JPH11206623A - 便座の自動消臭消毒装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、トイレを使用できる便座の消
臭消毒装置を提供するものである。 【構成】便座又は便座様物の上面へ有孔部材で形成した
傾斜面と、傾斜面の下方の便座又は便座様物に設けた連
通部と、連通部と連通させた消臭消毒剤供給管と、消臭
消毒剤供給管に取り付けられた消臭消毒剤用容器と、消
臭消毒剤供給管に介設された噴出開閉弁と、噴出開閉弁
と接続された感知センサーとから成るものであり、加え
て、感知センサーに接続された消毒済表示部を備えたも
のであり、更には、感知センサーに接続された便所のド
アの開閉により作動する音声案内部を備えたものであ
り、更には、感知センサーに接続された自走式拭き取り
装置を備えたものであり、更には、自走式拭き取り装置
の上面に拭き取り済表示部を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、便座の消臭消毒装
置に関するもので、更に、詳細にはトイレ使用後に即乾
性の消臭消毒剤を便座又は便座様物の上面に噴出させ、
更に、自走式拭き取り装置で拭き取ることによってノー
タッチで消臭消毒及び拭き取りをさせるトイレの便座の
自動消臭消毒装置に関するものである。

【０００２】

【従来技術】従来、洋式便器の便座は人体の臀部を接触
させて用足しするため使用者は神経質に成っているお
り、便座の上に使い捨ての紙を敷いて利用したり、便座
の上面をトイレットペーパー等で拭いて利用している現
状である。

【０００３】又、一般的にトイレの消臭方法としては、
換気扇、オゾン消臭装置や吸引装置を備えたものや、消
臭剤、芳香剤を充填した容器を備えて、使用後に滴下や
噴霧させる方法が用いられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】然し、前述のような便
座を上面の使い捨ての紙を敷いて利用したり、便座の上
面をトイレットペーパー等で拭いて利用するものは、特
に、急いで用足ししたい場合は面倒なものであり、更
に、オゾン消臭装置や吸引装置を備えた方法は、装置そ
のものが大掛かりと成り、工事費等が嵩み一般的でな
く、又、消臭剤、芳香剤を充填した容器を備えているも
のは使用者がその都度使用しなければ、意味が無く、そ
の上、人体の臀部が接触する便座の上面はそのままであ
り課題を有していた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために、鋭意研鑽の結果、便座の上面へ有孔部材
で形成した傾斜面と、傾斜面の下方の便座内に設けた連
通部と、連通部と連通させた消臭消毒剤供給管と、消臭
消毒剤供給管に取り付けられた消臭消毒剤が充填された
消臭消毒剤用容器と、消臭消毒剤供給管に介設された噴
出開閉弁と、噴出開閉弁と接続された感知センサーとか
ら成るものである。

【０００６】更に、便座の上方に設けられた便座様物
と、便座様物の上面へ有孔部材で形成した傾斜面と、傾
斜面の下方の便座様物の内に設けた連通部と、連通部と
連通させた消臭消毒剤供給管と、消臭消毒剤供給管に取
り付けられた消臭消毒剤が充填された消臭消毒剤用容器
と、消臭消毒剤供給管に介設された噴出開閉弁と、噴出
開閉弁と接続された感知センサーとから成るものであ
る。

【０００７】加えて、感知センサーに接続された消毒済
表示部を備えたものであり、更には、感知センサーに接
続された便所のドアの開閉により作動する音声案内部を
備えたものであり、更には、感知センサーに接続された
自走式拭き取り装置を備えたものであり、更には、自走
式拭き取り装置の上面に拭き取り済表示部を備えたもの
である。

【０００８】従って、本発明の目的は、人体の臀部が接
触する便座及び便座様物に触れること無く便座及び便座
様物の消臭消毒及び拭き取りができ次の使用者が清潔で
気持ち良く、トイレを使用できる便座の消臭消毒装置を
提供するものである。

【０００９】

【発明の作用】本発明は、トイレ使用後に使用者を感知
センサーで感知させて噴出開閉弁を開き即乾性の消臭消
毒剤を人体の臀部を接触させる便座又は便座様物の上面
の傾斜面に適量噴出させるものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】斯る目的を達成した本発明の便座
の消臭消毒装置を実施の様態の図面により説明する。

【００１１】図１は本発明の便座の消臭消毒装置の実施
例を説明のための便器の一部断面とした概要側面図であ
り、図２は本発明の便座の消臭消毒装置の次実施例を説
明のための便器の一部断面とした概要側面図であり、図
３は本発明の便座の消臭消毒装置の平面図であり、図４
は本発明の便座の消臭消毒装置の自走式拭き取り装置の
概要説明図であり、図５は本発明の便座の消臭消毒装置
の自走式拭き取り装置を取着した状態の説明図である。

