JP2018134150A - トイレ室用キャビネット - Google Patents

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隆司 由井
亮史 川崎
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亮史 川崎
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Tatsuya Koresawa
龍哉 是澤
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Abstract

【課題】本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、防水性能を高めたトイレ室用キャビネットを提供することを目的とする。
【解決手段】物品を載置可能な天板と、前記天板の下方に取り付けられ少なくとも底板と両側面板とを有する収納庫と、前記収納庫と前記壁面との間に設けられる水受け樋と、を有するトイレ室用キャビネットである。
【選択図】図14

Description

本発明の態様は、一般的に、トイレ室用キャビネットに関する。
収納空間を有するキャビネットと、キャビネットの上に設けられた手洗い器と、手洗い器に接続された排水管と、手洗い器に温水を供給する電気温水器と、を備えた電気温水器の設置構造が知られている(例えば、特許文献1)。
通常、トイレ室内にあるキャビネットには、キャビネットと壁面との間に水が浸入しないように、キャビネット上部と壁面との間にコーキングが施される。また、特許文献2のようにコーキングの代わりに防水パッキンを設ける場合もある。
しかしながら、経年劣化によってコーキングや防水パッキンへのひび割れ・剥離が起き、その隙間から水が浸入し、浸入した水がキャビネット内に流れ込むおそれがある。
特開2004−160067号公報 特開平成11−299666号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、防水性能を高めたトイレ室用キャビネットを提供することを目的とする。
第1の発明は、物品を載置可能な天板と、前記天板の下方に取り付けられ少なくとも底板と両側面板とを有する収納庫と、前記収納庫とトイレ室内の壁面との間に設けられる水受け樋と、有するトイレ室用キャビネットである。
このトイレ室用キャビネットによれば、天板と壁面との隙間から水が浸入しても、浸入した水を水受け樋が受けるため、収納庫に水が浸入することを抑制できる。そのため、収納庫に入れた物品が濡れることを防ぐことができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記収納庫の前記壁面側を塞ぐ背面板と、前記背面板と前記壁面側にて当接され、前記両側面板の板同士を繋ぐ横桟と、を備え、前記水受け樋は、前記壁面と前記背面板と前記横桟によって形成されるトイレ室用キャビネットである。
このトイレ室用キャビネットによれば、収納庫の強度確保のための横桟を水受け樋の一部とすることで、水受け樋を構成するための部品数を減らすことができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記横桟の一方には堰が設けられるトイレ室用キャビネットである。
このトイレ室用キャビネットによれば、堰を設けた方向には水が流れないため、任意の方向に水が浸入することを抑制できる。
第4の発明は、第3の発明において、前記堰が設けられる側には、前記収納庫と連立されたサイド収納庫が設けられ、前記サイド収納庫の内部に電気温水器を有するトイレ室用キャビネットである。
このトイレユニットによれば、電気部品を有する電気温水器が収納されているサイド収納庫へ水が浸入することを防ぐことができる。
第5の発明は、第2〜第4のいずれか1つの発明において、前記横桟は、木材で形成されるトイレ室用キャビネットである。
このトイレ室用キャビネットによれば、横桟は木材で形成されており、浸入してきた水をある程度吸収するため、横桟と背面板の隙間、または横桟と壁面との隙間から水が横桟より下方へ流れることを抑制できる。
本発明の態様によれば、壁掛け式のキャビネットを備えた高い使い勝手のトイレユニットが提供される。
実施形態に係るトイレシステムを表す斜視図である。 図2(a)及び図2(b)は、実施形態に係るトイレ装置を表す平面図及び斜視図である。 実施形態に係る鏡ユニットを表す側面図である。 実施形態に係るトイレユニットを表す正面図である。 実施形態に係るトイレユニットを表す斜視図である。 図6(a)及び図6(b)は、実施形態に係るリモコンを表す斜視図である。 実施形態に係るトイレユニットの一部を表す正面図である。 実施形態に係るトイレユニットの一部を表す断面図である。 実施形態に係るトイレユニットの一部を表す正面図である。 実施形態に係るトイレユニットの一部を表す正面図である。 図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係るトイレユニットの一部を表す斜視図である。 図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係るトイレユニットの変形例を表す斜視図である。 別実施形態に係るトイレユニットを表す斜視図である。 別実施形態に係るキャビネットを後方から前方へ向けて見た斜視図である。 図14に天板202が設置されたA−A断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係るトイレシステムを表す斜視図である。
図1に表したように、トイレシステム2は、トイレユニット10と、トイレ装置20と、鏡ユニット30と、を備える。トイレシステム2は、トイレ室TRに設置して使用される。トイレシステム2において、鏡ユニット30は、必要に応じて設けられ、省略可能である。トイレシステム2は、少なくともトイレユニット10とトイレ装置20とを備えていればよい。
図2(a)及び図2(b)は、実施形態に係るトイレ装置を表す平面図及び斜視図である。
図2(a)及び図2(b)に表したように、トイレ装置20は、便器21と、便座22と、便蓋23と、機能部24と、を有する。
