JP7215287B2 - トイレ用音声案内装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、トイレ用音声案内装置に関する。
従来から、公共施設などのトイレ室に設置され、外国人や目の不自由な方などに対してトイレ室に関する情報を音声で案内するトイレ用音声案内装置が知られている。トイレ用音声案内装置は、例えば、トイレ室内における大便器の位置や大便器の洗浄方法などを音声で案内する。これにより、トイレ室内のレイアウトやトイレ室内の機器の使用方法が分からない使用者に、トイレ室を使用し易くさせることができる。
こうしたトイレ用音声案内装置において、音声による案内を複数国の言語にすることで外国人も戸惑うことなく安心してトイレを利用することができる。ここで、複数国の言語として、例えば、日本語、英語、中国語、韓国語をローテーションで流すと、使用者は自分の分かる言語が流れるまで待たなければならないため、音声による案内は使用者が希望する一つの言語に特定することが好ましい。そこで、例えば特許文献1によれば、トイレ室の外側に設けられた操作部の近傍に音声入力部を配置して、音声入力部に入力された音声言語を判別し、入力された音声言語でトイレ室内の機器に関する情報を音声で案内するトイレ用自動ドアシステムが開示されている。
特開2016-84616号公報
しかしながら、上記特許文献1のトイレ用自動ドアシステムでは、トイレ室外の音声を自動で取得し、言語を音声認識するため、トイレを使用者しない人の言語を誤検知する可能性がある。その解決手段として、音声入力部をトイレ室内に配置する方法が考えられるが、音声入力部をトイレ室内の機器周辺に配置した場合、音声入力部が被水するおそれがある。また、トイレ室内の位置によっては音声入力部に湿気や埃が付着するなど、故障の原因となるおそれもある。
本発明は係る課題の認識に基づいてなされたものであり、確実に使用者の音声を認識でき、且つ、信頼性の高いトイレ用音声案内装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るトイレ用音声案内装置によれば、トイレ室に設置され、前記トイレ室に関する情報を音声で案内するトイレ用音声案内装置であって、音声入力部と、音声を出力する音声出力部と、前記音声入力部に入力された音声を識別するとともに、識別した言語に基づいて前記音声出力部から特定の音声を発信させる制御部と、を備え、前記音声入力部は、前記トイレ室内の入口周辺に設けられることを特徴とする。
このトイレ用音声案内装置によれば、トイレ室内に音声入力部を設置することで、使用者の音声を確実に拾うことができる。また、トイレ室の入口周辺に音声入力部を設置することで、例えば、トイレ室内の吐水する機器と離れた配置になるため、音声入力部の被水を防ぐことができる。更に、トイレ室の入口周辺は、扉の開閉や使用者の入退室によって空気の流れが最も多く、音声入力部の劣化原因となる湿気や埃が少ないため、音声入力部の故障を防ぐことができる。
本発明の一態様に係るトイレ用音声案内装置において、好ましくは、前記音声入力部は、前記トイレ室の扉が設けられる壁に隣接し、且つ、前記扉が寄っている側の側壁に設けられ、前記側壁の中央よりも前記扉側に設けられることを特徴とする。
このトイレ用音声案内装置によれば、使用者が入室した後、使用者が扉に背を向けている状態でも、使用者が扉に向いている状態でも、確実に使用者が発する音声を拾うことができるとともに、使用者の入室直後に言語を特定することができる。これにより、使用者が入室した直後から希望の言語で案内を聞くことができるため、より戸惑うことなく安心してトイレを使用することができる。
本発明の一態様に係るトイレ用音声案内装置において、好ましくは、前記音声入力部は、集音の指向性が前記扉向きとなるように設けられることを特徴とする。
このトイレ用音声案内装置によれば、使用者が入室した直後、つまり使用者が扉に背を向けている状態で、使用者が音声を発した場合に音声を拾いやすい。また、使用者が扉に向いている状態でも、扉で反射した音声を拾うことができる。これにより、音声入力部が一箇所の場合でも音声を確実に拾うことができる。
