JP3387333B2 - 冷蔵庫の断熱機構 - Google Patents

冷蔵庫の断熱機構

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JP3387333B2
JP3387333B2 JP25049796A JP25049796A JP3387333B2 JP 3387333 B2 JP3387333 B2 JP 3387333B2 JP 25049796 A JP25049796 A JP 25049796A JP 25049796 A JP25049796 A JP 25049796A JP 3387333 B2 JP3387333 B2 JP 3387333B2
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喜彦 児嶋
秀直 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は冷気又は熱気を遮
断するための冷蔵庫の断熱機構であって、特に引き出し
扉を持つ冷蔵庫の冷気漏れ防止構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図14は、例えば従来の引き出し扉を有
する冷蔵庫の基本構造を示した構造図であり、冷凍室3
が引出式の2段構造になっている場合を例にとり説明す
る。図において、1は冷蔵庫本体、2は冷蔵室、3は冷
凍室、4は野菜室、5は冷蔵室2、冷凍室3及び野菜室
4の部屋に分ける仕切壁、6は断熱材を注入し間口を塞
ぐ冷蔵室断熱扉、7は断熱材を注入し間口を塞ぐ冷凍室
断熱扉、8は断熱材を注入し間口を塞ぐ野菜室断熱扉で
ある。9は庫内の冷気漏れを防止する断熱扉に取付けら
れた閉塞部材である扉ガスケット、10は引き出し扉を
構成するための引出手段である引出機構であり、食品類
を収納する貯蔵ケース(図示せず)を保持している。
【0003】引出手段である引出機構10は、冷凍室断
熱扉7に取付けられた扉フレーム10aと、冷凍室3の
内箱に取付けられた支持ローラー10bと、扉フレーム
10aに取付けられたローラー10cと、このローラー
10cをくわえこむレール10dとから構成されてい
る。そして、引き出し扉は、扉フレーム10aの一端に
軸着されたローラー10cが、レール10d内を回動す
るとともに、支持ローラー10bにより保持されるた
め、水平方向に引き出すことができる構造となってい
る。
【0004】図15は、断熱扉と開口部との閉塞部分を
拡大して示す要部横断面図であり、例えば、実開昭57
−144389号公報に示されている。図16は、同様
に、断熱扉と開口部との閉塞部分を拡大して示す要部縦
断面図である。図において、11は断熱外箱、12は内
箱であり、断熱外箱11と内箱12で囲まれた空間に断
熱材が注入されている。13は冷凍室断熱扉7に設けら
れた扉内板、14は引出機構に保持されるとともに食品
類を収納する貯蔵ケース、15は上部仕切壁5の上辺に
取付けられ、貯蔵ケース14をシールして冷気漏れを防
止するシール部材であるパッキン、16は扉内板13に
取付けられ、下部仕切壁5の下辺をシールして冷気漏れ
を防止するシール部材であるパッキンである。また、扉
ガスケット9は、内蔵した磁石により断熱外箱11と閉
塞し、その扉ガスケット9のひれ9aが扉内板12と当
接し庫内の冷気漏れを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の引き出し扉の冷
気漏れ防止構造では、内箱12と扉内板13との間隙か
ら冷気が漏れやすく、時には外気との温度差により断熱
扉の周りに露が付くといった問題点があった。また、仕
切壁5の上辺に取付けられたパッキン15が貯蔵ケース
14と当接して庫内の冷気漏れを防止しているが、仕切
壁5と貯蔵ケース14とのシールのみでは、庫内の冷気
がガスケット9側に流れる可能性が高く熱漏洩が生じ、
時には外気との温度差により断熱扉の周りに露が付くと
いった問題点があった。さらに、扉内板13と貯蔵ケー
ス14上端部との間には間隙が存在し、この間隙から庫
内の冷気が、扉ガスケット9側に漏れ、冷却効率が低下
するといった問題点があった、また、庫内の冷気の漏れ
に伴い、冷却効率の低下、消費電力の増大といった問題
点があった。
【0006】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたもので、第1の目的は、庫内の冷気が断熱内
箱と扉内板との間隙からガスケット側に流れる可能性を
低くし熱漏洩を防ぐことである。また、第2の目的は、
庫内の冷気が断熱内箱と扉内板との間隙からガスケット
側に流れる可能性がより低い冷蔵庫を得ることである。
また、第3の目的は、庫内の冷気が仕切壁と貯蔵ケース
又は扉内板との間隙からガスケット側に流れる可能性を
低くし、熱漏洩を防ぐことである。また、第4の目的
は、庫内の冷気が貯蔵ケースと扉内板との間隙からガス
ケット側に流れる可能性を低くし、熱漏洩を防ぐことで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る冷蔵庫
は、開口部を有し、断熱部材で囲まれた内箱と、この内
箱の開口部と閉塞部材を介して閉塞する断熱扉と、この
断熱扉に取付けられ、内箱内壁面に設けられたレールに
そって滑動することにより断熱扉を引出式に開閉させる
引出手段と、この引出手段に保持され、断熱扉と一体に