【００１２】本発明は、便座の消臭消毒装置に関するも
ので、更に、詳細にはトイレ使用後に即乾性の消臭消毒
剤を便座又は便座様物の上面に噴出させ、更に、自走式
拭き取り装置で拭き取ることによってノータッチで消臭
消毒及び拭き取りをさせるトイレの便座の自動消臭消毒
装置に関するものであり、請求項１に記載の便座２の自
動消臭消毒装置は、便器１の上方に枢動させて載置可能
に設けられた便座２の上面へ内側方向を低くし且つ有孔
部材で形成した傾斜面３と、該傾斜面３の下方の便座２
内に設けた連通部４と、該連通部４と連通させて前記便
座２に取り付けた消臭消毒剤供給管５と、該消臭消毒剤
供給管５の延長部に取り付けられた即乾性の消臭消毒剤
が充填された消臭消毒剤用容器６と、前記消臭消毒剤供
給管５に介設された消臭消毒剤の噴出開閉弁７と、該噴
出開閉弁７と接続された感知センサー８とから成り、ト
イレ使用後に感知センサー８で感知させて噴出開閉弁７
を開き即乾性の消臭消毒剤を便座２の上面の傾斜面３に
適量噴出させるものである。

【００１３】更に、請求項２に記載の便座の自動消臭消
毒装置は、便器１の上方に枢動させて載置可能に設けら
れた便座２の上方に取着可能に設けられた便座様物２Ａ
と、該便座様物２Ａの上面へ内側方向を低くし且つ有孔
部材で形成した傾斜面３Ａと、該傾斜面３Ａの下方の便
座様物２Ａの内に設けた連通部４Ａと、該連通部４Ａと
連通させて前記便座様物２Ａに取り付けた消臭消毒剤供
給管５と、該消臭消毒剤供給管５の延長部に取り付けら
れた即乾性の消臭消毒剤が充填された消臭消毒剤用容器
６と、前記消臭消毒剤供給管６に介設された消臭消毒剤
の噴出開閉弁７と、該噴出開閉弁７と接続された感知セ
ンサー８とから成り、トイレ使用後に感知センサー８で
感知させて噴出開閉弁７を開き即乾性の消臭消毒剤を便
座様物２Ａの上面の傾斜面３Ａに適量噴出させるもので
ある。

【００１４】加えて、請求項３に記載の便座の自動消臭
消毒装置は、請求項１又は請求項２に記載の自動消臭消
毒装置において、前記感知センサー８に接続された自動
消臭消毒後を表示する消毒済表示部９を備えたものであ
る。

【００１５】更には、請求項４に記載の便座の自動消臭
消毒装置は、請求項１又は請求項２に記載の自動消臭消
毒装置において、前記感知センサー８に接続された便所
のドアＤの開閉により作動する自動消臭消毒後を音声で
案内する音声案内部１０を備えたものである。

【００１６】更には、請求項５に記載の便座の自動消臭
消毒装置は、請求項１又は請求項２に記載の自動消臭消
毒装置において、前記感知センサー８に接続された便座
２又は便座様物２Ａの上面の傾斜面３．３Ａを拭き取る
自走式拭き取り装置１１を備えたものである。

【００１７】更には、請求項６に記載の便座の自動消臭
消毒装置は、請求項５に記載の自動消臭消毒装置におい
て、前記自走式拭き取り装置１１の上面に拭き取り処理
後を表示する拭き取り済表示部１１ａを備えたものであ
る。

【００１８】即ち、本発明は一般的に備えられている洋
式トイレの便座２を自動的に消臭消毒する装置に関する
ものでものであって、図１に図示する如く、陶器で焼成
されたサイホン式の便器１は腰掛け易いように適宜な高
さを有するもので、便器１の外周縁の上面にはヒンジを
介して枢動させ、男性の小便の場合は前方に枢動させて
おき、大便や女性の場合は便器１の外周縁の上方を覆う
ように載置可能に設けられた便座２を備え、更に、その
上方にはやはりヒンジによって開閉自在な蓋体Ｆを備え
ているものである。

【００１９】そして、本発明の請求項１に記載の発明の
便座１の消臭消毒装置は、便座２の上面に内側方向を低
くして傾斜面３を形成しているものであるが、該傾斜面
３はプラスチック成型物に多数の小孔を穿設したもので
も、ポーラス状の焼成物等の有孔部材で形成したもので
も構わないものであり、有孔部材で形成した傾斜面３は
後述する消臭消毒剤を噴出可能とすると共に、消臭消毒
剤の余剰分の流れを確実に便器１内に流すものである。