本発明の一態様に係るトイレ用音声案内装置において、好ましくは、前記音声入力部は、前記トイレ室の扉が設けられている壁に設けられ、前記壁の中央よりも前記扉側に設けられることを特徴とする。
このトイレ用音声案内装置によれば、使用者が扉に向いている時に音声を拾うことができる。これにより、扉を閉める又は鍵を閉めるとき、つまり使用者が入室後に必ず行う動作時に言語を特定することができる。
本発明の一態様に係るトイレ用音声案内装置において、好ましくは、前記音声入力部は、前記トイレ室に設けられる大便器よりも上方側に設けられることを特徴とする。
このトイレ用音声案内装置によれば、使用者が入室後直ぐに便座に着座した場合でも音声を拾えるため、再び入口周辺に移動することなく言語を特定することができる。
本発明の一態様に係るトイレ用音声案内装置において、好ましくは、前記トイレ室の扉の開閉を検知する開閉検知センサをさらに備え、前記制御部は、前記開閉検知センサの検知に基づいて、前記音声入力部への音声入力を受け付けることを特徴とする。
このトイレ用音声案内装置によれば、扉が閉まった状態、つまり、外部の騒音ノイズを低減した状態で音声を拾うことができる。また、使用者が扉に向いている状態において、使用者から発せられる音声が扉で反射しやすくなる。これにより、よりノイズレスな音声を拾うことができる。
本発明の一態様に係るトイレ用音声案内装置において、好ましくは、前記音声出力部は、前記音声入力部の配置に関する情報を出力することを特徴とする。
このトイレ用音声案内装置によれば、使用者が音声を発するのに適した位置を示すことができるので、より確実に音声を拾うことができ、使用者は戸惑うことなく発声できる。
本発明の態様によれば、案内する言語を特定する場合に、使用者の音声を確実に認識でき、且つ、信頼性の高いトイレ用音声案内装置を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかるトイレ用音声案内装置を設置したトイレ室を模式的に表す平面図である。 本発明の一実施形態にかかるトイレ用音声案内装置を模式的に表すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかるトイレ用音声案内装置を設置したトイレ室を模式的に表す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるトイレ用音声案内装置の設置する高さを模式的に表す側面図である。 音声入力部による音声検出範囲を模式的に表す平面図である。 使用者が発した音声が音声入力部に入力される状態を模式的に表す平面図である。 使用者が発した音声が壁面に反射して音声入力部に入力される状態を模式的に表す平面図である。 本発明の一実施形態にかかるトイレ用音声案内装置による一連の処理を例示するフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかるトイレ用音声案内装置を設置したトイレ室を模式的に表す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるトイレ用音声案内装置について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
まず、図1~図4を用いて、本発明の一実施形態にかかるトイレ用音声案内装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるトイレ用音声案内装置を設置したトイレ室を模式的に表す平面図である。図2は、トイレ用音声案内装置を模式的に表すブロック図である。図3は、トイレ用音声案内装置を設置したトイレ室を模式的に表す斜視図である。図4は、トイレ用音声案内装置の設置する高さを模式的に表す側面図である。
図1に示すように、トイレ用音声案内装置10は、トイレ室TRに設置して使用される。トイレ用音声案内装置10は、トイレ室TRに関する情報を音声で案内する。これにより、外国人や目の不自由な方など、トイレ室TRの使い方が分からずに不安な方にも安心してトイレ室TRを使用させることができる。
