以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るトイレ用音声案内装置を設置したトイレ室を模式的に表す斜視図である。
図1に示すように、トイレ用音声案内装置10は、トイレ室TRに設置して使用される。トイレ用音声案内装置10は、トイレ室TRに関する情報を音声で案内する。これにより、外国人や目の不自由な方など、トイレ室TRの使い方が分からずに不安な方にも、安心してトイレ室TRを使用させることができる。そして、トイレ用音声案内装置10は、人体検知センサ50、音声入力部52、音声出力部53、および制御部54を有している。
トイレ室TRは、例えば公共施設のトイレ室である。トイレ室TRは、多目的トイレや多機能トイレなどの独立した1つの部屋である。トイレ室TRは、パーティションなどで仕切られた状態で1つの部屋に並べて設けられる、いわゆるトイレブースでもよい。
トイレ室TRには、トイレ用音声案内装置10の他に、例えば大便器12、手洗器16、18、ベビーチェア20、小便器22、および汚物流しユニット24などの機器が設置されている。また、図示しない手洗い乾燥機やベビーシートなどの機器が設けられていてもよい。但し、トイレ室TRに設置される機器は、これらに限ることなく、任意の機器でよい。これら機器は、例えばトイレ室TRの壁側に設けられたライニング30に並んで配設されている。そして、これら機器が配設されていない壁側には、トイレ室TRの出入口1が形成されている。この出入口1には、開閉式のドア2が設けられている。
大便器12は、下方に向けて窪んだボウル部を有する便器本体13と、便器本体13の上に取り付けられた便座装置14とを備えている。便器本体13は、ボウル部において使用者Uの尿や便などの排泄物を受ける。すなわち、大便器12は、洋式腰掛大便器である。便座装置14は、便器本体13に対して一体的に取り付けてもよいし、便器本体13に対して着脱可能に取り付けてもよい。便座装置14は、使用者Uが便器本体13の上に座るための便座14aを有する。便座装置14は、例えば使用者Uの「おしり」などの洗浄を実現する身体洗浄機能部などを有する。すなわち、便座装置14は、衛生洗浄装置である。便座装置14の上方には、使用者Uの背もたれ15が設けられている。
手洗器16、18は、大便器12や小便器22で用を足した使用者などが手を洗うものである。ベビーチェア20は、大便器12の側方に設けられ、保護者が大便器12などを利用する際などに、一時的に乳幼児を座らせておけるようにするための椅子である。また、小便器22は、使用者Uの尿を受けるもので、ベビーチェア20の側方に設けられている。そして、汚物流しユニット24は、小便器22の側方に設けられ、オストメイトの方が排泄物などの汚物を処理するための器具である。
また、トイレ室TRには、出入口1に対向する壁側にライニング30が設けられている。ライニング30は、キャビネットやケーシングなどと呼ばれる場合もある。ライニング30には、大便器12、背もたれ15、手洗器16、18、ベビーチェア20、小便器22、および汚物流しユニット24などの機器が設けられている。
また、ライニング30のうち、大便器12側を向く側面には、呼出ボタン32、操作リモコン34、便器洗浄ボタン36などの操作部が設けられている。呼出ボタン32は、緊急時などに異常事態の発生を外部に連絡するための操作部である。操作リモコン34は、身体洗浄機能部の動作などを便座装置14に指示するための操作部である。操作リモコン34は、例えば止めボタン、おしり洗浄ボタン、ビデ洗浄ボタンなどの複数の操作ボタンを有する。便器洗浄ボタン36は、大便器12を洗浄するための操作部である。便器洗浄ボタン36を操作することにより、大便器12のボウル部に洗浄水が供給され、大便器12のボウル部が洗浄される。
ライニング30の大便器12側を向く側面には、トイレットペーパーを保持するための紙巻器38がさらに設けられている。紙巻器38は、大便器12に着座した使用者Uの手が届く範囲に配置されている。紙巻器38は、例えば便器洗浄ボタン36の下方に配置されている。
図2は、トイレ用音声案内装置を表すブロック図である。
トイレ用音声案内装置10は、音声入力部52、音声出力部53、人体検知センサ50、および制御部54を備えている。それに加えて、トイレ用音声案内装置10は、着座検知センサ51を有している。人体検知センサ50、着座検知センサ51、音声入力部52、音声出力部53、および制御部54は、ケーシング40内に設けられた1つのユニットとして構成されている。トイレ用音声案内装置10は、例えば大便器12の周辺に設けられている。具体的には、トイレ用音声案内装置10は、使用者Uが大便器12に着座したときの左側方にずらした位置に設けられている。なお、本実施形態においては左側方にずらした位置にトイレ用音声案内装置10が設けられる構成を説明するが、右側方に設けられてもよい。