引出式に開閉される貯蔵ケースと、内箱に取付けられ、
断熱扉の閉塞時に断熱扉、貯蔵ケース又は閉塞部材の少
なくとも2つと内箱との間隙をシールするシール部材
と、を備えたものである。
【0008】また、開口部を有し、断熱部材で囲まれた
内箱と、この内箱の開口部と閉塞部材を介して閉塞する
断熱扉と、断熱扉に取付けられ、断熱扉の閉塞時に内箱
と断熱扉との間隙、閉塞部材と断熱扉との間隙を同時に
シールするシール部材と、を備えたものである。
【0009】さらに、開口部を有し、断熱部材で囲まれ
た内箱と、この内箱の開口部と閉塞部材を介して閉塞す
ると共に、内箱開口部に対向する面に側面部及び底面部
を有する第3の断差部が形成された断熱扉と、この断熱
扉に取付けられ、内箱内壁面に設けられたレールにそっ
て滑動することにより断熱扉を引出式に開閉させる引出
手段と、この引出手段に保持されて断熱扉と一体に引出
式に開閉され、外方に向かってフランジ部が形成された
貯蔵ケースと、内箱に取付けられ、断熱扉の閉塞時に断
熱扉、貯蔵ケース又は閉塞部材の少なくとも2つと内箱
との間隙をシールするシール部材と、を備え、貯蔵ケー
スのフランジ部を形成する二つの面又は端部が、断熱扉
の第3の断差部の側面部及び底面部と近接するようにし
ものである。
【0010】また、開口部に第1の断差部が設けられ、
断熱部材で囲まれた内箱と、この内箱の第1の断差部と
の微小間隙を形成しつつ対向する第2の断差部を有し、
開口部と閉塞部材を介して閉塞すると共に、内箱開口部
に対向する面に側面部及び底面部を有する第3の断差部
が形成された断熱扉と、この断熱扉に取付けられ、内箱
内壁面に設けられたレールにそって滑動することにより
断熱扉を引出式に開閉させる引出手段と、この引出手段
に保持されて断熱扉と一体に引出式に開閉され、外方に
向かってフランジ部が形成された貯蔵ケースと、内箱に
取付けられ、断熱扉の閉塞時に上記断熱扉、貯蔵ケース
又は上記閉塞部材の少なくとも2つと内箱との間隙をシ
ールするシール部材と、を備え、貯蔵ケースのフランジ
部を形成する二つの面又は端部が、断熱扉の第3の断差
部の側面部及び底面部と近接するようにしたものであ
る。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1におい
て、断熱扉と断熱内箱との閉塞部分を拡大して示す要部
横断面図である。なお、冷蔵庫の基本構造は、従来の技
術で説明した図14と同様の引き出し扉の冷凍室におい
て説明するが、引出方式に限らせず、ドア開閉方式にお
いても適用できる。図において、7は断熱材を注入し間
口を塞ぐ冷凍室断熱扉、9は庫内の冷気漏れを防止する
断熱扉に取付けられた閉塞部材である扉ガスケット、1
1は断熱材が注入された断熱外箱、12Aは断熱内箱、
13Aは冷凍室断熱扉7に設けられた扉内板である。
【0015】本実施の形態1における断熱内箱12Aに
は、冷凍室断熱扉7に対向する少なくとも2つの面すな
わち前面121及び後面122が形成され、第1の断差
部123が設けられている。また、扉内板13Aは、庫
内に対向する少なくとも2つの面すなわち前面131及
び後面132が形成され、第2の断差部133が設けら
れている。そして、第1の断差部123の後面122及
び第2の断差部133の後面132が互いに対向し、微
小間隙を形成している。さらに、第1の断差部123、
第2の断差部133を形成する側面も同様に微小間隙を
形成して対向している。
【0016】次に本実施の形態における庫内の冷気の流
れについて説明する。冷凍室断熱扉7が閉められた状態
において、扉ガスケット9に設けられた磁石の磁力によ
り断熱内箱12Aの前面121と吸着し、冷凍室断熱扉
7と断熱外箱11Aを完全に密着させる。そして、扉ガ
スケット9に設けられたひれ9aが扉内板13Aと当接
し、扉内板13Aと冷凍室断熱扉7との間隙から冷気が
漏れるのを防止する。またこの際、第1の断差部123
及び第2の断差部133が、互いに微小間隙を形成して
対向すると共に、庫内から扉ガスケット9に至るまでの
その微小間隙は略直角に曲がるラビリンス構造となる。
【0017】なお、断熱内箱12Aを形成する際に、そ
の内箱を形成するための金型に対して断差を付け、この
金型に基づいて樹脂の流し込み、圧縮等を行うことによ
り容易に第1の断差部123が設けられた断熱内箱12
Aを形成することができる。また、同様に、扉内板13
Aを形成する際にも、金型に断差を付けて第2の断差部
133が設けられた扉内板13Aを容易に形成すること
ができる。
【0018】本実施の形態1によれば、微小間隙を有し
て対向するラビリンス構造の2つの断差部により、その
間隙を流れる冷気を流れにくくしたので、冷凍室断熱扉
7を閉めた状態で扉ガスケット9側に達する冷気を少な
くし、ひいては、庫外に放出される冷気の漏れを減少さ
せ、冷却効率を高め、省エネルギー効果を得ることがで
きる。また、冷気の庫外への漏れを減少させることによ
り、急激な温度変化に伴う断熱扉の周りに発生する結露
を防止することができる。
【0019】なお、本実施の形態におけるラビリンス構
造の冷気漏れ防止を行う断熱扉は、冷凍室の断熱扉にお
いて説明したが、例えば、冷蔵室、野菜室等においても
同様に冷気の漏れを防止し、冷却効率を高め省エネルギ
ー効果を達成することができるが、特に、庫内と庫外の
温度の温度差が大きい冷凍室が最も効果的である。さら
に、引き出し扉の構造は、周知の如くドア開閉に要する