トイレ室TRは、例えば、公共施設のトイレ室である。トイレ室TRは、例えば、多目的トイレや多機能トイレなどの独立した1つの部屋である。トイレ室TRは、例えば、パーティションなどで仕切られた状態で1つの部屋に並べて設けられる、いわゆるトイレブースでもよい。
トイレ室TRには、トイレ用音声案内装置10の他に、例えば大便器11、手洗器12、13、手乾燥装置14、ベビーチェア15、及び汚物流しユニット16などが設置されている。但し、トイレ室TRに設置される機器は、これに限ることなく、任意の機器で良い。
大便器11は、下方に向けて窪んだボウル部を有する。大便器11は、ボウル部において使用者の尿や便などの排泄物を受ける。大便器11は、より詳しくは、洋式腰掛大便器である。
手洗器12、13は、大便器11で用を足した使用者などが手を洗えるようにする。手乾燥装置14は、使用者の手を検知して風を吹き出すことにより、手洗器12、13などで手を洗った使用者が手を乾かせるようにする。
ベビーチェア15は、保護者が大便器11などを利用する際などに、一時的に乳幼児を座らせておけるようにするための椅子である。汚物流しユニット16は、オストメイトの方が排泄物などの汚物を処理するための器具である。ライニング17は、トイレ室TRの壁面から突出して設けられている。例えば、キャビネットやケーシングなどと呼ばれる場合もある。ライニング17には、大便器11やベビーチェア15、汚物流しユニット16等の機器が設けられている。
図2に表すように、トイレ用音声案内装置10は、音声入力部20と、音声出力部21と、人体検知センサ22と、扉検知センサ23と、制御部24と、を有する。音声入力部20は、音声を入力する。音声入力部20は、例えば、マイクロホン(マイク)である。音声入力部20は、トイレ用音声案内装置10のケーシング内に一体的に設けてもよいし、トイレ用音声案内装置10のケーシングとは別に設け、有線通信又は無線通信を介して制御部24と接続してもよい。
なお、扉検知センサ23が、トイレ室の扉の開閉を検知する開閉検知センサとしての機能を有する。
音声出力部21は、音声を出力する。音声出力部21は、例えば、スピーカーである。音声出力部21は、トイレ用音声案内装置10のケーシング内に一体的に設けてもよいし、トイレ用音声案内装置10のケーシングとは別に設け、有線通信又は無線通信を介して制御部24と接続してもよい。
人体検知センサ22は、トイレ室TRに入室した使用者を検知する。人体検知センサ22は、例えば、使用者のトイレ室TRへの入室及び使用者のトイレTRからの退室などの使用者の状態を検知する。なお、人体検知センサ22の検知する使用者の状態は、上記に限ることなく、使用者の任意の状態でよい。
人体検知センサ22は、制御部24と接続され、使用者の検知結果を制御部24に入力する。人体検知センサ22は、トイレ用音声案内装置10のケーシング内に一体的に設けてもよいし、トイレ用音声案内装置10のケーシングとは別に設け、有線通信又は無線通信を介して制御部24と接続してもよい。
人体検知センサ22には、例えば、赤外線投受光式の測距センサ、焦電センサ、又はマイクロ波センサなどを用いることができる。また、人体検知センサ22は、1つのセンサなどで構成してもよいし、複数のセンサなどを組み合わせて構成してもよい。人体検知センサ22は、例えば、使用者の複数の状態に対応した複数のセンサなどを有してもよい。
扉検知センサ23は、トイレ室TRの扉DRの状態を検知する。扉検知センサ23は、例えば、扉DRの開及び閉状態を検知する。なお、扉検知センサ23の検知する扉DRの状態は、上記に限らない。
扉検知センサ23は、制御部24と接続され、扉DRの状態の検知結果を制御部24に入力する。扉検知センサ23は、トイレ用音声案内装置10のケーシング内に一体的に設けてもよいし、トイレ用音声案内装置10のケーシングとは別に設け、有線通信又は無線通信を介して制御部24と接続してもよい。
扉検知センサ23には、例えば、赤外線投受光式の測距センサ、焦電センサ、又はマイクロ波センサなどを用いることができる。また、扉検知センサ23は、1つのセンサなどで構成してもよいし、複数のセンサなどを組み合わせて構成してもよい。扉検知センサ23は、例えば、使用者の複数の状態に対応した複数のセンサなどを有してもよい。