人体検知センサ50は、ケーシング40内に設けられている。この人体検知センサ50は、トイレ室TRの使用者Uを検知するセンサとなっている。人体検知センサ50は、使用者Uのトイレ室TRへの入室、使用者Uの大便器12の近傍への移動、および使用者Uのトイレ室TRからの退室などの使用者Uの特定の状態を検知する。すなわち、図1に示すように、人体検知センサ50は、使用者Uが位置Aにいるときに、使用者Uがトイレ室TRへ入室したことを検知している。また、人体検知センサ50は、例えば使用者Uが便器近傍位置Cないし手洗器近傍位置Dにいることを検知している。なお、人体検知センサ50の検知する使用者Uの状態(位置情報)は、上記に限ることなく、使用者Uの任意の状態でよい。
人体検知センサ50には、例えばマイクロ波センサを用いることができ、出入口1に向けて電波を照射している。なお、人体検知センサ50は、赤外線投受光式の測距センサ、焦電センサなどを用いてもよい。人体検知センサ50は、1つのセンサなどで構成してもよいし、複数のセンサなどを組み合わせて構成してもよい。人体検知センサ50は、例えば使用者Uの複数の状態に対応した複数のセンサなどを有してもよい。人体検知センサ50は、制御部54に接続され、使用者Uの検知結果(位置情報)を制御部54に向けて出力する。なお、人体検知センサ50を赤外線投受光式の測距センサ、焦電センサなどで構成する場合は、ケーシング40の前面に、投受用の窓が設けられる。
着座検知センサ51は、ケーシング40内に設けられている。この着座検知センサ51は、使用者Uが大便器12に着座する直前において便器本体13の上方に存在する人体や、便器本体13に着座した使用者Uを検知することができる。すなわち、着座検知センサ51は、トイレ室TRの使用者Uの位置Bを検知するセンサとなっている。このような着座検知センサ51としては、例えば赤外線投受光式の測距センサを用いることができる。なお、着座検知センサ51は、例えばマイクロ波センサ、焦電センサなどを用いてもよい。着座検知センサ51は、使用者Uの着座の検知に応答して、着座の検知を表す信号を制御部54に出力する。
音声入力部52は、ケーシング40内に設けられている。この音声入力部52は、使用者Uが発した音声を集音するマイクロフォン(マイク)である。音声入力部52は、制御部54に接続され、集音した音声データ(使用者Uが発した音声信号)を制御部54に出力する。
音声出力部53は、ケーシング40に設けられている。この音声出力部53は、例えばスピーカであり、音声を出力するものである。音声出力部53は、制御部54に接続され、制御部54から出力される指令信号に基づき、特定の音声をトイレ室TR内に出力する。この場合、特定の音声とは、使用者Uにより選択された言語でのトイレ室TR内の機器の説明や注意事項などである。
制御部54は、例えばマイクロコンピュータからなり、トイレ室TRの音声案内の制御処理を行う。制御部54は、音声入力部52に入力された音声を識別するとともに、識別した音声に基づいて所定の言語を設定し、所定の言語で音声出力部53から室内用音声を出力させる。具体的には、制御部54は、人体検知センサ50が位置A(使用者Uの入室)を検知した場合に、音声出力部53から音声入力部52への入力言語の情報を発信するとともに、音声入力部52へ入力された音声に基づき所定の言語を設定する。入力言語の情報は、例えば英語、中国語、韓国語、および日本語などの複数の言語により順番に行われるように構成されている。このために、制御部54は、音声案内の制御処理を行うためのプログラムが記憶されたROM、RAMなどの記憶部55を有している。
複数の言語および所定の言語とは、例えば英語、中国語、韓国語、および日本語などであり、トイレ室TRのガイドが可能な言語をいう。なお、複数の言語および所定の言語は、これに限らず例えばフランス語、イタリア語などの他の言語を含んでいてもよい。室内用音声とは、トイレ室TRの種々の機器の配置や使用方法や注意情報である。一例を挙げると、「便器洗浄ボタンは、トイレットペーパーの上の大きいボタンです。」などの操作部の使用方法であったり、「トイレットペーパーをゴミ箱に捨てずに、大便器に流して下さい。」などの注意喚起であったりする。
制御部54は、人体検知センサ50が使用者Uの位置Aを検知したときに、例えば「英語、中国語、韓国語、日本語から言語を選択してください。」という案内を英語、中国語、韓国語、日本語でそれぞれ案内する。そして、制御部54は、使用者の発声に基づき、室内用音声の言語を英語、中国語、韓国語、および日本語から設定する。すなわち、制御部54は、使用者Uが何語でトイレ室TRの案内(ガイド)を望んでいるかを判定する。
一例を挙げると、使用者Uが入力言語として記憶部55に記憶された「イングリッシュ」や「エイゴ」と発声した場合には、制御部54は使用者Uが英語での案内を望んでいると判定する。そして、制御部54は、使用者Uがトイレ室TRから退室するまでは音声出力部53から英語で室内用音声(案内)を発信させる。入力言語は、例えば「イングリッシュ」、「チャイニーズ」、「コリアン」、および「ジャパニーズ」など、使用者Uが案内言語を設定するための言語として記憶部55に記憶されている。
