JP2020128150A - ラッププリテンショナの車体取付構造 - Google Patents

ラッププリテンショナの車体取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ラッププリテンショナを車体に固定する取付構造において、簡素化及び小型化を図る。【解決手段】ラッププリテンショナ12を車体10に支持するための支持部材は、車体10の底部に固定される車体底部側固定部と、固定部材が挿通される固定部材用挿通孔が形成され且つラッププリテンショナ12の車幅方向内側側面に重なる側面側支持部76とを有する。固定部材用挿通孔に挿通された固定部材は、中空スペーサの中空部に挿通され且つピラー部材に固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、乗員を拘束するウェビングを緊張させるラッププリテンショナの車体取付構造に関する。
車両には、シートに着座した乗員を拘束するウェビングと、該ウェビングの端部を引き込んで緊張させるラッププリテンショナとが設けられる。ガソリンや軽油等の燃料を燃焼させて走行する車両では、ウェビングの端部を車体に固定するアンカ部に設けられるラッププリテンショナを、剛性が大きなサイドシルの車幅方向内側の側面にボルトで固定することが通例となっている。これに対し、電気自動車では、左右のサイドシルに囲繞された領域にバッテリが配置され、該バッテリの上部にフロアが設けられる。このような構造において、サイドシルにラッププリテンショナを固定するスペースを確保することは容易ではない。
そこで、サイドシル以外の部材にラッププリテンショナを設けることが試みられている。例えば、特許文献1には、ピラー部材にラッププリテンショナを固定する構造が提案されている。また、特許文献2には、リトラクタを車体側部に支持するリトラクタアンカボルトと、フロアに締結されるファイナルアンカボルトとによって支持されるブラケットにラッププリテンショナを固定し、これにより、ラッププリテンショナに作用する荷重を車体の側部及びフロア部に分散させることが開示されている。
特開2007−38982号公報 特開2014−113931号公報
特許文献1記載の取付構造では、ラッププリテンショナがピラーに隣接する位置に設けられるのでピラー付近にハーネス等を設けることができない。また、ピラーがサイドシルに比して低強度の部材であるので、ラッププリテンショナを固定するための固定部を2箇所設ける必要がある。このため、部品点数が多くなるとともに構造が複雑となる。
一方、特許文献2記載の取付構造を採用すると、ブラケットの上部をリトラクタアンカボルトで固定するため、ラッププリテンショナの配置レイアウトの自由度が制限されてしまう。また、ラッププリテンショナとピラーとの間のスペースを確保するためにはブラケットを大型化しなければならないという不都合がある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、ラッププリテンショナの配置レイアウトの自由度を向上させつつ、簡素化及び小型化を図ることが可能なラッププリテンショナの車体取付構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、車体に設けられたシートに着座する乗員を拘束するウェビングを緊張させるラッププリテンショナを前記車体に取り付けるラッププリテンショナの車体取付構造であって、
前記車体の側方に設けられたピラー部材と、
車幅方向に沿って延在し、前記ラッププリテンショナを前記ピラー部材に固定する固定部材と、
前記固定部材を挿通するための挿通用貫通孔が形成されるとともに、車幅方向外側に臨む第1端部が前記ピラー部材に当接し且つ車幅方向内側に臨む第2端部が前記ラッププリテンショナに当接する中空スペーサと、
前記ラッププリテンショナを前記車体に支持するための支持部材と、
を備え、
前記支持部材は、前記車体の底部に固定される車体底部側固定部と、前記固定部材が通される固定部材用挿通孔が形成され且つ前記ラッププリテンショナの車幅方向内側側面に重なる側面側支持部とを有し、
前記支持部材の前記固定部材用挿通孔に挿通された前記固定部材が、前記中空スペーサの中空部に挿通され且つ前記ピラー部材に固定されるラッププリテンショナの車体取付構造が提供される。
本発明によれば、ピラー部材に、リトラクタ用の固定部材とは別体である支持部材用の固定部材を介して支持部材を固定するようにしているので、支持部材を、例えば、リトラクタの近傍以外の位置に配設することも可能となる。すなわち、ブラケットの配置レイアウトの自由度が向上する。
