JP5603620B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、観音開き式の扉構造を備えた冷却貯蔵庫に関する。
この種の冷蔵庫はワイドスルー式の冷蔵庫とも称され、冷蔵庫本体の前面開口部に左右一対の断熱扉が観音開き式に装着されているのに対して、前面開口部を左右に仕切る前面仕切枠が配されておらず、両断熱扉の互いに対向する端部にそれぞれ上下方向に延びたマグネットパッキンが装着されており、開扉時には前面仕切枠がないことで前面開口部を広く使うことができるようにし、閉鎖時には両パッキンを吸着させて両断熱扉の対向する端部の間をシールするようになっている。
このような観音開き式の扉構造の一例として、特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、図10に示すように、各断熱扉1の裏面における互いに隣接する側縁に上下方向に延びた支持部材2が装着され、マグネットパッキン3は、その一面に設けた脚部5を、支持部材2の端面に設けられた取付溝6に緊密に挿入することにより、マグネット3Aを埋設したパッキン本体4が断熱扉1の端面から突出した形態で支持されており、閉扉時には、両パッキン本体4が吸着し合ってシールされる。また、支持部材2からはパッキン本体4を庫内冷気から遮るようにしてカバー部7が張り出し形成されていることに加え、断熱扉1の端面からは、ヒータ8により加熱される放熱板9がパッキン本体4の庫外側を覆うようにして張り出し形成されていて、パッキン本体4の庫外側の表面に結露することを防止するようにしている。
特開2001−194050号公報
しかるに上記従来構造のものでは、カバー部7は、支持部材2の端面における庫内側の角部から外方に向けて円弧形に張り出して形成された構造であり、言い換えると、庫内冷気が直接に触れる支持部材2の裏面と、マグネットパッキン3の脚部5を緊密に嵌めて取り付ける取付溝6との間の距離、ひいては脚部5との間の距離sが短い。そのため、庫内冷気が触れることで生じた支持部材2の裏面の冷熱が、減衰することなく脚部5に対して伝導されやすく、脚部5さらにはパッキン本体4が冷却されやすい。その結果、放熱板9の放熱量すなわちヒータ8の容量を大きく取る必要があるといった問題があり、さらなる改良が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、省エネルギ化を図りつつマグネットパッキンへの結露を防止できるようにするところにある。
本発明は、断熱箱体からなる貯蔵庫本体に設けられた前面開口部には、外殻体内に断熱材を充填してなる左右一対の断熱扉が観音開き式の開閉可能に設けられ、各断熱扉の互いに対向する端面における庫内側の角部付近には、上下方向に延びたマグネットパッキンが設けられ、両断熱扉の閉鎖時に前記両マグネットパッキンが吸着し合ってシールするようにした冷却貯蔵庫において、前記マグネットパッキンは、マグネットが埋設されたパッキン本体の一面に脚部がほぼ全長に亘って突設された形状である一方、前記各断熱扉の裏面における互いに隣接する側縁には上下方向に延びた支持部材が装着されて、その互いに対向する面には前記脚部が緊密に挿入される取付溝が設けられ、前記マグネットパッキンは、その脚部を前記取付溝に挿入することにより対応する前記支持部材に支持されており、前記断熱扉の互いに対向する端面からは、前記パッキン本体の庫外側を覆うようにしてヒータで加熱される放熱板が張り出して設けられているとともに、前記支持部材からは前記パッキン本体の庫内側を遮るようにしてカバー部が張り出し形成され、かつこのカバー部は、前記支持部材における前記取付溝の形成位置に対しては、間にスペースを挟んで離間した形態で形成されているところに特徴を有する。
