JP2020132159A - 家庭用薄葉紙収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体を好適に開くことができる家庭用薄葉紙収納容器を提供する。【解決手段】この家庭用薄葉紙収納容器100であれば、開放された蓋体20(蓋ヒンジ部21)側の摺接部52が容器本体10(容器ヒンジ部11)側の制動部51に摺接して、回動する蓋体20に摩擦力を付与するようにして、その蓋体20が回動する勢いを抑えることができるので、蓋体20が開いた反動で家庭用薄葉紙収納容器100が置かれた位置からずれたり向きが変わったりすることがない。このように所望する位置に置かれた家庭用薄葉紙収納容器100の蓋体20を好適に開くことができ、その収納容器100から家庭用薄葉紙を取り出して使用することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、家庭用薄葉紙収納容器に関する。
従来、家庭用薄葉紙であるウェットティッシュ等の収納容器としては、蓋体を板バネ等の付勢部材によって開放方向に付勢しつつ、その蓋体を所定の係止部材によって閉塞状態で係止しておき、使用者が係止部材に設けられたボタンを操作した際に、ワンタッチで蓋体が開くようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第5280743号公報
しかしながら、上記特許文献1の収納容器のボタンを操作すると、付勢部材によって付勢されている蓋体は全開となるまで減速することなく一気に開き、その開いた反動で蓋体がぐらぐらと振動するので、その振動により容器自体が揺れるなどして置かれた位置からずれてしまうことがあった。収納容器が置かれた位置からずれて向きが変わってしまうと、その収納容器から家庭用薄葉紙を取り出し難くなることがある。
本発明の目的は、蓋体を好適に開くことができる家庭用薄葉紙収納容器を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
内部に家庭用薄葉紙が収納され、その家庭用薄葉紙を取り出す開口部を有する容器本体と、
前記容器本体に回動可能に備えられ、前記開口部を開閉自在とする蓋体と、
前記蓋体を前記容器本体から離間させる方向に付勢する付勢部材と、
を備えた家庭用薄葉紙収納容器であって、
前記容器本体と前記蓋体は、前記容器本体側の容器ヒンジ部と前記蓋体側の蓋ヒンジ部を介して回動可能に連結されており、
前記容器ヒンジ部と前記蓋ヒンジ部のいずれか一方には制動部が設けられ、他方には前記蓋体が前記容器本体から離間する方向に回動する際に前記制動部に摺接する摺接部が設けられていることを特徴とする。
かかる構成の家庭用薄葉紙収納容器であれば、例えば、開放された蓋体(蓋ヒンジ部)側の摺接部が容器本体(容器ヒンジ部)側の制動部に摺接して、回動する蓋体に摩擦力を付与するようにして、その蓋体が回動する勢いを抑えることができるので、蓋体が開いた反動で家庭用薄葉紙収納容器が置かれた位置からずれたり向きが変わったりすることがない。
そして、所望する位置に置かれた家庭用薄葉紙収納容器の蓋体を好適に開くことができ、その収納容器から家庭用薄葉紙を取り出して使用することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
前記蓋体が前記容器本体から離間する方向へ回動するのに伴い、前記摺接部が前記制動部に摺接する始点側よりも終点側の方が、前記制動部の高さが漸次高くなるように形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
前記蓋体が前記容器本体から離間する方向へ回動するのに伴い、前記摺接部が前記制動部に摺接する始点側よりも終点側の方が、前記摺接部と前記制動部の接触面積が大きくなるように構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
前記蓋体が前記容器本体から離間する方向へ回動するのに伴い、前記制動部に対し相対的に移動した前記摺接部を、前記制動部との間に保持する保持部が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
前記付勢部材は、樹脂製の板バネであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
前記容器本体において前記容器ヒンジ部が設けられている後面部の幅方向略中央には、前記容器本体の前面部に向かって突き出している突出部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、蓋体を好適に開くことができる家庭用薄葉紙収納容器が得られる。
