JP7274120B2 - トイレ用音声案内装置 - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、トイレ用音声案内装置に関する。
公共施設などのトイレ室には、外国人や目の不自由な人などに対してトイレ室に関する情報を音声で案内するトイレ用音声案内装置が設けられることがある。このようなトイレ用音声案内装置は、人体検知センサが使用者の入室を検知すると、日本語、英語、中国語、韓国語などで、機器の位置や操作方法を音声案内する。
この場合、多言語による案内を続けて音声を流すため、分からない言語が流れているときには、自分の分かる言語が流れるまで待たなければならない。そこで、特許文献1では、音声入力部(マイク)をトイレ室の出入口の外部に設けられたドアセンサに配置して、外部の人の会話から1言語を特定することにより、それ以降は認識した1言語で案内している。
そして、特許文献2、3では、トイレ室内に設けられたセンサの検知に基づいて、使用者の位置に応じた案内をしている。これにより、使用者は、トイレ室への入室や便器への着座時にそれぞれ適した内容の案内を聞くことができるようになっている。
特開2016-84616号公報 特開2007-282954号公報 特開2008-55071号公報
ところで、上述した特許文献2や3では、トイレ室内の複数の箇所にセンサを設けているので、施工性の低下や各センサの同期などの制御・配線が複雑になる虞がある。また、多目的トイレにおいては、広い空間内の様々な位置に機器が設置されるため、使用者の位置(動作)に応じた案内を行うためには、センサの位置を厳密に決定しなければならない虞がある。具体的には、多目的トイレなどのトイレ室の出入口の位置と便器の位置とは、通常の個室スペースよりも離れている場合が多い。この場合、案内開始の契機となる入室や、使用頻度の高い便器周辺の動作(特に着座)の検知を確実に検知するためには、センサの位置を特定することが困難になる虞がある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、トイレ室内に設けられるセンサユニットの施工性を向上することができるトイレ用音声案内装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、トイレ室に設置され、前記トイレ室に関する情報を音声で案内するトイレ用音声案内装置であって、音声入力部と、音声を出力する音声出力部と、前記トイレ室の人体の複数の状態を検知するセンサユニットと、前記音声入力部に入力された音声を識別するとともに、識別した言語に基づいて前記音声出力部から特定の音声を発信させる制御部と、を備え、前記センサユニットは、前記トイレ室の内部に設けられた便器の近傍に配置され、前記トイレ室の出入口の少なくとも一部を検知範囲に含んでいることを特徴とするトイレ用音声案内装置である。
このトイレ用音声案内装置によれば、人体の複数の状態を検知するセンサユニットをトイレ室の内部に個別に設ける必要がないので、施工性を向上することができる。また、センサユニットにより、制御、配線が複雑になるのを抑制することができる。さらに、センサユニットを便器の近傍に配置してトイレ室の出入口を検知しているので、使用者のトイレ室への入室から便器までの移動を効率よく検知することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記センサユニットは、前記検知範囲の方向を調整可能であることを特徴とするトイレ用音声案内装置である。
このトイレ用音声案内装置によれば、トイレ室の出入口の位置が変わっても、センサユニットの検知範囲の方向を調整して、使用者の入室を効率よく検知することができる。また、センサユニットの検知範囲の方向を調整できるので、各トイレ室でのセンサユニットの配置箇所の汎用性を高めることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記トイレ室には、ライニングが設けられ、前記センサユニットは、前記ライニングに設置されており、前記センサユニットは、前記ライニングに設置されている状態で、前記検知範囲の方向を調整可能であることを特徴とするトイレ用音声案内装置である。
このトイレ用音声案内装置によれば、センサユニットをライニングから取り外すことなく、センサユニットの検知範囲の方向を調整することができるので、検知範囲の方向を調整する作業の作業性を向上することができる。
第4の発明は、第1~第3のいずれか1つの発明において、前記センサユニットは、前記便器に着座した人体を検知する第1センサと、前記トイレ室に入室した人体を検知する第2センサとを有していることを特徴とするトイレ用音声案内装置である。