制御部24は、例えばマイクロコンピュータからなり、音声案内の制御処理を行う。制御部24は、音声案内の制御処理を行うためのプログラムが記憶されたROM、RAMなどの記憶部(図示せず)を有している。制御部24は、人体検知センサ22による使用者の入室を検知して、対応する音声を音声出力部21から出力させる。具体的には、制御部24は、人体検知センサ22が使用者の入室を検知すると、音声出力部21に例えば「音声案内を行います。何語で案内しますか?」と発信させる。
制御部24は、扉検知センサ23による扉DRの状態を検知して、対応する音声を音声出力部21から出力させる。具体的には、制御部24は、扉検知センサ23が閉状態を検知すると、音声出力部21に例えば「音声案内を行います。何語で案内しますか?」と発信させる。これにより、扉が閉まった状態、つまり、外部の騒音ノイズを低減した状態で音声を拾うことができる。人体検知センサ22及び扉検知センサ23は、どちらか1つでもよいし、1つのセンサで検知してもよい。
そして、制御部24は、音声入力部20に入力された音声を識別するとともに、識別した言語に基づいて音声出力部21から特定の音声を発信させる。この場合、制御部24が識別する音声とは、例えば日本語、英語、中国語、及び韓国語等の複数の言語を示すものである。すなわち、制御部24は、使用者が何語でトイレ室TRの案内を望んでいるかを判定する。一例を挙げると、使用者が「英語、イングリッシュ」と発した場合には、制御部24は使用者が英語での案内を望んでいると判定する。
そして、使用者がトイレ室TRから退室するまでは、音声出力部21から英語で特定の音声(案内)を発信させる。この場合、特定の音声とは、トイレ室TRの種々の機器の配置や使用方法や注意情報である。一例を挙げると、「トイレットペーパーをゴミ箱に捨てずに、大便器に流して下さい。」などの注意喚起であったりする。なお、制御部24は、必要に応じて、図示しない他の制御部(機器)と有線または無線で通信可能としてもよい。
図3に表すように、トイレ室TRは、扉DRが設けられる壁33と、壁33に隣接する壁31と、壁33に対向する壁(図示せず)と、壁31に対向する壁(図示せず)と、天井及び床と、を有している。
壁31は壁33に隣接する壁31の一部分の領域である領域30を有する。領域30は、壁31の中央より扉DRが寄っている側の領域である。トイレ用音声案内装置10は、壁31の領域30に設けられる。つまり、トイレ用音声案内装置10の音声入力部20が、比較的扉DRに近い位置(入口周辺)に設けられる。このように、トイレ室TR内に音声入力部20を設置することで、使用者の音声を確実に拾うことができる。また、トイレ室TRの入口周辺に音声入力部20を設置することで、例えば、トイレ室TR内の吐水する機器と離れた配置になるため、音声入力部20の被水を防ぐことができる。更に、トイレ室TRの入口周辺は、扉DRの開閉や使用者の入退室によって空気の流れが最も多く、音声入力部20の劣化原因となる湿気や埃が少ないため、音声入力部の故障を防ぐことができる。
図4に表すように、トイレ用音声案内装置10は、大便器11より上方側に設けられる。そのため、トイレ用音声案内装置10の音声入力部20を、高さ方向において、便座に着座した使用者の頭部(使用者の口)により近づけることができる。これにより、使用者が発した音声を、音声入力部20が拾い易くなる。使用者が入室直後に便座に着座した場合、つまり、使用者が入口周辺で音声入力部20に声を発することなく便座に着座した場合に、使用者が再び入口周辺に移動することなく便座に座ったまま、音声入力部20によって声を拾うことができる。その結果、使用者に煩わしさを感じさせることなく、言語を特定することができる。
つぎに、図5~図8を用いて、本発明の一実施形態にかかるトイレ用音声案内装置の動作及び作用について説明する。
図5は、音声入力部による音声検出範囲を模式的に表す平面図である。図6は、使用者が発した音声が音声入力部に入力される状態を模式的に表す平面図である。図7は、使用者が発した音声が扉に反射して音声入力部に入力される状態を模式的に表す平面図である。図8は、トイレ用音声案内装置による一連の処理を例示するフローチャートである。