【００２０】次いで、便座２内には前記有孔部材の傾斜
面３の下方と連通する連通部４を設けているものであ
り、便座２を中空状に形成したものが望ましく、前記連
通部４には消臭消毒剤供給管５を連通させており、中空
状の便座２の側壁を貫通させて消臭消毒剤供給管５を配
しており、消臭消毒剤供給管５の延長部には即乾性の消
臭消毒剤が充填された消臭消毒剤用容器６を取り付けて
いるもので、消臭消毒剤用容器６はトイレの洗浄に用い
る水の貯水タンクＴ、或いは、近傍の壁面等に取り付け
ているものである。

【００２１】そして、消臭消毒剤用容器６に充填された
即乾性の消臭消毒剤とは、通常市販されているもので良
く、例えば、消毒剤としてのエタノール、塩化ベンザル
コニウム、イソプロピアルコール等に、消臭剤等を添加
してもので、一定量の噴出後１０秒程度で乾燥すること
が望ましいものであり、消臭消毒剤用容器６には充填し
ている消臭消毒剤の量を確認できる表示部（図示しな
い）等を設けることは任意なものである。

【００２２】更に、消臭消毒剤供給管５には消臭消毒剤
の噴出開閉弁７を介設しており、噴出開閉弁７は赤外線
等によって人体を感知する感知センサー８と接続させて
おり、この場合、人体が居なくなたことを感知して噴出
開閉弁７を一定時間開かせるものである。

【００２３】つまり、本発明の便座２の自動消臭消毒装
置は、用足しした人体が便座２の上より居なくなったこ
と感知センサー８で感知させ、一定時間噴出開閉弁７を
開き、便座２の上面の傾斜面３へ有孔部材により即乾性
の消臭消毒剤を適量噴出させるものである。

【００２４】次いで、本発明の請求項２に記載の便座の
自動消臭消毒装置は、前記便座２に代わって、前述の便
座２と同様な構造の便座様物２Ａを用いるもので、便座
２の上面にクリップ等の取付具Ｃを付設して着脱自在の
便座様物２Ａを積合し、該便座様物２Ａの上面に内側方
向を低くした傾斜面３Ａを有孔部材で形成し、傾斜面３
Ａの下方に連通部４Ａを便座様物２Ａの中に形成し、連
通部２Ａと連通させた消臭消毒剤供給管５を便座様物２
Ａに取り付けたものであり、本実施例は既存の便器１の
便座２の上面に取付具Ｃによって取り付けることを可能
とするものである。

【００２５】加えて、請求項３に記載の便座の自動消臭
消毒装置は、前記感知センサー８に接続された自動消臭
消毒後を表示する消毒済表示部９を備えたものであり、
前使用者が即乾性の消臭消毒剤を噴出させた消毒済であ
ることを表示する消毒済表示部９を設けることによっ
て、次使用者が消毒済を確認でき無駄に消臭消毒剤を使
用することもなくなるものである。

【００２６】更には、請求項４に記載の便座の自動消臭
消毒装置は、目の不自由な人のために、前記感知センサ
ー８に接続された便所のドアＤの開閉により作動する自
動消臭消毒後を音声で案内する音声案内部１０を備えた
ものであり、感知センサー８と便所のドアＤに配設した
リミットスイッチ等とを電気的に配線で接続すると共
に、配線に介装した音声案内部１０を便所の適宜な位置
に取着し、ドアＤの開閉によりリミットスイッチ等が作
動することによって音声案内部１０の音声で案内するも
のである。

【００２７】更には、請求項５に記載の便座の自動消臭
消毒装置は、前記感知センサー８に接続された便座２又
は便座様物２Ａの上面の傾斜面３．３Ａを拭き取る自走
式拭き取り装置１１を備えたものであり、便座２又は便
座様物２ＡがＯ字状に連続したものであれば自走式拭き
取り装置１１は単体で構わないけれども、Ｕ字状に前方
が離れた便座２又は便座様物２Ａには二つの自走式拭き
取り装置１１を備えるものである。

【００２８】つまり、図４の実施例に図示する如く、便
座２又は便座様物２Ａの外周の側面に開口する凹溝２ａ
を形成し、該凹溝２ａにモーター（図示しない）で回転
するローラーを突設した摺動部位１１ｂを挿通させ、ヒ
ンジ１１ｃを介装して便座２又は便座様物２Ａの傾斜面
３．３Ａと下面が面接触する自走式拭き取り装置１１を
備えたものである。

【００２９】前記自走式拭き取り装置１１の内部には拭
き取り用のペーパー１１ｄを捲回させており、使用の都
度一定量が片側に巻き取られるようにしており、ペーパ
ー１１ｄは一対のローラー１１ｅで便座２又は便座様物
２Ａの傾斜面３．３Ａに押圧しており、感知センサー８
で使用後を検知され、便座２又は便座様物２Ａの傾斜面
３．３Ａへ有孔部材により即乾性の消臭消毒剤を適量噴
出させた後に自走式拭き取り装置１１を摺動させてペー
パー１１ｄで拭き取るものである。