また、ピラー部材とラッププリテンショナとの間に中空スペーサを介在させるようにしているので、支持部材を大型化することなく、ラッププリテンショナをピラー部材から離間させることが可能となる。この分、取付構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
自動車における左前方シートの下方の概略斜視図である。 左前方シートの下方の概略背面図である。 組付後のラッププリテンショナ及び支持部材(ブラケット)の、右後方からの概略斜視図である。 ラッププリテンショナの凹部(凹溝)内に挿入されたブラケットの、車体前後方向に沿う断面図である。 支持部材(ブラケット)の、右後方からの全体概略斜視図である。 ラッププリテンショナ、支持部材(ブラケット)及び中空スペーサの、左後方からの概略分解斜視図である。
以下、本発明に係るラッププリテンショナの車体取付構造につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、以下における「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」は、それぞれ、自動車の車体に設けられた運転席に着座した乗員の前後左右上下を表す。また、車幅方向は左右方向と同義である。
図1は、自動車の車体10に設けられた左前方シート(いわゆる助手席)の下方の概略斜視図である。本実施の形態に係るラッププリテンショナ12の車体取付構造は、図1中のラッププリテンショナ12を車体10の左方に位置決め固定するべく採用されている。
車体10は、フロアパネル14と、該フロアパネル14の側方から露呈するとともに略垂直に立ち上がった部位を有する左サイドシル16Lと、下方から上方に向かって延在する左Bピラー18L(ピラー部材)を有する。なお、車体10の右方には、同様に構成された右サイドシル、右Bピラーが設けられる。
一対のサイドシル、すなわち、左サイドシル16Lと右サイドシルは、図2に示すように、水平方向に対して若干傾斜し且つ平坦な上面20を有する。フロアパネル14の車幅方向端部は、これら上面20、20に重畳されている。このように、一対のサイドシルの上面20、20は、フロアパネル14の車幅方向端部が重畳されるパネル重畳部である。また、フロアパネル14の左側端部が左サイドシル16Lの上面20に重畳され、右側端部が右サイドシルの上面20に重畳されることから、フロアパネル14は、一対のサイドシルに跨がる。
左サイドシル16Lの上面20、右サイドシルの上面20には、フロア側アンカボルト22が通されるシル側挿通孔24がそれぞれ形成される。一方、フロアパネル14の車幅方向端部にはタブ部26が突出形成される。このタブ部26には、シル側挿通孔24に重なるフロア側挿通孔28が形成される。
左Bピラー18Lは、車体10の前後方向略中間に設けられる柱状部材である。該左Bピラー18Lの、左サイドシル16Lに近接する下端水平部30には、車幅方向に沿って延在する差込孔32が形成される。また、左Bピラー18Lの下部には、略台形形状の台形型開口34が形成される。
車体10には、ラッププリテンショナ12を含むシートベルト装置40が設けられる。該シートベルト装置40は、左前方シートに着席した乗員を拘束するウェビング42をさらに含む。ウェビング42は、リトラクタ44内のリール46に巻き取られ、乗員から引き出される引出部48と、ウェビングアンカ50を介してラッププリテンショナ12から所定の張力を付与される図示しないラップ部とを有する。ラッププリテンショナ12は、自動車が急減速したとき等にラップ部に所定の張力を付与してウェビング42の緩みを解消し(換言すれば、ウェビング42を緊張させ)、迅速に乗員を拘束する。
図3に詳細を示すように、ラッププリテンショナ12の後端部には、ウェビングアンカ50を取り付けるとともに、固定部材であるピラー側アンカボルト56を固定するアンカボルト固定部60が設けられる。すなわち、アンカボルト固定部60はウェビングアンカ取付部を兼ねる。このアンカボルト固定部60の後端面には、車幅方向に沿って延在する凹溝62(凹部)が形成される。該凹溝62の開口は、車幅方向に沿う2辺が短辺で且つ上下方向に沿う2辺が長辺である略長方形形状をなす。なお、凹溝62は車幅方向に沿ってアンカボルト固定部60を貫通する。すなわち、長辺側には外壁及び内壁が存在しない。一方、短辺側には凹溝62の下方内壁、上方内壁が露呈する。
また、アンカボルト固定部60には、車幅方向(左右方向)に沿って貫通するボルト支持孔64が形成される(図6参照)。
