるマグネット35の表面よりも所定寸法(センタシール40のシール本体41における筒形部42の厚さ程度)引っ込んだ位置にある形態で装着される。併せて、断熱扉15の揺動端側の縦縁に沿って装着された縦向きのパッキン30Aのパッキン本体31における外側部31Aの側面が、保持部材60の取付板61における対向側面15Aの庫内側の側縁よりも突出した部分に弾性変形しつつ密着される。
次に、保持部材60に対してセンタシール40が装着される。センタシール40は、図4に示すように、例えば上方から、脚部45を装着板62の根元部に切られた挿通溝67に差し込んで、同挿通溝67に沿って摺動させつつ下方に押し込むことで装着される。センタシール40が装着された状態では、筒形部42が装着板62の表面に密着し、内側の端部が、縦向きのパッキン30Aのパッキン本体31の外側部31Aの後退した表面側に進出する。それとともに、サブリップ47の張り出し端側が、縦向きのパッキン30Aのパッキン本体31におけるマグネット35を収容した部屋32Aの表面に対して、弾性的に重なって密着される。
センタシール40における筒形部42の庫内側の角部に装着されたメインリップ50は、既述したように、閉扉時において筒形部42の表面と面一の姿勢で相手の断熱扉15側に向けて張り出し、互いのメインリップ50の先端部同士が弾性的に重なり合うことが可能となっている。
続いてヒータ75が、図8に示すように、保持部材60の内側に設けられたヒータ取付板64の2本の嵌合溝64Aに嵌められつつ2列になって配索され、ヒータ75の両端が挿通孔78から引き出されたリード線76と接続される。
次に、保持部材60の開口面にスライド蓋70が装着される。スライド蓋70は、例えば上方からその両側縁を、保持部材60の両掛止溝68に掛止して同掛止溝68に沿って押し込むことで保持部材60の開口面を覆って装着される。これにより、ヒータ取付板64に装着されたヒータ75の表面が覆われるとともに、収容空間77が形成されて、同収容空間77の全域を利用してヒータ75のリード線76が同一面上にまとめられて収容された状態となる。
最後に、スライド蓋70が装着された保持部材60(筒体80)の上下両端面に、図9に示すように上下の蓋板82が被せられ、それぞれタッピンねじ83を挿通して内部にある仕切部材65の上下両端部に設けられた下孔84にねじ込むことで固定される。
以上により、パッキン30並びにセンタシール40が装着された形態の断熱扉15が製造される。
本実施形態の扉装置は以上のような構造であって、左右の断熱扉15が閉じられると、両センタシール40のメインリップ50の張り出し端同士が重なった状態において、断熱扉15の庫内側の面に装着されたパッキン30が貯蔵室12の前面開口部13の口縁に密着する。より詳細には、前面開口部13の口縁のうち左右の縦縁には、左右の断熱扉15における揺動支点側の縦向きのパッキン30が密着し、また上下の横縁には、図3及び図4に参照して示すように、両端から中央に向けて順次に、横向きのパッキン30、揺動端側の縦向きのパッキン30Aの上下の端部、及びメインリップ50とサブリップ47とを含むセンタシール40のシール本体41における筒形部42の上下の端部が連続して密着することによって、口縁の四辺全周に亘ってシールされる。
それとともに、両断熱扉15の間は、図4に示すように、各センタシール40のメインリップ50の張り出し端部同士が磁力により重なって密着されることでシールされる。
冷蔵庫は通常、上記のように閉扉状態において貯蔵室12内に冷気が循環供給されて冷却される。一方、このような閉扉状態において、各センタシール40のシール本体41における筒形部42の対向した側面や、メインリップ50の庫外側の面は、外気に触れる状態にあるから、センタシール40が庫内冷気で冷却されると、上記の面で結露する可能性がある。
それに対して本実施形態では、両シール本体41の筒形部42における互いに隣接した端部側とメインリップ50とが、両ひれ部48で覆われて直接に冷気が当たり難くなっている。また、ヒータ75に通電されることで装着板62を介してセンタシール40の筒形部42が加熱されることによって、上記した面で結露することが防止される。