このトイレ用音声案内装置によれば、第1センサにより便器への着座を効率よく検知することができるとともに、第2センサによりトイレ室への入室を効率よく検知することができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記第1センサと前記第2センサとは、連結部材を介して同じ方向に向いて取り付けられており、同時に検知範囲の方向を調整可能であることを特徴とするトイレ用音声案内装置である。
このトイレ用音声案内装置によれば、第1センサと第2センサとの検知範囲の方向を同時に調整することができるので、検知範囲の方向を調整する作業の作業性を向上することができる。
第6の発明は、第4または第5の発明において、前記第1センサの指向方向は、水平となっていることを特徴とするトイレ用音声案内装置である。
このトイレ用音声案内装置によれば、水平方向に指向性をとることができるので、第1センサと便器との距離にかかわらず、便器に着座した使用者を効率よく検知することができる。
第7の発明は、第4~第6のいずれか1つの発明において、前記第2センサの指向方向は、水平となっていることを特徴とするトイレ用音声案内装置である。
このトイレ用音声案内装置によれば、第2センサからトイレ室の出入口が離れていても、トイレ室に入室した使用者を効率よく検知することができる。すなわち、指向方向にある程度の角度がついていると、第2センサから離れたトイレ室の出入口に位置する使用者の頭上または脚部が検知領域となってしまうので、使用者を検知するのが困難になる虞がある。しかし、第2センサの指向方向を水平方向とすることで、トイレ室に入室する使用者を効率よく検知することができる。
第8の発明は、第4~第7のいずれか1つの発明において、前記第1センサと前記第2センサとは、前記便器の上面よりも上方に設けられることを特徴とするトイレ用音声案内装置である。
このトイレ用音声案内装置によれば、便器が第1センサと第2センサとの障害物になることを抑制することができる。
本発明の態様によれば、トイレ室内に設けられるセンサユニットの施工性を向上することができるトイレ用音声案内装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るトイレ用音声案内装置を設置したトイレ室を模式的に表す斜視図である。 図1中の便器の近傍を拡大して表す斜視図である。 図2中の便器を正面からみた正面図である。 トイレ用音声案内装置を表すブロック図である。 トイレ用音声案内装置を単体で表す斜視図である。 トイレ用音声案内装置に設けられた第1センサ、第2センサ、音声入力部、音声出力部などを表す背面図である。 図6中の第1センサと第2センサとの角度を調整した状態を表す背面図である。 第1センサの指向方向と第2センサの指向方向とを簡易的に表す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るトイレ用音声案内装置を設置したトイレ室を模式的に表す斜視図である。
図2は、図1中の便器の近傍を拡大して表す斜視図である。
図3は、図2中の便器を正面からみた正面図である。
図1~図3に示したように、トイレ用音声案内装置10は、トイレ室TRに設置して使用される。トイレ用音声案内装置10は、トイレ室TRに関する情報を音声で案内する。これにより、外国人や目の不自由な方など、トイレ室TRの使い方が分からずに不安な方にも、安心してトイレ室TRを使用させることができる。そして、トイレ用音声案内装置10は、音声入力部53、音声出力部54、センサユニット50(第1センサ51、第2センサ52)、および制御部55を有している。
トイレ室TRは、例えば公共施設のトイレ室である。トイレ室TRは、多目的トイレや多機能トイレなどの独立した1つの部屋である。トイレ室TRは、パーティションなどで仕切られた状態で1つの部屋に並べて設けられる、いわゆるトイレブースでもよい。
トイレ室TRには、トイレ用音声案内装置10の他に、例えば便器12、手洗器16、18、および汚物流しユニット24などの機器が設置されている。また、図示しない小便器、手洗い乾燥機、ベビーチェア、およびベビーシートなどの機器が設けられていてもよい。但し、トイレ室TRに設置される機器は、これらに限ることなく、任意の機器でよい。これら機器は、例えばトイレ室TRの壁側に突出して設けられたライニング30に並んで配設されている。そして、これら機器が配設されていない壁側には、トイレ室TRの出入口1が形成されている。この出入口1には、開閉式のドア2が設けられている。