回転角度に基づいて、第1の断差部と第2の断差部との
対向する微小間隙を決定する必要がないので、常に最適
な微小間隙を設定でき、より冷気の漏れを防止すること
ができる。
【0020】実施の形態2.上述した実施の形態1で
は、引き出し扉の冷凍室において、断熱内箱12Aと扉
内板13Aとの対向面に垂直方向にわたり互いに断差部
を設け、この断差部間で囲まれた微小間隙によりラビリ
ンス構造を形成することにより庫内の冷気の漏れを防止
するようにしたが、本実施の形態では、扉内板と仕切壁
との対向面に水平方向にわたり互いに断差部を設けるよ
うにしたものである。
【0021】図2は、本発明の実施の形態2において、
断熱扉と仕切壁との閉塞部分を拡大して示す要部縦断面
図である。図において、5Aは例えば冷凍室と野菜室と
の部屋に仕切る仕切壁、7は断熱材を注入し間口を塞ぐ
冷凍室断熱扉、9は庫内の冷気漏れを防止する断熱扉に
取付けられた扉ガスケット、13Aは冷凍室断熱扉7に
設けられた扉内板である。
【0022】本実施の形態1における仕切壁5Aには、
冷凍室断熱扉7側に対向して少なくとも2つの面すなわ
ち前面51及び後面52が形成され、第3の断差部53
が設けられている。また、扉内板13Aは、庫内に対向
して水平方向に少なくとも2つの面すなわち前面134
及び後面135が形成され、第4の断差部136が設け
られている。そして、第3の断差部53の後面52及び
第4の断差部136の後面135が互いに対向し、微小
間隙を形成している。さらに、第3の断差部123、第
2の断差部133を形成する側面も同様に微小間隙を形
成して対向している。
【0023】次に本実施の形態における庫内の冷気の流
れについて説明する。冷凍室断熱扉7が閉められた状態
において、扉ガスケット9に設けられた磁石の磁力によ
り仕切壁5Aの前面51と吸着し、冷凍室断熱扉7と仕
切壁5Aを完全に密着させる。そして、第3の断差部5
3及び第4の断差部136が、互いに微小間隙を形成し
て対向すると共に、庫内から扉ガスケット9に至るまで
のその微小間隙は略直角に曲がるラビリンス構造とな
る。
【0024】本実施の形態2によれば、微小間隙を有し
て対向するラビリンス構造の2つの断差部により、その
間隙を流れる冷気を流れにくくしたので、冷凍室断熱扉
7を閉めた状態で扉ガスケット9側に達する冷気を少な
くし、ひいては、庫外に放出される冷気の漏れを減少さ
せ、冷却効率を高め、省エネルギー効果を得ることがで
きる。また、冷気の庫外への漏れを減少させることによ
り、急激な温度変化に伴う断熱扉の周りに発生する結露
を防止することができる。
【0025】実施の形態3.本実施の形態3は、上述し
た実施の形態1及び実施の形態2を組合わせて、扉内板
13A全周にわたり、断熱内箱12A及び仕切壁5Aと
対向する部分に断差を設け、より冷気の漏れを防止する
べくなされたものである。そのため、図3の冷凍室断熱
扉の全体構成図に示されるように、引き出し扉を水平方
向に引き出すための機構であって、貯蔵ケース14を支
持するための引出機構10の扉フレーム10aを、扉内
板13Aに全周にわたって設けられた第2の断差部13
3、第3の断差部136の内側に位置するように固着し
たものである。
【0026】本実施の形態3によれば、断熱内箱12A
及び仕切壁5Aと対向し、微小間隙を形成するための段
差部が、扉フレーム10aによってとぎれることなく扉
内板13Aの全周にわたり形成することができるため、
ラビリンス構造が途切れることなく、より冷気漏れを防
止することができる。
【0027】実施の形態4.図4は、引き出し扉を持つ
冷凍室の基本風路構成を示した構成図である。図におい
て、1は冷蔵庫本体、5は冷蔵室、冷凍室及び野菜室の
部屋に区切る仕切壁、7は断熱材を注入し間口を塞ぐ冷
凍室断熱扉、9は断熱扉に取付けられ、庫内の冷気漏れ
を防止する扉ガスケット、13Aは冷凍室断熱扉7に設
けられた扉内板、14は引出機構に保持されて引き出さ
れるとともに食品類を収納する貯蔵ケース、141は貯
蔵ケースに設けられた冷気を通すための通風孔、15A
は仕切壁5に取付けられ、仕切壁5と貯蔵ケース14の
冷凍室断熱扉7側上辺部及び扉内板13Aの上辺部とを
シールして冷気漏れを防止するためのシール材であるパ
ッキンである。17は庫内の空気を冷却する冷却器、1
8は冷却器17によって冷やされた冷気を庫内に循環さ
せるためのファン、19は庫内を冷凍室と冷却室とに仕
切るファングリルであり、冷凍室内に冷気を吹出すため
の吹出し口20a、20bと冷凍室から貯蔵ケース14
底面外側を通って冷却器17に戻ってくる冷気を吸込む
ための吸込み穴20cを有している。
【0028】図5は、扉ブラケット及びパッキン周りの
構成を示す要部拡大図である。図において、パッキン1
5Aは、仕切壁5の前部の爪形状51にパッキン15A
のくわえ形状に形成された取付部151をはめることに
より取り付けられている。そして、パッキン15Aの蛇
腹部152により扉内板13Aの上辺一側部と近接して
仕切壁5と扉内板13Aとの間隙からの冷気の漏れをシ
ールし、蛇腹部152に取付けられたひれ部153によ
り貯蔵ケース14の冷凍室断熱扉側上辺一側部と近接し
て、仕切壁5と貯蔵ケース14との間隙から冷気の漏れ
をシールしている。
【0029】次に本実施の形態における冷凍室内の冷気
の流れについて説明する。冷却器17により冷却された
冷気は、モータの回転に伴い回転するファン18により