支持部材におけるマグネットパッキンの脚部が嵌着された取付溝の形成位置の庫内側にカバー部が配され、庫内冷気で冷却されたカバー部の庫内側の面の冷熱が、パッキンの脚部に影響を与えるのであるが、カバー部は、取付溝の形成位置に対しては間にスペースを挟んで離間した形態で形成されているから、カバー部の裏面とパッキンの脚部との距離が長く、しかも間に断熱層が介在することになるから、パッキンの脚部が冷却され難く、ひいてはパッキン本体の冷却も抑制される。その結果、結露防止のためにパッキン本体を暖めるについて、放熱板の放熱量すなわちヒータの容量を小さく抑えることができ、省エネルギ化を図ることができる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記支持部材が厚肉の帯状に形成され、前記カバー部は、前記支持部材の庫内側の面における幅方向の内方に入った位置から庫内側に突出したのち外方に向けて屈曲されて、その先端部が前記パッキン本体の庫内側を遮る形態で形成されている。
(2)前記支持部材における幅方向の内方領域には中空部が形成され、この中空部の底壁が前記断熱扉の裏面にねじで止められて前記支持部材が前記断熱扉に対して装着されるようになっているとともに、前記中空部の天井壁がヒンジを介して開閉可能に設けられ、この天井壁の庫内側の面に前記カバー部が形成されている。
天井壁を開けた状態で中空部の底壁が断熱扉にねじ止めされて固定され、ねじ止め後は、天井壁が閉じられる。天井壁がヒンジを介して支持部材に一体的に設けられているから、ねじ止め用の中空部を閉じる蓋体を別体に備えたものと比較すると、部品点数が削減され、ねじ止めに伴う作業も簡単となって、製造コストの低減に寄与し得る。
(3)前記放熱板は帯状をなし、その幅方向の内側部分が、前記断熱扉の裏面の側縁において前記支持部材との間に挟まれることにより前記断熱扉に取り付けられる一方、この放熱板の幅方向の外側部分が前記断熱扉の端面から突出して前記パッキン本体の庫外側を覆うようになっているとともに、前記断熱扉における相手の断熱扉と対向する側でかつ庫内側の隅部内に、前記ヒータが埋設されている。
放熱板を加熱するべくヒータが、断熱扉における相手の断熱扉と対向する側でかつ庫内側の隅部に配線されており、この位置は、放熱板において実際に放射熱を発する部分として機能するパッキン本体の庫外側を覆った部分に対して近い位置であって、その部分を効率良く加熱することができ、このこともヒータの容量を抑えることに寄与し得る。
本発明によれば、省エネルギ化を図りつつマグネットパッキンへの結露を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の正面図 その縦断面図 左右の断熱扉が閉じた状態の背面図 パッキンの装着構造を示す分解断面図 同分解斜視図 第2パッキンの装着構造を示す部分分解斜視図 支持部材の装着動作を示す断面図 装着完了時の断面図 断熱扉の開閉動作を示す部分断面図 従来例のマグネットパッキンの装着構造を示す断面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図9によって説明する。この実施形態では、4ドアのワイドスルー式の縦型冷蔵庫を例示している。
まず、図1及び図2において全体構造を説明する。冷蔵庫本体10は、前面が開口された縦長の断熱箱体によって形成され、底面に配された脚11で支持されているとともに、上面には機械室12が設けられている。冷蔵庫本体10の内部は貯蔵室13とされ、前面開口部14の中央高さ位置には、横向きの前面仕切枠15が装着されることで、上下2段の出入口16が形成されている。
上下の各出入口16には、詳しくは後記する左右一対ずつの断熱扉30が観音開き式の開閉可能に装着されている。一対の断熱扉30は、それぞれ外側の縦縁の上下両端が、ヒンジ31を介して縦軸回りの回動可能に支持されている。なお、上段の断熱扉30では、正面の下縁部における互いに対向する端部に寄った位置に、また下段の断熱扉30では、正面の上縁部における互いに対向する端部に寄った位置に、それぞれ開閉操作用の把手32が設けられている。
ここで各出入口16には縦向きの前面仕切枠は設けられておらず、左右の断熱扉30では、閉鎖時に互いに対向する縦縁を除いた他の3縁辺については、出入口16の口縁に密着する第1のマグネットパッキン40(以下、第1パッキン40という)が背面上にコ字状に装着されている一方、対向する縦縁では、端面から突出して互いに突き合うようにして第2のマグネットパッキン50(以下、第2パッキン50という)が装着されていて、閉鎖時においては、出入口16の口縁との間、並びに両断熱扉30の対向した縦縁の間がシールされるようになっている。両断熱扉30が開けられると、出入口16が仕切りが無い状態で全開可能となる。