図5に表すように、トイレ用音声案内装置10の音声入力部20は、音声検出範囲が二点鎖線で示す範囲Aとなるように設けられる。より具体的には、音声入力部20の集音の指向性が扉DR向きとなるように、音声入力部20が設けられる。これにより、トイレ室TRの入口で使用者Uが発した音声を拾うことができるため、使用者Uの入室直後に音声を検出することができる。その結果、使用者Uは入室した直後から希望する言語で音声案内を聞くことができる。
また、図6に表すように、トイレ用音声案内装置10の音声入力部20は、トイレ室TRの入口付近の領域30に設置されている。ここで、例えば、入口で矢示Bのように使用者Uが音声を発した場合、そのまま音声入力部20に音声が到達する。これにより、入口で使用者Uが発した音声を直接拾うことができるため、使用者Uの入室直後に特別な動作(例えば、体をひねる動作、音声入力部20へ体を向ける動作、等)を強いることなく音声を検出することができる。
さらに、図7に表すように、入口で使用者Uが扉DRに向いている場合でも、使用者Uが発した音声が、矢示Cのように扉DRで反射して音声入力部20に到達する。これにより、入口で使用者Uがトイレ用音声案内装置10に背を向けている状態でも音声を拾うことができるため、例えば、扉DRや鍵を閉めているとき、つまり、使用者Uが入室直後に必ずする動作時に、使用者Uの音声を検出することができる。その結果、音声入力部が一箇所の場合でも特別な動作を強いることなく、確実に音声を検出することができる。
このように、本発明の一実施形態におけるトイレ用音声案内装置10によれば、使用者Uが入室した後、使用者Uが扉DRに背を向けている状態でも、使用者Uが扉に向いている状態でも、確実に使用者Uが発する音声を拾うことができるとともに、使用者Uの入室直後に言語を特定することができる。これにより、使用者Uが入室した直後から希望の言語で案内を聞くことができるため、より戸惑うことなく安心してトイレを使用することができる。
次に、図8を用いて、トイレ用案内装置の一連の動作処理を説明する。
図8に表すように、制御部24は、人体検知センサ22により使用者が検知されたか否かを判定する(ステップS101)。この処理は、人体検知センサ22により使用者が検知されるまで繰り返される(ステップS101,No)。
ステップS101において、人体検知センサ22により使用者が検知されたと判定すると(ステップS101,Yes)、制御部24は、扉検知センサ23により扉DRの閉状態が検知されたか否かを判定する(ステップS102)。この処理は、扉検知センサ23により扉DRの閉状態が検知されるまで繰り返される(ステップS102,No)。
続いて、ステップ102において、扉検知センサ23により、扉DRの閉状態が検知されたと判定すると(ステップS102, Yes)、制御部24は、音声出力部20より音声を出力する(ステップS103)。このように、扉DRの閉状態検出後に音声出力をすることにより、トイレ室TR外からのノイズを検出してしまうことを抑制することができる。すなわち、扉DRが閉まった密閉空間となったトイレ室TR(外部の騒音ノイズを低減した状態)で、使用者の音声を検出することができるため、音声入力部20のノイズ検知を低減させることができる。また、使用者が扉DRに向いている状態において、使用者から発せられる音声が扉DRで反射しやすくなる(図7等参照)。これにより、よりノイズレスな音声を拾うことができる。
ステップS103において、出力言語は、例えば「音声案内を行います。何語で案内しますか?」と発信させる。出力言語は、例えば「扉を背にして、大便器の方向に向かって発生してください。」等と音声入力部20の配置に関する情報を発信させ、使用者に音声を発する向きを誘導させてもよい。これにより、使用者が音声を発するのに適した位置を示すことができるので、より確実に音声を拾うことができ、使用者は戸惑うことなく発声できる。この音声案内は、複数の言語で順番に行ってもよいし、一言語のみでもよい。
そして、使用者が例えば「英語」や「イングリッシュ」と発生したことを音声入力部20が検知する(ステップS104)と、制御部24は入力言語を特定し(ステップS105)、それ以降の音声案内を英語で行う(ステップS106)。これにより、トイレ室TR内の使用者が望む言語で各機器の配置、使い方、注意事項、及び位置情報の音声案内を行うことができる。