強制的に吹出し口20a、20bから冷凍室内に吹出さ
れる。吹出された冷気は、図4に示されるように、上段
及び下段の貯蔵ケース14に吹き付けられて収納されて
いる食品類を冷却する。食品類を冷却した冷気は、パッ
キン15Aにより仕切壁5と貯蔵ケース14の冷凍室断
熱扉7側上辺との間隙部分への冷気の漏れを防止されつ
つ、貯蔵ケース14の冷凍室断熱扉7側前面上部に設け
られた通風孔141を確実に通り、貯蔵ケース14と扉
内板13Aで囲まれた間隙を流れる。またこの際、通風
孔141から吹出された冷気は、扉内板13Aの上辺一
側部と仕切壁5はパッキン15Aの蛇腹部152により
シールされているので、冷気の扉ガスケット9側への漏
れが防止される。そして、冷気は貯蔵ケース14底面外
側からファングリル20の吸込み穴20cを通って冷却
器17に戻ってくる風路構成となっている。
【0030】本実施の形態4によれば、冷気が冷凍室内
を循環する際に、パッキン15Aにより、仕切壁5と貯
蔵ケース14の上辺一側部及び扉内板4の上部とを同時
にシールし、冷凍庫内の冷気を扉ガスケット9側に流れ
ないようので、扉ガスケット9を通り庫内から庫外への
冷気漏れをより減少させ、冷却効率を高め、省エネルギ
ー効果を得ることができる。また、冷気の庫外への漏れ
を減少させることにより、急激な温度変化に伴う断熱扉
の周りに発生する結露を防止することができる。さら
に、貯蔵ケース14と扉内板7との位置がばらつく場合
でも、2箇所をパッキン15Aによりシールしているの
で、少なくともどちらか一方はパッキン15Aによりシ
ールされ、もう一方に隙間が生じても冷気の流れる可能
性は低く冷気漏れを防ぐことができる。
【0031】本実施の形態4では、パッキン15Aの蛇
腹部152及びひれ部153によりシールする場合につ
いて説明したが、パッキン15Aにより少なくとも2箇
所の間隙をシールすれば良いのであって、例えば、ひれ
部を2箇所設けたり、シールする必要のある2箇所の間
隙を蛇腹部のみでシールする変形例も可能であるのはい
うまでもない。
【0032】実施の形態5.本実施の形態5では、図6
の扉ブラケット及びパッキン周りの構成を示す要部拡大
図に示されるように、パッキン15Bが、仕切壁5と貯
蔵ケース14上辺一側部及び扉ガスケット9との2箇所
を同時にシールするようにしたものである。パッキン1
5B以外の構成については上述した実施の形態4と同様
であるので説明は省略する。パッキン15Bは、仕切壁
5の前部の爪形状51にパッキン15Bのくわえ形状に
形成された取付部151をはめることにより取り付けら
れている。そして、パッキン15Bの蛇腹部152によ
り扉ガスケット9のひれと近接して仕切壁5と扉ガスケ
ット9との間隙から漏れた冷気が、扉ガスケット9の磁
力により吸着している部分からの冷気の漏れをシール
し、蛇腹部152に取付けられたひれ部153により貯
蔵ケース14の冷凍室断熱扉側上辺一側部と近接して、
仕切壁5と貯蔵ケース14との間隙から冷気の漏れをシ
ールしている。
【0033】本実施の形態5によれば、冷気が冷凍室内
を循環する際に、パッキン15Bにより、仕切壁5と扉
ガスケット9及び貯蔵ケース14上辺とを同時にシール
され、冷凍庫内の冷気を扉ガスケット9側に流れないの
で、扉ガスケット9を通り庫内から庫外への冷気漏れを
より減少させ、冷却効率を高め、省エネルギー効果を得
ることができる。また、冷気の庫外への漏れを減少させ
ることにより、急激な温度変化に伴う断熱扉の周りに発
生する結露を防止することができる。さらに、貯蔵ケー
ス14と扉ガスケット9との位置がばらつく場合でも、
2箇所をパッキン15Bによりシールしているので、少
なくともどちらか一方はパッキン15Bによりシールさ
れ、もう一方に隙間が生じても冷気の流れる可能性は低
く冷気漏れを防ぐことができる。
【0034】実施の形態6.本実施の形態6では、図7
の扉ブラケット及びパッキン周りの構成を示す要部拡大
図に示されるように、パッキン15Cが、仕切壁5と扉
ガスケット9及び扉内板13Aの上辺一側部との2箇所
を同時にシールするようにしたものである。パッキン1
5C以外の構成については上述した実施の形態4と同様
であるので説明は省略する。パッキン15Cは、仕切壁
5の前部の爪形状51にパッキン15Cのくわえ形状に
形成された取付部151をはめることにより取り付けら
れている。そして、パッキン15Cの蛇腹部152によ
り扉ガスケット9のひれと近接して仕切壁5と扉ガスケ
ット9との間隙から漏れた冷気が、扉ガスケット9の磁
力により吸着している部分からの冷気の漏れをシール
し、蛇腹部152に取付けられたひれ部153により扉
内板13Aの上辺一側部と近接して、仕切壁5と貯蔵ケ
ース14との間隙から冷気の漏れをシールしている。
【0035】本実施の形態6によれば、冷気が冷凍室内
を循環する際に、パッキン15Cにより、仕切壁5と扉
ガスケット9及び扉内板4の上部とを同時にシールさ
れ、冷凍庫内の冷気を扉ガスケット9側に流れさせない
ので、扉ガスケット9を通り庫内から庫外への冷気漏れ
をより減少させ、冷却効率を高め、省エネルギー効果を
得ることができる。また、冷気の庫外への漏れを減少さ
せることにより、急激な温度変化に伴う断熱扉の周りに
発生する結露を防止することができる。さらに、扉ガス
ケット9と扉内板7との位置がばらつく場合でも、3箇
所をパッキン15Cによりシールしているので、少なく