機械室12内には、圧縮機21、空冷式の凝縮器22等からなる冷凍装置20が設置されている。一方、貯蔵室13の天井部分には、ドレンパンを兼ねたエアダクト23が張設されて冷却器室24が形成され、手前側に吸込口25が、奥側に吹出口26が設けられており、同冷却器室24内には冷却器27が収納され、上記した冷凍装置20と循環接続されることで冷凍サイクルが構成されているとともに、吸込口25に臨んで庫内ファン28が装着されている。
そして、冷凍装置20(圧縮機21)を運転しつつ庫内ファン28を駆動すると、図2の矢線に示すように、貯蔵室13の室内空気が吸込口25から冷却器室24内に吸引されて、その空気が冷却器27を流通する間に熱交換により冷気が生成され、その冷気が吹出口26から貯蔵室13の奥面に沿うようにして吹き出され、貯蔵室13内に冷気が循環供給されて冷却される。貯蔵室13内には多段にわたって棚網18が装備され、被貯蔵物は、断熱扉30を開閉しつつ出入口16から棚網18上に出し入れされ、冷却貯蔵されるようになっている。
次に、断熱扉30の構造、特にパッキン40,50の配設部分の構造について詳細に説明する。
断熱扉30は、図3にも示すように左右で対をなし、したがって左右対称形状となっており、図4に示すように、ステンレス鋼板等の金属製の外装板36と、合成樹脂製の内装板37とを組み付けることで外殻体35が形成され、この外殻体35内に、発泡樹脂等の断熱材38が充填された構造となっている(図7参照)。
内装板37の庫内側の面における周縁部には、装着溝39が全周に亘って形成されている。
一部既述したように、各断熱扉30における隣接した縦縁を除いた他の3縁辺には第1パッキン40が装着され、隣接する縦縁には第2パッキン50が装着されている。
第1パッキン40は、マグネット42を埋設したパッキン本体41の背面に脚部43が突設された形状であって、3縁辺に対応して3本が準備されている。なお、上下の第1パッキン40と縦の第1パッキン40における突き合わされる端縁は、45度に切断されている。3本の第1パッキン40は、それぞれの脚部43を装着溝39に嵌着しつつ、3縁辺に亘ってコ字状の形態をなして装着されている。
第2パッキン50は、図7に示すように、各断熱扉30の対向端面30Aにおける庫内側の角部付近において、支持部材60を介して上下方向に延びた形態で配されている。第2パッキン50は合成樹脂製であって、二色の押出成形によって形成され、所定長さに切断されて使用されるようになっている。第2パッキン50は、内部が図示3個の部屋52に仕切られた筒状のパッキン本体51と、脚部53と、これらを連結する連結部54とから構成されている。脚部53は、硬質樹脂によって、H型部の一部から突部を突設した断面形状になる柱状に形成され、一方、パッキン本体51と連結部54とは軟質樹脂により形成されている。このパッキン本体51における一室、詳細には、互いに対向する面側で、かつ庫外側の位置に設けられた部屋52内に、扁平な角柱状のマグネット56が緊密に挿入されている。左右の第2パッキン50のマグネット56では、N極とS極が庫外側と庫内側とで逆になるように位置している。
また、パッキン本体51は、それ自体をあるいは連結部54を弾性変形させつつ、互いに接離する方向(左右方向)に伸縮可能であり、かつ連結部54を中心に前後方向に揺動可能となっている。
支持部材60は合成樹脂製であって、帯状をなす底壁61における幅方向の外側の端縁部の上面には、厚肉のパッキン支持部62が形成されており、このパッキン支持部62における相手側との対向面62Aには、第2パッキン50の脚部53をほぼ緊密に挿入可能とする取付溝63が、同対向面62Aに開口した形態で全長に亘って形成されている。また、パッキン支持部62の対向面62Aにおける庫内側の端部には、リブ64が突出形成されている。