制御部54は、所定の言語に応じて、音声出力部53から出力される室内用音声の情報を異ならせている。すなわち、使用者Uの各位置(A〜D)での室内用音声の内容や説明の順番は、設定された言語で異なっている。この場合、室内用音声は、外国語で案内するための外国語用音声案内と、日本語で案内するための日本語用音声案内とを有している。そして、制御部54は、外国語用音声案内を出力する場合には、トイレ室TRの内部に設置された機器の配置の案内よりも機器の使用方法の案内の方を詳細に説明し、日本語用音声案内を出力する場合には、機器の使用方法の案内よりも機器の配置の案内の方を詳細に説明する。各言語における室内用音声の情報は、実験、シミュレーションにより決定され、記憶部55に格納されている。
外国語用音声案内は、例えば英語、中国語、韓国語など言語毎に記憶されており、トイレ室TRの内部に設置された機器の配置の案内よりも、機器の使用方法の案内の方が詳細に説明されるようになっている。一例を挙げると、使用者Uが位置Aで英語を選択したときには、「トイレットペーパーは、ゴミ箱に捨てずに大便器に流してください。大便器には、トイレットペーパー以外のものを流さないでください。大便器は、座って使用してください。大便器には、おしり洗浄機能がついています。ぜひ、使ってみてください。左斜め奥に大便器があります。」などを英語で案内する。
すなわち、外国語の場合には、注意事項や大便器(機器)の使用方法の説明割合が、機器の位置情報の説明割合よりも多くなっている。説明割合の多少は、文字数、説明項目数、文節数、説明時間などにより比較することができる。外国人の場合には、トイレ室TRの使用に慣れていない可能性が高い。そこで、外国語の場合には、各機器の使用方法の案内を多く、かつ先に説明することで、外国人向けの案内を充実させている。これにより、トイレ室TRをあまり使用したことがない外国人に安心かつ快適にトイレ室TRを使用してもらうことができる。なお、全ての外国語について同じ内容としていてもよいが、各国の文化などを考慮して、外国語毎に内容、順番を変えていてもよい。
一方、日本語用音声案内は、トイレ室TRの機器の使用方法の案内よりも機器の配置の案内の方が詳細に説明されている。一例を挙げると、使用者Uが位置Aで日本語を選択したときには、「出入口から正面にあるのが手洗器です。手洗器の左奥側にあるのが大便器です。大便器の隣にあるのがベビーチェアです。ベビーチェアの隣にあるのが小便器です。小便器の隣にあるのが汚物流しユニットです。大便器には、トイレットペーパー以外のものを流さないでください。」などを日本語で説明する。
すなわち、日本語の場合には、機器の位置情報の説明割合が、注意事項や大便器(機器)の使用方法の説明割合よりも多くなっている。説明割合の多少は、文字数、説明項目数、文節数、説明時間などにより比較することができる。また、日本語での案内は、機器の位置情報を先に説明して、機器の使用方法(注意事項)などを後に説明している。この場合、トイレ室TRの各機器は、日本人だと理解度が高い。そこで、日本語の場合には、各機器の位置情報の説明割合を多く、かつ先に説明することで、目の不自由な方向けの案内を充実させている。これにより、目の不自由な方に安心かつ快適にトイレ室TRを使用してもらうことができる。
また、制御部54は、所定の言語として外国語が設定された場合には、大便器12の便座14aへの座り方を案内する。座り方の案内とは、大便器12を跨いで使用したり、大便器12に上って使用したりしないように、例えば「大便器は、座って使用してください。」などの大便器12の使用方法である。この場合、制御部54は、着座検知センサ51が便座14aへの着座を検知するまでは便座14aへの座り方の案内を継続する。
制御部54は、使用者Uが設定された位置にいるときに、所定の案内を音声出力部53から出力させる。このような案内をするときに、制御部54は、人体検知センサ50および着座検知センサ51の検知に基づいて、使用者Uの位置を識別するとともに、識別した位置に応じて音声出力部53から出力される室内用音声を切り替える切替制御を実行する。この場合、制御部54は、便座14aへの座り方の案内が開始された後に、便座14aへの座り方の案内を行う位置から移動した場合、便座14aへの座り方の案内が終了した後に、切替制御を実行する。
便座14aへの座り方の案内が開始とは、実際に便座14aの座り方の案内が開始された場合に限らず、使用者Uがその位置に滞在していたならば開始される予定の便座14aの座り方の案内も含んでいてもよい。すなわち、制御部54は、使用者Uが別の位置に移動しても、複数の案内のうち、少なくとも便座14aへの座り方の案内は中止せずに継続(発信)する。これにより、外国人に便座14aへの正しい座り方を促すことができる。