【００３０】そして、請求項６に記載の便座の自動消臭
消毒装置は、自走式拭き取り装置１１の上面に拭き取り
処理後を表示する拭き取り済表示部１１ａを備えたもの
であり、便座２又は便座様物２Ａの傾斜面３．３Ａを拭
いてあるか否かを表示させるものである。

【００３１】

【発明の効果】本発明は前述の構成により、トイレ使用
後の人体の臀部が接触する便座及び便座様物の上面が自
動的に消臭消毒、或いは、拭き取りされ、次に使用する
人は気持ち良く、使用できるもので実用性が高く、極め
て有意義な発明である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の便座の消臭消毒装置の実施例を
説明のための便器の一部断面とした概要側面図である。

【図２】図２は本発明の便座の消臭消毒装置の次実施例
を説明のための便器の一部断面とした概要側面図であ
る。

【図３】図３は本発明の便座の消臭消毒装置の平面図で
ある。

【図４】図４は本発明の便座の消臭消毒装置の自走式拭
き取り装置の概要説明図である。

【図５】図５は本発明の便座の消臭消毒装置の自走式拭
き取り装置を取着した状態の説明図である。

【符号の説明】

１ 便器 ２ 便座 ２Ａ 便座様物 ２ａ 凹溝 ３ 傾斜面 ３Ａ 傾斜面 ４ 連通部 ４Ａ 連通部 ５ 消臭消毒剤供給管 ６ 消臭消毒剤用容器 ７ 噴出開閉弁 ８ 感知センサー ９ 消毒済表示部 １０ 音声案内部 １１ 自走式拭き取り装置 １１ａ 拭き取り済表示部 １１ｂ 摺動部位 １１ｃ ヒンジ １１ｄ ペーパー １１ｅ ローラー Ｆ 蓋体 Ｔ 貯水タンク Ｃ 取付具 Ｄ ドア

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】便器の上方に枢動させて載置可能に設けら
   れた便座の上面へ内側方向を低くし且つ有孔部材で形成
   した傾斜面と、該傾斜面の下方の便座内に設けた連通部
   と、該連通部と連通させて前記便座に取り付けた消臭消
   毒剤供給管と、該消臭消毒剤供給管の延長部に取り付け
   られた即乾性の消臭消毒剤が充填された消臭消毒剤用容
   器と、前記消臭消毒剤供給管に介設された消臭消毒剤の
   噴出開閉弁と、該噴出開閉弁と接続された感知センサー
   とから成り、トイレ使用後に感知センサーで感知させて
   噴出開閉弁を開き即乾性の消臭消毒剤を便座の上面の傾
   斜面に適量噴出させることを特徴とする便座の自動消臭
   消毒装置。
2. 【請求項２】便器の上方に枢動させて載置可能に設けら
   れた便座の上方に取着可能に設けられた便座様物と、該
   便座様物の上面へ内側方向を低くし且つ有孔部材で形成
   した傾斜面と、該傾斜面の下方の便座様物の内に設けた
   連通部と、該連通部と連通させて前記便座様物に取り付
   けた消臭消毒剤供給管と、該消臭消毒剤供給管の延長部
   に取り付けられた即乾性の消臭消毒剤が充填された消臭
   消毒剤用容器と、前記消臭消毒剤供給管に介設された消
   臭消毒剤の噴出開閉弁と、該噴出開閉弁と接続された感
   知センサーとから成り、トイレ使用後に感知センサーで
   感知させて噴出開閉弁を開き即乾性の消臭消毒剤を便座
   様物の上面の傾斜面に適量噴出させることを特徴とする
   便座の自動消臭消毒装置。
3. 【請求項３】前記感知センサーに接続された自動消臭消
   毒後を表示する消毒済表示部を備えたことを特徴とする
   請求項１又は請求項２に記載の便座の自動消臭消毒装
   置。
4. 【請求項４】前記感知センサーに接続された便所のドア
   の開閉により作動する自動消臭消毒後を音声で案内する
   音声案内部を備えたことを特徴とする請求項１又は請求
   項２に記載の便座の自動消臭消毒装置。
5. 【請求項５】前記感知センサーに接続された便座又は便
   座様物の上面の傾斜面を拭き取る自走式拭き取り装置を
   備えたことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の
   便座の自動消臭消毒装置。
6. 【請求項６】前記自走式拭き取り装置の上面に拭き取り
   処理後を表示する拭き取り済表示部を備えたことを特徴
   とする請求項５に記載の便座の自動消臭消毒装置。