一方、上記した底壁61における幅方向の内側の端縁からは、側壁65が庫内側に向けて立ち上がり形成され、これにより支持部材60におけるパッキン支持部62よりも幅方向の内方の領域には、装着凹部67が全長に亘って形成されている。この装着凹部67の底壁61には、後記するように、当該支持部材60を断熱扉30に固定するべくねじ68の挿通孔68Aが形成されている。この挿通孔68Aは長孔状であって、長さ方向に適宜間隔を開けて複数箇所に亘って形成されている。
なお、支持部材60の底壁61の外底面には、帯状をなす図示3条の滑り止め部69が設けられており、この滑り止め部69は、軟質樹脂製で二色成形により一体形成されている。
この装着凹部67の上面開口には、天井壁70が開閉可能に設けられている。詳細には、天井壁70における幅方向の内側の側縁が、装着凹部67の内側の開口縁にセルフヒンジ71を介して連結され、同セルフヒンジ71を中心とした揺動可能に支持されているとともに、同天井壁70の外側の側縁に突設された爪部72が、装着凹部67の外側の側面の開口縁付近に設けられた係止溝73に嵌ることによって、閉鎖状態にロックされるようになっている。
支持部材60における上記した天井壁70には、第2パッキン50を庫内冷気から遮るためのカバー部75が形成されている。カバー部75は、図8に示すように、天井壁70における幅方向の中心よりも少し外側に寄った位置から庫内側に向けてリブ64の突出端を少し超えた位置まで突出したのち、外側に向けて屈曲されて第2パッキン50におけるパッキン本体51から少し庫内側に離間した位置を通って、パッキン本体51における相手との対向面まで延出している。言い換えるとカバー部75は、天井壁70から庫内側に突出したのち外側に屈曲され、パッキン支持部62との間にスペース76を確保した状態で延びて、第2パッキン50のパッキン本体51の庫内側を遮るように配されている。なお、カバー部75の突出縁側は、薄肉のひれ部77となっている。また、支持部材60の側壁65の上縁にも、断熱扉30を構成する内装板37に接触するひれ部78が形成されている。
また、第2パッキン50のパッキン本体51を暖めるべく放熱板80が設けられている。この放熱板80は、熱伝導性に優れた幅広の帯状をなす金属板を素材としており、幅方向の外側の端縁が庫外側に折り重ねられることで、幅方向の外側の略半分の領域が二重板部81とされており、さらにこの二重板部81における幅方向の外側の部分が庫外側に向けて鈍角に屈曲され、この部分が放熱部82となる。
放熱板80の二重板部81における一枚板部83との接続端寄りの位置には、リベット84を挿通するリベット孔85が、複数個長さ方向に間隔を開けて形成されている。また一枚板部83には、バーリング加工によって下面側に突出した筒部が形成され、同筒部の内周に上記したねじ68が螺合されるねじ孔86が切られている。このねじ孔86は、上記した支持部材60の底壁61に形成された挿通孔68Aと同数、各挿通孔68Aと対応した位置ごとに設けられている。
一方、断熱扉30における相手の断熱扉30と対向する側でかつ庫内側の隅部内には、コードヒータ等からなる結露防止用のヒータ90が全長にわたって配線されるようになっている。そのため、断熱扉30を構成する外装板36における相手の断熱扉30との対向面から庫内側に回曲した面に対応する領域の裏面側に、伝熱板91が張られている。
ここで、外装板36における庫内側に回曲した面並びにその裏面に張られた伝熱板91には、リベット孔92が、放熱板80のリベット孔85と対応して形成されている。なお、内装板37における上記した外装板36の庫内側の面に重ねられる周縁部にもリベット84の逃がし孔が形成されている。
したがって放熱板80は、二重板部81の屈曲部81Aの内面が、断熱扉30の対向端面30Aの庫内側の角部に合わせられて、同屈曲部81Aから幅方向の内側に延出した面が、断熱扉30の庫内側の面の周縁部を構成する外装板36の庫内側に回曲された面から、内装板37の周縁部に設けられた装着溝39を覆うようにして当てられ、リベット孔85,92同士が合わせられる。このとき、放熱板80のねじ孔86は、装着溝39の開口部と対向した位置に来る。