便器12は、下方に向けて窪んだボウル部を有する便器本体13と、便器本体13の上に取り付けられた便座装置14とを備えている。便器本体13は、ボウル部において使用者の尿や便などの排泄物を受ける。すなわち、便器12は、洋式腰掛大便器である。便座装置14は、便器本体13に対して一体的に取り付けてもよいし、便器本体13に対して着脱可能に取り付けてもよい。便座装置14は、使用者が便器本体13の上に座るための便座14aを有する。また、便座装置14は、例えば便座14aに座った使用者の「おしり」などの洗浄を実現する身体洗浄機能部などを有する。すなわち、便座装置14は、衛生洗浄装置である。便座装置14の上方には、便座14aに着座した使用者の背もたれ15が設けられている。
手洗器16、18は、便器12の側方に設けられ、便器12で用を足した使用者などが手を洗うものである。汚物流しユニット24は、便器12と並んで設けられ、オストメイトの方が排泄物などの汚物を処理するための器具である。
トイレ室TRには、出入口1に対向する壁側にライニング30が設けられている。ライニング30は、キャビネットやケーシングなどと呼ばれる場合もあり、トイレ室TRの壁面から突出して設けられている。ライニング30は、上方からみた上面視(平面視)においてL字状に形成されている。ライニング30は、上面30aが平坦面となっており、使用者の荷物置き場となっている。また、上面30aは、ライニング30内に設けられた配管、電線などをメンテナンスするときに開閉可能な蓋体となっている。そして、ライニング30には、便器12、背もたれ15、手洗器16、18、および汚物流しユニット24などの機器が設けられている。
ライニング30のうち、便器12側を向く側面には、呼出ボタン32、操作リモコン34、便器洗浄ボタン36などの操作部が設けられている。呼出ボタン32は、緊急時などに異常事態の発生を外部に連絡するための操作部である。操作リモコン34は、身体洗浄機能部の動作などを便座装置14に指示するための操作部である。操作リモコン34は、例えば止めボタン、おしり洗浄ボタン、ビデ洗浄ボタンなどの複数の操作ボタンを有する。便器洗浄ボタン36は、便器12を洗浄するための操作部である。便器洗浄ボタン36を操作することにより、便器12のボウル部に洗浄水が供給され、便器12のボウル部が洗浄される。
また、ライニング30の便器12側を向く側面には、トイレットペーパーを保持するための紙巻器38がさらに設けられている。紙巻器38は、便座14aに着座した使用者の手が届く範囲に配置されている。紙巻器38は、例えば便器洗浄ボタン36の下方に配置されている。
図4は、トイレ用音声案内装置を表すブロック図である。
図5は、トイレ用音声案内装置を単体で表す斜視図である。
図6は、トイレ用音声案内装置に設けられた第1センサ、第2センサ、音声入力部、音声出力部などを表す背面図である。
図7は、図6中の第1センサと第2センサとの角度を調整した状態を表す背面図である。
図8は、第1センサの指向方向と第2センサの指向方向とを簡易的に表す説明図である。
トイレ用音声案内装置10は、音声入力部53、音声出力部54、センサユニット50、および制御部55を備えている。センサユニット50は、トイレ室TRの人体(使用者)の複数の状態を検知する。すなわち、センサユニット50は、ケーシング40と、ケーシング40内に設けられた第1センサ51および第2センサ52とを有している。第1センサ51は、便器12に着座した人体を検知するものである。一方、第2センサ52は、トイレ室TRに入室した人体を検知するものである。また、本実施形態では、音声入力部53、音声出力部54、および制御部55もケーシング40内に設けられている。なお、音声入力部53、音声出力部54、および制御部55は、別個に設けられていてもよい。
センサユニット50は、トイレ室TRの内部に設けられた便器12の近傍に配置され、トイレ室TRの出入口1の少なくとも一部を検知範囲に含んでいる。具体的には、センサユニット50は、使用者が便器12に着座したときの便器12と背もたれ15との左側方にずらした位置に設けられている。この場合、便器12の近傍とは、第1センサ51が便器12に着座したことを検知できる範囲、かつ第2センサ52がトイレ室TRの出入口1から入室したのを検知できる範囲となっている。なお、本実施形態においては、左側方にずらした位置にセンサユニット50が設けられる構成を説明するが、右側方に設けられてもよい。