ともどちらか一方はパッキン15Cによりシールされ、
もう一方に隙間が生じても冷気の流れる可能性は低く冷
気漏れを防ぐことができる。
【0036】実施の形態7.本実施の形態7では、図8
の扉ブラケット及びパッキン周りの構成を示す要部拡大
図に示されるように、パッキン15Dが、仕切壁5と扉
ガスケット9及び扉内板13Aの上辺一側部並びに貯蔵
ケース14上辺一側部との3箇所を同時にシールするよ
うにしたものである。パッキン15D以外の構成につい
ては上述した実施の形態4と同様であるので説明は省略
する。パッキン15Dは、仕切壁5の前部の爪形状51
にパッキン15Dのくわえ形状に形成された取付部15
1をはめることにより取り付けられている。そして、パ
ッキン15Dの蛇腹部152により扉ガスケット9のひ
れ及び扉内板13Aの上辺一側部と近接して仕切壁5と
扉内板13Aとの間隙から漏れた冷気が扉ガスケット9
側へ漏れるのを完全にシールし、蛇腹部152に取付け
られたひれ部153により貯蔵ケース14の冷凍室断熱
扉側上辺一側部と近接して、仕切壁5と貯蔵ケース14
との間隙から冷気の漏れをシールしている。
【0037】本実施の形態7によれば、冷気が冷凍室内
を循環する際に、パッキン15Dにより、仕切壁5と扉
ガスケット9及び扉内板4並びに貯蔵ケース14上部と
の3箇所を同時にシールし、冷凍庫内の冷気を扉ガスケ
ット9側に流れさせないので、扉ガスケット9を通り庫
内から庫外への冷気漏れをより減少させ、冷却効率を高
め、省エネルギー効果を得ることができる。また、冷気
の庫外への漏れを減少させることにより、急激な温度変
化に伴う断熱扉の周りに発生する結露を防止することが
できる。さらに、貯蔵ケース14と扉内板7との位置が
ばらつく場合でも、2箇所をパッキン15Dによりシー
ルしているので、少なくともどちらか一方はパッキン1
5Dによりシールされ、もう一方に隙間が生じても冷気
の流れる可能性は低く冷気漏れを防ぐことができる。
【0038】実施の形態8.本実施の形態8では、図9
の扉ブラケット及びパッキン周りの構成を示す要部拡大
図に示されるように、冷凍室断熱扉7の下辺端部すなわ
ち、貯蔵ケース14底部側において冷気漏れを防止する
ものである。図において、5は冷蔵室、冷凍室及び野菜
室の部屋に区切る仕切壁、7は断熱材を注入し間口を塞
ぐ冷凍室断熱扉、9は断熱扉に取付けられ、庫内の冷気
漏れを防止する扉ガスケット、13Aは冷凍室断熱扉7
に設けられた扉内板、16Aは扉内板13Aの下辺部に
わたって形成される凸部147をくわえこむように取り
取付部161により付けられたシール材であるパッキン
であり、蛇腹部162が扉ガスケット9に近接し、さら
にひれ部163が仕切壁5に近接して同時に2箇所をシ
ールしている。
【0039】本実施の形態8によれば、冷気が冷凍室内
を循環する際に、パッキン16Aにより、扉内板13A
と仕切壁5及び扉ガスケット9との2箇所を同時にシー
ルし、冷凍庫内の冷気を扉ガスケット9側に流れさせな
いので、扉ガスケット9を通り庫内から庫外への冷気漏
れをより減少させ、冷却効率を高め、省エネルギー効果
を得ることができる。また、冷気の庫外への漏れを減少
させることにより、急激な温度変化に伴う断熱扉の周り
に発生する結露を防止することができる。さらに、仕切
壁5と扉ガスケット9との位置がばらつく場合でも、2
箇所をパッキン16Aによりシールしているので、少な
くともどちらか一方はパッキン16Aによりシールさ
れ、もう一方に隙間が生じても冷気の流れる可能性は低
く冷気漏れを防ぐことができる。
【0040】実施の形態9.本実施の形態9では、図1
0の扉ブラケット及びパッキン周りの構成を示す要部拡
大図に示されるように、扉内板13Bの上辺水平方向に
わたり側面138及び底面139からなる段差部130
を設け、その段差部130の側面138に貯蔵ケース1
4の前面フランジ142を近接させ、かつ前面フランジ
142の下端側部143が底面139と微小間隙を有し
て対向するようにすると共に、パッキン15Eにより、
仕切壁5と貯蔵ケース14の上辺一側部及び扉内板4の
上部とを同時にシールするものである。
【0041】図において、5は冷蔵室、冷凍室及び野菜
室の部屋に区切る仕切壁、7は断熱材を注入し間口を塞
ぐ冷凍室断熱扉、9は断熱扉に取付けられ、庫内の冷気
漏れを防止する扉ガスケットである。13Bは冷凍室断
熱扉7に設けられた扉内板であって、上部水平方向にわ
たり側面138及び底面139からなる断差部130が
形成されている。14は引出機構に保持されて引き出さ
れるとともに食品類を収納する貯蔵ケースであって、開
口部端部は外方に折曲したフランジ形状をなしており、
冷凍室断熱扉7側の前面フランジ142が、扉内板13
Bの側面138に近接すると共に、前面フランジ142
の冷凍室断熱扉7側の下端部側部143が扉内板13B
の底面139と微小間隙を形成して対向するように形成
されている。
【0042】15Eは仕切壁5の前部の爪形状51にく
わえ形状に形成された取付部151をはめることにより
取り付けられているパッキンであって、蛇腹部152に
より扉内板13B上部と近接して仕切壁5と扉内板13
Bとの間隙から漏れた冷気の扉ガスケット9側への漏れ
を防止すべくシールし、蛇腹部152に取付けられたひ
れ部153により貯蔵ケース14の冷凍室断熱扉側上辺
一側部と近接して、仕切壁5と貯蔵ケース14との間隙
から冷気の漏れをシールしている。
【0043】次に本実施の形態における冷凍室内の冷気
の流れについて説明する。冷却器により冷却された冷気
は、貯蔵ケース14内の食品類を冷却した後、通風孔1
41から扉内板13Bと貯蔵ケース14とで囲まれた間
隙に吹出される。ここで、この扉内板13Bと貯蔵ケー
ス14とで囲まれた間隙に吹出された冷気は、貯蔵ケー
ス14の前面フランジ142と扉内板13Bの断差部1
30間のラビリンス構造となる微小間隙ゆえ、その間隙
を通り扉ガスケット9側に流れる量が大幅に減少し、冷
気漏れが防止される。さらに、前面フランジ142と断
差部130間の微小間隙から漏れ出した冷気及び仕切壁
5と貯蔵ケース14の冷凍室断熱扉7側上辺との間隙部
分から漏れ出した冷気は、パッキン15Eの蛇腹部15
2により扉内板13Bの上辺一側部と仕切壁5とが2重
にシールされているので、冷気の扉ガスケット9側への
漏れが防止される。
【0044】本実施の形態9によれば、冷気が冷凍室内
を循環する際に、パッキン15Eにより、仕切壁5と扉
内板13B及び貯蔵ケース14との2箇所を同時にシー
ルすると共に、貯蔵ケース14の前面フランジ142と
扉内板13Bの断差部130との間にラビリンス構造の
微小間隙を形成するので、その間隙を通り扉ガスケット
9側に流れる量が大幅に減少し冷気漏れが防止され、仮
に漏れた冷気をもパッキン15Fにより遮断されること
により冷却効率を高め、省エネルギー効果を得ることが
できる。また、冷気の庫外への漏れを減少させることに
より、急激な温度変化に伴う断熱扉の周りに発生する結
露を防止することができる。さらに、扉内板13Bと貯
蔵ケース14との位置がばらつく場合でも、2箇所をパ
ッキン15Eによりシールしているので、少なくともど
ちらか一方はパッキン15Eによりシールされ、もう一
方に隙間が生じても冷気の流れる可能性は低く冷気漏れ
を防ぐことができる。また、貯蔵ケースと扉内板との間
隙を塞ぎ、塵埃、食品くず等の進入を防ぐことができ、
庫内を清潔に保つことができる。
【0045】実施の形態10.本実施の形態10では、
図11の扉ブラケット及びパッキン周りの構成を示す要
部拡大図に示されるように、扉内板13Bの上辺水平方
向にわたり側面138及び底面139からなる段差部1
30を設け、その段差部130の側面138に貯蔵ケー
ス14の前面フランジ142を近接させ、かつ前面フラ
ンジ142の下端側部143が底面139と微小間隙を
有して対向するようにすると共に、パッキン15Fによ
り、仕切壁5と貯蔵ケース14の上辺一側部及び扉ガス
ケット9とを同時にシールするものである。
【0046】本実施の形態10によれば、冷気が冷凍室
内を循環する際に、パッキン15Fにより、仕切壁5と
扉内板13B及び扉ガスケット9との2箇所を同時にシ
ールすると共に、貯蔵ケース14の前面フランジ142
と扉内板13Bの断差部130との間にラビリンス構造
の微小間隙を形成するので、その間隙を通り扉ガスケッ
ト9側に流れる量が大幅に減少し冷気漏れが防止され、
仮に漏れた冷気をもパッキン15Fにより遮断されるこ
とにより冷却効率を高め、省エネルギー効果を得ること
ができる。また、冷気の庫外への漏れを減少させること
により、急激な温度変化に伴う断熱扉の周りに発生する
結露を防止することができる。さらに、貯蔵ケース14
と扉ガスケット3との位置がばらつく場合でも、2箇所
をパッキン15Fによりシールしているので、少なくと
もどちらか一方はパッキン15Fによりシールされ、も
う一方に隙間が生じても冷気の流れる可能性は低く冷気
漏れを防ぐことができる。
【0047】実施の形態11.本実施の形態11では、
図12の扉ブラケット及びパッキン周りの構成を示す要
部拡大図に示されるように、扉内板13Bの上辺水平方
向にわたり側面138及び底面139からなる段差部1
30を設け、その段差部130の側面138に貯蔵ケー
ス14の前面フランジ142を近接させ、かつ前面フラ
ンジ142の下端側部143が底面139と微小間隙を
有して対向するようにすると共に、パッキン15Gによ
り、仕切壁5と扉ガスケット9及び扉内板13Bの上辺
一側部との2箇所を同時にシールするようにしたもので
ある。
【0048】本実施の形態11によれば、冷気が冷凍室
内を循環する際に、パッキン15Gにより、仕切壁5と
扉ガスケット9及び扉内板13Bとの2箇所を同時にシ
ールすると共に、貯蔵ケース14の前面フランジ142
と扉内板13Bの断差部130との間にラビリンス構造
の微小間隙を形成するので、その間隙を通り扉ガスケッ
ト9側に流れる量が大幅に減少し冷気漏れが防止され、
仮に漏れた冷気をもパッキン15Gにより遮断されるこ
とにより冷却効率を高め、省エネルギー効果を得ること
ができる。また、冷気の庫外への漏れを減少させること
により、急激な温度変化に伴う断熱扉の周りに発生する
結露を防止することができる。さらに、扉内板13Bと
扉ガスケット9との位置がばらつく場合でも、2箇所を
パッキン15Gによりシールしているので、少なくとも
どちらか一方はパッキン15Gによりシールされ、もう
一方に隙間が生じても冷気の流れる可能性は低く冷気漏
れを防ぐことができる。
【0049】実施の形態12.本実施の形態12では、
図13の扉ブラケット及びパッキン周りの構成を示す要
部拡大図に示されるように、扉内板13Bの上辺水平方
向にわたり側面138及び底面139からなる段差部1
30を設け、その段差部130の側面138に貯蔵ケー
ス14の前面フランジ142を近接させ、かつ前面フラ
ンジ142の下端側部143が底面139と微小間隙を
有して対向するようにすると共に、パッキン15Hによ
り、仕切壁5と扉ガスケット9及び扉内板13B並びに
貯蔵ケース14上辺一側部との3箇所を同時にシールす
るようにしたものである。
【0050】本実施の形態12によれば、冷気が冷凍室
内を循環する際に、パッキン15Hにより、仕切壁5と
扉ガスケット9及び扉内板13B並びに貯蔵ケース14
との3箇所を同時にシールすると共に、貯蔵ケース14
の前面フランジ142と扉内板13Bの断差部130と
の間にラビリンス構造の微小間隙を形成するので、その
間隙を通り扉ガスケット9側に流れる量が大幅に減少し
冷気漏れが防止され、仮に漏れた冷気をもパッキン15
Hにより遮断されることにより冷却効率を高め、省エネ
ルギー効果を得ることができる。また、冷気の庫外への
漏れを減少させることにより、急激な温度変化に伴う断
熱扉の周りに発生する結露を防止することができる。さ
らに、貯蔵ケース14と扉内板13Bと扉ガスケット9
との位置がばらつく場合でも、3箇所をパッキン15H
によりシールしているので、少なくともどちらか一方は
パッキン15Hによりシールされ、もう一方に隙間が生
じても冷気の流れる可能性は低く冷気漏れを防ぐことが
できる。
【0051】
【発明の効果】本発明は、上述したように構成されてい
るので、以下に示すような効果を奏する。
【0052】この発明の係る冷蔵庫は、開口部を有し、
断熱部材で囲まれた内箱と、この内箱の開口部と閉塞部
材を介して閉塞する断熱扉と、この断熱扉に取付けら
れ、内箱内壁面に設けられたレールにそって滑動するこ
とにより断熱扉を引出式に開閉させる引出手段と、この
引出手段に保持され、断熱扉と一体に引出式に開閉され
る貯蔵ケースと、内箱に取付けられ、断熱扉の閉塞時に
断熱扉、貯蔵ケース又は閉塞部材の少なくとも2つと内
箱との間隙をシールするシール部材と、を備えたので、
冷気の漏れは少なくとも2箇所でシール部材でシールさ
れ、閉塞部材側に達する冷気を少なくし、庫外に放出さ
れる冷気の漏れを減少させ、冷却効率を高め、省エネル
ギー効果を得ることができる。
【0053】また、開口部を有し、断熱部材で囲まれた
内箱と、この内箱の開口部と閉塞部材を介して閉塞する
断熱扉と、断熱扉に取付けられ、断熱扉の閉塞時に内箱
と断熱扉との間隙、閉塞部材と断熱扉との間隙を同時に
シールするシール部材と、を備えたので、扉ガスケット
を通り庫内から庫外への冷気漏れをより減少させ、冷却
効率を高め、省エネルギー効果を得ることができる。ま
た、冷気の庫外への漏れを減少させることにより、急激
な温度変化に伴う断熱扉の周りに発生する結露を防止す
ることができる。
【0054】さらに、開口部を有し、断熱部材で囲まれ
た内箱と、この内箱の開口部と閉塞部材を介して閉塞す
ると共に、内箱開口部に対向する面に側面部及び底面部
を有する第3の断差部が形成された断熱扉と、この断熱
扉に取付けられ、内箱内壁面に設けられたレールにそっ
て滑動することにより断熱扉を引出式に開閉させる引出
手段と、この引出手段に保持されて断熱扉と一体に引出
式に開閉され、外方に向かってフランジ部が形成された
貯蔵ケースと、内箱に取付けられ、断熱扉の閉塞時に断
熱扉、貯蔵ケース又は閉塞部材の少なくとも2つと内箱
との間隙をシールするシール部材と、を備え、貯蔵ケー
スのフランジ部を形成する二つの面又は端部が、断熱扉
の第3の断差部の側面部及び底面部と近接するようにし
たので、シール部材によるシール効果と、断熱扉及び貯
蔵ケース間の間隙を流れる冷気の削減をはかり、閉塞部
材側に達する冷気を少なくし、ひいては、庫外に放出さ
れる冷気の漏れを減少させ、冷却効率を高め、省エネル
ギー効果を得ることができる。
【0055】また、開口部に第1の断差部が設けられ、
断熱部材で囲まれた内箱と、この内箱の第1の断差部と
の微小間隙を形成しつつ対向する第2の断差部を有し、
開口部と閉塞部材を介して閉塞すると共に、内箱開口部
に対向する面に側面部及び底面部を有する第3の断差部
が形成された断熱扉と、この断熱扉に取付けられ、内箱
内壁面に設けられたレールにそって滑動することにより
断熱扉を引出式に開閉させる引出手段と、この引出手段
に保持されて断熱扉と一体に引出式に開閉され、外方に
向かってフランジ部が形成された貯蔵ケースと、内箱に
取付けられ、断熱扉の閉塞時に上記断熱扉、貯蔵ケース
又は上記閉塞部材の少なくとも2つと内箱との間隙をシ
ールするシール部材と、を備え、貯蔵ケースのフランジ
部を形成する二つの面又は端部が、断熱扉の第3の断差
部の側面部及び底面部と近接する ようにしたので、より
冷気の漏れを防止することができる。
【0056】
【0057】
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における断熱扉と断熱
内箱の閉塞部分を拡大して示す要部横断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態2における断熱扉と仕切
壁との閉塞部分を拡大して示す要部縦断面図である。
【図3】 本実施の形態3における冷凍室断熱扉の全体
構成を示す全体構成図である。
【図4】 本実施の形態4における引き出し扉を持つ冷
凍室の基本風路構成を示した構成図である。
【図5】 本実施の形態4における扉ブラケット及びパ
ッキン周りの構成を示す要部拡大図である。
