JP2020132802A - インク処理液セット、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents
インク処理液セット、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020132802A JP2020132802A JP2019030860A JP2019030860A JP2020132802A JP 2020132802 A JP2020132802 A JP 2020132802A JP 2019030860 A JP2019030860 A JP 2019030860A JP 2019030860 A JP2019030860 A JP 2019030860A JP 2020132802 A JP2020132802 A JP 2020132802A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- treatment liquid
- surface tension
- nozzle group
- recording medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/32—Inkjet printing inks characterised by colouring agents
- C09D11/322—Pigment inks
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M7/00—After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock
- B41M7/0018—After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using ink-fixing material, e.g. mordant, precipitating agent, after printing, e.g. by ink-jet printing, coating or spraying
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/38—Inkjet printing inks characterised by non-macromolecular additives other than solvents, pigments or dyes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/40—Ink-sets specially adapted for multi-colour inkjet printing
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/54—Inks based on two liquids, one liquid being the ink, the other liquid being a reaction solution, a fixer or a treatment solution for the ink
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/0011—Pre-treatment or treatment during printing of the recording material, e.g. heating, irradiating
- B41M5/0017—Application of ink-fixing material, e.g. mordant, precipitating agent, on the substrate prior to printing, e.g. by ink-jet printing, coating or spraying
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/0041—Digital printing on surfaces other than ordinary paper
- B41M5/0047—Digital printing on surfaces other than ordinary paper by ink-jet printing
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/0041—Digital printing on surfaces other than ordinary paper
- B41M5/0064—Digital printing on surfaces other than ordinary paper on plastics, horn, rubber, or other organic polymers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
Description
色材を含有する水系インクジェットインクであるインク組成物と、
凝集剤を含有し、インクジェットヘッドから吐出されて記録に用いられる処理液と、を備え、
前記インク組成物と前記処理液のうちのいずれか一方が、10msにおける動的表面張力が32.0mN/m超、36.0mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msにおける動的表面張力に対する差が6.0mN/m以上10.0mN/m以下であり、
前記インク組成物と前記処理液のうちの他方が、10msにおける動的表面張力が、34.5mN/m超、36.5mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msの動的表面張力に対する差が、8.0mN/m以上10.0mN/m以下であり、
難吸収性記録媒体への記録に用いられる、インク処理液セット。
前記インク組成物と前記処理液の10msにおける動的表面張力の差が、0.2mN/m以上4.5mN/m以下である、〔1〕に記載のインク処理液セット。
インク吐出ノズル群と処理液吐出ノズル群とを主走査軸に沿って移動しながら、前記インク組成物と前記処理液とを吐出して行う主走査と、
前記主走査軸に交差する副走査軸に沿って前記難吸収性記録媒体を移動する副走査と、を備え、
前記インク吐出ノズル群と前記処理液吐出ノズル群とを前記主走査軸に沿って投影した
ときに、前記インク吐出ノズル群と前記処理液吐出ノズル群は重なる部分を有するインクジェット記録方法、に用いられる、〔1〕または〔2〕に記載のインク処理液セット。
前記インク組成物は、標準沸点が280℃超のポリオール系有機溶剤の含有量が1.0質量%以下である、〔1〕ないし〔3〕のいずれか一つに記載のインク処理液セット。
前記処理液は、凝集剤として、多価金属塩、カチオンポリマーまたは有機酸の何れかを含む、〔1〕ないし〔4〕のいずれか一つに記載のインク処理液セット。
前記処理液は、前記インクジェットヘッドから前記処理液の液滴量が4ng以上25ng以下で吐出して前記難吸収性記録媒体に付着させるインクジェット記録方法に用いられる、〔1〕ないし〔5〕のいずれか一つに記載のインク処理液セット。
前記処理液を前記インクジェットヘッドから吐出させて前記難吸収性記録媒体に付着させる時の前記難吸収性記録媒体の表面温度が20℃以上45℃以下である、〔1〕ないし〔6〕のいずれか一つに記載のインク処理液セット。
前記難吸収性記録媒体の吸液量が1.5mL/m2以下である、〔1〕ないし〔7〕のいずれか一つに記載のインク処理液セット。