また、制御部54は、所定の言語として外国語が設定された場合には人体検知センサ50および着座検知センサ51による使用者Uの検知位置にかかわらず、トイレットペーパーの捨て方を案内する。トイレットペーパーの捨て方の案内とは、トイレットペーパーをゴミ箱に捨てないように、例えば「トイレットペーパーは、ゴミ箱に捨てずに大便器に流してください。」などの注意喚起である。
トイレットペーパーの捨て方は、使用者Uが大便器12の便座14aに着座しているとき以外にも、音声出力部53からガイドが発信されるときに流れるようになっている。これにより、トイレットペーパーをゴミ箱に捨てるような文化の使用者Uにも、トイレットペーパーを大便器12に流してもよいことを促すことができるので、トイレ室TRの衛生状態を良好に保つことができる。なお、この場合、トイレットペーパー以外のものを流されると、大便器12が詰まってしまうので、例えば「大便器には、トイレットペーパー以外のものを流さないでください。」などを併せて案内するのが好ましい。なお、トイレットペーパーの捨て方の案内は、いずれかの検知位置で案内すればよく、例えば必ず通るフローの入室検知のときに案内する構成でもよい。
また、制御部54は、所定の言語として外国語が設定された場合には自動で作動する機器の案内をする。トイレ室TRの内部に設置された機器には、例えば使用者Uが便座14aから離座することにより大便器12が自動で洗浄されたり、小便器22が所定時間毎に自動で洗浄されたりするオート洗浄機能や、身体洗浄機能部のノズルが自動で洗浄されるノズル洗浄機能など、使用者Uのスイッチ操作にかかわらずに自動で作動するものがある。また、手洗器16、18においては、蛇口の下に手をかざすと自動で水がでるようなものもある。
このような機器が自動で作動すると、トイレ室TRに不慣れな使用者Uが機器の誤った使い方をしたかと驚く虞がある。また、手洗器16、18については、どのように水をだせばよいのか分からない虞もある。そこで、制御部54は、例えば「便器から立ち上がると、自動で流れます。」「小便器は、所定時間毎に自動で流れます。」「手洗器は、自動で水がでます。」などの案内を行う。このような案内は、使用者Uに不安感を感じさせないようにするために、機器が自動で作動する前に発信されるのが好ましい。より好ましくは、入室後に使用者により外国語が設定されたら、直ちに発信するのがよい。これにより、使用者Uの不安感を低減して、トイレ室TRを快適に使用してもらうことができる。
通信部56は、便座装置14と通信を行う。通信部56は、制御部54と接続されている。通信部56は、制御部54から入力された制御信号を便座装置14に送信するとともに、便座装置14から受信した制御信号を制御部54に入力する。通信部56と便座装置14との間の通信は、有線でもよいし無線でもよい。
便座装置14は、制御部60と、通信部62とを有する。制御部60は、便座装置14の各部を統括的に制御する。制御部60は、操作リモコン34と接続されており、操作リモコン34から入力された操作指示に基づいて各部の動作を制御する。また、制御部60は、呼出ボタン32および便器洗浄ボタン36とも接続される。制御部60は、呼出ボタン32、操作リモコン34、および便器洗浄ボタン36の操作を検出した場合に、各機器の操作指示を通信部56、62を介してトイレ用音声案内装置10の制御部54に出力する。
通信部62は、トイレ用音声案内装置10の通信部56と通信する。通信部62は、制御部60と接続され、制御部60から入力された制御信号をトイレ用音声案内装置10に送信するとともに、トイレ用音声案内装置10から受信した制御信号を制御部60に入力する。なお、通信部56、62は、双方向の通信を行うものに限らない。通信部56、62は、少なくとも便座装置14からトイレ用音声案内装置10への制御信号の送信を行えるものであればよい。また、トイレ用音声案内装置10と便座装置14との間の通信が必要ない場合には、通信部56、62は、省略してもよい。通信部56、62は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
このように、トイレ用音声案内装置10の制御部54は、呼出ボタン32、操作リモコン34、便器洗浄ボタン36などのトイレ室TRに設けられた各操作部の操作に関連する情報を受信可能に構成されている。なお、トイレ室TRに設けられる各機器の操作部は、上記に限ることなく、任意の操作部でよい。また、各操作部の操作に関連する情報は、便座装置14を介することなく、各機器(操作部)からトイレ用音声案内装置10に直接的に入力してもよい。制御部54における各操作部の操作に関連する情報の受信方法は、各操作部の操作に関連する情報を適切に受信することができる任意の方法でよい。
本実施形態によるトイレ用音声案内装置10は、上述の如き構成を有するもので、次にトイレ用音声案内装置10の作動について説明する。
図3は、図2中の制御部が行う言語選択および室内用音声の制御を表す流れ図である。