本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋体が開けられた状態を示す前方斜視図である。 本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋体が開けられた状態を示す後方斜視図である。 本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋体が閉められた状態を示す前方斜視図である。 本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の蓋体が閉められた状態を示す後方斜視図である。 図1のV−V線における断面図であり、容器内部に複数の家庭用薄葉紙が収納されている状態を示している。 蓋体が容器本体から離間する方向へ回動する際、制動部に摺接部が摺接する過程を示した拡大説明図(a)(b)(c)(d)である。 蓋体が容器本体から離間する方向へ回動して止まる態様の変形例を示す説明図(a)(b)である。 蓋体が容器本体から離間する方向へ回動する際、制動部と摺接部が摺接する態様の変形例を示す説明図(a)(b)である。
以下、図面を参照して、本発明に係る家庭用薄葉紙収納容器の実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
なお、以下においては、図1〜図4に示すように、前後方向、左右方向及び上下方向を定めて説明する。すなわち、家庭用薄葉紙収納容器100の蓋体20が備えられた側を「上」、その反対側を「下」、容器本体10と蓋体20とが接続されている側を「後」、その反対側を「前」、容器の前面を正面視した状態における右手側を「右」、容器の前面を正面視した状態における左手側を「左」とする。
[実施形態の構成]
{全体構成}
本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100は、例えば、図1〜図5に示すように、上部に開口部10cが設けられ、前後方向に積層された複数枚の家庭用薄葉紙Pを収納するための容器本体10と、容器本体10の後面部10a側に回動可能に備えられ、開口部10cを開閉自在とする蓋体20と、蓋体20を容器本体10から離間させる方向に付勢する付勢部材30と、容器本体10の後面部10aに設けられている突出部40と、を備えている。
[容器本体および蓋体]
この家庭用薄葉紙収納容器100は、容器本体10に対し蓋体20が閉じられた状態で、その内部にウェットシートやウェットティッシュなどの家庭用薄葉紙Pを収容する筐体状の容器である。
なお、容器本体10と蓋体20は、PP(ポリプロピレン)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、PE(ポリエチレン)、PPとPEの混合体などの樹脂が、ブロー成形、射出成形(コールドランナー、ホットランナー)など一般的な製造方法によって成形される。
また、容器本体10と蓋体20とで構成されている家庭用薄葉紙収納容器100は、前後方向に好ましくは90mmから150mm、さらに好ましくは100mmから120mm、左右方向に好ましくは100mmから200mm、さらに好ましくは140mmから160mm、上下方向に好ましくは60mmから130mm、さらに好ましくは90mmから110mmの大きさとなるように形成されている。また、各面の厚みは、好ましくは0.5mmから3mm、さらに好ましくは1mmから2mmである。
この大きさ及び厚みであれば、実使用に問題ない強度を達成し、好適に家庭用薄葉紙Pを収容することができる。
容器本体10の後面部10aの開口部10c近傍には、容器ヒンジ部11が形成されており、蓋体20の後面側には、蓋ヒンジ部21が形成されている。
この収納容器では、一対の容器ヒンジ部11の間に蓋ヒンジ部21が挟まれて軸着されている。
例えば、容器ヒンジ部11の軸穴H(図6参照)に蓋ヒンジ部21の軸突起J(図6参照)を係入して、容器ヒンジ部11と蓋ヒンジ部21とを組み付けることによって、容器ヒンジ部11と蓋ヒンジ部21とが連結されてなる回動部50が構成される。
この回動部50を介して、蓋体20が容器本体10に対して回動可能に配設されている。
また、図2、図4、図5に示すように、回動部50を構成する容器ヒンジ部11に制動部51と保持部53が設けられ、蓋ヒンジ部21に摺接部52が設けられている。
この回動部50における制動部51、摺接部52、保持部53の機能等については後述する。
(付勢部材)
また、回動部50近傍の収納容器の内側には、例えば、樹脂製の板バネである付勢部材30が配設されている。
具体的には、容器本体10の後面部10a内側の開口部10c近傍に設けられているバネ固定部31に付勢部材30の一端部が固定され、蓋体20の内側に設けられているバネ固定部32に付勢部材30の他端部が固定された態様で、付勢部材30が家庭用薄葉紙収納容器100内に配設されている。
この付勢部材30が蓋体20を容器本体10から離間させる方向に付勢することで、蓋体20が回動部50(軸穴H、軸突起J(図6参照))を軸心に回動するように押し上げられて開口部10cが開くようになっている。
容器本体10の前面部10bの開口部10c近傍には、係合部13が形成されており、蓋体20の前面側には、係止部23が形成されている。