前記インク組成物と前記処理液は、界面活性剤を含む、〔1〕ないし〔8〕のいずれか一つに記載のインク処理液セット。
前記インク組成物は前記処理液よりも10msにおける動的表面張力が高く、
前記インク組成物が前記他方である、〔1〕ないし〔9〕のいずれか一つに記載のインク処理液セット。
色材を含有する水系インクジェットインクであるインク組成物をインクジェットヘッドから吐出して難吸収性記録媒体に付着させるインク付着工程と、
凝集剤を含有する処理液を前記インクジェットヘッドから吐出して前記難吸収性記録媒体に付着させる処理液付着工程と、を備え、
前記インク組成物と前記処理液のうちのいずれか一方が、10msにおける動的表面張力が32.0mN/m超、36.0mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msにおける動的表面張力に対する差が6.0mN/m以上10.0mN/m以下であり、
前記インク組成物と前記処理液のうちの他方が、10msにおける動的表面張力が、34.5mN/m超、36.5mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msの動的表面張力に対する差が、8.0mN/m以上10.0mN/m以下である、インクジェット記録方法。
前記難吸収性記録媒体の前記インク組成物と前記処理液とが付着された領域において、
前記処理液の付着量が、前記インク組成物の付着量の10質量%以上である領域を有する、〔11〕に記載のインクジェット記録方法。
前記難吸収性記録媒体を加熱機構で加熱する加熱工程を備え、前記インク付着工程と前記処理液付着工程は、加熱された難吸収性記録媒体に対して行われる、〔11〕または〔12〕に記載のインクジェット記録方法。
前記インクジェットヘッドは、インク吐出ノズル群と処理液吐出ノズル群とを備え、
前記インク吐出ノズル群と前記処理液吐出ノズル群とを主走査軸に沿って投影したときに、前記インク吐出ノズル群と前記処理液吐出ノズル群は重なる部分を有する、〔11〕ないし〔13〕のいずれか一つに記載のインクジェット記録方法。
色材を含有する水系インクジェットインクであるインク組成物を吐出して難吸収性記録媒体に付着させるインク吐出ノズル群と、
凝集剤を含有する処理液を吐出して前記難吸収性記録媒体に付着させる処理液吐出ノズル群と、
を有するインクジェットヘッドを備え、
前記インク組成物と前記処理液のうちのいずれか一方が、10msにおける動的表面張力が32.0mN/m超、36.0mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msにおける動的表面張力に対する差が6.0mN/m以上10.0mN/m以下であり、
前記インク組成物と前記処理液のうちの他方が、10msにおける動的表面張力が、34.5mN/m超、36.5mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msの動的表面張力に対する差が、8.0mN/m以上10.0mN/m以下である、インクジェット記録装置。
前記インク吐出ノズル群と前記処理液吐出ノズル群とを主走査軸に沿って投影したときに、前記インク吐出ノズル群と前記処理液吐出ノズル群は重なる部分を有する、〔15〕に記載のインクジェット記録装置。
1.1.インクジェット記録装置
本実施形態に係るインクジェット記録方法が実施されるインクジェット記録装置の一例をについて図面を参照しながら説明する。
ンクジェット記録装置1のキャリッジ周辺の構成の一例を示す斜視図である。図1、2に示すように、インクジェット記録装置1は、インクジェットヘッド2と、IRヒーター3と、プラテンヒーター4と、加熱ヒーター5と、冷却ファン6と、プレヒーター7と、通気ファン8と、キャリッジ9と、プラテン11と、キャリッジ移動機構13と、搬送手段14と、制御部CONTを備える。インクジェット記録装置1は、図2に示す制御部CONTにより、インクジェット記録装置1全体の動作が制御される。
い。これらは加熱機構の一例である。
上記のように、本実施形態において、インクジェットヘッド2は、キャリッジ9の移動によって主走査方向に移動しながら、記録媒体10上にインク組成物や処理液を吐出して付着させる。このように、本実施形態では、インクジェットヘッド2を記録媒体10に対して相対的に主走査方向に複数回走査して記録する。
ェットヘッド2を搭載したキャリッジ9に対して着脱可能に装着される。複数のカートリッジのそれぞれには異なる種類のインク組成物や処理液が充填されており、カートリッジ12から各ノズルにインク組成物や処理液が供給される。なお、本実施形態においては、カートリッジ12はキャリッジ9に装着される例を示しているが、これに限定されず、キャリッジ9以外の場所に設けられ、供給管(図示せず)によって各ノズルに供給される形態でも良い。
録時に処理液を吐出する部分を、処理液吐出ノズル群という。また、インクノズル群15a〜15dの副走査方向の下流側のみ記録に用い記録時にインクを吐出させるようにすることができる。
ある。また、処理液吐出ノズル群の重なり率、インク吐出ノズル群の重なり率が、何れも100%である。吐出ノズル群の重なり率は、図3〜6に示すものに限らず、それぞれ独率して、0%以上、100%以下とすることができる。重なり率を調整する場合、処理液ノズル群の使用率やインクノズル群の使用率を、それぞれ調整すればよい。使用率を100%未満とする場合、処理液吐出ノズル群は処理液ノズル群の副走査方向の上流側から設定し、インク吐出ノズル群はインクノズル群の副走査方向の下流側から設定することが、好ましい。つまり、処理液吐出ノズル群において、重なる部分ではない部分、すなわち重ならない部分を有する場合は、重なる部分より副走査方向の上流側に有することが好ましい。また、インク吐出ノズル群において、重なる部分ではない部分、すなわち、重ならない部分を有する場合は、画質がより優れる点により、重なる部分より副走査方向の下流側に有することが好ましい。
インクノズル群の使用率は、下記式(1)で表す使用率である。
使用率(%)=(インク吐出ノズル群の副走査方向の長さ/インクノズル群の副走査方向の長さ)×100・・・(1)
処理液ノズル群の使用率は、下記式(2)で表す使用率である。
使用率(%)=(処理液吐出ノズル群の副走査方向の長さ/処理液ノズル群の副走査方向の長さ)×100・・・(2)
約2/3であり、インクノズル群25a〜25dの副走査方向における長さの約2/3である。このように、重なる部分Yが一部である場合には、処理液とインクの一部を、一走査で同時に付着させることができる。このため、1つのノズル群の副走査方向における長さが図3の例よりも短くなり、図3の例よりも記録速度は遅くなる。一方、図7に示す例では、記録媒体10に付着した処理液がある程度乾燥した後にインクが付着されるため、記録媒体10上でインクと処理液が充分に反応し、画質が向上する傾向にある。重なる部分Yは処理液ノズル群に対し2/3以上であることが好ましい。また、重なる部分Yは、装置質量比が少なくなる点により、インクノズル群に対し2/3以上であることが好ましい。
次に、本実施形態に係るインクジェット記録方法で用いられる水系インクジェットインクであるインク組成物(以下、「水系インク」、「インク」ともいう。)について説明する。
ンク組成物中の有機溶剤の含有量は、後述する。必要に応じて、色材、樹脂、ワックス、消泡剤、界面活性剤を含むことができる。
本実施形態において、インク組成物は水を含有する。水は、水系インクジェットインクの主となる媒体であり、乾燥によって蒸発飛散する成分である。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水または超純水のようなイオン性不純物を極力除去したものであることが好ましい。また、紫外線照射または過酸化水素添加等により滅菌した水を用いると、インク組成物を長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を抑制できるので好適である。