つぎに、図9を用いて、本発明の変形例にかかるトイレ用案内装置について説明する。
図9は、トイレ用音声案内装置を設置したトイレ室を模式的に表す斜視図である。
図9に表すように、扉DRが設けられる壁33は、壁33の一部分の領域である領域32を有する。この領域32は、壁33の中央より扉DRが寄っている側の領域である。トイレ用音声案内装置10は、壁33の領域32に設けられる。つまり、トイレ用音声案内装置10が、比較的扉DRに近い位置(入口周辺)に設けられる。このように、トイレ室TR内に音声入力部20を設置することで、使用者の音声を確実に拾うことができる。また、トイレ室TRの入口周辺に音声入力部20を設置することで、例えば、トイレ室TR内の吐水する機器と離れた配置になるため、音声入力部20の被水を防ぐことができる。更に、トイレ室TRの入口周辺は、扉DRの開閉や使用者の入退室によって空気の流れが最も多く、音声入力部20の劣化原因となる湿気や埃が少ないため、音声入力部の故障を防ぐことができる。
さらに、トイレ用音声案内装置10の音声入力部20が、壁33の領域32に設けられることにより、使用者が扉DRに向いている状態での音声を拾いやすくなる。その結果、使用者が扉DR又は鍵を閉めるとき、つまり使用者が入室後に必ず行う動作時に言語を特定することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレ用音声案内装置10が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 トイレ用音声案内装置、 11 大便器、 12、13 手洗器、 14 手乾燥装置、15 ベビーチェア、 16 汚物流しユニット、 17 ライニング、 20 音声入力部、 21 音声出力部、 22 人体検知センサ、 23 扉検知センサ(開閉検知センサ)、 24 制御部、 30 側壁、 31 壁、 32 側壁、 33 壁、 DR 扉、 TR トイレ室、 U 使用者

Claims (7)

  1. トイレ室に設置され、前記トイレ室に関する情報を音声で案内するトイレ用音声案内装置であって、
    音声入力部と、
    音声を出力する音声出力部と、
    前記音声入力部に入力された音声を識別するとともに、識別した言語に基づいて前記音声出力部から特定の音声を発信させる制御部と、を備え、
    前記音声入力部は、前記トイレ室内の入口周辺に設けられる
    ことを特徴とするトイレ用音声案内装置。
  2. 前記音声入力部は、
    前記トイレ室の扉が設けられる壁に隣接するとともに前記扉が寄っている側の側壁に設けられ、
    前記側壁の中央よりも前記扉側に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のトイレ用音声案内装置。
  3. 前記音声入力部は、集音の指向性が前記扉向きに設けられる
    ことを特徴とする請求項2に記載のトイレ用音声案内装置。
  4. 前記音声入力部は、
    前記トイレ室の扉が設けられている壁に設けられ、
    前記壁の中央よりも前記扉側に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のトイレ用音声案内装置。
  5. 前記音声入力部は、前記トイレ室に設けられる大便器よりも上方側に設けられる
    ことを特徴とする請求項2~請求項4の何れか1項に記載のトイレ用音声案内装置。
  6. 前記トイレ室の扉の開閉を検知する開閉検知センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記開閉検知センサの検知に基づいて、前記音声入力部への音声入力を受け付ける
    ことを特徴とする請求項1~請求項5の何れか1項に記載のトイレ用音声案内装置。
  7. 前記音声出力部は、前記音声入力部の配置に関する情報を出力する
    ことを特徴とする請求項1~請求項6の何れか1項に記載のトイレ用音声案内装置。
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