開扉する場合は、左右の断熱扉15を揃って開いてもよいし、左右の断熱扉15を1枚ずつ開くことも可能である。
ここで断熱扉15を開いたのち閉じると、庫内に入り込んだ外気が冷却されて収縮することで庫内が負圧に傾き、そののち排水口等から外気を吸い込んで庫内外の圧力がバランスするという現象が生じる。上記の庫内が負圧に傾いているときは、図5の矢線Pに示すように、両メインリップ50が重なり合った状態で庫内側に引っ張られ、そのとき重なり合う部分がメインリップ50の幅方向にずれる可能性がある。そのため、仮に多極の着磁パターンがメインリップ50の幅方向に沿って形成されていると、上記のように両メインリップ50が庫内側に引っ張られて、重なり合う部分が幅方向にずれた際に、両メインリップ50の間で同極同士が対向して反発し合うことにより両メインリップ50間に隙間ができるおそれがある。
それに対して本実施形態では、多極の着磁パターン51がメインリップ50の長さ方向に沿って形成されているから、庫内が負圧に傾いて両メインリップ50が重なり合った状態で庫内側に引っ張られることに起因して、重なり合う部分がメインリップ50の幅方向にずれたとしても、両メインリップ50の間では相変わらず異極同士が対向して吸引し合う形態が維持され、すなわち両メインリップ50が密着してシール性が確保される。
以上のように本実施形態の扉装置によれば、各断熱扉15の互いに隣接する縦縁に設けられたセンタシール40から、閉扉時に互いに重ね合わされるメインリップ50が張り出し形成されたものにあって、メインリップ50をゴム磁石製とし、かつ多極の着磁パターン51を形成したから、両メインリップ50を大きな磁気吸着力によって強固に密着させることができ、常に安定したシール性能を得ることができる。また、メインリップ50自身をゴム磁石で形成したのであるから、メインリップ50に別途磁性体を装着した場合と比較すると、センタシール40の構造がシンプルにまとめられる。
また、各メインリップ50に多極の着磁パターン51を形成するに当たって、N極とS極とがメインリップ50の長さ方向すなわち上下方向に交互に繰り返される着磁パターン51とされている。そのため、庫内が負圧に傾いて両メインリップ50が重なり合った状態で庫内側に引っ張られることに起因して、重なり合う部分がメインリップ50の幅方向にずれたとしても、両メインリップ50の間では相変わらず異極同士が対向して吸引し合う形態が維持され、すなわち両メインリップ50が密着してシール性が確保される。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図10によって説明する。
この実施形態2では、センタシール90のシール本体91に対してメインリップ50Aを装着する部分の構造に変更が加えられている。以下には、実施形態1と相違した部分について主に説明し、実施形態1と同一機能を有する部材や部位については、同一符号を付すことで説明を簡略化または省略する。
この実施形態2のセンタシール90のシール本体91は、1個の空気室92とその外側に装着部93が並んで設けられ、この装着部93の表面側には取付溝94が全高に亘って形成されているとともに、装着部93の裏面側には、L字形の脚部95が全高に亘って形成されている。
一方のメインリップ50Aは、ゴム磁石製であって、押出成形により全体として帯状に形成されているとともに、その基端側の裏面にはT字形をなす取付脚55が形成されている。また、各メインリップ50Aの先端部には、上記実施形態1と同様に、N極とS極とが縦方向に沿って複数ずつ交互に繰り返された多極の着磁パターン51が構成されており、また、各メインリップ50Aの着磁パターン51は1極分ずれて、両メインリップ50Aの間では、N極とS極とが互いに対向するようになっている(図6,図7参照)。
上記構造のメインリップ50Aが、その基端側の裏面の取付脚55を、シール本体91の装着部93の取付溝94に嵌めて上方または下方から押し込むことで一体的に装着される。これにより、メインリップ50Aは、空気室92の表面と面一となって、幅方向の先端部が装着部93の外側縁から所定寸法突出した形態で張り出し装着されたセンタシール90が形成される。