本実施形態において、インク組成物は色材を含むカラーインクであっても良い。また、複数のカラーインクを使用するものであっても良く、色材を含まないクリアインクであっても良い。
は、例えば、カーボンブラックが挙げられる。カーボンブラックとしては、特に限定されないが、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、もしくはチャンネルブラック等(C.I.ピグメントブラック7)、また市販品としてNo.2300、900、MCF88、No.20B、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA77、MA100、No.2200B等(以上全て商品名、三菱化学株式会社製)、カラーブラックFW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、プリテックス35、U、V、140U、スペシャルブラック6、5、4A、4、250等(以上全て商品名、デグサ社製)、コンダクテックスSC、ラーベン1255、5750、5250、5000、3500、1255、700等(以上全て商品名、コロンビアカーボン社製)、リガール400R、330R、660R、モグルL、モナーク700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、エルフテックス12等(以上全て商品名、キャボットジャパン株式会社製)が挙げられる。
本実施形態において、インク組成物は有機溶剤を含有することが好ましい。インク組成物が有機溶剤を含有することにより、記録の際に耐目詰まり性に優れる。また、インク組成物が有機溶剤を含有することにより、記録媒体上に吐出されたインク組成物の乾燥性が良好となり、画質と耐擦性に優れた画像を得ることができる。
。アルカンジオール類のインク中の含有量は、1質量%以上20質量%以下であることが好ましく、1.5質量%以上15質量%以下であることがより好ましく、2質量%以上10質量%以下であることがさらに好ましい。
20質量%以下である。インクが含窒素溶剤を含むことにより、耐擦性、画質等がより優れる点で好ましい。
本実施形態において、インク組成物は樹脂を含有することが好ましい。樹脂は、インク組成物を固化させ、さらにインク固化物を記録媒体上に強固に定着させる作用を有する。本実施形態において、樹脂は、インク組成物中に溶解された状態またはインク組成物中に分散された状態のいずれの状態であってもよい。溶解状態の樹脂としては、インクの顔料を分散させる場合に使用する、上記の樹脂分散剤を用いることができる。また、分散状態の樹脂としては、インクの液媒体に難溶あるいは不溶である樹脂を、微粒子状にして分散させて、すなわちエマルジョン状態、あるいはサスペンジョン状態にして、含ませることができる。
樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ブタジエン樹脂、スチレン樹脂、ポリエステル樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋スチレン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、パラフィン樹脂、フッ素樹脂、及び水溶性樹脂、並びにこれらの樹脂を構成する単量体を組み合わせた共重合体が挙げられる。共重合体としては、特に限定されないが、例えば、スチレンブタジエン樹脂、スチレンアクリル樹脂が挙げられる。また、樹脂としては、これら樹脂を含むポリマーラテックスを用いることができる。例えば、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、スチレン樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋スチレン樹脂の微粒子を含むポリマーラテックスが挙げられる。なお、樹脂は、1種単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
本実施形態において、インク組成物は界面活性剤を含有することが好ましい。界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤及びシリコーン系界面活性剤が挙げられ、これらの少なくとも1種を含有することが好ましく、これらの中でもアセチレングリコール系界面活性剤やシリコーン系界面活性剤を含有することがより好ましい。インク組成物がアセチレングリコール系界面活性剤やシリコーン系界面活性剤を含有することにより、インクの動的表面張力を下がり、耐目詰まり性を向上させることができる。
キサンの市販品としては、例えば、BYK−306、BYK−307、BYK−333、BYK−341、BYK−345、BYK−346、BYK−348(以上商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)、KF−351A、KF−352A、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−945、KF−640、KF−642、KF−643、KF−6020、X−22−4515、KF−6011、KF−6012、KF−6015、KF−6017(以上商品名、信越化学工業株式会社製)、シルフェイスSAG503A、シルフェイスSAG014(以上商品名、日信化学工業株式会社製)等が挙げられる。
本実施形態において、インク組成物はワックスを含有してもよい。ワックスとしては、インク組成物中で溶解するもの、又は、エマルションなど微粒子の形態で分散するものが挙げられる。このようなワックスを用いることにより、耐擦性により優れた記録物が得られる傾向にある。特に、記録媒体上のインク塗膜の表面、すなわち、空気とインク塗膜の界面に偏在することによる耐擦性の向上に寄与する傾向がある。このようなワックスとしては、特に制限されないが、例えば、高級脂肪酸と高級1価アルコールまたは2価アルコールとのエステルワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス若しくはポリオレフィンワックス又はこれらの混合物が挙げられる。
消泡剤としては、特に制限されないが、例えば、シリコーン系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤、脂肪酸エステル系消泡剤、及びアセチレングリコール系消泡剤が挙げられる。消泡剤の市販品としては、BYK−011、BYK−012、BYK−017、BYK−018、BYK−019、BYK−020、BYK−021、BYK−022、BYK−023、BYK−024、BYK−025、BYK−028、BYK−038、BYK−044、BYK−080A、BYK−094、BYK−1610、BYK−1615、BYK−1650、BYK−1730、BYK−1770(以上商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)、サーフィノールDF37、DF110D、DF58、DF75、DF220、MD−20、エンバイロジェムAD01(以上全て商品名、日信化学工業社製)が挙げられる。消泡剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本実施形態において、インク組成物には、その保存安定性およびインクジェットヘッドの吐出安定性を良好に維持するため、また、目詰まり改善のため、又はインクの劣化を防止するため、溶解助剤、粘度調整剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、腐食防止剤、有機溶剤ではない保湿剤、および分散に影響を与える金属イオンを捕獲するためのキレート化剤等の、種々の添加剤を適宜添加することもできる。