そして、各リベット孔85,92に亘ってリベット84が打ち込まれることにより、放熱板80が断熱扉30の裏面の周縁部に固定される。このとき、放熱板80の外側の端部の放熱部82が、庫外側に少し振った斜め姿勢を取って断熱扉30の対向端面30Aから突出し、第2パッキン50におけるパッキン本体51の庫外側を覆うことが可能となっている。
ヒータ90は、断熱扉30の外殻体35を構成する外装板36の庫内側の隅部に沿って全長に亘って配線され、アルミ箔テープ94により伝熱板91に密着して配線されている。また、ヒータ90のリード線90Aは、外装板36の端面の裏面において、同様にアルミ箔テープ94によって配線されている。
断熱扉30は、例えば以下のような手順で製造される。外装板36の裏面にヒータ90とそのリード線90Aとが配線されたのち、同外装板36の裏面側に内装板37が重ねられて外殻体35が形成される。それとともに、放熱板80が、既述した要領によって外殻体35の裏面における相手の断熱扉30と隣接した縦縁に沿って配設されて、リベット84によって固定される。係る状態から外殻体35内に断熱材38が発泡充填されることで、断熱扉30が製造される。
このような断熱扉30の庫内側の面には、相手の断熱扉30と隣接する縦縁を除いた他の3縁辺において、第1パッキン40がコ字状の形態をなして装着される。
残った隣接する縦縁には、第2パッキン50が装着される。まず、第2パッキン50は、その脚部53を支持部材60のパッキン支持部62に設けられた取付溝63に緊密に挿通することで、一体的に組み付けられる。次に、このように第2パッキン50を組み付けた支持部材60が、図7に示すように、装着凹部67の天井壁70を開けた状態で断熱扉30の縦縁に当てられる。詳細には、幅方向においては、パッキン支持部62の対向端面62Aが断熱扉30の対向端面30Aとほぼ面一となるように、また、長さ方向においては、装着凹部67の底壁61に形成された複数のねじ68の挿通孔68Aが、放熱板80に形成されたねじ孔86と整合するように位置合わせされて当てられる。
そうしたら、装着凹部67に入れたねじ68を挿通孔68Aを通してねじ孔86に螺合して締め付ける作業を複数箇所において行うことによって、支持部材60が固定される。装着凹部67の外底面は、滑り止め部69を介して放熱板80に当てられているから、ねじ68の締め付け作業がスムーズに行われる。
ねじ止め作業が完了したら、図8に示すように、天井壁70が閉じられてロックされる。これにより、第2パッキン50の装着が完了する。なお、詳しい説明は省略するが、第1パッキン40における両開放端には連結部材40Aが突設され、各連結部材40Aが、第2パッキン50の上下両端と重なることで、第1パッキン40と第2パッキン50との継ぎ目がシールされるようになっている。
第2パッキン50が上記のように装着されると、図8に示すように、第2パッキン50のパッキン本体51が断熱扉30の対向端面30Aから突出した形態で支持部材60に対して支持される。このときカバー部75が、閉じられた天井壁70から庫内側に突出したのち外側に屈曲され、パッキン支持部62との間にスペース76を確保した状態で延びて、その先端部が第2パッキン50のパッキン本体51の庫内側を遮るように配される。また、放熱板80の放熱部82が、庫外側に少し振った斜め姿勢を取って断熱扉30の対向端面30Aから突出し、第2パッキン50のパッキン本体51の庫外側を覆うように配される。
本実施形態は上記のような構造であって、左右の断熱扉30が閉じられると、断熱扉30の庫内側の面においてコ字状に装着された第1パッキン40が、出入口16の口縁に密着する。一方、両断熱扉30の対向した端部側では、両第2パッキン50が対向することにより、図9(A)に示すように、各マグネット56のN極とS極同士が引き合い、パッキン本体51自身並びに連結部54が伸びるように弾性変形しつつ、両パッキン本体51の対向した面同士が互いに密着し、左右の断熱扉30の対向端面30Aの間が気密にシールされることになる。