センサユニット50が設けられる位置は、第1センサ51および第2センサ52の仕様(性能)、他の機器の配置、出入口1の位置などにより、シミュレーションなどにより定めることができる。一例を挙げると、センサユニット50は、便器12からの距離が最も近いトイレ室TRの隅部(角部)と、便器12との間に位置してライニング30に設置することができる。このように、センサユニット50が第1センサ51と第2センサ52とを有しているので、センサユニット50をライニング30に設置するだけで、第1センサ51と第2センサ52との両方のセンサをトイレ室TR内に一度に設置することができ、施工性を向上することができる。また、より好ましくは、便器12(機器)が設置される側のライニング30または便器12(機器)が設置される側のライニング30に隣接(対向)するライニング30に、センサユニット50が配設されるとよい。便器12(機器)が設置されるライニング30のパネルまたは便器12(機器)が設置されるライニング30のパネルに隣接するパネルに、センサユニット50が配設されてもよい。
図5~図7に示すように、ケーシング40は、例えば樹脂材料などによりボックス状に形成され、内部に第1センサ51、第2センサ52、音声入力部53、音声出力部54、および制御部55を備えている。ケーシング40の表面板40aには、下端側に音声出力孔41と集音孔42とが並んで形成されている。また、ケーシング40の表面板40aには、音声出力孔41と集音孔42との上側に光電投受孔43が形成されている。ケーシング40は、表面板40aがトイレ室TRの室内に露出した状態で、例えばライニング30に取り付けられている。
ケーシング40内には、上下方向に延びる回転軸44が設けられている。この回転軸44の上端側は、ケーシング40から突出している。そして、回転軸44の上端には、回転軸44を回転させるための操作部45が設けられている。回転軸44には、第1センサ51と第2センサ52とが上下方向に並んで取り付けられている。すなわち、回転軸44は、第1センサ51と第2センサ52との間が連結部材44aとなっている。これにより、例えばライニング30の上面30aを開放して、操作部45を回転させると、第1センサ51と第2センサ52との検知範囲の方向(角度)を同時に調整することができるようになっている。すなわち、第1センサ51と第2センサ52とは、センサユニット50がライニング30に設置されている状態で、検知範囲の方向の調整が可能となっている。
第1センサ51は、ケーシング40内の光電投受孔43に対応する位置に設けられている。図1、図2に示すように、第1センサ51の検知範囲X1は、便器12よりも上方となっている。この第1センサ51は、便器12の便座14aに着座する直前において便座14aの上方に存在する人体や、便座14aに着座した人体を検知することができる着座検知センサとなっている。
第1センサ51は、便座14aに着座した人体だけではなく、便座14aの上方に存在する人体を検知してもよい。このような第1センサ51としては、例えば赤外線投受光式の測距センサを用いることができる。なお、第1センサ51は、マイクロ波センサや焦電センサなどを用いてもよい。第1センサ51は、人体の便座14aへの着座の検知に応答して、着座の検知を表す信号を制御部55に出力する。
図3、図8に示すように、第1センサ51は、便器12の上面よりも寸法Aだけ上方に設けられている。そして、図8に一点鎖線で示すように、第1センサ51の指向方向X2は、水平となっている。ここで、指向方向X2とは、第1センサ51が赤外線投受光式の測距センサである場合には、第1センサ51から投光される赤外線の方向であり、例えば上下方向(高さ方向)の検知範囲の中心位置とすることができる。一方、第1センサ51がマイクロ波センサの場合には、電波の強度が最大となる方向とすることができる。
第1センサ51の指向方向X2の角度α(水平性)は、厳密に水平である必要はなく、上下方向にある程度の範囲(幅)をもっていることを含んでいる。一例を挙げると、指向方向X2の角度αは、水平軸に対して例えば-10°以上10°以下の範囲で設定される。指向方向X2の角度αは、便器12に着座した人体を効率よく検知するために、センサユニット50(第1センサ51)の位置、便器12の位置、および第1センサ51と便器12との距離により、実験、シミュレーションなどにより決定される。
第2センサ52は、第1センサ51の上方に設けられている。この第2センサ52は、出入口1からトイレ室TRに入室した人体(使用者)を検知するものである。具体的には、第2センサ52は、使用者のトイレ室TRへの入室、使用者の便器12の近傍への移動、および使用者のトイレ室TRからの退室などの使用者の特定の状態を検知する。なお、第2センサ52の検知する使用者の状態は、上記に限ることなく、使用者の任意の状態でよい。