本実施形態において、インクは前述した成分を任意の順序で混合し、必要に応じて濾過等をして不純物を除去することにより得られる。各成分の混合方法としては、メカニカルスターラー、マグネチックスターラー等の撹拌装置を備えた容器に順次材料を添加して撹拌混合する方法が好適に用いられる。濾過方法としては、遠心濾過、フィルター濾過等を必要に応じて行なうことができる。
本実施形態において、インク組成物は画像品質とインクジェット記録用のインクとしての信頼性とのバランスの観点から、20℃における表面張力(静的表面張力)が18mN/m以上40mN/mであることが好ましく、20mN/m以上35mN/m以下であることがより好ましく、22mN/m以上33mN/m以下であることがさらに好ましい。なお、表面張力の測定は、例えば、自動表面張力計CBVP−Z(商品名、協和界面科学株式会社製)を用いて、20℃の環境下で白金プレートをインクで濡らしたときの表面張力を確認することにより測定することができる。
、差が上記の範囲であることが好ましい。
好ましく、1.0質量%以上がより好ましく1.1質量%以上がさらに好ましい。
次に、本実施形態に係るインクジェット記録方法で用いられる処理液について説明する。
本実施形態で用いられる処理液は、インク組成物の成分を凝集させる凝集剤を含有することが好ましい。処理液が凝集剤を含むことにより、後述するインク付着工程において、凝集剤とインク組成物に含まれる色材や樹脂等が速やかに反応する。そうすると、インク組成物中の色材や樹脂の分散状態が破壊されて凝集し、この凝集物が色材の記録媒体上での流動を阻害するため、記録画像の画質の向上の点で優れたものとなると考えられる。
される少なくとも1種の凝集剤を用いることが好ましい。
本実施形態で用いられる処理液は、水を主溶媒とする水系の組成物であることが好ましい。この水は、処理液を記録媒体に付着させた後、乾燥により蒸発飛散する成分である。水としては、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水又は超純水のようなイオン性不純物を極力除去したものであることが好ましい。また、紫外線照射または過酸化水素添加等により滅菌した水を用いると、処理液を長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止できるので好適である。処理液に含まれる水の含有量は、処理液の全質量に対して、例えば、40質量%以上とすることができ、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは60質量%以上であり、さらに好ましくは70質量%以上である。
本実施形態で用いられる処理液は、有機溶剤を含有してもよい。有機溶剤を含有することにより、記録媒体に対する処理液の濡れ性を向上させることができる。有機溶剤としては、上述のインク組成物で例示した有機溶剤と同様のものを使用できる。有機溶剤の含有量は、特に限定されるものではないが、処理液の全質量に対して、例えば、10質量%以上80質量%以下とすることができ、好ましくは15質量%以上70質量%以下である。
本実施形態で用いられる処理液には、界面活性剤を添加してもよい。界面活性剤を添加することにより、処理液の表面張力を低下させ、記録媒体との濡れ性を向上させることができる。界面活性剤の中でも、例えば、上記のアセチレングリコール系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤を好ましく用いることができる。これらの界面活性剤の具体例については、上述のインク組成物で例示する界面活性剤と同様のものを使用できる。界面活性剤の含有量は、特に限定されるものではないが、処理液の全質量に対して、0.1質量%以上5.0質量%以下とすることができる。
本実施形態で用いられる処理液には、必要に応じて、上記のようなpH調整剤、防腐剤・防かび剤、防錆剤、キレート化剤等を添加してもよい。
本実施形態で用いられる処理液は、上記の各成分を適当な方法で分散・混合することよって製造することができる。上記の各成分を十分に攪拌した後、目詰まりの原因となる粗大粒子および異物を除去するためにろ過を行って、目的の処理液を得ることができる。
本実施形態で用いられる処理液は、インクジェットヘッドで吐出させる場合には、20℃における表面張力(静的表面張力)は、18mN/m以上40mN/mであることが好ましく、20mN/m以上35mN/m以下であることがより好ましく、22mN/m以上33mN/m以下であることがさらに好ましい。表面張力の測定は、例えば、自動表面張力計CBVP−Z(商品名、協和界面科学株式会社製)を用いて、20℃の環境下で白金プレートを処理液で濡らしたときの表面張力を確認することにより測定することができる。
本実施形態では、上記の特定のインクと処理液とを組み合わせたインク処理液セットを用いて後述の記録を行った場合、インク低吸収性または非吸収性の難吸収性記録媒体に対する記録において、ピンホールや凝集ムラが抑制されて画質に優れ、さらには耐擦性に優れた画像を得ることができる。
本実施形態において、インクジェット記録方法としては、シリアル式の記録方法や、記録媒体の記録幅以上の幅を有するラインヘッドを用いて、1回の走査で記録を行うライン式の記録方法などがあげられ、何れも用いることができる。
記難吸収性記録媒体に付着させる処理液付着工程と、を備え、前記インク組成物と前記処理液のうちのいずれか一方が、10msにおける動的表面張力が32.0mN/m超、36.0mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msにおける動的表面張力に対する差が6.0mN/m以上10.0mN/m以下であり、前記インク組成物と前記処理液のうちの他方が、10msにおける動的表面張力が、34.5mN/m超、36.5mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msの動的表面張力に対する差が、8.0mN/m以上10.0mN/m以下である。
処理液付着工程は、インク組成物と反応する上述の処理液を記録媒体へ付着させる工程である。処理液を記録媒体へ付着させることにより、得られた記録画像の耐擦性や画質を向上させることができる。
せる際の記録媒体10の表面温度(一次加熱温度)の好ましい範囲の温度とは独立して設定することができる。例えば、処理液を付着させる際の記録媒体10の表面温度は、45℃以下であることが好ましく、40℃以下であることがより好ましく、38℃以下であることがさらに好ましい。また、処理液を付着させる際の記録媒体10の表面温度の下限値は、20℃以上であることが好ましく、25℃以上であることがより好ましく、30℃以上であることがさらに好ましい。処理液を付着させる際の記録媒体10の表面温度が前記範囲にある場合には、処理液を記録媒体10に均一に塗布することができ、耐擦性や画質を向上させることができる。また、インクジェットヘッド2への熱による影響を抑えることができる。インクを付着させる際の記録媒体10の表面温度も、上記の範囲にすることが好ましい。ただし、処理液とは独立した温度にできる。
インク付着工程は、上述のインクをインクジェットヘッド2から吐出して難吸収性の記録媒体10に付着させる工程であり、この工程により、記録媒体10の表面に画像が形成される。