図9(A)に示す状態から例えば右側の断熱扉30を開放すると、同図(B),(C)に示すように、両第2パッキン50に対して、両マグネット56間の磁気吸引力に勝る引き離し力が作用することにより両第2パッキン50が離され、第2パッキン50が自然状態に畳まれつつ、断熱扉30が開かれることになる。閉鎖する場合は、同図(C)〜同図(A)の形態を順次に取りつつ閉鎖される。
なお、断熱扉30の開閉形態としては、上記とは逆に左側の断熱扉30を開閉するか、あるいは左右両断熱扉30を揃って開閉するようにしてもよく、いずれにしても左右の断熱扉30が閉じられた際には、第2パッキン50同士が密着し、左右の断熱扉30の対向端面30Aの間がシールされることになる。
冷蔵庫は通常は、図9(A)に示す閉扉状態において、庫内(貯蔵室13内)が冷却されることになるが、両断熱扉30の第2パッキン50のパッキン本体51は、その庫内側の面がカバー部75で覆われているから、パッキン本体51が冷気に晒されることが抑えられる。また、結露防止用のヒータ90に通電されることで放熱板80が加熱され、放熱板80の放熱部82からの放射熱によりパッキン本体51の庫外側の面が加熱されて暖められ、これにより第2パッキン50(パッキン本体51)の表面に結露することを防止するようになっている。
ここで第2パッキン50のパッキン本体51が冷却される要因として、支持部材60における庫内に対向した面が冷却されることで生成された冷熱が、パッキン支持部62を介してそこに嵌着された脚部53に伝導されることが挙げられ、本実施形態に照らせば、カバー部75における庫内側の面の冷熱が脚部53を冷却することに最も影響を与えるものと考えられる。
そこで本実施形態では、カバー部75は、パッキン支持部62に対してスペース76を挟んで離間した形態で形成されている。これによりまず、カバー部75の庫内側の面とパッキン支持部62ひいては第2パッキン50の脚部53との間の距離Sが長くなる。また、庫内冷却中においては、図2に示されるように、庫内冷気は断熱扉30よりも庫内側に入った位置において庫内ファン28に吸引されるように流通し、すなわち支持部材60におけるカバー部75とパッキン支持部62との間に設けられたスペース76には冷気がほとんど流通し得ず、そのためカバー部75とパッキン支持部62との間に断熱層が介在することになる。
以上により、カバー部75が受けた冷熱に起因して第2パッキン50の脚部53が冷却されることが抑えられ、ひいてはパッキン本体51の冷却も抑制される。その結果、結露防止のためにパッキン本体51を暖めるについて、放熱板80の放熱量すなわちヒータ90の容量を小さく抑えることが可能となる。
さらに、放熱板80を加熱するべくヒータ90が、断熱扉30における相手の断熱扉30と対向する側でかつ庫内側の隅部に配線されており、この位置は、放熱板80において実際に放射熱を発する部分として機能する放熱部82に対して極めて近い位置であって、同放熱部82を効率良く加熱することができ、これもヒータ90の容量を抑えることに寄与できる。
このように本実施形態によれば、ヒータ90の容量を小さく抑え、すなわち省エネルギ化を図りつつ第2パッキン50への結露を防止することが可能となる。
また、本実施形態では、支持部材60を断熱扉30に固定する部分の構造が、天井壁70を開けた状態で装着凹部67の底壁61が放熱板80にねじ止めされて固定され、ねじ止め後は、天井壁70が閉じられるようになっている。ここで、天井壁70はセルフヒンジ71を介して支持部材60に一体的に設けられているから、ねじ止め用の装着凹部を閉じる蓋体を別体に備えたものと比較すると、部品点数が削減され、ねじ止めに伴う作業も簡単となって、製造コストの低減に寄与し得る。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)放熱板を加熱するヒータの配設位置は、上記実施形態に例示した位置に限らず、他の位置に配設されていてもよい。
(2)第2パッキンのパッキン本体の庫外側に配される放熱板の放熱部は、一枚板であってもよく、また断熱扉の対向端面と直角をなす姿勢で突出していてもよい。