センタシール90は、断熱扉15の対向側面15Aに取り付けられた保持部材60に装着され、具体的には、例えば上方から、脚部95を装着板62の根元部に切られた挿通溝67に差し込んで、同挿通溝67に沿って摺動させつつ下方に押し込むことで装着される。
上記構造のセンタシール90を備えた断熱扉15が閉じられると、各センタシール90のメインリップ50Aの張り出し端同士が重ねられるが、同じく多極の着磁パターン51が形成されていることで、両メインリップ50Aが大きな磁気吸着力によって強固に密着し、安定したシール性能が得られる。
また、多極の着磁パターン51について、N極とS極とがメインリップ50Aの長さ方向交互に繰り返される着磁パターン51とされているから、両メインリップ50Aの重なり合った部分が幅方向にずれた場合にも、対向した磁極同士が吸引し合う形態が維持されてシール性が確保されることも同様である。
この実施形態では、メインリップ50Aがシール本体91の装着部93に対してスライド形式で装着される構造となっているから、メインリップ50Aが劣化した場合には、メインリップ50Aのみを交換することが可能である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)メインリップに対して多極に着磁する場合の極数は任意である。
(2)各メインリップについて、互いに異なった単極のみを着磁したものであってもよい。
(3)上記実施形態では、メインリップをシール本体に装着してセンタシールを構成した上で、同センタシールを断熱扉の揺動端側の縦縁に装着したのであるが、メインリップの基端側に取付部を設けて同取付部を断熱扉の揺動端側の縦縁に直接に取り付ける等、メインリップを断熱扉の揺動端側の縦縁に装着する構造については、適宜に変更し得る。
(4)上記実施形態では、メインリップを備えたセンタシールを、縦向きのパッキンと並べて装着した場合を例示したが、センタシールを単独で断熱扉の揺動端側の縦縁に装着してもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(5)本発明は、上記実施形態に例示した2ドア式の横型冷蔵庫に限らず、例えば4ドア式の縦型冷蔵庫等のドア数の異なる冷蔵庫や、その他に冷凍庫や冷凍冷蔵庫等、要は、ワイドスルー式の扉装置を備えた冷却貯蔵庫全般に広く適用することができる。
10…冷蔵庫本体(貯蔵庫本体) 13…前面開口部 15…断熱扉 15A…対向側面 40…センタシール 41…シール本体 44…装着面 50,50A…メインリップ(リップ) 51…着磁パターン 55…取付脚 60…保持部材 90…センタシール 91…シール本体 93…装着部 94…取付溝

Claims (4)

  1. 断熱箱体からなる貯蔵庫本体に設けられた前面開口部には、左右一対の断熱扉が観音開き式の揺動開閉可能に設けられ、
    前記各断熱扉の互いに隣接する縦縁には、相手側に向けて張り出し閉扉時において互いに重ね合わせ可能なリップが設けられ、このリップがゴム磁石により形成されていることを特徴とする冷却貯蔵庫の扉装置。
  2. 前記リップが前記断熱扉の縦縁に沿って装着されたシール本体から張り出して設けられ、前記リップは前記シール本体に対して貼り付けられて装着されていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫の扉装置。
  3. 前記リップが前記断熱扉の縦縁に沿って装着されたシール本体から張り出して設けられ、前記リップは、前記シール本体に長さ方向に沿って設けられた取付溝に嵌められてスライド形式での着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫の扉装置。
  4. 前記各リップにおける互いに重なり合う部分には、異なる磁極が上下方向に交互に繰り返され、かつ相手との間では異なる磁極が対向する形態の着磁パターンが形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫の扉装置。
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