ることがさらに好ましく、1.5秒以上2.5秒以下であることが特に好ましい。1回の走査の最大時間が上記範囲内であることにより、記録媒体の幅が広い記録媒体へ記録するために適したものとなる。
本実施形態に係るインクジェット記録方法は、上記インク付着工程の後に、図1に示す加熱ヒーター5によりインク組成物が付着した記録媒体10を加熱する二次加熱工程(「後加熱工程」ともいう。)を有していてもよい。これにより、記録媒体10上のインク組成物に含まれる樹脂等が溶融してインク膜が形成され、記録媒体10上においてインク膜が強固に定着して造膜性に優れたものとなり、耐擦性に優れた高画質な画像を短時間で得ることができる。
本実施形態に係る記録方法は、インクを吐出して記録するための圧力発生手段以外の手段により、つまり、インクジェットヘッド2が備える記録のためにインクを吐出するための機構ではない他の機構により、インク組成物や処理液を循環させる工程や、排出させるクリーニング工程を備えていてもよい。
mであり、さらに好ましくは55〜300cmであり、よりさらに好ましくは60〜200cmである。また特に好ましくは70〜190cmであり、より特に好ましくは100〜180cmであり、さらに特に好ましくは130〜170cmである。該距離が50cm以上であることにより表示用などに有用な記録物とすることできる。該距離の上限は特に制限されないが、記録装置の構成の観点から500cm以下が好ましい。なお、記録を行う際には、記録すべき画像に応じて上記の1回の走査の最大距離より短い距離である走査が行われてもよい。
以下、本発明の実施形態を実施例および比較例によってさらに具体的に説明するが、本実施形態はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
表1、2に記載の配合割合になるように各成分をビーズミルを用いて混合攪拌し、孔径5μmのメンブランフィルターで濾過して処理液1〜12およびインク1〜12を得た。なお、顔料は予め顔料に対し50質量%のスチレンアクリル分散剤樹脂を用いて水に分散した顔料分散液にしてから用いた。表1、2中の数値は全て質量%を示し、水はインクの全質量が100質量%となるように添加した。また、表1に記載のカチオン樹脂と表2に記載の顔料、樹脂およびワックスについては、固形分換算した値を示す。
カチオン樹脂:アミン・エピクロルヒドリン縮合型ポリマー、商品名「カチオマスターPD−7」、四日市合成株式会社製
消泡剤:アセチレンジオール系界面活性剤、商品名「サーフィノール DF110D」、日信化学工業株式会社製
界面活性剤
・界面活性剤1:シリコーン系界面活性剤、商品名「BYK−378」、ビッグケミージャパン株式会社製
・界面活性剤2:シリコーン系界面活性剤、商品名「BYK−345」、ビッグケミージャパン株式会社製
・界面活性剤3:シリコーン系界面活性剤、商品名「BYK−3455」、ビッグケミージャパン株式会社製
・界面活性剤4:シリコーン系界面活性剤、商品名「BYK−348」、ビッグケミージャパン株式会社製
・界面活性剤5:シリコーン系界面活性剤、商品名「シルフェイSAG008」、日信化学工業株式会社製
・界面活性剤6:シリコーン系界面活性剤、商品名「BYK−333」、ビッグケミージャパン株式会社製
・界面活性剤7:アセチレン系界面活性剤、商品名「オルフィンE1010、日信化学工業株式会社製
・界面活性剤8:シリコーン系界面活性剤、商品名「シルフェイSAG503A」、日信化学工業株式会社製
ワックスエマルジョン:商品名「AQUACER507」、水系用変性パラフィンワックスエマルション、ビックケミー・ジャパン株式会社製
表1、2に記載の処理液とインクを用いて、表3〜5に記載の組み合わせ及び条件で記録した。装置として、セイコーエプソン株式会社製のインクジェットプリンター、商品名「SC−S80650」において、ヒーターを改造して、図1に示すプラテンヒーターとIRヒーターとファンを設置し、作動させて記録媒体を加熱可能とし、温度調整も可能とした。インク打ち込み量は7.5mg/inch2、処理液打ち込み量1.875mg/inch2、解像度は720×720dpiとした。処理液の液滴サイズは表3、4の記載とし、インクの液滴サイズは16ngとした。記録後のアフターヒーターによる二次乾燥条件は70℃15分とした。記録温度は、処理液及びインクの付着時の記録媒体表面温度であり、記録温度が23℃以下の場合には、加熱機構は使わず、記録温度に設定した恒温室内にて試験した。
記録媒体1:商品名「エリエールタックFSキャスト73」、吸液量1.85、コート紙、大王製紙株式会社製
記録媒体2:商品名「OKトップコート+」、吸液量3.85、コート紙、王子製紙株式会社製
記録媒体3:商品名「IJ180Cv3−10」、吸液量30.77、塩ビフィルム、3Mジャパン株式会社製
記録媒体4:商品名「マイペイパー」、吸液量38.60、普通紙、株式会社リコー製
3.3.1.ピンホールの有無による画質の評価
上記の記録方法により50×50mmのベタパターンを作成し、任意の位置3点を実体顕微鏡400倍にて観察し、ピンホール部分の面積を下記基準で評価した。顕微鏡は、キーエンス式会社製、商品名「VHX−5000」を用いた。
(評価基準)
A:白抜け面積≦0.01%
B:0.01%<白抜け面積≦0.03%
C:0.03%<白抜け面積≦0.1%
D:0.1%<白抜け面積
3.3.1.で得られた記録パターンを目視にて観察し、走査方向に沿って濃淡状の凝集ムラの有無を下記基準で評価した。なお、特に凝集ムラが見られる例では、凝集ムラのあるところが幅方向にスジ状に見え、マルチパス式の記録によるものであることが伺えた。
(評価基準)
A:ベタ面内に濃淡状の凝集ムラは見られない
B:ベタ面内に0.5mm未満の細かい濃淡状の凝集ムラがみられる
C:ベタ面内に2mm未満の濃淡状の凝集ムラがみられる
D:ベタ面内に濃淡状の大きな凝集ムラが見られる
3.3.1.で得られた記録パターンを30×150mmの矩形に切断し、学振耐擦試験で、荷重300gで10回、平織布で擦った際の剥がれの有無を下記基準で評価した。
(評価基準)
A:剥がれが生じず、布への転写もない。
B:剥がれが生じないが、布への転写がある。
C:剥がれが生じるが、評価面積に対し剥がれが1割未満。
D:剥がれが1割以上。
記録方法の評価試験の結果を、表3〜5に示す。
Claims (16)
- 色材を含有する水系インクジェットインクであるインク組成物と、
凝集剤を含有し、インクジェットヘッドから吐出されて記録に用いられる処理液と、を備え、
前記インク組成物と前記処理液のうちのいずれか一方が、10msにおける動的表面張力が32.0mN/m超、36.0mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msにおける動的表面張力に対する差が6.0mN/m以上10.0mN/m以下であり、
前記インク組成物と前記処理液のうちの他方が、10msにおける動的表面張力が、34.5mN/m超、36.5mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msの動的表面張力に対する差が、8.0mN/m以上10.0mN/m以下であり、
難吸収性記録媒体への記録に用いられる、インク処理液セット。 - 前記インク組成物と前記処理液の10msにおける動的表面張力の差が、0.2mN/m以上4.5mN/m以下である、請求項1に記載のインク処理液セット。
- インク吐出ノズル群と処理液吐出ノズル群とを主走査軸に沿って移動しながら、前記インク組成物と前記処理液とを吐出して行う主走査と、
前記主走査軸に交差する副走査軸に沿って前記難吸収性記録媒体を移動する副走査と、を備え、