リトラクタ44は、左Bピラー18Lの車外側側面(左方側面)に設けられたステー66の、前記台形型開口34に臨む上端部に対し、リトラクタアンカボルト67を介して連結されている。一方、ラッププリテンショナ12は、支持部材であるブラケット70を介してフロアパネル14と左Bピラー18Lに固定されている。先ず、ブラケット70の構成につき図5を参照して説明すると、該ブラケット70は、本体部72と、脚部74(車体底部側固定部)と、側面側支持部76と、係止部78と、差込部80(支持部材回転防止部)とを有する。
本体部72は、ラッププリテンショナ12の右側方に沿って前方に延在する側方部位82と、該部位から略90°折曲され、ラッププリテンショナ12の後方に沿って左Bピラー18L側に延在する後方部位84(ラッププリテンショナ回転防止部)とを有する。側方部位82の前方には、側方ボルト挿通孔86(固定部材用挿通孔)が形成された略円形状の側面側支持部76が連なる。また、側方部位82と側面側支持部76の下部からは、前記脚部74が車体10の後方に向かって傾斜するように突出する。
脚部74は、フロアパネル14(車体10の底部)に臨む下端側に設けられ、且つ下方ボルト挿通孔88が形成された略円形状の下方連結部位90を含む。図2に示すように、下方ボルト挿通孔88に通されたフロア側アンカボルト22のネジ部は、シル側挿通孔24及びフロア側挿通孔28に通されて左サイドシル16Lの下方に露呈する。このネジ部に対して取付ナット92が螺合されることにより、ブラケット70の脚部74がフロアパネル14に固定される。取付ナット92は、好ましくは左サイドシル16Lの内壁上面に溶接される。
図3及び図4に示すように、後方部位84は前記凹溝62に通される。特に図4から諒解されるように、該後方部位84は、前後方向に沿う断面視で、上下(車高)方向に沿う2個の長辺と、前後方向に沿う2個の短辺とを有する略矩形形状をなす。ここで、凹溝62にはシム部材94のシム部96が挿入されており、該シム部96は、後方部位84の上面と凹溝62の上方内壁との間のクリアランスを埋めている。すなわち、後方部位84の下面は凹溝62の下方内壁に当接し、且つシム部96の上面は凹溝62の上方内壁(短辺側の内壁)に当接している。このため、シム部96は、後方部位84と凹溝62の上方内壁に挟持される楔として機能する。なお、シム部材94の被挟持部98は、アンカボルト固定部60の右方側面と、側方部位82との間に挟持されている。
係止部78は、後方部位84の上部から上方に突出して直ちに後方に向かって折曲された後方突出部位100と、該後方突出部位100の右側面から下方に垂下するように折曲された側方垂下部位102とを有する(図5参照)。側方垂下部位102には、所定のハーネス104の先端に設けられたコネクタ106を係止するための係止孔108が形成される。
差込部80は、後方部位84に対して略同一軸線上となるように連なる。すなわち、差込部80は、後方部位84から延長されて左Bピラー18Lに向かうように形成されている。なお、差込部80の高さは、後方部位84の高さに比して若干小さく設定されている。
差込部80は、左Bピラー18Lの下端水平部30に形成された差込孔32に挿通される。差込部80の幅寸法は、差込孔32の直径と略同等である。
以上のように構成されるブラケット70の側方ボルト挿通孔86と、ラッププリテンショナ12を構成するアンカボルト固定部60に形成されたボルト支持孔64には、ピラー側アンカボルト56が通される。また、ピラー側アンカボルト56の胴部は、図3及び図6から諒解されるように、複数個のカラー(この場合、長尺カラー110、短尺カラー112の2個)にそれぞれ形成された挿通用貫通孔114、116に挿通される。長尺カラー110、短尺カラー112は円筒形状をなす中空体であり、スペーサとしての役割を果たす。換言すれば、長尺カラー110、短尺カラー112は中空スペーサである。なお、参照符号118はワッシャを示す。
左Bピラー18Lの下端水平部30には、差込孔32に近接する位置に、車幅方向に沿って貫通するボルト止孔120が形成される。ピラー側アンカボルト56の、短尺カラー112から露呈したネジ部は、ワッシャ118を介してボルト止孔120に通されて左Bピラー18Lの外方に突出する。このネジ部に対し、固定ナット122が螺合される。
車幅方向外側に位置する短尺カラー112の車幅方向外側端面(第1端部)は、左Bピラー18Lの車内側端面に当接する。一方、車幅方向内側に位置する長尺カラー110の車幅方向内側端面(第2端部)は、ラッププリテンショナ12を構成するアンカボルト固定部60の、車外側端面に当接する。また、短尺カラー112の車幅方向内側端面と、長尺カラー110の車幅方向外側端面は互いに当接している。長尺カラー110、短尺カラー112に形成された挿通用貫通孔114、116が、ボルト支持孔64に連なることは勿論である。