便器21は、上部から下方に凹む凹状のボウル部21aを有する。使用者は、便器21の上に腰掛けた状態で、ボウル部21aに尿や便などを排泄する。便器21は、ボウル部21aにおいて使用者の尿や便などの排泄物を受ける。便器21は、換言すれば、洋式腰掛便器である。
ここで、本願明細書においては、便器21を基準とした場合、便器21に腰掛けた使用者からみた上方、下方、前方、後方、右側方、及び左側方を、それぞれ「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「右側方」、及び「左側方」とする。
便器21は、トイレ室TRの後方に設けられる。便器21は、トイレ室TRの後方の壁面に近接して配置される。便器21は、例えば、トイレ室TRの後方の壁面に取り付けてもよい。便器21は、いわゆる壁掛け式の大便器でもよい。
便座22は、便器21の上に設けられている。便蓋23は、便器21の上に、便座22を覆うように設けられている。機能部24は、便器21の後方上部に設けられている。便座22及び便蓋23は、機能部24に回動可能に軸支されている。便座22及び便蓋23は、例えば、便器21に軸支させてもよい。機能部24は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
機能部24は、制御部25と、照明部26と、人体検知センサ27と、着座検知センサ28と、を有する。人体検知センサ27は、例えば、赤外線センサやマイクロ波センサなどであり、トイレ室TRへの人体の入室を検知する。着座検知センサ28は、例えば、機械式のスイッチや赤外線を用いた測距センサなどであり、便座22への人体の着座を検知する。人体検知センサ27および着座検知センサ28は、検知結果を制御部25に送信する。制御部25は、人体検知センサ27及び着座検知センサ28から送信された検知結果に基づき、トイレ室TR内に設けられた種々の構成要素の動作を制御する。
照明部26は、便器21の後方に設けられ、機能部24の上部に位置している。照明部26は、点灯時においてトイレ装置20の後方に向けて光L1を照射し、トイレ装置20の後方の壁を照らす。
照明部26の点灯及び消灯は、制御部25によって制御される。制御部25は、例えば、人体検知センサ27の人体の検知に応答して照明部26を点灯させ、人体検知センサ27の人体の非検知に応答して照明部26を消灯させる。
照明部26は、例えば、便器21の両側の側方に設けてもよい。この場合、照明部26は、点灯時においてトイレ装置20の側方に向けて光を照射する。あるいは、照明部26は、トイレ装置20の側方および後方に設けてもよい。
機能部24は、便座22を温める暖房便座機能や便座22に着座した使用者の局部を洗浄する局部洗浄機能などを、さらに有していてもよい。
図3は、実施形態に係る鏡ユニットを表す側面図である。
図3に表したように、鏡ユニット30は、鏡本体31と、制御部32と、照明部33と、支持部34と、を有する。鏡ユニット30は、トイレ室TRの壁面WSに取り付けられる。より詳しくは、鏡ユニット30は、トイレ装置20(便器21)に対して側方の壁面WSに取り付けられる。
鏡本体31は、支持部34を介して壁面WSに取り付けられる。これにより、鏡本体31は、壁面WSから僅かに離間した状態(浮いた状態)で、壁面WSに取り付けられる。鏡本体31は、トイレ室TRの内部に面する鏡面を有する。
照明部33は、例えば、鏡本体31の下部の裏側に設けられる。照明部33は、点灯時において鏡本体31の下方に向けて光L2を照射する。制御部32は、トイレ装置20の制御部25から送られた信号を受信し、当該信号に基づいて照明部33を点灯及び消灯させる。トイレ装置20の制御部25及び鏡ユニット30の制御部32は、例えば、トイレ装置20の照明部26に同期させて、照明部33を点灯及び消灯させる。
照明部33は、鏡本体31の表側に設けられていてもよい。この場合、照明部33は、例えば、鏡本体31の下端に沿って設けられる。照明部33は、鏡本体31の上端及び下端の両方に設けてもよい。この場合、それぞれの照明部33は、鏡本体31の上端及び下端に沿って設けられる。照明部33は、少なくとも鏡本体31の下方に向けて光を照射可能であればよい。
図4は、実施形態に係るトイレユニットを表す正面図である。
図5は、実施形態に係るトイレユニットを表す斜視図である。
図4及び図5に表したように、トイレユニット10は、キャビネット50と、手洗い器52と、排水管54と、電気温水器56と、を備える。なお、図5では、便宜的にトイレユニット10の一部を省略して図示している。
トイレ室用のキャビネット50は、トイレ室TRの床面FSから浮いた状態で、トイレ室TRの壁面WSに取り付けられる(図1参照)。換言すれば、トイレユニット10は、床面FSから浮いた状態で壁面WSに取り付けられる。キャビネット50は、いわゆる壁掛け式のキャビネットである。キャビネット50は、例えば、略直方体の箱状に形成され、内部の空間に物品を収納可能とする。
ここで、本願明細書においては、キャビネット50を基準とした場合、キャビネット50の向く方向を「前方」とし、これと反対の方向を「後方」とする。この場合において、「前方」は、換言すれば、壁面WSから離間する方向である。また、キャビネット50を基準とした場合、キャビネット50と対面する使用者からみた上方、下方、右側方、及び左側方を、それぞれ「上方」、「下方」、「右側方」、及び「左側方」とする。このため、図5における各方向の定義は、図1における各方向の定義と異なっている。この例において、キャビネット50を基準とした場合の「右側方」は、便器21を基準とした場合の「前方」に相当している。
キャビネット50の左右方向の長さ(横幅)は、壁面WSの左右方向の長さと実質的に同じである。キャビネット50は、便器21の側方の壁面WSの幅全体に設けられる。これにより、例えば、キャビネット50において、高い収納性を得ることができる。但し、キャビネット50の左右方向の長さは、壁面WSの左右方向の長さよりも短くてもよい。
手洗い器52は、キャビネット50の上部に設けられる。手洗い器52は、水を吐出する水栓部52aと、水栓部52aから吐出された水を受けるボウル部52bと、を有する。手洗い器52は、トイレ室TR内での手洗いを可能にする。
水栓部52aは、例えば、自動水栓である。水栓部52aは、図示を省略した検知センサを有し、検知センサによる使用者の手などの検知に応じて吐水を開始し、非検知に応じて吐水を停止する。水栓部52aは、自動水栓に限ることなく、ハンドルやレバーなどの操作部を有し、操作部の操作に応じて吐止水を切り替える手動式の水栓でもよい。