前記インク吐出ノズル群と前記処理液吐出ノズル群とを前記主走査軸に沿って投影したときに、前記インク吐出ノズル群と前記処理液吐出ノズル群は重なる部分を有するインクジェット記録方法、に用いられる、請求項1または請求項2に記載のインク処理液セット。 - 前記インク組成物は、標準沸点が280℃超のポリオール系有機溶剤の含有量が1.0質量%以下である、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のインク処理液セット。
- 前記処理液は、凝集剤として、多価金属塩、カチオンポリマーまたは有機酸の何れかを含む、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のインク処理液セット。
- 前記処理液は、前記インクジェットヘッドから前記処理液の液滴量が4ng以上25ng以下で吐出して前記難吸収性記録媒体に付着させるインクジェット記録方法に用いられる、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のインク処理液セット。
- 前記処理液を前記インクジェットヘッドから吐出させて前記難吸収性記録媒体に付着させる時の前記難吸収性記録媒体の表面温度が20℃以上45℃以下である、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のインク処理液セット。
- 前記難吸収性記録媒体の吸液量が1.5mL/m2以下である、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のインク処理液セット。
- 前記インク組成物と前記処理液は、界面活性剤を含む、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のインク処理液セット。
- 前記インク組成物は前記処理液よりも10msにおける動的表面張力が高く、
前記インク組成物が前記他方である、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の
インク処理液セット。 - 色材を含有する水系インクジェットインクであるインク組成物をインクジェットヘッドから吐出して難吸収性記録媒体に付着させるインク付着工程と、
凝集剤を含有する処理液を前記インクジェットヘッドから吐出して前記難吸収性記録媒体に付着させる処理液付着工程と、を備え、
前記インク組成物と前記処理液のうちのいずれか一方が、10msにおける動的表面張力が32.0mN/m超、36.0mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msにおける動的表面張力に対する差が6.0mN/m以上10.0mN/m以下であり、
前記インク組成物と前記処理液のうちの他方が、10msにおける動的表面張力が、34.5mN/m超、36.5mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msの動的表面張力に対する差が、8.0mN/m以上10.0mN/m以下である、インクジェット記録方法。 - 前記難吸収性記録媒体の前記インク組成物と前記処理液とが付着された領域において、
前記処理液の付着量が、前記インク組成物の付着量の10質量%以上である領域を有する、請求項11に記載のインクジェット記録方法。 - 前記難吸収性記録媒体を加熱機構で加熱する加熱工程を備え、前記インク付着工程と前記処理液付着工程は、加熱された難吸収性記録媒体に対して行われる、請求項11または請求項12に記載のインクジェット記録方法。
- 前記インクジェットヘッドは、インク吐出ノズル群と処理液吐出ノズル群とを備え、
前記インク吐出ノズル群と前記処理液吐出ノズル群とを主走査軸に沿って投影したときに、前記インク吐出ノズル群と前記処理液吐出ノズル群は重なる部分を有する、請求項11ないし請求項13のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。 - 色材を含有する水系インクジェットインクであるインク組成物を吐出して難吸収性記録媒体に付着させるインク吐出ノズル群と、
凝集剤を含有する処理液を吐出して前記難吸収性記録媒体に付着させる処理液吐出ノズル群と、
を有するインクジェットヘッドを備え、
前記インク組成物と前記処理液のうちのいずれか一方が、10msにおける動的表面張力が32.0mN/m超、36.0mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msにおける動的表面張力に対する差が6.0mN/m以上10.0mN/m以下であり、
前記インク組成物と前記処理液のうちの他方が、10msにおける動的表面張力が、34.5mN/m超、36.5mN/m未満であって、10msにおける動的表面張力の1000msの動的表面張力に対する差が、8.0mN/m以上10.0mN/m以下である、インクジェット記録装置。 - 前記インク吐出ノズル群と前記処理液吐出ノズル群とを主走査軸に沿って投影したときに、前記インク吐出ノズル群と前記処理液吐出ノズル群は重なる部分を有する、請求項15に記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019030860A JP7272000B2 (ja) | 2019-02-22 | 2019-02-22 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
US16/797,005 US11414562B2 (en) | 2019-02-22 | 2020-02-21 | Ink treatment solution set, ink jet recording method, and ink jet recording apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019030860A JP7272000B2 (ja) | 2019-02-22 | 2019-02-22 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020132802A true JP2020132802A (ja) | 2020-08-31 |
JP7272000B2 JP7272000B2 (ja) | 2023-05-12 |
Family
ID=72141550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019030860A Active JP7272000B2 (ja) | 2019-02-22 | 2019-02-22 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11414562B2 (ja) |
JP (1) | JP7272000B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021021003A (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-18 | 株式会社リコー | インクセット、印刷方法、及び印刷装置 |
WO2023084968A1 (ja) * | 2021-11-09 | 2023-05-19 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録方法及びインクセット |
JP7277678B1 (ja) | 2022-04-06 | 2023-05-19 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 記録液セット、印刷物の製造方法、及び、印刷物 |