そして、蓋体20の前面側が容器本体10の前面部10bに接触された際に、係合部13が係止部23と係合することにより、蓋体20が容器本体10側に保持されて、開口部10cを閉じるようになっている。
また、容器本体10の前面部10bであって係合部13の近傍には、前方に突出する挟持部12が設けられており、挟持部12には、係合解除部材14がその配置を変更可能に軸支されて配設されている。
そして、係合解除部材14と挟持部12を挟持すると、係合解除部材14の一端部14aが挟持部12に近接する方向に揺動する。このように係合解除部材14を揺動させるようにその配置を変更させると、係合解除部材14の他端部14bが蓋体20の押上突起24を押し上げて、係止部23と係合部13の係合が解除されるようになっている。
つまり、係合解除部材14と挟持部12を挟持して、係合解除部材14を揺動させることにより、係止部23と係合部13の係合を解除すると、付勢部材30の付勢力によって、蓋体20が押し上げられて開くようになっている。
また、容器本体10の開口部10cの周縁部4には、容器本体10に対し蓋体20が閉じられた際に、蓋体20の周縁部3が嵌入する溝部5が形成されている。
容器本体10の周縁部4の溝部5に、蓋体20の周縁部3が嵌入した際、溝部5の内面に周縁部3の外面が密着するようになっている。
そして、容器本体10の開口部10cを閉じるように蓋体20を閉め、蓋体20の周縁部3が溝部5に嵌入した際、開口部10cの全周に亘って溝部5の内面と周縁部3の外面が密着することで、容器本体10と蓋体20の間を密封することができるので、家庭用薄葉紙収納容器100の密閉性を確保することができる。
(突出部)
また、この家庭用薄葉紙収納容器100における容器本体10の後面部10aの幅方向略中央には、容器本体10の前面部10bに向かって突き出している突出部40が設けられている。
この突出部40は、容器本体10の上部側から底部10dに向かって左右方向に拡幅した形状を有し、後面部10aを正面視した際の突出部40は略台形状を呈している。
換言すれば、この突出部40は、容器本体10の後面部10aを前面部10bに向けて略台形状に凹ませた態様に形成されている。なお、容器本体10の後面部10aが凹まされて形成された凹部空間は、略四角柱形状(略台形柱形状)を呈している。
例えば、この突出部40は、前後方向に好ましくは2mmから20mm、さらに好ましくは3mmから10mm、左右方向に好ましくは15mmから60mm、さらに好ましくは20mmから40mm、上下方向に好ましくは30mmから90mm、さらに好ましくは60mmから75mmのサイズを有するように形成されている。
また、この突出部40の左右方向の幅は、上部よりも底部10d側の下部の方が広く形成されており、好ましくは20%から60%、さらに好ましくは30%から50%広く形成されている。
このような突出部40が設けられている家庭用薄葉紙収納容器100(容器本体10)に、前後方向に積層された複数枚の家庭用薄葉紙Pを収納した場合、例えば、図5に示すように、容器本体10に収納した家庭用薄葉紙Pの束が突出部40に寄り掛かるようになる。
そして、容器本体10内で突出部40に寄り掛かるように収納された家庭用薄葉紙Pの束は、後面部10aとの間に隙間ができた状態で収納されるようになる。
このように容器本体10内で突出部40に寄り掛かるように収納された家庭用薄葉紙Pは、後面部10aとの間に隙間ができた状態で収納されているので、その隙間を利用して家庭用薄葉紙Pの端を掴み易く、取り出し易くなっている。
[回動部(制動部・摺接部・保持部)]
ここで、本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100の回動部50における制動部51、摺接部52、保持部53の機能等について説明する。
回動部50は、容器ヒンジ部11と蓋ヒンジ部21とで構成されている。
図2、図4や、図5、図6に示すように、容器ヒンジ部11には、制動部51と保持部53が設けられており、蓋ヒンジ部21には、蓋体20が容器本体10から離間する方向に回動する際に制動部51に摺接する摺接部52が設けられている。
制動部51は、蓋体20の回動方向に沿って延在するように設けられた突片であり、この制動部51を側面視すると、図6に示すように、一端側と他端側の高さ(厚み)が異なる略円弧形状を有している。
具体的には、この制動部51は、図6(a)〜(d)に示すように、蓋体20が容器本体10から離間する方向へ回動するのに伴い、摺接部52が制動部51に摺接する始点側よりも終点側の方が、制動部51の高さが漸次高くなるように形成されており、その一端側(始点側)が比較的低く、他端側(終点側)が比較的高いという略円弧形状に形成されている。
容器ヒンジ部11の表面に形成されている制動部51は、例えば、中心角が50°から90°の略円弧形状に形成されていることが好ましい。
制動部51の中心角が上記範囲内であれば、制動部51に摺接部52が好適に摺接し、蓋体20が回動する勢いを好適に抑えることができる。
一方、中心角が50°未満の制動部51であると、摺接部52が摺接する領域が短く、蓋体20が回動する勢いを十分に抑えることができないことがある。
なお、制動部51の中心角が90°であれば、蓋体20が回動する勢いを良好に抑えることができ、それ以上制動部51の領域を広げなくてもよいので、制動部51の中心角は上記の範囲とした。
また、例えば、制動部51の一端側(始点側)の高さは、容器ヒンジ部11の表面から0.05mmから0.15mmであることが好ましく、制動部51の他端側(終点側)の高さは、容器ヒンジ部11の表面から0.2mmから1.0mmであることが好ましい。
制動部51の高さが上記範囲内であれば、制動部51に摺接部52が好適に摺接し、蓋体20が回動する勢いを好適に抑えることができる。
一方、制動部51の高さが上記範囲を下回ると、蓋体20が回動する勢いを十分に抑えることができないことがある。また、制動部51の高さが上記範囲を上回ると、蓋体20が全開せずに回動が止まってしまうことがある。
そして、この家庭用薄葉紙収納容器100における係合解除部材14と挟持部12を挟持して、係止部23と係合部13の係合を解除すると、付勢部材30の付勢力によって押し上げられた蓋体20が容器本体10から離間する方向へ回動する。
こうして蓋体20が容器本体10から離間する方向へ回動する際、図6(a)〜(c)に示すように、蓋体20(蓋ヒンジ部21)側の摺接部52が、容器本体10(容器ヒンジ部11)側の制動部51に摺接するようになっている。
そして、この摺接部52が摺接する制動部51は、その摺接の始点側よりも終点側の方が高く形成されているので、摺接部52が制動部51の終点側に回動するにつれ、摺接部52と制動部51とが圧接し、摺接部52と制動部51の間の摩擦力が徐々に大きくなって、蓋体20が回動する勢いを抑えるブレーキがかかるようになる。
このように、制動部51に対して相対的に移動する摺接部52がその制動部51に摺接して、蓋体20が回動する勢いを抑えることができる。
さらに摺接部52の回動が進むと、図6(d)に示すように、摺接部52が保持部53に当接して蓋体20の回動が止まるようになる。
このとき、蓋体20が回動する勢いは、摺接部52が制動部51に摺接したことでブレーキがかかり抑えられているので、蓋体20が開いた反動でその蓋体20がぐらぐらと振動することはなく、容器本体10が揺れるなどして置かれた位置からずれてしまうことはない。
また、蓋体20が容器本体10から離間する方向へ回動するのに伴って、制動部51に対し相対的に移動した摺接部52は、図6(d)に示すように、保持部53によって制動部51との間に保持されるので、開蓋した蓋体20はその姿勢で安定し、開蓋した状態が維持されるようになる。
[実施形態の効果]
本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器100によれば、使用者が係合解除部材14と挟持部12を挟持して、係止部23と係合部13の係合を解除すると、付勢部材30の付勢力によって蓋体20が自動的に跳ね上げられることから、家庭用薄葉紙使用時の蓋体20の開放が容易となる。
特に、この家庭用薄葉紙収納容器100は、開放された蓋体20側の摺接部52が容器本体10側の制動部51に摺接して、回動する蓋体20に摩擦力を付与するようにして、その蓋体20が回動する勢いを抑えるようにブレーキをかけることができるので、蓋体20が開いた反動でその蓋体20や容器本体10がぐらつくことはなく、家庭用薄葉紙収納容器100が置かれた位置からずれたり向きが変わったりしてしまうことがない。
また、蓋体20が開蓋した状態で、蓋体20側の摺接部52が容器本体10側の制動部51と保持部53との間に保持されるので、開蓋した蓋体20をその姿勢で好適に維持することができる。
このような家庭用薄葉紙収納容器100であれば、蓋体20を開いた反動で家庭用薄葉紙収納容器100が置かれた位置からずれてしまうことがないので、所望する位置に置かれた家庭用薄葉紙収納容器100の蓋体20を好適に開くことができ、その収納容器100から家庭用薄葉紙Pを取り出して使用することができる。
[変形例]
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図7(a)に示すように、制動部51に対して相対的に移動した摺接部52が保持部53に当接して蓋体20の回動が止まった状態で、摺接部52に設けられている凸部52aが、制動部51の終点側に設けられている凹部51aに係入する構造を有していてもよい。このような構造を有している家庭用薄葉紙収納容器100であれば、開蓋した蓋体20をその姿勢でより好適に維持することができる。
また、図7(b)に示すように、制動部51に対して相対的に移動した摺接部52が保持部53に当接して蓋体20の回動が止まった状態で、摺接部52に設けられている凸部52aが、保持部53に設けられている凹部53aに係入する構造を有していてもよい。このような構造を有している家庭用薄葉紙収納容器100であれば、開蓋した蓋体20をその姿勢でより好適に維持することができる。
