JPS5843754Y2 - 冷蔵庫等の恒温装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はケース本体の前面開口部を開閉する観音開式の
両扉における反枢着側の内縁に、シール用のガスケット
を備えた冷蔵庫等の恒温装置に関する。

一般に左右両開式の扉を有する冷蔵庫等は前記両扉にお
ける反枢着側の内縁に設けたガスケットが当接して庫内
を気密に保つため、ケース本体の前面開口部の中央縦方
向に区画枠等の閉塞部材を備えていた。

したがって、この閉塞部材が庫内のプツトスペースとな
り、また物品の出入操作にも邪魔になる等の欠点を有し
ていた。

そこで、かかる閉塞部材を除去しガスケットを改良する
ことで庫内を気密にするものが提案されており、具体的
にはガスケットより本体の開口面において互いに扉閉塞
時に当接するひれ、舌片等を設けるものである。

ところが開口面に位置する上記ひれ、舌片等は庫内側と
庫外側とを直接シールすることになるためシール性が十
分とは言えず発汗現象も激しくなる。

そこで本考案は閉塞部材にかえてガスケットにて開口部
をシールする場合にシール性が十分で、かつ発汗現象も
少ないものを提供せんとして戊されたものである。

以下本考案の一実施例を添付図面にしたがい説明する。

１は庫内に冷凍サイクルを構成する蒸発器（図示せず）
等を内装する冷蔵庫のケース本体であり、このケース本
体１の開口部２に左開きの扉３．３′及び右開きの扉４
，４′を複数左右の位置に蝶番５．５′を介して回動自
在に枢着して、観音開式の扉を構成している。

６，６′は前記左右両扉３．３’、４．４’のそれぞれ
裏面の外縁を囲って扉内面板７，７′の端縁部と共にネ
ジ等にて固着して枠状に配設した庫内密閉用の合成樹脂
等の弾性物質材からなるガスケットであり、扉枢着側の
辺および上下両辺の３辺はケース本体１の開口部２に当
接し、かつその断面形状がほぼ同型をなす第１袋状部８
と、扉朴周縁部９に固着する取付基部１０と、この取付
基部１０と前記第１袋状部８を弾性的に接続するクッシ
ョン部１１とから成り、前記第１袋状部８にはゴム磁石
片１２等を内装する構造をしている。

また扉の反枢着側に設けたガスケツ）６ａ、６ａ’は合
成樹脂等の弾性物質材からなり第１袋状部８ａ、８ａ′
と取付基部１０ ａ 、１０’及びクッション部１１ａ
。

１１ａ′を有し、さらにこの第１袋状部８ａ 、８ａ’
に第２袋状部１３．１３’を前記開口部２より内側に並
べて設け、これら囲体を互いに接続する。

そしてこのガスケツ）６ａ、６ａ’はその第１．第２袋
状部８ａ 、８ ａ’、１３．１３’の外側壁面１４．
１４’の前記開口部２と略同−線上に縦長方向に延出す
る突出舌片１５ａ、１５ｂと、前記開口部２より内側に
縦長方向に延出する突出舌片１５ Ｃ，１５ｄを突設し
て異形状としている。

従って前記左の扉３，３′の突出舌片１５ａ、１５ｃと
右の扉４．４’ノ突突出片１５ｂ、１５ｄは互いにほは
゛同一高さの位置で突出し、両扉３，４あるいは３’、
４’の閉塞時には前記舌片１５ ａ 、１５ ｂと舌片
１５ Ｃ，１５ｄがそれぞれ先端で係接し合うように構
成している。

かかる構成により、両外扉３，４の閉時、扉枢着側およ
び上下両端縁部の前記三片部と本体ケース１の開口部２
周縁との当接によって本体１の開口部２は完全に密閉さ
れると共に、左右両扉３，４の隣接する側部、すなわち
扉の反枢着側におけるそれぞれ側壁部は左の扉３側のガ
スケツ）６ａの突出舌片１５ ａ 、１５ Ｃと右の扉
４側のガスケツ）６ａ’の突出舌片１５ｂ、１５ｄとの
係接によって本体ケース１の開口部２の全てをシールで
きる。

又、突出舌片１５ Ｃ，１５ｄは開口部２の内側で互い
に係接し合っているため庫内の冷気をある程度遮断でき
、更に外側の突出舌片１５ ａ 、１５ ｂの係接によ
って完全にシールを行う二重シール構造により、熱リー
クをなくすことができる。

なお二重シール構造として突出舌片を開口部２に位置す
る突出舌片１５ ａ 、１５ ｂの他、開口部２の外側
に位置して設けることも考えられるが、この場合突出舌
片間の空間が上下端で庫外側に連通ずることがら空間内
で対流が生に上下発汗防止上の上で好ましくなく空間を
上下端で別途シールする必要性を生ずる。

これに対し本考案では開口面２に位置する突出舌片１５
ａ 、１５ ｂに対し開口面２の内側において突出舌
片１５ Ｃ，１５ｄを形成しているので両舌片間の空間
は本体１自体で閉塞される結果空間内の対流が発生せず
上述したシール性の向上並びに空間の上下端を別途シー
ルすることなく発汗防止が可能となる。

このように本考案は開口部を有するケース本体と、この
ケース本体の開口部を開閉する観音開式の両扉と、この
扉の内側全周に設けたガスケットと、前記ガスケットの
反枢着側を除いて前記ガスケットに設けた磁石と、前記
ガスケットの反枢着側に設けられ、先端がたがいに係接
する弾性材の複数組の突出舌片とよりなり、前記複数組
の突出舌片のうち一組は前記開口部に位置し、他の一組
はケース本体の開口部面より内側に位置させるとともに
、開口部と略同−長さに形成したものであるから、両扉
の反枢支側がともに複数の突出舌片の係接によりシール
され、特に少なくとも一組の突出舌片をケース本体の開
口部面よりも内側に位置させて、その長さを開口部と略
同−とすることにより、冷気が他の突出舌片と直接接触
して熱洩れをおこすことがなく、シール性を向上させ、
かつ突出舌片間に断熱空間を形成して、よりシール性の
向上を計れ、突出舌片間の冷気の対流もなくなるので発
汗も防ぐことができる。

また、従来のようなケース本体の前面開口部を仕切る閉
塞部材を必要としない簡単な構成にできるとともに物品
の出入も容易にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す冷蔵庫の斜視図、第２
図は第１図ＩＩ −ＩＩ ’線における断面図である。 １・・・・・・本体ケース、２・・・・・・開口部、３
．３’、４．４’・・・・・・扉、６．６’、６ ａ
、６ ａ ’・−・・・・ガスヶ’７１−１１５ ａ
、１５ ｂ 、１５Ｃ，１５ｄ・・・・・・突出舌片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口部を有するケース本体と、このケース本体の開口部
   を開閉する観音開式の両扉と、この扉の内側全周に設け
   たガスケットと、前記ガスケットの反枢着側を除いて前
   記ガスケットに設けた磁石と、前記ガスケットの反枢着
   側に設けられ、先端がたがいに係接する弾性材の複数組
   の突出舌片とよりなり、前記複数組の突出舌片のうち一
   組は前記開口部に位置し、他の一組はケース本体の開口
   部面より内側に位置させるとともに、開口部と略同−長
   さに形成した冷蔵庫等の恒温装置。