WO2023090046A1 (ja) * | 2021-11-16 | 2023-05-25 | 富士フイルム株式会社 | インクジェットインク及び画像記録方法 |
WO2023175811A1 (ja) * | 2022-03-17 | 2023-09-21 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007331171A (ja) * | 2006-06-13 | 2007-12-27 | Canon Inc | 画像形成方法、画像形成装置およびインクセット |
US20140364548A1 (en) * | 2012-03-06 | 2014-12-11 | Oce-Technologies B.V. | Ink composition |
US20160023456A1 (en) * | 2014-07-25 | 2016-01-28 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Recording apparatus and recording method |
JP2016520445A (ja) * | 2013-03-20 | 2016-07-14 | フジフィルム・イメイジング・カラランツ,インコーポレーテッド | 印刷方法 |
JP2017144628A (ja) * | 2016-02-17 | 2017-08-24 | セイコーエプソン株式会社 | 記録方法 |
WO2017154683A1 (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 日立マクセル株式会社 | インクジェット用インクセット、および、インクジェット記録方法 |
JP2018016711A (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | マクセルホールディングス株式会社 | インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、および、インクジェット記録装置 |
JP2018193442A (ja) * | 2017-05-15 | 2018-12-06 | マクセルホールディングス株式会社 | インクセット |
JP2019042997A (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-22 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
JP2019151062A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 株式会社リコー | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2019156961A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | マクセルホールディングス株式会社 | インクジェット用インクセット、および、インクジェット記録方法 |
JP2019163442A (ja) * | 2018-03-15 | 2019-09-26 | 株式会社リコー | 処理液とインクのセット、画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2020012080A (ja) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | 大日本塗料株式会社 | インクセット及び印刷方法 |
JP2020131529A (ja) * | 2019-02-19 | 2020-08-31 | 株式会社リコー | 画像形成方法、画像形成セット、画像形成装置、及び印刷物の製造方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8814337B2 (en) * | 2007-12-27 | 2014-08-26 | Eastman Kodak Company | Inkjet ink sets for high speed printing on plain papers and glossy media |
US9010909B2 (en) * | 2011-09-16 | 2015-04-21 | Eastman Kodak Company | Continuous inkjet printing method |
JP6040539B2 (ja) * | 2012-02-29 | 2016-12-07 | セイコーエプソン株式会社 | インクセットおよび記録装置 |
JP6772439B2 (ja) | 2015-04-06 | 2020-10-21 | セイコーエプソン株式会社 | 記録方法及びインクセット |
US9631109B2 (en) | 2015-04-06 | 2017-04-25 | Seiko Epson Corporation | Recording method and ink set |
JP2019064079A (ja) * | 2017-09-29 | 2019-04-25 | セイコーエプソン株式会社 | 記録方法 |
-
2019
- 2019-02-22 JP JP2019030860A patent/JP7272000B2/ja active Active
-
2020
- 2020-02-21 US US16/797,005 patent/US11414562B2/en active Active
Patent Citations (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007331171A (ja) * | 2006-06-13 | 2007-12-27 | Canon Inc | 画像形成方法、画像形成装置およびインクセット |
US20140364548A1 (en) * | 2012-03-06 | 2014-12-11 | Oce-Technologies B.V. | Ink composition |
JP2015515510A (ja) * | 2012-03-06 | 2015-05-28 | オセ−テクノロジーズ ビーブイ | インク組成物 |
JP2016520445A (ja) * | 2013-03-20 | 2016-07-14 | フジフィルム・イメイジング・カラランツ,インコーポレーテッド | 印刷方法 |
US20160023456A1 (en) * | 2014-07-25 | 2016-01-28 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Recording apparatus and recording method |
JP2017144628A (ja) * | 2016-02-17 | 2017-08-24 | セイコーエプソン株式会社 | 記録方法 |
WO2017154683A1 (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 日立マクセル株式会社 | インクジェット用インクセット、および、インクジェット記録方法 |
JP2018016711A (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | マクセルホールディングス株式会社 | インクジェット用インクセット、インクジェット記録方法、および、インクジェット記録装置 |