図4は、日本語および外国語の室内用音声の制御を表す流れ図である。
図3、図4に示す流れ図の各ステップは、それぞれ「S」という表記を用い、例えばステップ1を「S1」として示すものとする。また、図3、図4の制御処理は、記憶部55に格納されており、例えばトイレ用音声案内装置10に通電している間、所定の制御周期で繰り返し実行される。
S1では、人体検知がされたか否かを判定する。すなわち、制御部54は、トイレ室TRへの入室があるかを、人体検知センサ50の検知により判定する。そして、S1で「YES」、すなわち制御部54がトイレ室TRへの入室を検知したと判定した場合には、S2に進む。一方、S1で「NO」、すなわち制御部54がトイレ室TRへの入室を検知していないと判定した場合には、トイレ室TRへの入室を監視する。
S2では、発声を促すガイド(案内)を実行する。すなわち、制御部54は、入室した使用者Uに対して、複数の言語により室内用音声の言語を選択させる旨の情報を音声出力部53から発信させる。換言すると、制御部54は、使用者Uがトイレ室TRのガイドを何語で望むかを確認する。この場合、音声出力部53からは、例えば英語、中国語、韓国語、日本語の順番で発声を促すガイドを実行する。
次のS3では、識別された音声は言語1(例えば、英語)か否かを判定する。すなわち、制御部54は、使用者Uが発声した音声が言語1か否かを判定する。この場合、制御部54は、音声入力部52に入力された音声と、記憶部55に格納された入力言語とを対応させて言語1か否かを判定する。例えば、使用者Uが「イングリッシュ」や「エイゴ」などと発声した場合には、言語1である英語での音声案内を望んでいると判定する。そして、S3で「YES」、すなわち制御部54が使用者Uの発声が言語1であると判定した場合には、S4に進む。一方、S3で「NO」、すなわち制御部54が使用者Uの発声が言語1でないと判定した場合には、S5に進む。
S4では、言語1でガイドを実行する。すなわち、制御部54は、使用者Uに対して行われる室内用音声の言語を言語1(例えば、英語)に設定する。そして、制御部54は、トイレ室TR内の機器の情報(位置や説明)および注意情報を使用者Uが退室するまで言語1で行い、エンドとなる。
S5では、識別された音声は言語2(例えば、中国語)か否かを判定する。すなわち、制御部54は、使用者Uが発声した音声が言語2か否かを判定する。S5は、S3と同様の制御処理が行われ、例えば使用者Uが「チャイニーズ」や「チュウゴクゴ」などと発声した場合には、中国語での音声案内を望んでいると判定する。そして、S5で「YES」、すなわち制御部54が使用者Uの発声が言語2であると判定した場合には、S6に進む。一方、S5で「NO」、すなわち制御部54が使用者Uの発声が言語2でないと判定した場合には、S7に進む。
S6では、言語2でガイドを実行する。すなわち、制御部54は、使用者Uに対して行われる室内用音声の言語を言語2(例えば、中国語)に設定する。そして、制御部54は、トイレ室TR内の機器の情報(位置や説明)および注意情報を使用者Uが退室するまで言語2で行い、エンドとなる。
S7では、識別された音声は言語3(例えば、韓国語)か否かを判定する。すなわち、制御部54は、使用者Uが発声した音声が言語3か否かを判定する。S7は、S3と同様の制御処理が行われ、例えば使用者Uが「コリアン」や「カンコクゴ」と発声した場合には、韓国語での音声案内を望んでいると判定する。そして、S7で「YES」、すなわち制御部54が使用者Uの発声が言語3であると判定した場合には、S8に進む。一方、S7で「NO」、すなわち制御部54が使用者Uの発声が言語3でないと判定した場合には、S9に進む。
S8では、言語3でガイドを実行する。すなわち、制御部54は、使用者Uに対して行われる室内用音声の言語を言語3(例えば、韓国語)に設定する。そして、制御部54は、トイレ室TR内の機器の情報(位置や説明)および注意情報を使用者Uが退室するまで言語3で行い、エンドとなる。
S9では、言語4(例えば、日本語)でガイドを実行する。すなわち、制御部54は、使用者Uに対して行われる室内用音声の言語を言語4(例えば、日本語)に設定する。この場合、言語4の設定は、言語1〜言語3の設定が行われなかったときに実行される。すなわち、使用者Uが発声したとしても、制御部54が言語1〜言語3であると認識できなかったり、使用者Uが発声しなかったりしたときには、自動で言語4が設定されるようになっている。なお、S7とS9との間に言語4の判定を行い、言語4も認識されなかったら、トイレ室TRのガイドを中止してもよく、再度S2に戻り発声を促してもよい。
S4、S6、S8、およびS9での各言語でのガイドの実行は、言語4(日本語)と言語1〜3(外国語)とで、その内容、説明順番が異なっている。日本語と外国語とでのガイドの違いは、各位置(例えば、図1中の位置A〜D)において全て異なる場合に限らず、任意の1ヶ所でのガイドが異なっていればよい。例えば、位置Aでは、日本語と外国語とで異なる内容のガイドがなされるが、位置B〜位置Dにおいては日本語と外国語との内容が同一でもよい。また、外国語のうち1つの言語のガイドのみが日本語のガイドと異なるようになっていてもよい。