このように、トイレユニット10は、キャビネット50によって物品を収納可能とするとともに、手洗い器52によってトイレ室TR内での手洗いを可能にする。これにより、トイレユニット10は、トイレ室TRの使い勝手を向上させる。
キャビネット50(トイレユニット10)は、例えば、鏡ユニット30と同じ壁面WSに取り付けられる。鏡ユニット30は、キャビネット50の上方に設けられる。キャビネット50の上端(上面)の床面FSからの高さは、例えば、使用者がキャビネット50に対面して立った状態で、手洗い器52で手洗いをし易い高さに設定される。キャビネット50の上端の高さは、例えば、60cm以上120cm以下である。これにより、手洗い器52で手洗いをし易くすることができる。キャビネット50の下端の高さは、例えば、20cm以上40cm以下である。これにより、キャビネット50において高い収納性を得られるとともに、キャビネット50の下方の床面FSを清掃し易くすることができる。さらには、キャビネット50の浮遊感を強くし、すっきりとした印象を使用者に与えてトイレユニット10の意匠性を向上させることができる。
鏡ユニット30の高さは、例えば、キャビネット50に対面して立った使用者が、顔などを確認し易い高さに設定される。また、鏡本体31の少なくとも一部は、手洗い器52の上方に設けられる。これにより、使用者に手洗いをさせながら顔などを確認させることができる。
鏡ユニット30の照明部33の一部は、手洗い器52の上方に設けられる。照明部33は、点灯時に光L2によって手洗い器52を照らす。これにより、手洗い器52でより手洗いをし易くすることができる。照明部33は、例えば、手洗い器52をより強く照らすために、トイレ室TRの室内側に向けて光軸を傾けて設けてもよい。または、鏡ユニット30の下方の壁面WSをより強く照らすために、壁面WS側に向けて光軸を傾けて設けてもよい。
排水管54の一端は、手洗い器52のボウル部52bに接続されている。より詳しくは、排水管54の一端は、ボウル部52bの排水口に接続されている。排水管54の他端は、壁面WSに接続されている。排水管54は、手洗い器52のボウル部52bと建築の排水設備とを接続し、ボウル部52bの受けた水を建築の排水設備に排水する。排水管54には、例えば、ステンレスなどの金属材料が用いられる。排水管54は、例えば、金属製である。但し、上記に限ることなく、排水管54には、樹脂材料などを用いてもよい。
排水管54は、内部に封水を溜めるトラップ部54aを有する。この例では、いわゆる壁排水の例を示している。この例において、排水管54は、いわゆるPトラップである。トイレ室TRの排水形態は、床排水でもよい。排水管54の他端は、床面FSに接続してもよい。排水管54は、いわゆるSトラップでもよい。
電気温水器56は、給水源に接続されるとともに、手洗い器52の水栓部52aに接続される。電気温水器56は、手洗い器52の水栓部52aに温水を供給する。電気温水器56は、例えば、給水源から供給された水を貯水するタンクと、タンク内の水を加熱する電気ヒータと、を有し、加熱後のタンク内の水(温水)を手洗い器52に供給する。これにより、冬などの給水源の水の冷たい時期などにおいても、使用者に快適に手洗いをさせることができる。従って、トイレユニット10の使い勝手をより向上させることができる。
キャビネット50は、収納本体50aを有する。収納本体50aは、例えば、前方を開口させた略矩形の箱状である。収納本体50aは、第1収納空間SS1と、第2収納空間SS2と、第3収納空間SS3と、を有する。第2収納空間SS2は、横方向において第1収納空間SS1と仕切られている。第3収納空間SS3は、横方向において第1収納空間SS1及び第2収納空間SS2と仕切られている。横方向とは、具体的には、キャビネット50を基準とした場合の左右方向である。第2収納空間SS2は、横方向において第1収納空間SS1と隣接する。第3収納空間SS3は、横方向において第2収納空間SS2と隣接する。第2収納空間SS2は、第1収納空間SS1と第3収納空間SS3との間に設けられる。
各収納空間SS1〜SS3は、例えば、収納本体50aの内部空間を仕切り板で仕切ることによって形成される。各収納空間SS1〜SS3は、例えば、前方を開口させた開口箱状の部材を並べることによって形成してもよい。換言すれば、収納本体50aは、複数の部材で構成してもよい。
各収納空間SS1〜SS3の配置は、上記に限定されるものではない。例えば、第2収納空間SS2と第3収納空間SS3との間に、第1収納空間SS1を設けてもよい。また、キャビネット50の有する収納空間の数は、3つに限ることなく、4つ以上でもよい。キャビネット50は、横方向に並ぶ第1収納空間SS1と第2収納空間SS2とを少なくとも有していればよい。
手洗い器52は、第1収納空間SS1の上に設けられる。排水管54は、第1収納空間SS1内に設けられる。すなわち、排水管54は、手洗い器52の下方の空間に収納される。電気温水器56は、第2収納空間SS2内に設けられる。このように、電気温水器56は、排水管54の設けられた第1収納空間SS1と仕切られた隣の第2収納空間SS2内に設けられる。
キャビネット50は、便器21に対して側方の壁面WSに取り付けられている。第1収納空間SS1は、便器21よりも前方に配置される(図1参照)。第1収納空間SS1は、便器21に対して前方の壁側に寄せて配置される。換言すれば、第1収納空間SS1は、トイレ室TRの出入口側に寄せて配置される。これにより、第1収納空間SS1の上に設けられた手洗い器52で、より手洗いをし易くすることができる。
便器21を基準とした場合において、第2収納空間SS2は、第1収納空間SS1の後方に配置され、第3収納空間SS3は、第2収納空間SS2の後方に配置される。第2収納空間SS2は、例えば、トイレ室TRの前後方向の中央付近に配置される。これにより、例えば、第2収納空間SS2内に設けられた電気温水器56の操作やメンテナンスなどをし易くすることができる。
キャビネット50は、引き出し60と、扉62と、を有する。引き出し60は、第1収納空間SS1内に設けられる。引き出し60は、例えば、上方を開口させた略矩形の箱状であり、第1収納空間SS1内に収納された位置と、第1収納空間SS1から前方に引き出された位置と、に移動する。引き出し60は、第1収納空間SS1内に収納された状態において、第1収納空間SS1の前方を塞ぐ。