このような第2センサ52としては、例えばマイクロ波センサを用いることができ、出入口1に向けて電波を放射している。なお、第2センサ52は、赤外線投受光式の測距センサや焦電センサなどを用いてもよい。図1、図2に示すように、第2センサ52は、トイレ室TRの出入口1を検知範囲Y1としている。この場合、第2センサ52の検知範囲Y1は、トイレ室TRへの人体の入退室を検知できれば、トイレ室TRの出入口1の一部を含んでいればよい。また、第2センサ52は、1つのセンサなどで構成してもよいし、複数のセンサなどを組み合わせて構成してもよい。第2センサ52は、例えば使用者の複数の状態に対応した複数のセンサなどを有してもよい。第2センサ52は、制御部55に接続され、使用者の検知結果を制御部55に向けて出力する。なお、第2センサ52を赤外線投受光式の測距センサ、測距センサや焦電センサなどで構成する場合は、ケーシング40の表面板40aに、投受用の窓が設けられる。
図3、図8に示すように、第2センサ52は、便器12の上面よりも寸法Bだけ上方に設けられている。そして、図8に二点鎖線で示すように、第2センサ52の指向方向Y2は、水平となっている。ここで、指向方向Y2とは、第2センサ52がマイクロ波センサの場合には、電波の強度が最大となる方向とすることができる。一方、第2センサ52が赤外線投受光式の測距センサである場合には、第2センサ52から投光される赤外線の方向であり、例えば上下方向(高さ方向)の検知範囲の中心位置とすることができる。
第2センサ52の指向方向Y2の角度β(水平性)は、厳密に水平である必要はなく、ある程度の範囲(幅)をもっていることを含んでいる。一例を挙げると、指向方向Y2の角度βは、水平軸に対して例えば-10°以上10°以下の範囲で設定される。指向方向Y2の角度βは、トイレ室TRの出入口1から入室する人体を効率よく検知するために、出入口1に位置する人体Uの腰部分を検知できるように、センサユニット50(第2センサ52)の位置、出入口1の位置、および第2センサ52と出入口1との距離により、実験、シミュレーションなどにより決定される。
第1センサ51と第2センサ52とは、回転軸44の連結部材44aを介して同じ方向に向いて取り付けられている。すなわち、第2センサ52は、便器12の上方を介してトイレ室TRの出入口1を検知範囲としている。換言すると、第2センサ52とトイレ室TRの出入口1との間には、便器12が位置している。これにより、第2センサ52は、出入口1から便器12に近づく人体(使用者)を効率よく検知することができる。
音声入力部53は、第1センサ51の下側で集音孔42に対応する位置に設けられている。この音声入力部53は、トイレ室TRの使用者が発した音声を集音するマイクロフォン(マイク)である。音声入力部53は、制御部55に接続され、集音した音声データ(使用者が発した音声)を制御部55に出力する。
音声出力部54は、第1センサ51の下側で音声出力孔41に対応する位置に設けられている。この音声出力部54は、例えばスピーカであり、音声を出力するものである。音声出力部54は、制御部55に接続され、制御部55から出力される指令信号に基づき、特定の音声をトイレ室TR内に出力する。
制御部55は、例えばマイクロコンピュータからなり、音声案内の制御処理を行う。制御部55は、音声案内の制御処理を行うためのプログラムが記憶されたROM、RAMなどの記憶部(図示せず)を有している。制御部55は、第2センサ52による使用者の入室を検知して、対応する音声を音声出力部54から出力させる。具体的には、制御部55は、第2センサ52が使用者の入室を検知すると、音声出力部54に例えば「音声案内を行います。何語で案内しますか?」と発信させる。
そして、制御部55は、音声入力部53に入力された音声を識別するとともに、識別した言語に基づいて音声出力部54から特定の音声を発信させる。この場合、制御部55が識別する音声とは、例えば日本語、英語、中国語、および韓国語等の複数の言語を示すものである。すなわち、制御部55は、使用者が何語でトイレ室TRの案内を望んでいるかを判定する。一例を挙げると、使用者が「英語、イングリッシュ」と発した場合には、制御部55は使用者が英語での案内を望んでいると判定する。
そして、使用者がトイレ室TRから退室するまでは、音声出力部54から英語で特定の音声(案内)を発信させる。この場合、特定の音声とは、トイレ室TRの種々の機器の配置や使用方法や注意情報である。一例を挙げると、第1センサ51が便器12への着座を検知している場合には、「便器洗浄ボタンは、トイレットペーパの上方にあります。」などの操作部の使用方法であったり、「トイレットペーパーをゴミ箱に捨てずに、便器に流して下さい。」などの注意喚起であったりする。なお、制御部55は、必要に応じて、図示しない他の制御部(機器)と有線または無線で通信可能としてもよい。
また、音声出力部54の後方には、制御部55、第1センサ51、第2センサ52、音声入力部53、および音声出力部54に電力を供給するための電線(コネクタ)が接続されるジャック56が設けられている。
本実施形態によるトイレ用音声案内装置10は、上述の如き構成を有するもので、次にトイレ用音声案内装置10の作動について説明する。
第2センサ52がトイレ室TR内に入室した人体(使用者)を検知すると、制御部55は、音声出力部54に例えば「音声案内を行います。何語で案内しますか?」と発信させる。この音声案内は、複数の言語で順番に行う。そして、使用者が例えば「英語」や「イングリッシュ」と発声したことを音声入力部53が検知すると、制御部55はそれ以降の音声案内を英語で行う。これにより、トイレ室TR内の使用者が望む言語で各機器の使い方や注意事項の音声案内を行うことができる。
ところで、上述した従来技術では、トイレ室内の複数の箇所にセンサを設けているので、施工性の低下や各センサの同期などの制御・配線が複雑になる虞がある。また、多目的トイレにおいては、広い空間内の様々な位置に機器が設置されるため、使用者の位置(動作)に応じた案内を行うためには、センサの位置を厳密に決定しなければならない虞がある。具体的には、多目的トイレのトイレ室の入口の位置と便器の位置とは、通常の個室スペースよりも離れている場合が多い。この場合、案内開始の契機となる入室や、使用頻度の高い便器周辺の動作(特に着座)の検知を確実に検知するためには、センサの位置を特定することが困難になる虞がある。
そこで、本実施形態では、トイレ室TRの人体の複数の状態を検知するセンサユニット50を、便器12の近傍に配置するとともに、トイレ室TRの出入口1の少なくとも一部がセンサユニット50の検知範囲に含まれるようにしている。具体的には、センサユニット50は、便器12への着座を検知する第1センサ51と、トイレ室TRへの入室を検知する第2センサ52とを有している。そして、このセンサユニット50を便器12の近傍に配置することで、第1センサ51と第2センサ52とを一緒にライニング30に取り付けている。これにより、トイレ室TRの複数の箇所にセンサを設ける必要がないので、センサ取付作業の施工性を向上することができる。
第1センサ51と第2センサ52とは、回転軸44の連結部材44aを介して同じ方向に向いた状態でケーシング40に取り付けられている。そして、ケーシング40の上面板には、回転軸44の上端に接続された操作部45が設けられている。これにより、ライニング30の上面30aを開放して操作部45を操作することで、第1センサ51と第2センサ52との検知範囲の方向の調整を行うことができる。すなわち、センサユニット50をライニング30から取り外すことなく、第1センサ51と第2センサ52との検知範囲の方向の調整を行うことができる。さらに、操作部45の操作により、第1センサ51と第2センサ52との検知範囲の方向を同時に調整することができる。
これにより、トイレ室TRの出入口1の位置が変わっても、第1センサ51と第2センサ52との検知範囲の方向を調整して、使用者の入室を効率よく検知することができる。また、第1センサ51と第2センサ52との検知範囲の方向が調整できるので、機器の配置や広さが異なるそれぞれのトイレ室TRでのセンサユニット50の配置箇所の汎用性を高めることができる。また、センサユニット50をライニング30から取り外すことなく、第1センサ51と第2センサ52との検知範囲の方向を調整することができるので、検知範囲の方向を調整する作業の作業性を向上することができる。
また、第1センサ51は、便器12の上面より上方に位置して、指向方向X2が水平となっている。これにより、第1センサ51の電波が便器12の上方に放射されるので、便器12が第1センサ51の障害物になることなく、便器12に着座した人体を検知することができる。
一方、第2センサ52も、便器12の上面より上方に位置して、指向方向Y2が水平となっている。ここで、第2センサ52がマイクロセンサである場合には、マイクロ波は水に反射してしまうので、便器12内に溜まっている水が障害物になり得る。しかし、第2センサ52のマイクロ波は、便器12の上方を通過してトイレ室TRの出入口1に向けて発信されるので、便器12内に溜まっている水が障害物になることなく、トイレ室TRに入室した人体を検知することができる。
なお、上述した実施形態では、センサユニット50に第1センサ51と第2センサ52とを設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本実施形態はこれに限らず、例えばセンサユニット50は、トイレ室TRへの入室と便器12への着座との人体の複数の状態を検知することができる1個のセンサを有していてもよい。