ここで、例えば位置Aでの各言語(例えば、英語、中国語、および日本語)におけるガイドの違いについて説明する。まず、位置Aで英語が設定された場合には、音声出力部53から例えば、「トイレットペーパーは、ゴミ箱に捨てずに大便器に流してください。大便器には、トイレットペーパー以外のものを流さないでください。便座の上に座って、ご利用ください。左斜め奥に大便器があります。便器から立ち上がると、自動で流れます。小便器は、所定時間毎に自動で流れます。手洗器は、自動で水がでます。」などを英語で発信する。
次に、位置Aで中国語が設定された場合には、音声出力部53から例えば、「便座の上に座って、ご利用ください。トイレットペーパーは、ゴミ箱に捨てずに大便器に流してください。大便器には、トイレットペーパー以外のものを流さないでください。左斜め奥に大便器があります。便器から立ち上がると、自動で流れます。小便器は、所定時間毎に自動で流れます。手洗器は、自動で水がでます。」などを中国語で発信する。このように、英語と中国語とでは、全体としての内容は同じであるが、その説明順序を異ならせている。
このように、外国語が設定された場合には、使用頻度の高い大便器12の使用方法、注意事項を先に詳細に説明して、大便器12の位置情報を後に説明している。また、トイレ室TRの機器のうち、自動で作動する機器の説明をしている。なお、外国語でのガイドは、その言語の母国の文化などを考慮して、外国語毎にその情報が異なっていてもよい。すなわち、英語、中国語、および韓国語でその内容、順番が異なっていてもよい。これにより、トイレ室TRに不慣れな外国人にあわせた説明がなされるので、外国人に安心かつ快適にトイレ室TRを使用してもらうことができる。また、音声によりトイレ室TRのガイドがなされるので、外国人(使用者U)により確実にトイレ室TRの情報を伝えることができる。
一方、位置Aで日本語が設定された場合には、音声出力部53から例えば、「出入口から正面にあるのが手洗器です。手洗器の左奥側にあるのが大便器です。大便器の隣にあるのがベビーチェアです。ベビーチェアの隣にあるのが小便器です。小便器の隣にあるのが汚物流しユニットです。便座の上に座って、ご利用ください。大便器には、トイレットペーパー以外のものを流さないでください。」などを日本語で発信する。このように、日本語が設定された場合には、トイレ室TR内の機器の配置関係を先に詳細に説明して、注意事項を後に説明している。これにより、目の不自由な方に安心かつ快適にトイレ室TRの使用をしてもらうことができる。
このように、室内用音声の情報を設定された言語により異ならせる制御は、位置B〜Dにおいても必要に応じてなされる。すなわち、例えば使用者Uが位置Bにいるとき(便座14aに着座しているとき)には、呼出ボタン32、操作リモコン34、および便器洗浄ボタン36のガイドなどが各言語で必要に応じてなされる。この場合、案内言語として日本語が設定されている場合には、「手洗器は、左前方です。」などの使用者Uがとるであろう次の動作の案内がなされる。
また、制御部54は、人体検知センサ50および着座検知センサ51の検知に基づいて、使用者Uの位置を識別するとともに、識別した位置に応じて音声出力部53から出力される室内用音声を切り替える切替制御を実行する。この場合、所定の言語として外国語が設定されている場合には、便座14aへの座り方の案内が開始された後に、便座14aへの座り方の案内を行う位置から移動した場合、便座14aへの座り方の案内が終了した後に、切替制御を実行する。これにより、例えば位置Aで大便器12の座り方の案内が流れているときに、使用者Uが位置Bに移動しても、大便器12への座り方の案内が終了した後に、位置Bでの案内を開始するので、大便器12の便座14aに正しく座って使用してもらうことができる。
また、外国語が設定されている場合には、人体検知センサ50および着座検知センサ51の使用者Uの検知位置にかかわらず、トイレットペーパーの捨て方を案内する。これにより、使用者Uがトイレットペーパーを大便器12に流すのをより確実にすることができるので、トイレ室TRの衛生状態を良好に保つことができる。
次に、図4を参照して、日本語が選択された場合の室内用音声と外国語が選択された場合の室内用音声とについて説明する。この場合、外国語の室内用音声は、言語1〜言語3の全てについて行われてもよいし、あらかじめ定められた外国語について行われてもよい。図4では、一例として、トイレ室TRへの入室検知から大便器12の使用後までの間で、言語4(日本語)が設定された場合と、言語1(英語)が設定された場合とについて説明する。また、図4では、便座14aへの座り方、トイレットペーパーの捨て方、および自動で作動する機器の説明が音声出力部53から発信される場合について説明するが、これ以外にも種々の案内がなされてもよい。
まず、S11では、人体検知がされたか否かを判定する。次のS12では、発声を促すガイド(案内)を実行する。S11とS12とは、図3中のS1とS2と同様の制御処理が行われる。
S13では、入力された音声の識別判定が日本語(言語4)か外国語(言語1:英語)かを判定する。S13で「YES」、すなわち日本語が設定されたと判定された場合には、S14に進み、室内用音声の言語を日本語に設定して、S15に進む。一方、S13で「NO」、すなわち外国語(英語)が設定されたと判定された場合には、S20に進み、室内用音声の言語を英語に設定して、S21に進む。
S15では、日本語で便座14aへの座り方を含むガイドを実行する。すなわち、制御部54は、例えば「便座の上に座って、ご利用ください。」というガイドを含む音声案内を音声出力部53から発信させて、S16に進む。なお、S15では、便座14aへの座り方以外に、トイレ室TRの各機器の配置が説明されてもよい。
次のS16では、便座14aへの着座がある(着座ON)か否かを判定する。すなわち、制御部54は、着座検知センサ51の検知により、使用者Uが便座14a(位置B)に着座したか否かを判定する。そして、S16で「YES」、すなわち便座14aへの着座があると判定された場合には、S17に進む。一方、S16で「NO」、すなわち便座14aへの着座がないと判定された場合には、着座を監視する。
S17では、着座に基づくガイドを実行する。すなわち、制御部54は、使用者Uの便座14aへの着座後に、位置Bでの室内用音声に切り替える切替制御を実行する。この場合、制御部54は、便座14aの座り方の案内が終了していなくても、切替制御を実行する。すなわち、制御部54は、位置Bを検知したら便座14aの座り方の案内を中止して、直ちに呼出ボタン32、操作リモコン34、便器洗浄ボタン36、および紙巻器38などのあらかじめ設定された音声案内を音声出力部53から発信させて、S18に進む。なお、制御部54は、日本語によるガイドの場合にも、便座14aの座り方の案内が終了した後で、位置Bのガイドを行ってもよい。
S18では、便座14aから離座(着座OFF)したか否かを判定する。すなわち、制御部54は、着座検知センサ51の検知により、使用者Uが便座14aから離座したか否かを判定する。そして、S18で「YES」、すなわち便座14aから離座したと判定された場合には、S19に進む。一方、S18で「NO」、すなわち便座14aへの着座が継続していると判定された場合には、離座を監視する。
S19では、離座後のガイドを実行する。すなわち、制御部54は、使用者Uが便座14aから離座した場合に基づく位置Cでの室内用音声に切り替える切替制御を実行する。この場合、制御部54は、例えば手洗器16、18などのあらかじめ設定された音声案内を音声出力部53から発信させて、エンドとなる。
S21では、英語で便座14aへの座り方、トイレットペーパーの捨て方、および自動機能の説明を実行する。すなわち、制御部54は、例えば「便座の上に座って、ご利用ください。」という便座14aへの座り方を音声出力部53から発信させる。また、制御部54は、例えば「トイレットペーパーは、便器に流してください。」「トイレットペーパー以外のものは便器に流さないでください。」などのトイレットペーパーの捨て方の案内を音声出力部53から発信させる。
加えて、制御部54は、例えば「便器から立ち上がると、自動で流れます。」「小便器は、所定時間毎に自動で流れます。」「手洗器は、自動で水がでます。」などの自動で作動する機器の案内を音声出力部53から発信させる。さらに、制御部54は、「身体(おしり)洗浄機能が使えます。」などの大便器12に設けられた身体洗浄機能の案内を音声出力部53から発信させる。なお、便座14aへの座り方を含むガイド、トイレットペーパーの捨て方、および自動機能の説明の順番は任意に設定することができる。
次のS22では、便座14aへの座り方、トイレットペーパーの捨て方、および自動機能の説明が完了する。この場合、制御部54は、少なくとも便座14aへの座り方の案内が開始された場合には便座14aの座り方の案内が終了するまで、人体検知センサ50および着座検知センサ51の検知を無視する。すなわち、制御部54は、使用者Uが他の位置に移動しても、便座14aの座り方の案内が終了するまでは室内用音声を切り替える切替制御を実行しない。これにより、大便器12の使用方法に不慣れな使用者Uに便座14aへの正しい座り方を促すことができる。なお、制御部54は、トイレットペーパーの捨て方および自動機能の説明が完了するまで切替制御を実行しなくてもよい。
次のS23では、便座14aへの着座がある(ON)か否かを判定する。すなわち、制御部54は、少なくとも便座14aへの座り方の案内が終了した後で、着座検知センサ51の検知を判定する。そして、S23で「YES」、すなわち便座14aへの着座があると判定された場合には、S24に進む。一方、S24で「NO」、すなわち便座14aへの着座がないと判定された場合には、着座を監視する。