第1収納空間SS1の前方は、引き出し60に限ることなく、開閉式の扉で塞いでもよい。このように、第1収納空間SS1の前方は、引き出し60又は扉によって閉塞可能とする。これにより、第1収納空間SS1内に収納された排水管54や他の物品が外部に露出してしまうことを抑制でき、トイレユニット10の意匠性を向上させることができる。
扉62は、第3収納空間SS3の前方を塞ぐ位置と、第3収納空間SS3を開放する位置と、に移動する。これにより、第3収納空間SS3内に収納された物品が外部に露出してしまうことを抑制でき、トイレユニット10の意匠性をより向上させることができる。扉62は、例えば、横方向にスライド移動可能に収納本体50aに取り付けられる。扉62は、例えば、便器21を基準とした場合の前方側にスライド移動する。これにより、便器21の側方に位置する第3収納空間SS3を開放する際に、扉62が便器21に当たってしまうことなどを抑制でき、第3収納空間SS3に物品を出し入れし易くすることができる。
トイレユニット10は、紙巻器64、66と、リモコン68と、をさらに備える。紙巻器64、66は、第2収納空間SS2内に設けられる。紙巻器64、66は、トイレットペーパTPを交換可能に保持する。紙巻器64、66は、例えば、ネジ止めなどにより、第2収納空間SS2内に着脱可能に取り付けられる。この例では、横方向に並ぶ2つの紙巻器64、66を示している。トイレユニット10に設けられる紙巻器の数は、2つに限ることなく、1つでもよい。
リモコン68は、第2収納空間SS2内に設けられる。リモコン68は、例えば、ネジ止めなどにより、第2収納空間SS2内に着脱可能に取り付けられる。リモコン68は、例えば、第2収納空間SS2の天井面に取り付けられ、第2収納空間SS2の上部に配置される。紙巻器64、66は、例えば、第2収納空間SS2内において、リモコン68の下方に配置される。
図6(a)及び図6(b)は、実施形態に係るリモコンを表す斜視図である。
図6(a)及び図6(b)に表したように、リモコン68は、操作部70と、可動部72と、を有する。操作部70は、例えば、ボタン70a〜70cやタッチスクリーン70dなどの操作部材を有しており、使用者からの操作指示を受ける。
可動部72は、図6(a)に表したように、操作部70を第2収納空間SS2内に収納した位置と、図6(b)に表したように、操作部70を前方側に露出させて操作部70の操作を可能とした位置と、に移動する。可動部72は、例えば、横方向を軸に回動可能に取り付けられており、回動により上記の各位置に移動する。また、可動部72は、操作部70を収納した状態において、引き出し60の前面や扉62の前面と略面一になる。
リモコン68は、例えば、トイレ室TR内に使用者がいない非使用時などに操作部70を収納する。トイレ装置20の制御部25は、着座検知センサ18が使用者の着座を検知したことに応じて、リモコン68に信号を送信する。リモコン68は、この制御部25からの信号に応じて、操作部70を収納した状態から操作部70を露出させた状態に可動部72を移動させる。これにより、リモコン68においては、使用者の着座に応じて、操作部70が非使用状態から使用状態に変化する。また、リモコン68は、使用者が便座22から離れたこと又はトイレ室TRから退室したことがトイレ装置20で検知されたことに応じて、再び操作部70を収納する。
前述のように、便器21は、トイレ室TRの後方側に配置され、第2収納空間SS2は、トイレ室TRの前後方向の中央付近に配置される。従って、紙巻器64、66及びリモコン68を第2収納空間SS2に設けることにより、紙巻器64、66及びリモコン68を便座22に着座した使用者の手元付近に配置することができる。これにより、紙巻器64、66及びリモコン68を操作し易くすることができ、トイレユニット10の使い勝手をより向上させることができる。
図7は、実施形態に係るトイレユニットの一部を表す正面図である。
図7では、トイレユニット10の第2収納空間SS2の部分を拡大して図示している。また、図7では、トイレユニット10の一部の図示を便宜的に省略している。
図7に表したように、トイレユニット10は、止水栓80と、電磁弁82と、制御部84と、をさらに備える。止水栓80、電磁弁82、及び制御部84の各部は、第2収納空間SS2内に設けられる。
止水栓80は、手洗い器52への水の供給を止めるための部材である。止水栓80は、壁面WSに接続され、壁面WSを介して給水管などの給水源に接続される。この例では、いわゆる壁給水の例を示している。トイレ室TRの給水形態は、床給水でもよい。止水栓80は、床面FSに接続してもよい。
止水栓80は、第1操作部80aと、第2操作部80bと、を有している。止水栓80は、第1操作部80a及び第2操作部80bを前方に向けた状態で第2収納空間SS2内に設けられる。第1操作部80aは、手洗い器52への水の供給及び供給の停止を切り替える。止水栓80では、例えば、第1操作部80aを回転操作することにより、手洗い器52への水の供給及び供給の停止が切り替えられる。
第2操作部80bは、止水栓80内に設けられたフィルタのメンテナンスに用いられる。止水栓80では、例えば、手洗い器52への水の供給を停止させた状態で、第2操作部80bを回転操作することにより、内部に設けられたフィルタを取り外すことができる。これにより、止水栓80において、フィルタの清掃や交換などのメンテナスを行うことができる。
電磁弁82は、止水栓80の下流に接続されるとともに、電気温水器56に接続される。換言すれば、電磁弁82は、止水栓80と電気温水器56との間に設けられる。電磁弁82は、止水栓80と電気温水器56との間の給水路を開閉する。換言すれば、電磁弁82は、電気温水器56への給水及び給水の停止を切り替える。
制御部84は、手洗い器52の水栓部52aに設けられた検知センサと電気的に接続されるとともに、電磁弁82と電気的に接続される。制御部84は、検知センサの検知結果に応じて電磁弁82の開閉を制御する。制御部84は、検知センサの検知に応じて電磁弁82を開き、検知センサの非検知に応じて電磁弁82を閉じる。これにより、前述のように、検知センサの検知に応じて、水栓部52aからの吐止水が切り替えられる。