JP2018193442A (ja) * | 2017-05-15 | 2018-12-06 | マクセルホールディングス株式会社 | インクセット |
JP2019042997A (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-22 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
JP2019151062A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | 株式会社リコー | 画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2019156961A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | マクセルホールディングス株式会社 | インクジェット用インクセット、および、インクジェット記録方法 |
JP2019163442A (ja) * | 2018-03-15 | 2019-09-26 | 株式会社リコー | 処理液とインクのセット、画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2020012080A (ja) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | 大日本塗料株式会社 | インクセット及び印刷方法 |
JP2020131529A (ja) * | 2019-02-19 | 2020-08-31 | 株式会社リコー | 画像形成方法、画像形成セット、画像形成装置、及び印刷物の製造方法 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021021003A (ja) * | 2019-07-26 | 2021-02-18 | 株式会社リコー | インクセット、印刷方法、及び印刷装置 |
JP7388029B2 (ja) | 2019-07-26 | 2023-11-29 | 株式会社リコー | インクセット、印刷方法、及び印刷装置 |
WO2023084968A1 (ja) * | 2021-11-09 | 2023-05-19 | 富士フイルム株式会社 | インクジェット記録方法及びインクセット |
WO2023090046A1 (ja) * | 2021-11-16 | 2023-05-25 | 富士フイルム株式会社 | インクジェットインク及び画像記録方法 |
WO2023175811A1 (ja) * | 2022-03-17 | 2023-09-21 | コニカミノルタ株式会社 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
JP7277678B1 (ja) | 2022-04-06 | 2023-05-19 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 記録液セット、印刷物の製造方法、及び、印刷物 |
WO2023195274A1 (ja) * | 2022-04-06 | 2023-10-12 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 記録液セット、印刷物の製造方法、及び、印刷物 |
JP2023154399A (ja) * | 2022-04-06 | 2023-10-19 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 記録液セット、印刷物の製造方法、及び、印刷物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20200270473A1 (en) | 2020-08-27 |
JP7272000B2 (ja) | 2023-05-12 |
US11414562B2 (en) | 2022-08-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7272000B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP7110873B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP6394854B2 (ja) | 処理液、記録方法 | |
JP6645049B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP7091739B2 (ja) | 記録方法、インクセットおよび記録装置 | |
JP7310093B2 (ja) | インクセット及び記録方法 | |
JP6772439B2 (ja) | 記録方法及びインクセット | |
US11485871B2 (en) | Printing method and printing apparatus | |
JP2020044724A (ja) | 記録方法、及び記録装置 | |
US11235586B2 (en) | Ink jet printing method, ink jet printing apparatus, and ink jet head | |
CN110871624B (zh) | 喷墨记录方法及喷墨记录装置 | |
JP2019157064A (ja) | 水系インクジェットインク組成物、記録方法および記録装置 | |
JP7131241B2 (ja) | インクジェット記録方法、インクジェット記録装置 | |
JP7167606B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
US11466173B2 (en) | Printing method and printing apparatus | |
JP2023009389A (ja) | インクセット及び記録方法 | |
JP2021006390A (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP7342361B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
US11866601B2 (en) | Ink set and printing method | |
JP2024008155A (ja) | インクセット、記録装置及び記録方法 | |
JP2022154397A (ja) | インクセット及び記録方法 | |
JP2024007075A (ja) | 記録方法及び記録装置 | |
JP2022129563A (ja) | 記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2024027564A (ja) | インクジェットインク組成物及び記録方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220824 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221004 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230328 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230410 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7272000 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |