JP2007107760A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】省エネルギ化を図りつつパッキンへの結露をより確実に防止する。
【解決手段】左右の断熱扉30の互いに対向する端面40が、マグネットパッキン50の庫外OUT側に被さりつつ張り出し形成される(張り出し部分42)。張り出し部分42の外殻体35は金属製の外装板36で形成され、パッキン50の庫外OUT側に対向する面に、外装板36の一部をなす加熱板41が配される。加熱板41の裏面にヒータ70が密着配線される。両断熱扉30の対向端面40の間隔Aが狭くなり、パッキン50が外気と触れ難くなるから、パッキン50の表面に結露が生じ難くなる。パッキン50の庫外OUT側に対向する面に加熱板41が設けられて、その裏側にヒータ70が配されているから、ヒータ70の熱を効率良くパッキン50に作用させることができ、必要な加熱温度を得るに際してヒータ70の容量を抑えることができる。
【選択図】図4
【解決手段】左右の断熱扉30の互いに対向する端面40が、マグネットパッキン50の庫外OUT側に被さりつつ張り出し形成される(張り出し部分42)。張り出し部分42の外殻体35は金属製の外装板36で形成され、パッキン50の庫外OUT側に対向する面に、外装板36の一部をなす加熱板41が配される。加熱板41の裏面にヒータ70が密着配線される。両断熱扉30の対向端面40の間隔Aが狭くなり、パッキン50が外気と触れ難くなるから、パッキン50の表面に結露が生じ難くなる。パッキン50の庫外OUT側に対向する面に加熱板41が設けられて、その裏側にヒータ70が配されているから、ヒータ70の熱を効率良くパッキン50に作用させることができ、必要な加熱温度を得るに際してヒータ70の容量を抑えることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、ワイドスルー式の扉構造を備えた冷却貯蔵庫に関する。
ワイドスルー式の冷蔵庫は、冷蔵庫本体の前面開口部に左右一対の断熱扉が観音開き式に装着されているのに対して、前面開口部を左右に仕切る前面仕切枠が配されておらず、両断熱扉の互いに対向する端部にそれぞれマグネットパッキンが装着されており、開扉時には前面仕切枠がないことで前面開口部を広く使うことができるようにし、閉鎖時には両パッキンを吸着させて両断熱扉の対向する端部の間をシールするようになっている。
このようなワイドスルー式の扉構造の一例として、特許文献1に記載されたものが知られている。これは、図5に示すように、各断熱扉1の互いに対向する端面1A側における庫内側の面に支持部材2を設けて、この支持部材2に、上下方向に延びたマグネットパッキン3が上記の対向端面1Aから突出するようにして設けられ、閉扉時には、両パッキン3が吸着されてシールされる。また、支持部材2の内側には加熱板4が配設されて、断熱扉1の内部においてヒータ5が接触されているとともに、各加熱板4の外側の端部4Aが対向端面1Aから突出して、パッキン3の庫外側の一部に被さるように配されている。これによりパッキン3の庫外側の表面が加熱されて、同表面に結露することを防止するようになっている。
特開2000−146419公報
このようなワイドスルー式の扉構造の一例として、特許文献1に記載されたものが知られている。これは、図5に示すように、各断熱扉1の互いに対向する端面1A側における庫内側の面に支持部材2を設けて、この支持部材2に、上下方向に延びたマグネットパッキン3が上記の対向端面1Aから突出するようにして設けられ、閉扉時には、両パッキン3が吸着されてシールされる。また、支持部材2の内側には加熱板4が配設されて、断熱扉1の内部においてヒータ5が接触されているとともに、各加熱板4の外側の端部4Aが対向端面1Aから突出して、パッキン3の庫外側の一部に被さるように配されている。これによりパッキン3の庫外側の表面が加熱されて、同表面に結露することを防止するようになっている。
ところで上記従来構造のものでは、左右の断熱扉1の対向端面1A同士の間隔aが比較的広いために、マグネットパッキン3が外気と触れやすく、外気の条件によってはパッキン3に結露が生じるおそれがあった。また、加熱板4を介してパッキン3を加熱するヒータ5がパッキン3から離間した位置にあるため、熱伝導の効率が悪く、必要な加熱温度を得るためにヒータ5の容量を大きく取る必要があり、さらなる改良が切望されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、省エネルギ化を図りつつパッキンへの結露をより確実に防止できるようにするところにある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、省エネルギ化を図りつつパッキンへの結露をより確実に防止できるようにするところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、断熱箱体からなる貯蔵庫本体に設けられた前面開口部には、外殻体内に断熱材を充填してなる左右一対の断熱扉が観音開き式の開閉可能に設けられ、各断熱扉の互いに対向する端面における庫内側の角部付近には、マグネットを収納して上下方向に延びたパッキンが設けられており、両断熱扉の閉鎖時には前記両パッキンが互いに吸着して両断熱扉の対向する端面の間を気密にシールするようにした冷却貯蔵庫において、前記両断熱扉の互いに対向する端面が、前記パッキンの庫外側に被さりつつ互いに接近するように張り出し形成されるとともに、この張り出し部分における前記パッキンの庫外側に対向する面には加熱板が配され、この加熱板の裏面にヒータが配設されている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記断熱扉の外殻体は、庫外側に配される金属製の外装板と、庫内側に配される合成樹脂製の内装板とを組み付けて形成され、前記外装板は、前記断熱扉における前記張り出し部分にまでわたって形成されており、前記加熱板が前記外装板の一部によって兼用されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
両断熱扉の互いに対向する端面を互いに接近するように張り出したことで、両端面の間隔が狭くなり、同間隔の庫内側に配されたパッキンが外気と触れ難くなることによって、パッキンの表面に結露が生じ難くなる。また、張り出し部分におけるパッキンの庫外側に対向する面に加熱板が設けられて、その裏側にヒータが配設されているから、ヒータの熱を効率良くパッキンに作用させることができ、そのため必要な加熱温度を得るに際してヒータの容量を抑えることができて、省エネルギ化を図ることができる。
<請求項2の発明>
加熱板を、断熱扉の外殻体を構成する外装板の一部で賄うようにしたから、部品点数が減少し、また組付工数も減少できて、製造コストの低減に寄与することができる。
両断熱扉の互いに対向する端面を互いに接近するように張り出したことで、両端面の間隔が狭くなり、同間隔の庫内側に配されたパッキンが外気と触れ難くなることによって、パッキンの表面に結露が生じ難くなる。また、張り出し部分におけるパッキンの庫外側に対向する面に加熱板が設けられて、その裏側にヒータが配設されているから、ヒータの熱を効率良くパッキンに作用させることができ、そのため必要な加熱温度を得るに際してヒータの容量を抑えることができて、省エネルギ化を図ることができる。
<請求項2の発明>
加熱板を、断熱扉の外殻体を構成する外装板の一部で賄うようにしたから、部品点数が減少し、また組付工数も減少できて、製造コストの低減に寄与することができる。
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図4に基づいて説明する。この実施形態では、4ドアのワイドスルー式の縦型冷蔵庫を例示している。
まず、図1及び図2において全体構造を説明する。冷蔵庫本体10は、前面が開口された縦長の断熱箱体によって形成され、底面に配された脚11で支持されているとともに、上面には機械室12が設けられている。冷蔵庫本体10の内部は貯蔵室13とされ、前面開口部14の中央高さ位置には、横向きの前面仕切枠15が装着されることで、上下2段の出入口16が形成されている。
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図4に基づいて説明する。この実施形態では、4ドアのワイドスルー式の縦型冷蔵庫を例示している。
まず、図1及び図2において全体構造を説明する。冷蔵庫本体10は、前面が開口された縦長の断熱箱体によって形成され、底面に配された脚11で支持されているとともに、上面には機械室12が設けられている。冷蔵庫本体10の内部は貯蔵室13とされ、前面開口部14の中央高さ位置には、横向きの前面仕切枠15が装着されることで、上下2段の出入口16が形成されている。
上下の各出入口16には、詳しくは後記する左右一対ずつの断熱扉30が観音開き式の開閉可能に装着されている。一対の断熱扉30は、それぞれ外側の縦縁の上下両端が、ヒンジ31を介して縦軸回りの回動可能に支持されている。なお、上段の断熱扉30では、正面の下縁部における互いに対向する端部に寄った位置に、また下段の断熱扉30では、正面の上縁部における互いに対向する端部に寄った位置に、それぞれ開閉操作用の把手32が設けられている。
ここで各出入口16には縦向きの前面仕切枠は設けられておらず、左右の断熱扉30では、閉鎖時に互いに対向する縦縁を除いた他の3縁辺については、出入口16の口縁に密着するパッキン33が背面上にコ字状に装着されている一方、対向する縦縁では、端面から突出して互いに突き合うようにしてマグネットパッキン50が装着されていて、閉鎖時においては、出入口16の口縁との間、並びに両断熱扉30の対向した縦縁の間がシールされるようになっている。両断熱扉30が開けられると、出入口16が仕切りが無い状態で全開可能となる。
ここで各出入口16には縦向きの前面仕切枠は設けられておらず、左右の断熱扉30では、閉鎖時に互いに対向する縦縁を除いた他の3縁辺については、出入口16の口縁に密着するパッキン33が背面上にコ字状に装着されている一方、対向する縦縁では、端面から突出して互いに突き合うようにしてマグネットパッキン50が装着されていて、閉鎖時においては、出入口16の口縁との間、並びに両断熱扉30の対向した縦縁の間がシールされるようになっている。両断熱扉30が開けられると、出入口16が仕切りが無い状態で全開可能となる。
機械室12内には、圧縮機21、空冷式の凝縮器22等からなる冷凍装置20が設置されている。一方、貯蔵室13の天井部分には、ドレンパンを兼ねたエアダクト23が張設されて冷却器室24が形成され、手前側に吸込口25が、奥側に吹出口26が設けられており、同冷却器室24内には冷却器27が収納され、上記した冷凍装置20と循環接続されることで冷凍サイクルが構成されているとともに、吸込口25に臨んで庫内ファン28が装着されている。
そして、冷凍装置20(圧縮機21)を運転しつつ庫内ファン28を駆動すると、貯蔵室13の室内空気が吸込口25から冷却器室24内に吸引されて、その空気が冷却器27を流通する間に熱交換により冷気が生成され、その冷気が吹出口26から貯蔵室13の奥面に沿うようにして吹き出され、貯蔵室13内に冷気が循環供給されて冷却される。貯蔵室13内には多段にわたって棚網18が装備され、被貯蔵物は、断熱扉30を開閉しつつ出入口16から棚網18上に出し入れされ、冷却貯蔵されるようになっている。
そして、冷凍装置20(圧縮機21)を運転しつつ庫内ファン28を駆動すると、貯蔵室13の室内空気が吸込口25から冷却器室24内に吸引されて、その空気が冷却器27を流通する間に熱交換により冷気が生成され、その冷気が吹出口26から貯蔵室13の奥面に沿うようにして吹き出され、貯蔵室13内に冷気が循環供給されて冷却される。貯蔵室13内には多段にわたって棚網18が装備され、被貯蔵物は、断熱扉30を開閉しつつ出入口16から棚網18上に出し入れされ、冷却貯蔵されるようになっている。
続いて、断熱扉30の構造、特にマグネットパッキン50の配設部分の構造について、図3及び図4によって詳細に説明する。
断熱扉30は上記したように左右で対をなし、したがって左右対称形状となっており、ステンレス鋼板等の金属製の外装板36と、合成樹脂製の内装板37とを組み付けることで外殻体35が形成され、この外殻体35内に、発泡樹脂等の断熱材38が充填された構造となっている。断熱扉30の庫内IN側の面に内装板37が、また庫外OUT側の面に外装板36がそれぞれ配されており、特に各断熱扉30における互いに対向する端部側では、外装板36が、断熱扉30の対向する端面(以下、対向端面40という)から庫内IN側の面の端縁部に回り込むように形成されている。この外装板36における対向端面40の庫内側の角部には、傾斜面41が形成されている。
断熱扉30は上記したように左右で対をなし、したがって左右対称形状となっており、ステンレス鋼板等の金属製の外装板36と、合成樹脂製の内装板37とを組み付けることで外殻体35が形成され、この外殻体35内に、発泡樹脂等の断熱材38が充填された構造となっている。断熱扉30の庫内IN側の面に内装板37が、また庫外OUT側の面に外装板36がそれぞれ配されており、特に各断熱扉30における互いに対向する端部側では、外装板36が、断熱扉30の対向する端面(以下、対向端面40という)から庫内IN側の面の端縁部に回り込むように形成されている。この外装板36における対向端面40の庫内側の角部には、傾斜面41が形成されている。
ここで特筆すべきは、各断熱扉30の対向端面40が、図5に示した従来例と比べて、互いに接近する方向に張り出して形成されており、両対向端面40の間隔Aが、従来の間隔aの約1/4に狭められている。なお、図4における鎖線に示す位置Xが、従来例における対向端面1Aの位置であって、同位置Xから先の部分が、本発明の張り出し部分42に相当する。
マグネットパッキン50は、各断熱扉30の対向端面40における庫内IN側の角部付近において、支持部材60を介して上下方向に伸びた形態で配されている。マグネットパッキン50は合成樹脂製であって、二色の押出成形によって形成され、所定長さに切断されて使用されるようになっている。マグネットパッキン50は、内部が図示3個の部屋52に仕切られた筒状本体51と、取付部53と、これらを連結する連結部54とから構成されている。取付部53は、硬質樹脂によって、H型部の一部から突部を突設した断面形状になる柱状に形成され、一方、筒状本体51と連結部54とは軟質樹脂により形成されている。この筒状本体51における一室、詳細には、互いに対向する面側で、かつ庫外OUT側の位置に設けられた部屋52内に、扁平な角柱状のマグネット56が緊密に挿入されている。左右のマグネットパッキン50のマグネット56では、N極とS極が庫外OUT側と庫内IN側とで逆になるように位置している。
また、筒状本体51は、それ自体をあるいは連結部54を弾性変形させつつ、互いに接離する方向(左右方向)に伸縮可能であり、かつ連結部54を中心に前後方向に揺動可能となっている。
また、筒状本体51は、それ自体をあるいは連結部54を弾性変形させつつ、互いに接離する方向(左右方向)に伸縮可能であり、かつ連結部54を中心に前後方向に揺動可能となっている。
支持部材60は合成樹脂製であって、幅広の基板61における互いに対向した端縁側にパッキン支持部62が形成されており、基板61の幅方向の中央部には、庫外OUT側に向けて凹んだ取付凹部63が形成されている。
一方、断熱扉30の庫内IN側の面における対向する端部寄りの位置、すなわち内装板37における外装板36との接続端部には、縦方向に取付凹溝44が凹み形成されており、上記した支持部材60の基板61に設けられた取付凹部63の底板が、内装板37の取付凹溝44の底面に当てられ、長さ方向に沿って間隔を開けた適宜箇所がねじ64で止められて固定されている。基板61の取付凹部63は蓋65で塞がれている。
一方、断熱扉30の庫内IN側の面における対向する端部寄りの位置、すなわち内装板37における外装板36との接続端部には、縦方向に取付凹溝44が凹み形成されており、上記した支持部材60の基板61に設けられた取付凹部63の底板が、内装板37の取付凹溝44の底面に当てられ、長さ方向に沿って間隔を開けた適宜箇所がねじ64で止められて固定されている。基板61の取付凹部63は蓋65で塞がれている。
パッキン支持部62は、上記したように基板61の端縁の全長に設けられており、マグネットパッキン50の取付部53をほぼ緊密に挿入可能とする挿入溝67が、互いに対向する面側に開口して形成されている。また、挿入溝67における庫内IN側の開口縁からは、断面円弧状をなすカバー部68が、互いに接近する方向に突出形成されている。その突出端は、断熱扉30の対向端面40と前後方向においてほぼ面一の位置に来るようになっている。
マグネットパッキン50は、その取付部53を挿入溝67に挿入することにより支持部材60に対して装着されるが、マグネットパッキン50が自由状態にあるときには、図3に示すように、筒状本体51の庫内IN側の面のほぼ全幅が、カバー部68に対して若干の隙間を持って対向し、すなわちカバー部68で覆われ、また、筒状本体51の庫外OUT側の面は、外装板36の傾斜面41に対して若干の隙間を持って対向するようになっている。なお、支持部材60のパッキン支持部62は、外装板36と密着して配されており、支持部材60の基板61の裏側に外気が侵入することを防止するようになっている。
また、上記した外装板36の傾斜面41、すなわちマグネットパッキン50の庫外OUT側の面と対向した面の裏側には、コードヒータ等からなる結露防止用のヒータ70が全長にわたってアルミ箔テープ73により密着して配線されている。このアルミ箔テープ73は、熱伝導の役割を果たし、また外装板36とヒータ70の間に発泡した断熱材38が侵入するのを防ぐことに機能する。このような外装板36の傾斜面41が本発明の加熱板に相当し、以下加熱板41として説明する。なお、ヒータ70のリード線71は、支持部材60と断熱扉30における取付凹溝44との間の空間内を通って配線できるようになっている。
本実施形態は上記のような構造であって、図3の矢線に示すように、左右の断熱扉30が閉じられると、図2に参照して示すように、断熱扉30の背面においてコ字状に装着されたパッキン33が、出入口16の口縁に密着する。一方、両断熱扉30の対向した端部側では、両マグネットパッキン50が対向することにより、図4に示すように、各マグネット56のN極とS極同士が引き合い、筒状本体51自身並びに連結部54が伸びるように弾性変形しつつ、両筒状本体51の対向した面同士が互いに密着し、左右の断熱扉30の対向端面40の間が気密にシールされることになる。
図4に示す状態から断熱扉30を開放すると、所定量開放されたところで、両マグネットパッキン50に対して、両マグネット56間の磁気吸引力に勝る引き離し力が作用することにより両マグネットパッキン50が離され、図3に示すように、マグネットパッキン50が自然状態に畳まれつつ、断熱扉30が開かれる。
なお、左右の断熱扉30は片側ずつ開けるような使い方をしてもよく、その場合は開けられた断熱扉30のみが閉じられることになるが、同断熱扉30が閉じられた際に、同様に両断熱扉30のマグネットパッキン50が密着し、左右の断熱扉30の対向端面40の間がシールされる。
なお、左右の断熱扉30は片側ずつ開けるような使い方をしてもよく、その場合は開けられた断熱扉30のみが閉じられることになるが、同断熱扉30が閉じられた際に、同様に両断熱扉30のマグネットパッキン50が密着し、左右の断熱扉30の対向端面40の間がシールされる。
冷蔵庫は通常は、図4に示す閉扉状態において、庫内IN(貯蔵室13内)が冷却されることになるが、両断熱扉30のマグネットパッキン50の筒状本体51は、その庫内IN側の面のほぼ半分がカバー部68で覆われているため、筒状本体51が冷気により冷却されることが抑えられる。また、結露防止用のヒータ70に通電されることで加熱板41が加熱され、同加熱板41からの放射熱により筒状本体51の庫外OUT側の面が加熱されて高温に維持され、これによりマグネットパッキン50(筒状本体51)の表面に結露することを防止する対策が講じられている。
ここで本実施形態では、両断熱扉30の対向端面40を互いに接近するように張り出したことで、両対向端面40の間隔Aが狭くなり、これにより同間隔Aの庫内IN側に配されたマグネットパッキン50が外気と触れ難くなるために、マグネットパッキン50の表面に結露がより生じ難くなる。また、結露防止用のヒータ70は、マグネットパッキン50に放射熱を加える加熱板41の裏側に配設されているから、ヒータ70の熱を効率良くマグネットパッキン50に作用させることができ、そのため必要な加熱温度を得るに際してヒータ70の容量を抑えることができて、省エネルギ化を図ることができる。
加熱板41は、断熱扉30の外殻体35を構成する外装板36の一部(傾斜面)で賄われているから、加熱板41を別途備えた場合と比較して部品点数が減少し、また組付工数も減少できて、製造コストの低減に寄与することができる。従来とは異なり、断熱扉30の対向端面40から突出する加熱板が除去された構造であるから、断熱扉30の対向端面40の掃除がしやすく清潔に保つことができ、見た目もすっきりとまとまる。
また、左右の断熱扉30間の隙間が狭くなったことで、冷蔵庫の表面がよりフラットな感じとなり、外観の見栄えも良くなる。
さらに、断熱扉30の内装板37、マグネットパッキン50、支持部材60等の主要部品は、従来と同一のものが使用可能であって、設計変更は少なく留めることができるから、これも製造コネクタの低減に寄与し得る。
また、左右の断熱扉30間の隙間が狭くなったことで、冷蔵庫の表面がよりフラットな感じとなり、外観の見栄えも良くなる。
さらに、断熱扉30の内装板37、マグネットパッキン50、支持部材60等の主要部品は、従来と同一のものが使用可能であって、設計変更は少なく留めることができるから、これも製造コネクタの低減に寄与し得る。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)マグネットパッキンと対向して設けられる加熱板は、断熱箱体(外装板)の対向端面と直角をなす真直面として形成されていてもよい。
(2)上記実施形態では、加熱板を外装板の一部で兼用した場合を例示したが、加熱板を外装板とは別部材として備えていてもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(3)本発明は、上記実施形態に例示した4ドア式の縦型冷蔵庫に限らず、例えば2ドア式等のドア数の異なる冷蔵庫や、その他に冷凍庫や冷凍冷蔵庫等、要は、ワイドスルー式の扉構造を備えた冷却貯蔵庫全般に広く適用することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)マグネットパッキンと対向して設けられる加熱板は、断熱箱体(外装板)の対向端面と直角をなす真直面として形成されていてもよい。
(2)上記実施形態では、加熱板を外装板の一部で兼用した場合を例示したが、加熱板を外装板とは別部材として備えていてもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(3)本発明は、上記実施形態に例示した4ドア式の縦型冷蔵庫に限らず、例えば2ドア式等のドア数の異なる冷蔵庫や、その他に冷凍庫や冷凍冷蔵庫等、要は、ワイドスルー式の扉構造を備えた冷却貯蔵庫全般に広く適用することができる。
10…冷蔵庫本体(貯蔵庫本体) 14…前面開口部 16…出入口 30…断熱扉 31…ヒンジ 35…外殻体 36…外装板 37…内装板 38…断熱材 40…(断熱扉30の)対向端面 41…加熱板 42…張り出し部分 50…マグネットパッキン(パッキン) 56…マグネット 70…ヒータ IN…庫内 OUT…庫外
Claims (2)
- 断熱箱体からなる貯蔵庫本体に設けられた前面開口部には、外殻体内に断熱材を充填してなる左右一対の断熱扉が観音開き式の開閉可能に設けられ、各断熱扉の互いに対向する端面における庫内側の角部付近には、マグネットを収納して上下方向に延びたパッキンが設けられており、両断熱扉の閉鎖時には前記両パッキンが互いに吸着して両断熱扉の対向する端面の間を気密にシールするようにした冷却貯蔵庫において、
前記両断熱扉の互いに対向する端面が、前記パッキンの庫外側に被さりつつ互いに接近するように張り出し形成されるとともに、この張り出し部分における前記パッキンの庫外側に対向する面には加熱板が配され、この加熱板の裏面にヒータが配設されていることを特徴とする冷却貯蔵庫。 - 前記断熱扉の外殻体は、庫外側に配される金属製の外装板と、庫内側に配される合成樹脂製の内装板とを組み付けて形成され、前記外装板は、前記断熱扉における前記張り出し部分にまでわたって形成されており、前記加熱板が前記外装板の一部によって兼用されていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005296651A JP2007107760A (ja) | 2005-10-11 | 2005-10-11 | 冷却貯蔵庫 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007107760A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011185490A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 冷却貯蔵庫 |
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2005
- 2005-10-11 JP JP2005296651A patent/JP2007107760A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011185490A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Hoshizaki Electric Co Ltd | 冷却貯蔵庫 |
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