手洗い器52を手動式の水栓とする場合には、電磁弁82及び制御部84は、省略可能である。この場合には、例えば、止水栓80が、電気温水器56と接続される。手動式の水栓の場合には、水栓部52aの操作部を操作することにより、電気温水器56内の温水が水栓部52aに供給されるとともに、給水源から供給された水が電気温水器56に給水される。
このように、キャビネット50は、リモコン68、止水栓80、電磁弁82、及び制御部84などのメンテナンスを必要とする部材を、第2収納空間SS2内にまとめて収納する。キャビネット50は、電気温水器56を第2収納空間SS2内に収納擦るとともに、リモコン68、止水栓80、電磁弁82、及び制御部84の少なくともいずれかを第2収納空間SS2内に収納する。
電気温水器56は、本体部56aと、排水栓56bと、を有する。本体部56aは、前述のタンクや電気ヒータを有し、内部に供給された水を加熱する。排水栓56bは、本体部56aの下部に設けられ、本体部56a内の水を外部に排水可能とする。すなわち、排水栓56bは、電気温水器56の水抜きに用いられる。電気温水器56の水抜きにおいては、例えば、排水栓56bにチューブなどを接続した状態で、排水栓56bを開く。これにより、本体部56a内の水が、排水栓56bを介して外部に排水される。
本体部56aは、操作部56cを有する。操作部56cは、例えば、電源のON/OFFを切り替えるための電源スイッチである。操作部56cは、例えば、手洗い器52に供給する温水の温度を調節するための温度調節スイッチなどでもよい。操作部56cは、例えば、電源スイッチや温度調節スイッチなどの複数の操作部材を含んでもよい。
電気温水器56は、第2収納空間SS2内に設けられるとともに、本体部56aの下部を第2収納空間SS2から下方に突出させ、排水栓56bを第2収納空間SS2よりも下方に位置させた状態で、キャビネット50に取り付けられる。排水栓56bは、キャビネット50の収納本体50aの下端50bよりも下方に位置する。
キャビネット50は、目隠し板90、92、94を有する(図4及び図5参照)。目隠し板90、92、94は、電気温水器56よりも前方側において、収納本体50aの下部に取り付けられる。目隠し板90、92、94は、電気温水器56の第2収納空間SS2から下方に突出した部分が、キャビネット50の前方側から視認されてしまうことを抑制する。
各目隠し板90、92、94のうち、横方向の中央に位置し、電気温水器56と対向する目隠し板90は、例えば、爪係止などにより、収納本体50aに着脱可能に取り付けられる。目隠し板90を取り外すことにより、例えば、電気温水器56の水抜きなどの際に、目隠し板90が邪魔になることを抑制することができる。従って、トイレユニット10のメンテナンス性を向上させることができる。
図8は、実施形態に係るトイレユニットの一部を表す断面図である。
図8は、図7のA1−A2線断面に相当する。
図8に表したように、トイレユニット10は、照明部96をさらに有する。照明部96は、目隠し板90の裏面側に設けられ、壁面WS側に向けて光L3を照射する。これにより、照明部96は、キャビネット50の下方の空間を照らす。前述のように、目隠し板90は、収納本体50aに着脱可能に取り付けられる。これにより、照明部96のメンテナンス性を向上させることもできる。
このように、キャビネット50の下方の空間を照明部96で照らすことにより、トイレユニット10の意匠性をより向上させることができる。また、壁面WS側に向けて光L3を照射することにより、例えば、鏡面仕上げ調の床材が床面FSに設けられている場合に、光L3が直接的に床面FSに入射し、過度に輝度の高い部分が床面FSに生じてしまうことを抑制することができる。従って、トイレユニット10の意匠性をより向上させることができる。
また、図8に表したように、電気温水器56は、第2収納空間SS2内において、紙巻器64、66の背後に設けられる。電気温水器56、止水栓80、電磁弁82、及び制御部84は、第2収納空間SS2の比較的後方側(奥側)の領域に配置される。一方、紙巻器64、66及びリモコン68は、第2収納空間SS2の電気温水器56などが設けられた領域よりも前方の領域に配置される。これにより、第2収納空間SS2を効率良く活用することができる。また、電気温水器56の前方に紙巻器64、66を配置することにより、物品の出し入れやメンテナンスなどの際に、使用者が意図せず電気温水器56に触れてしまうことを抑制することができる。
以下では、電気温水器56などが設けられた後方側の領域を、「第1領域R1」と称す。そして、紙巻器64、66及びリモコン68が設けられた前方側の領域を、「第2領域R2」と称す。すなわち、第2収納空間SS2は、第1領域R1と、第1領域R1よりも前方の第2領域R2と、を有する。電気温水器56、止水栓80、電磁弁82、及び制御部84は、第1領域R1に設けられる。紙巻器64、66及びリモコン68は、第2領域R2に設けられる。
キャビネット50は、仕切り板100と、扉102と、背板部104、106、108と、をさらに有する。仕切り板100は、第2収納空間SS2の第2領域R2内に設けられる。仕切り板100は、紙巻器64、66の下方に設けられ、第2領域R2を上下に仕切る。これにより、仕切り板100は、紙巻器64、66の下方に収納部110を形成する。収納部110は、内部に物品の収納を可能とする。これにより、第2収納空間SS2をより効率良く活用することができる。トイレユニット10の使い勝手をより向上させることができる。
扉102は、収納部110の前方に設けられる。扉102は、下端部を軸に回動可能に収納本体50aに取り付けられ、収納部110の前方を塞ぐ位置と、収納部110を開放する位置と、に移動する。これにより、収納部110内に収納された物品が外部に露出してしまうことを抑制でき、トイレユニット10の意匠性をより向上させることができる。
背板部104、106、108は、第2収納空間SS2内において、収納本体50aに着脱可能に取り付けられる。背板部104、106、108は、収納本体50aに取り付けられた状態において、電気温水器56、止水栓80、電磁弁82、及び制御部84の前方を覆う。換言すれば、背板部104、106、108は、第1領域R1と第2領域R2とを仕切る。これにより、第1領域R1内に収納された物品が外部に露出してしまうことを抑制することができる。さらには、使用者などが意図せず電気温水器56などに触れてしまうことを抑制することもできる。例えば、意図しない接触により、電気温水器56などがキャビネット50から外れてしまうことなどを抑制することができる。
背板部104は、収納部110の背面側を塞ぐ。背板部104は、例えば、収納本体50aに設けられたスリット状の溝に差し込むことにより、収納本体50aに着脱可能に取り付けられる。背板部106、108は、第2領域R2の収納部110よりも上方の部分の背面側を上下に2つに分けて塞ぐ。背板部106、108は、例えば、面ファスナにより、収納本体50aに着脱可能に取り付けられる。背板部104、106、108の取付方法は、上記に限ることなく、収納本体50aに対して着脱可能な任意の取付方法でよい。但し、背板部104、106、108の取付方法は、例えば、係合、面ファスナ、マグネットなど、工具などを用いることなく手動操作のみで着脱できる構成であることが好ましい。
キャビネット50は、背板部104、106、108を取り外した状態において、電気温水器56、止水栓80、電磁弁82、及び制御部84への前方からのアクセスを可能にする。これにより、意匠性を向上させつつ、第1領域R1内に設けられた部材のメンテナンス性を向上させることができる。
この例では、3つの背板部104、106、108で第1領域R1と第2領域R2とを仕切っている。第1領域R1と第2領域R2とを仕切る背板部の数は、3つに限ることなく、1つ又は2つでもよいし、4つ以上でもよい。
図9は、実施形態に係るトイレユニットの一部を表す正面図である。
図9は、第2収納空間SS2の部分において、扉102を開いた状態を表している。また、図9では、紙巻器64、66及びリモコン68の図示を便宜的に省略している。
図9に表したように、背板部104は、収納本体50aに取り付けられた状態において、止水栓80の第1操作部80aを前方に露出させる開口部104aを有する。これにより、トイレユニット10では、止水栓80の視認を抑制しつつ、扉102を開くだけで第1操作部80aを容易に操作することができる。
このように、トイレユニット10では、比較的メンテナンス頻度の高い止水栓80の第1操作部80aに対し、背板部104などを取り外すことなく、開口部104aを介してアクセスすることができる。すなわち、すぐに止水栓80を開閉することができる。これにより、トイレユニット10の使い勝手をより向上させることができる。
開口部104aは、止水栓80の第1操作部80aを前方に露出させるとともに、第2操作部80bも前方に露出させている。開口部104aは、必ずしも第2操作部80bを前方に露出させなくてもよい。開口部104aは、少なくとも第1操作部80aを前方に露出させる形状であればよい。
図10は、実施形態に係るトイレユニットの一部を表す正面図である。
図10は、図9に表した状態から背板部106のみを取り外した状態を表している。
図10に表したように、背板部106は、収納本体50aから取り外された状態において、電気温水器56の操作部56cを前方に露出させる。換言すれば、背板部106は、収納本体50aに取り付けられた状態において、電気温水器56の操作部56cの前方を覆う。
トイレユニット10では、紙巻器64、66からトイレットペーパTPを取り外した後、背板部106のみを取り外すことで、電気温水器56の操作部56cを操作することができる。これにより、トイレユニット10の使い勝手をより向上させることができる。
また、トイレユニット10では、例えば、トイレットペーパTPと背板部106とを取り外したのち、背板部104をさらに取り外すことにより、止水栓80のフィルタのメンテナンスなどを容易に行うことができる。
さらに、トイレユニット10では、トイレットペーパTPと各背板部104、106、108とを取り外すことにより、電気温水器56などの第1領域R1内に収納された部材の交換などを容易に行うことができる。各背板部104、106、108を取り外すことにより、前方に開放された広い空間で作業性良くメンテナンスを行うことができる。
このように、トイレユニット10では、着脱可能な背板部104、106、108で電気温水器56などを隠蔽することにより、意匠性を向上させつつ、高いメンテナンス性を得ることができる。また、使用者が意図せず電気温水器56などに触れ、電気温水器56などがキャビネット50から外れてしまうことを抑制することができる。従って、高い安全性を得ることもできる。
図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係るトイレユニットの一部を表す斜視図である。
図11(a)及び図11(b)は、トイレユニット10を斜め下方から見た状態を表している。また、図11(a)及び図11(b)では、目隠し板90などの図示を便宜的に省略している。
図11(a)及び図11(b)に表したように、トイレユニット10は、カバー部材120をさらに備える。カバー部材120は、キャビネット50の下部に取り付けられ、電気温水器56の第2収納空間SS2よりも下方に突出した部分を覆う。カバー部材120は、例えば、電気温水器56の第2収納空間SS2よりも下方に突出した部分の前方、側方、及び下方を覆う。このように、カバー部材120を設けることにより、電気温水器56の視認をより抑制することができ、意匠性をより向上させることができる。また、電気温水器56の突出した部分に接触し、電気温水器56がキャビネット50から外れてしまうことを抑制することもできる。従って、トイレユニット10の安全性をより向上させることもできる。
カバー部材120は、電気温水器56の突出した部分を覆うとともに、第2収納空間SS2の下方に向く開口を塞ぐ。これにより、例えば、鏡面仕上げ調の床材が床面FSに設けられている場合に、第2収納空間SS2や第2収納空間SS2内の物品などが床面FSに映ってしまうことを抑制することができる。従って、トイレユニット10の意匠性をより向上させることができる。
カバー部材120の外表面の材質は、例えば、キャビネット50の外表面の材質と実質的に同じである。カバー部材120の外表面の材質は、例えば、キャビネット50の前面及び底面の少なくとも一方の材質と実質的に同じである。キャビネット50の底面は、換言すれば、収納本体50aの底面である。キャビネット50の前面は、換言すれば、引き出し60の前面や扉62の前面である。カバー部材120は、例えば、キャビネット50と実質的に同じ材料で形成されるか、あるいは、キャビネット50の外表面と実質的に同じ材料の塗装で仕上げられる。これにより、例えば、鏡面仕上げ調の床材が床面FSに設けられている場合に、床面FSに映ったキャビネット50とカバー部材120とを一体的に見せることができる。従って、トイレユニット10の意匠性をより向上させることができる。
以上、説明したように、本実施形態に係るトイレユニット10によれば、第1収納空間SS1内に排水管54を設け、第2収納空間SS2内に電気温水器56を設けることにより、排水管54と電気温水器56とを同じ収納空間内に設ける場合と比べて、第1収納空間SS1の容積を大きくすることができるとともに、第1収納空間SS1に物品を出し入れする際などに電気温水器56に手が当たることがなく、第1収納空間SS1に物品を出し入れし易くすることができる。また、物品の出し入れなどの際に電気温水器56に手が当たり、電気温水器56に不具合が生じてしまうことなども抑制することができる。
さらには、排水管54と電気温水器56とを同じ収納空間内に設ける場合と比べて、電気温水器56から発せられる熱を排水管54に伝わり難くし、電気温水器56から発せられる熱に起因して排水管54の外表面に結露が生じてしまうことを抑制することができる。例えば、冬場などの外気温が低い時に、電気温水器56から発せられた熱により、内部に封水を溜めたトラップ部54aの外表面などに結露が生じてしまうことを抑制することができる。これにより、結露した水が第1収納空間SS1内の収納物品に悪影響を及ぼしたり、結露した水が第1収納空間SS1内を汚してしまうことなどを抑制することができる。従って、壁掛け式のキャビネット50を備えたトイレユニット10において、使い勝手を向上させることができる。
また、トイレユニット10では、電気温水器56が、第2収納空間SS2内において紙巻器64、66の背後に設けられる。これにより、デッドスペースとなり易い紙巻器64、66の背後の空間を有効的に活用することができる。第1収納空間SS1において高い収納性を維持しつつ、電気温水器56及び紙巻器64、66を効率的に配置することができる。従って、トイレユニット10の使い勝手をより向上させることができる。
また、トイレユニット10では、電気温水器56が、本体部56aの下部を第2収納空間SS2から下方に突出させ、排水栓56bを第2収納空間SS2よりも下方に位置させた状態で、キャビネット50に取り付けられる。これにより、電気温水器56の水抜きを行う際に、キャビネット50の取り外しや電気温水器56の取り外しなどといった大掛かりな作業を行う必要がない。トイレユニット10では、例えば、目隠し板90を取り外し、カバー部材120を取り外した後、排水栓56bを操作することにより、電気温水器56の水抜きを簡単に行うことできる。
また、トイレユニット10では、キャビネット50が床面FSから浮いているため、キャビネット50の下方の空間に水を受ける容器などを設置することができ、電気温水器56の水抜きをより簡単に行うことができる。従って、トイレユニット10の使い勝手をより向上させることができる。また、電気温水器56を下方に突出させた場合には、電気温水器56の突出した部分がキャビネット50に隠れるため、電気温水器56が使用者に視認されてしまうことも抑制することができる。すなわち、意匠性の低下を抑制しつつ、トイレユニット10の使い勝手をより向上させることができる。
また、トイレユニット10では、キャビネット50の下部に取り付けられ、電気温水器56の第2収納空間SS2よりも下方に突出した部分を覆うカバー部材120をさらに備えている。これにより、電気温水器56が使用者に視認されてしまうことを、より確実に抑制し、トイレユニット10の意匠性を向上させることができる。
また、トイレユニット10では、背板部104、106、108が、収納本体50aに取り付けられた状態において、電気温水器56及び止水栓80の前方を覆い、キャビネット50が、背板部104、106、108を収納本体50aから取り外した状態において、電気温水器56及び止水栓80への前方からのアクセスを可能にする。これにより、電気温水器56及び止水栓80の視認を抑制し、意匠性を向上させることができるとともに、背板部104、106、108を取り外すことで、電気温水器56及び止水栓80を容易にメンテナンスすることができる。従って、意匠性を向上させつつ、トイレユニット10の使い勝手をより向上させることができる。
また、トイレユニット10では、背板部104が、収納本体50aに取り付けられた状態において、止水栓80の第1操作部80aを前方に露出させる開口部104aを有する。これにより、背板部104を取り外すことなくメンテナンス頻度の高い止水栓80の第1操作部80aを操作することができる。従って、意匠性の低下を抑制しつつ、トイレユニット10の使い勝手をより向上させることができる。
また、トイレユニット10では、キャビネット50が、リモコン68、止水栓80、電磁弁82、及び制御部84などのメンテナンスを必要とする部材を、第2収納空間SS2内にまとめて収納する。これにより、メンテナンスを効率良く行うことができ、トイレユニット10の使い勝手をより向上させることができる。
また、トイレユニット10では、第1収納空間SS1が、便器21よりも前方に配置され、第2収納空間SS2が、第1収納空間SS1の後方に配置される。これにより、便器21の前方の比較的広い空間で手洗いを行わせることができるとともに、電気温水器56をキャビネット50の中央付近に配置することができ、給水管などの位置によらず、電気温水器56への給水を行い易くすることができる。従って、トイレユニット10の使い勝手をより向上させることができる。
図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係るトイレユニットの変形例を表す斜視図である。
図12(a)及び図12(b)に表したように、電気温水器56が取り付けられていない場合、あるいは、全体が第2収納空間SS2内に納まるタイプの電気温水器56が取り付けられている場合には、キャビネット50の下部に別のカバー部材122が取り付けられる。