(3)支持部材の断熱扉への取付構造としては、上記実施形態に例示したように、装着凹部を設けてその底壁をねじ止めする構造に限らず、支持部材の他の部位をねじ止めしたり、さらにはねじ止め以外の取付手段を採用してもよい。
(4)本発明は、上記実施形態に例示した4ドア式の縦型冷蔵庫に限らず、例えば2ドア式等のドア数の異なる冷蔵庫や、その他に冷凍庫や冷凍冷蔵庫等、要は、ワイドスルー式の扉構造を備えた冷却貯蔵庫全般に広く適用することができる。
10…冷蔵庫本体(貯蔵庫本体) 14…前面開口部 16…出入口 30…断熱扉 30A…(断熱扉30の)対向端面 31…ヒンジ 35…外殻体 38…断熱材 50…第2パッキン(マグネットパッキン) 51…パッキン本体 53…脚部 60…支持部材 61…底壁 62…パッキン支持部 63…取付溝 67…装着凹部 68…ねじ 70…天井壁 71…セルフヒンジ(ヒンジ) 75…カバー部 76…スペース 80…放熱板 82…放熱部 90…ヒータ

Claims (4)

  1. 断熱箱体からなる貯蔵庫本体に設けられた前面開口部には、外殻体内に断熱材を充填してなる左右一対の断熱扉が観音開き式の開閉可能に設けられ、各断熱扉の互いに対向する端面における庫内側の角部付近には、上下方向に延びたマグネットパッキンが設けられ、両断熱扉の閉鎖時に前記両マグネットパッキンが吸着し合ってシールするようにした冷却貯蔵庫において、
    前記マグネットパッキンは、マグネットが埋設されたパッキン本体の一面に脚部がほぼ全長に亘って突設された形状である一方、前記各断熱扉の庫内側の面における互いに隣接する側縁には上下方向に延びた支持部材が装着されて、その互いに対向する対向面には前記脚部が緊密に挿入される取付溝が設けられ、前記マグネットパッキンは、その脚部を前記取付溝に挿入することにより対応する前記支持部材に支持されており、
    前記断熱扉の互いに対向する面からは、前記パッキン本体の庫外側を覆うようにしてヒータで加熱される放熱板が張り出して設けられているとともに、前記支持部材からは、前記支持部材における前記取付溝の形成位置の庫内側表面及び前記パッキン本体が直接庫内に露出しないように、前記支持部材における前記取付溝の形成位置及び前記パッキン本体の庫内側を遮るようにしてカバー部が張り出し形成され、
    かつこのカバー部は、前記支持部材における前記取付溝の形成位置に対しては、間にスペースを挟んで離間した形態で形成されていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 前記支持部材が厚肉の帯状に形成され、前記カバー部は、前記支持部材の庫内側面における前記対向面側の端縁から前記取付溝の形成位置よりも内方に入った位置を起点として庫内側に突出したのち、前記対向面側に向けて屈曲されて、前記支持部材における前記取付溝の形成位置及び前記パッキン本体の庫内側を遮る形態で形成されていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。
  3. 前記支持部材における幅方向の内方領域には中空部が形成され、この中空部の底壁が前記断熱扉の裏面にねじで止められて前記支持部材が前記断熱扉に対して装着されるようになっているとともに、前記中空部の天井壁がヒンジを介して開閉可能に設けられ、この天井壁の庫内側の面に前記カバー部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の冷却貯蔵庫。
  4. 前記放熱板は帯状をなし、その幅方向の内側部分が、前記断熱扉の裏面の側縁において前記支持部材との間に挟まれることにより前記断熱扉に取り付けられる一方、この放熱板の幅方向の外側部分が前記断熱扉の端面から突出して前記パッキン本体の庫外側を覆うようになっているとともに、
    前記断熱扉における相手の断熱扉と対向する側でかつ庫内側の隅部内に、前記ヒータが埋設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
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