図1に示すように、ウェビング42は、ブラケット70の、車体10の前上方側に延出する。また、ブラケット70の、車体底部側固定部である脚部74は車体10の後方に向かって延在するとともに、図2に示すように、車体10の側面視では、ラッププリテンショナ12の鉛直下方でフロアパネル14(車体10の底部)に固定される。
本実施の形態に係るラッププリテンショナ12の車体取付構造は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
ラッププリテンショナ12を車体10に固定するに際しては、該ラッププリテンショナ12を構成するアンカボルト固定部60に形成された凹溝62に対し、シム部材94のシム部96と、ブラケット70を構成する本体部72の後方部位84とを挿入する。この際、アンカボルト固定部60に形成されたボルト支持孔64に対し、シム部材94の被挟持部98が介装されるようにして、ブラケット70を構成する側面側支持部76に形成された側方ボルト挿通孔86を重ねる。
そして、側方ボルト挿通孔86にピラー側アンカボルト56を挿通する。ピラー側アンカボルト56の胴部は、ボルト支持孔64から露呈する。この露呈した胴部を、長尺カラー110、短尺カラー112の挿通用貫通孔114、116に挿通する。この挿通に伴い、ピラー側アンカボルト56のネジ部が、短尺カラー112の挿通用貫通孔116から露呈する。
さらに、短尺カラー112の挿通用貫通孔116から露呈したピラー側アンカボルト56のネジ部を、左Bピラー18Lに形成されたボルト止孔120に挿通する。同時に、ブラケット70の一部位である差込部80を、左Bピラー18Lに形成された差込孔32に挿通する。その後、ボルト止孔120から左Bピラー18Lの車幅方向外方に突出したネジ部に対し、ワッシャ118が介装されるようにして固定ナット122を仮螺合する。
このように、本実施の形態では、ブラケット70を左Bピラー18Lに固定するに当たり、リトラクタアンカボルト67とは別部材であるピラー側アンカボルト56を用いるようにしている。このため、ブラケット70を、リトラクタ44の近傍以外の位置に配設することも可能となる。この分、ブラケット70の配置レイアウトの自由度が向上する。
ピラー側アンカボルト56に固定ナット122を仮螺合することにより、短尺カラー112の車幅方向外側端面が左Bピラー18Lに当接し、長尺カラー110の車幅方向内側端面がアンカボルト固定部60の車幅方向外側端面に当接する。このことから諒解されるように、長尺カラー110、短尺カラー112は、ブラケット70の、左Bピラー18Lからの離間距離を規定する。
また、ブラケット70を構成する下方連結部位90の下方ボルト挿通孔88が、フロアパネル14に形成されたシル側挿通孔24と、左サイドシル16Lに形成されたフロア側挿通孔28に略重なる。仮に、下方ボルト挿通孔88がシル側挿通孔24及びフロア側挿通孔28に重ならないときには、固定ナット122を弛緩してピラー側アンカボルト56のネジ部から取り外し、長尺カラー110、短尺カラー112の少なくとも一方を、別寸法のカラーに交換すればよい。又は、長尺カラー110か短尺カラー112の一方を取り外してもよいし、長尺カラー110、短尺カラー112に別のカラーを追加するようにしてもよい。また、複数個のカラーを用いずに1個のカラーを用いてもよい。
その後、下方ボルト挿通孔88、シル側挿通孔24、フロア側挿通孔28の順にフロア側アンカボルト22の胴部を挿通し、そのネジ部を左サイドシル16Lの下方に露呈させる。この露呈したネジ部に取付ナット92を螺合し、ブラケット70の脚部74をフロアパネル14に固定する。また、ピラー側アンカボルト56に固定ナット122を螺合する。これにより、ラッププリテンショナ12が、車体10を構成する左Bピラー18L及びフロアパネル14に対し、ブラケット70を介して取り付けられる。
以上のように、本実施の形態では、カラー(中空スペーサ)を交換することによって左Bピラー18Lからのブラケット70の離間距離を適宜変更し、下方ボルト挿通孔88の位置を、シル側挿通孔24及びフロア側挿通孔28の位置に合わせることができる。従って、ブラケット70を、車種の相違に関わらず車体10に固定することが可能となる。このため、ブラケット70、ひいてはラッププリテンショナ12の車体取付構造は、汎用性に優れる。