S24では、着座に基づくガイドを実行する。すなわち、制御部54は、使用者Uの便座14aへの着座後に、位置Bでの室内用音声に切り替える切替制御を実行する。この場合、制御部54は、位置Bを検知したら、呼出ボタン32、操作リモコン34、便器洗浄ボタン36、および紙巻器38などの案内、トイレットペーパーの捨て方、および自動機能の説明を実行して、S25に進む。
S25では、便座14aから離座(OFF)したか否かを判定する。すなわち、制御部54は、着座検知センサ51の検知により、使用者Uが便座14aから離座したか否かを判定する。そして、S25で「YES」、すなわち便座14aから離座したと判定された場合には、S26に進む。一方、S25で「NO」、すなわち便座14aへの着座が継続していると判定された場合には、離座を監視する。
S26では、離座後のガイドを実行する。すなわち、制御部54は、使用者Uが便座14aから離座した場合に基づく位置Cでの室内用音声に切り替える切替制御を実行する。この場合、制御部54は、例えば手洗器16、18などの案内、トイレットペーパーの捨て方、および自動機能の説明を実行して、エンドとなる。
なお、図4の説明では、S21、S24、S26で、トイレットペーパーの捨て方と自動機能の説明との案内を実行した場合を例に挙げて説明した。しかしこれに限らず、例えばトイレットペーパーの捨て方や自動機能の説明の案内は、少なくともいずれかの位置で案内すればよい。また、トイレットペーパーの捨て方や自動機能の説明の案内が完了しているならば、それ以降はその案内を行わなくてもよい。
すなわち、外国語が設定された場合には、室内用音声が発信される全ての位置でトイレットペーパーの捨て方の案内が入っている。これにより、トイレットペーパーの捨て方の案内がなされる前(他の案内の途中)に使用者Uが別の位置に移動したとしても、次の移動位置でトイレットペーパーの案内がなされることになる。この場合、一度トイレットペーパーの捨て方の案内がなされた場合には、次以降の移動位置ではトイレットペーパーの捨て方の案内を省略(中止)してもよい。
かくして、本実施形態によれば、使用者Uが選択した言語によって、音声案内の情報(内容や順番)が変わるため、使用者Uの国の習慣や、トイレ室TR内の機器の使用方法に対する理解度に応じた内容で案内をすることができる。従って、トイレ室TRを使用する多くの使用者Uの利便性を向上することができる。
また、トイレ用音声案内装置10によれば、外国人は使用者Uの国により習慣が異なるため、各機器の配置よりも使用方法の説明の割合を多くすることで、より安心してトイレ室TRを使用することができる。一方、日本人は、各機器の使用方法に対する理解度が高いため、日本語において各機器の説明の割合を多くすることで、例えば目の不自由な方に利便性の高い案内をすることができる。
また、トイレ用音声案内装置10によれば、使用者Uが入室してから直ぐに行う行動パターンとして、比較的最初に行う便座14aの座り動作を、言語選択してから直ぐに案内することで、より使用者Uの行動に適した案内を行うことができる。
また、トイレ用音声案内装置10によれば、便座14aへの座り方を案内するので、大便器12の使用方法に不慣れな使用者Uに便座14aへの正しい座り方を促すことができる。
また、このトイレ用音声案内装置10によれば、トイレットペーパーの捨て方を案内することで、例えばダストボックスへ汚物が付着したトイレットペーパーが捨てられてしまうことを抑制することができ、トイレ室TRの衛生状態を良好に保つことができる。
また、このトイレ用音声案内装置10によれば、使用者Uの想定していない機器の自動作動の説明を行うことで、使用者Uが驚いてしまうことを抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、人体検知センサ50、着座検知センサ51、音声入力部52、音声出力部53、および制御部54がケーシング40内にユニット化されて設けられた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば人体検知センサ50、着座検知センサ51、音声入力部52、音声出力部53、および制御部54を別個に設けてもよい。また、例えばいずれかを任意に組み合わせたユニットをタブレット端末としてもよい。
また、上述した実施形態では、各言語で室内用音声の内容と順番との両方が異なるものを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば各言語で内容が同じで説明順番が異なっていてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレ用音声案内装置10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。