【図6】 本実施の形態5における扉ブラケット及びパ
ッキン周りの構成を示す要部拡大図である。
【図7】 本実施の形態6における扉ブラケット及びパ
ッキン周りの構成を示す要部拡大図である。
【図8】 本実施の形態7における扉ブラケット及びパ
ッキン周りの構成を示す要部拡大図である。
【図9】 本実施の形態8における扉ブラケット及びパ
ッキン周りの構成を示す要部拡大図である。
【図10】 本実施の形態9における扉ブラケット及び
パッキン周りの構成を示す要部拡大図である。
【図11】 本実施の形態10における扉ブラケット及
びパッキン周りの構成を示す要部拡大図である。
【図12】 本実施の形態11における扉ブラケット及
びパッキン周りの構成を示す要部拡大図である。
【図13】 本実施の形態12における扉ブラケット及
びパッキン周りの構成を示す要部拡大図である。
【図14】 従来の引き出し扉を有する冷蔵庫の基本構
造を示した構造図である。
【図15】 従来の断熱扉と開口部との閉塞部分を拡大
して示す要部横断面図である。
【図16】 従来の断熱扉と開口部との閉塞部分を拡大
して示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体、5、5A 仕切壁、6、7、8 断熱
扉、9 扉ガスケット、10引出機構、10a 扉フレ
ーム、10d レール、12A 断熱内箱、13A、1
3B 扉内板、14 貯蔵ケース、15A、15A、1
5B、15C、15D、15E、15F、15G、15
H、16A パッキン、53、123、130、13
3、136 断差部、142 前面フランジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−131686(JP,A) 実開 平1−123187(JP,U) 実開 昭58−15188(JP,U) 実開 昭60−2284(JP,U) 実開 昭54−146469(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 23/02 305 F25D 23/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有し、断熱部材で囲まれた内箱
    と、 この内箱の上記開口部と閉塞部材を介して閉塞する断熱
    扉と、 この断熱扉に取付けられ、上記内箱内壁面に設けられた
    レールにそって滑動することにより上記断熱扉を引出式
    に開閉させる引出手段と、 この引出手段に保持され、上記断熱扉と一体に引出式に
    開閉される貯蔵ケースと、 上記内箱に取付けられ、上記断熱扉の閉塞時に上記断熱
    扉、貯蔵ケース又は上記閉塞部材の少なくとも2つと上
    記内箱との間隙をシールするシール部材と、 を備えた冷蔵庫の断熱機構。
  2. 【請求項2】 開口部を有し、断熱部材で囲まれた内箱
    と、 この内箱の上記開口部と閉塞部材を介して閉塞する断熱
    扉と、 上記断熱扉に取付けられ、上記断熱扉の閉塞時に上記内
    箱と上記断熱扉との間隙、上記閉塞部材と上記断熱扉と
    の間隙を同時にシールするシール部材と、 を備えた冷蔵庫の断熱機構。
  3. 【請求項3】 開口部を有し、断熱部材で囲まれた内箱
    と、 この内箱の上記開口部と閉塞部材を介して閉塞すると共
    に、上記内箱開口部に対向する面に側面部及び底面部を
    有する第3の断差部が形成された断熱扉と、この断熱扉
    に取付けられ、上記内箱内壁面に設けられたレールにそ
    って滑動することにより上記断熱扉を引出式に開閉させ
    る引出手段と、 この引出手段に保持されて上記断熱扉と一体に引出式に
    開閉され、外方に向かってフランジ部が形成された貯蔵
    ケースと、 上記内箱に取付けられ、上記断熱扉の閉塞時に上記断熱
    扉、貯蔵ケース又は上記閉塞部材の少なくとも2つと上
    記内箱との間隙をシールするシール部材と、 を備え、 上記貯蔵ケースの上記フランジ部を形成する二つの面又
    は端部が、上記断熱扉の上記第3の断差部の側面部及び
    底面部と近接することを特徴とする冷蔵庫の断熱機構。
  4. 【請求項4】 開口部に第1の断差部が設けられ、断熱
    部材で囲まれた内箱 と、 この内箱の上記第1の断差部との微小間隙を形成しつつ
    対向する第2の断差部を有し、上記開口部と閉塞部材を
    介して閉塞すると共に、上記内箱開口部に対向する面に
    側面部及び底面部を有する第3の断差部が形成された断
    熱扉と、 この断熱扉に取付けられ、上記内箱内壁面に設けられた
    レールにそって滑動することにより上記断熱扉を引出式
    に開閉させる引出手段と、 この引出手段に保持されて上記断熱扉と一体に引出式に
    開閉され、外方に向かってフランジ部が形成された貯蔵
    ケースと、上記内箱に取付けられ、上記断熱扉の閉塞時に上記断熱
    扉、貯蔵ケース又は上記閉塞部材の少なくとも2つと上
    記内箱との間隙をシールするシール部材と、 を備え、 上記貯蔵ケースの上記フランジ部を形成する二つの面又
    は端部が、上記断熱扉の上記第3の断差部の側面部及び
    底面部と近接することを特徴とする冷蔵庫の断熱機構。
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