また、長尺カラー110、短尺カラー112が介在する分、ラッププリテンショナ12が左Bピラー18Lから離間する。従って、左Bピラー18Lの下端水平部30に十分なスペースが形成される。このスペースには、所定のハーネスやコネクタ、マニホールド等を配設することが可能である。このように、長尺カラー110や短尺カラー112等の中空スペーサを用いてラッププリテンショナ12を左Bピラー18Lから離間させることにより、左Bピラー18Lの周囲を有効なスペースとして活用することができる。従って、この取付構造は、バッテリや燃料電池を搭載し、このために多数の電気的配線や信号線、配管等を設けることが必要な電動車両に好適である。
さらに、長尺カラー110及び短尺カラー112によって、ブラケット70を大型化することなくラッププリテンショナ12を左Bピラー18Lから離間させることができる。この分、ブラケット70の簡素化及び小型化、ひいては取付構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
このようにしてブラケット70を介して車体10に取り付けられたラッププリテンショナ12は、例えば、車体10が急減速した際に作動し、ウェビング42に対して所定の張力を付与する。これにより、ウェビング42の引出部48がそれ以上リトラクタ44から引き出されることが阻止される。その一方で、ウェビング42の、車体10の前方上部に向かう張力がピラー側アンカボルト56を介してブラケット70に作用するとともに、ブラケット70に曲げモーメントが作用する。
本実施の形態では、図1及び図3等に示すように、ブラケット70の脚部74が、ラッププリテンショナ12及びピラー側アンカボルト56から車体10の後方に向かって延在する。しかも、脚部74は、車両前後方向に沿って視認する正面視又は背面視において、ラッププリテンショナ12の鉛直下方でフロアパネル14に固定されている(図2参照)。従って、脚部74による力が、ウェビング42の張力と反対方向に向かうように生じる。このため、ブラケット70に作用する曲げモーメントを可及的に低減することができる。
この際、ラッププリテンショナ12には、特にピラー側アンカボルト56を中心とするモーメントが発生する。ここで、本実施の形態では、ラッププリテンショナ12を構成するアンカボルト固定部60に形成された凹溝62に対し、ブラケット70の、本体部72の一部である後方部位84を挿入するようにしている。このため、前記モーメントがブラケット70とフロアパネル14に分散される。従って、ラッププリテンショナ12の全体の変位量が抑制される。
しかも、凹溝62の下方内壁には後方部位84の短辺側の下面が当接し(図4参照)、且つ上方内壁にはシム部96の上面が当接している。このために後方部位84及びシム部96が楔として機能することから、ラッププリテンショナ12が回転することが防止される。加えて、この場合、凹溝62の下方内壁に対して後方部位84の短辺側が当接している。従って、後方部位84の断面係数が入力方向に対して大きくなる。その結果として後方部位84が変形し難くなるので、ラッププリテンショナ12が回転することが一層有効に防止される。
さらに、本実施の形態では、ブラケット70の差込部80を、左Bピラー18Lの下端水平部30に形成された差込孔32に挿通している。ブラケット70が変形又は回転しようとしたときには、差込部80の端面が差込孔32の内壁に堰き止められる。このため、ブラケット70が変形又は回転することが抑制される。たとえブラケット70が変形又は回転したとしても、その変形量又は回転量は僅かである。
この場合、差込部80は本体部72(後方部位84)から一体的に延在している。従って、ラッププリテンショナ12に荷重が作用した際、この荷重は、本体部72から差込部80の端面を介して差込孔32の内壁に伝わる。このようにして、ラッププリテンショナ12に作用した荷重を左Bピラー18Lに分散することができる。
その上、本実施の形態では、左サイドシル16Lの上面20と、フロアパネル14の車幅方向端部とが重畳された位置に、フロア側アンカボルト22を締結することでブラケット70の脚部74を固定するようにしている(図2参照)。すなわち、ブラケット70の脚部74が、剛性が大きな箇所に連結されている。従ってラッププリテンショナ12に作用する荷重でフロアパネル14が変形したり、これに伴ってブラケット70が移動したりすることを回避することができる。また、この場合、脚部74を複数箇所に連結する必要がないので、部品点数が増加することを回避し得るとともに取付構造の簡素化、小型化を図ることができるという利点もある。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記の実施の形態では左前方シート(及び運転席である右前方シート)を例示しているが、後方シートについても同様の取付構造を採用し得ることは勿論である。この場合には、左Bピラー18Lないし右Bピラー18Rに代替して左Cピラー、右Cピラーを用いればよい。
また、凹溝62と、ブラケット70の後方部位84との高さ(上下方向寸法)同士が合致する場合、シム部材94を用いる必要は特にない。
10…車体 12…ラッププリテンショナ
14…フロアパネル 16L…左サイドシル
18L…左Bピラー 22…フロア側アンカボルト
24…シル側挿通孔 28…フロア側挿通孔
32…差込孔 40…シートベルト装置
42…ウェビング 44…リトラクタ
50…ウェビングアンカ 56…ピラー側アンカボルト
60…アンカボルト固定部 62…凹溝
64…ボルト支持孔 67…リトラクタアンカボルト
70…ブラケット 72…本体部
74…脚部 76…側面側支持部
78…係止部 80…差込部
82…側方部位 84…後方部位
86…側方ボルト挿通孔 88…下方ボルト挿通孔
90…下方連結部位 94…シム部材
100…後方突出部位 102…側方垂下部位
108…係止孔 110…長尺カラー
112…短尺カラー 114、116…挿通用貫通孔
120…ボルト止孔

Claims (7)

  1. 車体に設けられたシートに着座する乗員を拘束するウェビングを緊張させるラッププリテンショナを前記車体に取り付けるラッププリテンショナの車体取付構造であって、
    前記車体の側方に設けられたピラー部材と、
    車幅方向に沿って延在し、前記ラッププリテンショナを前記ピラー部材に固定する固定部材と、
    前記固定部材を挿通するための挿通用貫通孔が形成されるとともに、車幅方向外側に臨む第1端部が前記ピラー部材に当接し且つ車幅方向内側に臨む第2端部が前記ラッププリテンショナに当接する中空スペーサと、
    前記ラッププリテンショナを前記車体に支持するための支持部材と、
    を備え、
    前記支持部材は、前記車体の底部に固定される車体底部側固定部と、前記固定部材が通される固定部材用挿通孔が形成され且つ前記ラッププリテンショナの車幅方向内側側面に重なる側面側支持部とを有し、
    前記支持部材の前記固定部材用挿通孔に挿通された前記固定部材が、前記中空スペーサの中空部に挿通され且つ前記ピラー部材に固定されるラッププリテンショナの車体取付構造。
  2. 請求項1記載の車体取付構造において、前記ラッププリテンショナに、車幅方向に沿って延在する凹部が形成されるとともに、前記支持部材が、前記凹部に通されるラッププリテンショナ回転防止部を有するラッププリテンショナの車体取付構造。
  3. 請求項2記載の車体取付構造において、前記ラッププリテンショナ回転防止部は、車体前後方向に沿う断面視で短辺と長辺を有する略矩形状に形成され、前記短辺の壁が前記凹部の内壁と当接するラッププリテンショナの車体取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体取付構造において、前記ピラー部材に、車幅方向に沿って延在する差込孔が形成されるとともに、前記支持部材が、前記差込孔に挿通される支持部材回転防止部を備えるラッププリテンショナの車体取付構造。
  5. 請求項4記載の車体取付構造において、前記支持部材回転防止部が、前記ラッププリテンショナ回転防止部を前記ピラー部材側に延長させることによって形成されたラッププリテンショナの車体取付構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車体取付構造において、前記ウェビングが前記固定部材の車体前上方に延出し、
    前記車体底部側固定部が、前記固定部材から車体後方に設けられるとともに、車体前後方向に沿って視認したときに前記ラッププリテンショナの鉛直下方で前記車体の底部に固定されるラッププリテンショナの車体取付構造。
  7. 請求項6記載の車体取付構造において、前記車体は、前記ピラー部材の下方に位置して車体前後方向に延在する一対のサイドシルと、
    前記一対のサイドシルに跨がるフロアパネルと、
    を備え、
    前記フロアパネルの車幅方向端部は、前記一対のサイドシルのパネル重畳部に重畳され、
    前記車体底部側固定部が、前記パネル重畳部及び前記フロアパネルの、互いに重畳された部位に固定されるラッププリテンショナの車体取付構造。
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