また、例えば、図8(a)(b)に示すように、蓋体20が容器本体10から離間する方向へ回動するのに伴い、摺接部52が制動部51に摺接する始点側よりも終点側の方が、摺接部52と制動部51の接触面積が大きくなるように構成されていてもよい。
このような構造の家庭用薄葉紙収納容器100であっても、摺接部52が制動部51の終点側に回動するにつれ、摺接部52と制動部51の間の摩擦力が徐々に大きくなるので、蓋体20が回動する勢いを好適に抑えることができる。
なお、制動部51がその一端側と他端側の高さ(厚み)が同じ略円弧形状を有している場合でも、摺接部52が制動部51に摺接する始点側よりも終点側の方が、摺接部52と制動部51の接触面積が大きくなるように構成されていれば、摺接部52が制動部51の終点側に回動するにつれて、摺接部52と制動部51の間の摩擦力が徐々に大きくなるので、蓋体20が回動する勢いを抑えることができる。
また、蓋体20が容器本体10から離間する方向へ回動するのに伴い、摺接部52が制動部51に摺接する始点側よりも終点側の方が、制動部51の上面(摺接面)の幅が漸次広くなるように形成されていてもよい。
このような制動部51を有する家庭用薄葉紙収納容器100であっても、摺接部52が制動部51の終点側に回動するにつれ、摺接部52と制動部51の間の接触面積が徐々に大きくなって、摺接部52と制動部51の間の摩擦力が徐々に大きくなるので、蓋体20が回動する勢いを好適に抑えることができる。
なお、以上の実施の形態においては、回動部50の構成に関し、制動部51(及び保持部53)を容器本体10の容器ヒンジ部11に設け、摺接部52を蓋体20の蓋ヒンジ部21に設けた場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、制動部51(及び保持部53)を蓋体20の蓋ヒンジ部21に設け、摺接部52を容器本体10の容器ヒンジ部11に設けるようにしてもよい。
このように構成された回動部50であっても、蓋体20が容器本体10から離間する方向へ回動するのに伴い、制動部51に対し相対的に移動する摺接部52がその制動部51に摺接して、蓋体20が回動する勢いを抑えることができる。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
10 容器本体
10a 後面部
10b 前面部
10c 開口部
10d 底部
11 容器ヒンジ部
20 蓋体
21 蓋ヒンジ部
30 付勢部材
40 突出部
50 回動部
51 制動部
52 摺接部
53 保持部
100 家庭用薄葉紙収納容器
P 家庭用薄葉紙

Claims (6)

  1. 内部に家庭用薄葉紙が収納され、その家庭用薄葉紙を取り出す開口部を有する容器本体と、
    前記容器本体に回動可能に備えられ、前記開口部を開閉自在とする蓋体と、
    前記蓋体を前記容器本体から離間させる方向に付勢する付勢部材と、
    を備えた家庭用薄葉紙収納容器であって、
    前記容器本体と前記蓋体は、前記容器本体側の容器ヒンジ部と前記蓋体側の蓋ヒンジ部を介して回動可能に連結されており、
    前記容器ヒンジ部と前記蓋ヒンジ部のいずれか一方には制動部が設けられ、他方には前記蓋体が前記容器本体から離間する方向に回動する際に前記制動部に摺接する摺接部が設けられていることを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。
  2. 前記蓋体が前記容器本体から離間する方向へ回動するのに伴い、前記摺接部が前記制動部に摺接する始点側よりも終点側の方が、前記制動部の高さが漸次高くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
  3. 前記蓋体が前記容器本体から離間する方向へ回動するのに伴い、前記摺接部が前記制動部に摺接する始点側よりも終点側の方が、前記摺接部と前記制動部の接触面積が大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
  4. 前記蓋体が前記容器本体から離間する方向へ回動するのに伴い、前記制動部に対し相対的に移動した前記摺接部を、前記制動部との間に保持する保持部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
  5. 前記付勢部材は、樹脂製の板バネであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
  6. 前記容器本体において前記容器ヒンジ部が設けられている後面部の幅方向略中央には、前記容器本体の前面部に向かって突き出している突出部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
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