また、上述した実施形態では、第1センサ51と第2センサ52との検知範囲の方向を同時に調整できる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば第1センサ51の検知範囲と第2センサ52の検知範囲とを別個に調整できるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では第1センサ51と第2センサ52とを連結部材44aにより連結して、検知範囲の方向を調整可能とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばケーシング40がライニング30に軸部を介して回転可能に取り付けられることで、第1センサ51と第2センサ52との検知範囲を調整可能としてもよい。
また、上述した実施形態では、第1センサ51と第2センサ52との左右方向の検知範囲の方向が調整できる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば第1センサ51と第2センサ52との上下方向の検知範囲の方向の調整ができるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、ケーシング40内に第1センサ51、第2センサ52、音声入力部53、音声出力部54、および制御部55を設けた一体のユニットとした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば第1センサ51、第2センサ52、音声入力部53、音声出力部54、および制御部55を個別に設けてもよいし、いずれかを任意に組み合わせてユニット化させてもよい。また、例えばいずれかを任意に組み合わせたユニットをタブレット端末としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレ用音声案内装置10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 出入口、 2 ドア、 10 トイレ用音声案内装置、 12 便器、 13 便器本体、 14 便座装置、 14a 便座、 16,18 手洗器、 24 汚物流しユニット、 30 ライニング、 30a 上面、 32 呼出ボタン、 34 操作リモコン、 36 便器洗浄ボタン、 38 紙巻器、 40 ケーシング、 40a 表面板、 41 音声出力孔、 42 集音孔、 43 光電投受孔、 44 回転軸、 44a 連結部材、 45 操作部、 50 センサユニット、 51 第1センサ、 52 第2センサ、 53 音声入力部、 54 音声出力部、 55 制御部、 56 ジャック、 TR トイレ室

Claims (8)

  1. トイレ室に設置され、前記トイレ室に関する情報を音声で案内するトイレ用音声案内装置であって、
    音声入力部と、
    音声を出力する音声出力部と、
    前記トイレ室の人体の複数の状態を検知するセンサユニットと、
    前記音声入力部に入力された音声を識別するとともに、識別した言語に基づいて前記音声出力部から特定の音声を発信させる制御部と、を備え、
    前記センサユニットは、前記トイレ室の内部で前記トイレ室の出入口との間に便器が位置するように配置され、前記トイレ室の前記出入口の少なくとも一部を検知範囲に含んでいることを特徴とするトイレ用音声案内装置。
  2. 前記センサユニットは、前記検知範囲の方向を調整可能であることを特徴とする請求項1に記載のトイレ用音声案内装置。
  3. 前記トイレ室には、ライニングが設けられ、
    前記センサユニットは、前記ライニングに設置されており、
    前記センサユニットは、前記ライニングに設置されている状態で、検知範囲の方向を調整可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のトイレ用音声案内装置。
  4. 前記センサユニットは、前記便器に着座した人体を検知する第1センサと、前記トイレ室に入室した人体を検知する第2センサとを有していることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のトイレ用音声案内装置。
  5. 前記第1センサと前記第2センサとは、連結部材を介して同じ方向に向いて取り付けられており、同時に検知範囲の方向を調整可能であることを特徴とする請求項4に記載のトイレ用音声案内装置。
  6. 前記第1センサの指向方向は、水平となっていることを特徴とする請求項4または5に記載のトイレ用音声案内装置。
  7. 前記第2センサの指向方向は、水平となっていることを特徴とする請求項4~6のいずれか1項に記載のトイレ用音声案内装置。
  8. 前記第1センサと前記第2センサとは、前記便器の上面よりも上方に設けられることを特徴とする請求項4~7のいずれか1項に記載のトイレ用音声案内装置。
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