JPS5816636Y2 - 冷蔵庫等の恒温装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はケース本体の前面開口部を開閉する観音開式の
両扉における反枢着側の内縁に、シール用のガスケット
を備えた冷蔵庫等の恒温装置に関する。

一般に左右両開式の扉を有する冷蔵庫等は前記両扉にお
ける反枢着側の内縁に設けたガスケットが当接して庫内
を気密に保つため、ケース本体の前面開口部の中央縦方
向に区画材等の閉塞部材を備えていた。

したがって、この閉塞部材が庫内のプツトスペースとな
り、また物品の出入操作にも邪魔になる等の欠点を有し
ていた。

そこで従来は両扉における反枢着側の内縁に単層の突出
舌片を有するガスケットを設け、両扉の閉成時に両扉の
突出舌片を係接させて庫内を閉じ、縦の区画材を除去し
ていた。

しかし、突出舌片は単層なので断熱が不充分であるとと
もに長期使用で弱り、突出舌片の互いの係接が不充分に
なる欠点を有していた。

本考案は上記従来における欠点を除去したもので、以下
添付図面により本考案の一実施例を説明する。

１はウレタン発泡の断熱層で構成された断熱箱本体で、
その前面開口部に左扉２および右扉２′を左右の位置に
蝶番３，３′を介して回動自在に枢着して観音開き扉を
構成している。

４は前記左右扉２，２′の裏面の外周縁を囲繞して内面
板５および５′の端縁部と共に螺子等にて固着して枠状
に配設した庫内密閉用のガスケットであり、そのうち、
扉枢着側および上下側の３片が断熱箱本体１の前面開口
部周縁１ａに当接している。

そして、ガスケット４は合成樹脂等の弾性体で形成され
その断面形状が、マグネット６ａを入れた袋状部６と扉
外周縁部に固着する取付部７とこの取付部７と前記袋状
部６を弾性的に接続する空気絶縁室８とからなる。

また左右扉２，２′の反扉枢着側のガスケット４ ａ
、４ ａ’は前記ガスケット４と同じく合成樹脂等の弾
性体で形成され、かつほぼ同型の袋状部９，９′と取付
部１０．１０’および前記両者を弾性的に接続した空気
絶縁室１１．１１’ を有し、そしてガスケット４の３
片と一体になり枠を形成している。

反扉枢着側のガスケット４ ａ ＋４ａ’はその袋状部
９，９′の庫内側コーナ部より縦長方向で断熱箱本体１
の前面開口部周縁１ａとほぼ同一平面で延出する弾性体
の第１突出舌片１２゜１２′を突設している。

さらに前記第１突出舌片より庫内側で、かつ断熱箱本体
１の開口面より内に罰記袋状部９，９′から立脚して第
１突出舌片１２゜１２′と平行に延出する第２突出舌片
１３ 、１３’を突出している。

またこの第２突出舌片１３゜１３′の反対側には反扉枢
着側の扉内面板弾性体の第２突出舌片１３ 、１３’お
よび、前記上下の開口部周縁１ａの一部と当接する袋状
部９，９′の面よりも奥側に位置する反扉枢着側の扉内
面板５．５′の外側壁面１４，１４’に先端が係接され
得る弾性体のひれ１５，１５’Ｇ突設させである。

さらに、第１突出舌片１２，１２’より一体に扉側へ延
出し取付部１０，１０’に当るひれ１６，１６’を有す
る。

したがって前記左扉２と右扉２′の第１突出舌片１２，
１２’および第２突出舌片１３，１３’は互にほぼ同一
高さの位置で突出し、両扉２，２′の閉時には前記第１
突出舌片１２，１２’および第２突出舌片１３，１３’
の先端が係接し、左右扉２゜２′間に位置する空気室１
７を構成している。

また、同じくひれ１５ 、１５’ 、 １６ 、１６’
によって、空気室１８ 、１８’ 、 １９ 、１９’
を形成している。

上記実施例において両扉２，２′の閉成時扉枢着側およ
び上下側縁部のガスケット４と断熱箱本体１の開口部周
縁１ａとの当接によって本体１の前面開口部は完全に密
閉される。

そして、左右両扉２，２′の接合部、すなわち反枢璃側
におけるそれぞれ側壁部は左扉側のガスケット片４ａの
第１突出舌片１２および第２突出舌片１３と右扉側のガ
スケット片４ａ′の第１突出舌片１２′および第２突出
舌片１３′との触れ合いによって形成した空気室１７に
より両扉２，２′の間２０に対向する縦方向の本体開口
部分を遮蔽するので、庫内への空気の流通を完全に遮断
することができる。

また、前記袋状部９，９′から立脚したひれ１５ 、１
ｓ’が、扉内面板５の外側壁面１４．１４’に先端が
当接され得るため、前記第１突出舌片１２，１２’およ
び第２突出舌片１３ 、１３’の左右両扉２，２′の交
互の開閉による触れ合いでの横ゆれを防止すると共に、
空気層１８，１８’を形成し冷気の遮蔽ともなるもので
ある。

このように本考案は断熱箱本体の開口部に２枚の扉を回
動自在に枢着し、この両扉の枢着側および上下側におけ
る扉裏面外周縁に前記開口部に当接する弾性体のガスケ
ットを固着し、反枢着側における扉裏面外周縁には、前
記ガスケットと連接したガスケットを固着するとともに
このガスケットより扉外周へ延出する第１突出舌片と、
前記第１突出舌片より庫内側において延出する第２突出
舌片をそれぞれ突設し、さらに断熱箱本体の開口面より
庫内へ突出した扉内面板の外側壁面に先端が当接され得
るひれを両突出舌片と一体に形成し、前記両扉の閉成時
にはそれぞれ両扉に設けた第１突出舌片および第２突出
舌片の先端を係接可能にして空気室を形成したもので、
２重に冷気等の流れを完全に遮蔽でき断熱性を向上でき
るとともに、ひれによって両扉の交互の開閉による各突
出舌片の横への変形による経時的シール性の低下、断熱
不良を防止できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案−実施例における冷蔵庫の斜視図、第２
図は第１図のｎ−ｎ’線における断面図である。 １・・・・・・断熱箱本体、２，２′・・・・・・扉、
４，４ａ４ａ′・・・・・・ガスケット、１２ 、１２
’ 、 １３ 、１３’・・・・・・第１および第２突
出舌片、１４ 、１４’・・・・・・外側壁面、１５
、１５’・・・・・・ひれ、１７・・・・・・空気室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口面を有する断熱箱体と、この断熱箱本体の開口面を
   閉蓋する観音開式の扉と、この各扉の裏面外周縁に固着
   し、上記開口面の同縁と６娠する弾性体のガスケットと
   を備え、扉の反枢着側に位置するガスケットは両□が閉
   じた時、互いに先端が係接して間に空気室を形成する弾
   性体の第１突出舌片および第２突出舌片を有し、さらに
   第１、第２突出舌片と一体して反対側へ延出し、かつ開
   口面より庫内に位置する両扉の内板の外側壁へ当接する
   ひれを設けた冷蔵庫等の恒温装置。