カバー部材122は、第2収納空間SS2の下方に向く開口を塞ぐ。カバー部材122は、例えば、板状であり、キャビネット50の下部に取り付けられた状態において、キャビネット50の底面と略面一になる。カバー部材122の外表面の材質は、例えば、キャビネット50の外表面の材質と実質的に同じである。これにより、電気温水器56が取り付けられていない場合、あるいは、全体が第2収納空間SS2内に納まるタイプの電気温水器56が取り付けられている場合にも、トイレユニット10の意匠性を向上させることができる。
このように、第2収納空間SS2を下方に露出させる開口をキャビネット50に設ける。電気温水器56の下部が第2収納空間SS2よりも下方に突出する場合には、図11(a)及び図11(b)に関して説明したカバー部材120で、電気温水器56の下部及びキャビネット50の開口を覆う。そして、電気温水器56が取り付けられていない場合、あるいは、全体が第2収納空間SS2内に納まるタイプの電気温水器56が取り付けられている場合には、図12(a)及び図12(b)に関して説明したカバー部材122で、キャビネット50の開口を覆う。これにより、電気温水器56の有無や電気温水器56の機種など、様々な構成に対応することができ、トイレユニット10の使い勝手をより向上させることができる。
電気温水器56は、必ずしも第2収納空間SS2よりも下方に突出しなくてもよい。キャビネット50は、必ずしも第2収納空間SS2を下方に露出させる開口を有しなくてもよい。カバー部材120、122は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
次に、図13〜15から別実施形態の水受け樋200の構造について説明する。別実施形態では、図13の収納庫SS4内に水が浸入しないように水受け樋200を設けた。なお、別実施形態と上記した実施形態との違いは、水受け樋200の有無のみであり、他の構成は同一のものである。
図13は別実施形態に係るキャビネットを表す斜視図である。収納庫SS4は、底板204と、左右方向に設けられた両側面板206、208と、後方側(壁面WS側)を塞ぐ背面板210によって形成されている。さらに、収納庫SS4の上方に物品を載置可能な天板202が設けられる。
図14は別実施形態に係るキャビネットを後方から前方へ向けて見た斜視図である。収納庫SS4の剛性確保のために、両側面板206、208を繋ぐ横桟212が設けられる。横桟212は壁面FSにネジ止めされている。
図15は図14に天板202が設置されたA−A断面図である。水受け樋200は、壁面WSと背面板210と横桟212によって形成される。つまり、水が天板202と壁面WSとの隙間から下方に浸入してきた場合、壁面WSと背面板210と横桟212で形成される断面コの字形状によって、浸入してきた水は左右方向に導かれ、収納庫SS4へ水が浸入することを抑制できる。横桟212は、前後方向の厚さが12mm〜15mmであれば水が容易に流れる。
更に、横桟212の一方にある側面板206は横桟212の上面より高いため浸入した水が収納庫SS4と連立されたサイド収納庫SS5の方向に浸入することを防ぐことができる。つまり、側面板206によって堰214の役割を果たす。堰214によって、浸入した水の大部分が図14の矢印方向AW1へと流れ、側面208を通り矢印方向AW2のように床面FSへ落ちる。サイド収納庫SS5内部には、電気温水器56が設置されており、堰214を設けることで電気温水器56が水に濡れることを防ぐ。
横桟212は木材で出来ており、浸入してきた水をある程度吸収するため、横桟212と背面板210の隙間、または横桟212と壁面FSとの隙間から水が下方へ流れることを抑制できる。
水受け樋200を設けることで、横桟212の下方に設定されるコンセント216が水に濡れることを抑制できる。コンセント216は、電気温水器56や照明部96の電気供給のためのものである。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、トイレシステム2やトイレユニット10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。特に、水受け樋は各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
2 トイレシステム、 10 トイレユニット、 20 トイレ装置、 21 便器、 22 便座、 23 便蓋、 24 機能部、 25 制御部、 26 照明部、 27 人体検知センサ、 28 着座検知センサ28、 30 鏡ユニット、 31 鏡本体、 32 制御部、 33 照明部、 34 支持部、 50 キャビネット、 50a 収納本体、 52 手洗い器、 54 排水管、 56 電気温水器、 56a 本体部、 56b 排水栓、 60 引き出し、 62 扉、 64、66 紙巻器、 68 リモコン、 70 操作部、 72 可動部、 80 止水栓、 80a 第1操作部、 80b 第2操作部、 82 電磁弁、 84 制御部、 90、92、94 目隠し板、 96 照明部、 100 仕切り板、 102 扉、 104、106、108 背板部、 110 収納部、 120、122 カバー部材、 200 水受け樋、 202 天板、 底板204、 206・208 側面板、 210 背面板、 212 横桟、 214 堰、 216 コンセント FS 床面、 TR トイレ室、 SS1 第1収納空間、 SS2 第2収納空間、 SS3 第3収納空間、 SS4 収納庫、 SS5 サイド収納庫 WS 壁面

Claims (5)

  1. 物品を載置可能な天板と、
    前記天板の下方に取り付けられ少なくとも底板と両側面板とを有する収納庫と、
    前記収納庫とトイレ室内の壁面との間に設けられる水受け樋と、
    を有するトイレ室用キャビネット。
  2. 前記収納庫の前記壁面側を塞ぐ背面板と、
    前記背面板と前記壁面側にて当接され、前記両側面板の板同士を繋ぐ横桟と、を備え、
    前記水受け樋は、前記壁面と前記背面板と前記横桟によって形成される請求項1記載のトイレ室用キャビネット。
  3. 前記横桟の一方には堰が設けられる請求項2記載のトイレ室用キャビネット。
  4. 前記堰が設けられる側には、前記収納庫と連立されたサイド収納庫が設けられ、前記サイド収納庫の内部に電気温水器を有する請求項3記載のトイレ室用キャビネット。
  5. 前記横桟は、木材で形成される請求項2〜3のいずれか1つに記載のトイレ室用キャビネット。
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